絶望を払う者~狂気の神々vs愉快で〇〇な仲間達~   作:葉月華杏

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三二六話

Re:

 

 

 

No.XX57112-99

作成者ーアゾット・クォーリー

題《狂人達の宴》

 

その日、魔法少女達は囚われた人々を救い出そうと狂人達の根城上空まで来ていた。ここまでなら、相手に気が付かれず問題はなかったみたいだが……魔法少女に変身して、衛生軌道上から降下した辺りで気が付かれて迎撃される。

そこからは、完全な乱戦だった。入り乱れる、魔導師達と【神の加護を賜った神子】が入れ替わり立ち替わり己の全力を相手に叩き込んで行く。

だがしかし、【神の加護を賜った神子】の前では児戯に等しく……彼の者には、届かない。それが、彼の者が得た能力なのか……加護の力なのかはわからない。

ただ、縦横無尽に奮われる力にて蹂躙されるのみ。

起死回生とばかりに、転生者達が彼の者に群がって行くが……その、振るわれる神様特典をも諸ともしないソレ(加護?能力?)が《旧・神族》の力というのか!?正に、無双と呼べる蹂躙にて魔法少女達の襲撃は失敗に終わった。

一人、また一人と魔法少女達は回収されて殿を努めていた少年が転移していく少女の盾となってその命を散らす。

残った肉体を、彼の者は苛立たし気に消し去る。なので、消し飛ばされる一瞬前に()()()で回収させて貰った。治療するだけして、彼女達の拠点である時空管理局の次元航行艦に送る。送り付けた彼の衣服には、【神の加護を賜った神子】についての情報を少しだけ書き足したモノを忍ばせておいた。有効に使ってくれる事を願いつつ、最後の部分に『追記』として我々の主の名を記載しておく。

全てが絶望に染まり、君達では何も出来なくなったのなら()()と良いと……。

それによって、()()()の準備は整った。

後は、呼ばれるのを待つか彼女達が諦めて絶望すれば我等が主が介入する!!

 

継続中。

 

 

 

……………………。

 

 

 

 

何者かはわからないが、自分達を助けてくれた上に送ってくれた存在に警戒心を表しながらも彼等はホッとしていた。殿を努めた少年を失ってしまったと、フェイト・テスタロッサが泣きじゃくっていたからだ。一応、命の恩人らしい誰かに感謝しつつ殿を努めた少年は泣きじゃくるフェイト・テスタロッサを慰めていた。

しかし、今回の強襲でたくさんの人を助けられると思っていたのにその宛が外れてしまった魔法少女達は少し疲れた様子で其々の部屋へと戻って行く。今度こそ、彼等を倒し捕まっている人々を解放する為。この世界を、救う為に彼女達は戦う。

 

 

 

 

……………………。

 

 

 

 

「勝てると良いね?」

 

「無理でしょう?これなら、無事な人々を第一管理世界へ連れて行く方がまだマシかと……」

 

「故郷を捨てて、新たな世界で一からやり直し……」

 

「でも、超技術のある世界……しかも、魔法世界!!」

 

「喜ぶんじゃね?」

 

「お前ら、うるさい」(←双夜)

 

【外側】から、ウィンドに映るフレールくんからの情報に使い魔達が色々とボケツッコミをしている。それを横目に、集まった報告書からいつ介入するかを選別していた。とりあえず、大まかな歴史を紐解きこちらの干渉によって失われる歴史とそれでも強行される歴史を確認していく。本来なら、休眠しているハズの【真実の瞳】に魔力をガンガン食われて行くけど、そこら辺をなんとか詠み切らないと空振りに終わる可能性がある。

 

「お?危機的状況で、ヒロインにアタックする馬鹿がいますよ!?流石、転生者!こんな状況でも、ヒロインを落とそうと頑張るんですね!!欲望に忠実だなぁ……」

 

「でも、なんの補正か……わかって貰えて無いですよ(笑)!!」

 

「空振りです!全力で、空振ってます!なのに、気が付かないで自己完結!?まさか、アレで惚れたとか言うんですか!?」

 

「あ、攻略完了とか言ってますよ!?」

 

「「「マジか!?」」」

 

「うるさい!静かに見てろ!!」

 

「「「「無理です!!!!」」」」

 

まあ、その気持ちはわからないでもないが……今は、ソッとしておいてくれると有難い。だが、使い魔達は俺が仕事をしているとわざわざ集まって来て騒ぐのである。

全く、鬱陶しいったらありゃしない。他に行けよ!?

