流星のロックマン Arrange The Original 作:悲傷
黒い世界が広がっている。僅かな明かりもなければ、塵埃すら存在しない漆黒の闇だ。生命の気配もなければ、音一つすら聞こえてこない。全てを飲み込んだ完全な黒い世界がどこまでも続いていた。
深海を思わせる薄ら寒い世界に一つの人影が漂ってくる。赤い服と紺色のズボンの少年……星河スバルだ。もがくことも無く、頭からまっさかさまに沈んでいく。うつろげな目は僅かに生命を留めているだけで、何も映してはいなかった。
「……ここは……どこ?」不意に唇を震わせる。瞳だけを動かして辺りを窺ってみても、永遠に続く闇が映るだけだ。「そうか……僕、死んじゃったんだ……」。
呆然と漆黒の世界を見つめていると視界の隅に白いものが映った。闇から浮いた存在に視線を移す。それは緑色のレンズをつけた奇抜なサングラス。スバルがいつも持ち歩いているビジライザーだった。手を伸ばせば届くところで漂っている。手に取ろうとすると横から太い手が伸びてきた。ビジライザーを掴んだ逞しい腕に見覚えがあった。
動きを止めるスバルの前に現れたのは、がっしりとした体つきをした男性だった。オレンジ色の半袖シャツに、膝までの半ズボン。服の上からでも分かる鍛え抜かれた鋼のような肉体。胸元には流星型のペンダント。
星河大吾が目の前にいた。
思わず声をあげようとしてスバルは喉を詰まらせた。大吾はスバルを見ていなかった。いや、見えてすらいないようだった。いつも息子に向けてくれていた優しい眼差しは、今はビジライザーに注がれていた。慣れた手つきでビジライザーをかけると、スバルに背を向けてペンダントを頭上に掲げた。金色のペンダントが眩く輝きだし、闇の世界を切り裂いた。
目を眩ませる光は一瞬で収まった。スバルが顔を覆っていた手をどけると、真っ黒だった世界は白で塗りつぶされていた。
大吾に掲げられていた金色のペンダントが役目を終えたように輝きを失っていく。光が消えた直後に変化が起きた。三つの光が大吾のもとに舞い降りてきたのだ。それは大吾の前で動きを止め、姿を変えた。
青い天馬、赤い獅子、緑色の竜……かつてスバルとウォーロックに力を授け、道を示してくれたAM星の三賢者がそこにいた。
「久しぶりだな、三賢者!」
大吾が気安い言葉を投げかけた。AM星のみならず、FM星にまで名を轟かせた偉人たちにタメ口とはなんとなれなれしい態度だろう。
「相変わらず元気そうだな、大吾」
しかしペガサス・マジックは別段気を悪くした様子も見せなかった。彼らの全身から溢れる強大な周波数がどこか和らいだように感じられた。
「聞いてくれ! 実はNAXAが俺の研究に本腰を入れてくれたんだ! これでキズナ理論が証明できるんだ!!」
隠そうともしない嬉しさを前面に出しながら、大吾は早口でまくし立てる。彼のこの研究への熱意が見て取れるというものだ。
「そうか、それは良かった」
「これで我々も地球のために力を使うことができる」
レオ・キングダムとドラゴン・スカイが大吾に頷いた。いつも威風堂々とした姿勢を崩さない三賢者が明らかに喜んでいた。その様子は親しい友人と話す雰囲気となんら変わらない。
三賢者一人一人の顔を見ながら、大吾は拳を握り締めた。
「俺は光博士のキズナ理論を見たときから、ずっと夢見てきたんだ。これを実現してみせたいと。この地球の人たちに絆の大切さを知ってほしいと!!」
大吾はビジライザーを外して足元を見た。いつの間にか景色が変わっていた。真っ白だった世界は再び黒に戻っていた。だが先ほどと違い幾つもの細かい光がちりばめられている。大吾と三賢者は宇宙に立っていたのだ。彼らの足元には青い惑星……地球があった。暗い宇宙の中で、その星は生命の色で輝いていた。
「俺はやるぞ! この世界をブラザーバンドで結ぶんだ!!」
決意を固める大吾の後ろから、AM三賢者も地球を覗き見る。
「お前は言っていたな。人は弱い生き物だと」
「だが、誰かが傍にいれば強くなれる不思議な生き物でもあると」
「人と人との間に繋がる見えない力……それが絆だと」
「そうだ! だから俺は世界中の人に伝えたいんだ! 絆のすばらしさを……絆の可能性を!!」
大吾は目を細めて地球に微笑んだ。それは愛しい妻や我が子を見守るものと同じだった。
「この星の全ての人がブラザーバンドで繋がって、お互いを力づけあいながら生きている世界になれば最高だ。
俺はそう思う」
大吾が語るのは完全な理想論だ。だが彼はそれを本気で夢見ている。情熱に燃える目がそう語っていた。
