絶望を払う者~狂気の神々vs愉快で〇〇な仲間達~   作:葉月華杏

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三五七話

Re:

 

 

あの後、マリーさんに預けられた俺のデバイスは……ギリギリアウトの評価を得てしまったらしい。まあ、所謂『準・ロストロギア』だそうだ。作ったの、マリーさん達なのに!!あ、そう言えばちょいスカさんの知識が入ってたかも知れない。師匠が、別の世界へと旅立った後……第三期が始まる前に、スカさんが何故か有栖川のインフ〇ニットスト〇トスのアル〇アイゼンもどきに釣られて地球へとやって来たんだ。そして、何をどうしたのか『ドラ〇もん』にハマったのは頭を抱える衝撃だった。

なので、第三期は起こらず俺達転生者が苦労して最高評議会を表に引きずり出し、討ち取るという強制三期が行われる。いやー、あれはあれで大変でしたね(笑)。

色々、証拠を集めて地上管理局と敵対して……あわば、地上vs本局なんて事に成り掛けたけど。それを何とか回避して、最高評議会の脳ミソさん達には過去の人になって貰ったよ。そんな結末なので、スカさんが俺のデバイスの魔改造に関わるという結果を招いた訳だ。

そんな理由が、スカさん知識云々の話となる訳だけど……まさか、こんな時になってから影響が出るとは思わねぇよ!?

 

……………………。

 

そして、俺は今地球の八神家でねこまんまを食していた。

何を言っているかわからないだろうが、御飯に味噌汁を掛けただけのねこまんまを食べている。因みに、みんな同じものであった。

別に、シャマルさんが調理テロを行った訳じゃない。

俺のリクエストだったりする。

 

「っていうか、なんでねこまんまなん?」

 

「嫁の手料理が、これだったんだ……」

 

「…………シグナム?」

 

「いえ、私は……」

 

「こう……豪快に、レヴァンティンでドッカンドッカン斬り捨てた野菜と良くわからないモノが混在した味噌汁を御飯に掛けて食べるのが週一。後は、八神家にお邪魔して朝食・昼食・夕食を頂いておりました……」

 

「…………苦労したんだな……」

 

ヴィータに、涙ながら同情されるとこう仄悲しい何かが込み上げて来る。止めろ、そんな目で俺を見るんじゃない!!それに、シグナムはシャマルさんと違って多少の料理は作れたんだぞ!?まあ、ドッカンドッカンは冗談だとして……味は、保証しない。

 

「因みに、八神家でも食事にあり付けない時は外食だ。局の食堂は安くてとても美味しかった……」

 

「くっ……ホンマに、苦労したんやね……」

 

「シャマルさんの料理が、たまに爆発するからホント大変だった」

 

「えぇ!?」

 

「そっちか!?」

 

「正に、調理テロ。そして、そのテロを俺達は防ぐ事が出来ない」

 

「……護れへん事もあったんやな……」

 

「それに、テロ直後は基本的に皆死んでるしなぁ……」

 

激不味汁が、口に入ったり空気中に拡散したりと目や鼻がエライ事になってたし……何より、爆散のショックで熱いやら痛いやら何がなんやら訳のわからない事になっていたからな。

 

「たまに、はやての居ない時を見計らってシャマルさんが調理テロを起こすから割りと瀕死な俺達。はやてが仕事で、帰って来られない時は皆で外食!その場に、シャマルさんとザフィーラが居ない時は覚悟して帰宅するヴィータが一番可哀想だった」

 

「……覚悟して帰宅?ああ、調理テロか……」

 

「俺とシグナムは、別宅……まあ、隣だけど。そっちで、寝起きしてたからな。調理テロがあった翌日は、みんなで片付けてたんだぜ?でも、はやての居ない八神家に入る勇気は出なかった」

 

てな感じで、俺達は未来の八神家話で盛り上がっていた。

調理テロに関しては、はやてが居ないとしても希にしか起きないイベントだ。シャマルさんの、勤務関係もあるからな。調理テロは、はやてが居なくてシャマルさんが比較的に早く自宅へ戻った場合のみに引き起こる悲劇だった。

その時も、前日の朝の残り物でねこまんま。多少温め、具材を追加して食べるのが普通だった。

 

「シグナムが、手の込んだ料理となると必ず隣にはやてが居たからなぁ……結局、シグナム中心風のはやて料理となっていたよ」

 

