絶望を払う者~狂気の神々vs愉快で〇〇な仲間達~   作:葉月華杏

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遅くなりましたが、明けましておめでとうございます!!


二九五話

Re:

 

 

それでは、原作ヒロインの攻略を始めよう!

ーー等と、攻略を進め様とした所で師匠の《時渡り》によって邪魔された。はい、別の世界軸です!チクショーゥ!!嫌がらせか!?とも思ったけれど、【天子】出現によって良くあるパターンとなったらしい世界の調整は割りと短期間で済んだモヨウ。

【天子】の出現は、世界の歪みを一定のパターンにしちゃうんですね!?と思いきや……元々の歪みが小さかったにも関わらず、【天子】の出現で大きくなっちゃったから調整が必要になったとのこと。成る程成る程、【天子】が来なければ調整の必要は無かったんですね?

……ふざけんな!?チクショー!!!俺の計画……。

まあ良い。まだ、ヒロイン攻略も初っぱなだったからそれ程困ったりはしないが……終盤だったら、師匠だとしても刺してたかも?

 

「ほぉぅ……殺れるもんならやってみるか?」

 

「すいません、すいません。言ってみただけです!」

 

「いつでも、ウェルカムだぞ?まあ、返り討ちにしてやるがな?」

 

「ちょっとした出来心だったんです。冗談の一種ですから、気にしないで下さい!」

 

ナチュラルに人の心を読んで、恐ろしく低い声で威圧を掛けて来ないで下さい。それに、刺す予定は無いので睨まないで下さい。

少々、予定外な事はあったけれど俺のヒロイン攻略はまだまだ始まったばかり。次の世界軸で、頑張れば問題なしと思ってたら翼の様子がヤバ気な感じになっていた。こう……何というか、ネットリというかドロドロとした病んデレ的な気配が……???

え!?翼さん、病んデレ気質なんですか!?マジで!?刺される!俺が師匠を刺す前に、普通に俺自身が刺される!!

なので、その場しのぎでアワアワと翼に説明と説得を実行。

その際に、うっかりというか何というか……ヒロイン終わったら、翼を攻略する的な事をポロッと。慌てていたとは言え、何て浅はかな事を……と言わざるを得ない自爆をしていた。

でも、目の前で病んデレの扉を開こうとする翼を前にどんな説得が有効かなんてコミュ障だった俺にわかる訳が無いだろう!?

しかも、言葉一つでも間違えればドロドロな雰囲気が更に強化されて行くんだぞ!?冷静で要られるハズがないっつーの!!

こういう時こそ、冷静な判断が必要だというのに……目の前で、ヤバい扉を開こうとする者を見ながらの説得なんてどんな難易度だと思ってやがりますか!?当たり障りのない言葉とか、その場で思い付くハズも無い!?ついつい、翼が望む言葉を選んで堕ち切らない様に御機嫌伺いするしか出来なかった。

 

「要は、アレだ。ヒロイン攻略を終わらせなければ良いんだよ。なのはさんとフェイトを攻略して、サブヒロインであるアリサやすずかを間に挟んだりして長引かせばOKなんじゃ……」

 

「兄様、それでは問題を先送りにしているだけでは?」

 

「今度は、別の扉が開きそうだの?兄様」

 

「そうそう。病んデレ以上のヤバい扉が……って、詰んだ?」

 

依存で病んだ、ストーカーな怨デレとかヤバ過ぎて頭が痛くなる。

奴等と来たら、こっちの言い分なんて聞きやしない上に自分の望みを押し付けるだけ押し付けてメッタ刺しとか良くある話。

これで、メルヘン気質まであったら……メルヘンッポイなぁ?

翼の気質って、病んデレじゃなくてメルヘンなんじゃね!?

 

「これで兄様も、妻帯者ですね。おめでとうございます♪」

 

止めてぇ!?マジで、止めてぇ!!メルヘン気質は、選択肢一つ違えるだけでマジで死ぬから!生前が病人で、次世が不幸体質と来たら確定じゃん!?翼は、夢見るメルヘン……そう、じゃなくても病んデレは確実!!俺、刺されるから!!

 

「我々が、所属していた【組織】の法も一夫一妻制ゆえ……浮気などは出来ぬな?兄様」

 

「ーーって、え!?嘘ぉ!?」

 

【組織】が、一夫一妻制だとぉ!?

