絶望を払う者~狂気の神々vs愉快で〇〇な仲間達~   作:葉月華杏

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ある意味、SAN値削り。


二一八話

Re:

 

 

「やあ、神様特典無双は楽しいかい?」

 

T&Hで原作人物達を侍らして、神様特典で無双していた転生者と思しき人物にちょっと嫌味気な言葉を投げ掛けてみた。別に、原作人物に囲まれていたから声を掛けた訳じゃなかったけれど……もしかしたら、そう取られたかもしれない。

 

「あぁ!?テメェ……何者だ!?」

 

投げ掛けた言葉が原因だけれど、敵意剥き出しの態度でそいつは勝利のカラクリを看破した俺を威嚇して睨んで来た。その馬鹿は、周囲の怯えた空気を気にした様子もなく般若に近い表情でこちらを威嚇してくる。

その周囲の中には、お目当てであろう原作人物達も居るのだけれど……そういう現状を把握出来ていないらしい。

『浅慮な……』とも思ったけれど……もしかしたら、ワザとかもしれないのでもうしばらく話してみる。

 

「……《神殺し》と言えば、わかるかな?」

 

「っ!?て、テメェが、《神殺し》!?」

 

どうやら、あちらの事情ーー神様側の言い訳。もしくは、神様側の理由と依頼的な何かを説明されているーーを説明されている転生者らしい。とは言え、それは多分に神様側の言い訳と屁理屈が含まれる理由だろうから切り捨てても問題ではない。しかし、神様特典を宛にしてこの世界を楽しもうーー自己中な考えでーーとしている奴には堪ったモノじゃないだろう。

 

「とりあえず、卑怯者にはお仕置きが必要だよね?」

 

「ああ!?これは、俺が得た権利であって他人のお前がとやかく言うモンじゃねぇだろう!?」

 

「ああ、否定はしないんだ?自分が、卑怯者である事はわかっているんだね?感心、感心。殆どの馬鹿は、それを認めず拒絶して暴走を始めるんだけど……君は、潔いねぇ」

 

「!?」

 

何故か、馬鹿はキョトンとした挙げ句、口許に手を当てて思案顔になる。しばらく、無言で何かを考えていた様だけれど、自己完結した様子で再度こちらを睨んで来た。

 

「君の特典は、『約束された勝利』、『黄金律』、『レアカードGET』だったかな?いずれにしろ、『約束された勝利』は不必要だと思われるんだが……」

 

「う、うるさい!そんなの、俺の勝手だろう!?誰にも、迷惑なんて掛けてないんだから後から来てグダグダ言ってんじゃねぇよ!?」

 

「残念ながら、そうとも言い切れないんだよ。特に、勝負ってのは時の運でなければならない。それを、自分だけのモノにすると色々軋轢が生じるんだ。だから、その特典は消させていただくよ?それと、『レアカードGET』もだね。それ、運の操作系能力だろう?因果を捻曲げてる自覚ある?」

 

「因果を捻曲げる?」

 

「因果律って言葉を聞いた事は?」

 

「あ、あるけど……」

 

「因果ってのは、『すべての行為が後の運命を決定するということ』なんだけど……それを君は、神様特典で捻曲げて自分本意な運命にしている訳だ。運を操作する能力ってのは、因果を捻曲げて世界を歪ませる行為なんだよ?誰の迷惑にもなっていない?まさか……そんなハズない訳ないだろう!?君は、存在自体が迷惑になってるんだよ!!」

 

というか、それによって生じた裏特典がヤバイ。

超ヤバイ事になってるんだが……本人は、気が付いた様子もないし、出来る事なら即刻《ルール・ブレイカー》で消し去りたいところである。

 

「ーーーそんな……馬鹿、な……」

 

「つーか、君がその能力で勝利を得る度に死人が出てるって知ってる?特に、ブレイブデュエルに参加している子供が犠牲になっているんだけど……即行で、その特典ブチ壊して良いかな?」

 

「ああ!?どういう事だよ!?なんで、俺の特典で死者が出る事になるんだ!?」

 

「神様特典は、一人に付き一つが基本なんだよ。それ以上を取るとデメリット……裏特典ってのが付くんだ。それは、特典を得た者を不幸にするモノが大半だけど……希に、周囲に影響を及ぼすモノがある。神様が、君に何を吹き込んだかは知らないけれど……基本的に彼等は、自分が愉しければそれで良いなんて言う悪辣な存在だ。知ってる?神様転生って、神々の()()なんだよ?つまり、神が面白いと思う事をするのが君の役割だ」

