IS~平凡な俺の非日常~   作:大同爽

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お気に入り件数が3700件を超えましたありがとうございます!
そんなわけで最新話ですが、次回は番外編にすると思います!
お楽しみに!






Epic of Remnant~残された者達の物語~
第197話 新たな世代


 某所に店舗を構えるお好み焼き店「ふらわー」。

 それほど広いわけでなく、奥に広いその店はL字のカウンターに椅子が並んでおり、奥には畳の座敷がある。

 優しく世話焼きな、常連客からは「おばちゃん」の愛称で呼ばれる女性が一人で切り盛りするその店で、現在、目を引く一人の青年がお好み焼きに舌鼓を打っていた。

 青年の服装は現在六月の後半、梅雨時期のじめじめした蒸し暑い天気の中、紺のスーツをしっかりと着込み、上着だけ脱いで足元の籠に入れている。カッターシャツの袖はソースで汚れないように織り込まれている。

 年のころはおそらく20代前半と思われる。しかし、顔のつくりは若そうに見えるものの、青年の黒い髪にマダラ模様のように点在する数束の白髪。その白髪もおしゃれなどで染めたものではなく、とても自然な白髪のせいで彼の年齢不詳に拍車をかけている。

 

「豚玉うまっ」

 

 青年は美味しそうに微笑みながら皿の上のお好み焼きを箸で切ってハフハフ言いながらおいしそうに頬張る。

 

「先週は何か忙しかったの?」

 

 そんな青年にカウンターの向かいに立つおばちゃんが訊く。

 

「いつもなら最低でも週に一回は来るのに、先週は来なかったでしょ?」

 

「あぁ~、なんて言うか仕事の関係でちょっといろいろありまして」

 

「なるほどね。まあ体を壊してたとかでないならよかったよ。今後もご贔屓にしてね」

 

「もちろんですよ」

 

 青年はおばちゃんの言葉に頷きながらさらにもう一口運び

 

「絶対怪しいデース!」

 

「???」

 

 隣から聞こえてきた声に首を傾げなら視線を向ける。

 青年から二つほど椅子を空けた先に五人の少女たちが座っていた。

 それなりにこの店に通い、常連と言っていい青年はその五人の少女たちが同じように何度かこのお店で見かけたことのある少女たちだと気付く。

 その中で青年に一番近い手前に座る小柄で短い金髪に前髪の左側に×字の髪留めをした少女が興奮し様子で叫んでいた。

 

「え~、でもそれは切歌ちゃんの見間違いなんじゃ……」

 

「それは無いデス!なぜならその時――」

 

「私も一緒にいたので」

 

 一番奥に座っていた耳が隠れる首にかからないくらいの長さの黒髪に後頭部に白いリボンをつけた少女が言うと、キリカと呼ばれた少女は首を振り、彼女の隣に座る同じくらい小柄な黒髪の長いツインテールの少女が静かに言う。

 

「あの時、私とキリちゃんで買い物に行った時、確かに先輩は見知らぬ外国人の女性と一緒にいました」

 

「しかもブロンドの綺麗なすっごい大人な美女デス!」

 

「う~ん、ただ道を聞かれてただけとか……」

 

 二人の少女の言葉に奥の黒髪の少女の隣に座る明るい茶色の髪の少女が言う。少女の髪には特徴的なN字の髪留めが顔の両脇の髪に左右対象についている。

 

「そんな雰囲気じゃなかったデース!!」

 

「あれは…あの日初めて会った雰囲気じゃないです」

 

 そんなN字髪留めの少女の言葉を二人の少女が否定する。

 

「あんな顔の先輩、見たことなかったデース!!」

 

「すごく親しげでした」

 

 二人は興奮した様子で言う。

 と、そんな中で一人、真ん中に座り黙って聞いていた白髪の少女が口を開く。

 長い白髪を後ろで二本に分け、ピンクのシュシュで括っている。身長はそれほど高いわけではなく、平均的な体格なのだが、胸だけは明らかに平均を超えた自己主張の激しい少女だった。青年もちらりとその少女を見て思わず心の中で「デカッ!?」と思ってしまったが、それを表情には出さない。

