絶望を払う者~狂気の神々vs愉快で〇〇な仲間達~   作:葉月華杏

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四三五話 #

Re:

 

 

俺達は、【魔法少女】の世界へ戻って来た。

まあ、問題のある世界へ来る前に幾つか調整の必要な世界を経由してるけど……主目的な世界へは、これが初めての《時渡り》である。その世界へ着く様、師匠はフレールくん達を喚び出して拡散…情報収集に取り掛かる。更には、収集された情報を仕分けしたり纏めたりする使い魔が喚び出され情報の選別を始めた。もし、問題となっている転生者が見付かれば直ぐ様こちらのPCに転送されるだろ。

まあ、問題の無い世界なんて早々無いんだけど。

例えば、転生者とか転生者とか転生者とか……問題しか起こさないッスよね!!はてさて、この世界にはどんな問題が起こっているのかな?フフフ(遠い目)……楽しみだなぁ(棒)。

 

《キィン》!

 

「言ってる傍から来たぞ?」

 

「何も、口にはしてないんですけど!?」

 

「大丈夫だ。何も問題ない」

 

「何故だろう……問題しか無いような気がする」

 

師匠の言葉に、とてつもない問題が転がっている様な気がするんだが、送られて来たメールが気になって何が問題なのかがわからなくなる。とりあえず、先にメールの方を確認するかと師匠が見ているウィンドを横から覗いた。

なんとなく、問題を先送りにしてる様な気がするけど……気にしない。送られて来たメールを確認した俺は、それが原作人物達の生存確認表である事を知る。

 

「とりあえずは、全員生存……と」

 

「ああ、ちょっと待って下さい。師匠は、原作全員の顔や名前は御存知無いでしょうからこっちに送って貰えますか?」

 

「……そんな事は無いぞ?お前の記憶を見たからな。まあ、流石に事細かな所までは覚えていないが……大体は、知っている」

 

「……記憶を、見た?え、いつ!?」

 

「フフフ……まあ、大部分が肌色のお姉さんで占められてたけど最後まで見させて貰ったよ」

 

肌色のお姉さん……って、AVかな?出来れば、ピンポイントでアニメ関係だけの記憶を覗いてほしかった。つか、そうなると俺の性癖が師匠の知る所になったって事!?

マジですか……orz。

 

「…………つか、見れたんですか?」

 

「にゃはは。恐怖に慄きながら脳内再生されたよ!!」

 

ああ。目を閉じる事も許されず、半ば強制的に見せられるという拷問を受けたんですね?成程、それはそれは怖かったですね?お疲れ様です。とりあえず、省エネモードの使い魔で癒やされて下さい。そう、思いながら師範代に言って省エネモードになって貰い師匠の顔に押し付けた。はい、もふもふ。肉球プニプニ。

 

「あ、爪は出さないで下さいね?」

 

「はーい♪ プニプニプニプニ♪」

 

暫くの間、師匠の顔に猫を押し付けるという作業が続いた。それによって、師匠も落ち着いたらしく先程までの様な死にそうな顔から、赤みのさした普段の状態に戻ったので引き離してみる。師範代は、名残惜しそうではあったけど師匠は問題なさそうなのでこれにて終了とした。

全く、今後は無茶をしないで欲しい。

 

「いきなり、顔から血の気を引かせるのは止めて下さいね?」

 

「そんなもん、操作出来るか!?」

 

師匠なら、やれそうなんだけど?でも、本人が出来ないと言ってるしオルタに視線を送るけど首を傾げているので本当かも知れない(疑)。まあ、そういう事にして置くとして今は原作人物が揃っている事を喜ぶべきだ。

ただ、近くに変態が湧いているのは間違いないので排除か引き離しは必要だと思われる。後、俺の幼馴染み達も探さないとイケないんだが……定席通りなら、原作ヒロイン達と共に居ると思われ。つか、源蔵は間違いなく一緒に居るハズだ。アイツ、根だけは素直だから……アーチャー化してた理由だって『男らしかった』からだろうし?いや、うん。ゴツい男イコール漢では無いんだけど、元『男の娘』だったアイツからすれば間違いなく『男』なんだろうなぁ。

