絶望を払う者~狂気の神々vs愉快で〇〇な仲間達~   作:葉月華杏

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三六五話 #

Re:

 

 

「女は全て俺のモノだあああぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

 

ヤバい!見た目は、凄いイケメンなのに中身が気持ち悪過ぎて直視したくない。つか、ヨダレを撒き散らしながら叫ばないで下さいませんか!?ひぃ!?目が、逝っちゃってて怖過ぎる。

さて、みなさんこんにちは(現実逃避)。

また、別の世界軸で転生者に追い回されている神崎大悟だよミ☆!ぶっちゃけ、コレ(女狂い)が相手ならオネェと相対していた方が百倍マシだ。というか、見た目はイケメンなのにこの残念ップリが全てを台無しにしている!!

なんで、こんなに残念なんだ!?何と言うか、彼の者を見る者達を問答無用で不愉快にする事に特化した存在と言うか……転生者版、ハプシエル!は言い過ぎか?

そして、今回も転生者ホイホイはシッカリ機能しております!!コイツも、俺を見た瞬間『ギルガメッシュだとぉ!?』と叫び出し上記の狂気を喚きながら突っ込んで来た輩の一人である。余りにも、ソレに至るまでの動きが気持ち悪くて、思わず吐きそうになったけど何とか堪えました。ただ、俺の隣に居た白亜はどうなったかわかりません。スルーしているという訳じゃ無いけど、唐突に戦闘へと突入したのでその後の反応までは確認して居ない。

戦闘中に、チラチラと白亜の様子を確認しているとフレールくんが現在の白亜がどうなったかを教えてくれました。つか、俺が戦闘へと突入した後の白亜に関しては、馬鹿の本性を直視してしまったらしく見た瞬間から固まってしまって居たそうです。と言うか、気分が悪くなったのか変態的な動きでヌルヌルと動き出した喚くイケメンを見ただけで拒絶反応が出た模様。その場で、固まって暫く後に蹲って嘔吐しちゃったみたいだけれど。

まあ、気持ちはわからないでもない。

だけど、嘔吐は不味いって。神様転生するアホは、基本的に女に幻想を抱いているから嘔吐する奴は見向きもしなくなる。もし、反応したとしてもソイツは……むしろ、もっとヤバい『変態さん』かも知れない。例えば、汚物を『甘露』とかほざく野郎とか、な?……想像しただけで、ゾッとするわ!!

 

「クソ!クソッ!特典はちゃんと働いているのか!?なんで、当らないんだよ!?なんで、倒れない!?サッサと死ねよ!居なくなれよ!?俺は、最強の主人公なんだぞ!?」

 

段々、面倒になったので向けられた拳を弾いて腹パンしてやった。つか、イケメン=ハーレムは成り立ちません。

魔力が強い=最強ではありません。主人公は、高町なのはさん唯一人なのでお前もモブです。だって、この世界は【魔法少女リリカルなのは】なのですから主人公に成りたいのなら【少女】になるか、高町なのはを殺して成り代わるしかねぇんだよ!!

とりあえず、喚くイケメンをボコボコにして地面に叩き付けてやった。ついでに、土足で顔面を踏むのも忘れない。後頭部じゃねぇぞ?顔面だからな!?それでも、抵抗するので顔を集中的に攻撃して意識を刈り取ってしまう。

 

「あ。お近くの使い魔の中に、錬金術が使える方はいらっしゃいませんか!?もし、いらっしゃいましたらこの方の顔を錬金術で不細工にして上げて下さい!!」

 

「お前は、鬼畜か!?もし、やるとしても生前の顔に戻してやる程度にして上げなよ!!」

 

「おっと、言われてみればそうですね!では、この方の生前の顔をご存知で錬金術が使える使い魔さんはいらっしゃいますか?」

 

「どっちも、どっちじゃろ!?」

 