「あー……もうちょっと、頑張ってみよか。シグナム?」

 

「いえ、私では……」

 

「まあ、このシグナムではなくて別のシグナムだから……このシグナムが、頑張った所で俺のシグナムの腕が上がる訳じゃないからな?」

 

「でも、またシグナムと結婚するんやろ?」

 

「あの苦労をもう一度しろと?ははは、はやてってば鬼畜ぅ」

 

「え!?いうても、もうシグナムを封殺出来るんやからすぐに結婚出来るんとちゃうん?」

 

「ははは、好感度ってのを忘れてないか?普通に考えて、ある程度の交流を持ってから恋人。数ヶ月から、年単位で交際して結婚云々の話が出たらプロポーズ。タイミングって、大事だよね……」

 

「おぉう……せやった。先ずは、シグナムの好感度を上げる所からのスタートか……」

 

というか、うっかり結婚云々が出来ると思ってしまう程はやては常日頃から『結婚、結婚』言われている事になりますね?まさかとは思うけど、ヒロインを洗脳して結婚に漕ぎ着け様としている奴でも居るのかな?……居そうだな?

例えば、イレギュラー達とか。まあ、各言う俺自身も幼い頃からヒロインに対して結婚結婚と言い捲っていた記憶があるので何も言えない。

 

「……その様子からして、はやてがうっかりするレベルで結婚話が出てるのかな?って事は、イレギュラー達か?」

 

「あー……せやねん。もう、言われ慣れてもうたから気にもしてへんかったけど……ほぼ、毎日『俺嫁』とか言われとるからなぁ」

 

「『俺嫁』?結婚とかじゃねぇの?」

 

「そう言うのもおるよ?せやけど、大半が『結婚』っていうよりも『俺嫁』とか『俺の女』的なニュアンスやね」

 

「ふーん。って事は、結婚前提ではなくて恋人以上結婚未満でハーレム志望なアホが多いって事か……まあ、ミッドの結婚システムって重婚というより扶養に組み込める的なシステムだからなぁ」

 

「ミッド?それって、ミッドチルダの事?」

 

「そそ。アイツ等は、ミッドチルダの重婚モドキシステムを宛にして『俺嫁』とか『ハーレム』とか言ってるんだよなぁ……まあ、詳しく知ればただ扶養家族として組み込めるだけの話だったりするんだけど……」

 

「ふよう家族?」

 

「そ。まあ、簡単に言うと……保護下にある子供達の生活を保護者が保証しますよっていうシステム。ぶっちゃけ、税金云々の話になるんだけど……メイン収入が、この場合は保護者。その保護下に入ってる子達は税金を納める必要なし。そりゃ、保護者と同等それ以上稼ぐなら納める必要が出てくるけど……そうでないのなら、保護者だけが税金を納め保護下にある子供達はその保護者の庇護されつつ社会勉強が出来るって制度だな」

 

「ああ、養子になれるって事やね?」

 

「そう。リンディさんが、フェイトちゃんを引き取った的なあのシステムな?あれを使って、ハーレムを作ろうって考えている訳だ。ぶっちゃけ、あのシステムを悪用しようとしてるだが……工口目的で(笑)」

 

「あー……そういう事かいな……」

 

フェイトが受けていた、保護観察的なシステムがあるんですよミッドチルダには。それを悪用……悪用?まあ、悪用し様としているので悪用と言えなくもないけど。そのシステムを利用して、恋人以上結婚未満の女性達を自分の保護下に置こうとしている訳だ。

ただ、いずれのヒロインも同レベルの収入を得る訳だから適応されるかどうかは不明だけど。兎に角、それを目標にして彼等は活動している訳ですね?つか、ヒロインを扶養とか……無理だから。

嘱託魔導師のままなら、可能ちゃぁ可能かも知れないけど。

 

「それをアリサ達にも言ってたら、ほぼ間違いないね。つか、ミッドチルダありきの話だから……さて、ここで問題です。アイツ等は、いつミッドチルダについて知ったのでしょうか?」

 

「え?……そりゃ、リンディさん達が来たからやろ?」

 

「残念。ジュエルシード事件前から、奴等は『ハーレム、ハーレム』言ってたんだなぁ……これが!!」

 

「…………せやったら、いつ知ったんやろ?」

 

まあ、普通に知れる訳じゃないから転生者って事になる訳なんだが……さてはてフムゥ?どこまで話したモノかな?

