絶望を払う者~狂気の神々vs愉快で〇〇な仲間達~   作:葉月華杏

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二一二話

神崎

 

 

師匠が、フレールくんを通して無限書庫のバックドアを開けたら……ヤバイモノがゴロゴロ出てきたらしい。

管理局の闇とか、犯罪組織のアレやコレや……レティ提督をも巻き込んで、休暇返上の執務官達が強制参加させられて、てんやわんやのお祭り状態だそうだ。

所謂、『お休み?何それ、美味しいの?』状態だとか。

死人こそ出てないが、高々一ヶ月程で過労者が続出しているらしい。そう、一ヶ月経っちゃったんだよね。

 

「…………あの人は、管理局をどうしたいんだろうなぁ?」

 

それで、バックドアから出てきたブツが……最近のモノを中心に、師匠がサクッと手伝って発掘したのが【闇の書】に関するモノ。つまり、最高評議会がやらかしちゃった【ぶっちゃけ話】。それを、引退したはずのギル・グレアムさんまで引き摺り出しての大騒ぎをやっているらしい。

つーか……手伝わないんじゃなかったか!?

なんで、俺が又聞きしたかの様な事を言っているかと言うと……俺自身が、師匠の傍にいないのと転生者の相手を一手に引き受けているからだ。というか、転生者を相手取って一つわかった事がある。それは……。

 

「お前等の神様特典、機能してないんじゃね?」

 

「「「グフッ……」」」

 

俺の発言に、マッチョと玉無し、それから特典持ちだけど自己紹介すらしてない馬鹿1が血ヘドを吐いて崩れ落ちた。実際問題、コイツ等の神様特典がまともに機能した試しがない。何度か、発動させようとした彼等だったがウンともスッともキャッともしないのである。

それに、玉無しの特典に至っては全ての攻撃と認められる行動が歪められてしまう仕様になっているらしい。

試しに、魔力弾以外の近接格闘をさせてみたが……腕を振る➡何故かスッ転ぶ。蹴る➡つまづく。体当たり➡スタート前に足を滑らせ、俯せに倒れる。×10セット……という、結果になった。

これはもう、魔法云々という前に運動神経が切れていると言った方がシックリ来るだろう。そして、この結果には他の転生者も唖然とするしかなかった。

 

「神様特典が、機能してない……即ち、転生被害者か……」

 

「…………転生被害者?」

 

因みに、無能ともう一人の馬鹿2はミッドの方にいる。

今回の首謀者を知るのが、あの二人だけだという話だからだ。本当に、隠れ潜んでいた転生者だったらしい。

 

「ああ。自分の望んだ転生と異なり、超ハードモードの悪意満々転生をした奴等の事を【転生被害者】というんだが……そういう転生者は、不幸になるだけだから(笑)」

 

「「「嘘だろう!?それじゃあ、詐欺じゃん!!」」」

 

「いやいやいや。そもそも、この神様転生って“神々が楽しければ良い”だけの娯楽扱いだよ?最初から、お前等騙されているから!そもそも、【魔法少女】の世界に転生させられてる時点で主人公になれないの決定じゃん!!」

 

「「「クソォッ!神めぇっっっ!!!!」」」

 

「つか、何でそんな誰も気が付かなさそうなルールが存在するんだよぉ!?おかしいだろう!?」

 

「あー、それなぁ……実は、この神様転生には裏があるんだわ。つまり、この娯楽を広めた奴は活きの良いDNA情報が欲しかったらしい。そのDNA情報を元に、大量の人間を量産して奴隷を確保。販売するのが目的だ」

 

「誰だよ!?そんな事を考え付いたクズは!?」

 

自身を棚に上げて、黒幕を罵るのは止めて欲しいのだが……自己中が服を着て歩いている状態のコイツ等では理解出来ないのだろう。『被害者だ』と言われたら、それを鵜呑みにして自身を『被害者』とする塵芥だから。

 

「創造神の後継者を名乗る《旧・神族》と呼ばれる唯一神に使えていた貴族の成れの果てだ。その実態は、ただの中二病患者なんだけど……それらしい力を持っているんで始末に置けないとか……」

 

「「「中二病かよ!?」」」

 

それはもう……拗れに拗れ切った中二病さんです。

完全な手遅れで、元に戻る事もない歪みの元ですね。

あ痛たたたた……。

 

「お前等もだろう?この世界に転生し、原作ヒロインを『嫁』と称しているんだから……」

 