 

「とりあえず、転生者と思しき奴の顔写真とか送って貰えないんですか?顔さえわかれば、排除は簡単なんですし?」

 

「ホント、僕に似て来たなぁ……まさか、暗殺発言が来るとは」

 

「言ってません!する気も無いです!」

 

「冗談だ。だが、暗殺はまだ控えておけ。もしかしたら、害悪では無いかも知れんからな……とは言え、害悪としか会った事が無いんだけどな」

 

「フラグ乙。つか、フラグ建てないでいただけます?」

 

《キィン!》

 

そんな、やり取りをしている間に探りを入れている使い魔から転生者と思しき者の顔写真が送られて来る。

見ると、テンプレ通りイケメンな男達が写っていた。

はいはい、テンプレ、テンプレ。

それと同時に、コイツ等が生前モテ無い生活をしていたふつめんである事か読み取れる。でも無ければ、イケメンなんて選ばないもんな?それと、普通に集合写真なんかで浮いて居るんですが?

人外級のイケメンとか、需要あるのかな?こう言うのは、解け込めるイケメンでお願いするもんなんだが……わかって無いなぁw。

さて……この様子だと、原作に潜入は必須として誰がコイツ等と共にヒロイン達と関わって行くかという問題になる。因みに、俺は無理だぞ?だって、完全な不審者じゃ無いですか!!もう、これまでの事を踏まえたらわかり切っている事じゃないですか!

こういう時は、小さい子供とかが良いんですよ。

 

「って訳で……師匠、出番ですよ?」

 

「え、出番って!?……嫌だけど!?」

 

「大丈夫、大丈夫です。ちょっと、保護されるだけで良いですから……それで、なのはさん達と一緒に暮らして下さい」

 

「もっと、嫌なんだけど!?」

 

「師匠が行くのが、一番面倒が無くて良いじゃないですか……俺が行くと、色々面倒臭いんで……」

 

「断る!嫌だ!断固として行かない!!」

 

等と言っている師匠ですが、現状からしてヒロインの元に送られるのは間違いない。ほら、師範代達も手をワキワキさせてスタンバっているじゃないですか!ここは、諦めて彼女達の元へ行って下さい。師匠が行かないのなら、俺かトーマが行く事になるんですよ?良いんですか?直ぐに、出番が回って来ますよ?

 

「じゃ、トーマが行くか?」

 

「は?何で、俺!?つか、俺は監視役だぞ?」

 

「だって、俺か師匠は確実に残らないと駄目なんだ。翼が、一人になるのは色々と面倒しか無くてなぁ……例えば、翼の外見って《旧・神族》が慰み者として造ったヤツだから神々に見付かると拉致られる可能性があるし……」

 

「僕か神崎なら、空間の歪みに反応出来るから対応も可能だ。使い魔達も居るし?だが、お前ってなんか出来るの?」

 

「……………………」

 

後方支援の隠鬼……名前だけなら、空間の歪みとかに反応出来そうにも思えるけどアレは本人の資質に限られる。

俺の場合は、勘と言うかシックスセンスによって『このプレッシャー!?』とかヤれるけど……コイツと来たら、空間把握も出来ないと来た。

ぶっちゃけ、気配を読んで直ぐに行動する俺達と違い、自分の目で確認出来なければ動けないなんてオチになっている。そりゃ、相手が気配を隠して居なければ問題ないらしいけど……後暗い事を考えてる奴等が、己の気配をダダ漏れにしている理由が無いので役立たずとなっていた。

つか、師匠が雲隠れしたら完全に見失うんだぜ?監視役の意味、わかってるのかな?

