最近友達の一色いろはがあざとくない件について 作:ぶーちゃん☆
リメイク2話目になります☆
もともと前回の記念として1話だけのリメイクの予定でしたが、さすがに1話だけ新しいのは気持ち悪いかも知れないので、第3話(第一回完結)までのリメイクとしました!
第一回完結ってなんだよ。
いろはとあの二年生の夫婦漫才が過ぎ去ってから、かれこれ三十分ほど経っただろうか?
あの子が教室を飛び出して行っちゃった時こそ静まり返っていた教室内も、遠くの甘ったるい声が聞こえなくなった辺りから一気に騒然としたのよね……
『えーなにあれぇ?』『一色さんてさー、葉山先輩狙いじゃなかったのぉ?』『どうせいつものアレでしょ? 利用しちゃってるみたいな?』『で、でもさぁ、そんな感じしなくなかった……?』『えー? マジー? もしかしてあんなのに乗り換えちゃったとかー?』『なにあの人ああいうのがタイプなのー? ウケるー!』
等々、いろはのことなんてなんにも知らない女共が、勝手な推測で適当なことを騒ぎ立てていた。ホントうざっ。
ちなみに……
『うわー! いろはすまじかよー!』『だから最近様子がおかしかったのかよー!』『ああ……俺もう生きるのに疲れたわ……』
と、アホな男共のアホな嘆きにちょっとだけ癒されちゃったのは内緒!
……でも、それだけだったらまだ良かったのよ。
本当の大問題はそのあとにやってきた。
あのおバカが所構わず廊下なんかで騒ぐもんだから、他のクラスのアンチいろは共も嬉々としてウチのクラスに集まってきたのよね……
私達はC組トップカーストだから、クラス内のバカ騒ぎだけならなんとかなったのだ。
でも、他のクラスからカースト上位なうぇいうぇい勢が大挙として押し寄せて来て、我がクラスのアンチいろは中心人物の元に集まっちゃったもんだから、もう私たちの手に負えるもんじゃなかった。
そしていろはの友達という事で、私たちにもいやーな話が飛び火してきたりもした。
全然聞きたくなんて無かったアノ情報。それを「ねぇねぇ香織ちゃん達も知ってるの〜?」なんて、歪んだ笑顔の皆さんに訊ねられることの不快さっていったらもうね。
そして飽きることなく続くガールズトークは、未だ満開の花を咲かせている。
その麗しき少女達のサマは、一面ラフレシアのお花畑を優雅に舞うハエのようでした。
「……ねぇ、いろはそろそろ戻ってきちゃうんじゃない……?」
周りの悪臭花畑を気にしつつ、紗弥加が心配そうにぽしょりと呟く。
「ね。……てか、これいま帰ってきちゃったらマズいよねー……」
智子も眉をひそめて、嫌っそうに辺りを見渡しながらそう答えた。
……おっかしーなぁ。こうなっちゃった時は即座に切り捨てちゃおーぜー! との約束事だったはずなのに、今の紗弥加たちにはいろはを切り捨てるっていう選択肢はなぜか無いのよね。
ったくぅ……紗弥加も智子もすっかり丸くなったもんだことで。
「んじゃさ、私一応電話しとこっかな。教室戻ってくんなら、せめて五限ギリギリにしときなーってさっ」
ふふふ、ま、甘くなっちゃったのは私も一緒だけどねー♪
「んー」「おっけ」
そんなのは単なる一時的な問題先送りにしかならないだろうけど、とりあえず昼休みさえやり過ごしちゃえば、放課後にでもマックなりで皆で作戦会議立てられるしね〜。
おっと! あんまり遅くなりそうなら、ママンに幼女先輩御用達のアイドルな活動とかポケットなピカチュウとか、色々と録画お願いしとかなくっちゃ☆
こればっかりは絶対に忘れちゃならんよキミ。
絶対に忘れられない戦いがそこにはある! そう深く心に刻みつつスマホを取り出し、まずはママンへの連絡よりもこっちが先よねと、いろはの通話履歴を引っ張りだしていると、不意にがらりと教室の扉の開く音が響いた。響いてしまったのだ……
「ただいまー。ようやく終わったぁ…………って、あれ? なにこの空気……」
なんてタイミングの悪い子だよこの子はもー! あと一分二分だけでも遅ければ良かったのに……!
