東方戻界録 〜Return of progeny〜   作:四ツ兵衛

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オリキャラの設定を書き変えました。さすがに標準体重で戦闘員やっているのはどうかと思いました。彼らは筋肉を生物兵器としての力やら、魔物の力やらで圧縮しています。そのため、見た目は普通の少年とかです。(デューレスは例外)

範人の武器が終わっている?絵が下手?
すみません。あれが作者の画力とセンスです。顔をアップで描くなら目はどうにかなりそうなんですがね。さすがに全身を描くとなると紙の大きさもありまして……。
て、言い訳を言っていても仕方ないですね。絵をなんとか上手く描けるようになりたいです。これでも選択科目で美術を選んでいたのですが……。

では、本編をどうぞ。


第三十話 生物兵器の脅威

俺は今、人里に向かっている。寺子屋の生徒に謝るためである。さすがに昨日は怒り過ぎた。あれだけの殺気を出したのだ。子供達も怖かっただろう。俺からすれば全然少ない殺気だったけどね。さて、そろそろ人里か。

 

 

 

人里に降りて、寺子屋に向かう。人々が落ち着いていないような気がする。ただ、俺が原因ではないようだ。何かあったのだろうか?

 

「おーい、範人ー。」

 

寺子屋に着かないうちに慧音に会った。妹紅もいっしょだ。人々も集まってきた。

 

「何かあったのか?」

 

「何かあったのか?じゃねえよ。この化け物が!」

 

一人の男が俺に向かって怒鳴る。本当に何があったんだよ。一人の女が泣きながらに言う。

 

「お前のせいでうちの子供が……死ねぇー。」

 

『そうだ。殺しちまえ!』

 

人々は包丁や槍など様々な凶器を構えて突っ込んできた。俺は驚き、躱すことができなかった。全身に凶器が突き刺さり、傷口から血が流れ出す。

 

「何すんだ、テメェら!」

 

俺は攻撃してきた人々を殺気を放って引き離す。全身に刺さった凶器を抜きながら訊く。

 

「本当に何があったんだ?お前らおかしいぞ!」

 

「黙れ、化け物!お前がうちの子供をさらったんだ!」

 

「は⁉︎何言ってんだ?俺がそんなことするはずがないだろ。そもそも、そんなこと知らねーよ。」

 

「うるさい!お前がさらったことはわかっているんだ!」

 

もう何がなんだかわからない。なんで俺がそいつをさらったことになっているんだ?

 

「待て。範人は知らないと言っている。一旦、落ち着け。」

 

「チッ、先生がそう言うなら仕方ないな。」

 

やっと落ち着いたようだ。本当に危ないところだったよ。あれ以上攻撃してきたら、間違いなく皆殺しにしていた。

 

「で、何が起きた?」

 

「昨日、範人を化け物だと言った子供がいたな?」

 

「ああ、いたな。」

 

おそらく、あの悪口を言った男の子のことだろう。

 

「実はその子が何者かにさらわれたんだ。」

 

「なるほどな。それで俺が復讐のためにさらったと?」

 

「そういうことだ。何か知らないか?」

 

「あいにくだが、何も知らん。」

 

「そうか。範人は何も知らないらしいぞ。お前たちも少し頭を冷やせ。」

 

『……』

 

人々は黙っている。反省はしているみたいだ。こんなことをしたやつにはお仕置きが必要だな。

 

「何か手がかりはないのか?」

 

「手助けしてくれるのか?」

 

「ああ、俺をこんなことにしてくれた原因がさらったやつだからな。お仕置きしないと気がすまない。」

 

「そうか。じゃあ、ついてきてくれ。」

 

 

 

慧音について行くと二つの大きな足跡と多くの小さな足跡が残っていた。

 

「手がかりはこれだけか?」

 

「そうなんだ。これだけしかわかっていない。……どうしたんだ?深刻そうな顔して。」

 

「ああ、これはかなりやばいかもしれない。」

 

俺はそれらの足跡を見てある生物兵器の姿が思い浮かんだ。俺の勘が正しければ、これは相当まずい。

 

「……慧音。」

 

「何だ?」

 

「人里の人々にいちおうだが警戒態勢を整えさせろ。」

 

「なんでだ?」

 

「いいから頼む。俺は犯人を殺す。」

 

「わ、わかった。すぐに伝える。」

 

慧音は急いで人里へ戻っていった。

 

「フラン。」

 

「なーに、お兄様?」

 

スキマが開き、フランが顔を出す。今日はスキマに入ってみたかったらしい。

 

「これから生物兵器の討伐に向かう。フランも手伝ってくれ。」

 

「いいよ〜。ちょうど、遊んでみたかったし。」

 

「今回は敵を壊してもいいからな。」

 

「本当にいいの?」

 

「ああ。今回は壊しても悲しむやつはいないし、悲しむ必要もからな。」

 

「ありがとう。少し壊したくなっていたの。お兄様が悪口を言われてイライラしていたから。」

 

「行くぞ。」

 

「うん。」

 

俺とフランは足跡を追って飛び始めた。

 

 

 

 

 

私は疑問に思っていた。あの時の範人はイライラして焦っていた。そして、私に命令したときはとても怖い表情だった。犯人はそんなにやばいやつなのだろうか?

