ちなみにこれはピクシブにあげていた小説の設定を少し流用し、新たに書き起こしています。
つたない文章ですが、暇つぶし程度のつもりで見ていってください。
では、どうぞ。
ピピーピピ、ピーピーピー・・・・・・
機械音が響く謎の地下室。
コンピューターを見つめる、謎の男と女。
男の名は、デビラー・Υ(イプシロン)。女は、φ(ファイ)・オーシャン。
コンピューターは、謎の飛行物体を映していた・・・・・・
まっすぐ地球に向かっている・・・・・・
φ「あれぞまさしく、宇宙戦艦ダブルシックスでございます。」
デビラー「うむ。いよいよやつが復活しおったか・・・・・・・」
φ「いかがいたしましょう、将軍。」
デビラー「ちょうどいい機会だ。奴が、長い眠りから復活したところを、我が新生物兵器、マシンヴィルでたたきのめしてくれるわ!
フハハハハハ!!」
ダブルシックスという宇宙戦艦は、大気圏を突破し、日本上空をかすめた。
「な、なんだあれは!」
「UFOだ! UFOの襲来だ!」
「ああ、お助け・・・・」
ダブルシックスは、段々高度を下げていき、ついに地上に墜落してしまった・・・・・・・・。
翌日。
「むにゃ・・・・・・」
朝よ、起きて! ほら早く!
「う~ん・・・・・俺もう大学いってないよ・・・・?」
違うでしょ、昨日のUFOの正体を確かめに、群馬県の、横川ってところへ行くんでしょ!
「行くんならかってに行けよぉ・・・・・」
あ、じゃああのことばらしてもいいんだ?
「!?」
いかないんなら、あの事、お父さんに言っちゃおっかなぁ?
ガバッ!
「わかった、わかったから、あの事だけはばらさないでくれ! 頼む!」
じゃあ、付き合ってくれる?
「ハイ、ヨロコンデー!」
ここは、矢島宇宙科学研究所。宇宙科学の粋を集めた、トップレベルの研究所である。
ここに務めるのは、矢島 学博士と、その娘、矢島 ユリ、そして、矢島博士の息子、
矢島 孝太 が研究員見習いという名の手伝いとして使わされている。
そして、矢島 ユリの同級生で、マスメディアに務める、天城 織子がたまに出入りしている。
今日は、群馬県横川に墜落した、ダブルシックスの調査をするために、家族総出で出発の準備をしていた。
コウタ「たくもぉー、なんでこんなことになっちゃうんだろうなぁ・・・・」
ユリ「文句ばかり垂れてないで、足を動かしなさい、足を!」
ガンッ!
コウタ「イギャイ!」
博士「ユリ、乱暴はよしなさい、仮にも兄なんだぞ?」
コウタ「仮にもって何、仮にもって・・・・」
オリコ「兄だったら兄らしい振る舞いをしているはずよ、あなたはそれがひとかけらもないから兄じゃないのよ。」
コウタ「酷い! まるで俺を奴隷のように扱いやがって、覚えてやがれ!」
博士「コウタもコウタで、その口調を慎みなさい! だから奴隷扱いされるんだ。」
コウタ「親父まで俺をいじめるの!? 」
ユリ「あなたに味方はいないのよ。 クスクス・・・・・」
コウタ「うぅ・・・・」
ユリ「もう、冗談よ。 さ、もうそろそろ墜落現場じゃない?」
コウタ「! おい・・・・あれ見てみろよ・・・・」
博士「こ、これは・・・・・!」
オリコ「すごく・・・・大きいです・・・。」
何んとも大きな穴がぽっかりと開いていた。
コウタ「相当でかいな、ゴジラがすっぽり収まるぜ!」
ユリ「博士、ここまで大きいと・・・・・」
博士「うむ、戦艦級の大きさかもしれん。 さっそく調べてみよう。」
?「させぬぞ・・・・・・!」
博士「!? 誰だ!!」
近くの煉瓦の建物から、レオタードに身を包んだφが出てきた。
博士「何者だ!」
φ「我らはイーヴィルアイアン・・・・・・この地球を手に入れるもの・・・・・」
博士「イーヴィルアイアンだとぉ!?」
φ「早速だが、博士、貴様には死んでもらおう。
行け、鋼鉄竜!」
φが赤いカプセルを投げると、黄色い煙がもくもくと立ち込めて、その中から、鋼鉄の皮膚に身を包んだ怪物が現れた。
鋼鉄竜「グウェウェ、記念すべきマシンヴィル第一号、鋼鉄竜とは俺のことだ! 」
コウタ「ば、化け物!」
博士「は、早く逃げろ!」
φ「逃がすものか、やれ!」
どこからともなく黒いタイツの男達が襲いかかってきた!