あまりにもバッドタイミングで帰還してしまった我らが生徒会長は、自分が教室に入った途端に妙な空気に支配されてしまった室内を訝しげにチラ見する。
そりゃあんた、悪い意味であんだけ視線を独り占めしたら、こうもなりますでしょうよ……
「ど、どしたの? わたしが居ないあいだにクラスでなんかあった……? あ、まーた香織が所構わずかしこまとか言って教室中を寒くしちゃったんでしょー」
お前だよお前ェ! みんなお前の一挙手一投足を固唾を飲んで見守ってんだよ!
…………てかちょっと待って!? “また”ってなに!? 私のかしこまって普段教室中を寒くしちゃってるのん!?
うっそん知りたくなかったわ(白目)
……ま、まぁアレよねっ……わ、私ぜんぜんオタとかじゃないから、い、いきなりリア充丸出しな私がそんなこと言ったら、そりゃみんなビックリしちゃうわよね……! ……よっしQEDQED。
……ふぅ〜、あっぶね、大丈夫大丈夫まだバレてないバレてない。いやいやバレるもバレないも、そもそも私オタとかじゃ以下略☆
「あっと、今はそんなことどーだっていーや。早くお昼食べちゃわないと昼休み終わっちゃうじゃん!」
私的には生きるか死ぬか、殺るか殺られるかの瀬戸際レベルだった必死の精神安定QED証明終了を、そんなことどーだっていーやでバッサリと斬り捨てたいろはは、うなだれる私など視界に入ってないかのようにとっととお弁当の準備を始めた。
「えっと……お仕事の方は大丈夫だったの?」
「ホント生徒の貴重なお昼時間をなんだと思ってんのよあの独身! 教育委員会に提訴してやろーかなぁ」なんて物騒なことをブツブツ言っているいろはに向けて、クラス中の目を気にしてか、当たり障りのない質問で場を落ち着かせようと試みる智子。普通この状況だったら真っ先に聞きたい事があるでしょうに。ふむ、さすが計算高い女。なかなか有能だのう。
「あ、うん。まぁちょっと大変そうは大変そうなんだけどなんとか大丈夫そうかなー。ま、ホントにキツいようだったらアレを扱き使っちゃうからいいんだけどねー♪」
そう言ってこれでもかというほどどす黒い笑顔を晒すいろはす。
ちょっと? 内面出てる出てるぅ! 女の子がその顔をあんまり人前で晒したらダメよん?
でもこんなにも悪っそうな顔してるくせになんとも楽しそうですね。てかついさっきこんな素の笑顔見たばっかじゃなかったっけ……?
あ"……“アレ”って、まさか……?
「ん? アレってなに?」
ちょ、紗弥加? そこに触れんのはまだマズいってば! もしかしたら息を潜めて私たちの話に聞き耳を立ててるハエ共の餌食になっちゃう話題かもしんないじゃん!
「アレ? あー、先輩のこと?」
事もなげに楽しそうにそう答えたいろはに、クラスは一瞬だけザワつく。
くっそ、やっぱそっかぁ……もー、せっかく智子が上手く話を逸らそうとしてたのに紗弥加め!
やばっ……! っと、顔をしかめた紗弥加が私と智子に手を合わせてるんだけど、どうやらもう遅いらしい。
「そーいえばみんなにはまだ先輩のこと話したこと無かったっけ? まぁ? わざわざ紗弥加達に話すような大層なヤツってわけでもないんだけどー、ま、せっかくだししょうがないから色々話しちゃおっかなー」
なぜなら一旦その先輩の名を出した途端に、いろはが堰を切ったように話し始めてしまったから。
……嗚呼……どうやらいろはったら、ずっと友達に先輩のお話をしたかったみたい……! でも今はマズいってば!
「い、いやいやいろは? 別に私達はその話はいいから、は、早くお昼食べ…」
「えっとねー、どっから話せばいいかなぁ? ま、最初はやっぱ先輩との出会いからかなーっ」
ふぇぇ……聞いちゃいねぇよぅ……! ずっと話したくて話したくて蓄まってたんだろうけどさぁ……!
……ダメだ、こうなっちゃったらこの子はもう止まりそうもない。これは腹を括らなきゃなんないか……紗弥加と智子もいろはの顔を見て諦めたみたいだし。
もう! どうなったって知らないかんね!?
