絶望を払う者~狂気の神々vs愉快で〇〇な仲間達~   作:葉月華杏

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転生者会議+α

踏み台くん名募集中!!
踏み台くんの名前だけでも良いのでくださいませんか?
踏み台もだけど……サブ登場人物の名前も募集中です!



ニ五話

神崎大悟

 

 

 

 

「では、第63回転生者会議を始めます。本日は、ゲストとして師匠が押し掛けてきまがっ!!」

 

 

「押し掛けてねぇよ!お前が連れてきたんだろ!?」

 

 

『……………………』(一同)

 

 

冗談だったのに、殴られてしまった。

他の転生者が、ドン引きしているが気にしてても仕方がないので会議を進めていく。

 

 

「それでは、兼ねてから問題となっている有栖川君と遠藤君。それから、月詠君と三桜さん家の経済状況について報告をお願いします。では、有栖川君」

 

 

「フッ……ライフラインが止まった……(泣)。蒼炎は?」

 

 

「私立から、公立に転校した。それでも、時間の問題。月詠は?」

 

 

「家追い出された……(泣)。三桜さんは?」

 

 

「変化なしね。公園暮らし、よ……」

 

 

この経済状況は、浪費癖があるかないかで変わってくる。

三桜さんは、最初からザックザックと浪費して2年前から公園で暮らしている。月詠は、一度引っ越してボロアパート暮らしをしていたけど……ついに、追い出されたか……。

遠藤は、まだマシな方で……有栖川は、ガス・水道・電気が停まったもよう。

 

 

「働けば良いじゃん……」

 

 

「俺等、中学生なんですよ!!」

 

 

「管理局で」

 

 

『……………………』

 

 

師匠の言うことは正論なんだが……彼等は、平和に暮らしたいのである。好き好んで、生死のかかる管理局で働きたくないそうだ。

 

 

「なら、僕の弟子に養って貰うとか?家に転がり込んだら?確か、黄金率があるんだろう?」

 

 

「……………………」

 

 

「最近、黄金率も右下下がりなんですよ!!」

 

 

「ああ!君達の担当だった神が、捕まったり……【神権】剥奪されたりしているからな……その影響だろ」

 

 

『ええっ!?』

 

 

聞いてないッスよ!?師匠っ!!

アッサリ、原因を言われて全員が黙り込んだ。

つまる所、俺達は【神の加護】を失ってしまったらしい。

その為、神のサポートがあった転生者は支援打ち切り状態なんだそうだ。

 

 

「ちょっと、困るんだけど!どうしてくれるのよ!?なんの為に転生したかわからないじゃないの!?」

 

 

唐突に、三桜さんが怒り出した。

彼女からしてみれば、理不尽な話しである。

神様からの補償金で、贅沢三昧の生活をしていたのに……全く別の理由で、そのサポートが無くなってしまったのだ。

文句の一つや二つも、言いたくなるだろう。

 

 

「ってか、転生ってのは生まれ変わるって意味だ。即ち、赤ん坊からやり直しをしている訳だよ?サポートがある方が、おかしいんだけど……」

 

 

真っ向から、バッサリ切り捨てる師匠。

裏事情に詳しいから、三桜さんを説き伏せてしまうかもしれない。

 

 

「そんな他人の事なんて、どうでも良いわよ!!私は、神様のミスで殺されたのよ!?補償があって当たり前じゃないっ!!」

 

 

「……え?ミス?…………それ、信じたの?」

 

 

「…………え……?」

 

 

「二次創作小説の話を、神崎から聞いたけど……あり得ないんだよね。アホが仕事場(?)で、飲食とか……シュレッダーとか……データ破損とか……おかしいよね。聞いてて、笑っちゃった。そもそも、神様が飲食する訳無いだろ?アイツ等、精神生命体だぞ?飲んだり食ったりできねぇよ。後、シュレッダー?PC?持てない上に触れない物でどうやって仕事すんの?意味不明だよね!」

 

 

「魔法で操作ってできないんですか?」

 

 

「魔力と電気って、基本的に相性が悪いんだよね……魔法で操作?魔力というエネルギーが、電気を相殺してPCが動かなくなるだけだよ?」

 

 

魔力が、電気を相殺するという事は……フェイト・テスタロッサの魔力変換資質はどうなるんだろう?

魔力を電気に変えてるから大丈夫とか?

