絶望を払う者~狂気の神々vs愉快で〇〇な仲間達~   作:葉月華杏

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幻想殺し(イマジンブレイカー)←これについて、悩み中。


二九四話

Re:

 

 

なんという事もなく、師匠の幼児化と世界の調整で足止め食らっている《神殺し》一行です。多少、暇を持て余し気味ですがそれなりに充実した日々を送ってはいます。

ええ、俺的には。

そして、馬鹿な転生者達の能力は制定されて一つ(強制)になり世界へのマイナス影響も少なくなりました。使い魔が、精力的に情報を集めてくれていたお陰で『vivid』を見据えていた転生者も見付かり後は突発的に発生する奴等のみ。

そちらも、【魔法少女】の世界そのものに特定のシステムを読み込ませアップロードする事で強制的に神様特典を一つに修正出来るパッチが組み込まれたモヨウ。その辺りの詳細は、マジでちんぷんかんぷんなので師匠か師範代達に聞いてくれ。システムの作製者は、【組織】の正規調整者達。漸く、神様転生に対する対策が出来上がったとのこと。ただし、既に生じている転生者は探し出して対応が必要とのこと……だった。つまり、既に生まれ活動している転生者には修正パッチが効かないので見付け出して対応をという事らしい。

 

「だが、助かるわー」

 

とは、師匠の言。まあ、確かに将来的な転生者には対応出来なかったので修正パッチは助かると言えば助かる。しかし、それを組み込む為にまた一々これまで関わった世界にまた行かなきゃならないとしたら面倒な話になるだろう。

 

「行かねぇよ。そもそも、個々の世界にアプローチするモノじゃねぇよ!?まあ、問題が出たら調整しに行かないといけないんだけどさ。遠隔調整とか、出来たら良いのにな?」

 

アップロード程度なら、遠隔でも可能なんだそうだ。というか、【魔法少女】世界には大本となる『世界の土台』があるらしくってそこに対するアプローチになるので一々世界を跨ぐ必要は無いのだそうだ。しかも、一度アップロードしてしまえば他の【魔法少女】系列の世界や同種世界をもカバー出来るらしい。

 

「えっと……?」

 

「【魔法少女】の世界ってのは、大本の土台を共有して構築されているんだよ。というか、ほぼ多種多様な世界はそれぞれのテーマに応じて分類分けされてるから【魔法少女】なら【魔法少女】。【ロボット】世界なら、【ロボット】世界で統一出来るんだよ」

 

「はあ……」

 

「いずれにしろ、特定の世界はその大本にアプローチする事で多次元多重世界に対応出来ると思えば良いよ」

 

「じゃ、今後は……」

 

「神様特典は、一つだけ。後は、転生特典とかになるんじゃないか?転生特典は、神通力特典よりランクが数ランク落ちるから世界への影響も小さくなると思うぞ?」

 

「えっと……じゃ、最高ランクの特典と有象無象の特典が付くって事ですか?例えば、《剣術》とか《刀術》的な?」

 

「まあ、そうだな……簡単に言えば、御都合主義的特典が神様特典で有象無象なスキルが転生特典だと思えば良いよ」

 

「へぇ……」

 

「だから、デメリット特典を神様特典に付与して残りは転生者に付けさせる事になるんじゃないか?」

 

例えば、特定のスキルを纏めた『〇〇パック』的な特典を選ばせるとかそんな感じになるならしい。

そうなれば、デメリット付与がかなり歪なモノになるから簡単に削除出来る様になるとのこと。

そりゃ、デメリット特典なんてそもそも正規特典には付与仕切れないモノだからな。無理矢理付与する事になるから、その歪みは異端レベルへと変化してしまう。

修正出来れば、上手く噛み合うという事だが……そんな労力をしてまで、御都合主義転生に拘れる程神様業は暇ではないらしい。

因みに、『〇〇パック』的な特典は努力すれば誰でもある程度は習得が可能なスキルなのとのこと。

特典として得たとしても、それほど大きなアドバンテージにはならないらしい。なったとしても、生まれた時から『その筋の天才』と呼ばれる程度のモノらしい。

 

「さてはて、《旧・神族》が次にどんな手を打ってくるか楽しみだなぁ(笑)。ぶっちゃけ、やり返す気満々だけど」

 

「対策に次ぐ対策か……いたちごっこッスね……」

 

「まあ、そうなるだろうな……」

 

「…………無理矢理、特典を固定して転生させた場合はどうなるんですか?今までと同じ様に三つで……」

 

「……世界が、パチンと弾けて消滅するんじゃないか?」

 

「おぉう、割りとエグいオチだった!!つか、パチンとなった世界があるんですか?」

 

