絶望を払う者~狂気の神々vs愉快で〇〇な仲間達~   作:葉月華杏

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誰かさんが建てちゃったフラグです。
回収~、回収~♪
何でもかんでもフラグ化!
ちょっとした一言が、フラグになることも?

とは言え、必要な回ではある。
ちょっと、日常系飛ばして……RETAKE数も減らして、短縮に短縮してますが……。

一週間以上は、経っている……はず!!


十六話

神崎大悟

 

 

 

「……悪夢だ……」

 

 

目の前で、現在進行形で行われている狂行を見る。

あれはもう、犯罪としか言えない事柄だ。

なんで、こんなことに巻き込まれたのか考えてしまう。

朝、チャイムが鳴って玄関へ行くと師匠がいて「お前、局員だよな?なら、結界を展開したいから許可くれよ!」なんてとっても良い笑顔で言われたら頷くしかなかった。

そして、いざ結界を展開する時になって師匠がやろうとしていることを知る。なんでも、隠れている他の転生者をいぶりだす算段らしい。海鳴市全域に展開される結界。

この結界は、師匠のアレンジが組み込まれていて、一定の魔力資質(潜在的でもOK)を持っていると取り込まれるんだそうだ。で、108機のBビットを使い、海鳴市全域にディバインバスターを撃ち込み、セットアップした転生者を引きずり出すと言われた。

もちろん、反対した。全力で反対したとも!!

もしかしたら、全く関係ない人も巻き込まれるかもしれないからだ。

しかし、「非殺傷設定があるから、気を失って何が起きたかなんてわからないよ」と言われ結界が展開された。

そして、魔力散布とか言って狙いも定めずに撃ち始めたところで、この人がSLBを使おうとしていることに気が付く。

止めに入ろうとしたところで、ディバインバスターの集中砲火を受けて撃沈。以降、師匠のバインドに捕まって宙ぶらりん。この狂行を恐怖と共にボケーと見ている。

 

 

「こぉらぁ!!なにしとんじゃあ!!」

 

 

ヴォルケンリッターを引き連れた、はやてが激怒でこちらに向かってくる。そんな彼女達を見て、『あ、助かった!』なんて希望……今の俺には無かった。

『ああ、またこの悪夢を見る人が増える』みたいなことを考えた。いや、仲間意識だったかもしれない。

 

 

「こらー双夜ぁー!!」

 

 

はやて達が、設置型のバインド(トラップ)によって絡め捕らえられた後……出撃要請を受けたであろうなのはさんとフェイトさんがやって来たけど結局捕まり……その後で、フォローに来たクロノ達武装隊も似たような結果になる。

そして、魔力散布を終えた師匠が悪魔の様な笑みを浮かべて、みんなで恐怖を共有するはめになった。

 

 

「ちょぉ!なにするつもりなんや!?」

 

 

《Starlight Breaker EX!!》

 

 

レイジングハートの声が聞こえて、その場にいた全員が硬直して黙り込んだ。

帯状の魔法陣が巨大な円を描き、その中心目掛けて散布された魔力がすさまじいスピードで集まって来る。

 

 

「こ、このレベルのSLB!?」

 

 

「全力……全開っ!!」

 

 

「ちょ、双夜……全力全開って……」

 

 

「そんなことしたら、海鳴市が!!」

 

 

「止めるんだ!!」

 

 

「スタァーライトォー……」

 

 

「あかん!!そんなことしたら、犯罪者になってまうんやでぇ!!」

 

 

「お前ら良いじゃん!!俺、直撃コースなんだぞっ!!」

 

 

全員が押し黙り、視線を反らしていく。

何故か俺だけ、直撃コースにバインドで拘束されているのだ。理由は不明。ここ最近で、なのはさん達に何かした覚えもなければそんな事実もない。

 

 

「ブレイカァー!!!!!!」

 

 

なのはさん達の制止の声も空しく、108機のBビットからSLBは発撃された。

広範囲に向けて放たれたSLBが、地上に着弾する。それと同時に、ピンクの閃光が海鳴市を呑み込んで行く。

結界圏内全ての地表が、ピンクの閃光に呑まれた後大爆発が起きた。

しかし、俺がSLBに呑まれることはなく、カスっただけでなんとか助かる。ちょぉぉぉっと、髪の毛が焼け焦げたくらいで済んだ。だが、海鳴市は完全に消滅した。

 

 

「…………あかん……全滅や……」

 

 

「……………………」

 

 

