なんとかマサラ人   作:コックリ

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まだまだ続くよ幼年期物語!
・・・手持ちのポケモンどころかモンスターボールすら触ってない主人公って。

アニメ準拠?のタグを入れておきながらゲーム設定を頻繁に使ってます。
もう少し世界観の設定を説明するためあえて旅に出てない幼年期で説明しようとしました。

幼年期のお話はもう少し続きます。本文もまだ少なめですが暇つぶしにでもどうぞ。


ノーマルマサラ人 2話

「えーと、フシギダネの種が以前より5cmほど成長。それに伴いフシギダネの身長も成長。体重も問題なし。っと」

 

学校が終わり、習慣となっている研究所の手伝い。

この世に生まれ(転生)物心つくころから研究所に出入りしてポケモンを見ているのだ。

 

普段、研究所は新人トレーナーがポケモンを貰いにくるか、図鑑を見せに来る人が来る程度で俺のような見た目子供が来る所ではないのだが、

 

「お~い、シゲル。そっちは終わったかの」

 

「今終わった。問題なしだったよ」

 

このオーキド研究所は名前のとおり、俺の祖父ことオーキド博士が建てた研究所なのだ。

ゲームでもほとんどのシリーズに登場か名前が出る有名な博士だ。

そして俺はその孫。遠慮する必要もなく、むしろ生まれたときから来てる所だから家のような感じだ。

 

「そうか、このポケモンたちも来週には新人トレーナーの誰かの最初のポケモンになるのだからな。小まめに健康チェックをせねばな。」

 

そう、このポケモンも来週には旅立つのだ。

この世界は10歳からポケモンと共に旅立つことが許されているのだ。

ゲームでは意識しなかったが10歳って早すぎね、ホームシックになって帰ってくるんじゃね。などと思うがこの世界では常識なのだ。

かくいう俺も早く旅立ちのだが、あと2年待たなければならない。

 

「それにしてもシゲルもずいぶん仕事が出来るようになったの。おかげでわしも腰痛に悩むことが少なくなったわい」

 

「じいちゃん、さすがにその年で自転車で段差降りるのは無茶だって。トキワシティなんて歩いていけるじゃん」

 

たまにアグレッシブになるじいちゃんなのだ。

 

「いや~なに、若い頃を思い出して自転車で移動したかったんじゃ。あの頃は洞窟の中でも自転車で移動したんじゃが。」

 

「フラッシュせずに適当にぶつかりながら出口に出たんですね、わかります」

 

初代じゃ頻繁に真っ暗になるし、いちいちフラッシュ選択するのめんどかったし。

 

「しかし、シゲルも8歳か。2年後には旅立つのか?」

 

「そのつもりだよ。サトシもそう言ってたね」

 

サトシは俺の幼馴染だ。一緒に遊んで、一緒にポケモンについて語ったり、どこにでもいる幼馴染だ。・・・女の幼馴染はいないけど。

 

 

「そうか、今はその訓練をやっとるんだったな」

 

「・・・うん。トレーナーの訓練・・・だと思う」

 

相変わらず続けてるカーブ2枚抜きビンゴゲーム。

決してそっちの道のプロになるつもりはない。

 

「シゲルは将来なんになりたいんじゃ、研究員か?」

 

「さあ、まだはっきり決めてないよ。今みたいにポケモン観察して研究員になるのも悪くないとは思ってるけど」

 

この世界は転生前の世界と違ってほとんどの仕事にポケモンが関係する。

政治や環境問題にもポケモンが関係するのだ。

たしかに数学や物理などの基本的なことは変わらない。けど歴史や宗教になるとまるで変わる。

今現在カントーは150匹しか確認されてないが、ゲームではポケモンが世界を作ったとか、ポケモンが過去や未来に移動する。

そんなことが図鑑に載ってた気がする。

 

なんの仕事するにも今までと価値観が違うのだ。

流石に、小・中学生レベルの算数や理科などは問題ないので成績は優秀だ。

そういうことから研究員が俺には向いてるのかもしれないけど。

 

 

「サトシは『ポケモンマスターになる!』ってはりきってたけど」

 

「うむうむ、サトシらしいのう」

 

しかし、ポケモンマスターってどうやったらなるんだろうか。

 

リーグ優勝?いや、そしたらチャンピオンだな。

ポケモンを知り尽くす?それって博士って呼ばれるんじゃなかろうか?

ポケモンを極める?・・・なにそれ?

 

いまいち定義がわからんな。

 

 

「とりあえずポケモンは好きだから、トレーナーになって旅に出て、いろいろ考えてみるよ」

 

「うむ、なにをするにしてもポケモンと関わるならまずは一人前のトレーナーなることじゃからな」

 

じいちゃんも洞窟で自転車乗ってたときはいろいろやってたんだろうか?

 

 

「それじゃ、そろそろ帰るよ。あんまり遅くなると姉さんが心配して、『出来るだけ早く帰れるように』っていいながら走り込みの訓練メニューを追加してくるかも知れないから」

 

「そうか、今日は遅くなると伝えておいてくれ」

 

 

 

 

・・・これが俺の日常だ。

 

 




アニメではトキワシティまで何日もかかるらしいですがチャリなら関係ねぇ!みたいな感じです。
本文書いてると初代のゲームを思い出します。

登録ボタンなんてなかったから一々どうぐから自転車と釣りざおを出すまどろっこしさ。
フラッシュや波乗りを一々ポケモンから使わせるまどろっこしさ。
最近はフラッシュ使う洞窟減ってきたなぁと思いを馳せております。

次回はポケモン出します! 


・・・モンスターボールは使わないけどな!

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