 

「ていうか、ここでそんな議論してないで、そんなに気になるならアイツ本人に訊けばいいじゃねぇか」

 

 呆れた顔で言う白髪の少女。

 

「本人がいないところであれこれ言ってても答えなんて出ねぇだろ。ここはズバッと本人に確認するのが一番簡単――」

 

「「それは無理です(デース)!!」」

 

 と、白髪の少女の言葉を遮って二人の少女は叫ぶ。

 

「なんでだよ?簡単だろ?『この間の休みに一緒にいた金髪の女の人は誰なんデスか~?』って訊くだけだろ?」

 

「そんな簡単に訊けたら苦労は無いデス!!」

 

 ×字の髪留めの少女――キリカと呼ばれた少女のモノマネをして言う白髪の少女に少女が叫ぶ。

 そこまで聞いていたところで青年はハッと我に返り自身のお好み焼きに戻る。

 

(面白そうな話してたからつい聞き入ってたけど、他人の話に聞き耳立てるとか褒められたことじゃないな)

 

 青年は苦笑いを浮かべ、自身の食事に戻る。

 

「とにかく、本人に訊くのは無理なんです!」

 

「だから先輩方!ぜひ〝海斗先輩〟と一緒にいた謎の美女の正体を突き止めるのを手伝ってほしいんデース!!」

 

「……ん?〝カイト〟?」

 

 聞き耳を立てるのをやめようとした矢先に一際大きく聞こえたセリフの中で出てきた人名が青年の中で引っ掛かり、思わず顔を上げる。

 と、ドン!と大きな音が聞こえる。

 

「「「「「あっ!!?」」」」」

 

と、音と同時に隣の五人から驚きの声が聞こえ、

 

「ん?」

 

 ちょうど視線を少女たちに向けていた青年の顔に何かが降って来る。

 回転しながら飛んで来たそれは青年の顔面にベチョッとぶつかる。

 それは、先ほどまでキリカと呼ばれていた少女の皿に乗っていたソースのたっぷり塗られたお好み焼きの切れ端だった。

 先ほどの大きな音は興奮したキリカと呼ばれていた少女が机を叩いた音であり、その拍子に皿の端に置いていた割り箸を叩いてしまい、テコの原理で上へ叩きあげてしまったお好み焼きが絶妙なコントロールで飛んでいった結果だった。

 ソースのついた面が顔面に当たり、ズルズルとお好み焼きが滑り落ちた青年の顔にはべったりとソースとマヨネーズがついていた。

 そんな青年の顔を見て少女たちは揃って顔を青く染め

 

「デデデデ~スッ!!?」

 

 キリカと呼ばれた×字髪留めの少女の絶叫が店内に響き渡ったのだった。

 

 

 〇

 

 

 

「「「「「本当にすみませんでした(デース)!!!」」」」」

 

 座敷に移動した五人の少女たちは揃って目の前の青年に頭を下げる。

 

「あぁ、いいのいいの。気にしないで。熱々じゃなかったから火傷もしてないし」

 

 おしぼりで自身の顔を拭きながら青年が答える。

 

「おばちゃん!おしぼりありがとう!」

 

「あいよ。綺麗になったかい?」

 

「お陰様で」

 

 カウンターの向こうにいるおばちゃんにお礼を言いながら拭き終わったおしぼりを渡す。

 

「で、でもせめてクリーニング代を――」

 

「あぁ、大丈夫大丈夫。奇跡的に服にはついてないから」

 

 黒髪に白いリボンの少女の言葉に青年は笑いながら答える。

 

「でも、……え~っと、キリカちゃんって言ったっけ?」

 

「な、なんで私の名前知ってるデスか!?」

 

「さっき話してる時にそう呼ばれてたでしょ?――それで、キリカちゃん、興奮してたようだけど、ここはお店の中だから、これからは気を付けてね」

 

「は、はいデス!!」

 

「まったく、このバカは……本当にうちの後輩が迷惑をかけて」

 

「いいってば」

 

 白髪の少女の言葉に青年は頷く。

 

