絶望を払う者~狂気の神々vs愉快で〇〇な仲間達~   作:葉月華杏

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三一七話

Re:

 

 

結論だけを言うのなら、俺はハリー・トライベッカを徹底的にいたぶった後HPを削り切らずに『降参』した。いやー、相手のプライドを傷付けるのって楽しいなぁ!ってのは、冗談だとして……大会出場者の上位数名(美少女達)の技術レベルが、そこそこ高い事が確認できたので良しとしたのである。じゃぁ、なんでハリー・トライベッカをあそこまでいたぶったのかというとただの興味本意だ。もし、あの悔しさを元に更に強くなるのであれば良いがそうでないなら転生者をどうにかしなければならない。だが、強くなりたいと努力するのであればこの世界大会は放置でも構わないという事になる。

俺の手を煩わせないと言うのであれば、それはそれでフリーの時間が増えて万々歳だったからだ。それに、大会運営側に一言申し上げたので今後を期待する。まあ、俺がこの大会に参加する事になった理由と上位選手の実力を確認する目的を果たしたので少々暴露をしてみただけの話なのだが……さてはて、どうなる事やら。

その上で、ハリー・トライベッカには謝罪したりもしたけれど。だが、彼女は物凄く怒るだけ怒っていて俺が勝ちを拾わないなら自分もリングから降りると煩かった。だがそれは、俺の都合上最悪の結果でしかないので適当な理由を付けて先に進む様にお願いする。

というか、【魅了スキル】を持った馬鹿が第97管理外世界に現れた(事実)という情報を得たのでこの後の大会に出られない旨を伝えた。

すると、何故か大会運営や観客からも物凄く驚かれるハメに。そういうのは、時空管理局に任せれば良いと言われたりもしたのだが……時空管理局が、【魅了スキル】持ちに乗っ取られると危険なのであっちでは対処出来ない事を伝える。すると今度は、なんで俺がそれを処理して回っているのかも聞かれたり、話がドンドン飛躍していくので段々面倒臭くなり……自分には、そういうレアスキルを無効するスキルがあるから対処しているんだと伝えたら超驚愕される事になった。その後も、色々と面倒な事が起きたけど……最終的に、俺の望む形に収まったので良しとする。ハリー・トライベッカについては、後日決着を付ける算段を取られたけど……参加するとは言っていない。それに、世界を出れば忘れられる程度の話なのでその決着を付ける必要もないだろう。とりあえず、大会から解放された俺は妖精魔法で【魅了スキル】持ちが居る第97管理外世界へと飛んだ。

とは言え、その【魅了スキル】持ちの転生者だけど……高町なのはの同級生である事が判明していた。だけど、聖祥や原作に関わる前に拉致監禁された哀れな転生者である情報を追加する。つまり、無力な幼児だった頃に彼を見初めたヤンデレ?によって原作に関わる前に拉致監禁され今の今まで放置されていたのだ。見た目は、男の娘なので綺麗と言えば綺麗だけど……無力な幼児の状態で、デバイスを持たずに出歩いた結果、拉致監禁されたらしい。

 

「なんともはや……」

 

「【魅了スキル】の弊害ですね……」

 

「本人は、原作人物に惚れられたかったみたいですが……」

 

「オチが酷い。しかも、原作が大方終わって次世代に入ったと言うのに……馬鹿なスキルを得たものだ……」

 

「それでも、諦めてないって言うのが凄いですよね……」

 

「恐ろしい執着心だ……まあ、大人な女性に対してトラウマを得てしまっているみたいですが……」

 

「まさか、まさかの女性恐怖症とか……」

 

「どうします?」

 

「【魅了スキル】を壊して、警察に通報だな……」

 

「それ、どうなりますかね?」

 

「さあ?」

 

