絶望を払う者~狂気の神々vs愉快で〇〇な仲間達~   作:葉月華杏

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四三一話

Re:

 

 

あの後、愁さんに手伝って貰って会場の準備を終わらせた。

続いて、合コンの時の会食とか飲料水等の発注を幾つかの店にお願いする。その後、愁さんに連れられてファミレスで夕食を食べたら……今度は、会場となる場所の飾り付けとかの手続きに回って拠点に戻ったのは朝日が登る頃だった。いや、居酒屋やオシャレなレストランで簡単に出来ると思ってた合コンだったけど……【組織】では、まさか居酒屋が一つも無いとか思わないじゃん!

そりゃ、【船】が着く港ならあるらしいけど……一度、内に入ってしまうと居酒屋なんてお気楽なお店が一つも無い。どういうこと!?と聞けば、ドイツもコイツも拘り派の《神殺し》オンリーでお酒一つ取っても高級な品質のモノしか無いって言うんだから頭おかしい。当然、そんな高級品を居酒屋なんてお気楽なお店で扱える訳が無く……結果、形式の高い方法で楽しむのが常になったんだとか。

ぶっちゃけ、どこの王宮舞踏会ですか?と聞きたくなるレベルのパーティーが完成する。これ、社交界レベルの大人な合コンですよね!?絶対、庶民が行う合コンじゃないよね!?

 

「……ドレスコートとか、色々ヤバいんですが……」

 

「そこら辺は、気楽にやれば良いのでは?まあ、大抵の者はどこぞの貴族風にドレスとか着て来る奴が多いですけれど……」

 

等という、会話があった辺り『総務部』の方々はどの様な服装で現れるのか戦々恐々だ。アイツ等、わかって無いんだろうな……。

 

「リリィなら、どうするんだ?参考までに聞かせてくれ……」

 

「もちろん、よそ行きのドレスで出席します。そうですね……控え目でも、Aラインのドレスと羽織れる程度の上着で多少の化粧をして上下の下着を合わせるくらいはします」

 

つか、コイツ……本物の女でも無いのに、なんでAラインドレスとか知ってんの!?てか、それってどんなドレス?俺、ドレスとか何もわからないんですが……というか、何故下着の話になる!?

 

「そこは聞いてない!!つか、ラヴォルフでもそれくらいは思い付く訳か……当然、勝負服だよな?」

 

「何故、そこで私の真名を言って来るのかはわかりませんが……勝負服ではないと思われます。と言いますか、初対面の方々との合コンですよ?貴殿方が、住んでいた日本と違い初対面の方々とホテルまでは行きませんよ?」

 

「え、そうなんだ?行き遅れだから、即行で決めに来るのかと思ってたよ。じゃぁ、楽しく会話して健全に帰るのか?」

 

「先程も、申し上げましたが……ここは、日本ではありません。日本での常識は、ゴミ箱にでも捨てて置いて下さい。ハッキリ申し上げまして、ここは泣く子も黙る恐怖の《神殺し》が住まう世界。変態紳士と汚腐れ淑女が入り乱れる【組織】ですよ?健全な訳が無いじゃないですかwww」

 

「お前、かなり酷い事言ってる自覚ある?」

 

というか、泣く子も黙る恐怖のって何!?しかも、変態紳士とか汚腐れ淑女って誰の事だよ!?それ、『総務部』の奴等の前で言ってみろよ?多分、師匠にどんな教育してるんだ!?って詰め寄って行くぞ?まあ、愁さん曰く師匠は恐怖の対象らしいけど。

 

「割りと、居ますよ?変態紳士に汚腐れ淑女……」

 

「知ってるけど……だからって、言わなくて良い!!」

 

つか、そんな奴等の情報なんて知りたくもない。全く、なんで唐突にそんな事を言い出したんだ?というか、元は合コンの話だろう?なんで、変態や汚腐れ様の話になってるんだよ!?そもそも、【組織】での合コンが健全かそうでないかの話じゃなかったか!?

話が、直ぐ脱線するから段々混乱して来たんだけど!?

 

「話を脱線させるな。それで?何が、言いたいんだ?」

 

「サバトが、始まります!!」

 

何故、悪魔信仰!?合コンで、気に入ら無かったら悪魔に生け贄として捧げでもするのか!?まあ、師匠ならやりそうだけれど……しかも、クトゥルフ辺りに捧げられるんですね?

