絶望を払う者~狂気の神々vs愉快で〇〇な仲間達~ 作:葉月華杏
Re:
「お前もか!?」
コックリ。
「「同じ傷を持つ仲間よ!!」」
ガバッと、イレギュラーな転生者と抱き合う俺。この行為自体が、ちょっとしたネタではあるのだけれど……向こうも知ってて良かった。これで、相手が知らなければ白けるネタだったからなw。
「それ、リア○イルの大地ネタじゃん……」
「あ、はい。知ってたか……」
「まあ、見てたし……しかし、それを現実にやれるとか思わないし。いや、まあ、この場面でなけりゃ出来ない事ではあるけれど」
そもそも、そういうシチュエーションなんて早々当たる事も無いからな。しかも、遭遇してもパッと思い付く事も無いから誰もやらない。だがしかし、ここに居るのはそういうネタを知り尽くした転生者のみだ。なら、言ってみれば案外反応してくれる事もあるってもんだぜ?
実際、言ってみたらちゃんと反応してくれたしなぁ?
いやー、茶番好きとしては高評価だよ?
「つーか、魅了能力なんて捨てスキル良く取ったなぁ?まあ、ハーレム体質もアレだけどラッキースケベ辺りで妥協しておけば良いモノを……」
「ハーレム体質……そんなモノもあったんだな。つか、オススメでは無い様なニュアンスを感じるんだが……」
「そりゃぁ、対象となる女性がみんな病デレになった挙げ句、最終的に滅多刺しにされるなんて特典……欲しくねぇわ!!」
「ひぇ!?め、滅多刺し……そりゃ、お断りしたい特典だな?」
「本来なら、五つまで特典を得る事が出来るんだが……神々が愉しむ為の転生だから、残りの二つはデメリット特典と呼ばれるモノになる。よって、三つの特典を得たら二つ分のデメリット特典も同時に得るって訳よ。それがまた、最悪の特典でさぁ……」
「「「マジかぁ……」」」
中には、とっても厄介な特典が含まれるので余程無茶な特典を願わなければソレに当たる事も無いと説明する。それでも、転生者達はとんでもない事実に虚ろな目をして気落ちしている様子だ。
「で、でも、良かったじゃん!手遅れになってから知るよりも、手遅れになる前に知れたって事はまだ人生を楽しめるって事だぜ?ここは、気落ちする場面じゃなくて喜ぶ所だ!!」
「…………ポジティブだな?アンタ……」
「ハハハ。そうでも思わなきゃ、やってられるか!!」
「「「あー……既に、手遅れパターンだったのか……」」」
「知ったのは、ミッドに移り住んで『JS事件』が始まる前の空白段階。そこに居る師匠がやって来て、特典に慢心して胡座を掻いていたらサクッとお仕置きされた。その後で、ネタバレだぜ?まあ、その後タイムリープでやり直し出来たけど!しかし、やり直しをさせて貰ったけど記憶の上書きを繰り返されて有耶無耶にされてさぁ……その最終結論が、シグナムだからな!?フェイトやなのは、はやてなんかは恋人に出来ないと確信した!!」
とは言ったものの、『記憶の上書き』についての説明が無ければわからないと思ったので、俺が体験したその現象を詳しく徹底的に教えてみた。すると、ゲンナリした様子で頭を抱える転生者達の姿が出来上がり。やっぱり、堪えるよなぁ?恋人に出来たと思ったら、記憶や人格がループ前のモノに置き換わるなんて、さ。
「「「マジかぁ!!」」」
「やり直しとか、裏山!!と思ったけど記憶の上書きって……」
「なんて、努力を無駄にされる様な事を……」
「つか、その話し方だとフェイトやなのは達を落とした様に聞こえるんだが……?」
「一応、恋人にはなった事がある。上書きされたけど。だから、八神家に入る事にしたんだ。だって、八神家に入れば外から見ただけならハーレム(疑似)なんだぜ?ハーレム王宣言しているから、八神家を攻略すれば見た目だけでもハーレムって形に!!」
「「「っ!!その手があったか!!」」」
「無いわ!!そんなもん、全く無いわ!!!!」
「そして、万年お一人様なはやての前でイチャイチャしてやるんだ!楽しかったぜぇ?歯軋りして羨ましがるはやてを見るのは!」
「ちょぉ、待ちぃ!って事は何か!?私は、その後もずっと一人やったんか!?恋人は!?恋人は、出来ぃへんかったんか!?」
「…………仲の良い男性は、多かったと思うけど。恋人となると……あ。でも、人気は高かったんだぜ?人気は……」
「なんで、目ぇ逸らすねん!?ちょっと、私の目ぇ見て話さんかい!?」
とりあえず、ハーレム状態を得られる方法として八神家をオススメしていたら八神はやて当人にツッコミを入れられた。まあ、当人としてはそんな理由で家に入られても困るだろうから否定するのはわかるんだけどな?だがしかーし、シグナム達が狙われる理由はそれだけでは無いのだよw!!
