絶望を払う者~狂気の神々vs愉快で〇〇な仲間達~   作:葉月華杏

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三〇四話

Re:

 

 

とりあえず、セイビアさん達には黙って貰って俺は一通りのツッコミを終わらせて置いた。つーか、この人……二人以上居たら、普通にツッコミが間に合わなくなるとかおかし過ぎるだろ!?ってか、高純度の《賢者の石》を作成しようという時になんでやって来た!?おかげで、作業中断でツッコミ三昧なボケ倒しが始まっちゃったじゃないか!?糞ぉ!ツッコミ要員の増員を求む!!

 

「なんでやねん!なんでやねん!なんでやねん!!」

 

「落ち着け、神崎。まだ、話は始まったばかりだぞ?」

 

「黙れよ!?口を閉じろ!セイビアさんが、喋り出すとツッコミが間に合わねぇだろう!?」

 

「気持ちはわかるが、とりあえず話を進めようではないか?」

 

「ツッコミ所満載の話を、俺の目の前でするんじゃねぇよ!?」

 

頭の中や心の中でのツッコミが、全く追い付かなくなるなんて事態が初めてだよ!?そりゃ、師匠達とのやり取りでツッコミが追い付かなくなる事はあったが……間に合わないなんて事は一度も無かったよ!?つか、相手を黙らせて尚追い付かないってどういう事!?追従しか出来なかったぞ!?

 

「「まあまあ……」」

 

「兄様。とりあえず、先に高純度な《賢者の石》を作成してしまいませんか?このままでは、何時作れるかわからなくなってしまいますよ?」

 

「おぉう……確かに。じゃ、セイビアさんよろしくお願いします。そして、未来のセイビアさんは出てって下さい」

 

「あ、了解」

 

「え?俺、追い出されるの!?」

 

「知っておるだろう?サッサと、出て行け!」

 

「お?おぉ!?」

 

未来から来たセイビアさんは、オルタに背中を押されて錬金工房から出て行った。わかっていた事ではあるけれど、セイビアさんが一人以上居ると喧しい事この上ない。そして、トラブルも三倍と来たもんだ。二倍じゃ無いんだ……とは、思ったけれど。あの様子では、普通に三倍増しなのも頷けるというもの。ガチで、迷惑な。

とりあえず、現在のセイビアさんに手伝って貰って俺は全力で魔力を練り上げ、《賢者の石》の材料が乗せてある錬成陣へと一気に流す。一応、錬成陣のリミッターは外されているらしいけど……練り上げた魔力を、一度に流し込むのはそこそこ勇気が行った。

だって、錬成陣に流し込まれる魔力量は質もかなりの高純度かつ高レベルで膨大な量なんだぜ?ぶっちゃけ、錬成陣が堪えられずに爆発四散するかと思ってしまうレベル。だが、少しでも弱めたら失敗するのは目に見えていたから死を覚悟してブチ込んだ。

だけど、錬成陣は流し込まれる膨大な魔力にものともせず……逆に、恐ろしくなるくらい魔力を呑み込んで行く。あ、いや、呑まれてる!超呑まれてる!?あ、あ、あ、ちょ、ちょっと待って!?ヤバい、吸い取られる!?練らないと!魔力を練り上げないと!!

なんというか、その後の俺は錬成陣に練り上げる魔力を片っ端から吸い上げられて……最終的に気絶した。

 

「ひ……酷い目にあった……」

 

「あの錬成陣、マジで洒落にならないよなぁ……俺も、初めて使った時は冗談にも洒落にも成らないくらい呑まれてビビったもんさ」

 

「根こそぎ持って行かれるもんなぁ(笑)」

 

「怖い。錬成陣、怖い……」((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル

 

「その気持ちは、とても良くわかる。一度でも体験すると、二度と《時空石》を作りたくないって思うもん。さて、そんな神崎君に悲報です(笑)。今回は、高純度の《賢者の石》作成でしたが……次は、《時空石》を作成して貰います!!」

 

「あの錬成陣で、次は《時空石》の作成……また、魔力を際限無く呑まれ続けるっていう悪夢が……」

 

「嫌ああああぁぁぁぁぁ!!!!」

 

あの体験をもう一度とか、無理です!!つか、《賢者の石》だけで十分恐怖体験だったというのにここに来て更に《時空石》の作成とか……無理に決まってんだろ!?

