絶望を払う者~狂気の神々vs愉快で〇〇な仲間達~   作:葉月華杏

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三三〇話

双夜:

 

 

 

「…………何故だ!?何が、起きた!?」

 

あ、やっぱり消滅したので合ってたんだ……(笑)。

つか、割りと嫌ぁな感じのする得たいの知れない力っポカッたんですが?なのに、何も起きないとはこれいかに!?

なので、糞ババアが混乱している間に自分の装備を改めた。

その結果が、【カースイーター】じゃね?って結論だ。

だって、それ以外に現状考え付かなかった。普通?だったら、何かしらのアクションが糞ババアの反応から起こるハズだったのは伺える。だが、何も起こらなかった所を見るに糞ババアが原因のハズはない。行使する側だから。

だったら、原因は俺で……だが、俺自身はなにもしてないとなると装備品しか無いだろう?普段と違うモノと言えば、【カースイーター】くらいしか無かった訳だ。だとすると、糞ババアが使おうとした能力にも考えが及ぶ。

【カースイーター】によって、それが発動しなかった所を見て呪詛系の能力?なのだと考察できる。力の源か、発動する能力かはわからないが呪詛を主体としたモノなら……確かに、糞ババアと相性は抜群だろう。力の源であるならば、相手を嫉妬し妬み恨んでいる糞ババアなら無限に無尽蔵に呪力を蓄える事が出来る。

負債・穢れを気にしないのであれば、能力としても強大かつ類を見ないチート性能だろう。

だが、【カースイーター】系の武具の前では滅法弱いというのも頷けた。成る程、成る程。俺は、期せずして敵の能力対策をしていた訳だ。ニャハハ、知らねぇよ!?

 

「えっと、何もしないのならこっちから行くぞ?」

 

「貴様ぁ!また、我等が覇道を妨げるかあぁぁぁぁ!!!?」

 

「いや、知らねぇよ?」

 

「何時も、何時も、何時も!邪魔ばかりしおってぇ!!!」

 

覇道も糞も、他力本願の自堕落生活してただけじゃん。

それをブッ壊したくらいで、怨まれる理由は無い。そりゃ、働かずして豪遊が可能な人生とか誰もが羨む生活だけど。だが、一人……一親族がそれをやったら、他の所に歪みが生じるってわからないのかね?流石、【自分さえ良ければそれで良い】を地で行くゴミクズさんである。とは言え、このゴミクズのせいでかなり大きな歪みが生じていたのは事実。というか、割りと大規模。

例えば、日本政府。まあ、この日本政府は俺の生まれた世界の政府だった訳だけど。正人の話では、各々の政治家にコイツ等が色々と悪事を教えるので横領とか談合とか様々な方面で迷惑を被っていたらしい。それを尻拭いするのは、まともな方の政治家達であって悪事を働く政治家達は自分の保全さえ出来れば後は放置が普通だった。それで生じた歪みは、全力放置!自分の安全を確保したら、後は見向きもしない鬼畜ップリ!マスコミに嗅ぎ付かれて、つつかれるまで誰も気が付けないと言うんだから最悪である。

しかも、つつかれても誰がそれを行ったのかが一切わからない様にされているから始末が悪い。まともな政治家さん達が、どれだけの犠牲を払ってそれらを解決していたかと言うと……かなり、熾烈を極めたらしいという話しか聞いてないのでわからない。

どこまでも、悪辣かつ自分勝手なのでこのゴミクズ&政治家達は誰からも支持されていなかった訳だ。他にも、魔術を使った悪事とかを広めたり……それによって、更なる犯罪が起きたりと悪事の悪循環で政治経済を混乱させていた張本人である。

 

それなのに、『自分悪く無い』とかのたまる糞だぞ?