師匠のシルエットが見える。

閃光が強くて、後ろ姿の影しか見えないが師匠の視線の先は別のモノを捉えているようにも見えた。

 

 

「リンカーコア排出!レイジングハート、単独モード!!」

 

 

レイジングハートの柄の部分が無くなり、先の部分だけになる。あれは、Forceで見たレイジングハートだ。

あんなものまで、導入しているのか!?と思って師匠が未来人だったのを思い出した。つまり、アレは師匠が独自に考えたオリジナルなのだろう。

 

 

《Synchro In!》

 

 

レイジングハートが、師匠が排出したリンカーコアを呑み込む。レイジングハートさんが、リンカーコアを得た様に見えたんですが……間違いですよね!?

 

 

《Sonic Move!》

 

 

バルディッシュの声。

レイジングハートが、視界から消える。

ああ、レイハさんもファン○ルにと感慨深く思い更けってしまう。師匠の魔改造は、どうしてあんなにもスピード系に片寄るのか今一わからない。

 

 

「ファン○ルと言っても、伝わらないんだろうなぁ……」

 

 

師匠が、光の翼を広げて突撃して行った。

ああ、そういえば『光の翼』もガン○ムだったなぁ……と、生前の記憶を思い浮かべる。

 

 

「にゃあああああああ!!!!」

 

 

過去の思い出に浸っていると、師匠が戻って……いや、ぶっ飛んで来た。俺に、当たりそうになったけどなんとかカスらずに飛んでいく。

ホッとしていると、師匠の怒り声が聞こえてきた。

 

 

「ああ!?下がれだと?非殺傷じゃない俺は邪魔だぁ!?」

 

 

それで、ピン!と来た。

リンカーコアを抜いた師匠は、超広域(天体)攻撃魔法しか使えなくなるということを思い出す。きっと、師匠の使い魔がリンカーコアを抜いた師匠を危険視し、前線から押し戻したのだろう。つまり……今、前線で戦っているのは平均成人男性の身体能力の約10倍以上強化された使い魔ということになる。

 

 

「……ご愁傷さまッス……」

 

 

「何が、ご愁傷さまなんだ!?」

 

 

「はっ!?」

 

 

振り替えれば、恐ろしい笑顔の師匠が腕を組んで俺を見下ろしていた。

 

 

「ち、違うッスよ!?し、師匠の事じゃっ」

 

 

「悪かったなぁ?前線で使えない魔法使いで!!」

 

 

そのまま、俺は師匠のサンドバッグと化す。

ドスドスと腹を中心に殴られ続ける事となった。

 

 

「双夜!止めるんだ!」

 

 

「ああ!?なら、テメェが僕のサンドバッグになるのかよ!?こちとら、使い魔に後退させられてストレスがフルスロットルだよ!?」

 

 

「それは、拒否する。しかし、だ……こんなことをして、ただで済むと思っているのか!?」

 

 

「はあ!?お前が言ったんだろ?遊んでないで、やるべき事をやれって……だから、こうやって転生者を炙り出してるんだろが!?」

 

 

『……………………』

 

 

クロノを含む、その場にいた全員が黙った。

そうか……これの原因は、クロノだったのか……きっと、この場にいる誰もがそう思ったにちがいない。

この沈黙は、そういう沈黙なのだろう。

 

 

「…………クロノ君……」

 

 

「……………………なんだ」

 

 

「私らが、バインドで拘束されているのはクロノ君のせいやったんか……」

 

 

「ち、違うんだ!!まさか、こんなことになるとはーー」

 

 

「クロノ君!後で、☆O☆HA☆NA☆SHI☆しようか?」

 

 

黒いオーラーを放つなのはさんが、ニッコリクロノに笑いかけていた。魂の底から、溢れる恐怖が自然と身体を震わせる。普段であるならば、例えクロノでも羨ましく感じただろうが……全く、羨ましくない笑顔だった。

 

 

「クロノ!自分の言葉には、責任を持てよー!!」

 

 

適当にヤジっておく。ここで、師匠に何を言ってもとばっちりを受けるだけなのでその場の流れに身を任せる。

武装隊の方々も、「そうだ!そうだ!!」とか言っているので、この場の責任をクロノ一人に押し付けて☆O☆HA☆NA☆SHI☆を回避する傾向のようだ。

クロノが、「君達は、僕一人に責任を!?」とか言っているけど知らん顔。誰だって、精神を病む☆O☆HA☆NA☆SHI☆はしたくない。

 