「「「ち、ちげーし……俺、中二病ちゃうし!!」」」

 

否定する、転生者達。

 

「大丈夫。転生者の大半は、中二病だから(笑)」

 

「「「違うって言ってるだろう!?」」」

 

全力で否定するも、『嫁、嫁』言ってる時点で中二病確定だから。否定しても、周囲はそう見てはくれない。なので、自分もそうだったとカミングアウトする事にした。

 

「実際、俺もそうだったからな?今は、《神殺し》に転生して【神に仇なす大罪の咎人】だが……」

 

「神に……」

 

「仇なす……」

 

「大罪の咎人!?」

 

「「「カッケェ!!」」」

 

カミングアウトしたつもりだったけれど、別のモノをくっ付けたら憧れの眼差しを向けられてしまう。

ヤバイ。ちょっと、気持ちいい。

 

「フッ……」

 

「自分で言ったら、ただの中二病ですよ?兄様」

 

「ああ……兄様が、また拗らせて……」

 

「うっさいよ!?」

 

調子にノリ掛けた俺だったけれど、その様子を見ていたお目付け役にバッサリ切り捨てられてしまう。

それで、俺も現実に戻って来られた。

 

「兎も角だ。ウチの師匠の能力なら、裏特典をぶっ壊せるハズだからぶっ壊して真っ当に戻そうか?」

 

「兄様。Masterの能力では表の特典も壊れてしまいます」

 

「残すモノを決めなければならないでしょう……」

 

「ふぇ!?でも、一つは残らなかった!?」

 

「「それは、代償・対価の分に入らないヤツです……」」

 

「ああ、そうか……一つは、何のペナルティもなく、付けられるんだったな。神様特典って……」

 

「「「えー……一つだけかよ!?」」」

 

「……別に、良いんだよ?全てを失ってくれても……」

 

「「「一つでも、残るなら良いです!!」」」

 

という感じで、俺は転生者の三人から言質を取ったのだった。因みに、この会話は『妹達』が記録しているので、後から『言ってない!』と言っても無駄である。

なので、三人と残りの一人には各々二つの特典破棄を約束させた。そのついで……という訳ではないが、魅了系特典は発動条件がアレなので最初に破棄するには調度良い特典である事を告げておく。

 

「《ニコポ・ナデポ》ですね?」

 

「俺も、得ていたけど……見た目の反応が、恋愛系認識阻害で落ちている様に見えるだけ!!って、代物だった……」

 

「「「ガチで、詐欺なのかよ……」」」

 

「見た目だけ!落ちてる様に見えるだけ!!神々の掌の上で転がされているだけ!!…………凹む……」

 

「「「ドンマイ!!」」」

 

「お前等もだろう!?」

 

「「「くっ……発動すらしねぇ!!」」」

 

もう、何て言えば良いのか(笑)。だがまあ、コレだけは言える。普通に仲が良いよ……コイツ等。念話で、示し合わせているんだとしても……それをやろうと思うだけ、コイツ等の結束はあるんだと思う。俺や霧島みたく、いがみ合うだけの関係って訳じゃないのが少し羨ましかった。

 

「兄様。キモいです!」

 

「そこまで、力を入れる必要があるか?」

 

「うっさいよ!?」

 

リリィ(白)とオルタ(黒)が、俺の力説にダメ出しをして来た。この師範コンビ、ちょこっと説明したらあっという間に白黒『妹』コンビに変わっていて、左右からステレオでチョクチョク毒舌なコメントを付け足して来る。

ハッキリ言って、とてもウザい。

まあ、それは俺が中二病を患っているからなんだろうけど……それでも、ウザい事に代わりはなかった。

 

「元が、師匠の狂信者でバトルジャンキーだから真面目キャラなんだろうけど……」

 

「ふふふ。Masterは、真面目ではありませんよ?」

 

「ああ。あの方は、どちらかと言うと……不真面目な人だ。しかも、好きな女性にはセクハラ三昧だからな……」

 

「ふぁ!?師匠が、セクハラ三昧!?」

 

それ程、魅力的な女性がいたのだろうか!?