スバルは黙って彼らのやり取りを見守っていた。大吾の額と胸元に視線が移る。三賢者と地球の光を浴びて、ビジライザーとペンダントが眩しく光っていた。
スバルは自分の額と胸元に手を伸ばしてみた。そこには何もない。本来そこにあるはずだった父の形見は、ズボンのポケットと腰のポシェットの中だ。
もう大吾を見ることができなかった。
そこでスバルは自分の手が歪み始めていることに気づいた。両手だけでは無く体全体が形をなくしつつある。慌てて辺りをうかがうと、同じような歪みがいたるところで生まれ始めていた。それは徐々に大きくなり、荒波となって世界を飲み込んでいく。崩れる世界の中で、最後に見えたのは地球を見下ろす大吾の横顔だった。
「……父……さん……」
世界が大きく歪み、ただの曲線の固まりになる。それらが徐々に秩序を取り戻し、新しい世界を構築していく。スバルの前に広がったのは海のように青い空だった。目の前にはAM三賢者の影達がいた。
「……サテライトの管理者……?」
次々と変わっていく世界についていけず、スバルは未だに状況が掴めずにいた。ただ先ほどの大吾と三賢者と違い、この影達は自分を認識しているようだ。膨大な量のゼット波を漂わせながら、スバルを見下ろしていた。
その中の一人、ペガサス・マジックがスバルに説明する。
「我々の記憶を見せていたのだ」
どうやら先ほどまでの出来事は全て幻影だったらしい。今スバルがいる世界こそが現実のようだ。
「……そっか……って、うわああああ!?」
ようやくスバルは地面がないことに気づいて飛び上がった。だが不思議なことに重力に従って落っこちるということはなく、そのまま翼が生えたかのように宙に浮いてしまった。
「な、なにこれ!? それに、ここどこ!?」
「我々のゼット波を浴びせ、お前の体を電波化させたのだ」
「破損した肉体データも修復しておいた」
レオ・キングダムとドラゴン・スカイのなだめるような説明を聞いて、スバルはルナの両親を思い出した。
以前ナルオとユリコはゼット波を間近で浴びてしまい、電波化してしまった。オヒュカス程度のゼット波でも大人二人を電波に変えてしまったのだ。三賢者の影達が子供一人に同じコトができないわけがない。
電波の体になった今なら宙に浮いていることも可能だが、それでは落ち着けない。最初に立っていたウェーブロードへと足をつけて、辺りを見回した。
「ここは、ど……こ……」
そして心を奪われる。
ウェーブロードの下には白い大地が広がっていた。雪上を思わせる純白の草原に、連なる白い山々。触れれば粉々に砕けてしまいそうな柔らかい印象が見るものの心を癒す。
その中に池や湖のように見える場所がある。青いと思っていたその場所に緑色が滲んでいく。スバルが見つめていた湖は雲の切れ目だった。そこから海や大陸が見えているのだ。
頭上を見上げてみれば、透き通った青い空が地平線の向こうにまで手を伸ばしていた。余計な色を排除したどんなものよりも美しい青がスバルを引き込む。
宇宙が好きなスバルはすぐに気づけた。ここは成層圏だ。宇宙と地球の境界線。地球に居ながら雲を見下ろせる唯一の場所。そこに広がるウェーブロードの上にスバルは立っていたのだ。
「ここは地球でもっとも高い場所に広がっているウェーブロードだ。スカイウェーブと呼ばれている」
こんな高い場所にまでウェーブロードが広がっている。このウェーブロードが世界を跨いでいるのだと思うと、言い知れぬ感動で胸を揺さぶられた。
自分の居場所を把握できたこともあり、スバルはようやく余裕を取り戻してきた。
「……あの……母さんは!?」
「案ずるな。サテラポリスが事後処理をしてくれている」
「あの五陽田という男ならば問題ないだろう」
ペガサス・マジックとレオ・キングダムの言葉に、スバルはホッと胸をなでおろした。ああ見えて五陽田は意外と頼りになる男だ。母とユリコのみならず、他の被害者達も無事に保護してくれていることだろう。
スバルが安心したのを見計らったように、三賢者は話を切り出した。
「星河スバル、よく聞くのだ」
「今この地球にかつてない危機が迫っている」
スバルの緩んでいた顔が自然と引き締められた。アマケンで聞いたFM星王の宣戦布告が脳裏をよぎる
「FM星人のことだね?」
「そうだ。もう奴らは動き出している。これを見よ」
スバルの前の空間が歪み、渦が形成された。大きさは小窓一つ分ほどもなく、スバルの顔ぐらいの大きさしかない。灰色一色だった渦の中央に、唐突に色彩が広がる。覗いてみたスバルはすぐに目を見開いた。