 

まあ、経済面だけで言うと財産を散財するだけの一族なので経済面では喜ばれたとだけ言っておこう。だが、誰が喜んだかは伏せておく。言うまでもなく、大体わかるだろう?脛に傷を持つ、厳つい顔のおっちゃん達……とか、な?なので、経済面は面倒が無かったけど……それ以外の面では、かなり大事になっていた。商売人に取っては、それはそれは上客だったみたいだけど。

ブッ壊して、当然だ!そうしなければ、更なる混乱と犯罪が横行して日本はクレイジーなパラダイスと化していただろう。ガッツリ、奴等の野望をブッ壊した訳だが……その結果、めでたく逆恨みをバーゲンセールの如く買ってます(笑)。

 

「滅びろ、ゴミクズ!」

 

「殺す!殺して、殺し尽くしてやる!!」

 

「だから、死なんてw。もう、いいや……消し飛べ!」

 

「おお、神よ……我に、更なる力を……力をおおぉぉぉぉ!!!」

 

顔を真っ赤にして、力を追い求めるゴミクズの声に反応したのか……何故か、大量の【天子】が出現し始める。おいおい、こんな大量の【天子】召喚とか何考えてんだよ!?一体でも、かなり面倒な相手なのに10…20…と数を増やして行く。

うわぁい♪ 【古き神な《堕ち神》】には劣るけど気分はアレと遭遇した時の感情と同等のモノが沸き上がる。ああ、うん。こりゃ、俺一人……ああいや、使い魔居ても完全に無理なパターンだ。

 

「早々に、使う場面に遭遇するとか笑えるわ……世界よ、ちゃんと調整するから俺の無茶を承認してくれ……《神殺し》全体召喚!!」

 

世界の許可が出た瞬間、俺は【組織】でのんびりマッタリ休暇しているであろう野郎共をこの世界に強制召喚した。これは、魔力や意思ある武具を借り受ける契約を交わした際に、ちょこっと無断で割り込ませた条約を上手く使ったのである。効果の程は、見ての通り……暇してる《神殺し》達を、俺の居る世界に強制召喚させるモノ。召喚陣から、落ちてきた彼等は何が起きたのかわからない顔をしていたが俺と周囲の状況を見て真っ青になって理解したモヨウ。さあ、武器はあるから素っ裸でも戦って貰うぜ?

 

「つー訳で!みんな、ヨロ!!!」

 

「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「ふざけんなあああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」

 

「とりあえず、【天子】討伐戦だよ(笑)!」

 

「おまっ!」

 

「俺等に何しやがった!?」

 

「魔力借り受け契約をちょこっと♪」

 

「アレか!?あの時か!?」

 

「【外側】には、逃げられないからね?」

 

「こ、コイツ……」

 

「確信犯だ!確信犯が、ここに居る!!」

 

「ああ、畜生!武器、返せ!!」

 

「クソッタレ!ヤるよ!殺れば良いんだろ!?」

 

「誰だ!?コイツに厄介な事教えたの!?」

 

「ウォーティー」

 

「「「「「「「「文句言えない相手だった!!」」」」」」」」

 

「クソガアアァァァ!!!!」

 

「あ。因みに、敵は僕の親族だよ?」

 

「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「ぶっっっ殺す!!!!!!!!!!!!!」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」

 

言った瞬間、現状を完璧に理解した彼等はマジギレな目でグルンと敵を見据えた。俺の人生やその他丸々、コイツ等は知っているのでその関係者が敵対しているとわかれば文句もそこそこに協力してくれるのは知っている。というか、みんなとっても優しい人達なので俺はそこにつけ込んでいる訳だけど……多分、そんな風に言っても笑って協力してくれるんだろうなぁ。

 

「お人好しだなぁ……あでっ!?」

 

「下らねぇ事、考えてんじゃねぇぞ?お前は、協力してやってんだ。自分を貶めんな!」

 

「セリュウ……」

 

「そうだ。そりゃ、こんなやり方は一言言いたくなるが……相手がアレなら仕方がない。魔王化を防ぐ為でもあるんだ、遠慮するなよ?」

 

「ヴァリュウ……」

 

「考え過ぎるな。俺達は、お前の味方だ……お前が、俺達を仲間と認めなくても味方をするって俺達が決めている」

 

「セイビア……」

 