「はやての事は横に置いといて……守護騎士がオススメな理由をもう一つ教えてやろう!!師匠に、唆されたってのもあったんだが……最も難易度の高そうなシグナムを攻略した理由は、『守護騎士を恋人にすれば、老人になってもうら若き女性にお世話して貰える!!』って特典付きだからだ!!」
「「「おぉ……それは、魅力的だ!!」」」
ちょっと工口い助平爺なら、誰もが夢見るシチュエーション!!うら若き乙女に、せっせとお世話して貰えるってシチュエーションはとても嬉しい。しかも、それが嫁なら何しても許される訳だからなぁ?それだけを見れば、守護騎士と呼ばれる魔導プラグラムは最高の相手だろう。まあ、実際に結婚して妊娠が発覚した時は死ぬ程驚いたけどな。まさか、魔法のプラグラムな存在と子がなせるとか思わないじゃん!最悪、養子を取れば良いかと思ってたのにシャマル先生のサプライズ『ご懐妊です!』は本当に度肝を抜かれた良い意味での思い出だ。その後、生まれた赤ん坊にはやてが心を撃ち抜かれてバカ親になってたけど。それは言わない方が良いだろう。そのせいで、婚期が遅れたなんて口が裂けても言えない。しかも、逆光源氏云々とか言ってたしなぁ?
「ちょぉ!!何言うとんねん!?そんなん、許す訳無いやろ!?」
「でも、そう師匠が言ってたし?」
「アンタ、そんな事言うたんか!?」
「言った。ハーレム、ハーレムって、煩いから面倒だったんだ。なんで、一番難易度の高い相手をオススメしといた!!」
「ちょおおおぉぉぉ!!!」
八神はやてが、師匠の大暴露に頭を抱えて机に突っ伏した。彼女の気持ちは、とても良くわかる事ではあるんだが目の前で暴露する師匠に文句を言った所で意味は無い。
既に、転生者達にはその可能性を伝えてしまった後だからな。ここは、エールのみを送って置くとしよう。
―― ガ ン バ っ て w。
「という訳で、ここからは交流会というモノにして置くか?」
「闇堕ちしたすずか様についての説明は?何も言わないんですか???闇堕ちする経緯とか、聞きたそうなんですが……」
「―――僕が、養子になったらこうなったとしか言い様が無いんだが?どうも、彼女は子供をシェアするとこうなるらしい。因みに、僕はなのはさんとすずかさんとアリサさんの三人に育てられました。その三人が、僕の『ママ』なんだぜ?」
「へぇ……って、それじゃぁすずかちゃんがこんな風になっとる説明になっとらんやろう!?」
まあ、確かにそれだけを聞いてもすずかが闇堕ちする理由にはならんわな。だが、それだけで闇堕ちしちゃったんだから致し方無い。ただ、その間に師匠の謎とアレコレが挟まれるけれど。
「……ウチの師匠が記憶を失って、完全なお子様になっていた時になのはさん達に寄って集ってお世話されてたら……すずか様が、闇堕ちしたらしいです」
「え?ちょ、なんで!?なんで、そんな雑な説明な訳!?」
何故か、この世界のすずかではなくアリサがツッコミを入れる。だが、そんな事を言われても師匠がどんなお子様でどんな風にすずかを闇堕ちさせたかなんて俺が知るハズも無い。師匠は、ソレを語りたがらないし……説明もかなり雑だ。とはいえ、本人が気にしていない所を見ると大丈夫そうに見える。それとも、元々それなりに素養があったって事なのか?チラッとすずかを見れば、困った様な笑みを浮かべてアリサを見ていた。
「そこら辺は、当人に確認してみたら良いじゃん。つか、君の隣で困った様な笑みを浮かべているこの世界軸のすずかはどう思ってるの?何か、質問とかあるんじゃない?」
「え?……じゃ、一つ聞きたいんだけど……そっちの私が、魔法を使えているのは何故?私には、リンカーコアはなかったハズなんだけれど?」
「ああ。それは、確かに気になるだろうな?」
でも、ソレに関しては俺から何かを言う事は無い。
