最近友達の一色いろはがあざとくない件について   作:ぶーちゃん☆

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大変ご無沙汰しております!ついに11巻が発売されました!
正直今回はあまりネタが思い浮かんでないんですけど、見切り発車的なバレンタイン編第一話です!どうぞっ!


あ!あと、あざとくない件のみの読者さまには大変申し訳ありません><
今回の20話からはif編です。主人公香織の仕様と、いろはす以外の友人達の香織に対する仕様がちょっと変化しております。

実は別でやっている短編集でヒロインアンケートをやった所、香織が圧倒的な一位になっちゃいまして、つい先日その香織ヒロインで短編を載せました。
その内容が前回19話と今回20話の間のお話の為、こちらで支障が発生してしまった所存です><

もし香織ヒロインに興味がある方は、お時間ございます時にでもご閲覧頂けたら嬉しいのですが(サブタイトルにラノベと書いてあるやつです)、オリキャラヒロインになど興味ないわぁ!こっちはいろはす見に来とんじゃぁ!という大多数の読者さま用に(ちなみにいろはすは一切出てませんっ)、下記にて簡単な仕様変更を載せておきます!


【香織が八幡に密かな?恋心発生】←まぁこれに至っては、本編でも何度か匂わせておきましたが。

【19話での宣言通り、八幡に手作りチョコを渡している】

【香織の気持ち、チョコを渡した等の事実は、いろはす以外のグループメンバーは知っている】

ですm(__)m
大変ご迷惑をおかけします!



【ifバレンタイン編】私の友達は憤慨し、そして決意する①

 

「お料理教室〜!?」

 

 

私、家堀香織と愉快な仲間たちは、いろはの謎発言に声を合わせて驚いていた。

 

「あれ?最初に言わなかったっけー?……そ!例のバレンタインイベントは、お料理教室という形で落としこまれましたっ!」

 

なぜかドヤァっな顔で私達を見渡すこの女は、一年生にして小悪魔系美少女生徒会長の名を欲しいままにしている(欲しがってるとは言ってない)、私の友達一色いろはである。

 

 

時は2月。

男も女も坊っちゃんも嬢ちゃんも、お爺ちゃんもお婆ちゃんも浮き足立つ事に定評のある、あのバレンタインデーまであと僅かと差し迫ったある日の事であった。

 

× × ×

 

 

確かにいろはんちで手作りチョコ練習会をやった時に、生徒会主導でバレンタインイベントをやるとかって言ってたけど、なぜそれがお料理教室になった!?

 

ここ最近そのイベントの為に色々と掛けずり回ってるみたいだったし、すっごい張り切ってんのは目に見えてはいたけど、お料理教室とはちょっと……てか大分予想外。

 

「生徒会主導でのバレンタインって、確かにどんなことやんのかは謎だったけど、なんでそうなったの?」

 

私達を代表しての紗弥加の問いかけに、いろはが答える。

 

「まぁそもそもこのイベントの発端が、チョコを絶対に受け取らないって宣言してるある男子生徒に、どうやってチョコを食べさせたらいいか?って、ある女子生徒から奉仕部に依頼があったからなんだ〜」

 

あ、そーなんだ。生徒会主導でバレンタインイベントとかって聞いた時点で、すっかりいろはの公私混同イベントに生徒会と奉仕部を無理やり巻き込んだモノなんだろうなって勝手に思ってたよ。

 

「へぇ〜?そぉだったんだぁ!……で?どこのだれが葉山先輩にどうしても食べて貰いたいなんて言ってるのぉ?」

 

いろはが一応ボカしたんだから、お前も一応ボカせよ。

 

「え?……いやぁ、それはその……奉仕部への依頼人だし、わたしが名前言っちゃうのはマズいでしょ……」

 

「そりゃそっかぁ!でも超気になんだけどぉ!」

 

「でもそういう理由なら、私がとも君誘って一緒に行ってもすっごい場違いだよねー」

 

え!?あんたマジで連れてくるつもりだったの!?

