絶望を払う者~狂気の神々vs愉快で〇〇な仲間達~   作:葉月華杏

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ハッピーニューイヤー❕❕
あけおめです!!
今年もよろしくでーす❕❕

さあ、新年です!今年は、どんな年になるか……未来がとっても怖い華杏です!!良い年になると良いなぁ……。
みなさんにとって、良い年である事を八百万の神々に祈っておきます。誰かが、必ず叶えてくれるでしょう!!何たって、八百万もいるのですからw


西洋の神には祈りません。


七九話

神崎

 

 

ウチの師匠が、ストライキーに入ったので俺が代わりに崩壊し切った原作無き物語を日々進めている。

まあ、要するに幼児後退化した訳だけど。今の師匠に何を言っても、「あう?」とか「にゃ?」とかしか言わないので今後どうするのか全く予想も付かない状況が続いていた。

だからという訳ではないが、近況報告を書類に纏めて置くようにとラヴォルフさんに言われたので、現在は秘密基地にて書類作成に追われている。

当初、何を書けば良いのかわからなかった俺は元いた世界の報告書を作成した。大まかには、後日談的な何か……有栖川や遠藤達のその後の話である。半分、冗談で書いたので笑って貰えたならば幸いだろう。もしかしたら怒られるかもだけど……ただし、不知火翼に関してだけは真面目に作成した。何故なら彼女は、俺達がリリなのの世界をエンジョイしていた間に自殺してしまっていたからである。

理由は、結局わからなかった。

何が、彼女をそんなに追い詰めたのかはわからないが……この世界での両親の話では、歳を取るにつれて引きこもりがちになり、ある日何の前触れもなく自殺してしまったらしい。

遺書とかも無かったので、当初は殺人事件かと思われたらしいのだが室内への侵入の痕跡が無かった事から、自殺と結論付けられたそうだ。今となっては、どうしようもないが知り得れるのであれば彼女の苦悩を知りたいモノである。

俺達とは、何処か一線を引いた【転生】仲間だったけれど、出来ることならば共に戦場を駆け抜けたかったと報告書には記載した。

そして、最近ではこの世界を探索する上でわかった事を報告書に纏めている。その中の一つを紹介しよう。

 

「とりあえず、腐女子を発見した……と」

 

多分、【転生者】だと思われる少女を確認したと最初の一文に記載する。ただ、当人が生前の記憶を覚えているのか覚えていないのかはわからない。原作には、関わろうともしていない事から何も知らない【転生者】の可能性もある。

もしかすると、最初の頃の有栖川達みたいに、非協力的【転生者】の可能性も……否、この世界(リリなの)の事を知らない可能性も……いずれにしろ、【転生者】の可能性が高い事から『要注意人物』としておいた。

何故、それがわかったかというと見た目が普通に【魔法少女リリカルなのは】以外の物語の登場人物の姿そのモノだったからだ。ぶっちゃけ、【ゼロの○い魔】のタバサだった。

他は、まだ未確認で要捜索中である。

ただし、中身(人格)は別物で発言通りの女の子だ。

事細かに説明してみたいが、精神的なダメージが大き過ぎてちょっと厳しいというのが本音。

それでも、一応トライはしてみようと思う。

顔の整った少年達をジィーと見詰めながら涎を垂らし、誰が受けで誰を攻めにするかを長考している姿は俺が普通にダメだった。そう書き始めた所で、師匠がBLを知らない可能性が出てきたのでBLについて書いて行く。

『BL』……ボーイズラブとは。

主に、少年や青年同士の恋愛をテーマにした作品をさすと明記。そういう文化が、頭の腐った女子の間で流行っていると書いたところで一旦ペンを置いた。

この時程、何の知識を持たない師匠が羨ましく思えて仕方がなかったと断言しておこう。

 

「あ、腐女子についても書いておかないと……」

 