「あ、あの……まだ髪にもマヨネーズついてますよ。それも広範囲に飛び散って……」

 

「え?ホント?」

 

 N字の髪留めの少女に言われ、青年は慌てて近くにあった鏡を覗き込み、

 

「あ、ごめん、これ地毛なんだ」

 

「えぇぇぇぇ!?す、すみません!!」

 

「アハハハ、しょうがないよ。こんな髪珍しいだろうからね」

 

「もう……響ったら……」

 

 慌てて再度頭を下げるN字髪留めの少女をリボンの少女が恥ずかしそうにため息をつく。

 

「あぁ、ところで話は変わるんだが」

 

 と、青年が思い出したように言う。

 

「結構大きな声で話してたから、申し訳ないがさっきの会話ほとんど聞こえてしまったんだが」

 

「っ!?そ、それはなんというか、申し訳ない……」

 

「あぁ、それはいいんだ。こっちも聞くつもりはなかったんだが、つい聞こえてしまって申し訳ない」

 

 申し訳なさそうに謝る白髪の少女に青年も謝る。

 

「あ、それでさ、ちょっと訊きたいんだが、君たちって高校生だよね?」

 

「そうですけど……」

 

 青年の問いにツインテールの少女が頷く。

 

「もしかしてなんだけど、君たちIS学園の子?」

 

「そ、そうですけど……」

 

「な、なんでわかったんですか!?」

 

 青年の問いにリボンの少女とN字髪留めの少女が驚いた表情で訊く。

 

「僕も結構ここの常連なんだけど、君らも常連でしょ?前に見かけたことがあった気がしてさ。その時確かIS学園の制服着てた気がしたんだ」

 

「あ、なるほど」

 

 青年の答えに五人の少女たちは納得したように頷く。

 

「そうです、私たちIS学園の生徒で」

 

「一年の暁切歌デース!」

 

 金髪の×字髪留めの少女が元気に言い、

 

「同じく一年の月読調、です」

 

 黒髪ツインテールの少女が言い

 

「二年の小日向未来です」

 

 黒髪に白いリボンの少女が言い、

 

「未来と同じく二年の立花響です!好きなものはご飯&ご飯です!」

 

 N字髪留めの少女が元気に言い、

 

「で、アタシが三年の雪音クリスだ」

 

 五人が順番に自己紹介し、青年は一人ひとり聞きながら

 

「ん?〝雪音クリス〟?」

 

「え?お、おう。そうだけど……」

 

 最後に自己紹介した白髪の少女、クリスの言葉に青年は驚いた顔で少女を見る。

 青年の視線に首を傾げるクリス。

 そんなクリスをじっと見た青年は

 

「……ぎゃ、ぎゃふん」

 

「は?」

 

「あ、いや、なんでもない」

 

 ぼそりと呟いた青年の言葉にクリスが首を傾げると青年は笑いながら言う。

 

「そっかそっか。やっぱりIS学園の生徒か……」

 

 青年はどこか感慨深げな表情で呟くように言う。

 

「………なあ、アンタ」

 

「ん?なんだい?」

 

 と、そんな青年にクリスが首を傾げながら言う。

 

「いや…なんて言うかさ……アンタ、アタシと前にどっかで会ったことないか?」

 

「……………」

 

 青年は数秒驚いたようにクリスの表情を見つめ

 

「えっと……すまない、これはもしかして僕はナンパされてるのかな?」

 

「はぁっ!?」

 

 

 と、青年の言葉にクリスが顔を赤く染めて驚いた顔をする。

 

「え!?クリスちゃんナンパ!?初対面の人に!?もしかして一目惚れ!?」

 

「あの恋愛にまったく興味なさそうなクリス先輩が!?」

 

「本当なのクリス!?」

 

「これは明日は槍が降るデス!!?」

 

「そんなわけねぇだろ!!!」

 

 驚いたように騒ぐ四人にクリスが叫ぶ。

 

「だいたいアンタも何言ってんだよ!?」

 

「いやぁ、ごめんごめん。でも、すまないがたぶん初対面だよ。まったく記憶にないのに会ったことあるか?なんて聞かれたもんだからちょっと驚いちゃってね」

 