「あるよ?神様特典を無限に付与して転生させたらそうなるとのこと。まあ、転生する者も持たないらしいけど(笑)」

 

「割りと無茶苦茶やってるんッスね……」

 

神様特典を無限に……って、普通に《堕ち神化》するんじゃ無いだろうか?というか、『パチン』となった世界はビッグバンレベルのエネルギーとなって周囲の次元にまで影響を及ぼすらしい。

その上、凄まじいレベルの歪みを生じさせ【真実の瞳】持ち数人掛かりでも数十年は惑星も点在出来ない空間が出来上がるとのこと。色々、面倒臭いらしい。

 

「そりゃ、色々試して何が出来て何が出来ないかくらいは把握しているだろう。いきなり本番なんて、僕等に伝わる真似なんてしないさ。リソースは、限られているからな……」

 

「リソース?」

 

「世界を維持するにあたって必要不可欠なエネルギーだよ。それがないと、世界は構築出来ないからねぇ……」

 

「へぇ……」

 

「あれ?前に説明しなかったっけ?召喚勇者を異世界に迎えるに当たって、元の世界に担保として差し出すエネルギーの事だよ?」

 

「あ?あー……聞いたかも知れません」

 

「脳ミソまで、筋肉になっちゃったかぁ……」

 

「ちょ!?脳筋じゃないッスよ!?」

 

「じゃ、腐っちゃったかぁ……」

 

「それだと、別の意味に聞こえます!!」

 

正に、腐男子的なニュアンスに……黄色い声が聞こえて来そうだ。つか、腐ってないよ!?BLなんて、一切興味は無いから!?

例え、男の娘には興味があったとしても!興味があるっても、見た目が女の子なら女子更衣室に……いやいや、それなら透明になれる魔法か薬をーーって違う!!

 

「なら、ヨーグルトにでも成ったのか?」

 

「食べます?」

 

「いらん!」

 

流石に、腐っていそうなモノは要らないらしい。

まあ、ヨーグルトは発酵食品だから元から腐っている様なモノなんだけどさ。

兎に角、割りと酷い誹謗中傷を受けた上にビンタまでされた俺は適当にからかいながら『〇〇パック』についての考察をする。

これって、どう考えても俺が願った神様特典が一つ物語の登場人物をモチーフにした装備スキルだよね!

例えば、『Fateのギルガメッシュに成りたい』という願望だ。

俺的には、『イケメンに成りたい』という願望だった訳だけど……そのオマケとして、《黄金律》とか『乖離剣』とかが付いて来たという感じだった。多分、それと似た様な特典を『〇〇パック』特典と称するのだと思われる。ランクは、下がると言うけど。

つか、『アニメの登場人物になりたい』という願いならランクが高いと言う話はわかるのだけど、それ以外のスキルランク云々は少し納得が行かない。それ等は、どんな風にランク付けされてるのやら。想像も着かないので、そこら辺の細かい所を聞いてみた。

 

「適当」

 

「……………………」

 

「冗談だ。そんな顔をするな……」

 

一瞬、マジで!?とも思ったけれど……俺の困惑が、伝わったらしく訂正が直ぐにされた。というか、それ誰に仕込まれたネタですか?絶対、【鮮血の】さん辺りですよね!?

よし、SAOモドキ世界に行く事があったらブチのめそう!

 

「とりあえず、下位ランクのスキルから行ってみるか?」

 

「そうですね。お願いします」

 

「下位ランクは、簡単だ。技術、技術補助、技法関連のスキルがそれに該当する。例えば、《剣術》とか《魔術》等だな。技術補助は、代表的な所で《魔力操作》とか《魔力循環》とかだな」

 

《技術》は、そのままの意味ではなく誰にでも習得可能な技的な意味での《技術》らしい。職業を持たない者が、それ相応の鍛練をすれば得られる程度のスキル……それが、下位ランクのスキルと分けられる。逆に、戦闘職でなければ習得出来ない技術等は中位スキル扱いとなり……戦闘職や生産職でも、限られた者しか得られない技術又はその職業ならではの《技法》はその職業でしか得られないモノなので上位スキルとランク分けされていた。

だが、下位・中位・上位ランクのスキルは転生特典でも簡単に得られる程度のランクスキルなので、神様特典として得るには少し相応しくないスキルでもある。なら、それ以上のスキル等が神様特典に匹敵するかと言うと……大きな間違いだった。

 

「特殊スキルですか?」

 

「うん。《上限解放》とか《限界突破》とかだね」

 

