絶望を払う者~狂気の神々vs愉快で〇〇な仲間達~   作:葉月華杏

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三三三話

Re:

 

 

 

あれから、更に半年が過ぎた。

世界の調整が終わり、ある程度人々も元の生活へと戻り始めた頃になって転生者の一人が一般人に捕獲されるというアホみたいな事態が起こる。それで、件の一般人さんは俺達異能者に対して謝罪と賠償を求めて来たのだけれど……残念ながら、俺達は彼等の尊厳を犯した当事者ではないので謝罪も賠償もする必要が無かった。リンディさん達は言うに及ばず、俺自身も他世界からの珍入者だし……謝罪&賠償となると、小学生な転生者及び原作ヒロイン達だけに絞られるけど。それも、自由を勝ち取る為に戦った……いわば救世主なので、謝罪と賠償を求められる者とは違う。

というか、子供に土下座させてお金を奪う大人とか……どうなんでしょう?鬼畜ですか?それでなくても、五歳児が支援しているこの状況下で何を言ってやらかしてくれてるんでしょうね?

なので、やらかした一般人さんと囚われた転生者の状況を日本中に配信して戦い勝利を勝ち取った異能者が子供達である事を晒してみた。ついでだったので、リインフォースやシグナム…シャマルやザフィーラ達に妖精魔法の《リヴゥフロー》を掛けるのも忘れない。それから、リンディさん達が時空管理局と呼ばれる別世界の組織の人々である事をぶっちゃけてみた。

それと、今回やらかした方々は戦闘上で自滅した事も告げる。

その結果、謝罪と賠償をする者が存在しない事に加えて支援している者が現状を憂いただけの子供だという事を告知した。

そもそも、転生者達は自由を勝ち取る為に戦っただけで人々の尊厳を奪った奴等とは敵対関係でしかない。原作ヒロイン達も、ひょんな事から力を得ただけの正義感溢れる幼い子供達だとも……結果、賛否両論ではあったけれど暴走した一部の一般人さん達は沈黙。だけど、被害にあった転生者が文句を呟いたので追い討ちに土下座して賠償金を払うかどうかの話し合いを生中継で話し合ってみた(笑)。

一応、俺は支援の為にそこそこのお金を用意していたのである程度は払えると言ってみた所……転生者達が悪乗りして、金塊ならあるとかバニングスや月村家がどれだけ出せる出さないの話をし始める。

 

「技術補填は、文明汚染や歴史干渉になるから却下」

 

「文明汚染……」

 

「歴史干渉……」

 

「あれ?言ってなかったっけ?僕、一応地球人だけど西暦2635年生まれの未来人なんだよね。だから、僕の持つ技術を出した場合……歴史干渉になるんだよ」

 

「マジか……」

 

「下手をしたら、タイムパラドックスで次元崩壊?とか……」

 

「なんて、危険な存在だよ!?」

 

「なんで、僕の持つ技術を提供する事は出来ない。まあ、滅びたいなら提供するのもやぶさかではないけど……」

 

「「「「「「「「止め(なさい!)て!」」」」」」」」」

 

「時空管理局は、完全に部外者だし……提供できる賠償って言ったら、女の子達が体を売るとかそんな感じの賠償?」

 

「犯罪だろ?それ……」

 

「小学生に賠償を求める大人とか?」

 

「鬼畜ですか?」

 

「言っても、彼女達の親は彼等と同じ被害者だし……ぶっちゃけ、責任を取る奴が居ないんですけど?つか、自滅しちゃったので責任の追求が出来ないんだよね……てな訳で、異能者側に責任を取れる者が居ないんですけど、どうしたら良いですか?」

 

と訊いてみた。訊いてみたんだけど、俺の『女の子達が体を売る』発言がドン引き案件だったらしく、やらかした一般人さん達を含む全国民が沈黙。なので、更に追い討ちしてみました。

 

「小学生の売春て、どれくらい儲かるかなぁ?」

 

「止めれ!売春から、離れろや!」

 

「でも、賠償なんてとても払い切れないよ?」

 

「……なら、嘱託魔導師とかはどうでしょう?」

 

見かねたリンディさんが、俺の口を押さえた挙げ句そんな提案をしてきた。異能を使って、異世界で出稼ぎをしてみないか?という提案である。見た目、五歳の幼児が『売春、売春』いうのは流石にリンディさんも嫌悪感を隠し切れず……俺は物理的に黙らせられた。すると、何故かそれを称賛する一般被害者達。やはり、幼児が『売春』云々と言い出すのはそれなりのダメージが伴うモヨウ。