 

「ハーレム等、指折りで数える程しかおらぬぞ?」

 

「ほぼ、一夫一妻が当たり前でしたね……」

 

「ハーレムって、需要ないの!?」

 

「ウム。というか、皆【始まりの魔法使い】に遠慮して一人だけにしておるのだよ。奴の妬みを受け、平穏を享受する等不可能だからの(笑)。全く、卑しい者であるな?」

 

「あ、究極のお一人様がいらっしゃいましたね……そうか、【組織】は一夫一妻制なのか……」

 

ロック・ウォーと呼ばれる人がハーレムを築いた時には、常時の怨念が【組織】を包み込み魑魅魍魎共が跋扈したらしいからなんとも言えない。そりゃ、あんな怪物が常時怨念まみれとかヤバ過ぎて誰もハーレムを築こうなんて思わないだろう。雰囲気と流れ的に、『嫁は一人まで』が暗黙の了解で横行しても仕方がない。仕方がないんだけど、中には怨念なんぞに左右されず我が道を行く奴も居て……例の御仁が、奮起したそうな。

 

「で、その後どうなったんですか?」

 

「煽りに煽って、原因は新婚旅行という名の逃避行へ……」

 

「最悪だ!それ、メッチャ最悪!!」

 

怨念と化した【始まりの魔法使い】を放置して、原因となった奴は新婚旅行という名目で別世界に逃げてしまったそうだ。

その後、怨念は魑魅魍魎となり【組織】内のあちらこちらに出没し怨嗟を撒き散らすので有志を募って封印したという。

しかし、例の御仁はめげなかった。怨念らしく、怨嗟を撒き散らして腐った挙げ句に周囲への迷惑も考えず魑魅魍魎の主として跋扈したって言うんだから最悪である。

 

「つーか、それ……ウチの師匠ポジションなんじゃ?」

 

「ああ、そうですね。ですが、怨嗟と言ってもモテない者の怨嗟ですから絶望から来る怨みの怨嗟とは違いますよ。兄様」

 

いやいや、普通に同じですよ?モテない男の怨み辛みは、絶望から来る負の怨念だから変わらないモノかと。まあ、唯一違うとしたら一時的な怨嗟か長期的なモノかの違いかと思われ。ああ、確かに違うモノかも知れないな。前者は、恋人出来たら露と消える怨念だから。師匠の怨念は、末代先まで残る怨念だった。

 

「まあ、師匠には決まった人がいるらしいけど……」

 

「希望的観測だがな……」

 

「……口が、裂けても師匠の前で言うなよ?」

 

「わかっています。兄様」

 

【居る】って事にしておけば、どこもかしこも平穏を謳歌出来るんだからその話題には触れない方が良い。師匠の【良い人】は、眉唾レベルの話なので俺達の間では禁句扱いになっていた。

だって、愛していた人間の……ましてや、マーキングすらされていない魂が転生した人物探しとか不可能じゃん。

それなら、まだ神様転生した転生者達の方が現実味がある。

 

「本当に、居るんですか?その、静さんって方の転生体って?」

 

「わかりません。わかりませんが、ロマンはありますね!」

 

「デマの可能性も否定出来ぬが……平穏の為だ。黙ってろ!」

 

「デスヨネェ……」

 

ただ、セイビアさんや【始まりの魔法使い】が、色々と臭わせるからおかしな希望があるのはわかるんだけど……常識的に見て、師匠が居るからって彼女さんまで存命しているとは限らないのが現実だ。まあ、師匠に面と向かって言う勇気はないけど。

 

「とりあえず、話は戻して……俺、一度目の願いを叶えるまで翼の攻略とかしないからな?」

 

「ハーレムですか?」

 

「無理では、ないかの?」

 

「うん、無理だろうな……」

 

「……………………」

 

「……………………」

 

「自信満々に言う事か!?」

 

「では、諦めると?」

 

「いや。一つの世界で、ハーレムは無理そうなので複数世界で一人ずつ攻略しようかと……」

 

「フム。成る程、兄様はギャルゲーをする気じゃな?」

 

そう、一つの世界軸でハーレムが作れないなら分割して其々のヒロインと付き合えば良い。ほら、一同には会せないけど擬似的なハーレム?を作る事は出来る。もう、それ位しか俺の望むハーレムは出来ないので妥協に妥協を重ねて納得する事にした。

 

「つー訳で、師匠!ヒロイン攻略を許して下さい!!」

 

「…………翼は、どうするの?」

 

「ヒロイン攻略に満足したら、覚悟を決めます!!」

 

「………………ふーん……」

 

