絶望を払う者~狂気の神々vs愉快で〇〇な仲間達~   作:葉月華杏

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三四六話 SAO

神崎:

 

 

 

本日、目の前でまごう事なき変態が生まれた!!

【鮮血の】さんに、バッサリ斬り捨てられた後に聖堂で目覚めた鉄とキリトは紙袋を被った状態で発見された。それを、パーティー解散後に回収して借りている部屋に引き籠らせた訳だけど……結局の所、【聖水】に関するアイテムは発見出来ず最終手段に出た訳だ。その結果、二人の真なる変態が誕生した。

 

「ステータスの称号欄に、『真の変態』って称号が……」

 

「グフッ……」

 

しましまパンツが外れた後、キリトと鉄の称号欄には本物の証が刻まれたモヨウ。因みに、その行為をした女性は居ないぞ?強制もしてねぇ。だって、もっと簡単な話になったからなぁ。

それによって、何も問題ないかと思われたんだが……まさか、こんな落とし穴があるとは思いもしなかったからなぁ。(苦笑)

 

「……にしても、鉄までも『真の変態』なんて称号をGETしちゃうのか……どうなってるんだ?この世界の称号システムは?」

 

ぶっちゃけると、天地創造能力持ちに創造して貰っただけだ。その能力を使える『女性』が、調度居たんで尿成分を含む水を創造して貰って鉄達にブチ撒けて貰っただけ……なのに、厄介な称号をGETしちまうとは……。

 

「なんて、恐ろしいシステムだ!?」

 

「しかし、どれが引っ掛かったのかわからんなぁ……」

 

「女性だったから?尿成分含む水だったからか?」

 

「そっちは、適当に検証してくんなぁ……」

 

「「了解」」

 

こうして、『真の変態』の称号を持つ可哀想な男共は増えて行くのだった。つか、俺は嫌ッスよ!?やらねぇッスからね!?やるとしても、モンスターが落とすヤツではなく()()でやりたいんで勘弁してください!!(潔し!)

とりあえず、ヤバい検証を【鮮血の】さん達にお願いして俺達はその場から逃げ出した。それにしても、そんな検証を行おうとか……何考えているんですかね?あの人達は……。

 

「ヤバい事を託してしまった……」

 

「仲間が増えて、嬉しいんじゃない?」

 

「「まあ、それはそうなんだ(です)が……」」

 

「あっちは、本物でやりそうだ……」

 

「…………ちょっと、参加したいかも……」

 

「「「クライン!?おまっ!?」」」

 

「ちがっ。じょ、冗談だぞ!?ジョーダン!!なはははは!」

 

「「「「「……………………」」」」」

 

女性達から、疑いの視線を受けているけど全力で否定するクライン。だが、うっかり本音ブチ撒けやがったな?この馬鹿野郎。

それがわかるので、俺達は何も言わない事にした。

つか、キリトやエギルも疑いの視線を向けているのでクラインの馬鹿さ加減は御墨付きの模様。とりあえず、これにて『シマシマパンツ事件』は解決した。まあ、俺達の中では……ってだけで、被害者はこれからも増えて行くだろうけど。こればっかりは、仕方がない。

 

パン!

 

「はい。この話は、これで終了!!以降、気にすんな……」

 

「つってもよぉ……」

 

「それよりも、問題は()()()だ……」

 

言って、【鮮血の】さんに手渡されたとある硬貨を提示して見せる。つか、なんであの人はこう……厄介そうなモノばかりを持ち込んでくれるのかな?マジで、かなり厄介な代物が持ち込まれたんですけど!?因みに、例のチート死剣は数回使ってお蔵入りとなった。まあ、大富豪クエストで使う程度になっているけど。

チラッと、その問題のモノを見る。一見、普通に何処にでもありそうなメダルが一枚。だがしかし、メダルの名前が【混沌のメダル】でアイテム説明には怪しげな内容が刻まれている。というか、通常のお金以外にこんなアイテムがあったのか!?と思わずにはいられなかった。

 

「コインッスね?」

 

「なんの変哲もない、コインよね……」

 

「まあ、なんの変哲もないコインなんだが……ストレージに入って、アイテム名が【混沌のメダル】。説明内容は、メダルを割ると……だけなんだが……」

 

「「「「「メダルを割る?」」」」」

 

「つーか、そのメダル割れるのか?」

 

「割れるみたいだぞ?」

 

「脆い?って事?」

 

「とりあえず、一見百聞にしかず……だな?どれを割る?」

 