とりあえず、思い付く限りの事を書き連ねて行く。

その後も、海鳴市を見て回ったら収穫は山程。

師匠がわからないだけで、海鳴市には【転生者】が溢れていた。正確には、『リリなの』以外の物語の登場人物達の姿をした子供達が……である。

中には、前世の記憶を持っている様な者もいた。

だがそれは、その子供の言動から推測した憶測であって断言できる様なモノではないのが残念としか言えない。

その上で統計をとると、記憶持ちは輪を掛けて少ない様だ。

更に、特典持ちに至ってはもっと少なかった。

特典持ちが、何故わかったかというと実際に能力を使っているのを見掛けたからである。ついでに言えば、何のバグかはわからないが特典が継承されてないとのたまる【転生者】も数名確認できた。因みに、オリ主を名乗る御子様もいたのでジャンジャン報告書に書き列ねて行く。

俺としては、こういう事の為に召喚された者として役割を全うできて大満足である。

しかし、こうやって『外』から見ているとオリ主願望の強い【転生者】が多い。しかも、一人が抜け駆けをしようとするとみんなでイジメたり、ハブにしたりして【原作】に近寄らせない状況を作り上げていた。

これらの状況が、自称オリ主様達の行動を制限し……膠着状態を成り立たせているようだ。

 

「……つーか、乱雑に【転生】させ過ぎだろう!?」

 

ついでに言うのなら、自称オリ主様達が特典を持っていない事がこの状態を成り立たせている理由である。

即ち、特典がない➡強行に出るとボッチ化は確実➡【原作人物】が側にいれば問題ないが、別の学校の場合ボッチになるのは嫌だ➡【原作人物】と知り合いになりたいが、今動くのは止めといた方が良い……という状況らしい。

良くはわからないが、殆どの【転生者】が一人になるのを拒否っているようだった。

やっぱり、女の子的な心理が働くのだろうか?

そんな彼女等の間で、今持ち切りの話題がある。

それは、聖祥大にいる五大美女について。

まだ、七月中旬なのに八神はやてが加わっている事が【原作】と違い過ぎていて訳がわからないとのこと。それと、テスタロッサ家に保護(?)されている幼児に関することだ。

ただし、この幼児は【転生者】では無いかも知れないという噂だった。

 

「十中八九師匠の事だな……」

 

何故、【転生者】ではないと判断されてるかというと、一番の理由が『見た目』である。その次が、行動らしい。

【転生者】は、何らかの物語に登場する人物の姿を借りているはずだ!という固定概念が、師匠を【転生者】ではないと判断する要因になっているらしい。

なんでこう……自称オリ主を名乗る者達は直ぐにアニメや漫画知識でモノを言うのだろうか!?

 

「全く、アニメ脳の奴が多いなぁ……」

 

そして、夕方頃になるとギルガメッシュ風の男がスーパーに出没するという。これは、俺の事なので省略する。

ただ、一つだけ訂正するなれば、俺は断じて腰の低い男ではない。影が薄い訳でも無いからな!?

 

「鬱だ……」

 

小学生ってのは、なんでこう……人が傷付く事を平気で言えるのだろうか?全く、生前+現在だから精神的には二十歳越えの大人ばかりだろう。

まさかとは思うが、精神的に攻撃されているのだろうか!?

もしそうなら、言ってくれれば封時結界で隔離してディバインバスターで凪ぎ払ってやるよ!ただ、師匠みたいに分割思考が使える訳では無いので、非殺傷設定は付けられないけどな。

 

「…………と、こんなもんか?」

 

こうして、本日の報告書作成は終了した。

この後は、夕食の買い出しにディアーチェとスーパーに行って荷物持ちをして……夕食ができるまで自主練。

夕食後はフリータイムなので、ユーリかディアーチェに付き合ってゲームに興じたりする。もちろん、VRゲームだ。

大体、20時半から23時前後まで遊び俺はそこでログアウトして眠る。早朝5時に起きて、ウォーミングアップ。

その後は、ラヴォルフさんに訓練を見て貰ってから指導を受けて間違っていたら指摘して貰う。その内、ユーリが朝食が出来たと呼びに来てくれるから、一緒に秘密基地の広間へ戻りディアーチェが作ってくれた朝御飯を済ませる。

その後は、それぞれの時間だ。

ユーリは、外へ遊びに出掛けディアーチェは後片付け。俺は、師匠の手によって復活した黄金律EXを使って資金稼ぎ。

宝具ランクEXを手離した事によって、黄金律にEXが移譲されたらしい。だが、この黄金律はちょっとおかしいとしか言えなかった。あんまりやり過ぎると、この世界の経済が崩壊するので数年に数秒だけで事足りる。

以前の黄金律と比べると、今の比率はブッ飛んでいるとしか言えない。高々、数秒程度株をやるだけで数千万のお金が手に入るとかどんだけだ!?