 

「ーーーーー」

 

馬鹿は、そんなバカな……と言いたげな顔をした後、口許に手を当てて何かを思い出そうとしている様子だった。

この様子だと、強制しなくても大丈夫かな?等と思ったけれど……踏み台転生者は、踏み台転生者でしかなかった。

 

「はっ!やっぱり、神様が言った通りか!?この嘘つきめ!俺は騙されないぞ!!そんな事言って、俺が勝ち続けているのが羨ましいだけだろうが!!」

 

「フム。じゃあ、君を転生させた神を先に断罪した方が早いな。君を転生させた神が居なくなれば、君の特典も力を失うだろうし……」

 

「ーーーえ?……アレ?……えっと……???」

 

「ただ、裏特典はそのままだから君が勝ち続ける限り死者が出るのはなくならない。いずれ、そこにいる原作人物達が居なくなってから悔やむが良いさ……」

 

ぶっちゃけ、該当の転生者から特典を破壊しなくても転生させた神を断罪すれば神様特典は機能しなくなる。

まあ、当人が魔力を持っていて特典を一つに絞っていれば話は別だけど。だが、裏表全部が揃っていた場合は発動条件を満たした場合のみデメリット特典が発動するのである。彼の場合は、勝利するとブレイブデュエルをプレイするプレイヤーが一人死亡するというデメリット特典だ。

そっちは、魔力がなくても発動するだろう。そして、それが原作人物に牙を剥かないという保証は存在しない。

というか……いずれ牙を剥くからこそ、その裏特典が存在している訳で。今、対応しておかないと取り返しの付かない事態になるのは目に見えてわかっている。

 

「とりあえず、原作人物が死亡してからその裏特典を消すかい?僕は、別に良いよ?その時になってから、後悔するのは僕じゃなくて君だし……」

 

「ーーーーー」

 

原作人物に興味がない振りをしつつ、そう提案してみるとソイツは顔を蒼白にして考え込んでいた。

 

「まあ……裏特典の発動条件は、君がブレイブデュエルで勝利したらみたいだし。プレイしなければ、発動すらしないから大丈夫だよ?とは言え、原作人物を攻略する為にはブレイブデュエルをプレイしなきゃならないみたいだけど……」

 

「また、トンデモな裏特典がありましたね……」

 

背後から、近付いてきた気配が呆れた声で話し掛けて来たので振り返ってみると神崎だった。

 

「ん?ああ、神崎か……もう一人は、どうした?」

 

何故か、一人でウロウロしている神崎を咎めると親指で後ろを指し示しながら他でプレイしているであろう保護した転生者の状況を教えてくれる。オマケ付きで。

 

「あっちで、プレイしてますよ?ああ。後、不審者が居たんで捕まえたんですけど……転生者みたいで。どうします?」

 

「…………もちろん、特典ブレイクして放逐するよ?」

 

多分、神崎の容姿に引かれて来たのだろうその転生者は呆気なく神崎に捕まったらしい。流石は、転生者ホイホイである。もういっそうの事、神崎に街を練り歩かせれば良いんじゃないかと思ってしまう。

 

「嫌ですよ?」

 

「まだ、何も言ってないぞ?」

 

「こうやって、所要場所をウロウロしているでしょう?それで、十分だと思いますよ?」

 

全く、本当に勘が良くなったモノである。

更には、思考読みもキレッキレで何も言う事はないんだが……なんか、納得出来ないモノがあって不満だった。

 

「やっぱり、女の子に嫌われる呪いでも掛けてやれば良かったか……」

 

「ちょ!?」

 

「い゛い゛っ!?女の子に嫌われる呪い!?」

 

神崎に告げたつもりだったのに、一番反応が良かったのは転生者の方だった。そうか、コイツにはそっちの方が堪えるのか。ならば!と、ニコニコしながら手を延ばしたら神崎の馬鹿が『逃げろ、少年!』とか言い出して、言われた転生者は全力で逃げ出した。その途中、原作人物を突き飛ばしていたけれど、気にした様子もなく転生者はあっという間に視界から消えてしまう。

俺は、突き飛ばされた原作人物に手を伸ばし、立ち上がらせると神崎に視線を向けた。神崎は、ばつが悪そうに視線を逸らし無言を貫こうとする。

 