以前、聞いた師匠の恋人を思い出すもそれ程魅力的な女性ではなく、小学生低学年ッポイ……ツルペタな『女の子』を思い出す。実際は、200年近く生きた長寿命魔導師(ロリババア)だった訳だけど。まさか、そんな長寿命未熟女児(ロリババア)にセクハラを働いていたなんてイメージすら浮かばなかった。

因みに、俺が師匠の恋人の容姿を知っているのは前に写真画像を見せて貰った事があるからだ。なので、どう思い出してみてもセクハラという欲望一杯な行為と師匠が結び付かなかった訳だ。俺なら兎も角、師匠があんな未熟女児に手を出すとは考えられないのでその話をスルーする事に。

 

「……信じられないんですか?兄様……」

 

「ユーリが、何度も襲われているっていうのに?」

 

「ハッ!?」

 

そう言えば、何度かユーリと師匠が仲良くイチャイチャしていたのを思い出す。

だが、あれはユーリの方から迫っていた話だったハズだ。

そもそも、師匠には『大人の女性の裸が恐い』というトラウマがあるので幼女に走るのは仕方がないと思われる。

思われるんだけど、当人はロリコンではないらしい(口にしたら殺される)ので下手なツッコミは避けていた。

 

「…………『師匠は、ロリコンだったのか!?』と言わないんですか?兄様」

 

「リリィ……言えば、死ぬ事を兄様は理解しているだけだ」

 

「まあ、100歳のシワシワお婆ちゃんと交際してもロリコンと呼ばれるんですけどね。Masterの場合……」

 

「一万歳以上の化け物だからな……」

 

止めて!ツッコミ処満載のネタ振って来ないで!!

『100歳』の『シワシワお婆ちゃん』の時点でロリコンじゃねぇし!見た目!見た目が、幼女で無ければロリコンと呼ばれないから!!ロリコンってのは、成長が未熟なのに欲情する変態を指す言葉であって、師匠の様にトラウマのせいで幼女に走るしかない人に使う言葉じゃないから!!

ーーと、俺は心の中で師匠を弁護し続ける。

だけど、感情の宿らない目をこちらに向けてリリィとオルタがちょっとおかしなネタを振って来るので俺は、スルースキル全開でそれを無視したけれど……じぃーと、見詰め続けられる事となった。

 

「とりあえず、師匠が戻って来たら特典破壊して貰おうな!?被害者なんだから、師匠も破壊してくれると思うんだ!!」

 

「それでも、原作ヒロインに嫌われたままなのは変わらないと思いますよ?」

 

「人格と性質が、彼の者達に嫌われる要素だろうからな」

 

「あ、それは否定しない。後、恋愛感情もないのに『嫁、嫁』言われてもウザいだけだから……」

 

「「「グフッ……」」」

 

自身を、完全否定された転生者達は胸を押さえてその場に力なく倒れる。だからといって、結果が出てしまった事に同情はしない。それは、本人達が招いた事であって……誰かが、それを仕組んだ訳じゃないからだ。

ついでに、自己紹介してないのに相手の名前を呼ぶのもアウト。やらかしたかどうかは、わからないけど……不審者扱いされて警戒されるだけに終わる。そんな状況下で、『俺嫁』発言なんてモノしたならば……恋愛フラグはへし折れるのであしからず。まあ、どう見ても恋愛フラグがへし折れている様なのでやらかした後なのは目に見えているけど。

 

「そう言えば、世界の調整って順調なんですか?」

 

「ん?ああ。順調だ……おかげで、Masterの機嫌が悪くて近付き難い日々が続いている」

 

「なんで?」

 

「昼は、無限書庫。夜は、因果律。寝る間も惜しんでの突貫工事……後は、わかるな?」

 

「Oh, Jesus ! つーか、誰か止めろよ!?」

 

「それと、なのはちゃんが……」

 

「ちょ、止めて!誰か、助けて上げて!!」

 

リリィ達からの情報を聞いて、俺も現在の師匠の元には近付きたくなくなってしまった。つーか、昼は無限書庫で高町の相手をしつつ探し物。夜は、因果律経由で世界の調整とか……どんだけ、ストレスの溜まる日々を送っているんだ!?そこに持って来て、ユーリ達も居る訳だろう!?