だけど、そのまま保護させる訳には行かないし……【魅了スキル】は、確実に放棄させねば世界が荒れる。例え、今から原作に関わるとしても【魅了スキル】は使い物にならない様にするべきだ。残す様なモノではない。大人に……大人?まあ、何でも良いけど。肉体的に成長して、筋力を得たとして中身がアレだからロクな結末には至れまい。それに、この拉致監禁をやらかした女性は余りにも狡猾でエグいやり口が出来る者だった。まず、子供を拉致監禁する前にその家の家族構成を調べて一人だという事を確認している。その上で、家に押し入り土地の権利書等を得て売り払い通帳の中身を自分の通帳に移すと転生者の形跡を完全に揉み消してあった。

 

「スゲーなぁ?コイツ……」

 

「あれも、転生者なのではないですか?」

 

「能力値が、悪人側に高くなってるんじゃね?」

 

「…………あ、高町家の関係者ですね。正確には、永全不動八門一派・御神真刀流系列の方です」

 

「そら、能力値が高くても頷けるな……」

 

つか、戦闘民族に目を付けられたのか?そりゃ、例え戦闘系のチート能力があったとしても勝てる訳がない。彼は、目を付けられた時点で逃げられない運命に身を沈めた事になる。なんとも、憐れな。

 

「これ、先に保護させる必要があるのでは?」

 

「下手に【魅了スキル】を封印ないし削除したら……消されません?」

 

「なんとも、悩ましい選択だな……」

 

例え、彼女から解放されたとしても転生者は原作に関わる為に何を仕出かすかわかったモノじゃないので……消して貰えるのであれば、消して貰った方が良いかも知れない。だがしかし、彼は転生被害者でもあるので何ともし難い状況でもあった。もし、可能であるならば記憶をリセットしてしまえば良いんだけど……あそこまで育った彼の記憶をリセットすると、今度は生活とかにも多大な影響が出るので記憶のリセットは出来ない。前世の記憶だけを消せれば、その場限りではないのだけれど……残念ながら、俺は精神操作系の魔法が大の苦手分類だ。治療とかなら、全然イケるんだけど……催眠とか、マインドコントロールが今一使えない。なので、相手の意識を刈り取ってフレールくんを憑依させるやり方を推奨している。

使えなくはないけど、こちらが想定し思い描いた通りの事をさせる事が出来ないので精神操作系の魔法は諦めていた。使えはする。使えは……ただ、怒ってる人に使えば狂化するし、笑ってる人に使えば狂気乱舞するのでとても厄介だ。ある意味、発狂?ダウン系は、なんとかなるんだよ?まあ、自殺者も増えるけど。なので、俺はマジ精神操作系の魔法は使わない。というか、禁止されている。

 

「フレールくん、万能説!!」

 

「まあ、フレールくんは普通に万能ですが……」

 

「個々で、やれる事は限定されてるけど……」

 

「それぞれの属性に、精神干渉が可能なタイプ。電気化して、家電にも対応可!電子機器にも対応!!」

 

「なんて、有能な使い魔フレールくん!!」

 

「もう、フレールくんだけいたら良いんじゃね!?」

 

『『『それな!!』』』

 

「でも、フレールくんはコミュニケーションは取れない……」

 

「なんで、語学系を充実させなかったのか……」

 

「マスコットキャラ扱いだったからな!!」

 

『『『うぉい!!』』』

 

いや、だって、【鮮血の】が強くマスコットキャラを作れと推して来るから超多機能性能の使い魔にしたかったのに、ちっさくしたら詰め込むだけ詰め込んでもあの程度しか詰め込めなかったんだ。正確には、使い魔の大きさに比例するのではなくて【核】の大きさに比例するタイプなので……流石に、BB弾レベル(大量生産に伴い物資不足)の【核】ではあれが限界だったんだよ。大体、魔力の通りを良くする為に【核】の中央魔法陣は架空金属のオリハルコン製だからそこそこ希少だ。そして、オリハルコンで作られた魔法陣を硬化ベークライトでコーティングして球状にする。その上から、架空金属のミルリルをマイクロ繊維と呼ばれる程の紐状に加工し3D魔法陣化した反転術式の下書きに添って包み込む様に巻く……のだが、これがまた超細かい作業になるので1日一個作るだけで精神が逝ってしまう。小さく作れば作る程、使い魔が縮んで行くのでBB弾レベルでもそこそこ作れはするが……二個も作ろうとは誰も思わない。

