東方戻界録 〜Return of progeny〜   作:四ツ兵衛

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どうも!猫好きなのに猫アレルギー、四ツ葉 黒亮です。明日から春休みに入りますが、投稿ペースはどうなるかわかりません。今のところ、一日二話から一日一話に下げようと思っています。その変わり一話一話がいままでより長くなると思います。既に書き終わっている十二話は二千字に届いているため、実験済みです。
では、本編をどうぞ。


第十一話 人里訪問

幻想郷に来て二日目の朝。いつも通りの時間に起きて、服を着替えて、いつも通りにリビングへ行く。リビングには既に姉さんと他にも2人、いや2体いた。

 

「おはよう。藍と橙は久しぶりだね。」

「おはようございます、範人様。」

「おはようございます、範人しゃま。」

「おはよう、範人。」

「別にタメ口でもいいのに、2人とも真面目だね。」

 

藍と橙に会うのは約2年ぶりである。2人とも2年前と変わっていない。そこへデューもやってきた。

 

「おはようございます、紫さん。2人とも久しぶり。」

「おはよう、デュー。」

「おはようございます、デューレス様。」

「おはよう、お兄ちゃん。」

 

デューと橙は実の兄妹ではないが、橙はデューのことを昔から、お兄ちゃんと呼ぶ。

 

「今から朝食作るけど、食べる?」

 

姉さんたち3人に聞く。

 

「頼むわ。」

「お言葉に甘えさせていただきます。」

「わーい、お兄ちゃんとごはんだー。」

「じゃあ、すぐに作るね。」

 

俺は5人分の朝食を作り始めた。藍の分は、油揚げを追加する。朝食を作り終え、リビングへ持っていく。

 

「「「「「いただきます。」」」」」

 

みんなで朝食を食べ始める。みんなとの会話も弾む。やっぱり、食事はみんなでとったほうがおいしい。

 

 

 

朝食を食べ終え、俺は食器を洗っている。これを終えれば、人里に行けるため自然と手が速くなる。

 

「範人、今日人里に行くことだけど。橙がいっしょに行きたい、って言っているのよ。あんまり大人数で行くわけにもいかないじゃない、どうする?」

 

俺が食器を洗い終え、支度をしていると姉さんが話しかけてきた。

 

「なら、2組に分けたらどう?」

「でも、分け方はどうするの?」

「橙はきっとデューと行動したいんだろ。俺と姉さん、デューと橙と藍に分ければいいんじゃないか?」

「その分け方ならいいわね。」

 

今日の人里訪問の組分けが決まった。昨日、チルノに奇襲されたため、奇襲にあってもすぐに対処できるようにベルトに付けたポーチにマグネシウムの粒を入れ、左肩の上にはタングステンの粒を大量に浮かばせておく。準備もできたし、出かけよう。

 

「準備できたぞー。」

 

みんなにそう伝え、俺は外に向かう。

 

 

 

外には既にみんなが集まっていた。

 

「今日はお兄ちゃんといっしょだー。」

「こらこら、あんまりはしゃぎ過ぎるなよ、橙。」

「こんなに喜んでもらえるとは、嬉しいな。」

 

はしゃぐ橙、それを落ち着かせる藍、とても嬉しそうなデュー。それを見ているとこっちも嬉しくなってくる。

 

「貴方たちも楽しんできなさい。」

「「「行ってきます。」」」

 

姉さんがそう言うと3人は人里へ向けて飛んでいった。

 

「私たちも行きましょう。」

「そうだな。」

 

俺と姉さんも人里に向かって飛び立った。

 

〜少年、少女?移動中〜

 

人里に着いた。人里だからもちろん人はいるが、妖怪がたくさんいた。俺は思わず声に出す。

 

「すごい、人と妖怪が共存している。」

 

人と人以外の存在が共存する世界、俺は幻想郷に感動した。

 

今日は良い一日になりそうだ。

 

 




範人たちが人里に来ました。まだ人里に入っただけですがね。人里では範人の恋人になるキャラを登場させる予定です。霊夢?あの方は範人の親友です。
ではまた、次回お会いしましょう。

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