 

「こっちのユーリが、高町と無限書庫で大暴れとかしてないよね!?」

 

「ほぉ……未来予知か?まだ、言ってもいないのに良くわかったなぁ……」

 

「ぎぃやあああぁぁぁ……触らぬ神に祟りなし。俺、当分はこの世界で転生者の相手してるわ……」

 

考えうる限りの悪夢に、俺は近付かない事を心に決めた。

そんな状況下にある、師匠になんて会いたくもない。

確実に八つ当たりをされる上、無理矢理作り出された仕事漬けにされるのは目に見えている。そんな、地獄への同伴なんてやってられない故に転生者の相手という最高に楽な仕事を優先する事にした訳だ。

 

「バレたら、殺されそうですね……兄様」

 

「うむ。これは、告げ口案件だな……兄様」

 

「止めて!殺されちゃうから!!」

 

「「「妹の~♪ 尻に敷かれる、お兄様~♪」」」

 

「何故、俳句風!?」

 

しかも、575を完全に仕上げやがっただと!?

というか、何故そこまで完全なユニゾン状態なん…お前等は!?まあ、作者が面倒臭くて纏めているだけなんだろうけど……ちょっと、普通に気持ち悪いです。

 

「「あ……」」

 

「ん?何だよ、リリィ?」

 

「後ろです。兄様」

 

「……Master……」

 

「Σ(´□`;)ハッ!?」

 

背後から、冷気の様な気配が漂い始めて漸く俺は空間を割って出現した師匠に気が付いた。錆びたブリキ人形の様に、ギ、ギギ、ギッとゆっくり背後に振り返る。

 

「「「「ひぃ!?」」」」

 

そこには、目の下に隈を作り蒼白い顔をした師匠がホラーな笑顔を浮かべて立っていた。それに対し、俺達は悲鳴を上げる。というか、コレ、普通に悲鳴を上げる処です。

 

「私、メリーさん。今、貴方の後ろにいるの…………」

 

そして、ニィッと邪悪に笑った師匠はそんな事をのたまった。何故に、相手の恐怖を煽るんですか!?つーか、師匠の手が超凶悪なドラゴンの手みたいに変化する。それを見て、嫌な予感がした俺は瞬動術を駆使して逃げ出そうとした。まあ、回れ右をして足裏に微量の魔力を集中しただけなんだが。だがしかし、『神威』と師匠の呟きが聞こえ……『あ!?』と思った時には、膝下をバッサリ切り捨てられて地面に転がされてしまっていた。

 

「「「ひぃ!?」」」

 

「かーんざーきくーん。何、他人事扱いで……しかも、逃げ出そうとしているのかなぁ?」

 

ヤバイ。ストレスマッハの師匠が、俺達の会話を聞いていたらしく怒り心頭で出現した様だった。更に、俺の反応も気にくわなかったらしく……かなり、狂暴性を増して逃走経路に仁王立ち中。

 

「そ、そんなつもりは……」

 

「五月蝿いよ?封時結界も展開したし……大丈夫。痛いのは、最初だけだから。上手く行けば、新しい世界の扉が開くだけだから(笑)。楽しんでね?」

 

「言ってる事が無茶苦茶なのに、俺の行く末が見えるってどういう事!?嫌だよ、そんな未来!止め、助けてー!」

 

「にゃは、にゃははは。にゃーはははははは!!」

 

「あーーーーーー」

 

 

 

……………………

 

 

 

……………………

 

 

 

……………………。

 

 

 

とても、酷い目に遇いました。

新しい世界への扉……は、開けてないよ!?ギリギリの処で、持ちこたえたよ!?とは言え、本当に新しい世界への扉を開けてしまうところまでは行った。

むしろ、開け放ってしまった方が楽だったかもしれない。

そう、思えるくらい酷い拷問を受けさせられた。半ば、強制で逃げる事叶わず……ひたすら永遠に、師匠のストレス発散の道具として切り刻まれる事になる。それは、当然(?)転生者達にも及び……幾つかの、神様特典をバッサリ切り捨てられて彼等は裏特典を失った。

馬鹿1は、魅了特典と魔力強化の特典を失い、弱体化はしないもののこれ以上の成長は認められない状態へ。

玉無しは、魅了系特典と魔力強化を失ってガンダム戦艦武装の装備を艦これの艦娘装備だけに……つーか、俺は弾玉無しが魅了系特典なんてモノを持っている事を聞いて不思議に思ったものだ。だってコイツ、頭が足りてないのに異性にモテたいだなんて……それなら、知能を上げて貰えよ!?とも思ったが口にはしなかった。それが、祟ったのか師匠が持ち出したユーノくんの女装写真に超反応。紹介して貰える段取りを経て、彼はBLの階段を登って行く。