だがしかし、話が纏まり掛けた所で転生者を捕まえた一般人さんがそれでも賠償を寄越せと駄々をこね始めた。リンディさんを指差して、そこに大人がいるんだからソイツが賠償すれば良いと言い出したのである。だが、リンディさんはこの世界の住人ではない上に今回の騒動とは関係ない人物でしかない。

 

「リンディさんは、確かに大人ではあるけど……別の世界の人だよ?僕は、日本人全員の食材を用意してるからそれが賠償とも言えるし……個人に対しての賠償は、意味がないというか、出来ないと思うけど?」

 

『出来ないって、どう言うことだよ!?』

 

「じゃあ、君だったら一億三千万人に対して個々に賠償できると言い切れるかい?一人頭、数千万用意するとして一億三千万倍の賠償だよ?ぶっちゃけ、兆単位のお金が用意できないとイケないんじゃね?」

 

『……………………』

 

「なら、俺だけ!とか言ったら、周囲の人々に袋叩きにされるかと思われる。まあ、言っても良いけど……夢物語レベルの話だよ?それでも、責任を求めてみるかい?他世界に……まあ、この場合は《旧・神族》に賠償を求めるべきなんだけど。奴等は、狂った神で断罪対象だから見付けたら殺せと命じられている」

 

『キュウカミゾク?って、なんだ?』

 

「神様だよ。人間が生み出す、『穢れ』と呼ばれる負の感情の欠片をその身に取り込み、浄化仕切れずに呑まれた悪意に染まった狂いし神々。僕は、《神殺し》と呼ばれる高次元精神生命体でね?狂った神様を殺すのが役目の存在だよ。ま、だからこそ時間とか関係なく全ての世界・時間軸に存在できる訳だけど……」

 

段々、面倒臭くなって来た俺は前提を自らブチ壊す様にぶっちゃける。子供だからとか、既に補填を始めてるからと言い訳を捏ねていたけど……どうでも良いや。

 

『はあ……』

 

「フム……まあ、一見百聞に如かずってね!」

 

言って、服を脱ぎ脱ぎ男体から女体になったり首チョンパしてくっ付けたりしてみせた。ぶっちゃけ、グロ満載の絵面になっただろうけど……俺が、人間では無い事は知れ渡っただろう。

 

『じゃあ、お前が払えば良いだろう!?』

 

「高次元精神生命体が、物体に執着したり食料を食べたりすると思うか?というか、腹へったら太陽の光をいっぱい浴びれば普通にお腹いっぱいになるんだけど……」

 

『おぉう……太陽の光で、お腹いっぱい……』

 

「貴金属とか、持っている様に見える?」

 

持ってるけど、架空金属とかこの世界には卸す事の出来ないモノがわんさかとあるので価値はないと思われる。それに、価値があったとしても日本だけにそれを渡すと政治的な問題にも成りかねないので自重中だ。それでなくても、十分以上に干渉しているって言うのに……これ以上は、越権行為としてしか認識されない。

 

『持って、いそうに、ない……』

 

「出来るとしたら、スキルとか加護とかなら与えられるけど……与えたら、ただの一般人から異能者に早変わりだしなぁ……」

 

『……………………』

 

そう告げたら、物凄く嫌そうな顔をされてしまった。

そりゃ、賠償を求めて異能者にされてしまえば自分も【神の加護を賜った神子】とイコールな扱いになる。彼等に取って、それだけは絶対に避けたい事でしか無い。だけど、それでも何かを求めずには要られないのか『なんか、他にないのか!?』と呟く一般人がいた。

 

『だが……漸く、内定が通ったのに無職だなんて……』

 

「ああ……というか、何年掛かるかはわからないけど就職なんて直ぐ出きると思うよ?それでなくても、現在の日本は復興が最優先事項だし……と言うか、現在の日本がどうなっているかがわからないと判断も出来ないか……OK」

 

言って、現在の日本の状況を各都市で大々的に公表してみた所、駄々を捏ねていた一般人さんが撃沈。流石に、日本全体が自分達の所と似た様な状況なのだと理解したら早かった。

 

「これで、君達が置かれた状況はわかったかな?」

 

『ああ。俺、一人だけじゃ駄目だってのはわかった……こりゃ、詰んでるわ……』

 

「詰んでは無いよ?みんな、生きているんだから頑張らないと、ね?まあ、復興は手伝うから支援も必要がないと思えるまではやるから……頑張れ!」

 

『簡単に言ってくれる……』

 

「他国からのチョッカイも、こっちで処理するから大丈夫だよ?食料の配布も何とか出来そうだし……衣食住の内、『衣』がまだだけど……そっちも、時間の問題だよ(笑)」

 