人の話も聞かずに、暴れるだけ暴れてくれたんだ……ここは、冷静になって貰う為にも顔を元に戻して差し上げねば!!例え、それが鬼畜の所業と呼ばれる行為であっても話を聞かない馬鹿が悪いので致し方が無い。という訳で、とてもイイ笑顔の使い魔さん達が来てとても愉しそうに気絶する馬鹿の顔を生前と同じ造形にし戻って行くという光景を目撃した。いやー、コレは……生前の容姿、そのままな転生者が今後も増えそうな予感がする。

 

「やっちまった、かな?コレは……」

 

「ああ。変な知識を使い魔さん達に教えてしまった……」

 

「で、でも、話を聞かない馬鹿が悪いんだよね!?」

 

「そ、そうだよな!話を聞かない馬鹿が悪いよな!?」

 

ちょっと、イライラしていたからって生前の容姿に戻す事は無かったよな?折角、イケメンに転生してハッチャケてたんだからちょっと冷静にするだけで良かったハズだ。

とりあえず、等身大の鏡を用意して貰うとしても先に転生前の顔くらいは確認して置かないと、ねえ?と思って顔を覗き込んでみたら……。

 

「アレ?そんなに、不細工じゃ無くねぇ?」

 

「は?……あ、ホントに普通だね?」

 

「もっと、こう……夏みかんみたいに凸凹があるとか……」

 

「ソバカスが、激しくて全体的に陰キャ状態だとか……」

 

「敢えて、注視するなら……日本人ッポイ普通の顔過ぎる?」

 

「でも、あの性格だよ?イケメンなのに、滲み出る変態のオーラがヤバいドン引き男だよ!?」

 

「何気に酷い事言うな?いや、まあ……その通りなんだけどさ」

 

詰まる所、コイツは己の性が足を引っ張ってモテ無かったタイプの転生者な模様。パッと見た感じは、普通に好青年ッポク見えたんだけど口を開いた瞬間、何もかもが駄目になるタイプの馬鹿らしい。たまに、『残念美人』とか言うキャラクターは居るけど……コイツは、リアルで『残念美人』をやっていたんだと思われる。

 

「ネタキャラだね?」

 

「神も、それを狙って転生させたのかな?」

 

だとするなら、コイツは主人公ではなくギャグキャラ扱いな転生者という事になる。そう言えば、コイツの神様特典って何だったんだ?と、師範代から受け取った資料に目を向けると……内容はマトモなのに、デメリット特典がアカンギャグキャラが出来上がっとった。白亜と共に、『うぼぁ…』という様な変な声を出す。

 

「これは……あきまへんやん」

 

「ホンマでんなぁ?てか、何とも言えないデメリットですね?」

 

「これ考えた神様って、天才ちゃうか?」

 

「せやな。間違い無く、天才やな!と言うか、その才能をマトモな方向に向けて欲しかった!!」

 

「第一デメリット特典、『負のスパイラル』!!」

 

「第二デメリット特典、『人類史上最高』!!」

 

「通常の神様特典が、『ロックオン』。タゲ取りかな?マルチロックにも適応、と?……狙い撃つぜ!!」

 

「はいはい。で、第二特典が……『モテ期到来』。おぉ、これは良い特典だ!間違いなく、モテる!だがしかーし、コレに『負のスパイラル』が適応と……ヒデェw」

 

「第三特典が、『ALL Status極増』でこれに第二デメリットが適応……されてない!?なんで!?」

 

普通に聞くだけなら、デメリット特典も相まってとても良い方向に作用している様に見える。見えるんだけど!実際には、『負のスパイラル』に『人類史上最高』が適応されてて『人類史上最高の負のスパイラル』なんてデメリット特典になっていた。

 

「こんなのアリですか!?」

 

有りなんだろうな?

何たって、相手は腐っても【神様】だからな。

 

「人類史上最高の負のスパイラル!!エグい!コレ考えた神様、絶対コイツを成功させる気なかったでしょ!?」

 

性格が、ひん曲がっているなんてレベルじゃねぇぞ!?

完全に、人間を娯楽か玩具扱いしている輩なんだろうさ!!