《エクストラルスキル》等は、そういう《特殊スキル》を持っていればレベルや条件さえ満たすだけで習得可能なスキルに分類されるらしい。なので、神様特典には届かない。

 

「では、神様特典ってどの程度のスキルランクであれば同等になるんですか?」

 

「ユニークスキル的な?」

 

個人が、持っている()()知れない個別レベルのスキルなら神様特典レベルのスキルと同等になるとのこと。しかも、ユニークスキルは基本的に同世界軸には存在しえないので本当に個別用の個人スキルとなる。【リリなの】の世界で言う、《レアスキル》がこれに該当するけど……まさか、ユニークスキルだったとは。

 

「えっと、じゃぁ……俺の『Fateのギルガメッシュになりたい』はユニークスキルって事ですか?」

 

「いや、存在自体を変化させてるから別なんじゃない?」

 

スキルは、あくまで身に付ける技術なんだそうだ。なので、肉体というか存在そのものを変質させる俺の願いはガチで神様に叶えて貰った特例特典という事になるらしい。

 

「その分、制約や誓約が多そうだけど……」

 

「おぉう……」

 

聞きたく無いので、スルーして貰った。

多分、目的達成系統に多大なデメリットとかがあると思われたからだ。例えば、『ハーレム王に俺はなる!』的な願いが()()()叶わないとかそういう感じのデメリットがあるとか何とか。そんな制約が、師匠の口から確約されたら心がへし折れてしまう確率が高いので絶対に聞かない。耳を押さえて、大声で頭に響く師匠の声を消し続けた。

 

「子供か!?」

 

「子供で良いッスよ!?」

 

「……ふぅ。全く……」

 

「良いんだ、良いんだ!子供で。心へし折られて、妥協なんてするより夢を見続ける方を俺は取る!!」

 

「馬鹿ッポイ……まあ、それでお前が良いなら何も言わん。精々、足掻け。制約すらも、踏み越えられるなら運命も捩じ伏せられるだろう」

 

「……え?制約って、踏み越えられるんですか?」

 

「可能だな。それに、同世界軸で出来ぬなら複数世界でやれば済む事だ。《R・B》で、斬って捨ててやるがな(笑)」

 

「止めて下さい!!つーか、原作登場人物との恋愛って可能なんですか?」

 

「可能だな。そっち方面に、制約がある様にも見えないし……まあ、世界規模では制約されているみたいだけど。個人で、制約されている訳ではなさそうだからそれなりに頑張れば結婚も可能だ」

 

「マジで!?ヒャッホーゥ!!」

 

まさか、師匠からそんな確約を頂けるなんて最高の話である。これで、俺の願いが叶う事が証明された訳だから努力あるのみだ。ちょっと、師匠が不穏な事を言っていたけど……確約を貰えた以上、俺はヤるぜ!?

 

「ちょっと!それじゃぁ、大悟が喜ぶだけじゃない!?」

 

「いや、無理だろう?」

 

「無理だろうって……でもっ!!」

 

「《▲◼◼》!いや、本人に暴露出来なくても原作人物には出来るだろう?なら、馬鹿が狙っている者に白状して適当にあしらって貰えば良いじゃない?」

 

「…………あ……」

 

師匠が、何やら声を荒上げる翼に迫られていたがあっけらかんと返していた。おや?何やら、主語の抜けた会話でわかりあっている不穏な二人がいるのですが……何を話しておられるのですか?何となく、頭がホワッとして……その会話を邪魔しなきゃイケない気がするけど、意味がわからなくて邪魔出来ないでいた。

まあ、わからないなら気にしなくて良い話なんだろうと納得して俺は今得た喜びにはっちゃける。

 

ヒャッホーゥ(o’∀`)♪

 

「……………………」

 

「……………………」

 

「何したの?」

 

「……頭をパーにしてみた(笑)」

 

「貴方、そんな事まで出来るの!?」

 

「いや、今適当に組んだ簡易術式だったんだけど……」

 

「物凄く、効いてるわね……」

 

「直感も、鈍ってるみたいだな……」

 

「本当に簡易術式だったの?」

 

「多分、気が緩んでたんじゃない?とりあえず、三人娘に理由話して靡かない様にお願いしたら?」

 

「……そうね。でも、その前に仲良くならないとイケないわよね?人間関係を、一々組み直さなければならないって面倒ね」

 

「まあ、信頼関係なんて早々出来るモノじゃないからな。僕みたいに、縮んでみる?幼児だと、余り警戒はされないよ?」

 

「それだと、見向きもされなくなるわ……」

 

「そうかなぁ……むしろ、保護欲がMAXになって更なる過保護になりそうだけど?」

 

「あー……」

 

「フム……」

 

「「ありえそう(です)だ……」」

 

「戻ったか。状況報告頼めるか?」

 

「「はい!」」

 

「ウヒョヒョヒョヒョ!」

 

 

 

……………………

 

 

……………………

 

 

……………………。

 

 

「ハッ!?」( ゚д゚)ハッ!!?