「えっと、種類は……銅メダル、銀メダル、金メダル、白金メダル、ミスリルメダルね?景気よく、ミスリルメダルでも割ってみる?」

 

「フム……いや、銅メダルにしておこう。なんか、とてつもなく嫌な予感がする。ミスリルは、絶対割るなよ!?」

 

「アンタの予感は、馬鹿に出来ないからなぁ……OK。銅メダルを割ってみるか!」

 

ってな訳で、俺達は【混沌のメダル】で五百円サイズの銅メダルを割ってみる事にした。つか、これ……どうやって割るんだ?端と端を持って、思い切りへし折ってみる事にする。すると、簡単に割れた銅メダルは一瞬ポリコンの粒子に変わって次の瞬間……モンスターに変化した。

結果、覗き込んでいたキリト達含む俺達は唐突に現れたモンスターに吹き飛ばされる。

 

「「「「「どわぁ(きゃあ)!?」」」」」

 

唐突に現れたモンスターは、アインクラッドの下層に現れるモンスターだったので問題なく倒せたが……この【混沌のメダル】ってアイテムはモンスターを召喚する為のアイテムだった模様。

 

「つか、なんでこんなモノが……」

 

視線をキリトに向けると、キリトはブンブンと首を横に振る。どうやら、ゲーム時代にも存在しないアイテムだったらしい。

 

「つまり、追加された特典アイテムって事だな?」

 

「つかよぉ、こんなん何に使うって言うんだ!?」

 

「…………そりゃ、レベル上げ?」

 

普通に考えて、メダルを割ればモンスターが出て来るってんだからそれ以外に考えられる使い道はない。

てか、それよりも銅メダルでアインクラッド下層のモンスターが召喚されたって事の方が問題だ。もし、そのモンスターがメダルの価値レベルによってランダムで召喚されるって事になれば……都市内で、ドラゴンを召喚する事も可能だろう。

 

「てか、ミスリル貨を割ってたらどうなっていたんだろうな?」

 

「銅メダルで、アインクラッド下層のモンスターだろ?」

 

「おいおい、まさか……」

 

「ミスリルなら、アインクラッド上層部のモンスターが出て来たって事!?(青)」

 

「むしろ、この世界の最上級ランクのモンスターじゃね?」

 

「ちょ、もう一回割るぞ!?」

 

「「「「「OK」」」」」

 

とりあえず、みんなに了承を得てからもう一度銅メダルを割ってみた。すると、今度は植物系のモンスターが召喚される。やっぱり、これで決まりだ。このアイテムは、其々の金属価値によってランダムでモンスターが召喚されるアイテムの模様。つまり、最初にミスリルのメダルを割っていたら……アルン壊滅の可能性もあったって事だ。

 

「危ねぇ!!」

 

「神崎さんの勘、マジパネェ!!」

 

「スゲー!神崎さん、マジスゲー!!」

 

「つか、ヤベー!!あの紅い悪魔、なんてモノ渡して来てるんだ!?普通に、全滅する所だったわ!!」

 

「コエェー!超コエー!!」

 

「というか、いっぱい渡されたんだが……」

 

「…………マジッスか……」

 

「これ、どうやって手に入れたんだ!?あの人……」

 

「作れるらしいぞ?」

 

「「「「「え゛!?」」」」」

 

「『???の欠片』と各鉱石。それから、貨幣で作れるらしい」

 

「つまり、レプラコーンなら誰でも作れると?」

 

「ああ……【鮮血の】さんは、そう言っていたな……」

 

「マジで!?」

 

「マジマジ……」

 

「マジか……」

 

「こんなヤベーモノが、量産可能?」

 

「……マジか!?」

 

全員の視線が、問題のメダルに向けられる。というか、なんでこんなモノが持ち込まれたかは不明だが……危険なモノである事には代わりなかった。てか、大体の使い道は想像出来る。まあ、やったらマナー違反で即叩かれるだろうけど……ふざけたゲーマーなら、やりそうだよな(笑)。

『MOB祭り!』とか言ってさ?

