絶望を払う者~狂気の神々vs愉快で〇〇な仲間達~   作:葉月華杏

410 / 591
三八七話

Re:

 

 

あるぇ?聖王のゆりかご事件は、どこへ行ったのかなぁ?

未だに、現実逃避をしている訳ではないのだが……わかっていた事ながら、そろそろ正気に戻らないと師匠の雷が落ちそうでビクビクしている。つか、時期的にはvividが始まる前哨戦期間ですよね?ええ、わかってます。わかってますよぉ……俺が、現実逃避してる事くらいは。でもねぇ、沈められるから沈めようとするウチの師匠がヒャッハー!してるのを見て正気で居られると?

 

ハハハ。無理に決まっているだろう!?

 

そして、シッポリ原作ヒロインとの繋がりを得て最近はフラフラヴィヴィオに会っているらしい師匠が、何故かノーヴェと良く一緒に居る姿を見掛ける。それを見ていて、不安に思うのは……ノーヴェより先にアインハルトと出会ったりしないよね?という、原作崩壊待った無しのルートが存在する事実。

下手に、アインハルトと出会ってあの台詞を聞いたりしたら……百パー、アインハルトが殲滅される可能性が微レ存。つか、『弱い王なら、屠るだけです』とか師匠に宣言されたらマズ過ぎる。

あの人、ガチなシスコンですよ?そんな、『ヴィヴィオ、殺す』的な台詞をアインハルトが吐いたら……なに仕出かすかわかったモノじゃない。普通に、殺されちゃいますね!はい、原作崩壊w。

ノーヴェ!ノーヴェ様!!お願いだから、師匠より先にアインハルトと出会って下さいな。いや、大真面目に君が先に保護してくれないとアインハルトの生命がヤヴァイ!!というか、自業自得ではあるがアインハルトを見殺しにするルートは無いので、師匠とアインハルトが初めて出会うのはルールーの無人世界でお願いしたい。まだ、vividは始まってもいないけど……割りとガチで、死亡フラグが野放しになっているからヤヴァイんだ。

 

「……………………」

 

言った方が、良いのだろうか?これから、起きるであろうヴィヴィオの鮮烈な物語の事を……だが、最初の出だしがアレなせいで中々言葉に出来ないんだよな。

ぶっちゃけ、このまま知らない方が……いや、ストーリーを知ってて貰った方が良いかも知れない。

つか、むしろ聖王のゆりかごを落とす前段階に戻って衛星軌道上で《アルカンシェル》消滅させた方が良いかも?あー、うー、凍真に相談しよう。って訳で、自室に籠って凍真に連絡を取る。

その上で、vividの原作に付いて相談してみた。

 

『…………ノーヴェが、先に出会う事を願ってみては?』

 

「それは、もうやった。じゃなくて、アインハルトどうしよう?」

 

『でも、そうならないかも知れないじゃないですか……』

 

「ならない()()知れないが……不安なんだ……」

 

『なら、先に原作を教えるしか無いだろうな』

 

「そうなるか……はぁ……」

 

『まだ、何かあるのか?』

 

「師匠のアインハルトに対する評価とか?」

 

『……時間が経てば、親友になるんだから問題ないだろう?』

 

「最悪、『将来の親友』って事でゴリ押しするか……」

 

それでも、不安のネタは尽きなくて俺は頭を抱える事になる。

つか、vividのコンセプトはなのはさん達みたいな『痛みと悲しみと最後の希望』って訳じゃないから師匠が過敏になる事はないと思うけど……それでも、不安は残るんだよな。そりゃさ、基本的に笑顔の絶えないストーリーだけど不穏な場面や警戒を煽って来る場面が絶対にない訳じゃない。むしろ、ワザとそういう出演をして拍子抜けにさせるモノもあった訳だし……師匠が、それに過剰反応しなきゃ良いんだけど。【真実の瞳】が、ストッパーの役目を果たしてくれれば良いのになぁ……切に願う。

エキシビション以降は、不安材料があるとするなら『リンネ』かなぁ?ぶっちゃけ、フルボッコにされそうなイメージがあるんですよね。あの子、諸に師匠の嫌いなタイプなんだよね……改心するまでは。滅茶、去勢されそうな感が強い。何故か、拗ねてる奴ほど嫌われるんだよなぁ……そして、去勢しようとするんだよ。

だからこそ、転生者が現れやすい依頼が師匠に回って来たんだろうけど……物語まで、改編するのは頂けない。

まあ、転生者が好き勝手やっているから問題は無いんだろうけど……それでもなぁ?