 

「そりゃ、性質が陰キャで性格がアレじゃぁモテ様がねぇ!」

 

とりあえず、容姿にあぐらを掻いては居るモノのそれ以外はちゃんと努力しているみたいだが……それを上回るキモさがアイツにはある!!まあ、『負のスパイラル』が仕事をし捲っている様な気もしないでもないので、それを何とかしようとして努力をしただけかも知れない。でも、これは……どう見ても、転生被害者に該当するだろう。手っ取り早く、《堕ち神》化してくれれば話は楽なんだけどなぁ?腐る前に努力をする奴は、至らないだろう。

 

「後は、《堕ち神》化するかどうかだが……」

 

「他の転生者を殺害してないね?……ヘタレさんかな?」

 

「基本的に、他の転生者は殺し合いをしていたけど?コイツは、なんでソレに参加しなかったのか……俺には、襲い掛かって来たのに!!俺、には!!」

 

「はいはい。襲われたからって、不満を零さないの!」

 

どいつもこいつも、俺がギルガメッシュだからって襲い掛かって来てんじゃねぇよ!?ギルガメッシュ=踏み台なんて概念は、娯楽小説だから成り立っているだけで……その枠から、抜け出た俺には適応されない。色々と、裏設定を知った事もあるからなんだろうけど俺は踏み台人生を踏み外した個人なんだよ!?

 

 

 

……………………。

 

 

 

 

とりあえず、気絶から回復した彼は問答無用に己の顔を見せられて……一瞬、絶望した様に見えたけど次の瞬間にはブチギレ状態で再度襲い掛かって来た。まあ、イケメンに転生出来たのにまた生前の顔に戻されたとなればブチギレても仕方が無いとは思うけど……どうも、ヤケクソ気味で発狂している模様。ぶっちゃけ、こちらの話も聞かず暴れるだけ暴れ回り始めた。

 

「ゴチャゴチャうるせぇんだよ!?雑魚が!!イキがってねぇで、サッサと死にやがれぇ!!!」

 

いやいや、そこは『賠償しろ』じゃ無いんですか?それとも、イケメンが夢か幻だったと自己完結したとか?いずれにしても、彼がこちらの話に耳を傾けてくれる可能性は一生無くなった。

 

「よっ、はっ!はいはい、なんちゃって《断空拳》と」

 

「ゴベラッ!?」

 

「……あんな悲鳴、上げる奴居るんだ?」

 

「ぬわー!とか、ぐわー!とか言ってみたいねぇ?」

 

「神崎、NINJAにでもなるつもりなの!?」

 

「NINJAには、トーマがなってくれるさ!」

 

多分。なんたって、【隠鬼】って言うくらいなんだから『NINJA』くらいなれるだろう。ただ、それが忍んでる『NINJA』なのか忍ばない『忍者』なのかは知らないけど。まあ、性質上『スレイヤー』な『NINJA』には成れないと考えられるけどな?

 

「クソガアアァァァァ!!!」

 

「残念ながら、喚いても強くはなれんよ?」

 

「アハハ。神崎が、チーター化してた件について!」

 

「チートじゃねぇよ!努力の賜物よ!!」

 

何度も何度も、師範代達にボコられて鍛錬と言う名のシゴキを受けて居るんだ。高々、転生者如き蹂躪出来ても『普通』でしかないね!?出来るなら、神系の《堕ち神》を無傷で蹴散らせるくらいのチートは欲しい。こんな、疑似神モドキの《堕ち神》候補なんぞに遅れを取る訳が無いだろう!?

 

「だけど、もうこの手は使えなさそうだなぁ?」

 

「話、聞いてくれないもんね?まあ、使い魔達も残念そうだけど……話も聞いてくれないんだから仕方が無いかぁ……」

 

チラッと師範代達を見れば、二度と転生者の顔を生前の顔へと戻す事は無さそうな雰囲気だった。でも、コイツがそうだっただけで転生者が全員顔を弄られたくらいで発狂するとも限らない。

要は、ケース・バイ・ケースだと愚行する。

 

「俺は、神に選ばれた存在なんだぞ!?特別に、特典を与えられこの世界の主人公として…使徒として、送り込まれた最高のエインヘリャルなんだぞ!?こんな、アニメキャラを模しただけの踏み台如きに負ける訳が無いんだ!!」