精神をガリガリ削る、精密作業に俺も使い魔もドン引きの作業である。一時期、物資が無いのを言い訳に作らなかった時もあったぐらいだ。だって、ちょっと力を入れたら簡単に曲がるし文字の形状が少しでもズレると起動しないしミルリルのマイクロ繊維はちょっと力を込めるだけでプチッと切れるんだぞ!?やってられるか!!

全自動化した時は、使い魔含むほぼ全員で大喜びしたモノだ。つい、宴会モードで朝まで騒いで【風紀委員】に叱られるという失態を犯してしまった。お酒も飲んでたので、お説教の時間も通常の三倍だ。

高次元精神生命体なんだから、お酒くらい飲んだって良いじゃないか……どうせ、酔う事はないのだから。見た目が子供だからって、何がなんでも飲ませない様にするとかナンセンスだよ!

 

「所で、Master?」

 

「ん?」

 

「とても、重要な案件を思い出したのですが……」

 

「なんだ?」

 

「ユーリ様の事、忘れてませんか?」

 

「……Σ( ゚д゚)ハッ!!!」

 

「ああ、やっぱり……最近、忙しかったですもんね……」

 

「ど、どうしよう……」

 

「普通に、平謝りするしかないですよね?」

 

「紫天の書が、ない……」

 

「は?」

 

「どっかに、置き忘れてるらしい……」

 

「……………………」

 

「平謝り所か、土下座でも許して貰えるか……」

 

「…………【組織】、ですかね?」

 

「いずれにしろ、最早どうにもならんな……」

 

「大人モードで、徹底的に責められますね?」

 

「マジか……」

 

と、とりあえず、【組織】にいる使い魔にお願いして紫天の書を探して貰う事にした。ついでに、【船】や【秘密基地】にいる奴等にも声を掛けておく。しばらくして、病んで拗ね切ったユーリとリィンが見付かった旨が伝えられる。やはり、【組織】に放置していたらしい。

他の声を掛けた奴等に感謝しつつ、今後ユーリ達が行いそうな報復を思い浮かべながら目の前の問題にも思考を分割する。つか、大人モードでお風呂に連れ込まれたら普通に死ねるんだが……殺らないよね?流石に、幼児化させられたりすると色々と……え?バイパスが、前回の全力解放で崩壊した!?幼児化云々を考えていたら、融合している【俺】から幼児化用のバイパス術式が消滅したとの報告が上がって来た。つまり、幾ら大人の女性の裸を見たとしても追い詰められて幼児化する事は無くなったそうだ。だがしかし、女性の裸に対して恐怖を得る症状は残っているとのこと。

 

「詰んでる?」

 

「Master、ちょっと思いますに……彼、このまま彼処から追い出されたら詰みません?で、犯人は高飛びで完全犯罪ですね?」

 

「お前、エグい事言うね?人生も家も財産も奪われた奴に……無一文で、家も住民票すらなくゴミの様に捨てられるとか……残酷過ぎるだろ!?」

 

「でも、彼女ならやりそうですよ?」

 

「まあ、否定はしない」

 

【魅了スキル】で、強制的に惚れていたとはいえ相手の全財産を奪い監禁し続けて来た犯罪者な彼女ならば、例え正気を取り戻したとしてもなまじ行動力があるのでやりそうだった。

 

「どうします?」

 

「でも、それなら……第一管理世界ミッドチルダに次元漂流者として放り出しても良い訳だしなぁ……【魅了スキル】粉砕して、やってみるか?」

 

「故郷の情報は抜いておいた方が良いですよ?」

 