× × ×
「でっさー、そんな経緯で先輩のせいで生徒会長やるハメになっちゃったんだよねー」
「そ、そう……」
「ホントあの先輩って根暗で性格悪くて捻ててぼっちでしょーもない先輩なんだぁ。でもあー見えて意外と使え……頼りになったりするんだよねー」
「う、うん……」
「それなのにああ見えて実は成績だけは良くってさー、なんとなんと! 国語だけなら学年三位なんだって! 超ビックリじゃない? ぷっ、先輩のくせに生意気だーって感じだよねー」
「そ、そうだねー……」
周りの目を気にして気が気じゃない私達の心ない相槌を余所に、乙女いろはの口は絶好調。なんなら舌好調まである。ふひっ。
なんだかなぁ……至るところでその先輩──どうやら比企谷先輩というらしい──のことをディスってんだけど、ディスりながらもすっごい優しさと笑顔に包まれてんのよね、この子。
まぁ使えるとか言い掛けちゃいましたけども!
なんというか……うん。大好きなんだなぁ……って、そう感じる。
それがラブなのかライクなのかは、乙女成分が若干不足気味の私にはまだ分かんないけど。
「んく……んくっ…………ぷはぁ! あんまぁっ」
「……てかさ? いろはって、そんなん飲んでたっけ……?」
時間が迫ってきてるってのにお弁当も食べずに話し倒すいろはが、くぴくぴと喉を潤す為に手にした警告色を全身で模したかのような一本の缶コーヒー。
こりゃまたなんつー攻撃的なドリンクを用意してきたんざましょ!
こんなアグレッシブな飲み物、いろは愛飲してなかったよね?
「あ、これー? ちょっと意味分かんないくらいに甘ったるいよねー。最近たまにチャレンジしてるんだけど、未だに慣れないくらい甘いよー」
そう言っていろはは舌を出し、うぇ〜……と顔をしかめる。
意味分かんないなら飲むなよ。
「でもま、人生は苦いから、コーヒーは甘いくらいがちょうどいい……ってねっ」
え、なに言ってんのこの子。
なんか渋いジェントルマンがブランデーのグラスでも傾けるかのようなポーズを決めて、キメ顔でアホなセリフを堂々と言い放ちましたよ?
なにそれダサい。
「ださ……! なに? それのキャッチフレーズかなんか?」
「えへへ〜、先輩が前に言ってたんだー。マジで超バカでしょ」
けらけらと先輩をバカにしながらも、またも愛おしそうにMAXコーヒーを口へと運ぶいろは。
──本当はこんな気持ちになっちゃいけないのよ? いけないのは分かってるんだけども……
なんていうか、ほっこりしちまったよ……私だけじゃなくて、紗弥加も智子もさ。
いろはとはまだ一年にも満たない付き合いだけど、それでも最初の出会いから考えたら、結構身の詰まった付き合いをしてるんじゃね? とか思ってるんだ、私達。
打算で声を掛けたファーストコンタクトから始まって、お互いに探り探りの人間関係の構築。
それから林間学校やら夏休みを経て知り合いから友達へと進化して、文化祭、体育祭、生徒会選挙、クリスマスと色んな青春イベントをこなして大好きな親友になれた。
それでも、いろはのこんな顔は見たこと無かったから。こんなにも“いろは丸出し”で男の話をするこの子なんて初めて見たから。
だから、なんていうか……物凄くほっこりしてしまった。いま私達の……いや、いろはの置かれたマズい状況を忘れてしまうほどに。
「ねぇねぇいろはちゃーん! なんかすっごく楽しそうだよねぇ! よかったら私も入れてよぉ」
……こいつの、襟沢恵理の声を聞くまでは。
× × ×
襟沢恵理。
ふぁさっ……と優雅に金髪ドリルをなびかせ、私達のグループに勝手に交ざってきたこいつは、我が一年C組の中でもトップクラスの女。
てか、私たち香織と愉快な仲間達ーズが居なければ、間違いなくこのクラスはこいつ中心に回っていただろう。
まぁとどのつまり、この女が居たからこそ私達はC組のトップカーストになろうと一念発起したんだよね。
だって初っぱなからウザくて仕方なかったから。なんかもう、このクラスの中心は私よ! って態度が見え見えでさー。
この髪型でお察しの通り、こいつは二年生の三浦先輩をリスペクトしている。リスペクトっていうよりは、もう……神?