「ウェーィ!」
φ「フフフ、いくらバドラフとはいえ、一般人ぐらいなら容易に殺せる!」
イーヴィルアイアン戦闘員、バドラフ達が一斉に博士たちに襲いかかる!
コウタ「わわわわわわ!!」
ユリ「キャッ! 近づかないで!」
オリコ「・・・・・・・・(気絶)」
φ「鋼鉄竜、とどめをさせ!」
鋼鉄竜「ガハハハ! 死ねぇ!」
ザシュッ!
博士「グアァ!!」
矢島博士は鋼鉄竜のアイアンネイルをもろに受けて、その場で絶命してしまった。
コウタ「父さん! この野郎! よくも!」
ユリ「やめてお兄ちゃん! 無茶よ!」
コウタ「よくも! よくも!」
コウタがどれだけ殴っても、鋼鉄竜には効かなかった。
鋼鉄竜「ムン!」
鋼鉄竜はコウタを片手でいともたやすく持ち上げた!
コウタ「うわわわ!!」
鋼鉄竜「そんなにパパのところへ行きたけりゃ、会わせてやるよ!
そりゃ!」
コウタ「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!」
コウタは穴の中へとまっさかさまに落ちて行った。
ユリ「お兄ちゃん!」
オリコ「コウタさん!!」
φ「さて、残るはお前達だけ・・・・・・ん?・・・・・自衛隊だ! 皆の者、退けぇ!」
φたちは去って行った。
ユリ「助かった・・・・」
オリコ「でも、コウタさんが・・・・・・」
そのころ、穴に落ちたコウタは・・・・・・
コウタ「う~ん・・・・・・・・・・・・ハッ!」
コウタは穴の中で目を覚ました。
上のほうからかすかな光が漏れてくる。
コウタ「相当深く落とされたみたいだな・・・・・でも何でこの通りピンピンしているんだ?」
?「それは俺が君を助けたからだ。」
コウタ「誰だ!」
ピカッ!!
暗闇の中が一斉に光に包まれ、周りはコンピューターが並ぶ機械室になっていた。
コウタ「ここは、洞窟の中のはずじゃ!?」
?「ここは宇宙戦艦ダブルシックスの心臓部だ。」
コウタの目線の先には、コウタと同じ年齢くらいの青年がたっていた。
コウタ「何者だテメェは?」
エーデル「俺の名はエーデル・ライト。はるかな星、リヴィットからイーヴィルアイアンを倒しにやってきた、宇宙人さ。」
コウタ「あいつらを、倒しに?」
エーデル「ああ、だが、どうやら少し遅かったようだ・・・・・・。」
コウタ「なぜ?」
エーデルは、コウタにブレスレットを見せた。
エーデル「これは、ブレステクトと言って、俺に奴らと戦う力を与えてくれるブレスレットなのだが・・・・あまりにも酷使し続けたため、
ついに俺には使えなくなってしまった。
そればかりではない。奴らを倒すまでは死ねない体になっていたのが、急に免疫が弱まり、こんな体になってしまった・・・・・」
エーデルの腕は、骨と皮しかなかった。
エーデル「このダブルシックスを操縦するのが精いっぱいだったが、ついに操縦できなくなってしまい、暴走して、この星に墜落したというわけさ・・・・・うっ・・・・・」
コウタ「しっかりしろ! 待っててな、今すぐ助けを呼ぶから!」
