絶望を払う者~狂気の神々vs愉快で〇〇な仲間達~   作:葉月華杏

398 / 591
三七五話

Re:

 

 

とりあえず、ハーレム不可で話は纏まった。

なんで、そうなったかというと……俺が、『ハーレム』と口にするだけで翼の精神が不安定になるからだ。どうも、『オリジナル』である『佐藤奏』の感情に『インスタント』の心が大きな影響をもたらしているらしく、ちょっとした事で翼の精神がかなり大きく揺れる模様。なので、俺の休暇を棚上げにして翼の状態を安定させる方が先だと師匠が判断したからだ。なので、俺の……俺だけのハーレムは、お預けとなったのだった。

 

「俺のハーレムがあああぁぁぁぁ……」

 

「お止め下さい、兄様」

 

「兄様よ。今は、姉様が近くに居らぬから良いが……下手をすれば、死ぬぞ!?」

 

「知るか!……こうなったら、金髪碧眼の翼を大量生産して大中小のハーレムを作り上げるしかない!!」

 

「???」

 

「それは……ハーレムなのか?」

 

「むしろ、姉様大好き!と言っている様なモノでは……」

 

「そして、姉様がそれを見て悶絶するのだな?わかります」

 

「羞恥心を、天元突破させてニヤニヤする気なんですね!?兄様」

 

「子供から、大人までありとあらゆる翼フィーバーしたいんだけど……誰か、手伝ってくれる使い魔とか居ねぇ?」

 

「「鬼畜(です)か!?兄様」」

 

だって、俺の……俺だけのハーレムを、作成不可にしたんだぞ!?なら、ちょこっと復讐したって問題無くないか!?それで思い付いたのが、見た目が違うだけの翼を大量に用意して『ハーレム作った』等と嘯くというモノだ。

怒り浸透で、凸って来た瞬間……俺のハーレムに、自分と瓜二つの使い魔しか居なくて一瞬頭真っ白に。その次の瞬間には、俺が何をしたかったのかを理解して……でも、俺と自分と瓜二つの存在がイチャコラしているのを見て羞恥心が天元突破。居たたまれなくなった彼女は、頭を抱え悶絶しながら逃走を始めるーーーって、様子をニヤニヤ眺める……という復讐だ。佐藤奏の姿でもOK。あ、何か良いかも。

 

「出来るだろ?」

 

「出来るな……」

 

「出来ますね。ですが、兄様。姉様が、予想とは違った行動を取られれば瓦解する作戦ですよ?」

 

「師匠の協力を得たら良いんじゃね?」

 

まあ、実行するとは言ってないけど。それに、師匠を巻き込んだら『冗談』とか『ドッキリ!』とかネタオチにして逃げられなくなるじゃないか!こういうのは、実行せずに妄想で終わらせたいモノだね。そう、実行はしないけど……傷付いた翼を、ベッタベタに甘やかしたいのもまた事実。しかし、今の翼をベッタベタに甘やかしたらどうなるか予想が付かないので困ってる。

 

「つか、拒絶されているんですが……」

 

「そうだの」

 

「いっそうの事、ベッタベタに甘やかしてみますか?兄様」

 

「それは、考えた。考えたけど……どうなると思う?」

 

「フム……どうなるかのぉ?」

 

「そうですね……」

 

「君達さぁ、ちゃんと結末まで考えてから発言してくれない?」

 

なんというか、頭が空っぽな女子と会話している様な感じがするので結論を出してから言葉にして欲しい。まあ、現状の翼をベッタベタに甘やかしたらどうなるかなんて考えるまでもないけど。

ほぼ、間違いなく俺個人に依存し切った翼が出来上がりますね。

 

「下手に拒絶したら、病んデレ&滅多刺し一直線……」

 

まあ、今でも変わらねぇけど。

 

「甘々作戦で、依存させた上で拒絶とは……中々、鬼畜じゃな?兄様よ。やはり、死にたいのかの?」

 