「お前等さ、彼女達を欲する癖に扱い雑だよな……」

 

「あー……やー……雑って訳じゃあ……」

 

「呪われたくないのはわかるけど……だからって、突き飛ばして逃げ出すとかあり得なくない?」

 

「あー……えぇ。確かに、ちょっとつーか……かなり、ダメダメですよねぇ……というか、フラグブレイカー?」

 

「君達も、あんな卑怯者に心惹かれたりしない様にしなよ?じゃないと、不幸になるからね?」

 

「えっと……アイツ、なんか卑怯な事やってるワケ?」

 

「そうだね。ちょっとした、不正行為かな?それを使うと、必ずゲームで勝てる必勝法ってヤツを使ってるんだよ」

 

「え!?でも、そんな不正ツール聞いた事ないよ!?」

 

「パッチで、アップデートしても修正出来ない不正だよ。リアルラック操作……それが、彼の特殊能力……」

 

「……特殊能力?それが本当だとして、なんで不正行為なる訳?アイツの能力だっていうなら、正当なモノじゃない」

 

「残念ながら、本来あの能力は人間が持って良い能力ではない。その為、彼がその能力を使う度に代償・対価が生じている……」

 

「代償?」

 

「ブレイブデュエルをプレイするプレイヤーが、少しずつ事故や事件に巻き込まれて死亡しているんだよ。彼は、自分の勝利の為に他のプレイヤーの命を対価にしているんだ。ああ、別に彼自身がそれを望んでいる訳ではなくて……その能力を使う度に消費される【運】の補充として人間の命が使われているってだけの話。言ったろ?あれは、人間が持って良い能力ではないって……」

 

そう言いつつ、使い魔達が調べて来てくれた情報の束を纏めたファイルをアリサ・バニングスに手渡した。

 

「それに載っている子供……及び、大人達が代償・対価の犠牲になった者達だ。情報提供者としては、グランツ博士と新聞や情報誌を人海戦術で調べたモノだよ?とりあえず、大変だった(笑)」

 

「これ……本当なの?」

 

「まあ、魔法が現実に存在するのは本当だよ?」

 

そう言って、アリサ・バニングスの目の前で氷の魔法を使って見せてやった。何の道具も使わず、然程寒くもないのに氷の結晶が目の前で出現した現象に、その場にいた高町なのは含むT&H所属の少女達が驚愕の表情で俺の掌の上に浮く結晶をもぎ取って行く。

 

「冷たい!?」

 

「嘘!?本物の氷!?」

 

「因みに、《ライトニング》!」

 

指先から、稲光を伴った雷光を迸らせると五人の少女達は目を見開いて驚いていた。そんなに驚かれると悪戯心が沸き上がって来るので止めて欲しい。愉しくなってくる。

 

「てな訳で、因果を捻曲げる能力が己の自己満足の為に能力を乱使用して悲劇を蔓延させている訳だ。それを、僕達みたいな魔法使いが止めに来たって訳……信じてくれる?それとも、大規模魔法でT&Hを冷蔵庫状態にした方が良かった?」

 

「ちょ、止めなさい!?」

 

「や、止めて!」

 

「ちょ!?」

 

「だ、ダメだよ!」

 

「ああ、うん。わかっているから、簡易的なモノにした訳だし。流石に、ディバインバスターをこの間見たくブチかましたりはしないよ?」

 

「……この間みたく?あ!あれ、あんただった訳!?」

 

「…………PVとは知らなかったんだよ。店頭のTVで、普通に流れてたから撃っても良いもんなんだと……」

 

『おいおい……』

 

流石のぶっちゃけに、彼女達も呆れた様子でツッコミを入れてくる。でも、あの時は本当に撃っても大丈夫なんだと思っていたんだ。周囲の人達が、普通にそれを見て歓声を上げてたから周知の事実なんだと思っちゃった訳だし。

 

「常識的に考えたら、わかりそうなモノでしょう?」

 

「異世界から来たばっかりで、そんな常識しらなかったんだよ。悪いねぇ……普通に、魔法のある世界からこっちに来たから……あの店頭のPVを、普通に勘違いした」

 

「ちょ!?異世界って、本当にあるの!?」

 

「あるよ?じゃあ、ちょこっと不思議生物を見せて上げようか?確か、四次元ポケットに空気中でも生きられる黄金金魚が入ってたハズだ……」

 

「四次元ポケット……空気中で生きる黄金金魚!?」

 