 

くだらない事をつらつらと考えていると、突然目の前の馬鹿が何やらおかしな事を喚き出した。おかしな、というか……エインヘリャルとは、また大きく出たモノである。は?『エインヘリャル』が何かって質問は、また今度にして貰えませんか?師範代。

 

「いや、スゲー!エインヘリャルだってw!」

 

「増長が、酷過ぎるんだが……それに、その理屈が通るなら転生者は皆エインヘリャルで使徒で主人公ってどこまで盛る気だ?」

 

「流石に、引くわぁ……これじゃ無い感が、凄い!」

 

「嫉妬……やばいかな?出来れば、色欲で堕としたいんだけど?」

 

コレぐらい、感情が昂ぶれば後は煽るだけで堕ちてくれそう。今までは、当人の性質上か何かで《堕ち神》にまで至らなかった見たいだけれど……ここまで来れば、後はちょっとしたキッカケ一つで《堕ち神》へと変化してくれるだろう。長かったな?

 

「色欲の方が、弱いんだっけ?」

 

「異性にしか、有効打が無いからな。雑魚だよ。雑魚w」

 

《堕ち神》の強さは、その時の転生者がどういう理由で堕ちたかによって変化する。そして、その理由ってのが七つの大罪を元にしているのでそれぞれの特性が出るんだとか。それを聞いた時……一瞬、色欲で堕ちた転生者がモテモテになるのかと思ったりもしたが、モテた所で向かって来る相手を無差別に殺すだけの存在と成り下がるんだから意味が無いと考え直す。つか、色欲が異性じゃ無いと余り意味が無いと言われてちょっと同情した。

逆に、嫉妬は憤怒と怠惰に続く危険度らしい。

憤怒、嫉妬、傲慢、強欲、怠惰、暴食、色欲の順で強さが決まるんだと。怠惰が、五番目の理由だが大抵の覚醒者が活動を自粛するのが原因。但し、発狂して暴走している場合のみ憤怒の次に来るんだとか。言われて、始めて気が付く話ではあったけれど。

面倒、この上ない設定である事に変わりはない。つか、発狂……バーサーカーモードがあるんですね?ヤバいなぁと思う反面、その情報を頂けるだけで十分だと思う自分が居る。

 

「てか、もっと前にこの情報を知っていれば……」

 

とは言うものの、師範代に言わせると『人間の感情なんて、いつどんな時にどんな変化をするかなんてわかったモノでも無かろう?』って事らしい。つい、先程までは色欲にまみれていた者が次の瞬間には嫉妬になって居たり、と予測なんて出来ない。

まあ、誘導は可能だろうけど。固定は、不可能なんだろうな?

 

「Glu…Glu…GuGyaaaaa!!!!!」

 

そして、現在。俺の努力に【嫉妬】しているコイツは、【嫉妬】の《堕ち神》へと変化するんだろう。全く、【色欲】の《堕ち神》化すれば処理が簡単なのに誘導も予測も不可能な人の感情って面倒臭いったらありゃしない。そう、思ってたらコイツってば【嫉妬】では無く【憤怒】で《堕ち神》化しやがった!?

細マッチョだった、彼のイケメン君は唐突にその細マッチョな肉体を膨張させて巨漢へと変貌していく。こちらが、『は?』と思って内心混乱している内にドンドン凶悪な姿へと変化したのだった。つまり、より戦い易くより猛々しい姿へと変わって行く。

 

「あー……コレ、【嫉妬】から理不尽に【憤怒】に変化したんじゃない?この、チート野郎めぇ!!的な?」

 

「あー……面倒クセェッ!なんで、【憤怒】で堕ちるんだよ!?」

 

「そりゃ、自分最強!と思ってたら雑魚だった……となれば、逆ギレしても不思議では無いかなぁ?」

 

「逆ギレかよ!?ホント、人間の感情って訳がわからんな?」

 

「元人間なのに、ね?じゃ、私は離脱するよ?」

 

「おう、お疲れ!サッサと逃げねぇと、また人間に転生する事になるだろうからな……《神殺し》になるんだろう?」

 