 

「お、俺だって、気配くらいは読めるぞ!?」

 

「じゃ、目の前にいる俺や師匠の気配って読めるの?」

 

「当たり前だ!…………アレ?目の前に居るよな?んん!?」

 

この時点で、不合格扱いなんだけど……師匠の気配は、俺でも読めないからな?とりあえず、こっちをガン見してる師匠に無理である事を伝えて俺は目を閉じているトーマの背後へと移動する。

流石に、これくらいはわかるだろうと思ってたんだが師範代達が阿波踊りを始めちゃっているからわからないかも知れない。というか、妨害ッスか!?それ、妨害ッスよね!?鬼畜が居やがる。

 

「よし、わかったぞ!そこだぁ!!」

 

言って、まんまと師範代達を指差すトーマ。目を開いて、あるぇ?とか言ってるけど無視無視。つか、今ならパシれるんじゃね?

 

「よしよし。一万円やるから、翠屋でシュークリーム買って来いよ。あ、人数分な?他に欲しいモノが有ったら買えば良い」

 

「…………パシり!?しかも、ここミッドですよ!?」

 

「アハハハ、大丈夫、大丈夫。良いから、行って来い!ついでに、転生者達に絡まれて来いよ?」

 

「大丈夫、大丈夫。地球になら、フレールくんが到達しているし《チェンジ・リング》の対象になってるからあっという間だぜ?」

 

「それって、生贄って言いませんか!?」

 

「別に、転生者と出会ったら原作ヒロインは俺の嫁!とか言えって言ってる訳じゃ無いから!」

 

「それに、転生者同士での殺し合いには発展して無いみたいだから無問題。もし、転生者同士での殺し合いとか始まってたら全世界が閉鎖という状況に陥るが……そんな事も無いし?」

 

ハハハ。もし、そんな事になっていたりしたらもっと大騒ぎとなっていただろう。何せ、《堕ち神》のバーゲンセールになっているハズだ。そんな状況になってたら、恋愛だの糞だの言ってる暇は無い。だって、次から次へと湧いて出る《堕ち神》と戦うハメになるんだぜ?その上、いずれ己も《堕ち神》になるというオチ。

『恋愛?何それ、美味しいの?』と、惚けた事を宣うのと同レベルでしかない状況下でどう恋愛しろと!?まあ、俺はそれでも構わないけどw。何故なら、纏めて殴って仕舞えば良い話だから。

 

「神崎さんは、脳筋だからそんな事が言えるんですよ!!」

 

「ハハハ。喧嘩なら、幾らでも買うぞ?何なら、お金払っても良い。ちょっと、模擬戦でもしようか?」

 

「肉体言語!?暴力反対!!と言うか、何で俺か原作と絡まなきゃならないんですか!?監視役ですよ、監、視、役!!」

 

「立ってるなら、親でも使えって言うだろう?それに、同じ惑星に居るなら問題ないとも言われたハズだ。僕の監視は、基本的に遠くから見てるだけの簡単なお仕事だから……」

 

「つまり、こんな近くに居る必要が無いって事ッスね!!」

 

「いやいやいや、俺一人放置されるのはちょっと……」

 

「つか、一人でも大丈夫なんだろう?サバイバル生活をさせられてたって話じゃないか。聞いたぞ?お前の修行風景w」

 

「そうだけど……一文無しのサバイバルは嫌だ!!」

 

と言うか、『サバイバル生活』と言えばそういうモンじゃ無いのか?俺的には、一文無しだから始めるモノがサバイバル生活だと思っていたんだけれど?トーマの中では、『サバイバル生活』というモノは『一文無し』から始めるモノでは無いらしい。まあ、俺の場合は『黄金律』というスキルのせいで一文無しから直ぐに開放されるけど……コイツの場合は、働かないと糧を得られないからなぁ?もしかしたら、勘違いしているのかも知れない。

 

「とりあえず、翠屋に行ってシュークリーム買って来いよ」

 

「ここに居る人数分買って来いな?」

 