だからという訳ではないが、今は資金稼ぎの時間を海鳴市の探索に当てていた。この時間帯は、調度学生達の通学時間になっているので【転生者】探しには持って来いなのである。登校時間が終われば、俺はそのまま適当にその辺を歩く。当然、その行為にも理由があって……小学生ではない【転生者】探しの為である。一応、何人かは目星を付けてあるのでその方々が働いている場所に出向いての確認作業だ。

因みに、その方々を見付けた方法としては師匠の使い魔であるフレールくん達の功績であった。

 

「探索用使い魔、マジ便利ッス!!」

 

そして、ラヴォルフさんが用意してくれた式紙が超便利。

魔力を込めるだけで、簡易使い魔として使用が可能と来たもんだ。しかも、特殊な隠蔽が施されているらしく早々簡単には相手に見付からないという機能付き。

師匠達が開発した、魔法やマジックアイテムが便利過ぎて頭が上がらない。更に、もう一つ機能があって……不正に使おうモノなら即バレしてラヴォルフさんに追い回される始末。

一体、どうなっているのかサッパリ過ぎて逆に怖かった。

 

「…………ちょこっと、シグナムの風呂を覗こうとしただけなのに……マジ、死ぬかと思った……」

 

魔力を全力で使って、身体強化しているっていうのに振り切れず魔力切れで捕まってお仕置きされてしまった。

聞けば、俺は空っけつなのにラヴォルフさんは九割近く残っているっていうんだから笑えてくる。

魔力操作を極めると、あの程度では問題ないとのこと。

魔力量的な差かと思いきや、戦闘系の使い魔はそれ程魔力量が多くはないんだとか。必要に応じて、師匠から魔力供給を受けるから鍛える必要性も感じないんだと。

なんて、無欲な……と思ったのは内緒だ。

言ったら、師匠の凄さと素晴らしさを永遠と聞かされるだろう。ってか、数時間程聞かされた。ユーリが来てくれなかったら、多分何時間でも喋っていたぞアレ。

師匠が言っていたよりも、使い魔達は師匠を尊敬していると思われる。むしろ、病的な迄に……だ。

普段は真面目なラヴォルフさんだけど、師匠の凄さと素晴らしさを語っている時はまるで狂人の様な目をしていた。

普通に、怖かったと述べておこう。

多分、師匠の前では不等な態度や言動を取ってしまうみたいだけど……普通に、師匠を慕っている良き使い魔だ。

 

「まさかのツンデレとは……」

 

否、狂人だから狂デレか。

まあ、何にせよ報告書には書けない内容だし、下手に書いたら俺が使い魔さん達全員に殺されるので絶対やらない。

あんな化け物共を、100万も相手にできるか。それを殺るくらいなら、潜んでいる【転生者】……『凌辱組』を探しだし、特攻を仕掛けた方がマシだろう。

高々、300人に満たない程度どうにでもなるはずだ。

リンカーコアでも、魔術回路でもない未知の魔法式だ。

奴等の鼻を明かし、首謀者を血祭りに上げれば済むだけの話だ。造作も無いだろう。まあ、前提条件として魔力操作を最低一時間は持つようにしたいところだ。

実現する為にも、真面目に訓練をしようと再度心に誓った。

 

 

閑話休題。

 

 

 

 

 

「それでは、我等は数日ここを空けるからな?戸締まり云々は無いにしろ、留守を任せたぞ?」

 

「あー……はい。楽しんで来てください……(泣)」

 

「ああ、泣かないでください!お土産買って来ますから!」 

 

「ユーリは、優しいなぁ……それじゃあ、ディアーチェ、ユーリ、気を付けていっといでぇ……(T-T)ノシ」

 