「んじゃ、行くぞ?野郎共!!」

 

「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「おう!!!!!!!!!!!!!」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」

 

こうして、俺は本職の方々に【天子】を押し付けてゴミクズの討伐に向かう。後ろでは、かなり派手な戦いが始まったけど……地球や周辺惑星がブッ壊れても、何とかするんでよろしく頼んだ。

一応、セイビアが『善処する』と言ってくれたけど……それ、善処しないヤツな?うん、そのネタは知ってるから彼等が惑星を消し飛ばす前にゴミクズを討ち取りたい所。下手を打って、ゴミクズが次元世界へと逃げた場合は地球に残っている親族を全滅させて捜索に行けば良いので良しとする。そんなこんなを考えている間にも、続々と使い魔達による無双報告が上がっているのでもう少しすれば親族共は全滅しそうだ。

【天子】は、もうちょっと掛かるとのこと。まあ、あっちは割りと鬼畜仕様のレイドボスだからな。時間が、掛かるのは仕方がない。と言うか、マナ起爆が起きないのなら全然大丈夫だから!起爆させるなよ?まあ、起爆しても何とかはする予定なので『ケツは持ってやる』とだけ返答した。その直ぐ後に、マナ起爆が起こったので面倒になったモノと思われる。というか、誘爆させやがった!!

「…………あ……」

ま、まあ……マナの空白地帯で、マナ起爆させたみたいだから規模は小さく済んだみたいだけど。ケツ持ちすると言ったからって、本当に起爆させんでくれるかな!?クレームついでに、【呪い】の浄化を頼んで置いた。『ブチ撒け』やらかした奴が居たらしく、二つ返事で了承の返答があったので良しとする。

というか、マナ起爆しようとして失敗したバカが出たのか……最悪だな!!【天子】のマナ起爆、失敗すると【呪い】を広範囲に『ブチ撒ける』だけの結果に終わる。そうなると、浄化をする事になるんだが……これが、また大変だったりする訳だ。

早い段階なら、地面の表層面で済むのだが……時間が掛かって、地中に染み込んだりしたら手が付けられなくなる。それでなくても、アスファルトが捲れ土の地面が剥き出しになっているのだ。

液状化している【呪い】が、地面に染み込むのも時間の問題だろう。地面に染み込んだ【呪い】は、ある程度した所で超濃度のエネルギーへと戻る。その戻ってしまった【呪い】が、そこで留まるなら良いんだけど……地脈に乗って、一気に拡散されると地獄だ。そらぁもう!あっという間に、拡散されるからな?浄化よりも、拡散する力の方が速いからみんな頭を抱えて『呪いが……呪いがああぁぁぁ!!!』と悲鳴を上げ始める。

最終的に、『良し、星を割って浄化をするぞ!』とか言い出して惑星を木端微塵にし浄化するという荒行に出るのだ。もう、そうなると阿鼻叫喚状態で上から下から大混乱になる。まあ、そこまでヤるのはほぼない事ではあるんだけど……呪いの拡散状況によっては、担当者が発狂する話になるのでみんなで浄化するのが普通だ。前は、発狂する奴が多かったらしい。因みに、惑星粉砕をやっちゃうと今度は天脈に【呪い】が移っちゃって拡散範囲が増えたりする。それが起きた場合は、もう諦めるしかない。

だって、浄化範囲に宇宙♥が追加されるんだぞ!?

最早、発狂で済めば良いなぁ……(笑)って状況だ。

と言うか、発狂で終・ら・な・い。

ただ、それでも諦め切れない根性のある奴は俺へ出動命令を出して『【死】を()()』と命じられる事になったりする事もあったりなかったり?『【死】を抜け』って言うのは、俺が持つ俺専用武器というか……俺以外が使えない、例の【使われる事のない剣】を抜くって事だ。それを無理矢理抜けば、その惑星が存在する次元そのものがサクッと殺せる。普段は、鞘から抜けなくてほぼ鈍器扱い(太刀なので鞘の部分を金棒にしてある)してるモノだけど抜こうと思えば無理矢理抜けない事もない。まあ、意思ある武具らしいので自ら抜ける事もあるが条件は不明。多分、剣の気に入らない事があると抜けるんだろう……と俺は解釈してる。