「なら、エピソード記憶は削除だな……後は、時空管理局にお任せって事で!!」

 

それが、一番彼に取っては良い采配の様な気がして俺は彼の今後全てを時空管理局に丸投げする事を決定する。使えるモノは、例え時空管理局でも使えば良い。とりあえず、フェイト・T・ハラオウンが指揮する次元航行艦の近くで次元震を起こし、その中心に記憶喪失と化した彼を配置して保護させる事にする。フェイト姉に任せておけば、後はどうにでもなるだろうから丸投げしてしまう事にした。

という訳で、サクッと侵入。記憶を削除して、【魅了スキル】を破壊。そのまま拉致って、フェイト姉の乗る次元航行艦に近い世界で次元震を起こして彼を放置。様子を見ていると、フェイト姉が指揮する次元航行艦の隊員が現れ彼を保護して行った。

 

「よし、これでバッチリだな!!」

 

「原作に関わるっていう願いも叶えてますし、大丈夫でしょう!!」

 

「だよな!!」

 

何はともあれ、記憶を失った彼が今後どんな事をして行くかはわからないけど……彼が、望んだ願いは叶えたし問題は解決されたと考えて良い。まあ、生前の記憶も今世の記憶も無いけど。

 

「大丈夫、大丈夫!例え、クレームが発生したとしても何の後ろ楯もない彼が原作と関わるにはこれしかなかったんだ!!」

 

「そうですよね!彼が、原作に関わるにはこうする他ないですよね!」

 

さて、転生者の問題がなくなった所で次の問題は放置に放置を重ねて忘れ去られていたユーリとリインフォースの病み拗ね問題か。

いずれにしろ、《時渡り》を行えばユーリは紫天の書に戻ってしまうし、リインフォースに至っては一時的な機能不全で気絶しちゃうのでうっかり忘れてしまう事が多くなる。なので、仕方がないよね?

だって、折角コンパクトに収まっているのに出すと面倒で鬱陶しいんだよ?俺には、仕事という義務があるというのに奴等は何もしない癖に暇だぁ~勉強だぁ~と邪魔をしてくる始末。

それに構って、時間を浪費させられる者の身にもなって欲しい。

 

「いっそうの事、このまま【組織】に放置じゃダメかな?」

 

「病んで、拗ね切っているって事は病み堕ちするのでは?」

 

「病み堕ち……」

 

大騒ぎされて、仕事を邪魔されるよりも面倒臭い病み堕ち。ぶっちゃけ、病み堕ちされるくらいなら仕事の邪魔をされる方が面倒が少なくて良いかも知れない。ひたすら、ネチネチ愚痴られるのと一時的なお叱りを受けるのでは後者の方が良かった。

 

「糞ぉ!神めぇ!!」

 

「許容量を超えたらしい……」

 

「だって、リインフォースはアレだとしても紫天の書とユーリは原作最強だからと【神】が持ち出して来た存在じゃん!糞神めぇ!!」

 

「それだと、便所の神になります」

 

「応援してくるだけだろ!?アレは!無害な神は良いんだよ!!」

 

「頑張っていると、ですね。それでは、ユーリ様方が有害だと言っている様なモノでは?」

 

「言葉を歪めるな!?なんで、自己解釈で自己歪曲させるんだよ!?誰も、そんな事言ってないだろう!?ただ、仕事の邪魔だ!」

 

「言っている様なモノでは?」

 

「言ってない!」

 

「静様なら、構える時間は幾らでも作れるのですよね?」

 

「…………お前、死にたいのか?」

 

「いえ、まさか……失言でした……」

 

「ユーリもリインフォースも、自由にしていれば良いんだよ。僕の後ろを付いて回るんじゃなく、自発的に自分のやりたい事をさせたいんだ。なのに、僕に付いて回るから不自由にさせるんだろ?」

 

そもそも、前提が俺の考えているモノと彼女達のモノと違うから困っているんじゃないか!?それを、人の揚げ足をとる様な真似をするから怒らざるを得ないのであって、言葉をまともに受け取るのならばこんな言い回しはしたくもない。つか、煩わせるなよ!?