えっと、ここに居る人数分となると……アリサ、すずか、カリム、翼、リリィ、オルタ、俺、師匠、ユーリ、リーンフォース、トーマの十一人か。ちょっと、荷物が多目のお使いになる程度だ。

 

「別に、使い魔全員の分とまでは言って無いんだから楽だろう?」

 

「使い魔、全員……分。と言うか、一兆一千百万個プラスαってどんな嫌がらせだよ!?お店に迷惑がかかるわ!!」

 

「物理的に無理なのはわかってますよ?」

 

つか、そんな注文したら桃子さんが先に潰れると思う。お金は、何とか工面すれば払えるとは思えるけど……桃子さんの体力が持つとは思わないから、1万個作れたら良い方だろう。とりあえず、翠屋のシュークリーム一個五百円として単純計算で五百万は用意しないと。消費税は、入れても入れなくても大丈夫だとして……お金は、先払いの方が良いのかな?材料費の事も考えると、ある程度は払っておかないと借金とかになりそうだ。

 

「電話予約で、料金を先払いしたら桃子さんやりますかね?」

 

「何、鬼畜な事を言い出しているんですか!?」

 

「多分、断られると思うぞ?」

 

「因みに、師匠なら出来ますか?」

 

「使い魔をフル活用しても良いなら、最高のクオリティで焼き上げて見せるけど……先ず、受けないな。面倒だから……」

 

「デスヨネー。知ってた。じゃ、電話予約じゃ無かったら?対面依頼で、先払いしたら受けてくれますかねぇ?」

 

「断る。断固として嫌だ。でも、物理的に1万個は無理だと思うぞ?良くて、千個辺で止めておけ。悪戯だと思われる」

 

「なら、何個なら受けてくれますか?」

 

「多くても、百個だな。翠屋のキャパが、大体そんなレベルだ。そもそも、あの規模の商店で1万個は嫌がらせでしかないぞ?後、何時間待つつもりだ?一日掛けても、焼き上がらんわ!!」

 

「そう言えば、そうですね……じゃ、百個で頼むわ!」

 

「いや、何言ってんですか!?冗談じゃなかったんですか!?」

 

「そうだったけど、限界を試したくなるのは男の子の常だろ?」

 

「そんな限界、試したくも成らんわ!!それに、常でも無いわ!」

 

いやいや、そこは限界のギリギリを攻める所だろう?それが、男の浪漫というやつでは無いですか!え、違うの?違わないよね!?

人類史始まって以来、男は常に希望を胸に夢と浪漫を追い求める生き物だというのは常識中の常識だ。浪漫を求めない男なんて、この世には居ない。もし、居たとしてもそれは不健康な奴か死が目前に迫っている老人くらいなモノだろう。だって、身体に障害を抱えているヤツだって浪漫を求めて止まないんだぜ!?とある障害を持つ者は、政治家を目指したけど浪漫を求め過ぎて不倫して破滅したじゃ無いか!手足が無いのに良くヤるわ!と関心したくらいだったから、なぁ?まあ、俺は浮気なんてする気は無いけど。つか、男の浪漫をこれでもか!!と詰め込んだ様な翼を裏切って他の女に現を抜かす様な馬鹿がどこにいる!?そもそも、人間だった頃は普通の女の子だったんだぜ?その時から、超執着している俺は……何なんでしょうね?あ、ヤバい。うっかり、素に戻ってしまった。普通に考えて、生前から一人の女の子に執着して追い回している俺って変態なんじゃ!?あのままのテンションで、ヒャッハーしていれば良いモノを……唐突に素に戻って、真面目に考え始めちゃった俺。ただのキモい変態だった!!