エーデル「いや、その必要はない・・・・・」
コウタ「なんで!? このままだとお前は死んじゃうんだろう? だったら・・・・・・」
エーデル「俺はもう助けを呼んだところで助からない・・・・・・
死はもはや直前にまで迫ってきている・・・・・・。」
コウタ「そんな・・・・・・」
エーデル「それより、お前に一つ、頼みがある・・・・・・。」
コウタ「俺に出来ることなら、なんでも!」
エーデル「この、ブレステクトを受け取ってくれ・・・・・俺の代わりに、お前が、イーヴィルアイアンを倒してくれ!」
コウタ「えっ・・・・・!」
エーデル「君は奴らから見れば非力な人間だ、だが、そんなことなど気にもせずに、奴らに立ち向かった・・・・・君の行動は無謀だったが、とても勇敢だった・・・・・・。そんな君こそ、このブレスを受け継ぐ人間に相応しい・・・・・」
コウタ「で、でも・・・・いざ戦うとなると・・・・・・」
エーデル「そうだろう、もし君がやつらと戦う羽目になったら、もしかしたら自分の残された家族が危険に会うかもしれない・・・・・
それに、奴らとの戦いは孤独との戦いだ・・・・・誰にも相談できず、誰にも悩みを打ち明けられず・・・・・誰にも自分のつらさを分かってもらえない・・・・・・」
コウタ「・・・・・・・・」
エーデル「だが、もし君が戦いたくないとしても、せめて、せめて、このブレスレットだけは、持って行ってくれないか・・・・そして、私に代わって、戦ってくれそうな人物に、これをわたして・・・・・・く・・・・れ・・・・・」
コウタ「! エーデル!」
エーデル「ハァ・・・・ハァ・・・・俺も、ついに、お迎えが来たようだ・・・・・コウタ。今ここではっきりさせてくれ、君はこれを受け取り、奴らと戦うか・・・? それとも、戦わず、このブレスレットを他の誰かに渡すのか・・・? どれを選べとは言わない、君の、君の考えうる最良の答えを、聞かせてくれ・・・・・・」
コウタ「・・・・俺、戦う。 戦うよ。 だって、目の前でたった一人の親を殺されたんだ! このまま泣き寝入りだなんて、いやなこった! やってやる! 俺は奴らをぶっ潰すぞ!」
エーデル「ありがとう・・・・・・俺が君にしてあげられることは何もないが、もし、君が悩みに悩んで自分を見失いかけた時は、君を導いてあげよう・・・・」
コウタ「分かった! さあ、早くブレスレットを!」
ガチャッ!キュイィィィィン!!
エーデル「さあ、行け! コウタよ! 新たなる勇者、プロテクトマンよ!!」
ゴゴゴゴゴゴゴ!!
コウタ「変身!」
コウタの体をまばゆい光が包み、コウタの体を変えてゆく・・・・・
光は全身を包み、勢いよく大穴を飛び出した!
・・・・・新たなる戦士、プロテクトマンの誕生である!
プロテクトマン「こ・・・・これが・・・・・これが、戦う力・・・・・・」
エーデル「決して、力におぼれるなよ・・・・・・」
そう言い残して、エーデルは永眠した。
コウタ「エーデル・・・・・俺は絶対力になんかおぼれたりはしない。
この力は、平和のために使うのだ!!