「ロック!? それに……ハープ・ノート!?」
灰色の窓はテレビのようなものだった。遠く離れた場所の光景が映し出されているのだ。
映像の中央では、痛々しい姿のウォーロックが鮮明に映し出されていた。青かった体は灼熱の拷問でも受けたかのように黒ずんでいた。
その奥にはジャミンガーに踏みつけられているハープ・ノートがいる。よく見えないが、彼女も到底戦える状態ではないらしい。ジャミンガーも一体ではない。ウォーロックを囲むようにずらりと並んでおり、気品の欠片もない笑い声を上げている。
満身創痍になっていても、ウォーロックの目は死んではいなかった。鋭く尖らせた赤い目が睨む先へと、カメラの視点が動く。新たに映った人物達に、スバルは息を呑んだ。
死んだはずのジェミニがいた。ジェミニだけじゃない。オックス、キグナス、リブラにオヒュカス。ロックマンに敗れたFM星人たちが顔を揃えている。何より絶望的なのはジェミニが掲げているものだった。一度見ただけだが間違いない。
アンドロメダの鍵が奪われたのだ。
「は、早く助けてあげてよ! 僕のときみたいに!!」
灰色の渦を脇に押しのけ、スバルは三賢者に詰め寄った。
三賢者の計り知れない力を使えばウォーロックとハープ・ノートを救えるはずだ。事実、スバルとあかねたちを救ったのは彼らなのだから。そんな他者を圧倒する力を持っているにもかかわらず、三賢者はのんきにスバルに映像を見せている。それがスバルには腹立たしい。
懇願するスバルに、レオ・キングダムは首を横に振った。
「我々は本体の影。内包できる力には限りがある。もうそのような力は残っていない」
「お前を助けるためにほとんどの力を使ってしまったのだ。今はこうして影の召還保つことすら難しいほどだ」
説明を付け加えるドラゴン・スカイに怒鳴りたくなった。そんな言い訳はどうでも良いのだ。とりあえずウォーロックとハープ・ノートを助けなければならない。三賢者と同じく見ているだけなんてしたくない。焦りだけが積もる。
だがスバルは三賢者を低く見ていた。AM星の三賢者と呼ばれた彼らが、このような状況で何もしない愚か者であるわけがないのだ。
「星河スバル、今こそお前の力が必要だ」
「この地球の危機を救えるのは絆の力を知る者のみ」
「すなわち、お前とウォーロックの力が……ロックマンの力が必要だ」
スバルは三賢者の言いたい事を理解した。よって押し黙ってしまう。急にしおれてしまった目は足元から脇に押しやった渦へと移る。その中では今もウォーロック達の状況が映し出されており、事態の緊迫さを伝えてくる。
ジェミニ以外のFM星人達がウォーロックの周りに集まり始めていた。アンドロメダのカギを奪い返した今、彼らがすることは容易に想像がついた。殺された鬱憤を存分に晴らすつもりなのだ。
オヒュカスに首根っこを掴まれ、力任せに引き上げられるウォーロック。目を閉じて、スバルは冷え切った手を握り締めた。
「無理だよ……僕じゃどうしようもないよ。それにウォーロックは僕に愛想を尽かしたんだ。一緒に戦ってくれるはずなんてないよ」
今になっても昨日の出来事は鮮明に思い出せる。浴びせられた一言一言が胸に刺さる。自分は戦友に見限られたのだと、改めて思い知らされる。ポーチに入っているペンダントと、ポケットに入れたビジライザーが妙に重く感じた。
それを三賢者は否定した。
「本当にそう思うのか?」
「……え?」
「ウォーロックはお前を最後の戦いに巻き込むまいと、出て行ったとは考えられぬか?」
「そ、そんなこと……!?」
戦うことしか考えていないアイツがそんな事をするわけがない。
スバルの前に映像が突き出された。勝ち誇ったキグナスがウォーロックの頭を踏みつけているところだった。その隣ではオックスが太い腕を回していた。「ブルルッ! あのスバルとかいう人間にくっついときゃ、こんなにあっさりやられるコトもなかっただろうよ」「フフフ、おかげで楽だったよ。ロックマンになられたら厄介だった」キグナスの言葉が終わると、オックスが拳を振り下ろした。
堪らずスバルは目を逸らした。それでも殴打の音は聞こえてくる。ウォーロックの激痛に耐える声が上がるたびに、胸が絞られる気がした。
頭を抱え込むようにスバルは耳を塞ぐ。搾り出した声は震えていた。
「……ち……違うよ……ロ、ロックがそんなこと……するわけ……」
「ウォーロックの心に変化があったとしたら?」
「……変……化?」
「そうだ。今までのウォーロックには無かった、「誰かを思いやる」心が生まれたとしたら?」
「あ、あるわけないよ! ウォーロックが……そんな……」