とりあえず、数日のお休み期間が与えられたけど……これって魔力の回復期間ですよね!?このお休みが終わったら、また練り上げた魔力を根こそぎ呑まれる作業が待ってるんですよね!?

 

「ふっ……死んだ。俺、死んだ……」

 

「皆が、通る道だ。それを乗り越えるだけで、君にはハーレムという報酬が待っているのだよ?やるよね?」

 

「もう、ハーレムはいいです。遠慮します。あんな恐怖に耐えてまで、得たいモノでも無いんで諦めます」

 

「おいおい。そこは、奮起する所だろう!?」

 

「もう、翼で良いや。俺の事、好いてくれているみたいだし……ハーレム諦めて、翼と結婚しますよ?」

 

「「あ、そんなに怖かったのか……」」

 

「兄様が、心から煤けて……」

 

「兄様!駄目なのじゃ!兄様には、欲望でギラギラしてて貰わないとコメディに成らないのじゃ!!」

 

「それだけの為に、ハーレムを求めていた訳じゃないんでもう翼だけで良いです。マジで……」

 

「ちょっと、記憶消そうか?」

 

「だな」

 

 

 

……………………

 

 

……………………

 

 

……………………。

 

 

 

俺は、高純度の《賢者の石》作成に成功した!何故か、その時の記憶が全くないんだけど?セイビアさんの話では、良くあるそうなので気にしない事に!そして、次は待ちに待った《時空石》の作成だ!これを成功させれば、晴れて俺は俺のハーレムを手にする事が出来る!!

 

「なんというか、兄様が可哀想です」

 

「気にしない。気にしない」

 

「良くある事じゃないか……」

 

「あれでこそ、兄様なのじゃ!」

 

「ん?何か言ったか?」

 

「「何でもない」」

 

「「問題(ないの)ありません」」

 

「???」

 

良くわからないが、大丈夫らしい。

その後は、魔力休暇なる期間を得てその期間を翼とまったりしたりデートしたりしたけど、以前の様な抵抗感もなくすんなり受け入れられた。休暇期間中は、そんな感じで日常を過ごしていたんだけど……翼が言うに、俺の感じがガラリと変わってしまったと言う。そんなに変わった気はないんだけど、やたら翼に俺が変わったと言われるのでリリィに聞いてみたら問題無いと言われた。

 

「問題ありません」

 

「問題ないのじゃ」

 

「きっと、神々に洗脳処置されていたモノが消えたのだと思われます。確か、兄様には『ハーレム推奨』という洗脳がされていたハズなので、それが自然に解けたのだと思われます」

 

「……え?俺、洗脳されてたの!?」

 

「はい。兄様達は、神々の娯楽扱いになっていましたので、後から『ハーレム願望』みたいな記憶を植え付けられていたのでしょう」

 

「故に、兄様は『ハーレムを築きたい』等という欲望で本来の願望を塗り潰されていたんだ。最近は、段々解けておったから本来の願望が見え隠れしておったがの?」

 

「本来の願望?」

 

「ウム、本来の願望だ!……ああ、我等がそれを告げる訳には行かぬ故、それがどんなモノなのかは兄様自身で確認するが良い」

 

「私達が断言して、それが兄様に余計な刷り込みになる可能性もありますので明言は避けさせていただきます」

 

「おぉう。な、成る程……」

 

リリィ達が、言いたい事はわかるので言及はしないけど……俺、前回の転生時に神様から『ハーレム願望』という洗脳を受けていたらしいよ?それ故に、【リリなの】のヒロイン達に物凄い執着があったらしい。それを聞いて、俺はある種の悟りみたいなモノを感じていた。それと同時に、ハーレムとかどうでも良くなってくる。

 