 

「クソッ!これだけは、使いたくなかったが……リンカーコア生成!!…………記憶領域から、魔力データ抽出!……データダウンロード………………とりあえず、これ真似すんなよ?開け!リンカーコア。ハイパーモード!!」

 

 

師匠が生成したリンカーコアが、突然掌大まで大きくなる。更には、羽と言うか付属物と言うか……良くわからない棒状の光がコアを中心に展開される。

 

 

「シンクロ……インっ!!」

 

 

大きくなったリンカーコアが、ゆっくり師匠の胸の中へと吸い込まれていってその強大な魔力が解放される。

そして、まさかのチートディバインバスターが始まるとは思わなかった。

 

 

「オラオラ、ディバインバスター!!」

《Divine Buster!!》

 

 

視界いっぱいのリンカーコアが生成される。

Bビットが、そのリンカーコアを吸収したと思ったら、ディバインバスターの雨あられが上空から地上目掛けて吐き出され始めた。まさかの、ディバインバスター弾幕。

108どころか、それ以上から産み出されるピンクの閃光が地上から空へ上がろうとしていた転生者達を飲み込み、地上へと叩き落としている。

鬼だ……あの人は、間違いなく鬼だ!!

最早、使い魔達も巻き込んでのDB乱射。

武装隊の方々が、キチガイを見るような目で師匠を見ている。まあ、それはなのはさん達も似たようなモノで「リンカーコアを生成できると、あんなことできるんだねー……」とか言って遠い目をしていた。

 

 

「ちょっと、あんた達!!あいつ、なんとかしなさいよ!?」

 

 

そう、声をかけてきたのは不知火翼だった。

それを見て、なのはさん達が驚いた顔をする。

 

 

「つ、翼ちゃん!?」

 

 

師匠から、聞いていたのでさほど驚かなかったが、やっぱりと言うかなんと言うか……デバイス持ってたんだ。

 

 

「無理!」

 

 

とりあえず、バッサリ切り捨てた。

 

 

「なんでよ!?」

 

 

「このバインド、外せないから……」

 

 

「バインド・ブレイクでもなんでも使えば良いでしょう!?アンチェイン・ナックルとか!!」

 

 

「やったよ……やったけど、反転フィールド系は破壊できないんだ。作用反作用の法則を知ってるだろう?それを、特殊な方法で作用を小さく反作用を大きくしているそうだ!」

 

 

「……………………何よ、その反則バインド……」

 

 

《Divine Buster!!》

 

 

「あーはははははは!!誰が役立たずだってぇ!?」

 

 

108機(?)のBビットからDBが乱射されている。

一回のDBに大体約2~3機のBビットが使用されていた。それらが、代わる代わる超大DBを撃つ。敵も味方も関係なく、乱射されるDB。本人は、もうノリノリで恐怖の大王をやっていた。

 

 

「ちょっと、あんた……きゃっ!?」

 

 

不知火翼が話し掛けたが、BビットからのDBにより落ていく。それを見送って、師匠の方を見上げると悪魔の様な笑みではなく、なにやらスッキリしたような笑顔をしていた。

 

 

「漸く、全員捕まえたにょ!」

 

 

全員捕まえた?

つまり、あのDivine Busterは囮で本命は反転フィールドバインドで拘束することだったということか……。

 

 

「チェーンバインド!!」

《Chain Bind!!》

 

 

合計9本の魔力チェーンが、地上の方へ向かって行く。

あんなに長く伸びたのか、師匠特製チェーンバインドなのかギューンと伸びていった。

そして、師匠がグイッとチェーンを引くと魔力チェーンが伸縮して、9人の魔導師を引き上げられる。

引き上げ……釣り上げられたその9人は、俺が見たことのある者達だった。

そう、一度はクラスメイトになったことのある9人だ。

一人目は、言うまでも無く霧島白亜。つい、この間まで俺と同じ踏み台だったヤツ。

 

二人目は、有栖川 零。交流無し。

 

三人目は、浅上 亮。浅上 美愛の双子の兄。

 

四人目は、浅上 美愛。浅上 亮の双子の妹。

 

五人目は、不知火 翼。口の悪い女としかわからない。

 

六人目は、月詠 拓斗。交流無し。

 

七人目は、黒龍  巽。以下同文。

 

八人目は、遠藤 蒼炎。以下同文。

 

九人目は、三桜 燐。以下同文。

 

 

「……………………」

 

 

後で間違いなく、師匠にどういうヤツなのか聞かれるとわかっているのに……全くもって、役に立てない自分が怨めしい。

 

 

ーー申し訳ありません!師匠っ!!