だって、師匠がリンカーコアモドキを作製できるなんて事を言い出したら切りが無くなるだろうからな。だから、無言を貫こうとした。
「ソウニャくんに創って貰ったんだよ」
なのに、すずか様が意図も簡単にブチ抜いて下さいました。
「なんだってぇ!?リンカーコアを創ったぁ!?」
そして、ソレに反応するのは当人ではなくクロノ・ハラオウン。いや、わかっていた事ではあるけれど今はすずかがすずか様と話をしている場面であって、部外者たるクロノ・ハラオウンが話に割り込む場面じゃぁ無いんだよなぁ。
「別世界で、リンカーコア持ちのすずかが居たんだよ。その魔力資質データがあったから複製したまでだ。ああ、技術提供はしないぞ?人間には、過ぎた技術だからな」
「師匠。それじゃぁ、逆に突っ込まれる隙ができますよ?」
「ニャハハハ。向かって来た所で、蹴散らせば良かろうなのだ」
「まあ、なにはともあれ色々あったんだ。そう、色々……」
師匠じゃ無いけど、便利な言葉だよな?『色々』って。
とりあえず、視線を逸らして言葉を濁して置くとしよう。
多分、誰かが察してくれるだろう事を祈ってその話には触れない様にする。なにはともあれ、意味深な事を言っていれば何とかw。
「そんな説明で、わかる訳あらへんやろ!?」
「だって、俺その辺の話知らないし?師匠は、語りもしないから頑張って自力で聞き出してくれると有り難い」
そう言って、師匠の方を見てみればガッツリすずか様に捕獲されてて話を聞く所じゃなさそうである。しかも、その反対側にはユーリも居て……最高の布陣が敷いて居る。これ、聞き出すの無理じゃね?どう見ても、当人に邪魔される未来しか無い。
「それに、なのはちゃんも母親やったんやろ?なら、なんでこの場に居らへんの?てか、なんでカリム居るん!?」
そっちも、気になりますよね。師匠が到達した未来が、どんな状況だったのかは知らないけど最終的なメンバーが謎過ぎる。何故、カリム・グラシアがその中に入っているのか意味不明だ。
「……まるで、私が居てはイケないみたいな言い方ですね?はやて。そんなに、私が邪魔でしたか?」
「あ。ちゃうねん!ちょっと、疑問に思っただけやねん!!」
「とは言っても、私も詳しくは存じ上げて無いのですが……この場になのはさんが居ない理由は、なのはさんが中々絶望して心神喪失状態になってくれないからだそうです」
「は?」
ちょっと、ちょっと、ちょっと!カリムさん、その説明では要らぬ誤解が蔓延するので止めて頂きたい。
つか、知らないなら知らないで黙っていてくれませんかねぇ?場が、混乱します。
「君達、現地人の上書き現象については幾つかの条件が必要になるんだ。イレギュラーが、前世の記憶を持ち越す為には神様転生なる前段階が必須だが……現地人の上書き現象については、現地人が心神喪失状態にならないと起こらないんだ」
流石、師匠!すかさず、カリム・グラシアのフォローをする辺り好感度が高いですよね!まあ、俺にしてみるとカリム・グラシアに対しての師匠の好感度が高い理由が不明なんですけど。
「その点で言えば、ヴィヴィオは一度心神喪失状態になった事があるって話になるんだけれど……誰だぁ?ヴィヴィオを心神喪失状態に追い込んだ馬鹿野郎は!?ほら、名のり出やがれ!」
「「「いやいやいやいや」」」
ギロリと転生者達を睨み付けてみれば、全員が両手を振って否定して来た。仲良いな?お前等。それならば、誰が何の目的でヴィヴィオをそんな状態へと追い詰めたのか訳がわからない。
「俺達じゃ無いッスよ!?」
「いや、マジで俺達と出会った時にはもうこんな感じでした!」
「ホントかなぁ?怪しいんだが……」
「ホントですって!俺等が出会った時には、もうこんな感じになってました!!」
なら、誰が何をしたんだろうね?