 

 

「え?ええっ!?」

 

 

「君達に分かりやすいように言うけど、そもそも人間の人生や生死が書かれたリスト(書類)なんて神界に無いよ?……生死関連の話は、閻魔宮殿の閻魔帳の話だよね?」

 

 

「……………………」

 

 

「神様の仕事って、【世界の管理】だよ?部署が違うのに、どうやって書類を破損させるのさ?」

 

 

「あれ?え?えっと……」

 

 

うわぁ……根本から違うんだ。

聞いてて、呻きたくなるような話しだった。

皆も似たような感じで、真っ青になりながら遠い目をしている。

 

 

「待って、じゃあ私達どうして死んだの!?」

 

 

「……………………死んで無いんじゃないかな?」

 

 

『はあ!?』

 

 

師匠が、ニヤニヤと笑い始めた。

その顔を見る限り、なにか嫌なことを思い付いたらしい。

 

 

「死んで無いって……どういう意味だよ!?」

 

 

「新しい魂を用意して、適当に選んだ人間の記憶と人格をコピー。新しい魂に書き込んで、君達の出来上がり……みたいな?」

 

 

『ーーーーー』

 

 

あまりな話しに言葉無く、絶句してしまう。

それどころか、自身の記憶や人格すら否定されて力無くその場にへたり込む。

 

 

「…………そうだ。そうだった……」

 

 

良く考えてみれば、相手は【神様】なんだ。

どんなことが起きたって、おかしくはない。

師匠が言うように、俺達がコピーされた人格と記憶で生まれた人間モドキであったとしても、それが嘘か本当かなんて証明できるものじゃ無いんだ。

 

 

「ちょっと、調べてみようか?君達の生前の記憶を覗いたんで、判ると思うよ?今、君達が生きているかいないかを……知りたい?」

 

 

『ーーーーー』

 

 

まるで、悪魔の様にニタァ……と笑う師匠。

なんでこの人は、こんなにも邪悪なんだろうか?

ってか、証明できるんですか!?

 

 

「やめてっ!!知りたくないわっ!!」

 

 

その身を抱き締めるかの様に、ギュッと両腕で体を抱く三桜さん。

その顔は真っ青を通り越して、蒼白になっている。

自身のアイデンティティすら覆されて、俺達は師匠の恐ろしさを嫌と言うほど教えられてしまう。

裏事情に詳しいということは、そう言う事情にすら通じているということだったのか……と。

 

 

「ま、どちらにしろ君達は、【転生】したんだ。頑張って新な人生を生きてくれたまえ……って訳で、どんな職が良い?」

 

 

「楽して稼ぎたいです!」

 

 

月詠が、いきなり地雷を踏んだ。

そぉ……と、師匠を見る。

師匠は、ニッコリ笑ったまま固まっていた。

あ、これは死んだ。

 

 

「リスクは?」

 

 

え!?地雷回避ッスか!?

 

 

「ローで!!」

 

 

「……………………」

 

 

月詠が、崖っぷちに立ったのを幻視する。

パラパラと崩れた石が、奈落の底に落ちていく。

 

 

「じゃあ、時空管理局が良いんじゃないかな?」

 

 

『……………………』

 

 

月詠と他が、無言になった。

師匠が、いきなり鬼門を叩いたからである。

 

 

「魔法ランクは隠して、時空管理局に入隊。事務系で攻めればローリスクで、必要とあれば魔法で解決。割りとアッサリ出世もできて楽しいと思うけど?バレなければ……だけど」

 

 

「なるほど……事務系かぁ……」

 

 

月詠が、前向きな言葉を口にする。

それを聞いて、俺達は一斉に月詠を見た。

 

 

「魔力ランクさえ、バレなければローリスクで平和的に稼げるよ?」

 

 

「なるほど……」

 

 

「そして、友人繋がりで……機動六課にも所属できる……なーんつって……どうよ?」

 

 

邪悪な目付きとニヤリと笑う師匠の恐ろしげな笑顔が、俺達の心臓を鷲掴みにする。ギラギラと紅く輝くその瞳は、獲物を見付けた猛獣の如く俺達を見上げて来た。

 

 

『……………………』

 

 

「ああ、そうだった。そうだった……ついでに、殺気も込めとかないとね?」

 

 

あははは。と、にこやかに笑った師匠が、いきなり背筋に氷を突き込まむような殺気を向けてきた。心臓を鷲掴みにするどころの話ではない。握り潰されたかと思う程の恐怖を向けられて……呼吸すら、上手く出来なくなる。

こんな、殺気生まれて初めてだ。

言葉どころか呻き声すら出せなくなるなんて。

 

 

「ま……これだけ脅しておけば、嘘でも働きたくないなんて言わないだろう?」

 

 

『コクコク……』

 

 