「もちろん!双夜が駄目でも、他の《神殺し》からその権利をモギ取れば至れるんだよね?なら、私はそっちを取るかな?」

 

「そうかい。まあ、同門とかちょっと良いかなぁと思ったが……そう、決めたんなら止めやしねぇよ。お前の人生だ。後悔無くやれ!!」

 

言って、白亜が離脱する時間を稼ぐべく未だ変化を続ける《墜ち神》に突っ込んで行く。出来れば、受けからの反撃が好ましいんだけれど……この状況じゃ、悪手になりかねないのでコチラから打って出る。ただ、好ましく無いってだけで打って出る技術が無いって訳じゃ無いからな。師匠が、習得している技法がカウンター系オンリーだからって理由で後の先が好まれるってだけだから!

でも……まあ、俺も相手の出方を見てから動きたい質ではある。だって、その方が楽だろう?初発は、貰うかもだけど相手がどんなタイプなのかを見極めてから対処した方が突発的な動きも大体予測が出来る。つか、『余程』では無い限り《堕ち神》もその動きは人間の稼働範囲から抜け出せないみたいだから、な?流石に、関節が三百六十度動いて目玉が後頭部に生えたら別の対抗手段を用意しなければならないけど……流石にそこまで、“化け物”になる事は無いから安心して対処できる。え、後頭部に目が生えるのかって?人外系には、多いらしいぞ?

 

「ちょ、触手だと!?俺に、そんな趣味は無い!!」

 

つか、股関付近から大量の触手が生えて来たんですが!?コイツ、【憤怒】の癖に【色欲】指定『R18』をする気か!?止めろよ!?

【憤怒】なら、【憤怒】らしく猛々しいままでいろって!?そんな、【色欲】要素はいらねぇんだよ!?とは思うものの、コイツ自体は女とイチャイチャしたいってだけで転生した馬鹿である。そう言うのが生えて来ても、何ら不思議では無い輩だった。だが、それでも言いたい。

これから、ただ戦うだけなのにそんな要素を持ち出されてもこちらは対応出来ないからな!?

 

「―――ってぇ、ソレで攻撃仕掛けて来るんかい!?」

 

ちょっとした、ツッコミをしていたら問題の触手で攻撃を仕掛けて来やがりましたよ!?コイツ。いや、まあ……不規則な動きで、コチラを翻弄しようとするのはわかるけど!!だからって、嫌悪感撒き散らすソレで攻撃して来るとかありえなく無いですか!?

ちょ、止めろー!!

俺は、BL要素で後々地獄を見る気は無いんだぁ!!

つか、一部の使い魔が涎を垂らしつつこっちを見守っているとか報告が来るんですけど……止めろぉ!!?

俺のケツが、危機的状況だとか言った奴は誰だぁ!?

うるせぇ!気が散る!!

変なネタを、念話経由で師範代達が報告して来るのが普通に辛い。えぇい、【憤怒】の《堕ち神》と戦っている時くらい集中させてくれても良いのに『精神修行』とか要らねぇ!?てか、ウゼェ!

 

「ウゼェって、言ってるだろうがああぁぁぁぁ!!!」

 

そう、叫びながら宝物庫から《ダーティ・ニーズ》を取り出し思いっ切り振り抜く。もちろん、魔力を込めるのも忘れない。ええ、ここが惑星内である事もわかっては居た。でも、それ等をブッチするくらいにはこの時の俺は精神的に追い詰められて居たのだ。全ては、BLという言葉が悪い。そんなモノをチラつかされて、俺がまともな精神を保っていられる訳が無いんだよ!!

ぶっちゃけると、ミッドチルダ諸とも馬鹿は消し飛ばされましたとさ。めでたしめでたし……つか、めでたくもねぇよ!?