 

「と言うか、抜けないから鞘を金棒にしちゃった訳だけど……希に抜けるんだよね(笑)」

 

そんな時に、金棒感覚でフルスイングとかやらかすと金棒部分がスッポ抜けて偶然敵にストライク!運が悪いと、そのまま御臨終しちゃう事もある。いやー、あの時はとても微妙な空気になっちゃったよね!その後、自動で金棒部分が戻って(そんな機能はない)来てガチャンと剣は何事もなかった風に鞘に収まってたけど……あれ、『空いた穴に収まった』状態だったのではと思ってる。

そこで、恥ずかしかったの?ねぇ、恥ずかしかったの!?とかやったらヘソを曲げられる可能性があるのでやりませんが……からかいたい!超、からかいたい!!気分良く、抜けた癖にうっかり敵が死んで手持ちぶさたになっちゃうのってどんな気持ち!?ねぇねぇ、どんな気持ち!?ーーーとか、全力でからかいたい!!

こちらとしても、アレはナイワーと拍子抜けしちゃったけど俺の悪戯心が燻った状態になっちゃったので何となく不完全燃焼気分で【組織】に八つ当たりしたのを覚えている。

何はともあれ、そんな曰く付きの剣を俺が所有している訳だけど……今回は、そんな被害にはならないモヨウ。割りと早い段階で、【天子】の排除と【呪い】の浄化は終了したと連絡が来た。

 

「ゴメーン。こっちは、見失っちゃった(笑)」

 

『『『ぅおい!?』』』

 

何で、ダラダラと【呪い】や【抜けない剣】の話をひたすら思い出していたかと言うと糞ババアを見失っちゃったからである。

だって、どっかの馬鹿共が【天子】を誘爆処理とかし始めるから気になって気になって糞ババアから目を離しちゃったんだよ。

しかも、誘爆失敗して【呪い】をブチ撒けたなんて言われたら糞ババアよりもそっちが気になって仕方がないじゃないか!?下手したら、残業確定な話なんだよ!?糞ババアより、【呪い】の浄化の方が重要だったんだ……てな話をしたら、みんな納得してくれた。だよね!残業嫌だよね!!仕事は好きだけど、残業まで好きとは言ってない。暇潰しって言うのは、そこそこやるから面白いんであってひたすら続くのは作業という別のモノであってとても辛い拷問でしかない。

 

『仕事は、どれも辛いモノ』

 

『お前の持論は意味不明』

 

『そもそも、仕事を暇潰しというのが間違っている』

 

『休暇を返せ!』

 

「休暇?じゃ、サキュバス貸そうか?」

 

『それ、過労死案件な?』

 

『セッ〇スしてる最中なら、腹上死ってんだよ(笑)』

 

『どっちも、死ぬ話だよね!?』

 

『精気吸い上げても死なないとは言え、奴等は底なしだから結局腹上死は避けられないんだよ!?』

 

『それな!』

 

「レベルドレイン、愉快だろ?」

 

『止めろ!レベルは、渡さない!!』

 

『弱くはならんが、経験値は奪われると死ぬ!』

 

『拷問ならまだしも、通常時にドレインされたくない!!』

 

『つか、ここにいる奴等にマゾは居ない!!』

 

『そう言えば、この間……大樹と混血が、廊下でペットプレイしてたんだが……ああ言うのは、公の場では止めて欲しいよな?』

 

『ペットプレイ!?』

 

『樹も良くやるよなぁ……公の場でやるなって言うけど、そういうプレイだろ?まさか、バイトくん使って視姦させたら?』

 

「【風紀委員】が、スッ飛んで来るな(笑)」

 

『『『『『デスヨネー』』』』』

 

『つか、恋人居るのにサキュバスなんて連れて帰ったら……』

 

