少し色々と予定が重なり、気付けば一ヶ月半近く更新が遅れてしまいました。
本当に申し訳ありませんm(__)m
更新が遅れている間に気付けばお気に入り件数が3100件になっていてちょっと驚いてます。
番外編書こうかと考えましたが、さすがに前に書いたばかりなのでまたの機会としたいと思います。
これからはもう少し定期的に更新したいと思っていますが、八月頭にも少し予定があるのでそれに向けて少しまた更新が遅れるかもしれませんが、ご了承ください。
できるだけ間を空けないようにしますんで、何卒(^^;
颯太が簪とタッグを組むことを決めた次の日
「これでだいたいみんなタッグは決まったんですかね?」
颯太は生徒会室で書類仕事をしながら同じく仕事をしている楯無に言う。
ちなみに今生徒会室にいるのは颯太と楯無、本音。虚は別で用があるらしく席を外している。
それでも本音は本音で爆睡してるので実質楯無との二人で仕事している状態だ。
「そうね」
楯無は判を押していた書類から顔を上げながら頷く。
「結局一夏君は鈴ちゃんと組んだんだっけ?」
「はい。最初に一夏に声かけたのが鈴だったらしくて。言うなれば早いもの勝ちですね」
「なるほど。一夏君らしい理由ね」
その理由に納得したように頷く楯無。
「シャルロットはラウラと組むって言ってましたね。師匠は?言ってた超頼りになる相棒は見つかったんですか?」
「もっちろん」
よくぞ訊いてくれたと言わんばかりに笑う。
「私はね…………なんと箒ちゃんと組むの!」
「箒と!?なるほど……ちなみになぜ?」
「ん~……なんとなくかな。箒ちゃんポテンシャル高そうだし、それに――気になることもあるし」
「え?それって……?」
「ううん!こっちの話!」
楯無の言葉に首を傾げるが楯無はごまかすように微笑む。
「あとは、三年生のダリル・ケイシー先輩と二年生のフォルテ・サファイア先輩が組むんでしたっけ?」
「ええ。そして、セシリアちゃんは――」
「腕の負傷とかもろもろの理由で今回は見合わせるみたいですね。腕の負傷以外にも結構ボコられていたらしくて、『ブルー・ティアーズ』の損傷も激しかったようで、この機会に念入りに整備するらしいですね」
颯太の言葉に楯無が頷く。
「これで全員出揃ったわけね」
「ですね。どこも強そうですね」
颯太はしみじみと言いながら書類に判を押す。
「どう?そんな強敵たちの中を勝ち残って、私たちの元に辿り着けるかしら?」
「……辿り着いて見せます――だから、ちゃんと待っててくださいね。必ず師匠のところに行きますから」
ニッコリと笑いながら頷くと楯無は颯太の顔を数秒じっと見つめる。
「ナ、ナンスカ?」
「……………颯太君ってたまに…すっっっっっっっっごくたまに、FGOのガチャを単発一回引いたら確定演出とともに☆5鯖が召喚されるくらいたまにイケメンよね」
「ひでぇ!!」
楯無の言葉に颯太は思わずガタンッとイスを鳴らしながら立ち上がる。
「FGOの☆5って排出率1%でしょ!?」
「うん。それでエルメロイⅡ世引き当てるくらいレアだと思うわ」
「1%どころじゃなかった!!」
颯太は頭を抱えて机に突っ伏す。
「確かに俺フツメンですけど……フツメンですけど!そこまで言われると凹むわぁぁぁぁ」
「大丈夫!どんなにレアでも出るまで回せば確定ピックアップだから!」
「それフォローになってねぇ!」
楯無の言葉に泣き崩れる颯太。
そんな颯太を見ながら楯無はため息をつき
「まあそんな低確率にもかかわらずポンポン出てくるからこっちは困ってるんだけどね」
と、呟くが、泣き崩れていた颯太の耳には届いていなかった。
「失礼します。ただいま戻り――あの、なぜ井口君は泣き崩れているのでしょうか?」