うっかり、全員で頷いてしまった。

俺もう、ちゃんと働いているのに……。

 

 

「おやおや、神崎君てば……自分はもう、働いているから関係ないとか考えてませんか?「ひぃいぃっ!?」知ってる?コネっていうのは、使わないと損するんだよ?」

 

 

足元から、冷ややかな空気と共にナニかが這い上がってくる。ポン!と肩を叩かれたら、ずっしりと身体全体に良くわからない重みがのしかかって来た。

 

 

「地上管理局……紹介してあげてね?」

 

 

「はっ!!了解であります!!」

 

 

敬礼と共に、全力で返事をしてしまった。

恐怖で相手を縛り、確実に肯定させるその手口。

どこまで、悪人なんですか!?師匠っ!!

 

 

「ふふん。なんたって、僕はーー」

 

 

「ああ。【愛を叫ぶ魔王】でしたね!!ソウニャー♡♪」

 

 

言った瞬間、師匠を中心に地面が渦を巻くように陥没した。

そして、師匠の拳が俺の腹をチョンと触れると凄まじい衝撃と共に意識が暗転していく。

 

 

 

神崎 Fade-Out.

 

 

 

有栖川

 

 

目の前の強行に、言葉が無かった。

神崎が、師匠と呼ぶ幼子を中心に地面が渦を巻くように陥没したと思ったら、それ程強く殴ってもいないのに神崎が拳の当たった所を中心に円を描くようにキリモミしながら吹き飛んで行く。

 

 

「な、何あれ……」

 

 

「とんでも中国拳法じゃね?ほら、漫画とかで良く見る……」

 

 

「えー、拳法?あんなのありましたっけ?」

 

 

「……マジカル☆八極拳みたいな?」

 

 

「いや、そんなのじゃなくて……あ!鍛針功?ってヤツ!!天上○下の!!」

 

 

「天上○下ぁ?知ってる?」

 

 

『知らなーい!』

 

 

上から、不知火、黒龍、浅上妹、遠藤、黒龍、不知火、他がグダグダと生前の漫画話で盛り上がっている。

それを、耳で聞きながら視線では幼児を見ていた。

見た目は幼子なのに、手をゴキッ!とか言わせているのを見るとかなりの熟練者を思わせる。態度や原動もそうだが、あの小さな身体にどれ程の経験と知識が埋まっているのやら……全く、全貌が見えない。

何とも、恐ろしい幼子である。

あれを師匠と呼ぶ神崎は、いずれあのレヴェルに至る気なのだろうか?

 

 

「フッ……」

 

 

俺のアルト○イゼンのリボルビング・ステークで、打ち貫けるだろうか……全力で不安いっぱいである。

ランページ・ゴーストでも、打ち貫けなさそうで怖い。

遠藤と練習してはいるが……成功率もまだまだ低いし、自分達の力不足も痛感している。

実物に乗った経験者。

例え、量産型だったとしても……誰かの趣味で再現された偽物だったとしても……尊敬に値する先達者である。

それが、見た目どんなに幼子だったとしてもだ。

 

 

「…………」

 

 

股間をラケーテンハンマーで、ミンチにしようとしていたけど実害は無かったし……一緒にいるぐらい造作もない。

 

 

「……ところで、翼達は大丈夫なのか?」

 

 

「私と浅上、それから黒龍には《親》がいるのよ。だから、お金には困って無いわ」

 

 

「私も、親頼めば良かった……」

 

 

「以下同文」

 

 

「…………そういえば、別の転生者がいるって話しじゃ無かったか?そいつは、ここにいないの?」

 

 

「断られました。自分は、日常系オリ主だから……非日常には、関わりたく無いそうです」

 

 

「日常系?」

 

 

「普通の日々を面白おかしく生きてる主人公の事ですね!」

 

 

本当か嘘かは、わからない。

もしかしたら、負け惜しみだったのかもしれない。

でも、本人が断言しているのだから……それを、納得するしかないのだ。

 

 

「ふーん。じゃ、有栖川……そいつん家に連れてって?」

 

 

「え?……ええっ!?」

 

 

「一緒にいるぐらいなら、大丈夫なんだろう?」

 

 

「!?」

 

 

俺、口にしてた!?いやいや、そんなはずは……。

まさか、神様の如く……心を読んで?と思った瞬間、神崎の師匠と視線が交差する。

『あかん!!逆らったら、何されるかわからない』という不安感が込み上げてきて、俺はただ頷くだけだった。

 

 

「そういえば、君の……有栖川と遠藤のそれって、イン○ィニット・スト○トスだよね?」

 