 

「Master、お茶入れましたぁ!」

 

「熱いとイケないので、フーフーしましょうか?」

 

「何なら、女性体呼んで裸で椅子になりますよ?」

 

「っ!どこの王様だ!?静かにしてろってつってんだろう!?」

 

「きゃー!」

 

「きゃー!こわぁい!!」

 

コロコロと、真っ白な子猫達(雌)が蜘蛛の子を散らすように逃げて行く。つか、お前ら……普通に裸(毛皮があるけど)で、走り回ってんじゃねぇか!?邪魔してくるんじゃねぇよ!?

 

「ってか、猫の姿でどうやってフーフーする気だ!?」

 

しかも、猫舌だから熱いお茶なんてそもそも入れられないだろ!?

それ以上に、猫の姿でどうやってお茶を持って来ると言うんだ!?

どうやっても、運べないだろうがよ!?って思ってたら、フレールくんがお盆を頭に乗せて飛んで来た。更にその上には、湯飲みが乗っかっている。そんな、器用なフレールくんはフヨフヨと簡易テーブルの上に飛んで来たかと思うと、簡易テーブルの中に沈み込む様にしてBB弾型【核】へと戻る事で湯飲みの乗ったお盆を落としたり倒したりせずにテーブルの上に置く。

つい、その様子を見いってしまった俺は「おぉぉ……」と歓声を上げてしまった。フレールくんは、とても器用な使い魔です。

 

 

 

 

……………………。

 

 

 

 

一夜明けて、もう一度襲撃を仕掛けようか?とブリッジで作戦を立てている魔法少女達。その側で、転生者達は既に準備万端で出撃命令を待っているという状況。衛生軌道上に居たが故に、『安全な場所』というちょっとした気の緩みがあったのは否めない……だが、次の瞬間激しい衝撃と爆発音が響き渡った。

【神の加護を賜った神子】達からの攻撃で、船体の一部が激しく吹き飛ぶ。まさか、地上から衛生軌道上にある船体を攻撃出来るなんて誰も思っていなかった。常識的に考えて、地上から攻撃される事は無いだろうと思っていた艦長リンディ・ハラオウンは《デイストーションシールド》を展開せず準警戒体制で浮遊させていた訳だ。

例え、攻撃があったとしても()()()()()()()()ので気にしても居なかったのが正しい。だが、警戒体制であるにも関わらず攻撃があり、更に直撃するという理解不能な状況となってしまっている。直撃するまで、レーダーには何の反応もなかったし目視でも一切のエネルギーすら感知されていない。慌てて、《デイストーションシールド》を展開するも敵の攻撃を防ぐ事叶わずまた直撃した。

それ故に、作戦も何も立てる暇なく魔法少女達は出撃して行く。死地に向かって行くというのに、それをフォローする作戦も何も無いとか最悪の状況だった。それでも、彼女達は帰る場所を守る為に戦わねばならない。こうして、なし崩し的にラストバトル?が始まった。

 

 

 

 

……………………。

 

 

 

 

「今の攻撃って、なんですか?」

 

「空間跳躍系の攻撃だな。シールドなんて、展開しても空間を飛び越えて来る攻撃だから防げない。しかも、目標にビーコンを付けての攻撃だから必中的な攻撃になってるな……」

 

「ビーコンって、いつ付けたんですか?」

 

「そりゃ、魔法少女達が前日逃げた時だろう?殿にみんなの視線が集中している際に転移で逃げる魔法少女の近くに使い魔でも近付けてやれば巻き込まれてアースラに転送されるだろうな?」

 

「気が付かなかったんですかね?」

 

「殿が、撃沈されたからな……それに気を取られて気が付けなかったんだろう?卑怯者らしい、悪質なやり口だよ」

 

余り、顔を合わせたく無いんだけどなぁ……と呟くが、これからあの糞ババア共と戦わねばならないのは避けられない事柄だ。気は進まないが、だからと言って魔法少女や頑張っている転生者を放って置く訳にも行かない。

 

「アースラ、大丈夫ッスかねぇ?」

 

「直撃してましたよ?」

 

「問題ない。介入を始めたら、アースラに乗り込んで直せば良いだけの話だ。まあ、混乱はするだろうけど……何とかなるだろ?」

 

「うわぁーい♪。敵も味方も大混乱だぜ!!」

 

「それなら良いが、敵の場合は狂気を爆発させそうだ……」

 

「うへぇ……関わりたくないんですけど……」

 

辟易とした気分を、更に下方へと落として行く彼の存在がウザくて仕方がないのだが……誰か、助けてくれないだろうか!?