翌朝、同居人であるディアーチェ達が夏休みに入った高町なのは達と泊まり掛けで海に行く事となった。

首謀者は、言うまでもなく師匠で……俺は、小学生に混じって遊ぶと変態に見えると言う理由でお留守番となる。

ほぼ、強制で18歳固定なのに混じると変態扱いとは『これいかに!?』な心情なのだが……今となっては、小学生に混じって海というシュチエーションは俺も避けたかった。

 

「これで、行きたいと駄々を捏ねるようなら……矯正をラヴォルフに頼むところなんだけどねぇ……」

 

「言ってないでしょっ!?」

 

「えー……でも、シグナム来るよ?」

 

「え……」

 

「ムッ!シグナムが来ると、コヤツに何のメリットがあるというのだ!?」

 

「そりゃ、好きな人の水着姿だよ!?タップリ観察して、人には言えない様な事をするんだろ?」

 

「ちょ、なんて事をほざいているんですか!?しませんよ!そんな事っ!!」

 

「シグナムの風呂を覗こうとした、前科持ちが何を言っているんだか……」

 

「グホォッ……!!」

 

「なんだとぉ!?やっぱり、変態なのか貴様ぁーっ!!」

 

「ちょ、ちょっとした、出来心だったんッス!!」

 

「何にせよ、未然に防いだとは言え……前科は前科だからな……今回のお留守番は、そういう件も含まれている。だから、思い出的なモノは一切渡すなよー?写真とか映像とか!良いなぁ!?」

 

『はーい!』

 

「くっ……チクショウ……(泣)」

 

崩れ落ちるように膝を突き、両手を付いて所謂orz状態になる。実際、凄まじい衝撃が俺を貫いていた。

シグナムの肢体を眺める事も、写真や映像で確認することもできないなんて無念以外の何物でも無い。こんな事になるなら、覗きなんてせずに大人しく待っていれば良かったと激しく後悔の念に苛まれる。

 

「じゃ、しゅっぱーつ!!」

 

「……………………いってらー……」

 

師匠に連れられて、ユーリとディアーチェが秘密基地を出発した。その背中を見送って、俺は階段を登り境内の後ろへ回り秘密基地の中へと入って行く。

そして、自室に戻り……ベットに身を投げ出した。

 

「シグナムが来るとわかっていたら、何がなんでも付いて行ったのにぃー!!!!」

 

意地も恥もプライドも投げ打って、師匠の足にすがり付き泣き落としを掛けてでも頼み込んだだろう。だがしかし、今日はラヴォルフさんとテオルグさんに稽古を付けて貰う予定を俺は入れてしまっていたんだ。即ち、付いて行っても連れ戻されるフラグを建設してしまっていた訳だ。

最早、泣くしかない。

 

「チクショウ……チクショウッ!!」

 

一通り暴れて、少しだけ気が晴れた俺はノッソリと準備をしてラヴォルフさん達が待つ訓練へと向かった。

 

 

 

 

 

 

…………………………………………

 

 

 

 

 

 

 

……………………………

 

 

 

 

 

 

 

……………

 

 

 

 

 

 

 

数時間後、力尽きた俺が誰もいない秘密基地の広間でグッタリと倒れている。訓練……いや、訓練なんて生易しいモノではない。あれは、地獄だ……を終えた俺は、先日買い置きしておいたカップラーメンを取りに行く途中で力尽きてしまっていた。朦朧とした意識の中、思う事はただ一つ。

それは、愛するシグナムの水着姿である。

師匠の場合、NTRれる心配をしなくても良いのが救いだ。

むしろ、幼児後退化して行き交う水着姿の女性達に怯えている姿しか思い浮かばない。普通なら、ここで『ザマァ!』と叫ぶのが通例なのだが……師匠の場合、威嚇魔法を使って砂浜にいる人々を大混乱に貶めてないかの方が心配だ。

 

「……………………ヤヴァイ、マジで心配になってきた……」

 

とりあえず、ラヴォルフさんに連絡を入れて師匠が爆発していないかの確認を取る。すると、意外な反応をされた。

 