 

「……知っておられたんですね……」

 

 

「敬語になっているぞ?そんなに、俺が怖いか?」

 

 

「……………………」

 

 

「まあ、良い。俺が所属……というか、食客扱いでお世話になっている【組織】があってな……そこに科学系チートの奴がいるんだが……そいつが、ヲタクとか呼ばれる人種な訳よ。で、ゲームやアニメ・漫画とかで出てくる技術を再現するのに凝っていてな?ついでに、発展もさせるんだが……そのISしかり、アルト○イゼンしかり……だ」

 

 

「ゲームやアニメ・漫画の技術再現?何なんですかね?そのチートっプリ……」

 

 

普通に考えたとしても、そんなモン再現できるようなモノじゃない。それを再現するって事は、紛れもないチートなんだろう。

 

 

「まあ、【理閲覧能力】のせいだろうな……」

 

 

「コトワリ閲覧能力?」

 

 

「アイツは、無意識に使っているが……要は、世界を構築しているありとあらゆる法則を覗き見る能力だ。それのおかげで、まだ理論にすらなっていない法則を世界の構築式から引きずり出し、科学技術に変換してモノ造りに使われる……という能力だよ」

 

 

なんだその、普段研究室に引きこもっている科学者がフル武装して相手を殺しに行きそうな能力は……。

コトワリって、【理】だったのかよ……酷いチートだ。

 

 

「そいつの名前は、わからないが……僕は【鮮血の小悪魔】と呼んでいる。実際、悪戯好きの科学者を名乗るチーターだよ……」

 

 

「あははは。科学者チーター!!」

 

 

「で、その機体の世代は何世代なんだい?」

 

 

「第四世代ですね。これ以上の世代は、無いと言われたので……」

 

 

「……あるよ?僕の知る限りで、32世代型まで発展しているよ。因みに、僕的には28世代型が気に入っている。バランスが良くてなぁ……」

 

 

「32世代型?どんなモノか、想像すらできないですね……」

 

 

「オール・ナノテクノロジーだ。見た目的には、透け透けのパーワードスーツだな。通称Angel……」

 

 

「エンジェル……凄まじいネーミングだ……」

 

 

「【鮮血の】が、言っていたよ。初代機作って……これで、どうして女性しか乗れないんだろう?って、しきりに首を傾げてさ。普通に、男でも乗れる機体になったらしいからな……最終的に、女性しか乗れない機体を作るのに四苦八苦していた……作ってたけど……」

 

 

「あはは……ヲタクだ。紛れもないヲタクだ!!」

 

 

技術を持ったヲタクは、『ジェイル・スカリエッティ』レヴェルの変態になるみたいだ。ヲタクに技術を持たせてはいけないんだ……と、心から思ってしまう。

どんな状況下でも、面倒な問題にしかなりそうにない。

きっと、その【鮮血の】さんも様々なトラブルを引き起こしているのだろうと予測する。

 

 

「実際、トラブルしか起きてないけどな……」

 

 

「……俺の心……読んでたりします?」

 

 

「ん?読んでいるように見えているなら行幸。見えないなら最悪だな……そういう風に見せているだけだよ。まあ、【真実の瞳】は正常稼働中だけどな!」

 

 

「ハッタリなんですか?」

 

 

「似たようなモノだ」

 

 

「???」

 

 

良くわからなかった。

だけど、【真実の瞳】なるものが関わっていることだけは良くわかる。それがあるから、この人は他人の心がわかるのだろう。それはそれで、厄介な能力だった。

 

 

「さて、君達の資金源は思い付く辺りで何とかしよう。正確には、神崎のスキルを強化する方向で!神崎を過労死する寸前まで働かせようか……」

 

 

『鬼か!?』

 

 

「鬼だよ。悪魔だよ?人でなしだとも!!と、いう訳で……《ルール・メイカー》!!」

 

 

瞬時に虹色に輝く剣を取りだし、神崎に突き刺す「人でなし」さん。「ついでに、もう100年分の性欲も引き抜いておいてやるよ!!」と笑いながら、神崎の性欲まで引き抜いていた。

 

 

「本当にImpossible……総長になるんだな……」

 

 

「そーちょー!!」

 

 

浅上妹が、ニヤニヤしながら神崎を揺すっている。

その様子を、他の転生者も見ているが……神崎を弄る方向で、纏まりつつあった。ご愁傷さま……神崎。

本来なら、扱いにくい転生者だっんだろうけど……改心したのが運の尽き。頑張ってくれ、踏み台君。

 

 