そうこうしている間にも、魔法少女達の奮闘は続く。

だが、体力&魔力無限大な彼の者達は魔法少女や転生者では手に余り段々劣勢へとジリジリ追い込まれて行く。

そして、遂にアースラが大破した。これで、逃げる場所も帰る場所も無くなった事を意味する。

 

「あーあ。アースラ、撃沈しちゃったぁ……」

 

「予定は狂ったが、アースラ同型艦を出撃!アースラスタッフを回収して次に備えるがヨロシ!」

 

「つか、【鮮血の】が作ったアースラモドキだ。どんな魔改造がされてるか、わかったモノじゃねぇぞ!?」

 

「普通の持ってけよ!?普通のヤツ!!」

 

「普通って……ないッスよ?」

 

「糞ぉ!【鮮血の】の奴!!」

 

「アム〇、行っきまーす!!」

 

「ガン〇ムでもなけりゃ、戦闘機でもねぇよ!?戦艦だよ!?つか、なんであんな名前にしたんだよ!?オレェ!!!!」

 

知らなかった時に、数合わせで適当に付けた名前なのに!!クソッ!当人が、ノリノリだから止めさせる事も改名する事も出来ないでいる。というか、まさかドンピシャな名前があるなんて当人が出てくるまで忘れてたっていうのに……ガックシ。

 

 

 

 

……………………。

 

 

 

 

宇宙に放り出される少し前、轟沈するアースラからスタッフ達が次々と転移魔法で避難して行くのに割り込んで、行き先を地上ではなくどっかの天才?天災?が造り上げたアースラそっくりの船へと転送して行く。

それでも、間に合わないスタッフについてはアースラに乗り込んで(不法侵入)いたフレールくん達によって死に至る前に回収させて行った。

そして、妖精魔法の《チェンジ・リング》で新たなアースラモドキへと転送される。怪我をした者は回復されて、それ以外の者達は其々の担当部署へと送られた。

結果、アースラスタッフ達は自分達が本来担当している場所にいる使い魔(猫)達に驚いて固まるしかない。

 

「にゃんだよ?」

 

「あ、いえ……えっと、どちら様でしょう?」

 

「フム。我輩は、【猫】である!!」

 

最早、グダグダである。というか、何故そのフレーズを選択した!?と思わんばかりな台詞だった。ただ、間違ってはいない。間違ってはいないんだけど、そこはふざけた返答ではなく正式な名乗りを上げて欲しかった!!

だがしかし、彼等は悪戯が大好きな使い魔達である。

何者かと問われたら、現状をかんば見て状況通りの返答を返すのは目に見えてわかるだろう。そうして、予想通りの返答をした使い魔はドヤ顔をしていて……そんな返答を返された方は混乱の極みに達した。

 

「聞き方が、悪かった様ですね。貴殿方は、何なのでしょう?」

 

「フム。我々の存在をお問い合わせの様なので、『使い魔』ですが?と返答するにゃ?」

 

「使い魔?では、貴殿方の主様はどちらでしょう?というか、これ全部使い魔!?」

 

ブリッジに溢れるにゃんこ達を見回し、リンディ・ハラオウンは驚いた様子で再度確認する。それを受けて、受け答えしていた使い魔は一度振り返り全員を見回すと向き直って肯定した。

 

「我等が主は、【()()の魔術師】と呼ばれるお方。このくらい、雑作もない」

 

「【()()の魔術師】!?……これ程の使い魔を使役して、雑作もないですって!?」

 

グンタイ違いだが、使い魔はわかっていて訂正しない。

むしろ、その勘違いを楽しむかの様に放置する。この後、俺が奇妙な会話からその事に気が付くまでリンディ・ハラオウンは俺の事をテロリストに近い存在として扱うのだった。『群れ』だっつうに!!