「そ、そうか……」

 

 青年の言葉にクリスは少し腑に落ちないような顔をしながらも頷く。

 

「それに、あったら絶対覚えてるでしょ、こんなイケメン」

 

 と、青年は冗談めかして笑いながら言う。

 

「「「「「イケメン……?」」」」」

 

「いや、そんな素で首傾げられると僕もそれなりに傷つくんで……」

 

 首を傾げる五人の少女たちにショックを受けた様に視線を下げる青年。

 

「あ、あの、それでお兄さんのお名前はなんて言うんですか?」

 

 慌ててフォローするように響が訊く。

 

「あぁ、すまん。自己紹介が遅れたね」

 

 青年は苦笑いを浮かべながら頷き

 

「僕の名前はハヤテ、朽葉(くちば)ハヤテって言うんだ。よろしくね」

 

 そう言って青年――朽葉(くちば)ハヤテは優しく微笑んだ。

 

「それで、話の続きなんだけど、君たちさっきカイト先輩がなんとかって言ってたけどさ、IS学園のカイトって、もしかしてあの〝井口海斗〟君のこと?」

 

「「「「「っ!?」」」」」

 

 ハヤテの問いに少女たちは一瞬顔を強張らせる。

 その表情にハヤテは肯定の意味ととらえ話を進める。

 

「〝井口海斗〟ってあの〝井口颯太〟の弟の、だよね?」

 

「そ、そうですけど……」

 

「それが何か……?」

 

 怪訝そうな顔で訊く響と未来。

 

「うん。大したことじゃないんだけど、君たちは彼と仲いいのかな?彼は学園ではどんな感じなのかなって思って――」

 

「そんなこと訊いてどうしようって言うんデスか!?」

 

 ハヤテの言葉を遮って切歌が叫ぶ。

 

「先輩は!確かに海斗先輩のお兄さんは〝あの〟井口颯太デス!世界を混乱に陥れた最悪のテロリスト井口颯太の弟デス!でも、それはお兄さんのことであって、先輩には関係ないじゃないデスか!?」

 

 ハヤテの顔を睨みながら切歌が叫ぶ。

 

「いつも先輩はお兄さんのことで誰かから陰でいろいろ言われて、先輩がしたことじゃないのに先輩が悪いみたいに言われて、それじゃあ先輩がかわいそうじゃないデスか!!」

 

「キリちゃん……」

 

 興奮した様子で叫ぶ切歌の背中を擦りながら調が口を開く。

 

「キリちゃんの言うことは事実です。いつも海斗先輩には悪意を持った誹謗中傷か、お兄さんの事に興味を持った心無い人たちにいろいろ言われてきました」

 

「アナタもそうだって言うんデスか!?」

 

 静かに、しかし切歌と同じく激しい感情を滲ませながら言う調に続いて切歌が叫ぶ。

 周りでは何も言わないまでも響と未来、クリスもじっとハヤテを見ている。

 

「………すまない。僕の言い方が悪かったな」

 

 青年はすまなそうに苦笑いしながら言う。

 

「僕は別に興味本意でとか、誹謗中傷目的で訊いたわけじゃないんだ」

 

「じゃあなんだってアンタは海斗のことを訊いたんだ?」

 

 クリスの問いにハヤテは頷く。

 

「うん。実は僕の知り合いに――」

 

 言いかけたハヤテ、しかしそのセリフはガラガラッと音を立てて開いたお店の入り口の音と

 

「いたぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 叫びながら入店してきた一人の人物の声に遮られた。

 

「見つけたよハヤテ!」

 

「あ、シャルロット。よっ!」

 

「よっ、じゃないよ!」

 

 突如現れたシャルロットにハヤテが片手を挙げながら言うと、シャルロットはすごい剣幕でずんずんと大股でハヤテに歩み寄る。

 

「なんで警察で待っててくれないのさ!?」

 

「いや、お腹すいちゃって」

 