『マスターは、今のところ大丈夫ですが……まさか、女性の水着姿が見たいではなく……そんな、心配をされていようとは、ちょっと意外でした……』

 

「そうですか?至極当然の心配だと思うのですが……」

 

『ああ、いえ。確かに、心配事の一つではありますね。しかしですよ?マスターの場合、この世界から別の世界へ移動してしまえば別の事柄にスリ変わってしまう程度の話です。貴方が、心配するような事柄ではありませんよ』

 

「……別の事柄って……例えば、どんな?」

 

『そうですねぇ。題して、【UFOあらわる!!】って、感じですかね?』

 

「…………それはそれで、大混乱ですね……」

 

『まあ……そうでしょうね。しかも、ホームビデオとかにUFOの映像があったとか……そういうのも出てくるでしょうから』

 

「マジッスか!?ってか、どうしてそんな映像とかが出てくるんですか!?そっちの方が、気になります!!」

 

『あーまー、世界の修正力マジパネェ!!って、感じなんですよ。詳しくはわかりませんが、そういう修正が入った事もあったそうですよ?』

 

「マジッスか!?」

 

『……気になるようでしたら、そちらの端末で我々のした改変と修正力で修正された画像や映像等が記録されていますから確認してみればどうですか?』

 

「ここの端末で、それらを確認出来るんですか?」

 

『はい』

 

「じゃあ、ちょっと確認してみます!!」

 

という訳で、その記録とやらを確認する事に。

そして、確認した結論を言おう。

 

「なんでさ!?」

 

師匠が、威嚇魔法を乱射した結果の修正力が半端無かった。なんで、銭湯にマントヒヒが乱入するんだよ!?何処の動物園から逃げ出したって!?個人営業!?つーか、個人でマントヒヒって……どんな人脈使えば、個人でマントヒヒなんて輸入できるんだよ!?そっちの方が、気になるわ!!

 

「だから、なんでさ!?」

 

師匠が、伯爵級のドラゴンを召喚したら……ちょっとどころではないUFOが空を覆い隠した映像が出てきた。

ラヴォルフさんが、言ってたのはこれらしい。つーか、師匠……ドラゴン召喚なんて出来たんッスね。伯爵級のドラゴンって何ッスか?もしかして、マーカス級の事ッスかねぇ……?

SOⅢに出てきたレベルの超巨大ドラゴンかぁ……ちょっと、気になったので端末で調べてみたら全然桁違いだった。

山ッスね!!つーか、コレ山以外の表現出来ないだろ!!

何なんッスか、この超巨大生物は……はぁ!?コレで500歳!?万年生きるとか言われても、頭おかしいとしかコメント出来ないッスよ!!……ギャアアアァァァーーーー!!??

豆粒大の師匠が、山級のドラゴンを一撃でひっくり返してしただとぉぉーーー!?その後、魔法で瀕死に追い込んで家来にしちゃったー!?

 

「ありえねぇー!!つーか、どんな化け物何ッスか!?アンタは!!」

 

コレは、ダメだ。もう二度と、師匠には逆らうまい。

そう、心で誓っていると聞きたくない言葉が耳に入って来た。山ドラゴンをひっくり返した方法が、魔力強化によるものらしい。それが、魔力レベル人間のS+相当に該当するというモノ。今の俺の魔力が、限界突破のAAランクだから……普通に出来ないとおかしいというのだからドン引きだ。

 

「無理ッス!!こんなん、出来ないッスよ!?」

 

その後も頭が、イカれたんじゃないかと思うような画像や映像を見て……もう、修正力や極められた魔力操作がパナイの状態になってきた頃、俺の精神をガリガリ削る事実を知る事となった。

それは、師匠の召喚契約に関する重大項目。

偶々、見掛けた程度のモノなのだが……まあ、十天使召喚はまだ良いんだ。しかし、とある世界で十天使を召喚しようとしたら修正が入ったらしくトンでもないモノが召喚されてしまった。それは……アニメ・まじ・あかに出てくる、中級第三位にあたる天使をご存知だろうか?

