絶望を払う者~狂気の神々vs愉快で〇〇な仲間達~   作:葉月華杏

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三六二話

Re:

 

 

お触りOKと言われ、普通にお触りしたら修行と称してフルボッコにされた。それが納得が行かなくて、『お触りOKって言ったじゃないか!?』と問い質したら……『殴らないとは言ってない』と返される。そりゃ、聞いてないけれど。聞いてはいないけれど、OKって言ったじゃないか!?まあ、そうなるオチはわかっていたけどね。

だって、この人達あの師匠の使い魔ですよ!?

その上、側近や近衛とか言われている人達ですよ!?

そりゃ、普通に報復して来ますよね!?

畜生め、夢を見たって良いじゃないか!!

 

「後、揉んでる時の貴方の顔が気持ち悪かったので……」

 

「止めて!心抉って来ないで!!」(;ノдノ)

 

「正に、工口親父的な顔だった……」

 

「薄い本の悪役さんですね?」

 

「デブってるキモ親父レベルですね!!」

 

「カハッ!!!」

 

そんな、工口に埋没している時の自顔なんて知るハズも無いじゃないですか!?なのに、そこを攻められても何も言い返せない。

だけど、薄い本の悪役デブキモ親父ってのは聞き捨てならない!デブってもいなければ、親父でも無いのにその評価は止めて下さい!!普通に、効きます!!

それに、男が工口いのは仕方のない事であって責められるのはちょっと違う気がする。だが、そこら辺を嬉々として責め立てて来る使い魔さん達は……それはそれは、とても良い笑顔だった。それを見た時、俺は嵌められた!んだという事を理解するーーーんだけど、それだけでは中々感情が納得してくれない。

 

「OKって言ったじゃないか!!」

 

「ええ、言いましたよ?ですが、常識的に考えて初対面の方が全てを許してくれると思っているんですか!?ハハハ。そんな事ある訳ないじゃないですか!?商売女じゃあるまいし!!」

 

「減るもんじゃ無いじゃないか!?」

 

むしろ、増えるじゃんか!!

 

「減ります」

 

「え!?減るの!?」

 

「もちろん。胸なんて、脂肪の塊じゃないですか!それを揉み上げたら、普通に減りますよ!?知らないんですか!?」

 

「え……揉んだら、大きくなるんじゃないのか!?」

 

「マッサージで、脂肪が燃焼するって聞いた事ありませんか?それと、男性に胸を揉んで貰えば大きくなるって言うのは……そういう意味ではありませんよ?」

 

「じゃ、どういう意味さ!?」

 

「ハハハ。そもそも、揉むだけで終わる訳無いじゃないですか。普通に、最後までする事になりますよ!?なら、胸が大きくなる理由なんてわかる事でしょう?」

 

あー……『妊娠』しろって意味かよ!?

まあ、それでも大きくならない人はならないらしいけどね。そっちは、完全に遺伝。

それは兎も角、そりゃそうですよね!好きな男性に胸を揉んで貰うんだから、それだけで終わるハズも無いですよね!?男性にしろ、女性にしろお互いに好意を持ってるなら大いに盛り上がって、行く所まで行き着きますよね!!

 

チ ク シ ョ ウ !!

 

そういう意味の、『大きく』して貰え……かよ!?

紛らわしい事、この上ねぇな!?

 

「爆ぜろ!カップル!!」

 

「貴方だって、シグナムさんに翼さんとラブラブじゃないですか」

 

「止めて下さい。シグナムは良いとしても、翼とは何もありません。つか、病んデレ押し付け様とするな!?」

 

「刺されてしまえ(笑)」

 

「いやいや、刺すのは流石に不味いですよ。何なら、拉致方面で幽閉が良いんじゃないですかね?」

 

「拉致!監禁!!そして、お世話という名の洗脳を……」

 

「止めて!有り得そうで、つらたん!!」(;ノдノ)

 

普通に力で勝てそうにない上、もっと鍛練を増やさないとガチで追い抜かれてしまいそうだ。それでなくても、SAOモドキ世界はレベル制の世界だからモンスター討伐で簡単にポンポンレベルが上がって……ステータスがあああぁぁぁぁ!!!