 

「ああ、もう!効率と合理性だけを追求していきたい!」

 

「人間ですもの、それは無理というモノでは?」

 

「わかってるよ!?お前、さっきから何で突っ掛かって来んの!?」

 

「突っ掛かってなどいませんが?」

 

「……コイツ、ウザイ。チェンジで……」

 

「ちょ、酷い……」

 

面倒な使い魔を入れ換えて、いつものメンバーを引き出す。

つか、この間の似非関西弁はどうしたんだ!?こんな陰湿な奴より、この間の似非関西弁を出すがよろし!居ないのか!?

 

「【組織】へ、紫天の書を受け取りに行きました」

 

「流石、似非関西人。フットワークが、軽いな!」

 

そして、現在進行形で超面倒なメンバーを迎えに行っただと!?そんな事に気を回す暇があるなら、俺の隣でツッコミを入れていて欲しかった。あんな、陰険な突っ掛かり野郎ではなくて!

 

「で、結局あれはなんだったんだ?」

 

「最近、マンネリ化してきたので反対意見担当の役をやってみよう……的な?活動担当の使い魔です。今まで、Master肯定派しか居ませんでしたので……」

 

「…………僕はまた、人の逆鱗を逆撫でする派かと思ったよ!?」

 

「要勉強ですね。今はまだ、引っ込めておきます」

 

「そうしろ。殺意しか湧いて来ない会話は不要だ」

 

全く、【魔王化】して魔法少女の世界を蹂躙したくなるレベルでイラッと来ちゃったよ。今なら、転生者を全員【古き神の《堕ち神》】に突っ込ませたって気にならないレベル。まあ、そんな事をしたら神様特典が全損してデメリット特典フィーバーで人生の底辺を地でひた走る事になるだろうけど。しかも、呪い付きでイケメンだろうが男の娘だろうが異性から全力全開で嫌われるなんておまけまであり。

最悪、無限賢者タイムで異性の色香に迫られ様と笑って押し退けれるレベルの……最早、泣く事も出来ない人生になると思われ。

そういう時に限って、デメリット特典がラッキースケベなんて悪夢になるんだよなぁ。しかも、無限賢者タイムでなければそのままお持ち帰りが出来るレベルで。マジ泣き人生ですね?つか、これお仕置きで使えるんじゃね?まあ、これをされた転生者は血の涙を流してのたうち回るのだろうけど。スーパー賢者タイム&スーパーラッキースケベか……うん、ストックしておこう。

 

「何故でしょう?双夜が、とても邪悪な笑顔で……とても、悪い事を考えている様な気がします……」

 

「戻って来て、早々叱る前にドン引きさせられるとか……対応に困るです……」

 

「あ、ごめんねぇ?ちょっと、人生を殺したい転生者が居たもので……つか、メチャクチャにしてやりたい……クックックッ……」

 

「「ひぃ!?」」

 

《威圧》を解放して、ニヤニヤと続きを考える。これで、邪悪な事を考える悪魔的な存在の出来上がりだ。しばらく、叱られる事はないと思われる。まあ、先伸ばし程度の効果しかないだろうけど……今は、それで十分だった。ついでに、《殺気》も解放しておこう。

 

「《威圧》と《殺気》かいな?一体、何を考えているんやろな?」

 

「ああ、戻ったか。いや……何、【古き神な《堕ち神》】と転生者を引き会わせたらどうなるかなぁ……と?」

 

「そら、神様特典全損してデメリット特典フィーバーするだけやろ?」

 

「フムフム。それ経由で、賢者タイムとラッキースケベをデメリットにしたら?」

 

「アンタ、えらいエゲツない事考えますなぁ?正に、転生者の天敵ですわ……あ、それに『異性に嫌われる』とか『嫌悪される』とか付けたら自殺するんとちゃいますか?もちろん、信用と人格否定が起きる様に……徐々に、周囲から友人が居なくなる感じで……」