「はあ……成る程。そっかぁ……俺のハーレム願望って、後付けの願望だったんだぁ……」

 

「あ、兄様?」

 

「だ、大丈夫かの?」

 

「何が?」

 

「いや……兄様から、野望が抜けて行く様な……」

 

「いえ、欲望かもしれません……」

 

「まあ、とりあえず……神様には、転生させて貰ったからハーレムは作るけどさ。別に、ハーレムが形成されるなら先に進まなくても問題ないよな?」

 

「あ、これは……」

 

「『悟り』ですね……」

 

「イチャイチャして、ウハウハかつコメディで【神】が楽しめるなら問題無いんだろう?なら、俺はオコボレ程度の報酬で問題なさそうだし……」

 

「あ、駄目です。完全に、【悟り】状態ですね」

 

「これなら、ハーレムは簡単に出来そうですが……被害者が……」

 

「転生者に、ヒロインに、物語の登場人物達と拡大しそうだの?」

 

「目的は、ハーレムによって生まれるコメディ。依頼者の要望は、ちゃんと達成させるから大丈夫だよ?」

 

「こりゃ、駄目だな……」

 

「もう一回な?」

 

 

 

……………………

 

 

……………………

 

 

……………………。

 

 

 

「神崎、アンタも大変ね……」

 

「え?何が?」

 

なんか、スゲー翼に同情されたんですけど!?なんで!?

とりあえず、ここ数日の記憶が曖昧なんだけど?どうなってんの?と思ったが《時空石》作成の前段階になったので雑念は切り捨てる。何か、物凄く重大な話を聞いた様な気がするんだけど……はて?今一、思い出せない上にちょっとスッキリしてるんですが……何かありましたかね?

 

「ほら、《時空石》作るんだろ?」

 

「あ、はい。頑張ります!」

 

セイビアさんに促され、雑念を捨てた俺は言われるままに魔力を練り上げて行く。何故か、錬金術の作業台には高純度の《賢者の石》と普通の《賢者の石》があるけど……気にはならない。多分、必要なんだろうと納得して俺は魔力を練り上げて行った。そこから漏れ出た魔力を《時空石》の錬成にセイビアさんが使って行くので更に魔力出力を上げて練気制度を高めて行く。そして、高まって行く魔力練度が最高潮に至った所で錬成陣へと魔力を叩き込んだ。練り上げられた魔力が、ドンドン錬成陣に呑まれて行く。あるぇ!?あ、ちょ、呑まれてる!超呑まれてる!?あ、あ、あ、ちょ、ちょっと待って!?ヤバい、吸い取られる!?え?あれ!?何、この記憶……え!?ちょ、怖い!あ、あ、あ、嫌ああああぁぁぁぁぁ!!!!!!!!

そして、俺は魔力枯渇で気絶した。

 

「あ、ヤバい。高純度のヤツと通常のヤツが……」

 

「お?おぉ!?嘘だろ!?普通、それが融合するなんて事はないハズだぞ!?…………神崎は、豪運だな(笑)」

 

「それに、トラウマから記憶がフラッシュバックしたらしい」

 

「最後、悲鳴を上げてたもんなぁ……」

 

「「消すか(笑)」」

 

 

 

……………………

 

 

……………………

 

 

……………………。

 

 

 

気が付くと、間借りしている宿舎の寝室に寝ていた。

 

「???」

 

なんか、寝る前の記憶が曖昧なんだけど?俺、何かしてたっけ?

今一、状況が把握出来ないんだけど……枕元には、見慣れぬ《時空石》が置かれていた。これ、師匠が胸元に下げているヤツと似ているけど……色が違う?