 

「まあ、あのイレギュラー達は転生者だからな。生まれる前から知ってたんだろう。つか、奴等は二度目の人生だ。生前の記憶持ちだから、生まれる前から知ってて当然……つか、転生輪廻は知ってるよな?」

 

「転生輪廻?あれやろ?死んだ者の魂が巡りめぐって新な命として生まれ変わるって…………転生者?」

 

「そうだ。その転生な?で、奴等の大半が……コミュニケーション不足によるコミュニケーション下手か、コミュニケーション障害を持ってて一方的な話方しか出来ない。その癖、可愛い娘を見ると『俺嫁』もしくは『ハーレム云々』と言い出す始末。そういうの、心当たりない?」

 

「…………むっちゃ、ありまくりやね」

 

「そもそも、奴等は一度目の人生を失敗?した奴等だ。基本的に、内面が成長もしないだろうから見た目が麗しくなっただけの引き籠り。今は、心の奥に引き籠って己の見た目に酔いしれる馬鹿だ」

 

「…………それって、つまり……生前は、良くなかったん?」

 

「キモいデブだったか、ブサイクか平均的なレベルだったんだろう?因みに、俺は三回目。おまけで、転生させられたモブです」

 

「三回目?って、二回も転生したんか!?」

 

「おうよ。一度目は、とある少女の知り合いだからって理由で転生。二度目は……なんだろうなぁ?そういえば、はっきりと聞いてねぇや……まあ、ある意味実験的な意味合いで転生させられたって感じか?」

 

「なんや、それ……自分の意思とちゃうんか!?」

 

「あーそうだな。俺の意思とか、関係ない所で強制だったなぁ……まあ、聞こえは悪いが後悔はしていない。だから、問題なしだ」

 

「なんや、アッサリしとるなぁ……」

 

「そりゃ、俺の師匠がスパルタで鬼畜な邪神様だからな。大抵の事には、動じない心が育つって(笑)」

 

「なんか、悪い人みたいに聞こえるんやけど?」

 

「師匠はただ……なりふり構わないだけで【悪】って訳じゃない。ただ、その行動があれなんで正義を語る方とは相性が最悪だけど」

 

「そうなんや……」

 

「まあ、その代表がはやてだったりするんだが……」

 

「私か!?……まあ、そんなん居ったら普通に捕まえそうや……」

 

「因みに、世界を管理してる神様はみんなアルバイトなんだそうだ(笑)。よって、神様イコール正義は成立しない」

 

「…………待って!なんで、比較対象が神様なん?」

 

おっと、うっかり口を滑らせてしまった模様。

まさか、こんな所を師匠に合わせなくても良いのにな(笑)。

だが、師匠が《時渡り》する事は既に言っちゃってるのでもうちょい踏み込んでも問題なしかと思われる。

しかし、これ以上のうっかりは気を付けないとな。

 

「あるぇ?俺の師匠が、平行世界や次元世界をウロウロ出来るって言わなかったか?あれ、《時渡り》って言うらしんだけど……言葉通り、時間とかも移動できるとのこと。その事から、俺の師匠が人間じゃないのは明白だろ?まあ、神系の関係者でもないらしいけど……サクサク、世界の裏側を教えられる者の身にもなって欲しかった……」

 

「世界の裏側……それが、神様に関する話やったんやね?」

 

「神つーか、世界のシステム的な?訳のわからない干渉が行われていて、世界崩壊待った無しとか……下手したら、次元崩壊もあるよ?」

 

「ーーーーー」

 

「なんで……形振り構って要られない!!悪!?正義!?そんなもんどーでも良いから、世界を救わねば!!って感じらしい」

 

「おぉう……。そら、形振り構って要られんやろなぁ……」

 

よし!誤魔化せた!!

 

「そんな訳で、師匠の任務が終わるまでは『嫌だ!』って言おうと何しようと問答無用で鍛えられて……最初は、嫌々やってたんだけど強くなって行くのがわかるから段々楽しくなって行ってなぁ……最終的に、『脳筋』とか『バトルジャンキー』とか言われる人種に進化?したって訳よ」

 

「おぉう……。それって、その師匠さんのお陰でシグナムと結婚出来たっちゅー事なんやね?」

 

「まあ、そうなるな。とは言え、俺が気になっていたのは他にも居たから……例えば、周囲に良い男が居るのに……そこそこ、仲の良い様子なのに結婚しないなのは&ユーノとか?」