 

「…………今、アルンに居るのは転生者だけだよな?」

 

「え?ええ、多分そうですね……」

 

「翼、すずかの保護を頼めるか?それと、転生者には内緒で他のSAO関係者を避難させよう」

 

「何する気よ?」

 

「もちろん、MOB祭りだよ?」

 

「「「「「ちょ!?」」」」」

 

「ヤれる殺れる。馬鹿共に、自分達の馬鹿さ加減を理解して貰おうぜ?MOB祭りでさ(笑)」

 

「「「「「マジで!?」」」」」

 

てな訳で、秘密裏にSAO関係者やすずかをスイルベーンへ避難させた俺達は其々のメダル……銅、銀、金を高高度からバラ撒いてみた。つーか、其々の金属価値メダルからどんなモンスターが召喚されるのかを確認する為の作業である。とりあえず、こういうのは検証してみないとわからないモノだ。だから、止め様とするみんなを説得して其々のメダルを安全な場所から破壊してみた。

調度、シノンがヘカートを持ってたりもしたからな。

いやー、シノンがノリノリになってくれたから説得が楽で良かったよ。その結果、金メダルでドラゴンが召喚される事が判明した。

 

「…………マジか……」

 

「ヤってみないと、わからないモノですね……」

 

「金で、ドラゴンかよ……」

 

「あ、転生者の一団が全滅しました……」

 

「ヤベー!マジ、ヤベー(笑)!!」

 

「安全な場所に避難して正解だったわね……」

 

「つか、望遠鏡なんて良くありましたね?」

 

「いや、普通に作れるし……」

 

「これ、敵の拠点でやったら効果的じゃない?」

 

「その場合、【鮮血の】さんの協力が必要ですね……」

 

「協力……してくれるでしょうか?」

 

「してくれるな」

 

「してくれるわよ」

 

「する。絶対……」

 

「超協力的だと思うぞ?」

 

「大喜びで、殺ってくれそうだ……」

 

「殺るなら、全部ミスリルでやってくれないかな?」

 

「廃棄処理の方向で、ミスリルと白金全部……ブチ撒けてくれないかなぁ?何が、召喚されるかはわからないけど……」

 

「つかよぉ?金で、ドラゴンなんだろ?」

 

「…………茅場秋彦とか、召喚されたりして……」

 

「「……………………」」

 

「ラスボス扱いで?」

 

「ラスボス扱いで……」

 

「Poh、量産みたく?」

 

「うわぁ……やだなぁ……」

 

「やめろ。想像したくもねぇ……」

 

下を見下ろせば、アルンの町並みがドンドン破壊されて行く。それを眺めていて、フと思った事は『あ、ゲームじゃねぇからアレ……自力復興しなきゃだな……』という事実だった。そう言えば、リアル化してましたね(笑)。

参ったなぁ……メッチャ、壊されて燃やされているんですけど?

 

「あ、ハプシエルだ……」

 

「お?……マジか……(汗)」

 

「……………………ドラゴンが、捕まったんだけど?」

 

サイズが違うっていうのに、ハプシエルは気にせず己の信念を貫き通す。心なしか、ハプシエル・Kissの効果音が聞こえて来る様だ。ブチュウゥゥゥッて(笑)。

まあ、気のせいなんだろうけどさ……うぅ。

 

「……………………動かなくなったぞ?」

 

「モンスターにも、有効なのか……あの、ハプシエル・Kiss……」

 

おぉ?ハプシエルを認識したモンスター達が、一様に逃げ始めているんですけど!?マジッスか!?ハプシエル、どんだけェ!?

 

「つーか、ドラゴン……消滅しましたよ?」

 

「精神ダメージで、死亡した!?ハプシエル、どんだけェ……」

 

「転生者は、あんな攻撃を受けて生きてるんだから頑丈だな……」

 

「まあ、復活まで時間が掛かるけどな……」

 

まあ、奴等の精神力はギャグキャラレベルの頑丈さだからな。つか、そろそろシリアルキャラ宣言止めてギャグキャラ宣言して欲しい所。もう、誰もお前らをシリアルやシリアスキャラだとは思ってないと思うぞ?というか、ウチの師匠が強制終了させちまったんだから諦めれば良いモノを……ハードボイルドとか、無理だから。つーか、ヲタク道に戻ってんだからその道筋はねぇよ。

そして、全てのモンスターが消えて残ったのは瓦礫の山。

 

「あー……復興からかな?」

 

「というか、金でドラゴンが召喚されるのは反則です」

 

「ミスリルメダル、割ってみるか?」

 

「いや、止めよう!何が飛び出して来るかわからないからな!」

 

「レベル五千万のバハムートとか?」

 

「「「「「……………………」」」」」

 

背後から、小悪魔な誰かさんの声が聞こえたけど気にしない。みんなでスルーして、復興の相談を始め……様としたのに、どっかの小悪魔さんが【守護者】さんに声掛けてアッサリ元に戻してしまった。というか、『リダルス』?どこの言葉かはわからないけど……その一言で、瓦礫の山が光の粒子になったかと思うとあっという間に元の町並みに変化する。

 

「どっかで、聞いたような気もするような?」

 

「天空の城を破滅させる言葉だよ。破滅・破壊させたモノを直すから、頭に『リ』がついただけの呪文だ」

 

止めて……なんで、そんな言葉を選んで付けるかなぁ?