「しねぇよ!?例え話だ。例え話!」

 

「それにしては、姉様に冷たい対応されていますよね?兄様」

 

「フム、それは我も思った。どういう訳なのかの?兄様」

 

「あー、アレかぁ。どうもこうも、翼に拒絶されたんで一旦態度を初期に戻しただけだよ?とりあえず、どっちにでも取れる様に」

 

「むしろ、他人行儀ですね。兄様」

 

「ウム。我も、その様に感じたの」

 

「そんな馬鹿な!?っと、冗談はさておき……そうだな」

 

「「肯定(だと)ですって!?」」

 

つか、他人行儀に成らない幼馴染みに接する様な態度ってどんなモノですかねぇ?ぶっちゃけ、一回りして訳がわからなくなった。

満男君に聞いても、引き籠ってた事もあって他人との付き合い方なんてわからないって言ってたし……まさか、ここに来てコミュ障全力全開とかマジ勘弁(焦)。つか、心傷付いた翼への接し方がわからないというオチに陥った。カウンセリング講習でも受けていれば、それなりに対応出来たんだろうけど……そんな講習、俺も満男君も受けた事がない。【組織】で受け様にも、師匠から笑顔で却下される始末。そして、師匠から告げられたのは『付け焼き刃の技術より誠実に対応しなさい』という正論だった。

 

「【魔王】様が、正論で諭して来るんですが……」

 

「Masterは、基本的に誠実な方ですからね。性格、捻れてるけど」

 

「そうだの。性格が捻れてはいるが、最終的には搦め手より正面突破する方だの」

 

「「力付くで!」」

 

「搦め手で、イケるなら搦め手だがの」

 

「押しても、引いても駄目なら蹴破って行かれる方ですので……」

 

「駄目じゃん!蹴破っちゃ、駄目じゃん!?」

 

「「大丈夫(だ)です。壁は、乗り越えるだけのモノでは(ないぞ)ありませんよ。兄様」」

 

「それッポク言ってるけど、駄目なヤツじゃん!?」

 

そういやぁ、【魔王】とか【邪神】とか呼ばれている師匠だけど……あの人、『超』が付く程一途で一人の女性に固執した上に運命踏み倒して添い遂げさせた奴だった。

しかも、かなり強引に力付くで無理矢理感溢れる改変をやらかした人である。

 

「正論で駄目なら搦め手で。搦め手で駄目なら、力付く……」

 

「ウム、ウム!正に、その通りだの!」

 

「というか、そういう方法しか取れませんでしたからね……」

 

「ああ、うん。ソウダネ……」

 

己が死んだ後で、時空干渉を引き起こし様々なパターンを繰り返し、生じた絶望を対価にして代償・対価の魔法で運命をネジ曲げたんでしたね。それでも、師匠は足りなかったと言ってたから足りなかった分は絶望回避後、回避した師匠達が羞恥心で支払ったとかなんとか……ホント、嫌な運命だったよ。破滅ネタでも、ここまで死亡フラグが乱立している物語も多く無い。悪役ならいざ知らず、正当主人公系で死亡フラグが乱立してるとか……その作者は鬼か!?と思わずにはいられない。まあ、作者がいるのならだけど。あ、いや……そういえば、師匠は自分が物語の登場人物だとか言ってたな?え……マジで!?

主人公系で、死亡フラグ満載の物語を考えた奴居んの!?