 

「つか、鍛練で間に合わない場合はどうしたら……」

 

「簡単ですよ?【始まりの魔法使い】の前に行って、試練を受ければ存在レベルを昇華させる事が出来ます」

 

「存在レベルを、昇華させる事が出来れば基礎土台の上限が引き上がるので現在の状態でレベルアップするより昇華後にレベルアップさせた方がステータスの上がりは良いですね」

 

「……それ、やったら師匠に嫌われるんじゃね!?」

 

「「「もちろん。当たり前です」」」

 

「駄目じゃん!!!」

 

一瞬、光明が!?と思ったのに一瞬で落とされるこの状況。マジで、ツラタンだった。

何、この上げてから落とす行為の連続性!?本当に辛いので、止めて欲しいんですけど!?つか、この使い魔さん達はどこまで鬼畜を積み上げてくれるんですかね!?

まあ、鍛練を課してくれるのは有難いんですけど……その合間に、チョイチョイ嫌がらせを含めるの止めてくれませんか?こう……精神をグリッと抉って来るレベルの嫌がらせとか。後、抉りネタとして翼を使うのも止めて欲しい。

その後も、色々とからかわれ弄ばれつつ色んな世界を渡り歩いた。

その殆どが、【堕ち神】へと堕ちた転生者達の処理で俺のハーレムを築ける世界は見当たらない。何度か、聖剣を使う場面にも遭遇したけど……基本的には、楽しい日々ではある。

 

何もしなければ、だけど。

 

奴等と来たら、事もあろうに俺に一服盛った上に『お触り』したとイチャモンを着けて鍛練という名のリンチを実行してきた。

あれじゃぁ、ただの暴れたい人でしかねぇよ!?

ぶっちゃけ、俺と戦ってチーター呼ばわりして来た転生者レベルの香ばしい御馬鹿さんだ。ゲームじゃねぇよ(笑)。

アニメの世界で、ゲーム感覚とかあり得ない。まあ、神様特典イコールチート認識であるなら間違いでは無いんだろうけど。

それでも、多少の分別は持って欲しいね。一服盛って『お触り』云々は、ノーカンで……つか、師匠がテオルグ師範やラヴォルフ師範以外の使い魔に頼まない理由を垣間見た感じ?

あれは、任せられませんわ(笑)。成る程、常識の範囲内で行動の出来る使い魔と行動出来ない使い魔がいるんですね?色々と、お疲れ様です。さて、そっちは良いとして……あ、いや、全然良くは無いんだけど一旦横に置いておく。

同レベルって意味で。

その上で、香ばしいゲーム脳な転生者について話を進めて行こう。

事の始まりは、ちょっと気色の違う転生者が言った一言。

 

『この……チート野郎があああぁぁぁぁ!!』

 

というモノがあり……その後の観察で、『経験値』が云々とか『旨い狩場』がとうのこうのと?ぶっちゃけ、彼等は一体なんのゲームをしているつもりなんですかねぇ?

PVP(格ゲー)?それとも、ギャルゲー?チート呼ばわりするくらいだから、魔法少女系アニメ世界を何らかのゲームに見立てているハズだよな?なら、ジャンルはなんですか?って話。

まあ、日常含む格ゲーありのギャルゲー認識なんだろうけど……それが、カードゲームならINNOCENT系のゲームと言えたんだけど。大体、合致するだろうからな。

でも、やってる事はリアル戦闘であってゲームではない。

もしかしたら、そういう特典だったのかも知れないけど……使い魔さん達の調べでは、自身を強化するモノ×2と魅了系の能力だけだったらしい。

それなのに、敵をチート呼ばわりする意味は?半永久的無敵モード?好感度爆上げ?魔力無限大?いずれにしろ、神様特典で得られるけど……俺をチーター呼ばわりするなら、自分もチーターだっていう自覚を持って欲しい所。

いや、自覚があるからこそそれ以上のチーターに反応するのか?まあ、俺から言わせてみれば……『隣の芝生は青い』っていう話なだけだけど。

 

「……………………」

 

あ、アーチャーの台詞だ。いや、俺はアーチャーじゃないぞ!?いや、俺もアーチャー扱いだったけれど(笑)。

褐色の赤い方の奴な?