スバルの精一杯の拒絶の言葉は、顔を上げた直後に萎んでいった。ペガサス・マジックの黄色い瞳と目が合ったのだ。全てを見透かすような深い視線に飲み込まれてしまった。
そして少しずつ記憶をたどった。ウォーロックと過ごした日常の光景を振り返る。ガサツで乱暴で口が悪くて、でも時々自分を気遣ってくれたウォーロックを思い出せば、もう否定なんて出来なかった。
「……で、でも! なんでそんな心の変化が……?」
「……分からないのか?」
「う……うん……」
スバルのぎこちない返答に三賢者は顔を合わせて頷いた。唐突にスバルの目の前にあった灰色の渦が消えた。隔たるものがなくなり、自然とスバルの視線は三賢者に向けられた。
「星河スバルよ、思い出せ。お前たちの物語を」
三賢者は自らの体から強烈な光を放った。三色の太陽が降り立ったかのような眩しさにスバルは飲み込まれた。
その中でスバルはウォーロックの姿を見た。ウォーロックの隣に誰かがいる。鶏冠のような髪型に、緑色のサングラスが特徴的だ。尻餅をついているその少年は、ウォーロックを見上げて怯えていた。
スバルは、星河スバルとウォーロックの姿を見ているのだ。
二人は暴走機関車を止めるため、展望台で電波変換をしようとしている。弱音を吐くスバルに、ウォーロックが怒鳴っている。二人が初めて出会った夜の出来事だ。
スバルは察した。以前、三賢者はスバルとウォーロックを見守ると言っていた。彼らが見てきた二人の姿を見せられているのだ。
数え切れない光景がスバルの中に入ってくる。
何度も繰り広げたFM星人達との激闘。ミソラやルナ達を始めとする沢山の人たちとの出会い。泣いたり笑ったりした日常の出来事。
その全てにウォーロックの姿があった。
二人だけの物語が一瞬でスバルの中を駆け巡る。
最後に見たのは笑い会う自分達二人の姿だった。
ガクリとスバルは膝を突いた。
「分かったか? 星河スバル」
ペガサス・マジックの言葉に、スバルは唇をかみ締めた。
「お前がウォーロックを変えたのだ」
熱い涙が頬を伝った。
「お前と過ごす日々の中、ウォーロックは自分でも気づかぬうちに手に入れていたのだ。お前が持つ、誰かを思いやる心を」
「そしてお前もウォーロックから大事なものを貰っているはずだ。大切なものを守るために戦う『勇気』の心が」
震える手を胸に当て、目をつぶる。そこには熱い鼓動があった。
「失うことを恐れていたお前はもういない」
「ウォーロックはお前から貰った思いやりを見せた」
「お前はどうする?」
ウォーロックの顔が脳裏に浮かんだ。気がつけば、ビジライザーとペンダントを取り出していた。それを見て決意が固まった。
何も迷うことも、悩むこともなかったのだ。
「……決まってるよ……」
くさりを首からかけ、ビジライザーを額に置く。緑色のレンズと流星型のペンダントが光を受けて煌いた。
「僕……行くよ!!」
「よくぞ言った」
力強い返答に、三賢者は頷いた。
スバルはようやく理解した。彼らはこの瞬間を待っていたのだ。スバルとウォーロックの間で、本当の絆が育まれるのを。
二人が手に入れたこの無限の可能性こそが、地球の危機に立ち向かえる唯一の武器なのだ。
目的を達した三賢者は影を小さい光へと変えた。
「星河スバル、我等の後に続くのだ」
「お前をウォーロックの元まで導こう」
「それが我等影の最後の役目だ」
返答を待つより早く、三つの光が雲海へと向かって飛び出した。スバルもスカイウェーブを蹴飛ばして身を投げた。分厚い雲を抜けると、ニホンが真下に広がっていた。三賢者の後を追って速度を上げる。彼らが向かう先はちっぽけな島だ。あそこにウォーロックがいるのだと思うと、手に力がこもった。
その時、三賢者の光が崩壊を始めた。淡い粒子がばら撒かれ始める。
「ど、どうしたの!?」
「……どうやら力が尽きたようだ」
「影の召喚がままならなくなったか。しばらくは何もできそうにないな」
「だがお前たちを導けたのだ。何も惜しくはない」
彼らの口ぶりからすると、影が消滅したとしても、サテライトにいる本体は無事らしい。しかしこれからは彼らの助けを受けることはできないだろう。
心細いがもうスバルが弱音を吐くことはなかった。
三賢者の影達はとうとう役目を終えた。最後に一際強く輝いて、三つの光は同時に弾け飛んだ。粒子の雨がスバルの頬を撫でていく。
「地球を……頼んだぞ!」
最後に聞こえてきたのは三賢者の誰のものだったのだろうか。恐らく三人全員だ。
「……ありがとう……」
彼らの思いを受け止めて、スバルは目を閉じた。