どんだけお花畑なのよ……

 

「一応他の学校の生徒も呼んでるけどね。海浜総合の生徒会さん達。でもまぁ生徒会主導って言っても、総武高側としてはイベントの理由が理由だから、内々で執り行いたいとは思ってるんだけどね。葉山先輩が参加とかってなったら参加者が半端なくなっちゃって、わざわざそんなイベントやる意味無くなっちゃうじゃん?」

 

そりゃそうじゃ〜。葉山先輩がチョコを受け取らない宣言してるのって、余計ないざこざが起きない為の措置だろうからね〜。

 

自分がチョコ受け取る=女共がいざこざを起こす。

 

それを理解していて早々にチョコ受け取りません宣言するとかマジクール。

てかくれようとしてる女がわんさか居る前提の思考にお腹いっぱい!

 

やめてっ!俺の為に争わないでっ!

いやマジどこの幸せの国の王子様だよ。もう白馬通学してこいよ。

 

ま、子供の頃からバレンタインは苦労してたんでしょうけども!

でもそんなんだったら、モテる自分を抑えりゃいいじゃん。

まわりに優しい顔を振りまいたり茶髪にしたりしてルックスにも気を遣ってる時点で、なんか違うと思うんだよね〜。そういう乙女心を無視した平和思考がさ。

だったら丸刈りやらモヒカンなりにしとけよと。

モヒカンは無い。

 

 

おっと!いけないいけない!久しぶりに葉山ディスりに花が咲いてしまいました☆

 

 

ま、それはそれとして、まさかの海浜さん!?

クリスマスはあれだけ苦労させられてたのに、よくまた合同でやる気になったもんだ。

 

「よ、よく海浜さんとまた合同でイベントやる気になったよね……?なんか理由あんの?」

 

「ん?えへへ〜♪金銭的な問題でねっ!」

 

えへへ〜♪って言うような可愛らしい理由ではありませんでした〜っ。

 

「まぁそういうわけだから、このイベント自体あんまりおおっぴらには出来ないんだけどぉ……」

 

てかそんな理由の内輪イベントが、よく生徒会主導で通ったな……そのイベントで生徒会予算が使えるって、とても不思議すぎて私気になります!

でも恐いから聞きません!なんか色んな闇の力が動いてそうなんですものっ!

 

「ちょぉっと人手が足んないんだよねー。二人くらいでいいんだけど、誰か参加してくれる人ー!」

 

いやいや急に参加者大募集!?少しでいいから前フリちょうだい!

 

「えっと、……奉仕部が手伝ってくれるんじゃないの?」

 

紗弥加が一瞬私にチラリと目を向けてからいろはに訊ねた。

ぐっ……

 

「うん。わたしもお菓子作りは得意なんだけどさ、雪ノ下先輩とかプロ級なんだよねー。だから講師的な事はやってもらうんだけど、それ以外の事前準備くらいはたまには先輩たちにお手数お掛けしないようにわたし達だけでやろうと思ってさっ」

 

へぇ〜……この子こんなんでもちゃんと成長してんのねぇ!意識低い生徒会長代表はもう卒業かしらっ!?

 

「それに……えへへ〜っ……ちょっとくらいはやれるんだよっ!?ってとこ、見ててもらいたいし……」

 

いろはがにへら〜っとはにかむと、その他三人が私にバレないように可哀想な視線を横目で向けてくる……

 

いやぁぁぁぁぁっ!もうやめてぇぇぇっ!あんた達の視線バレバレですからぁ!

てか襟沢てめーは見過ぎだ。

 

あの日以来、私は針のムシロっ☆

 

「…………あれ?どうかした……?」

 

襟沢ぁ!あんたが見過ぎだから、いろはに怪しまれてるじゃないのよぉ!

お前あとで体育館の裏な?