とりあえず、俺はチーターではありません。

 

「何はともあれ、リンチは止めて下さい」

 

「触ったじゃん!!」

 

「一服盛ったじゃん!?ノーカン!ノーカン!!」

 

「えー……鍛錬が嫌だからって、それはないんじゃないかな?」

 

「鍛錬は、サンキューだがリンチはノーサンキュウ!!」

 

「リンチも鍛錬も同じモノだと思うけど?」

 

「全然違ぁう!!なに、一緒コタにしてるんですか!?リンチが、鍛錬と一緒!?そんなモノは、戦闘狂の言う事だろ!!」

 

「Yes! I am a fighter!!」

 

「糞!言われてみれば、その通りだった!!」

 

何を言っても、自分の都合の良い様に受け取る辺りが本当にボッチを拗らせた転生者ッポクて嫌だ。だが、正しくこんな感じのお馬鹿さんだろうから話が通じるだけ使い魔の方がマシだったりする。まあ、意図的にスルーされたり簿かされたりするけど。

 

「はぁ……とりあえず、狩りに行こう。この世界にも、居るんだろ?【堕ち神】になりそうな、転生者が……」

 

「まあ、居ますが……慣れて来ました?」

 

「対処法は、心得ているので……後で、師匠に報告s」

 

「OK。死ね!」

 

「うあああぁぁぁぁ!!!?って、危なぁ!!」

 

師匠に報告すると言った瞬間、使い魔さんの右手に出現した剣で切り伏せられそうになった。危ない!メッチャ、危ないッスよ!?

ニッコリ、顔面に笑顔を貼り付けながら狂人じみた目をした使い魔さんが殺気を撒き散らし襲い来る。しまった!コイツ等、師匠の信者だったわ!!そりゃ、そんな奴の目の前で信仰対象に報告するは死亡フラグですね!!わかります!!

 

「ってぇ!そんな報告されたくないなら、評価が上がる事をすれば良いだけだろ!?」

 

「無理です!!」

 

「即答!?何、諦めているんだ!?評価を上げるだけなら、それ程難しい話じゃ無いだろ!?」

 

「性質的に無理です」

 

「性質関係ない。要努力!!」

 

「ハハハ。他人に課せるのは好きですが、自分でやるのは……ちょっと、嫌ですね……」

 

「おい!?」

 

何、怠け者発言してるんですか!?つか、他人は良くて自分は嫌とか本当に自分勝手な発言じゃねぇか!?と言うよりも、師匠に評価を上げて欲しいんだろう!?

なら、普通は努力する訳なんだから……コイツ、師匠信者じゃねぇんじゃね!?つー事は、周囲に流されるタイプと見た。あー、居る居る……自分の意思を口に出来なくて周囲に流される俗称『モブ』と呼ばれる人達。

ファ!?使い魔さん達の中に、そんな性質持ちが居た事にも驚くが……そんな、一般人的な人が近衛やってる事にも驚いた。

 

「…………一般人か!?」

 

「うるせぇよ!?【()()】くん風情が!何、主人公面してんだよ!?あ゛あ゛!?」

 

「ひぃ!?」

 

つか、なんで俺の最初の本名をこの人が知ってるんだよ!?

ああ、いや……まあ、知っていても不思議ではないけど。

それ故に、もう一つの懸念事が浮上してくる。まさかとは思うけど、【アレ】とか知られてないッスよね!?もし、知られていたら俺は恥ずか死ねる!!

『きゃるーん♪』も、憤死出来る案件だけど……アレはアレで、羞恥心が天元突破するので悶絶死が可能そうだ。

つか、スルーして下さい!滅茶、知られていそうだけど……知らなかったフリをするのも大人の対応だろう!?

 

「【神崎大悟】って、自分で名乗ってる名前だよな?」

 

「ヒィィィィ!!」Σ(ノД`)ノ

 

立 場 逆 転 !!

 

「もちろん、Masterも知っているぞ?」

 

「ギャアアアァァァァ!!」

 

「というか、Masterが当人から聞き出した話だからな?」

 

止めて!恥ずか死ぬ!!忘れろ!

そして、スルーしやがれや!!

 

「まさか、あんな中二的思想の持ち主だったとは……」

 

若気の至り、なんだ!今はもう、卒業したんだから抉って来ないでくれよ!?アレはアレで、黒歴史と呼ばれる忘れたいモノなんだから掘り返さないで忘れさせてよ!?