 

「シュブ=ニコラスにでも、捧げられるんですか?」

 

「兄様は、誰にトラウマを植え付けたいんですか!?」

 

「トラウマというか、発狂するだけだろう?もしくは、SAN値直葬だな。まあ、SAN値チェックは失敗しない様にしないと…」

 

「兄様の人でなし!なんて、酷い事を言うんですか!?」

 

「お前こそ、どうした!?つか、お前が『サバト』とか言い出さなければそんな話にもなってないだろう!?」

 

「いえ……ちょっとした、冗談のつもりでした」

 

「お前なぁ……」

 

「まあ、合コン後にちょっと薄い本の題材に成っていたとしても男性では気付きようがありませんもんね?例え、薄い本の中で変態にされていたとしてもお気になさらないで下さい」

 

止めて!それだけは、止めて下さい!!何が嬉しくて、自分の攻め?受け?本の出版を恐怖せにゃならんのですか!?

つか、誰がそんな恐ろしいモンを生み出すと言うんだ!?

マトモな人達しか居なかっただろう!?

居なかったよな!?うん、居なかった!!

 

「…………お気付きにならなかったのですか?彼のサリエルこそ、BL本業界で一二を争う作家なのですよ?」

 

「クソッ!あの人、そういう理由で売れ残ってやがったのか!?つか、一番マトモそうだったのに汚腐れ様かよ!!」

 

とは言え、こっちに被害が来ないのなら十分マトモな分類では無いだろうか?だが、無差別に被害を撒き散らすなら害悪と言わざるを得ない。てか、もう出てたりしないだろうな?俺とセイビアさんを題材にしたBL本とか……倍速VRゲーが存在する世界だ。

下手をすれば、もう何冊か出版されていそうで恐怖しか感じない。

 

「とりあえず、俺を題材にしたBL本とか出てないよね?」

 

「さぁ?一応、確認してみますが……余り、期待しないで下さい」

 

「ヤメテー!聞きたく無い!!そんな、おぞましい本が店先に並んでたら普通に攻撃しそうな気がする」

 

「ああ、御安心を……基本、BL本は『式部の会』が管理していますので店先には並びません。以前、店先に並べて焼き尽くされた話がありますからねぇ……以降、会員制の趣味組織が管理しております。並びに、BL本は特殊アダルト本指定されていますので未成年が購入する事もありませんので悪しからず……」

 

「何、その厳重ップリ……BL本が、危険物であるとわかっているなら最初から作らなければ良いモノを……」

 

「それは……人間の性というモノかと……」

 

嫌だなぁ……そんな性。とりあえず、会員制という事なのでそこら辺の検索は師範代にお任せするしか無い。因みに、師範代がソレの会員なのは師匠のBL本があると危険過ぎるのでその辺りを管理する為に会員になっているとのこと。まあ、下手に師匠がソレを知ったらこの【組織】の存続とか怪しいですもんね?わかってます。

わかってますから、そう睨まないで下さい。師範代が、汚腐れ様の仲間で無い事は重々承知してますから……はい!!

 

「因みに、冗談で師匠に師匠のBL本が見付かった!とか言った事ってある?まあ、【真実の瞳】で嘘とかバレそうだけど」

 

「あります。施設が、三つ程消し飛びました。そして、作者とされた方が鷲掴みされて、こう……グチャッと……」

 

師範代が、開いていた手を握り拳にしてその時の恐怖を物語ってくれるんだが……マジか!?握り潰されたのか!?それと、多分だが【真実の瞳】で嘘がバレなかったのはワザとだと思われる。

きっと、今後も自分を題材にしたBL本が出にくくする為に一暴れしたのだ。何故なら、大惨事!という前例がある作品とか後に続いて作る者が出にくいじゃ無いですか。それを狙って、師匠が何の施設かはわからないけど。何の施設?が、入っている惑星級を消し飛ばしたのだと思った。だって、ワザワザ師範代が簿かして言うんだぜ?絶対、ワザとそういう言い回しをしているんだと思ったよ。

まさか、『三つ程』がただ単に『三種類の施設』を消し飛ばしただけなんて思わないじゃん。消し飛ばされたのが、格納庫と研究施設と趣味系を行う工房系施設とか……ねぇ?

つか、思いっきり冷静じゃねぇ!?

