東方戻界録 〜Return of progeny〜 作:四ツ兵衛
では、本編をどうぞ。
幻想郷に来て二日目の朝。いつも通りの時間に起きて、服を着替えて、いつも通りにリビングへ行く。リビングには既に姉さんと他にも2人、いや2体いた。
「おはよう。藍と橙は久しぶりだね。」
「おはようございます、範人様。」
「おはようございます、範人しゃま。」
「おはよう、範人。」
「別にタメ口でもいいのに、2人とも真面目だね。」
藍と橙に会うのは約2年ぶりである。2人とも2年前と変わっていない。そこへデューもやってきた。
「おはようございます、紫さん。2人とも久しぶり。」
「おはよう、デュー。」
「おはようございます、デューレス様。」
「おはよう、お兄ちゃん。」
デューと橙は実の兄妹ではないが、橙はデューのことを昔から、お兄ちゃんと呼ぶ。
「今から朝食作るけど、食べる?」
姉さんたち3人に聞く。
「頼むわ。」
「お言葉に甘えさせていただきます。」
「わーい、お兄ちゃんとごはんだー。」
「じゃあ、すぐに作るね。」
俺は5人分の朝食を作り始めた。藍の分は、油揚げを追加する。朝食を作り終え、リビングへ持っていく。
「「「「「いただきます。」」」」」
みんなで朝食を食べ始める。みんなとの会話も弾む。やっぱり、食事はみんなでとったほうがおいしい。
朝食を食べ終え、俺は食器を洗っている。これを終えれば、人里に行けるため自然と手が速くなる。
「範人、今日人里に行くことだけど。橙がいっしょに行きたい、って言っているのよ。あんまり大人数で行くわけにもいかないじゃない、どうする?」
俺が食器を洗い終え、支度をしていると姉さんが話しかけてきた。
「なら、2組に分けたらどう?」
「でも、分け方はどうするの?」
「橙はきっとデューと行動したいんだろ。俺と姉さん、デューと橙と藍に分ければいいんじゃないか?」
「その分け方ならいいわね。」
今日の人里訪問の組分けが決まった。昨日、チルノに奇襲されたため、奇襲にあってもすぐに対処できるようにベルトに付けたポーチにマグネシウムの粒を入れ、左肩の上にはタングステンの粒を大量に浮かばせておく。準備もできたし、出かけよう。
「準備できたぞー。」
みんなにそう伝え、俺は外に向かう。
外には既にみんなが集まっていた。
「今日はお兄ちゃんといっしょだー。」
「こらこら、あんまりはしゃぎ過ぎるなよ、橙。」
「こんなに喜んでもらえるとは、嬉しいな。」
はしゃぐ橙、それを落ち着かせる藍、とても嬉しそうなデュー。それを見ているとこっちも嬉しくなってくる。
「貴方たちも楽しんできなさい。」
「「「行ってきます。」」」
姉さんがそう言うと3人は人里へ向けて飛んでいった。
「私たちも行きましょう。」
「そうだな。」
俺と姉さんも人里に向かって飛び立った。
〜少年、少女?移動中〜
人里に着いた。人里だからもちろん人はいるが、妖怪がたくさんいた。俺は思わず声に出す。
「すごい、人と妖怪が共存している。」
人と人以外の存在が共存する世界、俺は幻想郷に感動した。
今日は良い一日になりそうだ。
範人たちが人里に来ました。まだ人里に入っただけですがね。人里では範人の恋人になるキャラを登場させる予定です。霊夢?あの方は範人の親友です。
ではまた、次回お会いしましょう。