 

「みんな、人里に広めろ。警戒態勢を整えて、家の中に避難してくれ。」

 

人々は戸惑いながらも指示に従ってくれた。店が閉まり、人々は家の中にこもった。妹紅が尋ねてくる。

 

「慧音、どうしたんだ?」

 

「わからん。でも、範人が警戒態勢を整えろと言っていた。」

 

「そうか。それなら、私たちも行こう。」

 

「ああ、最初からそのつもりだ。行こう。」

 

私たちは足跡を追った。範人のあの表情はいったいどうしたんだろうか?範人はとてつもなく強いはずなのに……。

 

 

 

 

 

ここは森にある洞窟の中。人里にはうまく手がかりを残せた。あの化け物ならすぐに気づいて追ってくるだろう。私は生物兵器の頭を撫でながら言う。

 

「ふふ、よくできたわね。えらいわ。」

 

「グルルルゥ〜♪」

 

ゴリラに似たその生物兵器は嬉しそうに唸った。さすがスティンガーの毒だ。うまく改造したため素晴らしい幻惑薬になった。暴走していたこいつも今はとても忠実な部下だ。

 

「さて、あの男の子はどうしようかしら?」

 

「ん〜、ん〜。」

 

私は猿ぐつわをはめた子供のほうを見る。殺す気はないけど少し痛めつけておこうかしら?私は猿ぐつわを外す。

 

「グルルルァ〜。」

 

「ヒイィ〜!」

 

「静かにしなさい。」

 

男の子に威嚇をしていたため、生物兵器を黙らせる。生物兵器はすぐに黙った、やはりこいつは操りやすい。

 

「ごめんなさいね。彼は少し気が立っているの。」

 

「黙れ!お前なんか、怖くないやい!」

 

「ほう。威勢がいいわね。これならどうかしら?」

 

私は腕から刃物を出す。男の子の顔が青くなる。

 

「………。」

 

「どうしたのかしら?怖くて声も出ないの?」

 

「う、うるさい!怖くないって言っただろ!お前も化け物だったのか?」

 

「あら、やっと気づいたのかしら?そうよ。私も化け物なの。」

 

身体から武器を出すことくらい、私にとっては大して難しいことではない。このくらいで化け物なんてね。私は男の子に猿ぐつわをまたはめた。

 

「ハント、あなたがどれほど強くなっているかが楽しみよ。…………必ず、私のものにしてあげる。」

 

あの生物兵器の力は私のものだ。誰にも渡さない。いつか手に入れて、私が全世界の支配者になる。

 

「さて、あなたはここにいてね。私は帰るから。ハントが来たらお相手してあげるのよ。じゃあね〜。」

 

「グルル。」

 

スキマを開き、私はその場を立ち去った。十八年前に取り込んだこの力も使いやすい。外にはハンターを大量に放っておいた。舞台は既に整っている。

 

「どんな楽しい戦いになるのかしらね。」




存山「大変だ。子供が誘拐されちゃった。」

栗里「大丈夫だ。問題ない。」

細川「そうですよ。作者が人を殺すはずがないでしょう。」

矢骨「コラコラ、メタい発言をするな。」

子供が誘拐されてしまいました。さらったのはどんな生物兵器でしょう?本編の中に書いたことだけでわかった方はすごいです。バイオハザードシリーズのどれかに登場しています。

栗里「わかった人は感想に書いてくださいね♪」

矢骨「露骨なコメント稼ぎをするんじゃねぇ!」

貴方達、さっきからうるさいですよ。(怒)

キャラ達『ごめん。』

さて、さっきから話している彼らもネタです。何が基なのか、わかった方はいるでしょうか?

これからの前書きと後書きに彼らを登場させようかなー、と思っています。

キャラ達『よっしゃあぁ!』

登場させた場合、彼らには頑張ってもらいます。キャラクターの設定とかクリーチャーの説明とかいろんなことを。

全『ではまた、次回お会いしましょう。』

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