「あ、おかえりなさい。颯太君のことは気にしないで」
「は、はぁ………」
怪訝そうにしながらも頷く虚。
「あ、それでですね、颯太君に連絡があるんですが……」
「あら?そうなの?だって、颯太君。そろそろ泣き止んだら?」
「ン~……グスン。なんですか?」
目元を手の甲で拭いながら顔を上げる颯太。
「あの……井口君にお客様が来ているそうです」
「「………お客?」」
虚の言葉に颯太と楯無はそろって顔を見合わせて首を傾げた。
「いったいどなたが?」
「それが……その……」
楯無の問いに言い淀みながらも虚の口から出た名前に、二人は驚愕した。
〇
「失礼します!」
職員室近くの応接室のドアをノックした颯太はドアノブに手をかけて開ける。
「失礼します」
その後に続くように楯無も室内に入る。
室内には見覚えのある長い黒髪の後姿、颯太の担任織斑千冬、その対面には二人の人物が座っていた。
「ああ、よく来たな。……呼んだのは井口だけだったはずだが?」
「ええ。ですが、颯太君にお客様、しかもそれが――女性権利団体の方だなんて。少し気になったもので、颯太君もぜひ着いて来てほしいとのことだったので」
千冬の問いに答えながら楯無は千冬の対面に座る二人の女性に視線を向ける。
「私も同席しても構いませんか?」
「ええ。問題ありませんよ」
そう答えたのはソファの右側に座る女性だった。
和服に身を包む女性にしては短い茶髪の女性。整った顔に笑みを浮かべるその顔はどこか冷たい印象を受ける女性だった。
「あなたが、井口颯太君ですね?噂は聞いてますよ。なかなかのご活躍のようで」
「……どうも」
和服の女性の言葉に颯太は会釈する。
「私は比与子、東城比与子です。女性権利団体の者です」
「はぁ………それで、女性権利団体の方が俺になんの御用でしょうか?」
怪訝そうな颯太の言葉にクスリと笑い、和服の女性、東城は頷く。
「すみませんね、急に押しかけてしまって。実は今回お邪魔したのは――」
言いながら東城は自身の隣に座る女性に視線を向ける。
その女性はスーツに身を包んだ吊り目の、茶髪の首のあたりまでのショートカットの女性だった。
視線を向けられた女性はゆっくりと立ち上がり、ゆっくりと颯太の前に歩み寄る。
その様子に少し警戒をしながらも相手の出方を見るために楯無は身構える。
颯太は目も前に歩み寄る女性の顔をジッと見据える。
『…………』
応接室内が沈黙に包まれる中、スーツの女性はその歩みを止め、颯太の目をしっかりと見据え――
「先日は不愉快な思いをさせてしまい、本当に申し訳ありませんでした!」
「「っ!!?」」
ビシッと、綺麗に90度の角度で腰を折り頭を下げる。
突然のことに颯太と楯無が息を呑む。
『……………』
数秒間室内を沈黙が支配する間、女性はただ黙って頭を下げ続けていた。
その沈黙を破ったのは
「あの~………」
颯太だった。
颯太は恐る恐ると言った様子でゆっくりと口を開く。
「………どちら様ですか?」
そんなわけで、どうもお久しぶりです。
皆さんガチャッてますか?
羅生門で爆死し、鬼ヶ島で爆死し、アガルタで不夜城のアサシンをお迎えし、去年の水着ガチャでモーたん&アンメア&きよひーを引き当ててるんで残りのメンバーor今年の水着鯖に備えてる大同爽です。
二周年ガチャでエレシュキガルが来るって信じてます。
財布のひもが緩んじゃいそうです。
これまで無課金を貫いていたのに……
それはさておき、更新が滞ってしまって本当にすみません。
これからはもう少し定期的に更新できるようにしますんでよろしくお願いします。
今回はついに女性権利団体と颯太君が接触。
はたして急に謝罪した女性はいったい誰なのか!
颯太君は思い出せるのか!
次回もよろしくお願いしますm(__)m