『取り締まれ!』と、全力でとある人に命じている様なラインナップ。その後、本当にBL本の取り締まりか強化されて特定の趣味仲間にしか売られなくなったと言う。それが、現在も続くBL本を扱う者達が作ったルール。【表には出さない】なんだそうだ。

まあ、【鮮血の】さんからして見れば己の趣味を邪魔する害悪本だからなw。そりゃ、取り締まりも強化して当たり前なんだろうけど。ほぼ、間違いなく師匠の策謀が思い浮かぶ。

 

「同じ『趣味』分類だから、【鮮血の】さんの趣味を壊して取り締まらせるとか鬼畜ですか!?一生懸命作ったオリジナル○ンプラを目の前で壊される恐怖。特に、高値の付いた売却済みの奴を壊されたら死ねるw!」

 

「経験者ですか?」

 

「ガ○プラは、範囲外。引き籠りのゲーマーですよ……まあ、これ!と言ったゲームに巡り会えず少し始めるも直ぐに飽きて中堅層が良い所のゲーマーですが……」

 

ある程度プレイして、ある程度課金して辞めて行くゲーム好きの迷い人ッポイけど。己の唯一を求めて、アッチコッチ……これ!と思ったゲームに巡り会えても、一年程でサ終してまた放浪を始めるゲーム好きです。いや、マジ中々これ!と思えるゲームに出会えなくて色々やってみるけど……これ!じゃ無い感じが、放浪を加速させる。普通に、家庭ゲームで満足してた時が懐かしい。

ネットゲーの闇を見せられた気分だったよ。お陰で、貯金が……まあ、何かに使う予定も無かったけど貯金が目減りして泣いた記憶がある。でも、ちゃんと実家の建て直しとか親孝行とかはしてたんだぜ?ただ、親は早く恋人見付けて結婚しろって煩かったけど。

孫の顔を見せろとか……その気に成れないまま、転生する事になったけれど。まあ、だからと言って親不孝に成ってなかったりするんだけどなw。なぜなら、俺の肉体には師匠が紹介してくれた別の魂が入ってて今も日々を過ごしてくれているからな!

ついでに言うと、そろそろ結婚も視野に入って来たそうだ。

詐欺女で無ければ、現在付き合っているらしい女性と結婚すると報告書に上がっていたよ。まあ、本当に結婚をして孫が出来るかはわからないけど……俺は、前世を棄てて此方に来たから結末がどうなるかを知らない。知りたくも無いけど、定期的に報告が上がって来るので良しとしている。

 

「転生して、婚活始めたら直ぐに結婚前提の恋人が出来るとは……余程、兄様は問題ありだったのですね……」

 

「おい、ごらぁ!ちょっと、待てぇ!!!」

 

いきなり、報告書投げ捨てて何言ってくれちゃってやがりますかねぇ!?この、腐れ外道様は!?まるで、俺自身に問題があるかの様な言い草にちょっと異を唱えたくなったんですが!?

 

「だって、兄様はモテなかったのでしょう?」

 

「モテなかったと言うか……俺が、避けてたんだよ」

 

まあ、それを言い当てたのは浅上兄だったけれど。つか、俺自身ですら気が付かなかったソレを見抜いた奴はリアルチート。

他人の機微もわかって、自身の感情も理解する精神系最強の男。

何故、俺の周りに居るのかは不明だけど……そんな奴が、真っ先に見付かったのは不幸中の幸いかも知れない。いや、真面目な話。

 

「何故、と聞いてもよろしいですか?」

 

「知らん!と言いたいが、惚れた女に執着してたからだよ。惚れた女が先立って、それでもその幻影を追い掛けて現実を見なかったせい、だな。さっさと、諦めりゃそれなりの女を引っ掛けてたんだろうけど……その気になれなかったんだ」

 

「まるで、姉様の責任だと言ってるみたいですね」

 

「そんなつもりは……無い、とも言い切れないか……」

 

幼い頃は、奏が居なくなったせいだと普通に言ってたからな。

だが、俺が奏に執着してたせいで色んな奴に迷惑を掛けてたのもまた事実。例えば、浅上妹……とか、な。アイツが、俺に関わり続ける理由とか?まあ、絶対口には出来ない事柄だけどな!!

言ったら、何かが終わる。主に、俺の何かが浅上兄によってブッ壊されるとわかっているので『あの兄妹は恩人』と公言するしか無かったりするんだな。むしろ、知っててスルーしてたなんて……殺される案件しか思い浮かばない。今なら、不老不死なのでとか言って社会的に抹殺される未来しか思い浮かばないのは何故!?