うへぇ……どんだけ、鬼畜やねん。

言いたい事は、山程あるけど……師匠が、頑張って掴み取った未来はそれなりに幸せな未来だったらしい。まあ、師匠()犠牲になったみたいだけど。あ、いや、幸せになれた師匠以外は犠牲になった……と言うのが正解か。

 

「そう言えば、師匠が迎えた結末と師匠が導いた結末で師匠の意志が後者に宿るって事は無かったんッスね。ほら!未来の師匠が、過去を変えたらその瞬間に未来が変化した師匠に憑依するって可能性は無かったんッスか?」

 

「パラドックスだの?兄様」

 

「それは、あり得ません。そもそも、Masterは死に直面した瞬間に平行世界の己を一つに纏めたんですよ?」

 

「その時点で、人間とは違うモノになってしまったんだ……人間だった頃のMasterには戻れんよ。兄様」

 

「それは……」

 

「Masterは、既に()()()者だ。外れ者は、世界に認められぬ。認められぬ者が、人に成る事はありえんよ」

 

「それに、【神格】まで付いたんですよ?その時点で、下界に干渉する権利は失われています」

 

「……儘ならないッスね」

 

現実が、問答無用過ぎて辛い。つか、どこの誰だよ!?こんな、『現実は辛い』をテーマに物語を作った野郎は!?(そんなテーマではありませんby作者)師匠が、可哀想じゃ無いですか!?

残酷な現実を押し付けて、残虐に殺すなんておおよそ人間がする事ではない。しかも、目の前で恋人を殺して己の無力さを見せ付け叩きのめすとか……どんだけ、師匠の事が嫌いなんだよ!?

 

「人でなしか!?」

 

ーー人でなしだろ!?

 

「何の話ですか?」

 

「師匠の物語を作った野郎の話だよ!」

 

「ああ。あれを作ったのは、【始まりの魔法使い】だの」

 

「は!?」

 

「正確には、【始まりの魔法使い】と意識を同調させた人間が作った物語ですね……死ね!【始まりの魔法使い】!!」

 

「逆やも知れぬぞ?」

 

「なんで、また……」

 

「アヤツは、究極の暇人だからの。時折、己の意識を平行世界の自分と同調させ適当に物語を作らせるのだよ」

 

「その結果、生まれた世界で人外となった者を【組織】に取り込むのです。こうして、【組織】は大きくなって行く……と」

 

「マジか!?【始まりの魔法使い】死ね!!」

 

だが、この話は卵が先か鶏が先かという押し問答と同レベルなあやふやな話らしい。まあ、【始まりの魔法使い】に悪意があるのは間違いないんだけど……【内側】に入れない事を考えると、その悪意もただの嫉妬だとわかるので何も言えなくなる。

 

「なんだろうなぁ……これ。どう言えば、良いんだろうなぁ?」

 

「のぅ?なんとも言えぬ話であろう?兄様」

 

「自己完結……というのも違うし、自作自演とも違う。何て言えば、正解なんでしょうね?兄様」

 

「円環である事は、間違いないんだけど……」

 

自分から始まり、自分の元へと還る話なんだけど……それを上手く言えなくて、師範代達と頭を捻り続ける。平行世界が、絡んでいる以上『自作自演』は不適切な表現だ。

一応、『自己完結』が最も近い正解の様な気もしないでもないんだけど……【個人】だけど、【個人】じゃ無いしなぁ?なんて、面倒臭い事を!!

 

「本当にもう!アレ、なんとか出来ないッスか?」

 

「……したいのは山々ですが、出来ません」

 

「……スキル《神殺し》の拡大解釈で、弱体化出来ないッスか?」

 

「無理だの。アレも、一応は【神】でもあるのだが……【魔導兵器】の特性の方が、強い」

 

「【魔導兵器】の特性、ですか?」

 

「はい。【魔導兵器】は、神々が【魔】を滅する為に創った兵器です。ですので、【兵器】特性が最も高いのです」

 

「つまり、【神造兵器】って事だの。故に、【神】ではあるが……【神】では無い、という扱いじゃ」

 

「うへぇ……」

 

なんて、ややっこしい!その癖、《神殺し》をやらかしているので【神造兵器】の次に《神殺し》特性が強いと来ているのでスキル《神殺し》では弱体化出来ないという。正に、老害だな!!