 

「お前も、大概だからな?」

 

そんな、デメリット特典を付けたら普通にその転生者は自殺すると思うぞ?例えば、《薄縁》を付与して他者との【縁】を結びにくくしたりとか?恋人も出来なければ、当然友人も出来難い。そこに、『嫌われ』や『嫌悪』なんて付与したら強制的なボッチの出来上がりである。

薄暗い部屋の片隅で、膝を抱えて小さく丸まって居そうな……そういうイメージがある。最悪、首を括って死んで居そうだ。

性欲を感じなくても、男は女の色香を求める生き物だから肌多めの写真集を持っていればそれだけで『嫌われ』たり『嫌悪』されたりする訳だ。そこに、信用喪失とか人格否定なんてモノが加わると社会的地位を失った挙げ句、回りから人が居なくなって最後は一人寂しく引き籠る結果に収まる。即ち、生前と同じ状況ですね?デメリット特典フィーバーは、【呪い】と相まって酷くドロドロとした人間性を引き出す事があるから普通はやらない事だ。だが、糞みたいな転生者には普通にデメリット特典フィーバーしても然程問題ない気がしないでもない。まあ、そこまでの判断を下させる転生者が居るとも限らないが……人間が、想定できる事柄は基本あると見ても間違いではないので一応の手段としてストックしておく事とする。

 

「「双夜!?」」

 

「あ、はい。ごめんなさい……」

 

「今回は、許しません!!」

 

「☆O☆HA☆NA☆SI☆するです!!」

 

「え、マジで!?」

 

 

 

 

 




これで、ハリー・トライベッカの悔し泣きに筋が通るんじゃね?流石に、負けただけじゃ弱いからなぁ。まあ、試合に負けて泣く卓球選手は居ましたけど。だけど、やっぱり『泣く』レベルじゃないよね?負けていたのに、勝ちを譲られたなんてレベルじゃないと(笑)。いやー、鬼畜だなぁ双夜は!!負けず嫌いに、勝ちを譲るとか鬼畜過ぎるでしょ!?そして、決着も着けずに奴は世界を出ます!!
正に、悪魔の所業!!とんでもない、トラウマ植え付けやがって……。ってな、感じにしてみました!!本当は、ジークでも良かったんだけど……ジークは、本当に痴女扱いしたら泣きそうなのでハリー……弄られ担当にしてみたよ?

因みに、双夜のレイジングハートはエクセリオンモード固定されています。可変式だと、連結部分が脆くなるからと最初からエクセリオンモードで杖&槍扱いとなります。
A.C.S.D.が、双夜のメイン(槍扱い)ウェポンです。杖なのに槍扱いで、秋沙雨をひたすら連発!防御無視の貫通攻撃に皆絶望します。まあ、一番の絶望所は反転術式込みのバインドですが……魔法障壁貫通からのゼロ距離砲撃もありですね。むしろ、A.C.S.D.で刺し引っ掛けてゼロ距離砲撃とかが一番ですかね?あー、スパロボのデンドロビウムみたく突撃して砲身の先を敵に押し付けて撃つみたいな?あんな感じで(笑)。そうなると、嫌がらせですよね。避けられないじゃないか!?

【魅了】スキルの良くある結末。
傾国になるか、拉致監禁されるかの二択。
普通に考えて、魔法が使えたとしても所詮は子供。
スタンガンで気絶させられたら、割りと簡単に持ち運び出来て閉じ込められる状態だよね(笑)。キャリーバックにも収まるコンパクトぶりとかw。幼児や小学生w。それが、見目麗しい美形やイケメンや男の娘なら尚更。しかも、戦闘民族がいる世界で【魅了】スキルとかw。拉致って下さいと言わんばかりのお馬鹿っプリに爆笑ですよ?

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m(_ _)m

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いつも、読んでくれてありがとうございます。

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