え?あれ?俺、何してた!?

周囲を見回せば、そこは機動六課の宿舎ラウンジで翼がテーブルに突っ伏してうたた寝をしている様子だった。日は、既にとっぷりと暮れていて師匠は既に穴蔵に戻ってしまった後の様子。

折角、通風口の奥から出てきたというのにほとんど話せなかった感じだ。それにしても、今まで何やってたんですかね?

何か、とても良い事を聞いた様な気がしないでもないけど……っかしいなぁ?そういやぁ、さっきまで昼じゃ無かったですかね?

なんで、こんな一瞬でとっぷり暮れちゃってるんでしょう!?

後、スキル関連の話をしてたと思うんだけど……と、記憶を引き出してみたらスキルランク云々の情報が出て来たので詳細な説明は受けているらしい。とりあえず、このまま放置すると翼が風邪を引きそうなので起こして部屋に戻る様に呼び掛ける。

すると、なんという事でしょう!?翼を揺する度に、テーブルに押し付けられたたわわな胸がグニュムニュッと大きく形を変えるではありませんか!!ヤベェ、下手をすれば事案発生の場面である。

慌てて、一歩飛び退いて周囲を見回しても誰もこちらを注視している者は居ない。少し、安心したのも束の間……廊下の物陰に邪悪なニヤニヤを浮かべるオルタの姿を見付けた。

ギャアアアァァァ!?拡散されるっ!?別に、翼とイチャイチャしてた訳じゃないからね!?ちょっと、翼の一部が気になっただけだから!お姫様抱っこで、部屋に連れて行くなんてしないから!だから、使い魔ネットワークで拡散するのは止めれ!!

等と願った所で、使い魔ネットワークを止める事なぞ不可能だった。声にすればとも思ったが、それじゃぁセクハラしていただけだと周囲に告知するだけに終わるだろうし……そんな事をすれば、社会的に抹殺されるのは目に見えている。なので、口を継ぐんでいる訳だが……黙れば、黙るだけ外堀を埋められて行ってる様な気が《超危険感知》レベルでチクチクしていた。ヤベェ!

だからと言って、ここに翼を放置したら風邪を引かせてしまうだろうし……八方塞がりだ!!まあ、別に師範代達以外の使い魔と交流がある訳じゃないからお姫様抱っこで持ち運んでも構わないんだけど。奴等の事だ、『ちょっと近くに来たから』とついでを装ってからかいに来るのは目に見えている。おばちゃんか!?

 

「ちょ、お願い。翼、起きて!!」

 

もう、ここは恥を惜しんでいる場合じゃない。ヘタレと言われても良いから、翼を起こして自力で戻って貰うしかないだろう!程なくして、翼が目を覚ましてくれたから事なきを得たけど……何だろう?この負け犬気分は……?例え、からかわれてもお姫様抱っこしておけば良かった的な後悔があるんですけど!?出来れば、たわわに実った果実をもっと堪能したかった様な気がする。

 

「……溜まってんのかねぇ?」

 

「お手伝いしましょうか?」

 

「我等なら、そこそこ経験はあるぞ?」

 

「…………早く、原作人物を落としてラブホに行かないと!」

 

『ラブホに行かないと……』

『ラブホに行かないと……』

 

「兄様の『ラブホ』GETです!」

 

「ふふふ。今後益々、悪戯が捗るの?」

 

師範代達が持つ、小さな機械から俺の声で『ラブホに行かないと……』が繰り返し再生される。それを聞いた瞬間、サァーと血の気が引いて行くのを感じた。

 

「そのボイスレコーダー寄越しやがれ!?」

 

「「姉様に聞かせねば!!」」

 

「止めろ!マジ、止めろおおぉぉぉ!!」

 

ヒャッホー!と逃げて行く師範代達を追って、縦横無尽に真夜中まで走り回されたけど……リリィのボイスレコーダーしか奪えなかった。ヤバい……色々と使い道がある分、何に使われるかわかったモノじゃないので恐ろし過ぎる。出来れば、回収したい所だけれど……二手に別れられた所で、複製されるのは目に見えていた。

特に、アレで最も警戒しなければならないのは翼への悪戯である。

下手に、俺が誘った云々になったらボイスレコーダー(証拠)だけでは少し足りない。まあ、色々と言い訳を捏ねる事は出来るが……最悪、殴られるのを覚悟で訳を話してみるのも良いかも知れない。