『一人の負担が、デカいなぁ……』

 

「出来る奴がやる!それが、僕だったってだけだし……」

 

『そっちの大人は……』

 

「規定ルートの巡回中に、ちょっと立ち寄っただけの世界だから元の世界に戻って行くんじゃない?この世界は、管理外世界らしいし、ねぇ?」

 

「それは、そうなんですが……何か、とても、悪意のある言い方ですね?」

 

「別にぃ?そんなつもりはないよ?というか、君達の分の食材は無いからさっさと帰ってくれないかなぁ?ああ。そう言えば、君達が乗っていた船は【神の加護を賜った神子】共に破壊されたんだったね。この船は、僕のだから個人で帰ってくれないかな?」

 

「君は、鬼か!?」

 

「巻き込まれた異世界人。って事だから、彼等に賠償や謝罪をする必要が無いんだよ。理解できたかい?」

 

『巻き込まれただけかい!?』

 

「うん。なので、この人達は本当に部外者なんだよ……」

 

『そうか……成る程。そりゃ、責任は問えないな……』

 

「にゃははは。責任を押し付けていたら、大問題だっただろうね……それでなくても、あっちの戦力はこの地球を軽く粉砕出来るレベルなのに……危ないなぁ……」

 

『マジか!?軽く、粉砕、出来るんだ……』

 

「ちょっ!?」

 

「という訳で、支援は【神の加護を賜った神子】を皆殺しにした僕がしてやるから復興は君達が頑張れ。適当に、衛生軌道上に陣取っているから気にすんな(笑)。つか、この船を経由して食材を卸しているんだ。これが無いと、困る」

 

「えっと……では、私達が戻れないのですが……」

 

「救援は呼んでやる。後は、知らん」

 

『鬼だ……』

 

「あぁん!?」

 

『いえ、なんでもないです……』

 

「君等も、家に帰れ!」

 

転生者と原作ヒロイン達に視線を向けて、帰れと言ってみた。

ぶっちゃけ、転生者達や彼女達が居ても居なくてもこっちの作業に影響はないのでバッサリと切り捨てる。これから俺は、日本の復興でとても忙しくなるのだ。構っていられる暇はない。

 

「そこで、俺達に帰れと言い切れるお前が怖ぇよ……」

 

「つってもなぁ、君等はこの世界の住人だろう?リンディさん達は、迎えが来るまではこっちで保護しておくから気にするな」

 

「私達も、保護対象ですか……」

 

「当たり前だ。僕は、《旧・神族》の関係者であった【神の加護を賜った神子】共を蹴散らしに来た《神殺し》だからな……責任は、【神子】共の排除で果たしたし……出来る事は、支援くらいで現在進行形だ。これ以上は、越権行為に該当する」

 

「え!?そう、なの!?」

 

「一応、言っとくけど……僕は、この世界の出身ではあるけれど、この時間軸の住人じゃないからね?六百年後に生まれる人なのに、この時代で名を馳せる訳には行かないんだよ。それに、人で無くなってるのに人間と馴れ合う訳には行かないだろう?」

 

本来であるならば、色々と規則規定があるので『そこそこ』レベルで終わらせないと駄目なのだけれど……現状の状態では、マトモに組織や仕組みが機能しないので支援が必要だ。放って置けば、大量の餓死者が出るから支援をしているだけでライフラインと経済が確保できたら少しずつ手を引く予定だ。それまでには、経済もそれなりに回復しているだろう。とりあえず、使い魔は現行の《システム・アガシオ》を使うとして、諸々の問題に終わりが見えたら《Mk-Ⅱ》に移行して《時渡り》をする予定。

ま、今更だけどな(笑)。

 

「何はともあれ、最低限のライフラインと経済が回復したら手を少しずつ引くから頑張れ!あ、せめて食料需給は早目に確保してくれよ?まあ、経済がある程度回復しないと無理だろうけどさ……」

 

多分、食料関係が一番最後になるかも知れない。

なんたって、経済力がある程度回復しないと輸入とか難しいからな。どっかの糞ババアが、自分達の分だけは確保していたみたいだけど……他の流通は、ズタズタにして放置しているみたいだし。というか、道路作りから始めなければならないって鬱だ。

 

「地図の書き直しに、道路の作り直し……やる事は、山程ある状況で物資がないとか……ああ、もう!地方から、車を回したとしても流通を復活させられないって最悪だ!」

 

大型トラックなんて、基本的にスクラップだしなぁ。

その上、それを考えるべき政治家が居ないから今の所俺が指示している状況だった。さっさと、政治家復帰しろ!!あ、国の代表的存在が……うぉっ!?皆殺しにされてるぅ!?しかも、遠縁の血脈まで念入りに呪殺するとか力入ってんな。クソッ!代理すら立てられないじゃないか!?えっと、糞ババアが作ってた傀儡の政治家は……ただの寄せ集め一般人と(笑)。外務省職員ですら無いとか詰んでやがる。どうやって、外交させろって言うんだ!?舐めてんのか!?まあ、傀儡にしてるんだから知識云々は必要無かったんデショウね。……これで、どうやって国を動かせと!?