 

「兄様!目が覚めたんですね?」

 

「あ、おはようなのじゃ!兄様」

 

「神崎、錬成中に倒れたって聞いたけど……大丈夫?」

 

「シンパイシマシタヨ、マスター……」

 

セイバーが、妙に片言だったけれど……皆が、とても心配してくれるので割りとヤバい状況に陥っていた事を自覚する。どうやら、魔力量が足らなくて命を削り取られかけてしまったらしい。まあ、俺は不老不死なので差ほど大事にはならなかったけど……人間だったら、普通に死んでいる所だとセイビアさんに言われた。

 

「マジか……危なかった……」

 

「うん。まあ、助かったんだから良かったな?」

 

「それで、神崎も《時空石》持ちだ。双夜とは別に、様々な世界に行ける様になったんだから簡単なクエストでも受けてみるか?」

 

「あ、いえ……まだ、そういうのは早いかと……」

 

「ああ、そうか……まあ、その気になったら言ってくれ」

 

「ソウダナ、マダハヤイヨナ……」

 

「とりあえず、メデタイからパーティーでもするか?」

 

「それとも、【リリなの】世界に戻って即行ハーレムか?」

 

「俺、【始まりの】呼んで来るわ!」

 

「ははは。( ゚д゚)ハッ!!?待て!【始まりの魔法使い】を呼ぼうとするんじゃねぇよ!?俺を殺す気か!?」

 

走り出そうとする禍焔凍真を捕まえて、なし崩しに自己紹介でお祝いで騒いで飲んで呑まれてのドンチャン騒ぎとなった。今一、何が何だかわからないけど、皆騒ぎたいだけの様なのでそのまま朝まで飲む事に。何故か、飲まされている間ずっとリリィ達が遠巻きにこっちを見ていたけど……何なんですかね?何か、悪巧みをしていそうで怖いんですが!?そこに、翼も混ざっているので大した事にはならないと思うけど……とても、不安だった。

 

「改めまして、禍焔凍真です。よろしくお願いします!」

 

「ああ、うん。交換条件の話は聞いてるから、ヨロシクな?俺は、神崎大悟。師、如月双夜の弟子だ」

 

「私は、その如月双夜に保護されている不知火翼よ……」

 

「如月双夜の使い魔が一人、テオルグ・オルタです」

 

「同じく、ラヴォルフ・リリィです」

 

「神崎大悟のサーヴァント、セイバーだ」

 

有耶無耶な感じで、合流する事になった禍焔凍真だったので改めて自己紹介をしてみた。その上で、禍焔凍真を上から下まで見たんだけど……見た目、どっかの世紀末覇者な雑魚ッポイ姿なんだけど?ネタ装備ですか?

 

「なんか、凄いメンバーですね……」

 

「まあ、な。ある意味、ハーレムだな……全然、ハーレムらしい事はした事ないけど。見た目だけは、ハーレムだな(笑)(泣)」

 

「えっと……」

 

「ああ、気にすんな。【始まりの魔法使い】対策だから」

 

「ああ。成る程……」

 

「とりあえず、この後……トーマが、どれくらい動けるか見るんで模擬戦しようぜ?」

 

「はぁ……聞いていた通り、バトルジャンキーなんですね……」

 

「なんだ?戦いは、苦手なのか?ああ、そう言えば《隠鬼》なんだっけ?じゃあ、模擬戦じゃなくてテストでも良いぞ?」

 

最強の女剣士の元に行けば、それなりのテストが受けられるのでその結果で判断するのもアリだと思っていた。とりあえず、端末でどんなテストがあるか確認してハードなヤツを選んで申し込んでみる。それを禍焔凍真に伝えたら、何故か苦笑いが返って来た。

 

「なんだ!?」

 

「端末、使いこなしているんですね……」

 

「? 便利だからな……」

 

「あ、や、何でもないです……」

 

「???」

 

今一、わからない。

後で、リリィにトーマは端末を使わない派なんだと聞いた。ああ、元々がリア充だからトーマは端末の使い方を熟知してないのか。

そりゃ、元引き籠りで端末を使いまくっている俺が不思議な存在に見えるだろうな?ははは。リア充め、爆散しろ(笑)。

 

「あ。神崎くんはこっちな?トーマの結果が出るまで、俺達が《時空石》について説明するから時間開けとけよ?」

 

「了解です!」

 

「トーマは、ポアンの所な?行き方は、わかるだろう?」

 

「あ、はい。模擬戦じゃないなら……」

 

そう言って、禍焔凍真は最強の女剣士の元へと向かって行く。

その後ろ姿を見送って、俺は自分が感じた事をセイビアさんに聞いてみた。何となくだけど、アイツ俺に怯えてねぇ?