・・・・ってあれ? 変身が解けてる? なんで?」
エーデル「おっと、一つ言い忘れていた。 この力はエネルギー消耗が激しくてな、光にあたっている時はいいんだが、夜の時に光から離れると数時間しか活動できなくなる。なにせ今は夜の二時だからな。」
コウタ「うそ~ん・・・・」
エーデル「信越本線の終電ももうない。 ブレスレットでマシンテクターを呼べるから、それで帰るがいい。」
コウタ「よし、じゃ、まずは家に帰って体勢を立て直すとするか!」
コウタはマシンテクターで自宅へと帰って行った。
エーデル「頼んだぞ・・・・・・ガクッ」
エーデルは再び永眠した。
コウタ「ただいま~。」
ユリ「お兄ちゃん!? お兄ちゃんなの?」
コウタ「なあに言ってんだ、俺は俺だよ。」
オリコ「きっと幽霊になって化けて出てきたんだ・・・・南無阿弥陀仏!」
コウタ「この野郎、ひとを勝手に殺すな!俺はまだまだピンピンしてらぁ!
・・・・それより、親父は?」
ユリは、首を縦には振らなかった・・・・・。
コウタ「そうか・・・・・・」
ユリ「あの一撃で即死だったみたいで・・・・・・グスッ・・・・」
オリコ「ユリさん、泣かないで、コウタさんだけでも戻ってこれたんだから・・・・」
ユリ「でも・・・・・・でも、うぅっ・・・・・・」
ユリは泣き崩れた。
コウタ「・・・・ユリの様子は?」
オリコ「だいぶ落ち着いたわ。 」
コウタ「そうか・・・・・くそう、イーヴィルアイアンめ、一体あいつらは何者なんだ! いきなりやってきて、この地球を手に入れるだのなんだの・・・・・全くわけわからん!」
オリコ「噂で聞いたんだけど、あの集団はおよそ四百年間にもわたって宇宙をさまよい、いろんな星を侵略してきたらしいの。 それも至極残忍な方法で・・・」
コウタ「・・・・・・・さて、と。」
オリコ「どこ行くの?」
コウタ「いや、部屋に戻るんだよ。」
オリコ「あ、そう・・・・・」
コウタは、ついに決心を固めた。
コウタ「(あのときはすぐに返信が解けたけど、今度こそ・・・・・・)変身!」
キュイィィィィン!!
コウタは再び、プロテクトマンに変身した。
プロテクトマン「マシンテクター!」
マシンテクターで再び、群馬は横川を目指す。
プロテクトマン「力のほどを見せてやる!」
そのころ、現場では、イーヴィルアイアンがダブルシックス発掘作業を行っていた。
φ「急げ急げ! この戦艦は我らがイーヴィルアイアンにとって大きな戦力となる! 何が何でも発掘作業を進めるのだ!」
鋼鉄竜「φ様、デビラー将軍より連絡が入りました。」
φ「通せ。」
デビラー「φよ、発掘作業のほうはどうだ?」
φ「予想以上に穴が深く、難航を極めております。」
デビラー「そうか、だがたった今、有益な情報を入手した。」
φ「といいますと?」
デビラー「松井田のほうに、巨大な削岩機を作っている工場があるというのだ。その削岩機を使えば、発掘作業も楽になると思われる。即松井田に向かって、奪ってこい!」
φ「了解しました。」
φたちは、松井田へと向かった。
駅からそう遠くない場所に、工場はあった。
φはシャッターをけ破り、中へとはいって行った。
φ「削岩機をよこせ!」
だが、工場には誰もいなかった。
φ「おかしい、確かにここのはずなのだが・・・・・・」
プロテクトマン「ハハハハハハ!!」
突然、笑い声が工場に響いた!
φたちが身構える!
φ「何者だ!」
プロテクトマン「こうも簡単に罠に引っ掛かるとは思わなんだ、お前らも大したことないな。」
φ「だっ、誰だお前は!」
プロテクトマン「俺の名はプロテクトマン。地獄からの使者だ!
父とエーデルの復讐は俺が果たす!」
φ「何者かは知らぬが、我らがイーヴィルアイアンの邪魔をしたらどうなるか思い知らせてやる!
お前達、殺せ!」
バドラフ「ウェーイ!!」
身軽な動きでバドラフ達はプロテクトマンに襲いかかる!
そして、殴るけるなどの、容赦ない攻撃・・・・・だったはずなのだが・・・・
プロテクトマン「・・・・・効かぬ!」
バシッ! ドゴッ!