アレと似た様な……もとい、そのもの?とおぼしき生物(?)が召喚された。そう、四枚の翼と天使の輪をもつ筋肉ムキムキな中年男性にして、マゾヒストであり、どんな苦痛も快感に変えてしまうガチ超上級変態が出現した。当然、周囲は大混乱と化し、中々凄まじい修正が行われている。

 

「はぅあっ!?ば、ヴァかな!?し、師匠が召喚された、あの天使を見て……と、と、ときめいていらしゃるぅだとぉ!?」

 

な、なんで、そんな頬を染めてキラキラした目でその天使を見詰めているのか。

なぁ!?み、自ら天使に抱き付いたーー!?

え?ええ??ええぇっ!?

受け入れたぁーーー!?!?

あ、あの、ディープな悪夢を……そんな馬鹿な!?

アレにDキスをされた者は、不快感で気絶したり精神崩壊したりするはずだっ!!Dキスの精神攻撃は、人間だけでなく魔族などの人外、ロボットにすら有効の精神攻撃だぞ!?

そんなモノを受け入れるとか、も、もう……はっ!?

い、いや、Gがイケる師匠の事だあの程度の存在なんて楽勝なのかもしれない。だがしかし、この組み合わせは駄目だ。

その先の未来が、容易に想像出来てしまって嫌になった。

 

「はっ!?ま、まさかなぁ……いやはや、そんな事はない……はずだ……いや、もしかしなくても……ありうるのか!?」

 

俺は、意気投合した天使と師匠が、二人揃って暴走を始めたのを確認して、ソッと端末の電源を切った。

 

「終わった……つーか、ラヴォルフさん達でも止められない存在っていたんだなぁ……」

 

ブチュウゥッ!ブチュウゥゥッ!!と倒されていく使い魔さん達を見て、俺は素直にアレの恐ろしさに恐怖した。

 

「……忘れよう。俺は、何も見なかった。うん。何も見なかったんだ……ふふふ……ふふ、ふは、はぁーはははは!あーはははははは!!」⬅壊

 

俺は、ほぼ自動行動でカップラーメンを食い壊れたままの精神状態で、風呂に入り、ベットに入り、頭からシーツを被って何事も無かった様に眠ろうとした。

しかし、あの衝撃的な映像は俺の脳裏から剥がれる事無く、俺の夢にまで出て来て悪夢の淵へと引きずり込む。

 

「チクショウ……チクショウッ!」

 

『奴自身は正真正銘の天使であり、博愛主義者であり、平和主義者であり、善意の塊である。 しかし奴は、バイセクシャルであり、マゾであり、目に付いた相手全員に抱擁とDキスを振る舞う。例え、自分を殺しにきた相手でもキスマークまみれにするほどの変態だ!!』

 

かつて、あのアニメのキャラクターが血の涙を流しながら語った台詞が頭の中でリフレインする。

それが、今や師匠と絡んで蹂躙の限りを尽くし、悪夢を撒き散らしているという状況。

そして、俺自身もいつかその犠牲者に数えられるのかと思うと安心して眠ることすらできなかった。

 

「い、嫌だ……嫌だああああぁぁぁぁーーーーー!!!!」

 

 

 

 

 

 

 




新年早々、こんな物語を送りすることになろうとは……仕方がないw 神崎を弄りたかったんだ……どうしてもっ!!
だから、許してください…………( ;∀;)

さてはて、神崎が見たアレは作者が大好きなキャラクターですね。あのキャラ以上のお気に入りは、まだ出てきてないですねぇ!まあ、確実にご存知かと思われますが……『ハプ○エル』ですね!!
+.゚(´▽`人)゚+.゚
あそこまで、嫌なモノを突っ込んだキャラも珍しいですが……作者的には、それほど嫌じゃ無かったんですよねぇ……あの程度なら、友人に欲しいと思ってしまう程にはw
見てて、巻き込まれても然程問題ないかと思われw
あの手の無敵キャラは、主人公にするよりもサブとして出したい所にだねぇ……ただし、メインに近いサブでw

出来るなら、神崎と絡めたい所だ!!
神崎と二人っきりで個室に……神崎が死ぬイメージしかないけど!!それでも、そんな話をやりたいんだぁ!!!

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