将来の展開に頭を悩ませていると、何故か初見の使い魔さんがやって来てとある特典について質問して来た。

つか、この人達にもわからない事があるんだなぁ。

少し、距離が近くなった気がする。

 

「11eyesのキャラの全能力を代償なしで使える程度の能力ぅ?おい、こら……誰だよ!?こんな、チート能力望んだ馬鹿は!?しかも、使ったら自爆するだぁ!?」

 

これ、デメリット特典で使えない様になってんじゃね!?

そりゃ、バランスブレイカー待った無しの特典頼んだらおかしさ数え役満なデメリット特典付けられてもおかしくねぇけどさぁ……それにしては、露骨過ぎるんですけど!?って、デメリット特典欄に『不成功』って特典が付与されてるじゃん。つか、この『不成功』って社会的な地位への道を邪魔するって類いじゃねぇのかよ!?その結果が、チート能力に胡座を掻くではなくて残りの特典で成長を促す努力方面へのシフトとか……大変そうだな。

というか、これ……『不成功』で、その努力も無駄になるんじゃね?お疲れ様でした。

 

「ああ、うん。バランスブレイカーだけど、この転生者は放置で良いと思うぞ?何をしても、『不成功』で地に落ちぶれるパターンになるから。あ。師匠が関わって、デメリット特典を消すならこの11eyesのキャラの全能力を代償なし程度の能力もセットで消すと良い」

 

「了解です」

 

それにしても、また厄介な特典持ちが現れたものだ。11eyesつったら、主人公の能力とか滅茶苦茶ヤバいヤツですやん。アレって、アイテム扱いだったけど『希望する未来を引き寄せる』的な能力だろ?他は……創造主なんてのもあったか?いずれにしても、世界のバランスをブッ壊す能力オンリーな特典でしかない。そりゃ、この世が生と死溢れる世界であったなら問題無いだろうけど……vividに至っては、世界の命運や生きるか死ぬかな世界でも無いので逆に放置しておく方がヤバい。つか、生きるか死ぬか殺すか殺されるかの世界であるなら幾らでも使ってくれて構わないけど平和な世界には不要の長物でしかないのだよ。

まあ、『希望する未来を引き寄せる』能力は惜しまれるだろうけど……ハーレムとか、原作に影響がありそうな未来を引き寄せられても困るので削除させる事にする。あー……それを、俺が決めるのは問題があるので師匠に報告してみたけど満場一致で削除という結論に至った。

まあ、その場に居たのは俺、師匠、師範代達に加え……何故か、セイビアさんと【鮮血の】さんも居たので問題無し。むしろ、この二人が居る方が問題なのでは?と思ったけど……口は災いの元で、沈黙は美徳なので俺は貝になる!!てか、こっち見んな!!

 

「後、この常識改変と絶対関係も削除の方向で……」

 

「だね。世界に影響を与えるのは構わないけど……改変は、許容出来ない。それと、洗脳や催眠で個人の意思をネジ曲げるのも不許可。どっちも、断罪対象だよ?」

 

「下手したら、《神殺し》が『呼んだ?』って言いながら現れるレベルのホラーだな……」

 

「ホラーなんですか?むしろ、死刑宣告では?」

 

「いずれにしろ、恐怖の対象だろう!?」

 

「まあ、『来ちゃった』よりかは良いですけど……」

 

ぶっちゃけ、『来ちゃった』と『呼んだ?』では感じ入る恐怖レベルが違うらしい。前者は、神ッポイ()()に成った者が力に溺れて弱者を虐げている場合に《神殺し》が唐突に現れて言う台詞。後者は、馬鹿が『俺が、【神】だぁ!』等と宣言した後に現れた《神殺し》が言う台詞……らしい。さて、どっちが恐怖の対象に成り得るかというと、どっちも大概だよなぁって話。

いずれにしろ、《神殺し》に目を付けられる事自体が恐怖なのであって、この二択ならどっちもどっちだと思われる。

 

「『呼んだぁ?』の方は、超笑顔で来るよ?」

 

え!?笑顔で来るんですか!?