 

「あー……それはなぁ……」

 

「見た目、最高に良い女なのに男の気配すら無く百合疑惑を永遠と語られるフェイトとか?」

 

「あははは!百合疑惑!!」

 

「自分の騎士に先越され、躍起になっているのに男に相手にされない主様とか……まあ、イレギュラーは置いといて……」

 

はい。全力で、視線を逸らします。ええ、結局『仕事が恋人だ!!』と仕事に逃げた主様は最後まで独り身でした。まあ、コブ付きでデートしてイケメン従使に心折られた勇者も居たけど。

 

「……………………」

 

「…………あ、主!?」

 

「さて、そろそろおいとましようかな?」

 

「お前……こんな爆弾、投げ込んどいて逃げる気か!?」

 

「ええ!?……そんな事言われてもなぁ……っても、それを選んだのははやてだぜ?ああ、このはやてではなく俺の知るはやてな?イレギュラーとの結婚は、『嫌や』って他に走ったのは彼女だ」

 

「まあ、私もアイツ等と結婚とかは嫌やけど……まさか、ロクな男が居らへんとは思わへんかったわ……」

 

「いやいや、良い奴等は普通に居るぞ?ただ、英雄な彼女は要らないって奴が多いだけで……流石に、世界が注目する魔導師の隣に立てる気概持ちが居ないってだけだから……」

 

「なんや?私、そんな有名になるんか?」

 

「なるな。ナンパ男が、名前を聞いた瞬間に回れ右するくらいの有名人に……他にも、『歩くロストロギア』とか言われて悶絶してたとかヴィータ見て子持ちとか言われてた」

 

「子持ちちゃう!!」

 

「おい!こら、テメェ……言うに事欠いて、喧嘩売ってんのか!?何なら、買うぞ!?」

 

「まあ、そんなヴィータさんは恋人モドキをGETして……とても、肩身が狭そうでしたが……」

 

「裏切られた!?」

 

「ちょ!?はやて、それは別の世界の私だから!!お前も、変な話をしてんじゃねぇ!!」

 

ヴィータに未来知識をひけらかす事を咎められたので、そろそろ本当においとまする事にした。目的であった、シグナムの味噌汁(劣)は食べられたのでここに居る理由がない。

そりゃ、シグナムをもう一度攻略するのであれば居るだろうけど……今回は、見送りで。まあ、もう少しはやてと親睦を深めたいとも思ったけどお客さんが来たみたいなので立ち去る事にする。

ただ、そのお客さんは溢れんばかりの殺気を纏っておられるみたいですが……おや?気配のみで、相手が敵とわかるとか漫画の超人達みたいでちょっと嬉しい。それはさておき、とりまー俺は【夏の虫】に成りに行くぜ!

ええ、【火】という名の災難に向かって飛び込む予定だ。

これが、ホントの【飛んで火に入る夏の虫】だ!

ただし、俺が虫の方な(笑)?だが、イレギュラー達がどこまで戦えるかによるのでもし奴等が雑魚であれば立場は逆転する。

【聖剣エクスカリバー】、その真名を解き放つ場合の可能性なるか!?因みに、エアはあるにはあるけど……打ち合うなら、エクスカリバーの方がまだ気安かったりする。

エアでは、打ち合う事を想定してなさそうだからなぁ……一方的な蹂躙ならまだしも。

なので、今回もエクスカリバーで戦いますよ?という訳で、シグナムとまた模擬戦する事を約束し俺は八神家を後にした。

 

 

 

……………………。

 

 

 

さて、海鳴市の地理的に八神家からハラオウン家までは一街分ほど離れている。だから、殺気の持ち主達が仕掛けるとしたら中間辺りなのだが……気の急ける彼等が、どこまで我慢出来るか見物だ(笑)。今、結界を展開したら速効でシグナムが駆け付けて来るだろうし……下手にハラオウン家に近くなると、リンディさん達が駆け付けて来る。その場合、短期決戦となるんだが……気にしない上に、来た者がヒロインなら絡むんだろう。

目を閉じれば、アホ共の短気と勘違いボケが目に見える。

段々、イレギュラー達に絡まれるヒロイン達が可哀想に思えて来たぜ……まあ、超ブーメランな話なんだけどな。謝れるなら、謝ってみたいが……絡み捲ったあの過去は、どっかの馬鹿共のお陰で無かった事になっちまったからなぁ。

ただ、小学生の頃の記憶は残っているハズだからこの分だけは謝れるけど。今となっては、無理な話なので『マジ、色々とすみませんでした』とここで祈っておく。『届け!俺の願い!!』等と呟き、一生懸命に祈っていると……まだ、八神家からそう離れてもいないのに結界が展開される気配を感じた。そういえば、監視されていたんだった!!