「あ。俺、心当たりはあります!正確には、大人組……なのはさん達の幼馴染み?が関係していたハズです!!詳しくは知りませんが、ヴィヴィオが拉致られたとか聞いた記憶があります!!」
言われて、原作大人組を見るが……全員に視線を逸らされる。
「ソイツも、転生者だったのか?」
「多分。今は、留置場に入ってますけどね?」
つまり、何らかの理由でヴィヴィオを攫い絶望させた挙げ句心神喪失状態に追い込んだ馬鹿が居たと言う事だ。
きっと、性的虐待をやろうとした馬鹿でも居たんだろう。
結果、心神喪失状態になったヴィヴィオに師匠が知る『妹のヴィヴィ』が上書きされて今に至るって感じか?何にせよ、そんなロリコンなクズが居たらしい。というか、心神喪失状態になったって事はそれに至るレベルの何かをされたって事だ。詳しい話を聞きたいけれど、それを知って居そうな大人達は口を噤み話してはくれない。後は、師匠のアカシックレコード閲覧だけが頼りだけど……イレギュラーは、そもそも世界の記憶に残りにくい。だからと言って、そのイレギュラーの元へ行き話を聞く事も出来ないとなれば……どうする?
「師匠。どうにかなりませんかねぇ?」
「なあ、ロリコン。お前なら、ヴィヴィにどんな事をする?」
「俺は、ロリコンではありません。つか、なんで俺がロリコンだっていう前提で聞いて居るんですか!?」
「だって、お前……最初は、幼いなのはさんに懸想をしていたんだろう?なら、ロリコンで間違いないと思うんだが?」
「それは!?……いえ、誤解を招く様な言動をした俺が悪いんでしょうけど。将来性を見据えて、粉掛けていただけですよ。絶対、美女になるのが確定していたので……なので、俺にはわかりかねます。でも、ここにも変態が三人も居ますからねぇ?聞いてみてはどうですか?」
「待って!俺、ロリコンんじゃないッスよ!?」
「俺も、そんな変態じゃぁありません!!」
「ちょ、俺だって違うからな!?つか、幼い子に手を出すとか無いから!!というか、ムリ。背徳感よりも、罪悪感に潰れる」
「つまり、お前等も彼女達の将来性を見据えて粉掛けているだけか?てか、背徳感?何を想像した!?」
「「「その通りd……です!!」」」
「後者は、ちょっと……昔見た、薄い本が頭を過ぎっただけだ」
「「以下、同文!!」」
師匠、師匠。殺気が漏れてますから、ちょっと冷静になりましょう。じゃないと、イレギュラー達がガチで怯えるだけです。後、顔。顔が、怖い事になってますから無表情は止めましょうね?
「薄い本……か。二次ならイケる口か?リアルは?」
「二次なら、ウヘヘヘ。リアルは、そもそも見向きもしませんでした!!つか、幼い子供に手を出すとか殺されますよ?」
「そうそう、YLNT連合に特定されちゃいます!!」
「アイツ等、ガチ勢はマジ現代に復活したNINJAッス!!」
「あー……そう言えば、俺の前世にも居たなぁ?YES!ロリータNO!!タッチ連合。NINJA云々は知らないけど、特殊部隊化は聞いたわ。……俺、享年20×9年。お前らは?」
「…………享年?あ、死んだ年か。たしか、204×年、だな」
「え?俺、203×年。近いな?つか、それ程年代離れてねぇのな?」
「俺は、202×年。もしかして、アンタも同年代?」
いやいや、十分離れていると思う。というか、204×年の奴は何を見て【魔法少女リリカルなのは】を知った!?いや、死んだ年代を聞いただけだからもしかすると似た様な世代なのかも知れない。
「因みに、何歳で逝った?俺は、30代」
「ええ!?マジかぁ……」
「どうやら、見当違いだったみたいだな?」
まあ、似た様な時間軸で死んでいるからそう思いたいのはわかるけど。流石にそこまで、劇的な物語は無いと思われる。一瞬、知り合いの子供か?とも思ったけれど……違うみたいだ。
「俺、24歳。火事の現場辺りから記憶が無い。南海トラフの大地震中で、メッチャ大変だった……アレ?死んだ瞬間の記憶がねぇなぁ?炎に巻かれたか?」
つー事は、南海トラフのタイムリミットは203×年か……って、そんな事はどうでもy――良くは無いけど生前の話だからな?良いって事にして置く。今は、転生後の話をしているんだから!!