 

「貴殿方の目的はなんでしょう?」

 

「汝等と、敵対している者の排除だにゃ!」

 

「あの、【神の加護を賜った神子】と名乗る者達のですか!?」

 

「そうだにゃ。彼奴等と我等は、因縁があるからにゃぁ……故、その敵対者である君達への支援が目的だにゃ!」

 

「因縁……それは、どういう……」

 

「彼奴等は、我等が主の両親だった者達が生まれ変わった者達なんだにゃ。よって、殲滅対象だにゃ!!」

 

「えっと……貴殿方の主人の御両親ですか?」

 

「そうだにゃ!Masterを虐待して、暗殺者を雇い殺そうとした狂人だにゃ!!絶対、その野望を打ち砕いてブチ殺してやるにゃ!」

 

「虐待?暗殺者?自分達の子供でしょうに……なんて事を……」

 

つい、使い魔の憎悪に熱が入る。ほぼ、全ての使い魔が主を虐待した彼の者達に余り良い感情を抱いていない故に少しでも火が入ると爆発炎上するのであった。

それが、微妙に好をそうしてリンディ・ハラオウンに同情的な感情をもたらすのだが……使い魔達は、一切そういう策謀を考えてはいない。感情の赴くまま、思い出して激情を爆発させただけである。それ故に、真実味が増してアースラスタッフに伝わった訳だが……普通であれば、スパイや自分達を捕虜にしたと誤解されてもおかしくはなかった。

 

「野郎共!絶対、奴等に遅れを取るでにゃいぞ!!」

 

『『『『『『ぶっ殺!!!!』』』』』』

 

 

 

 

……………………。

 

 

 

 

「あ、ヤバい?」

 

もしかしたら、戦闘狂が混ざってたかもしれない。

 

「Master、バトルジャンキー混ざってません?」

 

「一部、同調してない者も居ますが……脳筋入ってますよね?」

 

「しかも、この受け答えしているのって……信者兼バトルジャンキーな狂人なんじゃ……」

 

「ああ、Masterに忠誠を捧げちゃったっていうあの……」

 

「『あの』ってなんだ!?『あの』って!?」

 

「Master、気を付けて下さいね?アイツ等には、理屈が通用しないので関わる時は不穏な会話は避けて下さい」

 

「え!?信者だけでも面倒なのに、それ以上が居るの!?」

 

「居ますねぇ」

 

「居るねぇ」

 

「はい」

 

「奴等は、信者以上に危険です!!」

 

「多分、ケツを差し出せって言ったら普通に差し出して来ますよ?ゲイって訳ではないですが……お突き合いが可能な奴等ッス!」

 

「ケツで、オツキai……って、BLの肉体言語か!?」

 

それは、また厄介な奴等が居たもんだ。出来れば、そっち方面に流れてくれない方が良いんだけど……その辺りの自由意思を、強制的な方法で縛りたくはないので諦めるしかない。最悪、そっちに流れてしまった奴等はハプシエルにお願いして去勢するのも良いかもしれない。

ぶっちゃけ、ハプシエルは劇薬なので更正するかもしくは更なる扉を開いて堕ちる可能性はあるけど……半分くらいは、戻って来れると良いなぁ(希望)。アクセルを踏み込むか、ブレーキを踏むかは其々の感性に依るが……ウチの奴等は、アクセルを踏み込む奴が多いので更なる深みに至る場合の方が高い。

だが、それはそれなので俺は事が済んだらそれをやる予定でスケジュールを組んだ。さあ、絶望の果てに堕ちるが良い!!

 

「ハプシエルでダメだったら、良い子ちゃんの刑に処すれば良いだけだからな!!」

 

「「「「え!?何が!?」」」」

 

『ハプシエル』と『良い子ちゃんの刑』という、二大悪夢の発言に使い魔達が敏感に反応を返して来る。

フムフム、成る程成る程。以降は、チラホラ見え隠れするお仕置き方法をちらつかせるのも良いのかも知れない。

とりあえず、満面の笑みを浮かべて誤魔化して置いた。

だがしかし、それが胡散臭かったのか使い魔達がビビるビビる。その内、なんとか聞き出そうと色んな手を使う奴まで出てしまった。全く、気の緩み過ぎである。

 

「ほら、一人脱落者が出たぞ?」

 

「え!?うわ、転生者が轟沈した!?」

 

「あ、でも……フレールくんに、回収させてますよ?」

 

「《チェンジ・リング》で、塵と入れ替えで相手には蒸発した様に見せるとか、どんだけ技術を突っ込んでいるんですか!?」

 

「それ、技術じゃなくてタイミングの話ですよね?」

 

「でも、タイミングを極めるとかあり得なくない!?」

 

「タイミングを極める……なんて、無駄な努力……」

 

「でも、超役に立ってますよ?」

 

「いや、いつ、どこで、役に立つかもわからないモノを極めるとか……ちょっと、無駄に感じねぇ?」

 

「言いたい事はわかりますが……実際、役に立ってますからね?」

 

「というか、いつそんな事を?」

 

「休暇初頭、フレールくん達と遊んでいる時?」

 

「なんで、フレールくんだけ!?」

 