師匠は、一度翼に視線を向け思案した後に『ダメ』とか言った。

俺の提示したモノでは、師匠と交わした契約を違反する事になるらしい。クソォ……イケると思ったんだけどなぁ。

 

「だが、一度攻略したくらいで満足出来るのか?」

 

「え!?えっと……たぶん?」

 

「はあ。穴だらけだな……」

 

「穴だらけですか?」

 

「じゃ、失敗したらどうすんの?お前は、時間転移は出来ないだろう?それに、世界軸の移動方法は?」

 

ぐうの音も出なかった。本当に、穴だらけの提案でしたね。凹。

そうか、そういう問題があるのか……そうなると、俺のヒロイン攻略計画は頓挫する事になる。くっ……元々、部の悪い賭けだったからな。流石に、即席で立ち上げた計画ではボロボロだ。

 

「えっと、じゃあ簡単に…………」

 

簡単に、平行世界間の移動が出来たらやりたい放題過ぎる。無理だな……無茶を言った。時間転移も、無茶に該当するから無理か。

 

「すみません。ちょっと、無茶を言いました……」

 

「出来るぞ?」

 

「は?」

 

「まあ、簡単ではないがな……《時空石》を手に入れろ。あれを、自力で作り出す事が出来れば世界軸の移動も時空転移も可能だろう」

 

「えっと……それは、どうやって作るんですか?」

 

「錬金術の集大成。『賢者の石』を加工して作るんだ」

 

「『賢者の石』……」

 

「ああ。因みに、赤い奴じゃなくて高純度の青い方な?」

 

「え!?高純度!?」

 

純度が高いと、【賢者の石】は青くなるらしい。いや、そうじゃなくて……【賢者の石】と言えば、錬金術の最高難易度レシピ。

半人前の腕では、レシピがわかった所で簡単には作れまい。

 

「半年程、釜に籠って貰う事になるが……」

 

「はい?」

 

「後、材料は天地創造能力者が量産してくれるから……」

 

「……………………」

 

なんて、イージーな話だ。熟練度は、強制的に……つーか、パワーレベリングですか!?ってか、賢者の石を作る過程で熟練度のレベルアップとか無茶を言ってくれる。その後は、高純度の石を作る為に己の魔力を使って練気させろとか言われた。

魔力の《練気》?加速炉を例題に出されたけど……もしかして、あれか?魔力循環で、魔力を加速させて《練気》としろって事なのか!?それを維持した状態で、【賢者の石】を錬成しろと!?

 

「……それで、高純度の【賢者の石】が出来るんですか?」

 

「自分の魔力を練り込む事で、《時空石》を自分専用に出来るんだ。これで、敵に奪われても使われる心配はない」

 

「ほぅほぅ……」

 

「まあ、凍真は既製品の方を持ってるけどな。アイツも、自分専用を持てれれば良かったんだが……」

 

トーマ?誰でしたっけ?……ああ!仮面ライダーの時にズタボロになっていたお仲間さんですね?つか、《時空石》に既製品とかあるんですね。なら、俺もそっちので!と言ってみたら、世界軸間での使用しか出来ないとの事で却下された。

 

「ーーそうだな。お前等、神崎と共に【組織】に戻ってちょっと《時空石》作らせて来いよ(笑)」

 

「え?」

 

「そうですね。そろそろ、作らせても良いかもしれませんね」

 

「フム。多少の息抜きを踏まえても、半年程掛ければ出来るやもしれぬな……発狂する方が、早かろうが……」

 

「ちょ!?発狂!?」

 

発狂!?発狂って、何ですか!?

 

「大丈夫、大丈夫。翼と一緒に、半年間の休暇だと思って楽しんでおいで?まあ、それほど楽しめはせんだろうが……」

 

「元は、引き籠りだったのですから苦ではないハズです」

 

「まあ……だからと言って、永遠と同じ作業が出来るとは限らんがな。とは言え、引き籠ってネトゲーという作業をしていたのだ。問題あるまい」

 

「同じ作業が嫌なら、ゲームよろしく蒸留水から始めるのも良いかもな(笑)。錬金術だけに……」

 

「〇リーのアトリエっすか!?」

 

「???」

 

「ゲームの題名かと……」

 

「また、わからないネタを……」

 

「クソォ!なんで、わからないんだよ!?つか、錬金術で蒸留水つったらアトリエシリーズだろぉ!?」

 

どおせ、多分【鮮血の】さん辺りがウンチクを垂れているにも関わらず、師匠はそっちのけで適当に概要のみをウロ覚えで告げていたに違いない。でなければ、『ゲームよろしく』とか『蒸留水』ネタなんぞ持ち出さない。

 

「てか、錬金術の蒸留水は初心者向けなんですか?」

 

「んにゃ……蒸留水は、錬金術でなくても作れるぞ?」

 

「初心者以前の問題だったか……」

 

そりゃ、そうですよね!あんだけの超技術があって、『蒸留水』を作れない訳がない。そんな中で、錬金術で『蒸留水』を作るなんて事は技術向上以外の意味はないと師匠は言う。じゃぁ、錬金術で作られた『蒸留水』はどうするかというと……?