バドラフ「ウェロロロ~!」
φ「おのれ、ひるむな!」
バドラフ達は武器を使って、プロテクトマンに切りかかる!
プロテクトマン「ハッ、フン! ハァッ!」
ゴッ! グキィッ! ゲシッ!
バドラフ「ウェリリリ~!」
プロテクトマン「くそぉ、いくらザコとはいえ、多勢に無勢だな・・・・だったら!
レーザー・ネット!」
プロテクトマンは、ブレステクトからレーザーの網を発射し、バドラフ達を一網打尽にした!
バドラフ達は、動けない!
φ「小癪な・・・・! 鋼鉄竜!」
鋼鉄竜「グウェウェウェ!! 八つ裂きにしてくれる!
アイアンネイル!」
ザシュッ!
プロテクトマン「バリアガード!」
バリアガードを張り、鋼鉄竜のアイアンネイルを封じ込める!
鋼鉄竜「おのれ・・・グウェウェウェー!」
ぺしゃんこにしてやる! アイアンプレス!」
飛びかかり、プロテクトマンを押しつぶす!
プロテクトマン「させるか! ヒートフレア!」
鋼鉄竜の隙をつき、急所に高温の熱線を食らわせた!
鋼鉄竜「グハァッ!」
まんまとカウンターを取られてしまった!
地面に倒れ込む鋼鉄竜! だが、まだやられたわけではなかった!」
鋼鉄竜「おのれこうなれば、最後の手段だ! グウェウェウェウェウェウェウェー!!」
ゴゴゴゴ・・・・・・!!
鋼鉄竜野言っていた最後の手段とは、巨大化のことであったのだ!
鋼鉄竜「グウェー! 町ごとつぶしてくれるわぁ!」
プロテクトマン「巨大化するなんて聞いてないぜ! ・・・・・・そうだ!
こい! 戦艦ダブルシックス!」
横川の大穴から、鋼鉄竜に勝るとも劣らない大きさの宇宙戦艦が出てきた。
これが、ダブルシックスである!
マシンテクターでコックピットへ乗り込んだプロテクトマン。
さあ、第二ラウンドの開始である!
プロテクトマン「ダブルシックス! キャノン発射!」
ドガガガガ!!
ミサイルの雨が鋼鉄竜に降りかかる!
鋼鉄竜「なんの! これぐらいでやられる、鋼鉄竜さまではないわ!
アイアンスラッシュ!」
鋼鉄竜は、ダブルシックスめがけて切れ味のいいナイフを投げつけてきた!
ザシュッ! シュバッ!
プロテクトマン「ワッ!! 危なかった、さすがは宇宙戦艦だ、傷一つついてやしねえ。
だが、今は耐えても次来たらまずいかも・・・・・どうにかならないか?」
そのとき、プロテクトマンは気付いた! ブレステクトが光っている!
プロテクトマン「・・・・・文字が浮かんでる・・・・・・チェンジ・ガーディエスト?
分かった! ダブルシックス! チェンジ・ガーディエスト!」
すると、突然ダブルシックスが唸りを上げて変形し始めた!
グゴゴゴガギギギギグゴゴゴ!!
そして、ダブルシックスは、巨大なロボットへと、変形したのだ!
プロテクトマン「WAO! カッコイイロボットだぜ!」
鋼鉄竜「形を変えても無駄だ!アイアンネイル!」
プロテクトマン「ガーディエスト、バリアだ!」
ヴォン・・・・・・
ザシュッ! シャッ!
プロテクトマン「ガーディエスト! そいつの爪を切ってやれ! スラッシュターン!」
頭の角が光ったかと思えば、鋭いブーメランとなって鋼鉄竜の爪を切り裂いた!
鋼鉄竜「グウェァァァ!!」
プロテクトマン「おおっと、深爪だったかな?」
鋼鉄竜「おのれぇぇぇ! もう一度アイアンプレス!」
まずい!いくらガーディエストとはいえ、あれだけ思いからだがのしかかられては、本当にぺしゃんこになってしまう!」
プロテクトマン「ガーディエスト! 何か武器はないか! その武器でとどめをさせ!」
ガシン、ガシン!