 

「ああ。散々、比べたからな……」

 

「何を?」

 

「お前と、トーマの違いをだよ」

 

「だから?」

 

「トーマからしたら、お前が化け物に見えるんだよ」

 

「戦闘職と、非戦闘職の違いなんじゃ……」

 

「「いやいや」」

 

「お前、普通に《堕ち神》屠れるじゃん……」

 

「トーマは、ズタボロにされた口だろう?」

 

「あー。何か面倒ッスね……」

 

俺には、アイツの気持ちはわからないけど……強く成ろうとしないヤツに羨まれても気にもなりそうにない。ぶっちゃけ、同じ土台に居ないから住み分けが出来ているので問題にもならない。

それよりも、俺的には《時空石》の説明の方が気になっていたので禍焔凍真についてはスルーする事にした。アイツは、俺の邪魔さえしなければ放置で問題ない。

 

「さて、神崎の《時空石》だが……」

 

「実は、普通の《時空石》とは別物になった!」

 

「は!?」

 

「まあ、普通の《時空石》とは違うというだけで……能力的には、通常のモノより断然良いモノになっている!」

 

「効果の方は、枝分かれした近接平行世界への《時渡り》が可能……という能力の追加だな。つまり、ギャルゲーをクリアした後で何度も回想モードが使える感じか?もしくは、其々のセーブデータを使って其々のヒロインとクリア後のストーリーを楽しめるっていう感じだ」

 

「つまり?」

 

「擬似的なハーレムを、より良く楽しめる機能が付いているって事だ。その辺りは、自分で確認すると良い」

 

セイビアさんの言いたい事は、ギャルゲーで例えて貰ったのである程度は理解出来た。つまり、『分岐セーブ』みたいなモノ。其々のヒロインを、ある程度攻略して分岐セーブ。で、攻略し終えたらセーブして分岐に戻り別のヒロインを攻略出来るっていうアレですね?そして、また『セーブ』さえしていればその時点に戻って続きが出来ると……また、なんて御都合主義な《時空石》が出来ましたかねぇ?つーか、これのデメリットはなんですか?(震ぇ声)

 

「それでだな……神崎、【卵】要らねえ?」

 

「…………要りません!」

 

「おいおい、なんの説明も聞かずに要らないとか言うなよ……」

 

「断じて、要りません。必要ありません」

 

唐突に話の流れをブッた切って、【卵】をススメて来るセイビアさん達が俺に取って良さげなモノをくれるハズがない。故に、全力でお断りする。つーか、それがデメリットですか?違いますよね?

じゃ、要らないです。マジで、要らないです。

 

「要らないので、引っ込めて下さい。あ、ちょ、押し付けて来るんじゃねぇよ!?ウゼェ、ヤメロ!!」

 

「デメリットが、欲しいんだろう?ほらほら、貰っちまえよ!」

 

「ここで、これを受けなきゃとんでもないデメリットが……」

 

「嘘ですね!デメリットとか、無いんだろう!?つか、デメリットは禍焔凍真で間に合ってるから押し付けてくんな!?」

 

ガシッ!と、取っ組み合いになりつつあるけど押し付け様とするセイビアさんを足蹴にして引き離そうと躍起になる。その際、本音がちょこっと漏れてしまったけれど……気にはしない!

 

「…………俺、デメリットなんだ……」

 

「「まあまあ」」

 

「真実って、残酷よね……」

 

「ちょ、姉様まで……」

 

「そんなに俺、嫌われてるんだ……」

 

「余分だからの」

 

「オルタ!!」

 

「ま、頑張って居場所を作るが良い(笑)」

 

「基本、新人なんてそんなモノよ。だから、後輩はパシリとなって先輩に尽くすんじゃない?……違っていて?」

 

「つまり、姉様は禍焔凍真をパシリにするのですか?」

 

「しないわよ?」

 

「フン。姉様が、こんな者に目を向けるハズがなかろう?」

 

外野が、禍焔凍真の話題で盛り上がっている様だが是非ともこっちの擁護をお願いしたい!つーか、ヘルプ!ヘルプミー!!