 

「そんな状況で、あんな事を呟けば……」

 

それでなくても、イレギュラー達から危険視されてヘイトを稼いでいるっていうのに……『届け!!俺の願い!!』だもんな。そりゃ、誰だって勘違いして襲い掛かって来るってもんだ。

とりあえず、気が付かなかった振りをして進んで行くと背後から砲撃魔法が迫って来た。マジで、こんなにも早く襲撃して来るとか何考えているんですかねぇ!?つか、襲撃だからって背後から砲撃とか……正面から来ないと、ヒロイン達が来た時に色々言い訳が出来ないぞ!?コイツ等、本当に大丈夫か!?何はともあれ、自身のデバイスに録画を頼みつつ背後から迫って来た砲撃魔法にワザと当たって転がってみた。つか、あんまり痛くないなぁ?

そんな事を思いつつも、大袈裟に踏み台よろしく吹き飛ばされている様に魅せる。ここら辺は、師範代や師匠によって例題はたくさん作って貰っているので研究が進んでいたりするんだなぁ(笑)。

なので、『これぞ!』と言える踏み台的吹き飛ばされ方はマスターしているので、そこそこ加害者側は気持ち良く吹き飛ばした!って感じに演出してみた。

それにしても、非殺傷設定切ってる癖にそれ程ダメージも食らわなかったんですが?まさか、これで本気だったとか言わないよな?つか、『殺ったか!?』とかフラグ建てないでくれよ?

どっかのラブボスみたく、回収するぞ!?

 

「殺ったか!?」

 

「……………………」

 

とっても、お早いフラグ回収でしたね。糞、やめーや!

とりあえず、このまま死んだフリとかしてたらどうなるのかな?

トドメ刺しに来るかな?と思ってたら、普通にトドメ刺しに来たぞ!?マジで、短期決戦を考えていやかったみたいだ。つか、全く一切の躊躇なく殺しに来やがったんですが!?

とりあえず、迫り来る刃をエクスカリバーで弾いてサイドステップやらバックステップを使ってある程度の間合いを開ける。

すると、何故か驚いた様子でこっちを見ているイレギュラーさん達が居た。何をそんなに、驚いているんですかね?

 

「何故、生きている!?」

 

「直撃だったハズだろう!?」

 

いやいや、普通に問題ありませんでしたけど!?

つーか、コイツ等……人を殺した事が、あるんじゃないか?と疑う程に何と言うか手慣れている感じがする。ああ、そう言えば……転生者を殺したら、元から居なかった事になるんでしたね。

成る程。つまり、コイツ等ってば既に殺人経験があるという事か!?ハッキリ言って、最悪である。まさか、こんな奴等がヒロイン達の幼馴染みでロリコンを拗らせている変態とか……ただの犯罪者じゃありませんか!

 

「…………対魔力を知らねぇのか!?」

 

まあ、《神殺し》に転生した時点でそんな便利なスキルは消失しましたけど。残っているのは、精々【黄金律】くらいか。

 

「くっ……そういやぁ、Fateには対魔力なんてモノがあったか!」

 

「対魔力……チッ!そのせいで、渾身の一撃が弱体化したって事かよ!!仕方ないが、直接殺るしかないか……」

 

わーい\(^-^)/。人の話は聞かない癖に、自身のヲタク知識……もしくは、原作知識に合致するネタならば知ったかぶりをしてわからない事は耳が遠くなったりするのかな?

都合の良い耳をお持ちなんですね(怒)!!正に、御都合主義&解釈のオンパレードと来たもんだ。この様子だと、イレギュラー殺しも自分に取って都合の良い様に認識してるか……解釈しているんだろう。

 

「…………んん!?」

 

イレギュラー殺しって確か……特典の強化と共に、デメリットが大幅に増大するんじゃなかったか!?その為、【堕ち神】に成り易くなるんですよね?って事は、もうちょっと心が歪む様な事をしてやれば【堕ち神】化する?【堕ち神】化すれば、コイツ等を殺しても問題がなさそうだ。

つか、【堕ち神】化させたら周辺への被害が洒落にもならん。下手をすれば、ここら辺が焦土と化すだろう。

ぶっちゃけ、【堕ち神】化させるメリットは皆無だ。

だが、状況からして俺が彼等の最終トリガーを引きそうだよな?