「ちょっと、Master……フレールくんを構い過ぎてませんか!?」

 

「我々とも、もっと遊ぶべきです!!」

 

「いやぁ……お前等と遊ぶと、ループするからなぁ……」

 

ローテーション組んでも、遊び切れるかどうかの謎もあるし……だけど、フレールくんやビーストは統合なんて方法で纏めて遊んでやる事が可能なので散歩とか玉遊びとかが可能だったりする。

そのついでで、タイミングを極めるなんて事をしただけで……それに、人形の使い魔は個々の人格がハッキリしているからフレールくん達の様には遊べないという現実もあった。なので、フレールくんとビーストとの遊びはそこそこして人形は放置が俺の教育方針である。

ぶっちゃけ、メンドイ。

 

「断固として、我々との遊びを推奨します!!」

 

「もっと、我々を構ってください!!」

 

「えー……ローテーション組んでも終わらないじゃん!」

 

一体、どれだけ居ると思ってんだよ!?この間、Mk-Ⅲも完成して一億突破したんだぞ!?人形だけで!!一億人の人形使い魔と、どれだけ遊んだら終わるんだよ!?

それなら、資金だけ提供して自由に遊んで貰った方が良いに決まってるだろ!?

 

「……っと?出番かな?」

 

「誤魔化さないで下さい!」

 

「その内、忘れてなければ有志のみ誘って遊びに行くから。それで勘弁しろ。まあ、血を見る程度で済むだろ?」

 

「それ、一番駄目な対処法な!」

 

「絶対、性別男が血の涙を流すヤツな!」

 

「クソォ!俺、男固定型なんだぞ!?」

 

「僕もだ……(泣)」

 

「ガンバレー……」←鬼

 

やる気のない声で、遊んでやれそうにない使い魔達にエールを送りつつ立ち上がり異空間収納から一本の剣を取り出す。それを見ていた使い魔が、俺の手にした剣を指差し何の剣か訊ねて来た。

 

「あれ?見た事のない剣ですね?」

 

「ああ。【組織】で、魔力交渉してた時にレガリア・ビィルェットに借りたヤツだ。まあ、【天子】対策だな……」

 

その名も、【カース・イーター】!その名の通り、【呪い】を喰らう剣である。こいつなら、【天子】の特性をガッツリ無効化して一撃必殺できる意思ある武器だ。

まあ、中の意思と共同作業になるので一振りで無害化が可能とは言い切れないけど。だが、何も無いよりかはマシなので【カース・イーター】シリーズを借りて来たのである。残りの【カース・イーター】は、協力してくれる《神殺し》見習いが使う手筈になっているので問題ない。

一応、【天子】が現れた……もしくは、呼び出された時の予防策である。複数現れた時は、仕方がなくちょっとしたズル(チート)をする予定ではあるが世界調整はちゃんとするので大丈夫……多分!!イケるイケる。(作者は、超不安です)

 

「それじゃ、絶望を払いに行きますか?」

 

『『『『『はい!!』』』』』

 

 

 

 

 




鬱展開と言ったが、それは原作人物達だけであり双夜達には関係ありません。って事で、シリアスにならない様に調整を入れました。つか、シリアスは一話だけで良いんだよ。なので、それ以外はコメディのままで行きます!!
そして、温度差ギャグを突っ込んでみました!!原作達は、シリアスで双夜達はギャグ?ッポイコメディ?になってます。というか、必要以上にシリアス化しない様に心掛けて見ました!!

後、ガンダムネタでは……カミーユやジュドーもいる(笑)。
だって、考えるの面倒臭いじゃん。なら、適当に耳にした名前を付けてもおかしくはない。ぶっちゃけ、最終的に数が兆を突破する予定だったんだ。それこそ、主要世界を傍観出来るくらいの規模にする予定だったから増やせるだけ増やそうと……作者が記憶している、最終使い魔数は一千兆。名前は、英数字込みの20文字近くになったハズ。五千近くは、作ったので後は被っても良いから兎に角数を……なんて思ってた頃のお話。つか、五千近くで諦めたとも言う。兎に角、キャラ数だけで言うと過去最多じゃね?
ぶっちゃけ、あの作業はキツイだけの拷問だったと告白しておこう。二度とやりたくはないね。心へし折られる作業だったとも。

タグをちょっと変更しました。

オリキャラ多数→オリキャラ超多数
原作崩壊→原作どっか行った
平行世界→多次元平行世界

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m(_ _)m

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いつも、読んでくれてありがとうございます。

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