その後、なんとか押し付けられそうになった【卵】を偶然を装い叩き割ると話は流れる。あの【卵】は、割りと貴重品だったらしくすぐには替えを用意でき無かったモヨウ。

ラッキー♪

今でも、余り気味なのに更にキャラを増やす面倒は御免だからなぁ。それが、マスコットとかになると余計忘れられそうだ。なので、回避出来るなら回避しないとキャラの濃い奴が多いから薄れてしまう。そして、禍焔凍真は普通だから薄まってしまう者の一人だろう。せめて、オルタを押し退けるくらいのキャラであって欲しい。それくらい出来れば、ここでも居場所は作れただろう。

こうして、俺達に新たな仲間が増える。

 

影の薄い奴ではあるけれど、『禍焔凍真』が仲間になった。

 

 

 

 

 




何度も記憶削除!!可哀想な神崎。ストーリー上、悟る事も腑抜ける事も許されないメインキャラ(笑)。割りと、気軽に記憶を削除するセイビア達がかなり手慣れてるのがわかるお話でしたw。ほっときゃぁ、翼とゴールインしてたのにトーマの為に『悟り』も『腑抜け』も回避されてしまいました。まあ、そういうコメディなんだけどさ(笑)。でも、『トーマの為』という大義名分があるからやり易かったよ(*≧∀≦*)!!

最近、思い出した事。
元々、双夜の戦闘能力は低く見積もっていたんだよね。まあ、無断で相手の意志関係なく魔改造しちゃう奴等が人体実験をやらかしてくれちゃって五倍増しになっちゃいましたが……なんで、今でこそ『俺TUEEE』な双夜は物量戦と群大を扱うだけの魔導師でありました。そこに、【真実の瞳】と【ルール・ブレイカー】を加えただけの存在です。後は、【魔工技士】という特殊な研究職&生産職が入ってガチンコの危険人物にwww。これだけでも、十分『俺TUEEE』で『俺SUGEEE』な『俺最強』だったんですがここに神格が入ってややっこしくなりました。つーか、神格は【真実の瞳】に変化したハズなのにね?なんで、復活してんのかなぁ?元々、神格なんて必要ないくらいには強かったんだけど?あれもこれも全部、【組織】のマッド達のせいですね!作者の好きな、物量戦が……大量の人材が……役立たずに。なんの為の特殊存在ですか!?
《神殺し》キャラの虐殺者なんですよ!?
死神的扱いの存在だったのに何遊んでやがりますか!?
等々と、自由勝手に動き回るキャラが多くて色々と大変です。なので、この世界の双夜はこの世界用に調整されたキャラだと思ってください。ぶっちゃけ、神格は要らない!
え?本音で語れ?ふふふ……多分、別のキャラ設定と混ざってるみたいです。いや、マジでwww。なんか、スキル多いなぁと思ってたんですが……別の『如月双夜』が混ざってるッポイです。【魔王】に、神格は無かったという記憶が新たに思い出されたので……多分?間違った設定情報が混ざってるモヨウ。今更なので、そのまま放置しますが……【魔王】な双夜に神格は無かったッポイです!!(震え声)
だって、【システム・ユグドラシル】があるのに《太陽の化身》はおかしいだろ!?能力が、複重してる事になるんだぞ!?【システム・ユグドラシル】=魔力動力炉(MPを生産する使い魔)。《太陽の化身》=魔力を無限回復する能力。ほら、複重してるじゃん!!やっぱ、混ざってる!!
キャラが多いと、良くあるある話だけど……キャラ名を一緒にしたのが全ての原因だと思われる!!別の名前にしておけば良かったぁ……(後悔中)。

誤字・方言あれば報告をお願いします。
m(_ _)m

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いつも、読んでくれてありがとうございます。

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