「だからって勝手に動くことないじゃん!こっちはいろいろ手続きとかで大変だったんだからね!!こっちはこの間急に警察から電話が来て、社長を――ハヤテを拘束したから身元の保証に来いって連絡貰ってからいろいろ大変だったんだからね!?ハヤテが問題起こして〝上〟の人から文句や嫌味言われるの私なんだよ!?」

 

「あぁ……なんかそれは……本当にすまん」

 

「悪いと思うんだったらもうちょっと気を付けてよ!だいたいハヤテは――」

 

「デェェェェェスッ!!!?」

 

 と、シャルロットの言葉を遮って叫び声が響く。

 シャルロットとハヤテが視線を向けるとそこには驚いた表情で固まる切歌の姿が。

 

「お、おい、いったいどうしたって言うんだよ!?」

 

「し、調ぇ!!」

 

「う、うん、キリちゃん間違いないよ!」

 

 意味が分からずに訊くクリスの問いに答えず切歌と調は頷き合う。

 

「こ、この人――」

 

 言いながら切歌と調はシャルロットを指さし

 

「「この人、あの時海斗先輩と一緒にいた人です(デース)!!」」

 

「「えぇぇぇぇ!?」」

 

 二人の言葉に響と未来は驚きの声を上げ、

 

「「…………」」

 

 クリスとハヤテはどこか納得したような表情を浮かべ

 

「え?え?え?」

 

 シャルロットだけは一人状況が飲み込めていない表情で周りを見渡していた。

 




そんなわけで突然の会合と新たな登場人物でした。


さてさて、昨日作った質問コーナーに新たな質問をいただきましたのでお答えしたいと思います。
今回は内容が似ていたのでGoetia.D08/72さんと蓮零さんからいただきました質問にお答えしたいと思います。
まず初めに蓮零さんからいただきました、「一夏は結婚したいと思っていますか」と言う質問についてですが



一夏「そうだな……結婚願望がないわけじゃないけど、今はそういうことよりも大事なことがあるし」

それって具体的に言うと?

一夏「俺は颯太から世界を託されたわけだし、颯太の分までこの世界のために頑張りたいんだ。あの時は俺の未熟さのせいで颯太が犠牲になった。だから、今度同じよなことがあった時にそうならないように、そもそもそうならないように頑張りたいんだ。だから今は結婚とか恋愛についてはあんまり考えてる暇はないかな」

だ、そうです!
さてさて、続いてはGoetia.D08/72さんと蓮零さんの両名の質問にあった「千冬の結婚」についてですが……



千冬「…………」

あの~……千冬さん?

千冬「ノーコメントだ」

あっ!ちょっと!?………行っちゃった……
まあ代わりに答えておきますと、まったくもって結婚の目途は立っておりません。
結婚どころか浮いた話の一つもない。
せっかくIS学園が共学化して男性教師も増えたのに元来の性格とブリュンヒルデの称号のせいかむしろ同僚の男性教師からは近寄りがたいと思われてる節があります。
もうアラサーで三十目前で焦り始めているのですがなかなか出会いがない、と言う悲しい状態で

千冬「おい、何かってにしゃべている?」

とぅぅわっ!?千冬さん!?どっかいったんじゃ!?

千冬「そんなことは関係ない。貴様べらべらと喋って、覚悟はできているんだろうな?」

ヒィィィィ!?
だからそういうすぐ睨んだり凄むところがダメなんですよ!

千冬「なっ!?だ、だいたいそれを言えば私に睨まれて怖がっているような奴ならこちらから願い下げだ!私と釣り合うような男になりたければ、せめて私に土をつけられるような強者でいろ!」

いやいやいや!
千冬さんの睨みに耐えられて千冬さん倒せるような人がそうそういるわけが……ってあれ?

千冬「ん?どうした?」

いえ、一人心当たりがいないでもな――グエッ!?

千冬「教えろ!それはどこの誰だ!?」

グ、グルジイ……ク、クビガ……シヌ……

千冬「おい貴様寝るな!その強いやつのことを教えろ!おい!おい泡吹いてないで答えろ!おい!おいぃぃぃぃぃ!!」

い、生きてたらまた次回……グフッ(チーン)

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