つか、【組織】の誰がジ〇リファンなんですか?私、とっても気になります……と思って、小悪魔さんを見詰めているとニヤリと悪人の顔をされてしまった。あ、はい。聞いちゃダメな奴ですね?了解しました。嫌な予感が、バリバリするので諦める事に。

まさかとは思うけど、【始まりの魔法使い】さんとか言わないですよね?あ、違いますか?そうですか。

あの人ではないらしい。それでも、小悪魔さんが笑顔で拒否ル辺り幹部の方と思われる。さて、誰だろう……と思ったが、【組織】の幹部クラスなんて顔合わせした事もないので良くわからないって事がわかった。

後でーーー。

 

「聞くな」

 

「あ、はい。死人が出るんですね?了解です」

 

話を聞くだけでも、死者が出るレベルの人がファンらしい。とっても恥ずかしがり屋なのか、秘密主義なのかはわからないが危険な行為って事なんだろう。背後の方々が、とっても怖いので諦める事にする。いや、マジで諦めますから威圧しないで下さい。

そんな茶番をしばらくやって、一旦アルンの町に降りれば大聖堂から出て来た死に戻りをした転生者達に囲まれた。

 

「お前等か!?Mob祭りなんてしやがったのは!?」

 

「また、お前等かよ!?」

 

「違うぞ?俺等は、ミスリルメダルを割ろうとする【鮮血の】さんを止めてた派だ(大嘘)。なんとか、金メダルまでで了承させたが……まさか、ドラゴンが召喚されるとは……」

 

「あー……成る程。お疲れ様です……」

 

「つか……これ、お前等の特典か?」

 

「まさか!我々は、預けられただけだ!!」

 

預けられた?誰に?とは思ったけど、何となく在庫処分に使われただけじゃね?と思ったが沈黙は美徳と言わんばかりに黙る。

 

「プラチナ(白金)と、ミスリルは割るなって言われて……」

 

「なんで?」

 

「オメガとハデスが、出て来るからだ!!」

 

「オメガ?……ハデス?」

 

「……oh…………」

 

ちょっと待てや!それ、FFの『オメガ』とKHの『ハデス』って意味合いですか!?隠しボスじゃないですか!?そんなモンスター呼ばれたら、生半可な準備じゃ勝てませんがな!!え?マジで!?そんなヤバイのが呼び出されるの!?しかも、ミスリルメダルを割れば割るだけ出て来るんですか?マジか……!!

 

「…………【鮮血の】さん、ミサイルとかつくれませんかね?」

 

「……作れるが、どうするんだ?」

 

「ありったけの白金とミスリルメダルを乗せて飛ばして貰いたいんですけど?あ、もちろんメダルが割れる威力の爆弾も詰んで♥」

 

「ちょ!?」

 

「どこを狙うんだ?」

 

「敵の拠点。プーカ、ノーム、レプラコーン領の三つだ」

 

「フム。可能と言えば可能だが……それよりも、フレールくんの《チェンジ・リング》の方が確実だぞ?ミサイルよりも、爆弾の方がコストも少ないしな」

 

「…………成る程。なら、それで……」

 

「OK。ミスリルメダルを割るレベルの爆弾と大量の白金&ミスリルメダルだな?承った!!」

 

よし!これで、遠くからこちらが困るのを眺めているだけのクズ野郎共に目にもの見せてやれるぞ!!マジで、そろそろ目障りになって来たからな。こっちに、チョッカイ掛けてる暇を無くしてやるよ。では、【鮮血の】さん!よろしくお願いします!!