それでなくても、師匠に本名として覚えられて名前を変えたくても変えられないんだからさ!!せめて、『満男』なんてダサい名前じゃなくて別の普通的な名前にさせて欲しい!!どこにでもありそうな名字……それと、ダサい名前でない自分。であれば、普通にモテると思ってたんだよ!?実際、告白した女性に『ダサい名前の人と付き合いたくない』と言われたからな!?しかも、名字も好みでないから諦めてくれと言われた瞬間の絶望感。アレは、自分ではどうしようもない事柄だった故に俺はトラウマを抱える事になった。

まさか、美しく評判の良い女性が好きでもない男性を選ぶ基準が先ず【顔】とか思わないじゃないか。自分と比べて、釣り合いが取れる事を前提にしてるとか中学生な俺には考え付きもしなかった。まあ、その後の基準にも驚かされたけど。顔>経済力>立場>センス>名前>人となり……とか、逆じゃねぇの!?と思わずには要られなかった。

まあ、顔と人となりで選んだ俺が言える立場でない事はわかっているけど。でも、顔の次に経済力なんて学生(子供)だった俺にはどうにもならんじゃない!?あまつさえ、名前なんてどうにも出来ない事で断られているっていうのに……『お金持ってるぅ?』とか、『権力』云々とか言われてもこれからに期待してとしか言いようがない。

つか、学生に何を求めているんだ!?って話だ。

 

「金、酒、女……グヘヘヘヘ……」

 

「どこの世紀末覇者ですか!?」

 

「イケメン、金持ち、権力者……オーホッホホ!!」

 

「…………ああ。女版の世紀末覇者ですか……」

 

「道徳に準ずる恋愛とか、儚き人の夢だよな……」

 

「アレ!?黒歴史の話では無いのですか!?」

 

「黒歴史の話だが……?」

 

「???」

 

話が見えなくなった様子の使い魔さんが、首をコテンと傾げて疑問の『?』を頭の上に浮かべているのが目に見える様だ。別に、混乱させるつもりなんて全然無かったが……これはこれでOKだろう。

つーか、黒歴史を掘り返すのならそこへ至る経緯も調べて欲しかった。俺が、神様特典として得ようとした『Fate/stay nightのギルガメッシュ』というキャラクターはその辺りの黒歴史を丸っとカバー出来る存在だからな。

イケメンで、黄金律があり王様と来たもんだ。

ほら、顔が良くて金持ちで権力者だろ?

数多な女性達が見る夢そのものじゃないか!?

 

「イケメンで、金持ちで、権力者……」

 

「えっと?誰かたs……って、誰も視線を合わせようとしないだと!?え、ちょ、神崎さんがおかしくなったんですけど!?」

 

「やり過ぎです。貴女がやったんですから、尻拭いは御自分で」

 

「でも、ちょっと黒歴史を持ち出しただけですよ!?」

 

「そのついでに、トラウマでも掘り起こしたんでしょう?自業自得です。諦めて下さい」

 

「ええ……」

 

ああ。目の前に居る、使い魔さんの混乱はそういう事ですか……では、御言葉に甘えさせて貰おうかな?という訳で、報復するべく俺は立ち上がって『金、女、酒ぇ、グヘヘヘヘ!!』と頭を抱えつつ喚いてみる事にした。

ちょこっと、恥ずかしかったけど俺をイジメていた使い魔さんには効果覿面だったらしく立場はそのままに形勢逆転となる。ザマァ(笑)!!

 

「顔面偏差値!お金!権力、オーホホホ!!」

 

「えっと、すみません。謝りますので、落ち着いて下さい」

 

「名前なんて、俺にはどうしようもない事があるんだよぉ!!」

 

「あ、はい。そうですね……」

 

「あんなの人間のする事じゃないよおおぉぉぉ!!」

 

ええ。自分では、どうしようもない事を棚に上げてそれを理由に粉砕するとか人としてどうなんですかねぇ?例え、それが理由として上げられたとしても普通に断るのが優しさだと思うんだ。

 

「え!?えっと……やっぱり、無理ですぅ!!」

 

「諦めるのが、はぇえよ!?」

 