それだと、笑顔で『呼んだぁ?』の方が若干恐怖は大きいかも知れない。宣誓直後、ニッコリ嗤った《神殺し》が『呼んだ?』って……こっわ!想像してみたら、最悪過ぎた。あ、これ、マジでヤバいヤツですね。ヒャッハー!してる奴が、ひょっこり現れた《神殺し》に殺されるのはまあ自業自得で片付けられるけど……宣誓直後に、『呼んだ?』と現れる《神殺し》とか超理不尽の権化じゃ無いですか!?ま、まあ、最低条件としてそこそこの能力や力を持つ存在が宣誓しなければならないらしいけど……そんな宣誓しただけで、ニッコリ嗤った《神殺し》が現れるとかどんな恐怖ですか!?理不尽極まりない話に怯えつつも、報告書に目を通していたらうっかり見付けてしまったネタ特典……『デスノート』と『∀ガン〇ム』。

一応、ヤバめの特典なのでその事をセイビアさんにチクってみたら師匠に削除要請が跳んだ。やっぱり、こういう能力は世界的に駄目なヤツらしい。特に、『デスノート』みたいなモノは見た目がアレなので下手をすると一般人の手に渡ってややっこしい結末をもたらすのだとか。ぶっちゃけて言うと、アイテム系の特典は危険度が跳ね上がるとの事なので見付け次第削除する様に厳命されてしまった。

因みに、デメリット特典は自業自得なので問題認識すらされないという結末に。まあ、俺からしても報告されているデメリット特典に対して『これ!』と思うモノもないのでそんなモノなんだろうと認識する。とは言え、『∀ガン〇ム』は不味いので【鮮血の】さんに押し付けといた。

 

オチは、ノーコメント。

 

「あ。そうそう、話変わるけど……神崎くんの戦い方見てて、思ったんだけどさぁ。君は、何で()()()()守ってるの?」

 

「はい?……えっと、いつ、見てたんですかね?」

 

「ホントに、話がガラッと変わったな……そして、天然ッポイ返答が聞こえるんだが?【鮮血の】は、そういう返答を望んでないと思うぞ?まあ、言いたい事はわかったけど……」

 

「ボク達は、不老不死なんだよ?なら、自分を守る必要なんて無い。傷付こうが、死のうが最高の一撃を振るうべきだ」

 

「《スキル》の活用法か……スキル《不老不死》の拡大解釈だな」

 

「え?えっと……スキルの拡大解釈ってなんですか?」

 

「その言葉通りだよ。一種の連想ゲームだな。簡単に説明すると、不老不死は死なない。故に、自己を守る必要がなく……問答無用で、武器を叩き付ければ最高の一撃を振るえる……って訳だ」

 

一応、【鮮血の】さんの言葉を師匠が噛み砕いて教えてくれるけど……半分も理解出来ない。

 

「筋肉が千切れ、骨が粉骨骨折するけど自ダメージを全部スキル《不老不死》に丸投げして限界以上の能力を得る方法だ。ぶっちゃけると、自爆攻撃とか痛みや怪我を気にする事なく突撃する戦法だな。ただ、この戦法は自爆と紙一重だけど……ボク達、《神殺し》には必須スキルだよ?」

 

「そうだな……神崎には、こう言った方が興味を引けるだろう。その延長線上に、《神威》は存在する……ってな」

 

「なっ!?まさか、脳神経ブチギレ待った無しで《不老不死》に丸投げしろと!?正気ですか!?」

 

つか、俺の《不老不死》スキルに《超速再生》は含まれてないッスよ!?レベルも低いし、師匠と絡まなければレベルアップも難しいからな。ええ、たまに爆散させられる理由がそれだったとは……何とも言えない凶行だった。

説明!ちゃんと、説明して!!

 

「「良いなぁ……この子。欲しい……」」

 

「(ノД`)ノひぃ!?」

 

ササッと、お尻を隠して見せたら冷ややかな視線が集中する。まあ、彼等の言葉の意味はわかっているけど……それでも、御約束は御約束なので諦めて欲しい。とは言え、己が身に恐怖を感じた事は事実なのでそのまま後退りしてみると……師匠が、とても良い笑顔で【鮮血の】さん達に『変態』と言っていた。

その上、いつの間にか先程の発言を録音していたみたいで、アッサリとある動画を作ると即掲示板にアップするという凶行に走る。

内容は、俺の身を求める二人がBL風に迫るというモノ。結果、落ち着きを取り戻し掛けていた掲示板に腐女子や貴腐人が湧いてお祭り騒ぎへと発展。師匠のまさかな凶行に二人が慌て出す。