例えば、小馬鹿にした様な戦い方をするとか……どちらかの一方に、相方を殺させるとか相手の憎悪とか負の感情を煽る戦い方をすれば簡単そうだ。というか、なんでコイツ等は組んで活動しているのかな?同じ、ヒロインを狙うライバルなんだろう?なのに、共闘している理由が不明過ぎる。もしかして、既に正気を失い掛けているのだろうか?だとすると、下手に敵対するだけで色々と限界を迎えそうな気がするが……さて、どうしたモノかな?

とは言ったものの、現状……周辺からの干渉を気にしている彼等からすると、時間を掛けて殺す暇はないのでサクサクと行動を進めた方が自分達への被害は少ない。

 

「チッ……合わせるぞ!」

 

「さっさと、死ねぇ!ギルガメッシュ!!」

 

それがわかっているから、多少の驚きはあれど直ぐに気を取り直して攻撃を再開し始めた。魔力刃を展開したデバイスを振りかざし、一気に間合いを詰めて殺しに来るイレギュラー達。

だが、俺は無言で指パッチンをして宝具を弾丸の様に撃ち出し迎撃する。要は、アレだ。手の内を隠して、慢心王風の戦い方をしつつ牽制し時間稼ぎをしているのである。

これで、八神家かハラオウン家から増援が来れば良し……来なければ、手の内の一つを晒して叩き伏せるのが良いだろう。という、判断である。

とは言え、超血走った目で死に物狂いで向かって来るイレギュラー達にドン引きしてしまう。なんでそこまで、必死なんですかねぇ!?まあ、『原作ヒロインでハーレムを!』と言う俺が言えた義理ではないけれど……必死過ぎませんか?

 

「死ねぇ!!」

 

「滅びろぉ!!」

 

叫び、喚き、俺を殺さんと繰り出す刃をいなし、流して指パッチン。ガン!ガン!と撃ち出される凶刃で牽制しつつ、相手の様子を伺っていると……片方が、かなり限界に近付いている様な感じがして段々怖くなって来る。

コイツ、下手したら今ここで【堕ち神】化するかも知れない。流石に、師匠みたく【真実の瞳】が使える訳ではないので詳しくはわからないけれど……ヤバいかも?

そして、もう一人はまだ片方よりかは余裕があるみたいだ。

言うなれば、他のイレギュラーを一人しか殺していない感じというか……もう一人の方は、複数殺して後がない様に見受けられる。

彼等の様子を伺っている内に、俺側の増援が来てくれたらしくタイムアップとなってくれた模様。

だがしかし、余裕の無い方のイレギュラーがかなりおかしくなって来ているので増援があった事に気が付いているかどうかはわからない。

 

「藤堂!?何をやっている!?」

 

俺とイレギュラーの間に、シグナムが割り込んでその凶刃を退けてくれるが……余裕の無い彼は、シグナムを気にした様子もなく『がああぁ!!』と獣の様に吠えて力付くでシグナムを弾き飛ばしてしまった。

 

「ああ、こりゃぁ……」

 

 

 

ーーー【堕ち神】化だ……!!

 

 

 

 

 




ほのぼのしてたのに、何故か【堕ち神】編へとシフトする結末に。あるぇ?神崎君のハーレム話だったんじゃ無かったか!?とは思いつつも、話を進めていく作者です。なんか、本当にすいません。ギャルゲー系のハーレム話の予定だったんですが……どうも作者は、恋愛系の話が苦手の様です。戦闘は、それなりに得意なのになぁ……つか、戦闘しかしてねぇ(笑)。恋愛どこいった!?
(`д´ ≡ `д´)??

後、ミッドチルダの扶養システムについてはでっち上げです。多分、こんな風なシステムなんじゃないかなぁ?って感じのあやふやなイメージを形にしてみました。つか、多分これと似たようなシステムだと思われます。穴だらけで、申し訳ありません。

今年も、残す所後僅かではありますが……来年も宜しくお願いします。そして、大掃除頑張って下さい。
では、良いお年を……

誤字・方言あれば報告をお願いします。
m(_ _)m

感想もあれば、お願いします!
いつも、読んでくれてありがとうございます。

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