 

 

ナイフで、塞がりかけた傷を刺し抉るようにグリグリされるんだろう……考えるまでもない。その様子が、ありありと浮かんで来て……眼から、ポロポロと恐怖の汗が流れてしまう。

 

 

「やあ!初めまして……僕の名前は、如月双夜……君達、転生者を探していた者だ!!」

 

 

「これだけのベアリング弾…かわせるかっ!」

 

 

赤い外装……どっちかと言うと、ロボット系のBJ(?)というよりパワードスーツ(?)を纏った有栖川が、肩口の飾りかと思っていたショルダーを開いた。ペアリング弾と言われて思い浮かぶのは、ス○ロボのアルト○イゼン。

まさか、アレはアルト○イゼンのつもりだったのか!?

なら、肩口から飛び出してくるのは特製のスチール弾。

 

 

「…………障壁」

 

 

ズバン!と、大量のスチール弾か師匠目掛けて撃ち出された。しかし、大量のスチール弾は師匠には届かない。

 

 

「…………できれば、話を聞いて欲しいんだけど……」

 

 

「こんな状態で、話なんて……」

 

 

「えー?でも、寝ている間に忍び込んで記憶を抜き取るなんて真似、したくなかったから……こうやって、顔合わせからやったのに……ダメだった?」

 

 

「……………………」

 

 

そうだった。師匠なら、それくらいやりそうなのに……こんな、派手で面倒な方法を取るなんておかしいと思っていた。

 

 

「あのさぁ……ちょっと、いいか?」

 

 

「なんだよ?」

 

 

ギロっと睨まれる。

だが、師匠と比べたら可愛いレベルだった。

 

 

「ここは、師匠の話を聞いてからでも遅くはないだろう?」

 

 

一通り、見回して了承を得る。

 

 

「……いいだろう。だが、まだ戦うつもりなら……容赦はしない……」

 

 

「ってか、なんで師匠なの?」

 

 

浅上妹に、師匠との関係を聞かれる。

 

 

「あー、そこからかぁ……」

 

 

「元踏み台、話を進めるな」

 

 

「や、師匠。まずは、順序良く話をさせてください!!」

 

 

兎に角、先ずは今までの事を説明しないと話なんてできないと思うので師匠は黙っていて欲しい。

 

 

「……実はーーー」

 

 

 

………………………………

 

 

 

………省略………

 

 

 

…………

 

 

「と、言うわけなんだ……」

 

 

全てを話終えて、ホッと一息吐く。

三行では、伝わらなかった。

 

 

「TAKE2……一度、世界が消滅している……!?」

 

 

と、青い顔で浅上兄が呟いていた。

他の奴等は、程度は違うけれど、似たような顔で黙り込んでいる。

 

 

「……次元消滅術式搭載型爆弾……そんなものが、存在するのか……」

 

 

「僕は、適当に遊べれば、それでよかったのに……」

 

 

口々に文句を言い出す、転生者達。

わかっちゃいたけど、師匠のいう純正オリジナル主人公が誰なのか俺にはわからない。ってか、適当に遊べれば?遠藤は、そういうヤツだったのか。

 

 

「師匠。後、お願いします」

 

 

全員が、半信半疑だったけど俺が師匠の方を見てOKサインを出すと視線は師匠の方へと流れて行った。

 

 

「初めまして……僕の名前は、如月双夜……君達を探していたんだけど、段々面倒になってきたんで記憶だけ貰って良い?」

 

 

「ダメッスよ!!何言ってんッスか!?」

 

 

ヤバイ。師匠が、飽き始めている。

 

 

「なあ……もっと、穏便な接触方法は無かったのか!?」

 

 

赤い外装の有栖川が、今回の顔合わせについて質問をする。しかし、裏事情を知らない俺に答える言葉は無かった。

 

 

「無いよ。今回の接触は、【魔法】という共通項目で無理矢理繋げたからね。本来なら、君達に会う為に様々な設定……まあ、攻略ルールに乗っ取らないといけないんだが……君達だって嫌だろう?何もわからないまま、ループ現象に巻き込まれたりするのは!?僕の計画では、君達が寝ている間にコッソリ寝室に忍び込んで記憶をカッ拐う予定だったんだ……それをしなかっただけでも誉めて欲しいね!!」

 