 

「そう言えば、スキル《神殺し》で思い出したんッスけど……師匠のアレは、なんだったんッスか?」

 

「アレ……とは?」

 

「なんか、スキルを魔法で再現云々?」

 

「ああ、アレですか……アレは、一万年の研鑽の成果ですね」

 

「スキルを魔術式に直して、使い魔の特性を利用し陣として再現した魔法……だの」

 

もし、【始まりの魔法使い】にスキル《神殺し》が効果あるのならアレで弱体化させて討てると思ったのだが……無理そうだ。

しかし、アレで……一万年の研鑽が必要な技術だったか!!

師匠なら、もっと簡単に作っていそうだと思ったんだけど……違うらしい。というか、スキルを魔術式に変換って……そういやぁ、師匠は元魔術師か!あるぇ?魔法使いだっけ?まあ、どっちの特性も持っているんだろうけど……それでも、スキルを魔法に変換するとかとんでもない行為だ。

 

「って言うか、それって既に研究され尽くしているんじゃ無いですか?ほら、【組織】ってそういう事やってそうじゃないッスか」

 

「してません」

 

「してないというか、そもそも《神殺し》という存在が新参者だからの。世界の歴史を見ても、《神殺し》が現れたのはここ数億年程の話だ」

 

「《神殺し》って、新参者なんだ……」

 

「【始まりの魔法使い】も居ったし……それまでは、人造の魔導兵器が《堕ち神》を倒しておったよ」

 

「人造の魔導兵器……」

 

「まあ、現在【組織】に詰めている方々の事です。あの方々は、人造の魔導兵器……しいては、【始まりの魔法使い】を模倣して造られた存在ですね」

 

「えっと、セイビアさん達も……って事ですか?」

 

「ええ。あそこに居る方々、全てが該当する方々です」

 

「マジか……」

 

中には、本物の《神殺し》へと進化した存在もいるらしいけど……殆どが、人造の魔導兵器だという。故に、次代への切符持ちはほぼ新時代の《神殺し》なんだって。旧式の人造魔導兵器の方々は師匠に殺される事が決まっているらしい。

 

「それ、言って良いんッスか!?」

 

「「問題(ないの)ありません」」

 

「つか、人造の魔導兵器は残せないんッスか?」

 

「残せない……ではない。残りたくないそうだ」

 

「何故!?生きていられるんッスよね!?」

 

「そうですね。でも、魔導兵器自体が古き神々が遺した遺産ですから……新時代には、必要のない産物になるでしょう」

 

「……その、新時代とかって何の事ッスか!?」

 

「新時代は、《旧・神族》が居ない世界の事だ」

 

「あ……」

 

「ですので、旧時代の遺産は新時代へ残さない事が決まっているのです。それが、【組織】の方針ですね」

 

「【始まりの魔法使い】も、残る気はないらしいが……アレは、死ねるのかのぉ?」

 

「可能では、あるそうですよ?」

 

「にわかには、信じられぬの」

 

「そうですね。残っていそうですね……」

 

「まあ、その時は後ろ指指すんですけど(笑)」

 

「やーい!とか言ってやろうと思っておる(笑)」

 

「師範代達が、とっても残忍だった……」

 

やーいって、どこのカチカチ山の狸ですか!?まあ、それで傷付くのは【始まりの魔法使い】だけだろうけど……なんか、やるせないなぁ。とか、思ってたら……胸から、虹色に輝く刃の先っぽが飛び出して来た!!

 

「うえっ!?」

 

「《ルール・ブレイカー》……」

 

「あ、うん。物理じゃないから、痛くはないけど……ドキッ!!としました……つか、ドキドキしてます」

 

いつの間にか、師匠が背後に立っていて虹色に輝く刃を俺に突き刺したまま手に持っていた光の玉を地面に叩き付け始めた。ええぇ!?師匠の行動が、意味不明過ぎるんですが……なんですか!?