次に、死んだ時の話をした奴は204×年の奴だった。
「俺は、204×年新年に餅を喉に詰まらせて死んだんだぜ?享年73歳。アニメと漫画が大好きなお一人様でぇ!!」
爺かよ。なら、『リリなの』は大体見たんじゃないか?つか、爺だった奴が幼子に『俺嫁』とか犯罪でしか無い。てか、キモっ!つか、ここに変態が居たっ!!
「…………結婚しなかったのかよ……」
「フッ……体壊しドロップアウトしてからは、なけなしの貯金切り刻み政府の支援を受けながら生きていたんだよ。鬱って、中々社会復帰できなくてなぁ……そのままおっ死んじまったよ。ああ、南トラ地震の爪痕は俺が死んだ頃には大体復興してたぜ?」
「おお!?マジかぁ!良かったぁ!!」
そりゃまた、ブラック企業にでも務めていたのかよ?何とも言えないなぁ……運が悪かったのか、そんな企業に勤めていたのを嘆くべきか?でも、変態なのは間違いない。
そして、コイツは良い奴だな?まあ、消防士なんてみんな良い奴か……なんでこう、良い奴から死んで行きやがるんだろうな?等と、一瞬思ったけれど……コイツも、ヴィヴィオ達に『俺嫁』とか言ってる変態なんだよなぁ?微妙だ。もっと、まともな奴は居ないのか?つか、消防士で変態とか勘弁してくれぇ……。
「俺は、19歳だった。というか、ドラマチックだなぁ?皆の最後って……俺の場合は、ながらスマホで赤信号無視したら自動車に跳ねられただけだぞ?」
「「自業自得、乙」」
だから、あれ程ながらスマホは駄目だってTVででもCMで流れてたのに……コイツはぁ!完全に、自業自得なので何のフォローの仕様もなかった。みんなも、ながらスマホは気を付けろよな?
「【リリなの】シリーズでは、何見てた?」
「ヴィヴィオの青春時代をアニメ化したヤツ見てた!」
24歳は、『vividシリーズ』を見ていた訳ね?
「俺は、なのはのリメイク版でハマった!JS事件のヤツ!!」
19歳は、劇場版のリメイク作品かぁ……時代を感じる。
「全て、見ていたとも!!」
まあ、お前はそうだろうな?成程。世代はバラバラだが、其々ハマったモノもバラバラだったか。因みに、俺は無印やA'sのリメイク辺りかな?でも、これでわかった事は何の法則も無いって事だけだった。つか、どういう選別をしているんだろうな?マジで。
「因みに、お前等の魂がインスタント・ソウルの場合は普通に生きてるぞ?あー、まあ、要するに神々がお前等の死亡を演出して記憶と人格をフルコピー。んで、そのデータを新しい魂に転写して流用しているんだ。だから、記憶が弄られている可能性がある奴は生前でまだ生きているんだ!!」
「「「……………………」」」
一瞬、俺が何を言っているのかわからなかったらしい彼等は困惑する様子を見せる。だが、段々と理解が及ぶと混乱している様子だった。それにより、始まるのは己が確実に死んだという論争。
「…………俺は、流石に死んだだろ?一人暮らしの餅詰まらせだぜ?助かる見込みはねぇよ。絶対、死んでるハズだ!!」
「お、俺だって、あんなん避けられるバズが無いだろう!?」
「俺は……死んだ瞬間の記憶が無いからわからない。だが、周囲の状況からして死んだと思うんだが……相手は、神様だしなぁ?」
「即死?即死か?炎に巻かれたなら、焼かれ死ぬ記憶があると思うんだが……地震中だったんだろう?上から、瓦礫でも落ちて来たんじゃないか?」
「うーん。そうかも知れないし……わからん」
消防士は、ワンちゃんある可能性があるけど……地震中だったんだ。何が、起きるかわからないのもまた事実。どっちだろうな?
「とりあえず、師匠に聞いて見れば良いぞ?師匠なら、わかるレアスキル持ちだからな。で、どうですか?師匠」
「ソコの消防士以外は、インスタント・ソウルだな」
つまり、餅とながらスマホは生きてる可能性大って事か!?って事は、爺はその状態から助かったって事?
悪運強いなぁ?そして、ながらスマホも助かった……というより、跳ねられた後も生きていたって事なんだろう。
病院で、回復したか?