 

「駄目だ。普通に、死ねる……」

 

「おや?いきなり、反省ですか?兄様」

 

「一思いに殺して!!」

 

「え!?そんなに思い詰めて……申し訳ありません。まさか、兄様がそこまで苦しんでいるとは思いもせず。どうぞ、私は下がりますので心安らかに……」

 

言って、何か大変な誤解をしたリリィがスゥと消えて行った。

ヤバい……俺、今なに言った!?どうしよう……変な誤解を与えたままリリィを放逐してしまったんだが!?さて、どうしたものか?……暫し、熟考。しかし、明暗浮かばず。うん、気にしないで置こう。

下手に触ると、面倒な事になりそうだ。見なかった事にする。

そう、俺は何も見なかった!!何がどうなって、師範代が去ってしまったのかわからないけど……この件は、闇に葬る事となる。

この件が、後で何かしらの事件を起こす事も無いし、我等の関係性が変わる事も無い。本当に、ただ忘れ去れる程度の事。

まあ、ただ……忘れた頃に面倒臭い問題が彼方から向かって来るかも知れないが今まで通りで収まる事を祈って置こうかな?

 

 

 

 

……………………。

 

 

 

 

 

 

「よぉ?お話、終わったか?」

 

さて、漸く屋敷に入れると思った矢先……俺達の会話を終わるのを待っていた者が、話し掛けて来た。まさか、師匠から接近禁止令が出ているにも関わらず話し掛けて来る強者が居るとも思わず反応が遅れる。チクショウ!逃げそびれた!!まあ、屋敷の真ん前でクッチャベってた俺も悪入っちゃぁ悪いんだけどな。さっさと、屋敷に入っていればこんな風に対応する事も無かったんだけど……全く、次から次へと面倒な事に巻き込まれてます!!

 

「ちぃい!掲示板の住n……は?」

 

思いっ切り、舌打ちをして振り向くとそこには意外な人物が立っていた。つか、この人……元の世界に戻ったんじゃなかったか!?

少し、混乱した頭で対するのは我等が師匠の名を借りているらしい『如月双夜(仮)』さんだ。今一、師匠との関係性がわからない人だけど何故か目の前にその人が居た。

 

「その舌打ちは、ネタか?まあ、良い。本当なら、もう元の世界に戻ってるハズだったんだがなぁ。人使いが荒いと言うか、それだけ人員不足なのか……あれだけ、人員を抱えて置きながら必要とするスキルを持つ者が居ないと言うのは面倒だな」

 

「???えっと……何の話ですか?」

 

「ああ。ちょっとした、愚痴だよ。愚痴。聞き流してくれて構わない。でだ……帰るハズだったんだが、境界上に嵌まってる魂を見付けてな?それが、どうも……双夜の関係者らしいってんで、こっちで保護して連れて来たんだよ。一応、定着系の外法を使ってるから条件を満たしても転生する事はないと思うけど、用心に越した事は無いからな……」

 

「はあ?」

 

「意味がわからなくても良い。どうせ、説明した所でそれを理解出来るのは双夜くらいなモノだ。という訳で、カリム・グラシアの魂が入ったホムンクルスだ。是非、引き取ってくれ!」

 

「は!?カリム・グラシアって、なんでアンタが連れて来るんだ!?つか、【キョウカイ】って何処だよ!?」

 

「双夜に伝えて置いてくれ。『孔が開いている』と。それで、俺の言いたい事は伝わるハズだ。もし、そこら辺を知りたいなら使い魔に聞くと良い。座学が、増えるかも知れないが知りたいのだろう?まあ、端末で調べる事も出来るが……『ダイジェスト版』でお願いすれば、もっと簡単に教えてくれるぞ?」

 

それだけ言って、彼は去って行った。つか、相手の理解度とか度外視で言いたい放題して去る奴がどこにいるんだよ!?まあ、さっきまで目の前に居た訳だけど……どうしろと言うんだ!?