「もう少し、粘れよ!?」

 

「そりゃ、神崎君が言ってる事は不明だけど……抉ったのはお前だろう?ガンバれー!」

 

「他人事だと思って!!」

 

「「「他人事だよ」」」

 

まあ、相手が二度と自分に関わらない様にしたかったんだとしても名前がダサいからって断るのは駄目だと思われる。というか、下手するとその場で殺人事件が勃発したりするんじゃないだろうか!?良く良く考えてみると、あの人ってばかなりとんでもない綱渡りをしている様な気がするんですけど!?その後、俺はショックの余り極力あの人と交流しない様に過ごしたけれど……そう言えば、卒業式に見てないなぁ?俺が通っていた中学校は、卒業式の時に一人一人壇上へ呼んで卒業証彰を手渡して行くんだけど……そこで、あの人を見た記憶がない。

まあ、告白してから二年程経っていたってのもあったけど……あれだけ、綺麗な女性だったんだから見掛ければ覚えているハズなんだけどなぁ?なんで、思い出せないんだろう?もしかして、転校したとか?

まあ、今更考えた所で俺の知っている範囲にあの人の情報がないんだからわかるハズもない。

ぶっちゃけ、どうでも良い話だしな。

 

「┌(┌ ^o^)┐うへへへ……」

 

膝から崩れ落ちた状態から、背後に倒れ込む様にブリッジして両手を付き伸ばす。そのまま、手足を素早く動かして俺は動き出した。そう!これこそが、【エクソシスト走り】というとある物語で悪魔に取り憑かれた人々が、その印として表現した行動がこれだ!!クハハハハ!さあ、戦くが良い!!

 

「ひぃ!?」「ちょ、これは、」

 

カサカサと、右に左に移動しながら目に付いた使い魔さん達に向かって走る。あ、これ……ちょっと難しいんですけど!?

 

「((┌(┌ ^ρ^)┐グヘヘヘヘ……」

 

「「「うわぁ!?」」」

 

あ、使い魔さん達はこういう系の人が苦手なんですね?了解です。今後、弄られる様ならこういう風に対処させて貰おうと心に決める。まあ、俺自身もこんな対応されたらドン引きすると思うけど有効なら仕方がない。

 

「金ェ~~!!」

 

「こっ、こっち来たぁ!!」

 

「酒ェ~~!!」

 

「ヒィィィィ!!」

 

「女ぁ~~!!」

 

「ちょ、おまっ、何とかしろよ!!」

 

「グヘヘヘヘ((┌(┌ OρO)┐」

 

という訳で、俺の新たな黒歴史は別の使い魔さんが様子を見に来るまで続いたのだった。なので、様子を見に来た使い魔さんに訳を話し解放を求めたらやけにアッサリ了承される。ちょっと、今までにない対応だったのでその使い魔さんに確認してみれば、師匠から俺を解放する様に言われたそうな。

 

「えっと、つまり……さっきの俺の言動もーーー」

 

「はい。御存知だと、思われます」

 

「止めて!」(;ノдノ)

 

そんなん、恥ずか死ぬやろ!?

 

「それに、神崎さんの容姿が使えるなら『フルコピーすれば良い』と回答を得られていますので……問題は、解決済みです」

 

「フルコピー?」

 

「ええ。《スキャン魔法》で、神崎さんをフルスキャンしてもよろしいでしょうか?そうすれば、使い魔の一人を神崎さんと同じ外見にする事ができます」

 

「へぇ……便利な魔法だな……」

 

「いえ、これが使えるのも使用出来るのも使い魔だけです」

 

「え?そうなんだ……それって、使い魔が魔力体だから?」

 

「はい、その通りです。我々は、Masterの魔力によって生まれた魔法生物です。故にMasterの膨大な魔力が無ければ、我々はその存在を維持する事すら出来ません。その容姿も、力も、全ては、Masterの御心のままに……」

 

「お、おぅ……(ヤベー!マジ、怖ぇ!!)」

 

「それと、Masterから言伝てを預かっています。神崎さんが、目的とされるハーレムが可能な世界が見付かるまでは休暇としてカウントする必要はない。まあ、《時渡り》を続けていればわかる様に世界の意志の思惑に使われるだけですから……なので、それまでは『仕事』扱いでやれ!とのことです」

 

「あ、はい。了解です!」

 

「まあ、神崎さんに極めて都合の良い世界が百年ポッチで見付かるハズもありませんから、その為の措置だと思って下さい」

 

「あー……そう、ッスよね。まあ、大体わかってはいました」

 

デスヨネー!早々、簡単に見付かったら御都合主義どころの話じゃないですもんね!!知ってた。超知ってた!俺の望みが、そう簡単に出来ない事くらい超知ってたわ!!チクショウ(泣)!!