「まあ、消防士もコピー魂ではあるけれど。オリジナルが、捕獲されているみたいだ。悪用されてる……って、感じか?」
「「「悪用!?」」」
「それ、転生者全員に言える事なのでは?」
身も蓋もないが、大体が世界を歪ませて次元を裂く為の存在だからな?なら、転生者は漏れなく全員が悪用されている様なモノである。なので、師匠の言い分は間違いないのだが……もっと、別の悪用ですか?
「君達は、なんて会話をしているんだ!?」
「生前の話し。死んだ時の記憶が、あるかないか?」
「まあ、生きてる奴には不思議な会話かもな?」
「俺等も、一応生きているけど……死んだ時の記憶もあるんだよなぁ。つかよ、転生部屋?はどんなだった?白銀か!?」
「そんな事より、お前等はどんな特典を頼んだんだ!?」
「ステータスアップ系は、無くなっても大丈夫なんだっけ?で、残せる特典は……まあ、聞くまでもなく一つなんだろうけど」
「「マジか!?何残そう……」」
「魅了系は不可だぞ?後、世界を改変してしまう系もアウトだ。個人的な能力ならワンちゃん。内向的なヤツにしとけ?」
「内向的なヤツって言われてもなぁ?」
「周囲に影響を及ぼさなけりゃOKだ。因みに、お前等《神速》とか使えるか?俺は、無印時代から居たからやれるぞ?」
「シンソクって、『トライアングルはーと』のアレか?え、ちょっと待て。あの設定が、生きてるのか!?」
「あー……やっぱり、勘違いしてたかぁ……ここは、【魔法少女リリカルなのは】に似た世界であって厳密に言うとあの設定全部引っ括めた感じの世界なんだぞ?」
「マジで!?」
「え?ちょ、あの、何言ってんの?意味不明なんだけど?」
「とらいあんぐる……って何だ?」
流石、70代まで生きたヲタク。とらいあんぐるハートのネタも良く御存知の様だ。だが、若い世代の二人は【リリなの】の原作と言われている18禁のゲームについては知らないらしい。
はてさて、どうなる事やら……。
神崎が、ヲタク談義を始めてしまった。ヒロインや原作人物達をそっちのけでヲタク談義。まあ、死んだ時の話もそうだけれど、中々に面倒な事を言い出すんだよなぁ。
まさか、死因まで出て来るとか思わないし?まあ、楽しそうだから許される暴挙ですよねーw。因みに、ながらスマホはマジで危険です。歩く時は、歩く事に集中しましょう。まあ、作者はやった事が無いけれど。でも、見掛ける事は多数あるんだなぁ?高校生のながら自転車とか。
アレ、見てる方が怖いからな?こう、車との出会い頭にワタワタしている場面とか…ハラハラするから!危なーい!倒れるぅー!?とかヒヤッとさせられる瞬間がメッチャある。自転車のながら運転、マジ怖い。見てる方が怖いから止めて欲しい。ぶつかってる場面も見た事があるのでながら運転は止めましょう。まあ、何にでも言える事だけどね?ながら運転、マジ危険。ガチで危険。本当に止めましょう!!
因みに、リア○イルの大地ネタは使う予定では無かったんだけど…同じ傷を持つ者同士が揃ってしまったから致し方が無い。神崎モドキが出る事になろうとはな?全く、恋愛を楽にしたいのはわかるけど…ちな、魅了能力を持ってたのは70歳まで生きた奴。余程、恋愛事に自信が無かった模様。まあ、お一人様だったんだ致し方無し。鬱って、何の気力も湧かないらしいからな。哀れとしか言い様が無い。
24歳の奴は、入隊して直ぐ南トラ地震に当った模様。何の経験も無く、人手不足で駆り出されて死亡とか辛過ぎる。
しかも、二次災害に巻き込まれてだから相方に取っては地獄ッスね。瓦礫の下敷きになって死亡…って設定。夢叶えて、災害死とか親にとっても辛いお話に…ただ、そういうシチュエーションは最も使い易いから致し方無い。
瓦礫、本当に自然落下だったの?とか色々考えられるからなぁ?神々が、干渉してないよね?とか…想定出来る事は山程。しかも、状況が状況だけになんでもアリだから。
誤字・方言あれば報告をお願いします。
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いつも、読んでくれてありがとうございます。