 

「大量生産で作って、普通に技術向上の為に使われるよ?」

 

「ああ、そりゃそうですよね!!」

 

「で、足りなくなったら超技術で大量生産された『蒸留水』を使う。基本的に、『蒸留水』は大量に使うから普通に無くなるよ?」

 

「まあ、そうですよね……使い切っちゃいますよね!!」

 

「じゃ、テオルグ達と共に【組織】へ戻り《時空石》を作って来いよ。テオルグ、ラヴォルフと共に神崎と翼を【組織】の生産区へ連れて行ってやれ。それなりの宿泊施設で、構わないから……あ!節約は、忘れるなよ?」

 

「「Yes My Master!!」」

 

「シングルのツインで!」

 

「我々も共に……だな!」

 

「それなら、一軒家でも借りた方が……」

 

「ほぅほぅ……炊事洗濯は、我等がしろと?」

 

「まあ、いつもの事ですが……」

 

なんか、不穏な話をしている様な気がする。なんで、コイツ等は俺と翼をく着けたがるんだろうな!?変な気を回さないで欲しい。

と言いたかったが、師匠のお金節約と意見で一軒家を借りる事に。

そっちの方が、最終的に安くなるんだそうだ。

 

「【組織】行きは、変わらないんですね……」

 

「お前が、言い出した事だ。ちゃんと、責任を取って来い。多少の休暇はくれてやるから気が済んだら戻って来るんだぞ?」

 

「ふぁ!?ま、マジで、良いんですか!?」

 

「義務さえ果たしてくれれば、それ以外は自由にしてくれて構わんよ。ああ、ちゃんとメールとか確認するんだぞ?」

 

「了解です!ヒャッホォー!!」

 

苦節……それ程でもないか?それでも、そこそこな苦労の末に漸く俺の時代が来た!!これで、生前からの夢であった【魔法少女リリカルなのは】ヒロイン達を攻略出来るってもんだ!!

 

「あ、半年で出来なかったら戻って来いよ?」

 

「これで、称号『踏み台の宿命』がどれ程働くのかもわかりますね。Master!」

 

「強力なモノなら、《時空石》は作れないですからね!」

 

「貴女達、割りとエグいわね……」

 

「そりゃ、わからない事をわからないままにはしとかないだろ?」

 

なんか、人が喜んでいる横で不穏な会話が聞こえて来るんですが……これ、フラグとかじゃ無いですよね!?失敗フラグ!ちょ、アンタ等……人の不幸を望んでんじゃねぇよ!?

 

「可能性の話だ」

 

「呪っておきます」

 

「回収せよ!」

 

「お疲れ様」

 

「止めて!人の願いを……なんて、人達だ……」

 

「人の夢……それは、『儚い』と読む」

 

「止めろ!恋人にはなれた(11・20話位)んだから、その先だって可能かも知れないだろう!?」

 

「幼馴染みっていう、アドバンテージがあったからね」

 

「余程、努力しないと大人で出会ってから恋人とか……」

 

「コミュ障の兄様に、出来るかどうか……」

 

チクショウ!言いたい放題しやがって!!

しかも、正論ばっかり並べられたら反論も出来ないだろう!?