 

「ん?んーん?べべべ別に〜っ?」

 

ヒィッ……いろはがとっても訝しげ!香織っ!話題をっ!話題を反らせ!

 

「と、ところでその不足人員なんだけど、さっきからいろはのチョコ目当てで男共が盗み聞きしながら遠巻きにそわそわ見てんだけど、あいつらは?」

 

「んー……却下。邪魔」

 

たったのふた単語で一刀両断されました。

ホント、ちょっと前まではお姫様にあんなに愛想を振りまかれてこき使われて喜んでたのにねぇ〜……可哀想にっ……まぁ私も大概可哀想ですけども〜!

いやん私くじけない☆

 

 

× × ×

 

 

「で?で?どーかな?みんな来れる!?」

 

私はとてもじゃないけど行けません。

断ろうとすると……

 

「とも君が居ないバレンタインイベントに参加するとか無理〜」

 

マジでお前とも君以外のセリフないのかよ。

 

「私もその日は無理かなー。放課後兄貴と予定あんのよねー」

 

男はしばらくいいとか言っときながら兄貴は大好きだなぁ、相変わらず。

これだから千葉の兄妹は……

 

「わ、私は雪ノ下先輩が来るならちょっと……」

 

あんたまだトラウマ抱えて生きてんの!?

 

「んー、でも雪ノ下先輩は講師で忙しいし、そうでなくとも由比ヶ浜先輩に付きっきりになるんじゃないかなー。由比ヶ浜先輩の料理の腕前は壊滅的らしいしっ」

ニヤリと満面の悪顔をするいろは。

おぉ……ようやく勝ってるとこ発見できて嬉しそう!

 

「それにさぁ……」

 

そしてヤツは襟沢を畳み掛けるッ!

 

「三浦先輩……来るけどー?」

 

「私行くぅ!」

 

即落ちである。

まぁそりゃ裏でこっそり三浦様とか言ってるくらいだしね。

 

てかさ、ある女子生徒からの依頼→葉山先輩は必ず参加する→三浦先輩も参加する→ある女子生徒とは?

 

決定事項じゃん!!

ま、まぁお近づきになるチャンス到来で良かったね、襟沢っ!

 

 

よし。これで犠牲者は襟沢に決定っと。

 

 

 

「香織はー?こないだ一生懸命チョコ作りしてたし楽しそうだったから準備さえ終われば結構楽しめるんじゃない?香織来るよねー?」

 

にこぱーっと私に微笑みかけるいろはすが、地獄の門番に見えました。

 

 

あ……れ……?私、なんか疑われてるのん……?

 

 

単なる被害妄想ですよね?でも、もしここで無理に断ったりして余計に怪しまれたら……

私はガクブルしながらこう答えたお!

 

 

「か、かしこまっ……☆」

 

 

 

笑顔のいろはすと憐れな子鹿を見つめる紗弥加達三人の視線を受けながら、私のお料理教室への参加が決定した瞬間でした。まる

 

 

 

 

続く

 




ちょっと短かったですが、お久しぶりのあざとくない件でした!ありがとうございました!
その分前書きと後書きが異常に長いというね。


正直11巻を読み終わった直後はあざとくない件のネタが一切思い浮かばず、うーんどうしたもんか……と思ったのですが、取り敢えずスタート部分だけは思いついたので、即興で速攻で徹夜(嘘)で書いてみました!


たぶん3〜4話くらいの更新になるのかなぁ……?
なにも思い浮かんでない分(まぁサブタイトルがああいう感じな以上、なんとなくは考えてあるんですが)、次回更新は未定ですが一応1週間に1・2回更新出来たらな、と思っております!


PS.やはり原作との相違点がちょこちょこ出てきてしまいましたが(この時点でいろはすがまだ小町の名前や八幡がシスコンだと知らなかった・八色夫婦漫才の内容と新刊での矛盾などなど)、細かい事はファンタジーということでスルーでオナシャス!

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