 

 

 

 

 

……………………

 

 

 

……………………

 

 

 

……………………。

 

 

 

 

結論から言うと、師匠がサクッと《堕ち神》以外の全てを直して下さいました。それと、俺を追い詰めた使い魔達にお仕置きもしてくれたので俺はハッピーであります!まあ、しかし……そのまま、何のお咎めも無く俺を開放すると後々面倒になるらしく俺は【組織】への一次帰宅の際に美愛と向き合う事が確定したと言って置こう。ええ、解決まで《時渡り》は行わ無いとのこと。

 

「一難去ってまた一難……とは、この事か……」

 

「まあ、それで許してくれるんだから良いんじゃ無い?」

 

「お前は、良いよな?面倒の無い人生で!!」

 

「いやー……男から、女になった時点で面倒極まりない人生だと思うけど?ただ、それは人それぞれなんじゃ無い?」

 

「出来れば、俺と変わって欲しい。特に、『きゃるーん♪』が地獄なんですけれど?それと、美愛……」

 

「あー……どっちも嫌だ!『考える時間を下さい』と言いつつお断り方面で検討する方針……」

 

「デスヨネーw。知ってた……まあ、冗談はさて置き。美愛、どうするかなぁ?俺には、もう翼が居るから恋人にも出来ないぞ?」

 

「というかさぁ、殺された責任ってどれくらい重いの?」

 

「アル○ェイドなら、恋人になって有耶無耶にされてたけど?」

 

「結婚まっしぐら!恋愛要素しか無い件について!?」

 

「だから、俺には翼が居るから間に合ってます!!」

 

「だったら、どうするつもり?一度、付き合ってアレコレした後に捨てるとか?むしろ、捨てる事前提で付き合ってみるとか?」

 

「その場合、亮がどう出るか……想像したくも無いんだが?」

 

「結局は、それがネックなら……面と向かって、当人に言って見たら?まあ、結果は言うまでもなくわかるけど……」

 

「どっちにしろ、俺が亮に刺される未来しか無いだと!?」

 

「もしくは、社会的に抹殺!!神崎、人生終了のお知らせ!!」

 

コイツ、他人事だからって言いたい放題だな!?とは言え、その予測も出来るが故に俺は頭を抱える事しか出来ない。ネックになっているのは、美愛の兄にして最凶の問題処理能力を持つ亮。奴の存在さえ無ければ、俺が美愛と付き合う可能性はあった。もちろん、その可能性があったのは生前の話である。だけど、今は俺の愛してやまない【奏】の存在があるから百パーセント付き合うなんて選択肢は無いんだけどな?ぶっちゃけ、俺と翼の邪魔をしなければ全然問題無かったりするんだよなぁ?でも、アイツも色々抱えて居るだろうから俺が何を言ったとしても関係無かったりするんだろう。全く、罪な男だねぇ……俺ってばw。

 

「正直な話、私を愛人にして下さいと言われたらどうすんの?」

 

「グオォォォ……その提案は、俺に効く。っていうか、百パー選択肢に無かった!その可能性も、あるのかぁ……」

 

「お前……本気で、カナっち一筋だよね?それが、神々の洗脳で【リリなの】のヒロインを自分のハーレムに加え様としていたなんて……いや、満男と似て似付かいないからわからなかった」

 

「俺も、お前が【リリなの】に転生していて英霊エ○ヤの真似事してるなんて思いもしなかったよ……なぁ?フェイカー」

 

「止めて!それは、私に効く!!」

 

「因みに、金ピカ鎧は師匠に会った後すぐに止めた。いやー、バリアジャケットの変更はとても時間が掛かったよ。なんせ、デバイスが拒否して来るなんて思ってもみなかったからなぁ……」

 

「そう言えば、それなりに豪華な布製品ッポクなってたよね?アレって、もしかしてデバイスの趣味だったの!?」

 

「そうそう。派手にゴージャスなデザインじゃ無いと、受け入れてくれないという鬼畜設定のせいでずっと派手装備だったよw」

 

「うわぁ……足を洗っても、半ば強制な黒歴史だったんだぁ……」

 