 

「えげつない……BLの扉が、開きます……」

 

「「開かねぇよ!?お前も、煽るな!!」」

 

「一応、さっきの話も頭の隅に置いておいてね?」

 

「脳神経バーン系のヤツッスね?了解ッス!」

 

「多少、訓練が必要になるだろうけど……そこは、テオルグ達に頼んで置くから。まあ、その訓練が始まるかはあの過保護者達の判断任せだけどね……」

 

「……過保護?誰の話ッスかね?」

 

「過保護だよ?あの子達。僕の命令を拒否って、君の鍛練をポアン・レイグ・アグレイのカリキュラムに変更してるからね?」

 

「え?淫乱ピンクの師範代授業ッスか?」

 

「淫乱ピンクって……酷い言い方だな……」

 

「凍真が、襲われたって言ってたッス。後、そういう逸話を掲示板の奥様方からチョクチョク聞くので……」

 

「……………………」

 

「大丈夫か?セイビア……顔色、悪いぞ?」

 

「あ、レイさんも知ってましたよ?セイビアさんが、喰われたとか言ってました。因みに、俺はまだ喰われてません!」

 

セイビアさんは、無言のままテーブルに突っ伏した。

 

「おい!?トドメ刺しやがるのかよ!?」

 

「刺します。リア充、爆発しろ!!未だに、Dだよ。畜生!!」

 

前世で、シグナムとやったじゃんって話はノーカン。

アレは、前世の話であって《神殺し》となった今世の経験ではないのでカウントはされません。なのに、凍真ってば転生したてで【組織】の御姉様方とやり捲ったらしいですよ(血涙)?死にさらせ!!

 

「それで、セイビアさん達は何をしに来たんですか?」

 

「「逃げて来た!!」」

 

「…………何から?」

 

「「【始まりの魔法使い】から!!」」

 

OK。話し合いは、不可能なんだな。きっと、凍真の企画に乗ってやらかしたんだろう。その為の避難場所としてここを選んだという事か。キーワードとしては、『【始まりの魔法使い】から逃げて来た』で最近あった彼の者を含むナニカで検索したら『お見合い』と出た。もう、それだけで誰が何をしたのかが察せられて俺は黙る事しか出来ない。つか、ボッチで独り身な魔法使いになんちゃってお見合い企画とか……殺してくれと言っている様なモノだ。

俺でも、そんな『ドッキリ』されたらキレるし暴れる。と言うか、良く【真実の瞳】を掻い潜って通ったな?何か、欠点でもあるのかな?と掲示板で聞いてみたら……実際に企画して、それに向かって準備を進めておけば大体通るんだと。

例え、それがドッキリであったとしてもお見合いをする人物がターゲットの事を知らされていなければ乗り気になるから……って、成る程?つまる所、実際に『お見合いの場』と『お見合いする人』さえ揃って居れば直前までバレる事は無いって事か?そもそも、『お見合いする人』はそれがドッキリだとは知らないし、ターゲットが【真実の瞳】を使った所で『お見合い』自体が嘘じゃ無いから条件に当てはまらない。例え、別方面から調べた所で相手がちゃんと居て乗り気だから、その時点では『お見合い』が成立している。成立しなくなるのは、『お見合いする人』が直前で【始まりの魔法使い】の事を知り拒否った場合って訳だ。

 

そら、ドッキリが通りますね。

 

つか、面倒臭い。そこまでしないと、【真実の瞳】を回避出来ないとか面倒を通り越してウザいと思ってしまう。

まあ、提案程度ならしても良いが実行するのは二の足を踏みそうだ。

だが、別段アイツみたいに路頭に迷わさせられたりしてないし、普通に生活出来ている分には問題はない。

もし、俺が何かをする場合は師匠に対してのアプローチであり【組織】の上役に対するナニカでは無いだろう。

ああ、でも……師範代達には、報復したい事が山程。

色々、やらかしてくれているからな!だがしかし、やったら報復される事はわかっている。即バレするだろうし、リスクよりもリターンの方が被害甚大ってどういう事!?

 

一時の気まぐれ、一生の地獄とかやってられねぇよ!?