「あ!そうそう、忘れてた!!」

 

 

『?』

 

 

「人でなし」さんが、声を上げて全員の視線を独り占めする。しかし、その「人でなし」さんは邪悪な笑みを浮かべると「踏み台システムについて追加がある」とか言い出す。

 

 

「前回のTAKE2で、踏み台システムを掌握したんで……魔改造しておいた。従来のシステムであるなら、原作……つまり、なのはママ達に大きな影響をもたらしていたんだけど……これからは、君達【転生者】に影響をもたらすようにしてみた!!」

 

 

「つまり、どういうことよ?」

 

 

「例えば、なのはママ好きな転生者が……なのはママに『嫌い』と言われたら……精神ダメージ……なのはママを想うなら、その転生者の想いに比例して……ダメージを受けるんだよ」

 

 

「何て言う事を……」

 

 

要は、高町なのはが好きなヤツの想いを100としたら……100の精神ダメージを食らうことになる訳か……残酷だな。

 

 

「【転生者】だけが、一方的に相手を玩具にできる関係を絶っただけさ。ああ、踏み台システムはもうないから。踏み台が、彼女達に絡んでいても声をかけたら惚れられるみたいなのは起きないぞ?」

 

 

「そんなこというって事は……もう一回、やり直せと?」

 

 

「まさか……それなら、楔なんて打ち込まないよ。じゃなくて、そういうのがあるから話し掛けられなかったんじゃないのか?」

 

 

「……………………まあ、そうですね……」

 

 

「もしかして……私達が、そのシステムを神様から聞かされていたのを知ってたの?」

 

 

「確信は無かったけどね……まあ、そうでなくても原作に関わりたく無いと言っている非協力転生者がいるみたいだったから……翼とか、浅上兄妹とか……さ」

 

 

「…………一応、お嬢様ってヤツなので……」

 

 

「一応、ギャグキャラなので……」

 

 

「翼のはわかるが……ギャグキャラを理由にされたのは初めてだ!!」

 

 

あはははと全員から笑い声が上がった。

その後、俺は幼子を連れてもう一人のところへ行ったけど、取り合っても貰えず敗退した……とだけ、報告しておこう。

幼子曰く、ループしても彼だけはループに巻き込まれはしないそうだ。以前、幼子が霧島に言われた【モブ】という存在らしい。それを、【正規転生者】という。

現在は、地獄の増設が完了するまでは他の世界に魂を転生させて時間を稼いでいるだって。

なんて不効率なって言ったら、これでもし善行を行ったなら刑期が短くなるんだそうだ。命を懸けて、他者を護ったなら天国に行ける事もあるとか……ちょっと、時空管理局に就職してみようかな……と、不純な動機で考えてしまった。

 




※:注意!これは、作者の偏見に満ちた思想の元、書かれています。唯一神嫌いの作者が、色々混ぜて作った事柄です!
〇あの綺麗好きの神様が、汚れた人生や生死関連の書類を手元に置く訳無でしょう?正義とか……神聖な……的な話は、裏が酷すぎるんだ。まあ、それでもオブラートに包んではいますが……元々、創世記で行われた戦争だってーー【神魔創世戦争】とか書いてたけどーー見た目が醜い存在であった彼等を、一掃しようとした神々の策略だったわけだし……(暴露)。


転生者が、貧乏になっちゃった件(笑)

神崎が、バカやった。
ハルにゃんの覇王断空拳見て思ったのは、円華拳(あやか○びと)とか鍛針功(天上○下)くらいだった。
で、神崎をぶっ飛ばしたアレは断空拳の強化版。
爪先ではなく、足を大樹に例えて大地に根付いた根っこから捻った結果。そのまま、回転の力と魔力の流れを腕の周囲で回した結果をあます事なく拳の一撃に乗せた的な断空拳だと思って……。作者的には鍛針功だと考えてるけど。

後は、【鮮血の】のネタ話。
ISの事とか、色々。第32世代型は、展開アーマー見てて思い付いたモノなので気にしないで(笑)20世代後半までは、形ある武装だけど……30世代以降は、ナノテクノロジーオンリーで見た目はスケスケパワードスーツ。

神様の作ったシステムを魔改造。
原作組に執着する踏み台には、キツいシステムになりました。原作が好きな転生者が、原作組に「嫌い!」と言われたら……好きな分だけ、精神ダメージになります。
原作組が好きすぎて、魂を捧げているやつが「嫌い!」言われると……魂が砕かれます。

注意※ただし、双夜の出現に応じてなので、原作中には関係ありません。

次の更新は22日

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