そして、ガチムチマッチョは【魔王ベルンハルトの使う魔法】だけが残る。ぶっちゃけ、『()()()()なのに魔法Onlyなのか……』と思ってしまったのは仕方がない事。

結局の処、マッチョの手足には後遺症が残る事になった。

日常生活や、軽い運動程度には問題はないが……激しい動きや戦闘には、激痛に近いかなりの痛みが伴うらしい。

師匠であるならば、その手足をアッサリ治せるハズなんだけど……U-D戦前の戦闘で、ガチムチマッチョがユーリに対して、ちょっと口には出来そうにない言葉を告げてしまったという。

何と言うか……この世界のヒロインは、転生者を悦ばせる為だけに生まれてきた存在だとか何とか。かなり、オブラートに包みはしたが……これより、もっと酷い言葉で面と向かった師匠にガン!と告げてしまったらしいのだ。

もちろん、その中にはヴィヴィオの事も触れていて……師匠の逆鱗に触れちゃった馬鹿は文字通り二度と戦えぬ体となった訳である。これは、同情の余地はないのでフォロー無しの放置決定話なんだけど……とりあえず、師匠がキレた理由だけは教えておいてやった。そしたら、一応ではあったけれど凹んでいて……翌日には、何事も無かった様に振る舞っていたので忘れたんだろうと判断する。

なので、師匠には転生者の言動をまともに受け取らないよう進言しておいた。アイツ等は、何も考えないままにただカッコ良さげな事を言っているだけなので取り合わない様にと。ついでに、粉砕するのは心だけにして欲しいと言って置いた。

 

以上が、今回の転生者達に我々がした事後報告である。

 

 

 

 

 




いつも通り、戦闘よりも事後処理の方が時間が掛かるってネタで始まりました!ぶっちゃけ、戦いなんて数時間で終わる程度のモノなのだよ。むしろ、本当の難問は戦いが終わった後にやって来るのだ。事後処理は、普通に数日掛かる案件だった。

ポロッと、出て来た黒歴史。
何これ(笑)、何の辞書!?と分厚い紙の束にドン引きした私です(笑)。どれくらい?ですか……では、片手を上げてジックリ見てください。手をピンッと広げたら……だいたい、それくらいの紙の束がポロッと溢れて来た訳です(笑)。
A4のコピー用紙500枚でも人差し指第二関節から第三関節程だというのに……手の平レベルの束が出て来たのを見ると黒歴史を思い出します。枚数的には、2000枚(裏表)程。
因みに、出て来たのは『黒の魔術師』ってお話。
元ネタは、type-moonさんの『月姫』に出て来た蒼崎青子……『青の魔術師』って言葉から(笑)。
『双夜の世界の初期』……『最悪の物語(魔法使いvs人類)』と掛け合わせて創りました。怪異系の物語で、陰陽一族のお話です。全部で、三部構成。一部が、『出雲家の人々』。二部が、『天草命(八百年前の人物)』の物語。三部が、『世界の終演』で……双夜の御先祖様達との共闘物語です。
共闘物語には、『赤の魔術師』をも組み込んだのでヤバイのになってますね(笑)。『赤の魔術師』は、精神に作用する系の魔術師の話で……最悪の物語から派生したモノ。
『黒の魔術師』の前の物語で、題名が空白になっていたヤツですね(笑)。内容は、妖怪怪異と魔術協会のお話……って言ってもわからないか。ぶっちゃけると、最悪の物語系列の物語で……妖怪を亜空間に隔離してハッピーエンドするお話。
唯一、あの最悪の物語系列でハッピーエンドになった物語なんです!!あの、魔法使いvs人類の泥沼大戦物語で唯一のハッピーエンドですよ!?凄くないですか!?良く、あの世界情勢でハッピーエンドなんて叩き出したモノです(笑)。
そして、『世界の終演』で主人公達が危機的状況に追い込まれた時に絶望を笑って吹き飛ばした人物でもあります。
最終的に、双夜がハッピーエンドを迎える為のキーマンになった人物でもありますね(笑)。あの最悪の物語の本当の主人公が『赤の魔術師』と言われても納得の話です。
『沢木雄真』は、双夜の世界のガチ英雄。サブキャラだったんだけどなぁ……まさかの大出世です!!最悪の物語に、チョロット出て来ただけの人物だったんだけどねぇ(笑)。
下克上されてしまいました(笑)。

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m(_ _)m
 
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いつも読んでくれる方々に感謝を……。

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