『『『『『死ねる!ってか、殺される!!』』』』』

 

「じゃ、インキュバスにしとく?」

 

『止めろ!汚腐れ様が増える!!』

 

「大丈夫。最近、使い魔にも増えて来たから!」

 

『くっ……腐の連鎖が、使い魔にも及んでいるのか……』

 

『腐れワールドの感染力、恐るべし!!』

 

『てか、何が大丈夫なんだ!?』

 

『何故、滅びぬのだ汚腐れ!消えて無くなれば良いのに!』

 

「フッ……あれは、女性がいる限り消えて無くなりはしない!!」

 

『オノレェ!共存主義め!!』

 

『男と男が、イチャイチャしたって誰の特にもならんだろ!?』

 

『つか、なんで男同士でアレをアレしちゃわなきゃならんのだ!?おかしいだろ!?女とヤれよ!?』

 

「ある意味【呪い】……そう言えば、《旧・神族》で汚腐れワールドが拡散するって話は聞いた事がないよね?拡散してみる?」

 

『『『『『それだ!!!!』』』』』

 

その後、この苦しみを仇敵にも教えてやらねば!と嫌がらせに走る《神殺し》が続出したとかなんとか……ま、アイツ等の間でそれが侵食拡散したという話は聞かないからどこまで受け入れられたかは知らない。だが、押収したモノの中にチラホラ汚腐れワールド本があったとか言う噂はあったので彼等も汚腐れ様の被害には遇ってるモヨウ。というか、とある有名《旧・神族》ととある落ちぶれた《旧・神族》の腐れ本が出回ったとかで一時期恐慌状態と化していたらしい……と、未来から来たセイビアが教えてくれた。BL本は、《旧・神族》の間でも大人気です!!ざまぁ。

 

閑話休題。

 

 

 

「とりあえず、世界の外へは出てない事は確か」

 

『なら、どこかに隠れていると?』

 

「んー……そういう感じでも、ないかなぁー?」

 

『って事は、《旧・神族》に与えられた能力か……』

 

「それなんだけど、《旧・神族》は良く考えたみたいだよ?なんたって、糞ババアに【呪】で構築される呪術を与えたみたいだからねぇ……」

 

『呪術?……【呪い】を使う、魔法かぁ……』

 

「エネルギー効率が、半端なく良いじゃん?あの糞ババアは、他人を羨むプロフェッショナルだ。【呪力】を無限に、無尽蔵に生産するあの糞ババアなら使いたい放題だろ?」

 

『成る程……となると、【カースイーター】シリーズの出番だな』

 

「フレールくんと、使い魔を何人か付けるからありったけ持ち出してくんね?持ってるよね?」

 

『クックックッ……持ってるよ。OK、ありったけ、だな?』

 

「ヨロ~♪」

 

とりあえず、フレールくん経由でセイビアから【カースイーター】を受け取りフラフラと歩き出す。しかし、本当に何もない場所だな?元は、どっかの街だったハズなんだけど見渡す限り荒野が続いている。つか、焼け野原?みたいな感じで、たまにアスファルトの残骸や建物の一部と思われるコンクリートが転がってて当時の面影を残していた。とりあえず、周囲を見回し手の中で【カースイーター】の短剣をクルクル回して暇を潰すが誰にもブチ当たらない。他の親族は、使い魔達によって排除されたらしいので現在は残党狩りを行っているとのこと。

なので、【呪術】と【呪力】の情報を送信してそれらが集まっている場所を集中的に捜索するように告げた。それによって、魔力だけではなく【呪力】が集まっている場所に当たりを付けて突撃したら居るわ居るわ。良くぞ、そんなに転生していたな!?と思う程の親族が600年分現れた訳よ。ただし、発案者以前の親族は比較的善良な人々だったので洗脳調教されて奴隷状態だったけれど。やはり、糞ババアが生まれ出戻って来た辺りから分家の闇は広がっていたらしい。それでも、糞ババアが見付からないって言うんだから相当な能力を得たんだと思っていたらどうも違うらしい。その情報は、善良な親族から教えて貰えた。というか、奴隷にされて色々と鬱憤が溜まっていたとのこと。