 

「なんで、犯罪傾向が強いんだ?お前……」

 

 

「《悪人》だからねぇ……因みに、寝ている所にお邪魔した場合……結局、僕と君達が出会った認識になるからループ現象には巻き込まれる予定だった」

 

 

「うわっ……最悪じゃないか!!」

 

 

いやいや、本当に最悪なのは霧島だと思うよ……黒龍君。

それにしても、先程から有栖川が冷静に文句を言いまくってる。コイツ、こんなヤツだったんだ……。でも、何となくだが……コイツ、厨二病臭い。しゃべり方とか……態度とか……誰かの真似をしているみたいだ。

 

 

「まあ、そんなわけなんで……協力してくれないかな?」

 

 

「協力って言ってもねぇ……何をすれば良いわけ?」

 

 

不知火が、俺の方を見ながら質問する。

きっと、俺みたいに師匠を師匠と呼ばされる関係にならないといけないのかとか考えているのだろう。

まあ、その不安は判るので気にしない。

 

 

「転生させられた時の記憶を見せて欲しい。後、君達の特典を調べさせてくれないかなぁ?まあ、必要であれはだけど……魅了系の特典を持っているなら、《スキル・ブレイク》させて貰ったりするかなぁ?」

 

 

「……………………」

 

 

「……そんなこともできるのか!?」

 

 

「神崎と霧島の《ニコポ・ナデポ》は、既に破棄させたから問題ないよ?神崎は、TAKE1で。霧島は、TAKE2の今回で……」

 

 

「神崎……お前、ヤッパリ踏み台だったのか!?」

 

 

「まあ、な。今は、師匠に根性叩き直されたけど……」

 

 

「直してる途中な?と☆ちゅ☆う☆!!」

 

 

「………………ダバー……」(泣)

 

 

『……………………』

 

 

「…………霧島も?」

 

 

「いや、そっちは【聖なる浄化の光】で邪な心を浄化した。ついでに、呪いも掛たし……」

 

 

『呪い!?』

 

 

「うん。《ニコポ・ナデポ》で、色々やらかしていたみたいだから……その被害者の絶望の記憶を追憶してもらう呪いを……な?」

 

 

『……………………』

 

 

「大丈夫だよ。他人を不幸にさえしていなければ、呪いなんて掛けられないから!師匠は、無作為に呪いをばら蒔いたりしないって!」

 

 

「はーい!【聖なる浄化の光】ってどんな効果があるんですか?」

 

 

「ビックリマンって知ってる?」

 

 

「はい!」

 

 

「浅上妹、ビックリマンって言っても……アニメのビックリマンだそ?」

 

 

「大丈ー夫でーす!」

 

 

「……十字架天使っているだろう?アレの弓矢級の浄化と思えば良い。しかも、永続版!」

 

 

『うわっ…………』

 

 

うん。良い反応だ。誰だって、分かりやすい例えをされたら「うわっ……」と言いたくなる。

それにしても、『十字架天使』の知名度高いなぁ……。

 

 

「成る程。つまり、君は原作を守る存在って訳か……」

 

 

「違う。原作云々ではなく……《世界》を守る存在だ。ここには、調整に来ているんだ……」

 

 

「……調整?」

 

 

「前提として、劇場みたいに考えてもらえば良い。舞台イコール世界。役者イコール君達。演じるストーリーイコール人生。僕は、役者が輝けるように舞台を調整する舞台裏の総合黒子……ADみたいなモノさ……」

 

 

「黒子……ADって、アシスタントディレクター?…………って、登場人物ですら無いのかよ……」

 

 

「うん。大体、一万年程やってる若輩者さ……」

 

 

「へぇ……一万年もやって……る……んだ?」

 

 

『……ええっ!?一万年!?』

 




非協力系転生者、全員集合!!
\(^^)/\(^^)/\(^^)/\(^^)/\(^^)/ワーイ!

ディバインバースター乱射。
一種のロマン砲!!ヒャッハーしたいなぁ……と思えば、特殊な結界張って撃って撃って撃ちまくれ!!状態に!

クロノ君発案。
前回の「遊んでいるのか?」発言が原因で起きた事件。
責任は、クロノ君一人でよろしく!!

TAKE3を書いてて、思った事は……3の方が、ガチで変化がわかりやすく面白いのでは!?ということだけ。
でも、TAKE1で転生者を全員集められなかったので、自分の落ち度と自己完結。
もう少し、TAKE2に付き合ってね?

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