報酬は、出ないけど……あ。経済と言えば銀行だ。銀行も作らないと、経済が回らない。前の銀行のシステムは……残って無いね。記録も情報も、全てロストしていやがる。何!?この、徹底ブリ!これじゃぁ、日本の政治系復興はガチで一からじゃんか!?いや、国会議事堂は……大破ああぁぁぁ!?しかも、中身までも御丁寧にしっかり焼き払ってやがるぅ!?周辺の行政を支えてた施設や人材も軒並み消失!?都知事、議会、市長、市役所職員……アカン。政治に関わってたと思われる奴がほぼいねぇ!?警察は言うに及ばず、自衛隊は何とか()が残ってるけど……上層部や行政関係が、完全に全滅してやがる。

情報・通信系……施設も作り直しですね。ここまで来ると、笑うしかねぇよ!?なんだ、この詰んじゃってる国は!?(笑)。

 

「復興、マジで大変だな……」

 

と言うか、政治・行政関連の人材をここまで殲滅しているのはどういう事なのだろう?そんなに、現行の行政に不満があったとか?

そう言えば、糞ババア共の年齢が嫌に年老いて(一部)いたのはどうしてだろう?年代順に、年齢が嵩んでいるのかとも思ったのだけれど。もしかして、異世界転移でこの世界へ来たとか?まさかとは思うが……先に一通り、真正面から攻略しようとしたとか?引きニートが、政治家とか?あれって、それなりに社会的信頼がないと成れないんじゃなかったか!?というか、真正面から攻略しようとして尽く敗退したから今度は力付くでそれ等を奪った挙げ句、逆ギレで行政関連をズタボロにした……なんて事は、無いよね!?

ああ……あの糞ババアの事だ。そういう、逆恨みは大得意だよなw。一度、敗退している分……自分を採用しなかった行政は無能の烙印を押していたハズだ。自分を採用しない行政は、無能の集まりであるとかなんとか言って焼き捨てたのだろう。己を特別視してる奴に、良くいるタイプなのでそこら辺の心情が手に取る様にわかる。わかってしまう。それ故の“殲滅”なのだと思われる。

 

「ゲスの極みだな」

 

復興に、どれだけ時間が掛かるんだろうか?国として、かなり破綻してる状況なんだけど……ちょっと、【鮮血の】呼んで通信系や機械系を任せてしまいたい所である。というか、そっち方面は完全に俺の手に余る状態だ。工業・工場……壊滅。生産ライン……停止&浄化必要。なんで、放射能汚染されてるんだ!?教育機関、消滅。技術的な方面は、壊滅的でその技術を持っていそうな者はお年寄りくらい。現状、この日本には生き残った人しか居ない状況だ。

しかも、P.T.S.D.でカウンセリングが必要な人々ばっかり(笑)。詰んでるよ!詰んでるとしか言いようがねぇよ!?

国を護る、国防関連も停止しているし……周囲の国は、チョッカイを掛けて来るけど様子見状態で遠巻きに見ている感じだ。

 

「国作りを最初から。しかも、手作業で……なんて、誰がしたがるんだよ!?舐めてんのか!?」

 

重機があったとしても、それを動かす燃料はない。外国から、輸入しようとしてもお金がない。お金を稼ぎたくても、売れるモノすらない。なら、売れるモノを作りたいけど……現状、何もできない状態です。むしろ、支援を受けるだけの被災国ですね。

 

「見捨てて、別の世界に行こうかなぁ……」

 

それが、一番賢い選択かも知れないが……これをやらかしたのが、俺の親や親族なのでそれも出来ないって状況だ。歴史干渉になるかも知れないけど、ガッツリ介入して立て直してしまうしか選択肢が無いんですけど?しかも、文明汚染とか色々と問題が……。

だからと言って、周辺の国や時空管理局に助けを求めると日本人が反発してくるだろう。周辺の国に至っては、己等の傀儡に出来る絶好のチャンスにもなるだろうし……そっちに助けを求める選択肢もない。無い無い尽くしの無い物ねだり……本当に何もかも、詰んでるとしか言い様のない状態なんですけど。どうしたら良いですか?