 

「あれ?なんか、いきなり落ち込んだッスよ!?」

 

「先程まで、謎なハイテンションでトーマを弄り倒していたのに何落ち込んでいるんですか?兄様」

 

「テンション駄々下がりだの?兄様よ。何を思って、何を考えた結果、そうなったのかの?」

 

「変態で、ごめんなさい……」

 

「「…………これは、重症(だの)です」」

 

「いきなり、落ち込むな。それに、お前が変態なのはずっと前から変わらぬ事実だろう?それが、神崎大悟という男だろう?」

 

「……………………」

 

穴を掘って埋まりたい。師匠にまで、そんな風に認識されていたとは思いもしn……いや、そのまんまでしたね。そうだった。俺ってば、アニメのヒロインに懸想をした挙げ句、俺だけのヒロイン見付けて追い掛けてる変態ストーカーでしたね。

 

「ふっ……ふふふ……」

 

「不味いですよ!?Master。兄様が、壊れてます!!」

 

「不気味じゃ……不気味な気配がするぞ。Master!!」

 

「お前等、何気に酷い奴だなぁ……コレなら、凹んだ時のロック・ウォーの方がヤバいと思うんだが……」

 

「あー……そう言われてみれば、その通りでしたね」

 

「アレは、見た目が原因の一つだと思うがの?」

 

暗闇の中、PCから漏れる光に照らされて顔だけが浮き彫りになったロック・ウォーが般若の形相で『うふふふ……』と笑っている様子がウィンドに映し出される。ぶっちゃけ、下手なホラーよりホラーな光景に俺は言葉を失った。つか、なんでコイツ等は人の嫌悪感を刺激する様な事を平然としますかねぇ!?般若顔で、目を閉じていたロック・ウォーが唐突にクワッと目を見開いて大笑いを始めると皆ドン引きだった。これは、恐い!ちょっ、なんでこんなチョイスと俺を比べているんですか!?そっちの方が、酷い!と言うか、元は誰がヒロイン達の元に潜入するかの話だったんじゃ無かったか!?何が悲しくて、ロック・ウォーの狂喜を皆で観賞しているんですか!?意味不明過ぎるんですけど!?

 

「ツッコミが、間に合わねぇ!!」

 

他にも、色々言いたいのに全く間に合わないボケ倒しについ悲鳴を上げる。と言うかさぁ!自分達で表示して置いて、ドン引きするとは何事だ!?例題にするにしても、丁寧に扱ってやれよ!?

ズダンッ!!と両腕を床に叩き付けて間に合わないツッコミに嘆く事しか出来ない俺。見る人によっては、土下座している様にも見えるかも知れないがそんな事を気にしている暇はなかった。

 

「誰か!ツッコミ要員をもっと!!補充してぇーーー!!!」

 

「ああ。そっちかぁ……でも、言っておきますが【悲報】ツッコミ要員の補充が間に合う事は無いそうです」

「…………何故だぁああぁぁぁ!?」

「ツッコミより、ボケの人員が多いからだそうです」

「ツッコミ要員をもっと用意しろよ!?」

ボケ倒しとか、本当に辛いんですけど!?

「なら、更にボケ倒しましょうか?」

「止めろ!ボケは、もう要らん!!」

「病んデレ系腐女子が居るそうですよ?」

「イケメンの恋人に尊みを感じながら男✕男で盛り上がり妄想と依存力で束縛&独占で拉致監禁で逆レ○○を推奨しておるそうだ」

「えぇい!色んな属性を一人に突っ込むんじゃねぇ!?やっべぇのが出来上がるだろぉ!?つか、完全に犯罪者じゃないですか!それで、転生者だとか言うんでしょ!?もう、嫌だぁ!!」

 

本当に……本当に、もう!!なんで、どいつもこいつも属性を詰め込み捲った超級な変態しか居ねぇんだよ!?世界が……世界が、荒ぶっているだろぉ!?そりゃ、世界が歪んでも仕方ありませんよね!?つか、そんなに色々突っ込んだらこうなる事くらい予測出来ただろう!?なんで、わかっててそんな化け物を世界に突っ込んじゃったりするのかなぁ!?止めてよ!平穏で、良いじゃ無いか!!それで無くても、波乱万丈なんだから十分だろう!?