だから、あの糞ババアをとっちめてやって欲しいと依頼を受けた。全く、だから支配は軋轢を生むだけで役に立たないって言うんだ。その情報のお陰で、俺は糞ババアを見付ける事になr……なったんだが、見付けた時には死んだ後だった。つか、蠱毒の中に身を投げるとか自殺志願者か!?上手く行けば、最凶の【呪い】をその身に纏いて『俺TUEEE』状態で何モノも寄せ付けない存在となっていただろう。だが、元々の弱さと劣化魂だったのが祟ったらしく割りとアッサリ呑まれたモヨウ。

オリジナルだったら、結果は変わっていたかもしれないが……複製体では、これが限界だったのだろう。何はともあれ、【クレッセント・ノヴァ】で蠱毒を焼いて処理しておいた。

 

「糞ババア、自滅。蠱毒発見。浄化処理終了。お疲れ様でした」

 

『OK。最後が、納得出来ないが概ね自業自得と認識しておこう』

 

『つか、映像来た(笑)。ああ、蠱毒に身投げか……』

 

『そら、死にますわ(笑)』

 

『強化されてたらヤバかったかも……』

 

『人工【天子】モドキには、成れたかもなぁ?』

 

『無尽蔵に【呪い】を生む【天子】?』

 

「HPは、少ないと思うけど(笑)」

 

『むしろ、少ない方が大変かと……』

 

『だよね!HPが、幾ら多かろうが威力を上げるのは可能だもんな!!むしろ、少なくされる方がヤバい(笑)』

 

『手加減出来る奴が少ないからなぁ……』

 

『威力の向上は、得意なんだけどな!!』

 

「薙刀なら、手加減も得意だ……」

 

『なんで、コイツの専用武器は【剣】なんだろうな?』

 

「アレは、僕の専用武具じゃないよ?お前等が持つ、意思ある魔剣妖刀聖剣神刀のプラマイエネルギーをゼロにする為に生まれた【剣】だ。詰まる所、お前等が持つ意思ある武具イコールあの【剣】の力と考えてOK」

 

『『『『『マジか!?』』』』』

 

『とんでもないもの生まれたな!?』

 

『それを手にして、お前大丈夫なんだ!?』

 

『あ、だから常時封印状態なんだ!?』

 

『抜けない……って、そういう事か!?』

 

『抜けても、抜けなくても危険な武具……』

 

『永遠神剣のエターナル達に教えたら、絶対睨まれる剣だな(笑)』

 

『『『『『教えんなよ!?』』』』』

 

『教えられるか!?こんなネタ……』

 

「何れにしろ、厄介事が増えるよな?」

 

『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『お前が言うんじゃねぇ!?』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』

 

 

 

 

 




呆気ない終わりだとは思わんでくれたまえ。複製魂だっていうのを忘れて、蠱毒に身投げさせた作者が悪いので(笑)。
まあ、設定思い出して書き直しただけだけど……下手をしたら、残業ルートだったってだけだ(笑)。さて、《神殺し》達の召喚ネタはやったので次は何をやろうかなぁ(笑)?幾つか、ネタはあるけど……はてさてフムゥ。とりあえず、カースイーターについては作者の意向と双夜の対策が相反した結果だと思って(笑)。魔力借りる上で、魔剣妖刀聖剣神刀をついでに借り受けるなんて双夜くらいだから(笑)。『休暇なんだから、使わないだろ?貸して?』とか言ったんだろうなぁ……魔力に武具にその身さえも借り受ける双夜。どんだけ、対策打って来るねん!?と思わずには要られない。
そんなこんなで、親族vs双夜は双夜の勝利となりました。
次は、姿形はないけど親族の気配がする的な話でも書こうかな?ああ、ついでに絶望した人達の話もエピローグに突っ込もう(笑)。