いやホント、あのデバイスの趣味には辟易とさせられた。なんせ、派手なデザインじゃ無いと受け付け拒否された挙げ句、あの金ピカ鎧に変更されてド派手な演出まで加えられていたんだから地獄である。要は、『きゃるーん♪』が初めてという訳じゃ無いって訳だ。まさか、それを知ってて『きゃるーん♪』を加えられたという話では無いんだろうけど……アレは、本当に効いた。一瞬、俺を転生させたあの神の回し者が【組織】に居るのかと本気で考えたからな?いや、マジで!まあ、それが俺の運命だって信じたく無かったというのもあるんだけど。

でも、だからって『きゃるーん♪』は酷いと思われる。

なんで、あんなおぶさけをしてくれたのか制作者に会ってコンコンと聞いてみたい所。

 

 

まあ、実際に聞いたら唯の八つ当たりだったと判明するんだけどね。まさか、セイビアさんに懸想している人が制作者だとは思わないじゃないか!?つか、俺とセイビアさんの接点って師匠への依頼時にちょこっと会っただけの関係ですよ!?たった、それだけの関係でこんな目に遭わせられるとか思ってもみなかったよ!!全く、どういう精神構造してたらこんな暴挙に出られるんだろうな!?

 

 

 

 

 




実は、あの『きゃるーん♪』は…セイビアに懸想している女悪魔が八つ当たりで付けた機能だった。それを、武具に宿る精霊とリンクさせて精霊の機嫌が悪いと問答無用で相手の肉体を乗っ取りプログラムされた言動を取る様になってたりする。因みにコレは、精霊の意識がもっと強くなった暁には精霊の思う言動と振り付けで歌って踊ってをする事になるだろう。え?それを解除する気は無いのかって?
精神修行も兼ねているから例え解除されても別の苦行が待っているだけだと思うぞ?他の苦行……例えば?ゴスロリ海パン覆面野郎とか?パニエ無し。覆面は、紙袋w。別の意味で、変態度が上がってしまったな?


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

作者のどうでもいい話。

ぶっちゃけ、神様転生って酷く歪そうに見えて上手く作られた話なんだよなぁ?そもそも、それぞれの思惑があるからこそ転生者に神様特典を与えて転生させているのに、転生する側は『御都合主義で、面白おかしく生きられる第二の人生』が送れる!…と勘違いするから頭おかしい。なんで、そんな勘違いをしてしまうのか意味がわからないよ?

現実に『転生』と呼ばれる現象があるとして(大前提)、そこに『御都合主義』があるのか?と問われたら『無い』と答えるのが普通なんだけれど…転生する大半の奴は、そもそも転生する奴は『御都合主義の中で生きて行ける!』と思い込んでいるから話がややっこしくなっている。
それは、小説の中だからこそ『御都合主義』が働くのであって、それが現実であった場合『御都合主義』は無いものとして捉えるべきなんだ。なのに、転生=自分を中心にした御都合主義世界へようこそ!という思い込みが何故か発生。己を『主人公だ!』と宣い、我儘のしたい放題のやりたい放題。最終的に、現実が追い掛けて来て破滅するんだけど…それまでに、致命的な事をやらかしてしまっていると、現実を知った後が地獄っていう、ね!?
一応、カウンター的なポジションで《神殺し》という存在が居ますが…間に合わないんだなぁwこれが!間に合わせる事は出来るんだぜ?現場となる場所に関係者が居れば、呼ぶだけで来るのが《神殺し》だからな。でも、基本間に合わないのがこの話のクォリティ。だからこその時空間転移魔法。基本的に破滅した後からやって来て、無かった事にしつつ問題解決がこの小説だからな?御都合主義だったら、破滅する前にやって来るから!でも、極力現実に近づけたいので破滅の後にやって来ますw。後の先を取る様に解決するのが《神殺し》達だったりします。

何が言いたいかと言うと…神々の思惑=転生。転生者=御都合主義人生に転生…だ!という構図を見て、ハッキリ言える事はどいつもこいつも己の都合でしか物事を見ていません!!と言うことだな?欲望いっぱい。己に取って極めて都合の良い解釈。話なんて聞かない。が、現状の立役者共を生産しているって訳だ。思惑vs御都合主義と来たもんだ。ある意味、欲求のスパイラルだな?

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m(_ _)m

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