 

「もう……もう、本当に勘弁して下さい。色々と、やり過ぎなんですよ!!そりゃ、アンタ等は面白ければ何でも良いかも知れませんけど……ソレを収める側は、大変なんだよ!!」

 

「恨みが……怨念が……負の情念が、増殖して行く……」

 

「こうして、また一人ダークサイドに堕ちて行くのだった……」

 

まだ、堕ちてねぇよ!つか、人をダース・ベ○ダーみたいに言うんじゃねぇ!!と言うか、いつ俺がジェ○イになったと言った!?闇堕ちなんてするハズもねぇだろうが!!

俺には、守るべき者が居るんだよ!もし、闇堕ちするとしたらそれはハーレムを作った時くらいだ。それなら、闇堕ちしたと認めてやらんでもない。

 

「うん。まず、あり得ないな……」

 

「何故でしょう?兄様から、不穏な空気が流れて来ている様な?」

 

まあ、師匠やトーマが居なければ状況的にハーレムとも言えなくも無いけど……人の夢なんて、儚いモノなのだよ。知ってる。有史以来、人が世界征服出来ないのと似た様なモノだ。天下を取っても、三日で終わる儚き泡だ。正しく、三日ボウズ?違うかw。

 

「もう、いっその事イケメンだけを操れる転生者を連れて来てタッグを組ませたら超平和になりそうじゃね!?」

 

「それ、禁断の解決法じゃ無いですか……流石に出来ないですよねぇ?つか、出来ないと言って下さい!!」

 

師匠が、とっても邪悪な笑顔でこっちを見ているんだけど……まさか、そんな事が出来たりするんですか!?いや、そりゃ俺をコピーしたんだから出来ない事は無いかもですけど……マジか!?

 

「成程。イケメンは、御腐れ様の方が御しやすいのか……」

 

そりゃ、外つーか……公道に出たら、プライベートも糞も無いからなぁ?御腐れ様のサーチャーに補足され、妄想広がる行動をさせれば後は御腐れ様が引き継いでくれる。

その後は、転生者達の心がへし折れるまで待ってから救助に行けば完璧である。まあ、俺は精神的に死にたくないので終始様子見してるだろうけどな。

そして、そこに現れるのは病んデレ系腐女子。全力全開で、捗るだろうよ。その後は、クリエイト能力で操られたイケメン達の元に病んデレ系闇堕ち腐女子が突撃すれば全ての状況が整う。相乗効果で、腐への情念を昂らせ気持ち悪い微笑みと共にただジィ〜〜〜っと眺め続けられる地獄を体験すれば……あるいは、ヒロイン達の苦悩を理解出来る様になるかも知れない。それと同時に、自分達が捕食される側の存在である事を自覚できればもっと良い。

ほら、良く言うだろう?深淵は、覗く者を同じ様に見返しているって話。もしくは、『人を殺す者は己が殺される覚悟を持った者だ』……とか、かな?そうでないなら、お持ち帰りされて美味しく戴かれると良い。まあ、無理と言われたって相手は行動力の塊だ。元引き籠もりのニートと違って、一度やると決めたら二の足を踏む事もない。

ただ、愚直に目的を達成する為だけに行動する。

 

「もしくは、ヲカマ?筋肉モリモリなのに、オカマ見たくシナを作って話す……肉体は男、心は乙女な殺戮の使者とかだな」

 

「それ、言ってて意味わかってるのか?トーマ。言い出しっぺの法則というモノがあってだな……」

 

「サーセン!調子に乗りました!!」

 

そう、ハプシエルみたいな奴を宛てがうのが妥当だと思われる。後は、放置だな。馬鹿な奴程、理屈の通用しない変態と一緒にしてやれば心が折れるのは早い。まあ、俺でも理屈の通じ無い奴と二人っきりにされたら心が折れる。

つか、変態でなくても言葉が通じ無ければ最終的に何もされなくても不安に押し潰されると思われ……ある意味、拷問みたいなモノだから。

 