言って、取り出したのは空気中をフヨフヨと飛び回る黄金の金魚。流石に、長時間浮遊させる訳には行かないけれど、彼女達に見せるくらいなら問題にもならない。

 

「うわぁ!本当に、空を泳いでる!!」

 

「水が、なくても生きる金魚!?」

 

「うわぁ……うわぁ……すごいすごい!!」

 

「…………(〇◇〇)ピヨ!?」

 

「はい、終了っと……」

 

そう言って、俺は空気中で生きる黄金金魚を四次元ポケットに仕舞った。大体、約3分程だったが……ああ、捻れてる捻れてる。高々、3分程度で世界調整が必要とか……鬼かよ!?と思ったけれど、そもそも黄金金魚は俺が関わったせいで理外の生物と成った生き物なので仕方がなかった。

 

「「「えぇー~……もう!?」」」

 

「ああ、もう!だな……残念ながら、余り表に出しておけない生物なんだ。下手をしようモノなら、ゾンビとかレイスとか冥界の門から現代に溢れ出てしまう……あ、ゾンビとかレイスって言ってもわかるか?」

 

「わかるわよ!生きる屍とお化けって事でしょう!?」

 

「「!?」」

 

アリサ・バニングスの返答に、高町なのはとフェイト・テスタロッサが超反応。ああ、そう言えばなのはママとフェイ姉はそういうのがダメでしたね。成る程、成る程……なのはママには、その線で断りを入れれば良かったのか。

 

「流石に、真夜中にトイレへ行ったらレイスやリッチにバッタリ遇っちゃって……恐怖のあまり、その場で漏らすか……逃げ戻って、ベットで漏らすかの違いだろう」

 

『『……………………』』

 

「レイスは、基本半透明の存在で……リッチは、ガイコツが黒いローブを着ているイメージがあるよね?」

 

「そうだね。……とりあえず、ウチの子達を虐めないでくれるかな?本当に、そっち方面の話はダメダメだから!」

 

「明るい場所でやっても、ダメそうだよね!了解」

 

ここで、シャレコウベを出したりしたりしたらなのはママ達が泣き叫ぶのは分かり切っているので、アリシアにも釘を刺された事なので諦める事にする。と……そこへ、使い魔から通信が来て呪いに恐怖して逃げ出した転生者を確保したという報告をうける。神崎のせいで、逃がしたかと思ったけれど……他に、並列世界が存在しないので確保も容易かった。使い魔全員が、この一つの世界に揃っていた事がその勝因だろう。フレールくんシリーズ、約数兆。

フレールくん召喚キーワードは、『壁に耳在り(壁に耳が沢山出現)、障子に目在り(窓に大量の目が出現)』。それによって、人によってはトラウマになる事もしばしば。

(比喩でも揶揄でもなく、本当に手の平サイズの耳が壁にビッシリ。目も同様に、手の平サイズで窓の外に溢れている)

一番『クル』らしいのは、影に閉じ込めて大量の()を出現させたままにしておく事。

大抵の者は、数時間程で精神的な病となってしまう。

実際に、耐性を持ってない神崎がそれを体験した時の反応がこちら……壁にビッシリと、耳が出現した場合。

 

「ひぃ……(ノД`)ノ……」

 

窓の外に、溢れんばかりの目が出現した場合。

 

「うわああぁぁぁ!!!??」

 

等と、悲鳴を上げて全力で逃げ出してくれた訳だ。

その後もしばらく、とても脅えられたとだけ言っておこう。ちょっとした、フレールくんの変身能力のお披露目だったのに……こんな、脅しも可能なんだよ?と、自慢しただけなのだが、生理的に受け付けなかったモヨウ。

なので、情報流出の報告を受けた時に『壁に耳在り、障子に目在り』のことわざを使うと、何故か酷く脅える神崎の姿があった。流石に、もうしないって言っているのに……バカは、そのことわざを口にする度に永遠と怯えている。

その姿を見る度に思う。別に、光が射さない『G』達がいる暗闇に閉じ込められる訳でもなく……一日中、ただひたすら爛々と輝く瞳に『ジーィイィィィ……』と見つめ続けられる影に落とされる訳でもないのに。何を怯えてますか?

もしかして、そういう目に遇いたいのでしょうか?