 

「無理じゃね?」

 

「無理ですね」

 

「無理だな」

 

「奇跡でも起きない限りは……」

 

「止めろ!止めて下さい……頑張るから!つか、努力もするから問題無いんだよ!!」

 

「御都合主義なんて、無いんだぞ?」

 

「わかってますよ……」

 

「現実は、残酷ですよ?」

 

「もう、好きにさせろよ!?マジでさ!!」

 

「そう言われても……結果のわかり切った話だぞ?」

 

「まだ、結果は出てねぇよ!?」

 

「そうか?ま、応援はしておいてやる。テオルグ、ラヴォルフ。馬鹿の心は、揺るがないそうだ。連れて行ってやれ……」

 

右京右折はあったけれど、最終的に励ましの言葉を貰って俺と翼はテオルグ師範達に連れられて【組織】に戻る?事となった。

目的は、世界と世界の行き来を補助するアイテム……《時空石》の作成。《神殺し》に転生してから、初めての単独行動である。

そりゃ、お目付け役が居るけれど。師匠から離れて、完全な別行動となるのはこれが初めてなのだ。いつもは、同じ世界軸に居るからな?別行動は、別行動だったけれど……【軸】すらも異なる事となると、一人前に認められた様でちょっと嬉しい。

 

「Masterの庇護から外れるとなると……」

 

「《旧・神族》からの『ちょっかい』にも気を付けなければならぬな?奴等が本気になれば、我等の移動を妨害する事も可能だからな……」

 

「…………止めて!師匠と、離れたくなくなるじゃないか!?」

 

そんな風に、師匠と共に居る利点を上げられたら離れ難いじゃないか!?しかも、それが《旧・神族》に関わる話になれば余計に師匠と共に居た方が良いような気がしてくる。

 

「それと、変なフラグを建てようとしないで下さい!!」

 

「仕方あるまい。お前の称号『踏み台の宿命』がどんな働きをするのかを確認する為の実験だ。甘んじて受けろ」

 

「うわっ……師匠が、とても嫌な事を言ってる……」

 

「…………蛇が出るか、邪が出るかはわからんがこんな所だろう。連れていけ……」

 

割りとガチで、残酷な実験をすると言い切った師匠が師範代達に告げてほぼ無理矢理俺を【組織】へとドナドナするのであった。待って下さい。まだ話は終わって……あ、ちょっと放して下さい!まだ、師匠と色々話が……あー!?

こうして俺は、師匠と離れて別行動をする事になったのだった。

 

 

 

……………………

 

 

 

……………………

 

 

 

……………………。

 

 

 

Side ???

 

 

「すまんな。神崎……」

 

こうして、独りになった如月双夜は呟く。

 

「さて、僕等の戦いを始めようか?」

 

そう告げて、影と共に消えて行く。

何故なら、この世界軸に着いた時より感じる彼の者の気配を察してからピリッとした雰囲気を双夜は抑えていた。それを、神崎のおふざけに合わせて……ついでに、足手まといの排除も実行し強制的に【組織】へと避難させたのである。

この世界は、【神】そのものと思しき者の介入があるようだ。

これでは、双夜の庇護も余り意味がないに等しい。故に、双夜は神崎達を遠ざけた。まだ、今の彼では対応できないと判断したからである。それに、神崎の傍には翼やセイバーも居て……二人を庇いながらの戦いは、未熟な神崎には不可能に近い。それでなくても、未だテオルグやラヴォルフの護衛が付いている神崎では荷が重過ぎる。これが、人間の転生者なら問題は無かったのだが……この世界にいる歪みの元は【神】そのものだ。神崎では、【神】に対抗出来る手段が余りにも少ない。出来ても、《堕ち神》と化した転生者に対応出来る程度ーーだった。

 

「……さあ、世界の絶望を払いに行こうか!」

 

 

 

 

 




ネタが、無い訳じゃないけど……執筆が、遅効しております!!ええ、ちょこっとPCを新調したら手を取られる取られる……しかし、前のはサポートが切れちゃってたしなぁ。なので、VistaからWindows10にしてみた!!中身が、変わり過ぎててビックリ!ついでに、ネット小説を読み漁ってるので余計に遅れる始末。ゆゆしき事態ですな!

すみません。「デスマーチから始まる~」のアニメ(一話無料)を見付けまして、うっかり見たら原作知りたくなったんで読んでました(笑)。あ、webの方ですけど。アレも結構な長文で……w。全ては、PCの新調が悪いんだ!つーか、筆ぐるめvet15がまともに動いていればこんな事には……くっ。

流星群とか、現代社会では撃てないですからねぇ。どっかの独裁国家に撃ち込みたいけど(笑)。まあ、撃ち込んでもレベルも上がらないし(笑)。でも、あの駆け抜ける速度には憧れますが……後は要らん。凄まじいパワーも鋼の肉体も!
そして、魔法もな(笑)。そして、あのスピードを手に入れたあかつきには高速道路を駆け抜けたいねぇ(笑)。スピード違反してる車の横について『プッ……遅っ(笑)』とかやってみたいwwwww。←煽り?


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m(_ _)m

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