まあ、でも……今回、師匠から了承を得られた事で俺はマッタリのんびり俺が俺らしく我が儘したい放題が出来る俺だけの世界を探せる権利を得た訳だ。

しかも、その世界を見付けた所から休暇スタートとか……超素敵な保証まで付けて、な!!

 

「ヒャッホォゥ!!」

 

「あ、それと……こちらの書類にサインをいただいてもよろしいですか?これは、神崎さんの肖像権の譲渡系の契約書になります」

 

「あ、はいはい。俺の肖像権?ね……ん、肖像権?」

 

何やら、おかしな事を言われた様な気がしたので差し出された書類に目を通して行くと……そこには、恐ろしい事が書かれていた。

 

まあ、要約すると俺の容姿と名前を使って『きゃるーん♪』を大々的に公開してもOKですよね?(例え話し)という様な内容の契約書だ。つまり、内容も確認せずにサインをしていたら……俺の容姿と名前をフルに使って、世にも恐ろしい暗黒歴史的な作り話をあたかも実際にあった(やった)かの様に公開するというモノ。

ぶっちゃけ、俺が知らない事なのに気が付いた時には俺が世界的に有名な変態と化している可能性がある訳よ!

 

「マジで、勘弁してください!!」

 

「チッ……気が付きましたか……」

 

危ねぇ!後少し、気が付くのが遅れていたら俺の人生もとい《神殺し》生が終わっていた所だった!!つか、コイツ等ってば……こういう悪戯をチョイチョイ挟んで来やがるんで油断ならない。

 

「では、こちらの正規版へサインをお願いします」

 

「……正規版って……もういい。お前等の性格が、良くわかる話だよな!!つか、渡せ。読まずにサインする訳がないだろ!?」

 

「チッ……」

 

コイツ等、マジで人の人生潰しに来てますよね!?

というやり取りを、数回繰り返されて俺は要約まともな契約書にサインする事が出来たのだった。

 

 

 

 

 




とある使い魔と神崎との絡みですね(笑)。もう少しで、人生を買い取れたんですが……神崎くんの勘の良さに逃げられてしまいました。まあ、時間稼ぎというより人生終了罠って感じになってますけど(笑)。ぶっちゃけると、使い魔の『やっかみ』みたいなモノです。目を掛けられる神崎に対する使い魔からの報復的なやつ(笑)。まあ、どこかで差し込む予定のヤツだったんでここら辺で消化しておこうかなぁって……。いつか、書くなら今に持って来ても問題はないハズだ!!クックックッ……フハハハハハハ……ハーハッハッハッ!と三下ッポクやってみました。
おさわり=罠(強制鍛練)でした(笑)。



◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


スッゴク、どうでもいい話。

引き続き、VRゲームの考察話だよぉ?
今回は、個人差が出ると言われているプレイヤースキル(PS)について考察して行きたいと思います。まあ、作者の中では答えが出ちゃってるモノではありますが……聞いて下さい。ぶっちゃけた話……これって、『VRゲー』と言う名の『自転車』に乗れるか乗れないかってだけの話なんですよね。あ、例え話ね?『仮想現実』を『自転車』という訓練すれば乗れる乗り物に置き換えただけです。
仮想現実という世界で、生まれたばかりの子供達(大人含む)が誰よりも速く……誰よりも上手く動ける様になるかを競うだけの話。まあ、VR適正なんてモノもありますが……ここでは、省きますね?