こんな状態で、大規模な修復魔法を使ったとしても国が復活する訳でもないし……直るとしても、建物や街が復活する訳でもなく、大地や水の浄化が出来て大自然がポン!と出来るだけの魔法だ。ゴミ問題や汚染問題が、それによって解決するだけで状況を打開するモノではない。

ああんもう!どうしたら良いんだ!?

俺は【魔法使い】なのであって、政治家や国を作る王様ではないんだぞ!?つか、もっと残虐に残酷に殺して置けば良かった!

とりあえず、北陸の海沿いに戦闘使い魔を配置して他国からの介入を防ぐ事にしよう。未だに、奇妙な力を持つ糞ババア共が生きている風を装い他国を牽制する。その上で、地殻を変化させて海岸線の標高を上げて日本に上陸する為には空からか大きく回り道をして南からしか侵入出来ない様にした。そして、大規模な修復魔法を実行。人々を内陸部に集めて、周囲を山と森で守って海沿いに工業や工場を作って区切り……住居区と商業区等を作って行く。

当面は、これで良いだろうけど……今後の事を思うと、何処か良心的な国に助けを求めて自力を回復させる方が堅実的だ。

 

「アメリカかなぁ?」

 

国際連合に助けを求めて、日本という国をどっかの都合の良い国にされないようにしておかなければならないだろう。それに、独立を視野に入れて……あー。其々の地域、九州、四国、関西、関東、北陸に区切ってコロニーを作らねば。それ等を、巨大な道で繋げて通信やらなんやら施設設備も充実させなければならないとか……一人では、難しそうだな。なので、アリちゃやすずかに助けを求めてみた。というか、現状を報告してみる。すると、全員が頭を抱えて唸ってしまう……なんて事になってしまう。

 

「なんて事でしょう……」

 

「摘んでる。詰んでるよぉ……」

 

「そこまでされたとなれば、他国の介入は避けられない……」

 

「俺は嫌だぞ!?新たな傀儡国とか!なんの為に、自由を求めて戦ったのかわからなくなるじゃん!?」

 

「パパに相談しなきゃ……」

 

「私は、ママにお願いしなきゃ……」

 

「そう言えば、アリちゃ達の両親生きてんの?」

 

「ちゃんと、生きてるわよ!?」

 

「なのはちゃんのパパや恭也さんに護って貰ってるよ!?」

 

「ふーん」

 

「ドライな反応だな……」

 

「俺の親って、迷惑な存在でしか無いからねぇ……」

 

「…………成る程……」

 

「そう言えば、アイツ等ってお前の親族なんだろ?なら、お前が責任とか取れるんじゃね?」

 

「だから、復興に力を入れているんじゃないか。ぶっちゃけ、逃げたって良いんだぜ?お……僕は、【外】に出てしまえば《神殺し》のルールで人々の記憶から存在が抹消される事になるからな」

 

「…………成る程……」

 

「責任感溢れる行動だな……」

 

「こんなに小さいのに、周囲の大人がクズ過ぎる件!」

 

「反面教師ってヤツか……」

 

「兎に角、知恵を貸して下さいな!!」

 

『『『直ぐには、無理!!!』』』

 

「デスヨネー。うん、知ってた」

 

 

 

 

 




転生者&魔法少女及び守護騎士の素顔は、晒されていません。何故なら、双夜が未成年だからという事でモザイク処理をしていたから。素顔を出したのは、リンディさんだけなので問題なし!!とりあえず、双夜の苦労話は続けると悪夢になるのでカットします。この世界からは、復興を終えたとして直ぐに出て貰おう。アリちゃとすずかが、上書きされているけど……彼女達のそれが永遠に続くモノではないので問題外。本人格が復活したら、弾き出されるだけの運命だからね。ぶっちゃけ、本人格が復活しても残るのはフェイトちゃんだけだから(笑)。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

転生するなら、神様経由でない転生が良いなぁ……。
チート無しで、剣と魔法の世界に行きたい。チートがあったとしても、作者が望むのは『健康(極)』だけなので他を望む事はない。なんなら、世界平和を願って転生します。
あ、世界平和を望むより景気回復を願った方が良いかも知れない!悩むなぁ……。どっちが良い?景気回復?世界平和?神様特典で、これ等を願った場合どうなるんだろう!?ちょっと、気にならない?

誤字・方言あれば報告をお願いします。
m(_ _)m

感想もあれば、お願いします!
いつも、読んでくれてありがとうございます。

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