ならば、言ってくれれば幾らでもしますよ?ええ、それはもう……精神が壊れて、何もわからなくなるくらいには。

まあ、冗談はさておき……転生者が、使い魔にGLAY宜しく連れ戻されて来たので、チャッチャと神様特典壊して解放してあげますか。どんな特典であろうと、世界を歪めるーーもしくは、本人に内緒で生け贄を求める様な特典等ーー様なモノは存在し続ける必要はない。

己が内に、対価を求めるのであれば良いが……周囲に対価を求める様な特典は問答無用で消し飛ばしてやる。後は、ついでで見付かった転生者に話を聞いて……必要なら、潰した後でゆっくりと特典を破壊してやれば良い。はてさて、どんな特典が出て来るのやら……とっても、楽しみだ。

そんなこんなで、逃げ出した転生者の神様特典を人気のない場所で破壊し、真っ当に正々堂々戦う事を誓わせて放逐した。その後、ついでで見付かった転生者を呼び出して話を聞けば……コイツも、リアル戦闘の世界派の奴で『こんな世界、望んでない』と喚いていたので神様転生の裏側を教えて納得させた上で神様特典を破壊した。

 

「いやー……とても、多いねぇ。騙されて、転生させられるおバカな転生者…」

 

「いやいや、大体そんなモンですよ?転生者の大半が、ヲタクと呼ばれる人種ですから……二次創作モノを読んでいたなら、ああいう思考や言動になるのは仕方ないです」

 

「でも、その二次創作モノには踏み台だって描かれているのだろう?なら……『人の振り見て我が振り直せ』となるハズでは?」

 

「あー……まあ、そうなんですが……」

 

「それが、何故出来ない?神々の思惑が、それに絡んでいるとはいえ……それを選択するのは、転生者自身だろう?」

 

「ぐぅ……の音も出ない正論!!」

 

「中二病を発症したとしても、ちょっと神々の思惑通り過ぎないか?もしかして、そういう精神操作みたいな事されてるの?なら、見逃したり減刑した神々を断罪しなおさなきゃならないんだけど……」

 

「あー……やー…………ちょっと、転生した弊害と言いますか……やっぱり、踏み台ッポイギルガメッシュ転生をしたならば!等と、調子に乗ってヤラカシました……」

 

「ワザとか!?ワザと、嫌われに走ったのか!?」

 

「転生したてで、超高テンションだったんです。悪気は無かったんですが、テンプレよろしくなんちゃって踏み台をやろうと……そしたら、興が乗りまして……その内、黒歴史がかさんで元に戻すに戻れなくって……」

 

「…………助ける必要、あった?」

 

「サーセン!マジ、助けて下さってありがとうございます!今後は、心を入れ替えて頑張りますんで勘弁してください!!」

 

「…………はぁ。君は……君達は、本当に馬鹿だろう?調子に乗って、取り返しが付かなくなるとかアホォか!?で、お前らも似た様な境遇だったりするのか?」

 

『いえいえ。全然、調子にノッたりはしてないデスヨ?』

 

「なんで、最後をカタコト発言にするんだ?」

 

『全ク持ッテ、身二覚エガアリマセン……』

 

「……………………そういう事にしておこう……」

 

呆れてモノが言えないので、聞かなかった事にした。

と言うか、調子にノリにノリ過ぎで暴走してたとか……アホォとしか言い様がない。いっそうの事、原作に絡めない様に特定の年齢まで、ありとあらゆる女性に嫌われる呪いでも掛けてやろうかと思うレベルの話だった。

 

「とりあえず、神崎に関しては不問とするが……お前等は、心当たりがあるなら謝っておくんだぞ?」

 

『……………………』

 

「返事は!?」

 

『ぅ、ウッス!!』

 

「たく……調子にノッて、自爆して直すに直せないとか……勘弁して欲しいよ!?あ、原作ヒロインじゃなくて君達が『モブ』とか呼んでる方々から謝るんだよ!?原作ヒロインなんて、何時でも謝れるんだから!!」

 

『……デスヨネー。ワカッテマスヨー……』

 

完全なカタコトで、しかも棒読みなコイツ等はわかっていなかった口であろう。この様子では、なあなあで済ませそうなのでフレールくん監視の元で謝罪させる必要があるかも知れない。なので、神崎に確認を取って馬鹿共には強制で謝罪させに行かせた。今後は、心を入れ替えて頑張ってくれるであろう。そう、俺は願った。

 

 

 

 

 