 

それなら、翼を弄ってた方が健全だね!まあ、現在は下手に弄ると何が起きるかわからないので手も足も口も出ません。どんな化学反応を起こすか、予想すら出来ないからなぁ。病んデレルートさえ、回避出来るならそれでも良いとも思うけど……後に響く、性質改変とか不幸にしか思えないので諦めていた。ちょっと前に、師匠の元へ質疑回答を求めて凸した事があったんだが……どうも、下手な事をするとヤバくなる可能性があるみたいだ。

そう、俺の直感が囁いていたのでわかる。

 

「そう言えば、神崎くん《不老不死》のレベル何ぼ?」

 

「四ですね。師匠に、バカスカ殺されるので割りと上がってます」

 

最初、師匠にバカスカ殺される理由がわからなくて困惑してたけど……あれも、レベル上げの一貫だと知ったのはしばらくしてからの事。しかも、スキル《不老不死》のレベルの上げ方が生死の境をフラフラしていると上がるらしい。

正確には、瀕死の状態が続くと経験値となりレベルが上がる。

その為に、人工的にスキルを持つ者を瀕死状態にして放置するのが一般的なんだって。それ故、俺がやった短期間でレベル上げをするのはスパルタに該当する。つか、普通はやらない鬼畜な方法……それが、魔素系世界のインフルエンザに感染させる方法だ!

 

いやー、アレ……マジでただの殺人ウイルスッスわぁ(悟)。

 

感染して、一日で発症。その後は、ただひたすら苦しいだけの地獄が開始される。まあ、俺は《不老不死》だったんで高熱でうんうーん唸ってただけだったけど……それが、二日、三日と続き熱が治まっても咳やタンが止まらない。

一応、側には介護用のアンドロイドが居てくれたんで不便だったりはしなかったけど……これ、一人で自宅に籠ってたら確実に死んでたね。だって、熱が出ている間は朦朧としてて立ち上がれもしないんだぜ?当然、食事なんて不可能だし……俺は、点滴と栄養剤打って貰ってたけど。

そうでも無きゃ、移動不可で食事不可なんて餓死しろって言ってる様なモノじゃんか。あ、介護用のアンドロイドが居たって言ったけど……トイレとかは、尿道にカーテル刺し込んで寝たまま出来る様にされたけど。アレは、ちょっと心に傷を受けた気がした。

 

別に痛くは無かったよ?無かったんだけど……ねぇ?察してくれ。

 

後ろの方は、先に出すモノを下剤とかで出し切ってからの話だったからね!?オムツもあったらしいけど、感染は人工的にさせるんだからわかってる事じゃないか。だから、オムツはしてないよ!

 

(;´Д`)ハァハァ……そう言えば、どんだけ熱があったんだろうな?

 

俺、まだ症状が出てた時の話とか聞いてないんだけど?そう思って聞けば、45度以上の高熱で十日間程熱が治まらなかったそうだ。は?……マジで!?ちょ、死にますやん!殺しに来てますやん!!何、この殺人ウイルス!?不老不死じゃ無かったら、ガチで死んでたんじゃね!?と思わず、ツッコミを入れちゃうレベル。

 

つか、『インフルエンザ』だよ!?『インフルエンザ』だよね!?

 

なのに、この殺意にこの猛威プリ。

感染率も高かったし、意識を刈り取った上に朦朧とさせて餓死。咳にタンが、肺炎に進化して呼吸系を潰しに来るとか。最終的には、治った後に割りと筋力が衰えていて驚いた記憶があるので衰弱まで付与されていたみたいだ。

どんだけ、殺意が高いんですかねぇ!?

 

「実際には、高熱が一週間以上続き……」

 

「肺炎で、咳とタンが無限に出てたの?」

 

「完治するまで、約一ヶ月か……良く、生きてたな?」

 

「異世界のインフルエンザ……ちょっと、舐めてました」

 

一体、どこの殺人ウイルスッスかねぇ!?誰が、開発したのかと聞けば自然発生した魔素で己を強化するウイルスだそうだ。

『魔素で己を強化する』って、辺りがファンタジーッポイがそんなファンタジーはノーサンキュウだ。てか、マジ勘弁して欲しい。

何で、そんな進化をしましたか!?というか、どうやって魔素で己を強化するなんて発想出来たんッスかねぇ!?単細胞に、そんな思考力が宿る訳が無いから本能的なナニカだとは思うけど……そんな進化は、止めて欲しかったよ。