現実世界での経験を、如何に早く仮想現実に適応させて誰よりも速く順応させられるかで、トッププレイヤーと呼ばれる様に成れるかを競う物語である。

希に、ポッと出のVR適正が高かった人が周囲から『チーター』と呼ばれる話もありますが今回はパスで(笑)。

簡単に説明するなら、『自転車』を例に上げて例えるととても簡単に理解出来るかもです。『自転車』って普通に訓練するだけで乗れる様になるモノじゃないですか?まあ、それでも乗れない人は居ますが……今回は、その人達の事は横に置いといて話を進めます。
『自転車』の初心者って、ぶっちゃけ『補助輪』を付けている小さな子供達です。その次が、『補助輪なし』で……その次が、『ある程度乗れる様になった人』で……その次が、『自転車を使って、パフォーマンスが出来る人』となる訳ですよ。ぶっちゃけ、『自転車を使って、パフォーマンスが出来る人』なんて【自転車のプロ】じゃ無いですか?
それを初心者が見たら、普通に『スゲー!』と興奮して言いそうですが……まあ、感覚的には大体合ってるでしょう。
で、纏めると……。
乗れない人(除外)
①補助輪有り
②補助輪無し
③ある程度乗れる様になった人
④簡単なパフォーマンスが出来る人
⑤パフォーマンスが出来るプロフェッショナル
と言った様な……訓練しだいでは、プロに成れる人もいるのが『自転車』です。当然、その間にはとてつもない差と言う名の苦悩と鍛練がある訳ですが……これを『VRゲー』に直すと、①~②の人が初心者。③~④の人が中堅者。⑤の人をトッププレイヤーと言います。
大体が、乗れない人か①~②の人でそこら辺をわかって居ない嫉妬と逆恨みに狂ってる人達だと思って下さい。そういう人が、⑤の人を指して『チート野郎』とか罵っている訳ですけど(笑)。自分に出来ない事を『チート』と言う人達ですね。物語等では、大抵痛い目を見て落ちる方々だったりします。まあ、地味な反復作業(作業ゲー)を嫌う人達でもあるので強くは成れない人達でもあります。
つか、仮想【現実】と名が付いているんだからわかりそうなモノなんですけどね?なのに、『ゲームだろ?』って一言でコントローラーをポチポチしていた時と同列に考えようとするお馬鹿さんでもあります。フルダイブ型のVRゲーを、古い考えで纏め様とするとか……どんだけ、古き良き時代が好きなんでしょうね?まあ、そういう人に限って新しいモノが大好きだったりしますけど(笑)。適応出来ないのなら、関わらなけりゃ良いのに……ゲームと名の付くモノには飛び付きたい人達なんでしょう。そして、作者が何を言いたいかと言うと……強く成りたいなら、反復作業を頑張って繰り返せば良いんじゃね?って話なんですよ。まあ、ゲームの中でそんな反復作業をする人は居ないですが……VRゲーに適応したいなら、必要な作業でもあります。現実世界で、立って歩くにしてもそれなりの訓練をしなければ成らないって言うのに……初心者がいきなり、立って歩いて走れるとかあり得ないですよね?特に、VRゲーという新しいジャンルの世界で……現実世界の感覚で、立って歩いて走れるとか無いです。そんな事が出来る人は、本当に限られた人達でしかありえません。ぶっちゃけ、『自転車』は乗れても『一輪車』は乗れない作者みたいなモノです。『一輪車』は、バランス感覚が『自転車』以上に優れてないと乗れない物体ですからね。まあ、『補助輪』付ければワンチャンあるんじゃね!?とか思ったりもしましたが……乗れない物体が、凶器になった瞬間でもありましたね(笑)。いやー、『補助輪』付けたらガチで凶器に変わったんですよ!『一輪車』って、『一輪車』自体を動かしてバランスを取る乗り物じゃ無いですか?なのに、その『一輪車』を固定したら普通に危険な椅子になっちゃったんですよね(笑)。
滅茶、怖かったですよ?横に倒れない『一輪車』が、あれほど恐怖を生産する物体に成り果てるとか洒落に成りませんでした。なので、出来ない事は出来ないんです!!適応云々もありますが、出来ない事は諦めましょうね?もしくは、訓練を頑張って適応出来る様にする努力をしてください。以上です。途中で、何かチート野郎的考察が混ざったりもしましたが概ねVRゲーの乗り方についての考察になっていると思います。

誤字・方言あれば報告をお願いします。
m(_ _)m

感想もあれば、お願いします!
いつも、読んでくれてありがとうございます。

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