「いや、許さない。ハプシエルの刑にしてやろう!!」

 

「は、ハプシエル!?ちょ、マジで許して下さい!!あんなのと一緒とか、マジで貞操の危機じゃ無いですか!!」

 

「ん?SAOモドキ世界に居るハプシエルか?あのハプシエルは、18禁のハプシエルだからアニメみたいにディープキスや暑い抱擁程度では終わらないよ?多分、最後までされると思われる」

 

「「マジッスか……」」

 

聞いてねぇぞ!?そんな話。つか、18禁のハプシエルなんて居るのか!?いや、確かに掘られた奴が居たと聞いた事はあるけど……アレって、ガチな話だったのか!?つか、アニメの『ハプシエル』じゃ無いからって健全なハプシエルと18禁のハプシエルが居るなんてマジで聞いてない。てか、ヤベェ!師匠が、ガチな鬼畜に思えて来たんですけど!?18禁!……18禁のハプシエル!

 

「マジか……マジ、堀に来るハプシエルが居るのか!?」

 

「そんなん、二人きりに成ったら五体満足で戻って来られないって話じゃないですか!!嫌ですよ、無理矢理掘られるなんて!!」

 

「というか、俺等も掘られる可能性がa…………あ?」

 

「ひぃ!?…………え?ど、どうされたんですか!?」

 

「……あー……生前の俺が、死んだわ……」

 

「「「「は!?」」」」

 

今、『生前の俺』と入れ替わって『俺』の代わりを果たしてくれていた『魂の複製体(インスタント・ソウル)』の記憶が流れ込んで来たんだけど?リアル新庄美愛に滅多刺しにされて死んだッポイ。というか、なんでアイツに滅多刺しにされるんだよ!?

意味わかんねぇ!?

 

 

 

 

 




はい、またまた【魔法少女】の世界だよ!!面倒なので、ヒロイン達が大人になってジェイル・スカリエッティを捕まえた後くらいからヴィヴィオがメインを張るvividが始まる前辺りの設定だ。まあ、それくらいで何とかなると思われるので転生者にあたっては原作に関わる前に潰しに行くよ!!そして、今回は……いや、荒れてるかな?最後の最後にヤバいのをブッ込んでみた訳だけど……どよ?誰が、予測できたんでしょうね?まさか、生前の神崎君(鈴木満男)が新庄美愛に殺されるとか……多分、思いも寄らなかっただろうw。いや、コレ……ガチ元々のルートだから。
パッと思い付いて載っけった奴じゃないからね!?
あ、いや、思い付きで載っけたのは載っけたんだけど……神崎ルートの一つである事なのは間違いないから!!
神崎君……改め鈴木満男くんは、美愛と結ばれなかったら病み堕ちした美愛に殺される運命だった。もし、翼が生きていれば自分の気持ちを自覚する事なく仲の良い幼馴染みとして過ごして居ただろうけど……死んじゃったからねぇ?結果、満男くんを殺して自殺するルートになりましたとさ……両者共、享年38歳でした。まあ、【神崎】に成らなきゃ二の足を踏み捲ってもう少し生きられたんだろうけど……最終的には、インスタント・ソウルが婚活を始めて美愛以外の人と結婚するという事になったから少し早まったんだよ。うんうん、天邪鬼で捻くれた作者だからこそこういうストーリーを思い付く訳ですね。因みに、原因は彼等を転生させたアイツだから……死んでも、迷惑を掛けるガチ老害って奴ですね!わかります。

こうして、浅上兄妹の《神殺し》転生ルートが確定しました。そりゃ、ここまで弄ばれたらねぇ?妹を玩具にされたブチギレ亮、覚悟を決める。妹も、激しい憎悪にて《神殺し》へ転生。もう、弄んだ神は居ないと言うのに……八つ当たりですか?

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m(_ _)m

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いつも、読んでくれてありがとうございます。

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