代償・対価の特典。ガチンコで、危険な特典が出ました(笑)。そうそう、これが華杏クオリティー!!
最悪の物語が出来ちゃった原因ですね!!
ヒィ(ノД`)ノ!?
続けませんよ?続けないからね!?これが、行き過ぎた結果はもう出てますから!!『最悪の物語』で……。
わかりますか?これが、崩壊の序章。《ルール・ブレイカー》が無かったあの時は、止めようがなくて崩壊一直線でしたね(笑)。崩壊を止める為に突っ込んだネタも、幼い子供達が自分の名を売る為(ネットはない!第一次魔法大戦で、発展ストップ状態……むしろ、退廃してる)に国宝や世界遺産に手を出しちゃって崩壊が加速しちゃったのも仕方ない(笑)。
『聖痕戦争』と銘打ったお話でしたが……異世界からの飛来物(ロストロギア)が、幼い子供達に宿って特殊な能力を得たのが始まり。
設定では、元々奴隷等にそれを与えて戦わせて最後の一人を解放!的なモノだったんですが……何がどうしてそうなったのか……世界の覇者、【王】を決める戦いに???。
子供の質は、自分が【王】に成れるかもと知って大興奮。
自身の名前を売って、【王】に成る為の下地を作ろうとした訳よ(笑)。だけど、第一次世界魔法大戦から数年後の話でまだ傷も癒えてない所への大打撃。
ねぇ、何してんの!?状況悪化させて楽しい?後々考えたら、人間関係悪化させるだけの一手デスヨネー(笑)。
ええ、物語としては面白かったんですが……ちょっと、考えなしの行為でした。で、短絡思考の子供が一躍有名になるには……有名な何かをブチ壊せば良いんじゃね?なんて、考えたのもアウトです(笑)。
結果は、見ての通り。
第二次世界魔法大戦勃発。
人間関係をズタズタにして、これでもかっ!!ってくらい世界を崩壊させてグチャグチャになりました(笑)。
もう、良いよね?って所で、『黒の魔術師』『赤の魔術師』『大和兄弟』夢の共演!!でトドメですよ?笑っちゃいますよね(笑)。これが、双夜の世界の歴史。鬼で悪魔で人でなしの三コンボ崩壊です(笑)。魔法使いの名声が、奈落に堕ちた最悪の物語でしたー♪。笑い事じゃねぇよ。どーすんだよ!?これ……事後処理も大変だったなぁ……。一番酷い(焼け野原と化した地方都市を丸っと使い壁で囲って)場所に、魔法使いを隔離してもどうにもならなかった。
マジ、どーにも成らなかったお話です。その後も色々ありました。核兵器ネタもこの頃ですか?大和兄弟がいなかったら、とんでもない黒歴史になってましたね。最終的に魔法使いは、世界人工の9割近くになる訳ですから大問題になっていたでしょう。魔法が使えない人々を迫害とか……大和兄弟がいて良かったね?
でも、全ての原因は大和長男が生まれた結果なんですよね(笑)。彼の魂には、世界樹ユグドラシルが……魔力の源。魔法の根源……『マナの樹』が融合しているんですですよー(笑)(笑)。大地に根付かせても、直ぐに刈り取られると神々が思案して……人間の魂に突っ込んだのが原因なんです。あー……ここでも、神々に弄ばれる人々がいたか……ろくな事しませんね。神様って……。
元は、科学世界に魔法を……と思ったのが始まりだったんだけど。当時は、ニュース等で森林伐採系の特集をやりまくってたんだよ(笑)。で、ニュースを視ていた作者はそれを組み込んで……なら、人の魂に突っ込んだら良いんじゃね?みたいな結論に。結果、生まれたのが大和兄弟長男だった訳ですね!その後は、ニュース視ながら設定を………。
つーか、ネタバレです(笑)。そう、事件オンリーなニュースをネタにして作られたのが『最悪の物語』です。当時、ニュース等で流れていた問題がそのままネタになってます。
森林伐採。地球温暖化。酸性雨。殺人事件。詐欺やら何やら……そして、極め付けが原子炉でのゴタゴタと汚染物漏れとか。
後は、連想ゲームと前代未聞を掛け合わせた結果ですかね?
『あー、こんなの視てたらそうなっても仕方がないよね』的な?まあ、そんな感じ。そう言えば、戦争ッポイのもあったかな?

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m(_ _)m
 
感想もあれば、お願いします!
いつも読んでくれる方々に感謝を……。

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