ガーディエストは腰から長い槍を抜いた。
プロテクトマン「ガーディエスト!そいつを鋼鉄竜に投げるんだ!」
シュンッ!
長槍は光り輝き、鋼鉄竜のところへ一直線!
グサッ!
鋼鉄竜「グワァァァァァ!!」
バゴゴゴゴーン!
鋼鉄竜は爆発四散し、クズ鉄と化した。
プロテクトマン「やったー!」
・・・・・・・・・・
φ「申し訳ございませんデビラー将軍。 プロテクトマンと名乗る者にコテンパンにされたばかりか、奴が持つロボット、ガーディエストに鋼鉄竜を破壊されてしまいました・・・・・このφ・オーシャン、一生の不覚でございます・・・・・・・」
デビラー「おのれ! プロテクトマン、ガーディエスト! ・・・イーヴィルアイアンの、最大の敵が出現した・・・・・!
・・・・・・・・・・
プロテクトマン「来るなら来い、イーヴィルアイアン! 俺は戦うぞ! エーデルのためにも、父のためにも!」
かくして、プロテクトマンと、デビラー将軍を筆頭とするイーヴィルアイアンとの戦いの幕が、切って落とされたのである。
それも、長く、苦しい戦いが・・・・・・・・・
つづく
ここではこの小説で新たに出てきたキャラクターや用語の説明などを書いていくことにします。
(小説内で説明が出ている場合は省く)
エーデル・ライト イーヴィルアイアンを追って地球にやってきた宇宙人。リヴィット星出身。
イーヴィルアイアンとは何か因縁を持っているらしく、とくにデビラーとの間で何かあったらしい。
コウタにブレステクトをたくし、息絶える。(だが、今後もちょくちょく出てくるかも)
実は作者がピクシブで書いていた「プロテクトマン」の主人公であるが、ほとんど黒歴史状態のため、あまり好んではいない。昔の自分と決別する意味を込めて、この小説に出した。
デビラー・Υ(イプシロン) イーヴィルアイアンを統率するリーダーで、動物の血が大の好物。
生物学の権威であり、生物と機械を融合させた兵器、マシンヴィルを開発した。
エーデルとは何かあったらしい。
これもピクシブプロテクトマンからの流用キャラであるが、もともとはデビラー将軍と、ドクターイプシロンという別々のキャラであった。
φ(ファイ)・オーシャン デビラー将軍の側近で、戦闘員たちを統率する現場主義の女幹部。
だが、その素性を知る者はだれ一人いない・・・・・
φというキャラはもともと、男であったが、その後、女に変更。 どうしてかは、お察しください。
鋼鉄竜 デビラー将軍が開発したマシンヴィル第一号。 爬虫類と鉄鋼を混ぜて作り上げた。
物凄く硬い。そして、手には鋭い爪、アイアンネイルが装備されている。コウタの父を目の前で殺した。プロテクトマンに巨大化して襲いかかるも、巨大ロボットガーディエストの必殺武器、ランスビッカーによってあっけなく倒された。
バドラフ イーヴィルアイアンの戦闘員。ザコ。それだけ。
ガーディエスト 宇宙戦艦ダブルシックスが変形する、巨大ロボ。 ボディの至るとことに武器が隠されており、状況に応じていろんな武器を使いわける。その中でもランスビッカーは、チート級の強さを誇る。プロテクトマンの命令しか効かない。たまにしゃべる。
プロテクトマン、おもしろかったでしょうか?
つまらなかったらつまらなかったで結構です。
おもしろくてもつまらなくても、ただ、この作品がこんなにみられている、ということだけでも励みになりますので、ほんのひとかじりでもいいですので、見ていってください。
それでは、次回、プロテクトマン第二話「幽霊列車は頭が三つ」どうぞお楽しみに。