最初は、ビッタンビッタンだった叩き付けは激しさを増すのと同時に磨り潰す様な動作も混じって、その内すり鉢を出してすり棒でペースト状にしてしまいそうな気がする!!とか思ってたけど、すり鉢は出て来ませんでした。むしろ、粘土をコネコネしている様な感じになってる。何となく、残念の様な気がしないでもない。

つか、俺に刺さってる《R・B》はいつまで突き刺さってるんですかねぇ?てか、これ意味あんの!?まあ、体が軽くなった様な気はしますが……魔力の通りは悪いし、所々漏れてる様な気がするし?余り、変わった感じはしないんッスけど?そんな、思案をしている間にも師匠は光の玉をコネ続け……それを白く小さな物体へと変化させていた。

そして、臓物アニマル・火炙りライオンを取り出しその白く小さな物体をブスリと人形の中へ突っ込んだ。

瞬間、ビクン!と火炙りライオンが反応したかと思っていたら……何故か、満男君の声が()()に響く。

 

「ギャアアアアアアアアァァァァァァァァ!!!!」

 

あるぇ!?そう言えば、俺の中の満男君……何処行ったよ!?さっきから、何の意思も声も聞こえないんッスけど!?まあ、その答えは目の前にある訳ですが……ガチで、居ないのか!?

 

「……………………え、マジで!?」

 

パツン!

 

 

 

 

……………………。

 

 

 

 

俺の思考が、ちゃんと働いたのはそこまでだった。その後の事を、俺は知らない。古いブラウン管TVの電源を切った様な感じがしたと思ったら、拠点の俺達が使わせて貰っている部屋のベッドに寝ていた。いや、気が付いたら……と言った方が良いかも知れないけど。

それに、その後の記憶がスッポリと抜け落ちている。

何度、それを思い出そうとしても意識が切れた後の事は思い出せなかった。それとなく、師範代達に聞いてみたら……オルタは、目頭を押さえ顔を背け。リリィは、ハンカチで口元を押さえ号泣し始めるので訳がわからん。

つか、芸が細かいなぁ!!

いや、本当にどうしろと!?って感じなので、何も聞かない事にした。こういうのは、満男君に聞くに限る!と思ってたんだけど……その満男君は、全身に紫のキスマークを大量に付けた状態で悟りを開いていた。ああ、ハプシエルの所に連れて行かれたのか……とわかってしまったので、そっとして置いてやる事にする。

つか、切腹黒兎(須郷)や腹切り虎(キリトに憑依してた奴)と共に居ると『けんぷファー』そのままですね。つか、何故臓物あにまる!?と思わずにはいられないけど……師匠の趣味は、誰かの入れ知恵なので何も言えなくなるんッスけど。いや、真面目に。

 

「って、あるぇ?……魔力の通りが、すんなり行くんですけど?」

 

それに、引っ掛かる様な感じはしないし……漏れてる感じもしない。マジで、俺なにされたんッスかねぇ!?体が軽くなった上に、記憶が抜け落ちたと思ったら魔力の通りが良くなるとか意味不明なんですけど!?

 

「師範代、魔力の通りが良くなった感じがするんですが……」

 

「「気のせい(だ)です!!」」

 

「いや、今までマジック・サーキットの通りが悪かったんですよねぇ……なのに、記憶が抜け落ちてから滅茶通りが良くなってるんッスけど!?」

 

「…………《神殺し》の身体は、代わりありませんよ?兄様」

 

「ウム、ウム。そもそも、神経の裏側にあるマジック・サーキットが早々変化するとか聞いた事がないのぉ」

 

「え?マジック・サーキットって、人それぞれの場所を通っているんじゃ無いのですか!?」

 

「ん!?ウム。そう言えば、言って居らんかったか?《神殺し》の肉体のマジック・サーキットは、神経の裏側に存在しておるんじゃ。故に、別の部分や場所には無いの」

 

「ですので、魔力の通りが悪いとか良いとかはないハズです」

 

「ふーん。気のせいか……」

 

さて、現実逃避はこの辺りまでにするか。つか、満男君と共にもう一人真っ白に燃え尽きているのが居たんだけど……色々あって、見てみぬ振りをしていました!だって、これ以上傷付けたいとも思えなかったのでスルーしてたんだよ。というか、不知火翼が真っ白に燃え尽きた状態で部屋の隅に固まっているんですが……これも、ハプシエルの仕業ですか!?