お陰で、不老不死スキルのレベルがLV2からLV4まで上がったけどね。つか、不老不死スキルのレベル経験値って、レベル1から2に上がるまで一万の経験値が必要だったんじゃなかったか?で、その後は十倍ずつ増えるんだよな?レベル2から3に至るまで、必要経験値が十万。次が、百万。その次が、一千万……と、十倍ずつ上がって行く。にも関わらず、俺の不老不死スキルはレベル2から4まで上がった。魔素系インフルエンザ、どんだけぇ……(恐怖)。

 

おま、本気で殺しに来てるじゃないですか……やだぁ(泣)。

 

異世界のインフルエンザ、メッサ怖っ。タミフルあっても、あの増殖レベルには役立たずッスね。電子顕微鏡で、その増殖レベルを見せて貰ったけど……それなりの環境だと、あっという間に見える範囲全域を埋め尽くしていたからなぁ。マジ、殺意が高い。

アレは、レベルも爆上がりしますわ。

つか、それだけ死に掛かった場面があったって事ッスよね!?マジかぁ……一ヶ月の間に、どんだけ死に掛かってるんだよ!?怖過ぎるわ!!

 

「あるぇ?だとすると、異世界に行ったらそれ程長く生きられないって事ッスか!?マジで!?」

 

「運が良ければ、永眠出来るぞ?まあ、病気にならない人間は居ないがな。運が悪けりゃ、一ヶ月も掛からずに終了のお知らせだな。ハハハ( ´∀`)」

 

「笑い事じゃないんッスけど!?マジかぁ……」

 

「異世界に、行きたがる馬鹿は多いと聞くが……オススメは、しない。どこの世界でも、インフルエンザはあるからな。そして、そんなもんになった日には周囲の人間が殺しに来るよ?」

 

「例え愛する者でも、己が生きて行く為には……時に、殺さねば成らない事もあるのだよ。特に、命が軽い異世界では恋人が相手を殺すなんて話はザラだ」

 

「無い世界も、あるにはあるが……いつ、発生するかビクビクしながら暮らすのも大変だからな。魔素系世界は、オススメしない」

 

「フム。魔素以外の世界もあるんですよね?」

 

「あるよ?マナ系世界ってのが……でも、マナ系世界は精霊がデカイ顔をしてる世界だから目付けられない様にね?目付けられたら、諦めて?」

 

「えっと……どういう事ッスかね?」

 

「メッチャ、絡まれる」

 

「メッサ、ウザい」

 

「寄って来ないよ?」

 

「「お前はな!!」」

 

マナ系世界では、精霊にウザいレベルで絡まれるそうだ。

但し、師匠には寄って来ないらしい。理由は不明だけど、師匠が言うにはバカンスに最適な世界なんだそうだ。でも、なんで師匠だけには寄って来ないんッスかね?メッチャ、気になります。

 

 

 

 

 




【始まりの魔法使い】から、逃げて来たセイビアと『鮮血の』。そこで交わされる会話は、割りとメタイ内容のモノでした。つか、不老不死スキルに丸投げして脳のリミッターを外して更には肉体のリミッターも外せとか鬼畜な発言が飛び交いますが……作者には、日常生活の会話にしか聞こえないオチ。つか、神崎くんの一を言えば十がわかるアレ……読者なら、察せると最近まで思ってたよ。しかし、訂正が入ったので言葉を増やしてます……最近は。つか、作者の周りにはそこそこ居たので『恵まれていたんだなぁ』とシミジミしてます。もしくは、スルーしてたのかも?うーん……わからん。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

作者のどーでも良い話。

そして、最近……他の方の物語を読んでいて、これは!?と思う案件が一つ。睡眠時無呼吸症候群で、死亡した登場人物が転生するって話を読んだんだよ。でも、睡眠時の無呼吸症候群って睡眠不足になるだけで死亡事例ってあったか?無い気がするんだけど……でも、ストーリーを進める為に神?と思しき存在は『死んだの!』と怒鳴って進めてたよw。それを見て、コレ、インスタント・ソウルなんじゃ?と思ったけど……確認はしてない。でも、そうだったら面白いなぁって話w。その神?は、断罪対象ですか?って話になるんですよねw( ´∀`)ハハハ。まあ、断罪対象では無いですけど……無茶やらかすなら、オススメしてみようかなぁ?って程度に納めてます。分冊があるなら、買って見て下さい。確か、題名が……『吸血鬼さんは、お昼寝がしたい』だったかな?コミック版で読みましたwww。

誤字・方言あれば報告をお願いします。
m(_ _)m

感想もあれば、お願いします!
いつも、読んでくれてありがとうございます。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。