さて、呪詛魔法について、だね?
その名の通り、人を呪う心を力に変えて戦う魔法だ。
他者を羨み妬み憎めるなら、無限に使う事が出来る魔法である。いやー、ゴミクズさんには調度良い魔法だよね!何でもかんでも、他人のせいにして呪っていられる奴には相性抜群の魔法だからねぇ。魔力なしでも、魔力があっても使えるこの魔法……当然の事ながら、デメリットもあるんだ。ほら、『人を呪わば穴二つ』って言うじゃない?
あれに似たデメリットがあるんだよ。要は、自分にも他人に与えた分だけの呪いが返ってくるってヤツ。だけど、そこは人身御供で自分には返らない様にして使えば幾らでも殺れるんだよね。で、人身御供には呪いを無効する能力か浄化する能力を与えておけばOK。これで、何も気にする事なくジャンジャン呪詛魔法を使いまくれるって訳。
ぶっちゃけ、この説明が胸糞だね。本編は、胸糞展開できなかったのに……凹。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

使い古された乙女ゲームや悪役令嬢について。

一つ、面白い案件思い付いた!
悪役令嬢と、誰でも良いので死霊魔法を固有で付けて……悪役令嬢が断罪された後に国が唐突に(神によって?)滅びたとする。理由は、まだ作ってない(笑)。戦争でもOK。
結果、国王が『まだ、死にたくない』と死霊系術者(悪役令嬢)に懇願して死霊系永遠ループをやらされるという悪夢令嬢の話。あるいは、リアル乙女ゲームの話?
当然、死霊魔法では人々の記憶?にある日々をループさせる事しか出来ない訳だから乙女ゲーム的に始まりからエンディングまでをひたすら繰り返すだけのお話である。
つまり、ひたすら悪役令嬢は断罪され続けるという悪夢なので『悪夢令嬢』と名付けてみました(笑)。
繰り返す内容は、誰かの生まれてから滅びるまでの記憶にある日々を繰り返すだけの簡単なモノ。何十年何百年と繰り返せば、残酷な断罪ループの出来上がり(笑)。
正に、リアル乙女ゲームですね!(←これがしたいだけ)
因みに、本編は勇者召喚系のハイファンタジーで【勇者が現れて悪役令嬢が殺してくれって懇願する】って話が大元。その為には、まずリッチ化してる国王を倒してから悪役令嬢を倒さないと無限復活します(笑)。どんだけ鬼畜な設定思い付くんやねん!?と言われても、思い付いちゃったんだから仕方がない。ってな訳で、こんな物語どうですか?国王を倒さなければ、悪役令嬢は無限復活するので処刑とかしたい放題のやりたい放題ですね!救いが無い。誰も救われない。あー、悪役令嬢に取っては死が救い……なのかねぇ?
何度、恋人を奪われてしかも謂われない理由で断罪!
しかも、それが茶番劇だって悪役令嬢は知っている状態でひたすら繰り返しとか悪夢以外のナニモノでもないね(笑)。
悪役令嬢が、それをちゃんと認識出来るのは死霊魔法を使う術者だから?もしくは、死霊魔法を持ってるから耐性があったとか?そんな感じで(笑)。
だから、そうなるとわかってても断罪され続けるっていう悪夢を見続ける。最終的に、死を懇願する辺り心が磨り減ったんじゃないかなぁ?これが、転生者だったら速攻逃げてるね(笑)。代役立てるとか?勇者の経験値となる未来しか無いけど。ヒロインの気分次第で、他の男と添い遂げる事もある。それでも、悪役令嬢は断罪される。もう、悲劇以外のナニモノでもないな。
しかし、現実問題。腐って、イケメンじゃなくなってるのにイケメンとイチャイチャしてる風に思えるってのはヒロイン補正なのかも知れない。嫌な補正だな?ゴースト化して、腐るオチは回避させるか?

あ、ああ!!ある意味ゾンビワールドですね(笑)。
ウォーティー呼ばなきゃ(笑)。

誤字・方言あれば報告をお願いします。
m(_ _)m

感想もあれば、お願いします!
いつも、読んでくれてありがとうございます。

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