とりあえず、師匠への伝言を預かって置くとして『孔が開いている』とはどういう意味なのか今一度熟考する。つか、端末で調べられるって話だったよな?なら、自室へ向かって端末を起動させてみる。そして、検索ワードを入力してEnterキーを押してみた。

とりあえず、『孔』の項目だけで十万以上のワードがヒットしたんですけど!?ええっと……『専門用語』と『意味』も追加する。

それでも、五万以上のヒットがあるんですが……何か、違うんですかねぇ?あ。そう言えば、【キョウカイ】が云々と言ってた気がするので『孔』と『キョウカイ』を入力して検索してみた。

因みに、彼が言っていた『キョウカイ』が【境界】である事を知る。つか、グー○ルで潜った時みたいに『○○でないですか?』的な返答で【境界】という文字が真っ先に出てきたのだ。これ、作ったの【鮮血の】さんですよね?パクりですか!?まあ、良いや。

それで、検索してみると『孔』だけで十万以上のヒットがあったと言うのに僅か二項目だけの表示っプリ。あ、これ……メッチャ、重要なヤツですね!つか、とりあえず【境界】の方から見てみる。

 

 

 

 

……………………。

 

 

 

 

 

予想通り、メッチャ重要な役割だった!【境界】ってのは、世界と世界がくっついて爆散しない様に世界を隔てている壁の様なモノだ。昔、平行世界間で物質の移動を繰り返した世界が一つに纏まって起爆した事があったらしいんだけど……その現象を抑制するのが【境界】なんだそうだ。で、もう一つの方は『孔』についてだったんだけど……ヤバい!【魔法少女リリカルなのは】の複製世界が、飽和してて今にも消滅してしまうかも知れないんだそうだ。

ああ、いや……今すぐって訳じゃなくて、いずれそうなる()()知れないんだそうだ。

 

「……………………」

 

うん、駄目だ。上手く説明出来ない。

とりあえず、崩壊は目前らしい……って事だけがわかった感じ?

つか、乱立させ過ぎた故の崩壊待った無しなんだとか。その初期状態が、【境界】に孔が開く事だとソレには書いてあった。というか、その二項だけじゃ意味がわからなかったので更に検索した結果……『専門用語』と『境界の孔』と『考察ダイジェスト版』で検索したら、セイビアさんがサクッと纏めてくれててとてもわかりやすかったよ。あの人、迷惑な人でもあるけどこういう事もしてくれているので嫌いになれない。他にも、セイビアさんが考察しているダイジェスト版の専門用語解説スレはとても役に立った。なので、セイビアさんが纏めてくれている考察スレをお気に入り登録して俺は寝落ちする。つか、朝帰りな上に昼頃まで『孔』について調べていたからそうなるのも仕方がない。仕方がないんだけれど、俺はこの時……とても、重要な事を見落としていた。

熟考状態だったからなぁ……カリム・グラシアをそのままにして、俺は夢の世界に解き放たれる。次に目覚めた時、午後19時を回っていたんだけど。居間へ、行ったらカリム・グラシアと浅上兄妹が向き合っててうっかりしていた事を思い出した。

 

「あの、さ。逐一、報告しろとは言わんが……住人が増える事に関して何も言わないってのはどうかと思うんだが……」

 

「全く持って、申し訳ございません!」

 

「まあ、合コンのセッティングがとても面倒臭いのはわかった。その為に、朝帰りになった事も仕方がないんだろうけど……住人の増加は、色々とあるんだよ。というか、なんでカリム・グラシアがここに居るんだ!?」

 

「えっと……師匠の知り合いが、保護したって連れて来たんで預かる事になったんだよ。つか、保護した人は自分の世界に帰ったのでここには居ないがな!」

 

「保護した?って、何処で?それに、ホムンクルスに定着させているだって?メッチャ、【組織】に関係する人ッポク聞こえるんだが……しかも、外法ってツッコミ処満載だな!」

 

「その辺りは、師範代に聞いて下さい」

 

俺に文句を言われても、あの人がどこからホムンクルスを持ち出したとか外法と呼ばれる術式がどういうモノなのかもわからない。

ただ、【組織】の関係者である事は間違いないのでそこは否定しなかった。でも、如月双夜(仮)さんは師匠と違ってコミュニケーション能力が優れているって感じでも無かったんけど?

 

「OK。じゃぁ、師範代さんに聞いてみようか?」

 

「そうじゃな。兄様が、会ったのはMasterに名を借りている者で間違いないの。まあ、アヤツは真名を異世界の住人に知られる事を嫌っておるから神道系の輩だと思われるの」

 

「神道系……つまり、日本人ですか?」

 

「まあ、お主等にはそう言った方がわかりやすかろう。じゃが、アヤツが本当に日系人種かはわからぬ。何せ、真名すら知られるのを嫌っておるんじゃ姿形を偽っていないとも言い切れぬ」

 

「おっと、言われてみればその通りか……」

 

流石です。師範代!俺、普通に日本人だと思ってました!!