いずれにしても、俺が殴られるオチは変わらないんだから先に殴られてしまえば良い訳だ。それとも、師範代達のどちらかとラブホという手もアリかも知れない。確か、問題なかったハズだ。多少、モテない男の謗りを受けたとしても、事実モテ無いんだから仕方がないちゃぁ仕方がない。という訳で、師範代に言ってみた。

 

「使い魔には、手を出さない方が良いですよ?」

 

「マジで、迫害対象になるからの……」

 

「おい!昨日、ヤったる的な事言ってたじゃないか!?」

 

「冗談です。兄様」

 

「まさか、本気にされるとは……」

 

「クソッ!恥を忍んで言ったのに!!」

 

「それなら、姉様に手を出して下さい」

 

「それが、最も健全な方法だぞ?」

 

「翼……翼は、なんか重そうなんですけど?」

 

手を出した瞬間から、とても面倒臭い女に成りそうで手を出し切れないのである。依存系病んデレ的な?感じがして、拘束されてしまいそうだ。自由無き、人生の墓場とか地獄過ぎる。

 

「……………………」

 

「……………………」

 

「否定しろよ!」

 

「否定しろと言われても……」

 

「幸せに飢えた姉様が、恋にオチてモンスター化するもしないも兄様の選択ですから……」

 

「視線を逸らしながら目を伏せるな!つか、お前等の中で翼は《恋のモンスター化》がデフォとか止めろって!!」

 

止めて!メッチャ、恐いだろ!?本気で、俺の恐怖を煽って来るんじゃねぇよ!?余計に、手を出せなくなるだろうがよ!?

 

「ですが……否定は、出来ません。兄様」

 

「つーか、お前等なんでそんなに翼押しなんだよ!?」

 

「もちろん!姉様が、好きだからですよ?」

 

「うむ。それ以上でも、それ以下でもないな!」

 

「……………………」

 

……胡散臭ぇ。

 

何でかはわからないけど、コイツ等の顔を見ていると超胡散臭く感じるのである。それに、俺の直感が奴等の言い分を嘘だと叫んでいた。別に、原作ヒロインでなければ翼じゃなくても良いんじゃないの?つーか、師匠が言ってたじゃん。別に、ヒロイン達と恋仲になったて問題ないんだからOKだろ!?そしたら、翼でもなんでも俺のハーレムに加えてやるからさ……俺に時間をくれよ?直ぐに攻略して、なのは、フェイト、はやてを恋人にしラブラブになるから。その果てに結婚して、ウッハウッハを終えて満足したら……翼を迎えにでも何でも行くからさ!!

つか、コイツ等がなんでこうまで『翼押し』なのか理由はわからない。わからないけど、俺は『魔法少女リリカルなのは』のヒロイン達と恋仲となりゴールインしない限り翼を恋人になんてする気は無いからな?

 

ハーレムは、諦めてやるからそっちも妥協してくれよ?

 

 

 

 




今回をもって、神崎が妥協案を上げ出した……という、話です。ハーレムを止めて、其々のルート攻略を申請し始めた訳である。もう、ハーレムでなくても良いや。原作人物とイチャイチャ出来ればハーレムで無くても良い……っていう方針に切り替えです!こうなると、双夜の拒否反応は緩まざるを得なくなるんですよね。奴はハーレム否定派なので、神崎がハーレム!ハーレム!!とハーレム押しするから『ダメ!!』って言ってただけで。
その煽りを受けて、使い魔達も翼押ししてたけど……その理由が無くなるから、翼押しも成りを潜めそうだーーーなーんて事もなく、翼押しは変わらない(笑)。

内容的には、修正パッチの話とスキルに関する話だったんだけど……割りと早く終了。なので、残りを神崎君に回したらグダグダにw。今一、纏まり切らず申し訳ない。だが、ハーレムが一人ずつの攻略になったってだけでも十分な心替わりになるかなぁ……と。

次の投稿は、1月5日になるかな?
もう、完全に催事とか関係なく投稿してる辺りやる気の無さが滲み出ている様だ。うん、大体満足しつつある(笑)。
まあ、最後まで書く予定ではあるんだけどね?
今年も残り僅かとなりました?本年も、沢山?の人達に読んでいただき誠に嬉しい限りでした。また、来年もガッツリ読んでいただければ幸いです。
それでは、良いお年を……。


イマジンブレイカー、物語上スキル《神殺し》で無効化できちゃうんだけど……有効にした方が良いのだろうか?


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m(_ _)m

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いつも、読んでくれてありがとうございます。

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