 

「で、アレは?」

 

「ハプシエルを、見ただけだの」

 

「SAN値チェックを失敗したみたいで……」

 

「ああ。アレは、ね。ある意味、クトゥルフ系よりヤバい時……あるよね。うん……」

 

いや、もう本当に、クトゥルフ系の魔物より来る時がある存在故……俺もSAN値チェックに失敗したら、翼と似た様な状態になるだろう。今の所、失敗した事はないけど……捕まったら、その場限りではないとだけ言って置く。

いや、普通に死ねる!!

 

「これで、臓物あにまる被害者が三人か……」

 

「というか、転生はさせてやらんのかの?」

 

「言っても、直ぐには出来ないんでしょ?知ってる、知ってる。《ルール・ブレイカー》で、魂を切り離したんだ……魂への負担がぁとか言って、時間が掛かるパターンですよね!?」

 

「あ、はい。予想されていましたか……流石です。兄様」

 

「いや、わかるから。つか、わからなかったら落第とか言うんでしょ?知ってる、知ってる(笑)」

 

「兄様が、摩れて来たの……」

 

「揉み過ぎましたかねぇ?」

 

 

 

 

 




物理的に、揉まれた結果かもな!?

そして、ハーレム不可です!色々、理由はありますが……翼が原因である事は間違いない。つか、面倒になりました!
何パターンも、神崎君の恋愛模様を書くのは精神的にもキツイので諦めたとも言う。というか、本編ブチ込んだら無理になるのも知ってたw。それに、神崎君ルートが双夜ルートより先行しちゃったので次からは双夜ルートを書かねばなりません。胸糞話ですね。かつての双夜が辿った軌跡を書かねばなりません。もう少し、神崎君ルートで栄気を養ってから突入する予定です。二の足を踏むかも知れません。マジ、重い話になりますからねぇ。はぁ。凹⬇⬇


どうでも良いけど、ちゃんと機能する設定。

今回は、翼が強化される神崎君をぶん殴れる理由ですね。
これ、ただ単に表の設定がちゃんと機能しているだけなんですよ?裏とかじゃなく(笑)。いや、マジな話で。
強化される神崎君に、翼の拳が当たる理由ですけど……彼女の特典が理由です。神殺し側に保護されて、彼女の神様特典は必要のない分が消されましたけど……残ってるモノもあるんですよね。普通に、サイヤ人みたいな肉体は要らないし念能力も然程使わない。じゃぁ、一つに絞るならテイルズオブシリーズの全技&魔術(デメリット無し)しか残らないじゃないですかー(笑)。でも、これって良く良く考えると……達人って事ですよね!!ですよね!?wwww!
スーファミ時代からテイルズシリーズには、熟練度なんてモノがありましてね?Masterすると、技術が強化されるんですよーw。で、基本翼の使うそれ等にはデメリットがないんですよねーw。更に、魔術はそんなに増えないし似た様なモノは多いですけど……体術とかって、色々増えるじゃないですか!剣に双剣に大剣、槍とか拳とか弓とかw剣だけで、三種類w短槍、槍、長槍w等々、どう考えても達人級なのは間違いない!!でも、神崎君は未熟者なんだよ?
普通に当たりますよね~wwww。っていう事でした!!

誤字・方言あれば報告をお願いします。
m(_ _)m

感想もあれば、お願いします!
いつも、読んでくれてありがとうございます。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。