 

「だが、使う術式は神道系で間違いないの。外法で、魂を定着させておると言っておったのだろう?兄様」

 

「……ア、ハイ。そう、言ってました」

 

「ならば、日本という国のある世界である事に間違いはない。しかし、ホムンクルスとはの……一応、確認はしてみたがホムンクルスが盗まれた等と言う部署は出て来なかったの?」

 

しかも、ホムンクルスに封じた魂によって姿形を変えるホムンクルスとなると、とても高度な技術が盛り込まれているから早々手放す馬鹿もいないらしい。それでも、名乗り出ないとなると即興で造られたホムンクルスなのかも知れないと師範代は言う。

 

「居るんですか?即興で、こんな高度なホムンクルスを造れる様な人が?コストも、それなりに掛かっているだろうに……簡単に手放してますよ?」

 

「フム。じゃが、アヤツならそれもわからぬ事もない。要は、Masterに借りを作ったと言いたいのだろうよ」

 

「それって……大丈夫なんですか!?」

 

「さぁて……それは、Masterにしかわからぬ事よ……」

 

「とりあえず、カリム・グラシアは美愛に任せるとして……ホムンクルスって、飯とか食べるんですか?」

 

「普通の人間と変わらぬよ。衣食住を用意してやると良い」

 

「わかりました。細かい事は、双夜さんに丸投げで問題ないのなら我々は我々の出来る事をするまで、です。さしあたって、追加食材の買い出しをお願いしても?」

 

「俺が行っても良いが……何買えば良いんだ?肉か?」

 

「神崎には、戦力外宣告を告げて良いか?つか、掲示板の住人を脅して高い肉を買って来そうなのでパスだ」

 

ちょ!?それ、バーベキューの時の話であってイベント以外での脅しなんてする気は無い。つか、あの時の暴走がそのまま俺のイメージになっているみたいなんですが……何度も出来る事じゃない。

まあ、金にモノを言わせて高い肉を買い漁ったのは事実なので文句は言えないんだけど。だけど、なんも無い日にそんな事はしない。

でも、一度付いたイメージは早々に消せるモノでもなく……暫くの間、成金イメージが付いて回る事となった。

 

「…………はぁ。面倒臭い事になったなぁ……」

 

 

 

 

 




幼馴染みとの交流&合コンを重ねてお送りしております。
全く。毎度毎度、新しく作り直したくじ引きから出て来るお題が意味不明過ぎてやってらんないんですが……いや、クジに書くネタはその場で思い付いた投げ槍ネタではあるんだけど。段々、面倒臭くなるからねぇ。そして、前の分と混ぜ混ぜして引いたらいやーネタが被らない被らない。しかも、『きゃるーん♪』なんて三枚しか入って無いのに何度も引くからねぇ?余程、運命は神崎くんを抹殺したいらしい。因みに、作者のオススメは『ハプシエル召喚』!
でも、何故か出ない。そろそろ、十枚くらいになるハズなんだけどなぁ?多分、一番多いハズなんだけど?
フムゥ……仕様がない、まじあかを見よう。

ラヴ、アン、ピィース。

ああ。いや……

ラヴ、アアーン、ピィス。

だったかもしれない。

それが~♪、私の~♪ポォリシィ~ィ⏫~♪。

ビンゴゲーム用の……玉がたくさん入ったヤツが欲しい所。
でも、お金を使うのは嫌なので手作りをしている訳ですが……後、時間があるなら小説を書く時間に宛てたい。そして、ブーメランパンツを投げるんですね?わかります。ブーメランパンツ……と言えば、『新しいゲームを始めました~使命も無いのに最強です~』を思い出してしまう。プレイヤーメイドの武具より、とても性能の良いブーメランパンツががががが……。
そんなモンを、事細かに書いたら死ねる。
精神ダメージがぁ!!と言いつつ……盛り上がる股間。キュッと引き締まったガッシリお尻。ビックン、ビックンと震わされる胸筋。
しっとり汗ばんでいて、ニッコリ笑顔がチャーミングな髭面イケおじがぁぁぁぁ!!精神的にキツイ時は、普通にシンドイけど、元気な時は楽しく拝聴するのが『ハプシエル登場シーン』の正しい見方。キツイ時は、とことんキツイからなぁ。

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m(_ _)m

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いつも、読んでくれてありがとうございます。

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