という訳で、毎度毎度煮え湯を飲まさせられている俺達は漸く反撃の機会に恵まれた。神様特典で、苦しめば良いんだ!と【鮮血の】さんにお願いして嫌がらせのツールを量産して貰う。これで、こっちにチョッカイを掛けて来なくなるなら上々。これだけ殺っても、チョッカイを掛けて来るなら彼等ではない別の個人によるモノだとわかるので一石二鳥だ。何となく、後者の様な気もするけど……牽制の意味を持たせれるなら、殺る価値はある。

 

「多分、三首都のいずれかに潜んでいると思うんだが……」

 

人は、一人では生きて行けない。必ず、第二者第三者と絡んでいるハズだから今回の攻撃で少しでも報復になれば良い。ついでに、彼方で奴隷として囚われているSAO関係者の解放も出来れば更に上々だ。混乱に乗じて、フレールくんに《チェンジ・リング》で拉致ってしまえば良い。

 

「各首都の代表に連絡だ!プーカ、ノーム、レプラコーン領に居るSAO関係者の解放を実行する……ってな!!」

 

「でも、それは……本人達にやらせないとイケないんじゃ……」

 

「なら、行くだけで何年もの時間が掛かる道を進み……戻るだけで、何年も掛かる道を戻るって言うのか!?お前等、やっぱり鬼畜だな?囚われている人達を解放して、直ぐにでも休ませてやりたいって思うのが心情だろ?」

 

これ以上は、囚われの身になっている者達の精神的な問題になる話である。SAO関係の医者から、何度も訴えが上げられているし……それを叶えられるなら、転生者を診ても良い等と交換条件を持ち出す程に追い詰められているそうだ。情報提供は、いつも通りギルガメッシュだが……俺も師匠を待っていては、間に合わないと思い始めている。

ならば、突っ走っている気はするけど……殺れる機会が、巡って来たのなら見逃さず貧欲に掴むべきだろう。

 

「……もう、持たない……か……」

 

「わかった。各員、其々の代表に連絡を!打って出るぞ!!」

 

これで、俺達が居なくなっても発案者はギルガメッシュか鉄に修正されるだろう。黒色火薬を作れる転生者は居るだろうし、多少フレールくんの役割が大きい気もするが……時間がない。

 

「大丈夫だ。なんとかする……」

 

「せ、【鮮血の】さん!!」

 

「【守護者】、【巫女】、知恵を貸せ!」

 

そう言って、【鮮血の】さんは【守護者】さんと他二人の《神殺し》を率いてその場から離れて行った。これで、フレールくんについてはお任せするとして囚われているSAO関係者の救出に目処頃が付いた事になる。

 

「その前に、コレもなんとかしてくれない?」

 

人が、燃えに燃えてているっていうのに【鮮血の】さんがコッソリ戻って来て俺に押し付けたソレは……余り、見たくはないモノだった。つか、なんでこんなモノを見付けられるんですかね?

 

「『ガチャ』……ッスか……?」

 

「『ガチャ』だな……」

 

「課金ガチャ……ッスか!?」

 

「まさか……ユルドガチャ、だろ?」

 

「何が出るんですかね?」

 

「回すしか無いだろう!?クソガ!!」

 

そう怒鳴って、大体の分割コインを取り出した。

其々の価値に合った、各ユルド貨である。銅貨から始まり、十万ユルドミスリル貨までに至る貨幣を試して行かねばなるまい。だがしかし……手渡された紙に書かれていたのは……。

 

「……………………」

 

「……………………」

 

「十万ユルドミスリル貨で始める、ガチャ生活……って、舐めとんのか!!?」

 

「ドウドウ!神崎さん、ドウドウですよ!!」

 

「俺は、馬か!?ああ!?」

 

ふざけてやがんのか!?転生者あああぁぁぁぁ!!!!!

 

 

 

 

 




とりあえず、しましまパンツ事件は終了です。里希が居て良かったキリトと鉄でした。流石に、高難易度ですからね聖水イベントは(笑)。解決方法もオチも用意されていたイベントだけど……簡単に終わって万々歳。長らく引っ張ったけど、簡潔に終わらせれるならサクッと終わらせたいネタだった。
そして、混沌のメダル事件と大富豪ガチャ問題を出してみました。メダルネタは、まだまだ続きます。ガチャは、大富豪クエストをある程度終わらせると出て来るボーナスみたいな扱いですが……中身が、ねえ?ってな訳で、こっちもまだまだ終わりそうにないよ(泣)。頑張って、メダルとガチャ問題を終わらせてやるぜ!

つか、そらみた事か勝手気ままに動いてやがりますね?主に【鮮血の】が……自由気ままな奴等は、問題を神崎に押し付けて来るから面倒だ。報告書とかで、終わらせてくれないんですけど!?……………………これ、終わるのかな?

誤字・方言あれば報告をお願いします。
m(_ _)m

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いつも、読んでくれてありがとうございます。

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