だからこの劣化版三浦は、神に倣って自分も女王たろうと努めた。
そんな襟沢がウザくて仕方なかったから、このアホだけにはクラスの全権なんて握らせてあげないんだからね!? ってな具合に、いろはを加えて私達こそがトップとして君臨してやったわけなのですが、こいつは当然の如くそれが面白くなかったんですよ。そりゃこいつが面白くならないようにやってやったんだから当然ですけども♪
で、私達グループの中でも特に嫌っているいろはを陥れて、まんまと生徒会長に立候補させてしまった張本人であり、我がクラスのアンチいろはの中心人物なのだ。
もっともいろはは相手にしてない……ってか、眼中にさえ入ってないけどね。
そんな襟沢がいやらしい笑みを湛えたままいろはに話し掛けてくる以上は、こいつの目的はさっきのアレなのだろう……
いろはと比企谷先輩の楽しげな騒ぎを聞き付けて、わざわざ他クラスから遠征してきたアンチいろはの中の一人が持ってきてしまったあの余計な情報。
……アレで、いろはを弄る為に。
ホントなら力ずくでも止めたいけど、悲しいかなアレはすでにクラス中が知ってる事実なのだ……。だから、止められない……
願わくば、いろははすでにあの事実を知っていて、その上で比企谷先輩に懐いていて欲しいと思う。
あの事実を知っていてなお比企谷先輩に懐いてるんなら、この件で弄られようがなんだろうがそれはいろはの選択だけど、もし……もし知らずに懐いているのだとしたら………
──もしアレをいま初めて聞かされたら……そして、それが懐いてる先輩だと知ってしまったら……そんなの、残酷過ぎるよ……
「ねぇねぇいろはちゃぁん! さっきの人といろはちゃんてどんな関係なのぉ? すっごく仲良さそうだったけどぉ」
チッ、わざとらしくてムカつくわ……
お前らもさっきまでの私達の会話、一言一句逃さないようにしっかり聞いてたでしょーが……
「んー、仲良いっていうかー、生徒会の仕事でお世話になってるってだけかな」
「えー! うっそぉ? それだけぇ? 超仲良しに見えたよぉ? なんならぁ………………一線超えちゃってるくらいな……? な〜んちゃってぇ、あはっ」
「……は?」
いつもなら相手にしてない襟沢だけど、さすがに今のは勘に障ったのか、いろはの声色がぐっと低くなる。
そして普段は一方的に想うばかりで相手にされず、今までのらりくらりと軽〜く躱され続けてきた襟沢は、ついに憎き一色いろはの心をザワつかせられたことに気を良くしたのか、ニヤリと口元を歪めた。
「あんなに楽しそうにしてたんだもぉん。いろはちゃんなら余裕で手くらい付け……あ、ごめぇん間違っちゃったぁ! 手くらい繋いでそうだけどぉ?」
「……」
なんとか苛つきを隠そうと、なんでもないような顔をして口をつぐむいろは。
あー……クソ襟沢の望み通りの展開になっちゃってることが気に食わない。
……でも、たぶんここからだ。こっからがこいつの本番。
「でもっさぁ……」
……来た。まだでもしか言ってないってのに、このムカつくツラが雄弁に語ってくれてるよ……こいつの次のセリフを……
「……あの人ってぇ、例の有名人だよねぇ……? あの噂のぉ」
「……え、噂? なんのこと? 先輩なんて有名どころか、存在さえもほとんど認識されてない地味人間だけど……?」
そのいろはの言葉を聞いた瞬間、襟沢は鬼の首を取ったかのように高らかに笑う。表情だけで。器用な顔芸だなこんにゃろ。
「えぇ〜!? いろはちゃんもしかして知らなかったのぉ? ほらぁ、あの人だよあの人ぉ! 文化祭の時に一躍有名人になっちゃった学校一の嫌われものの人ぉ! その噂は知ってるでしょお?」
「……え? あの噂の人って……先輩のことなの……?」
──ああ……やっぱりか……やっぱりいろはは知らなかったんだ。比企谷先輩があの噂の嫌われ者だってこと。
確かに一年の間でもそんな噂は流れたけど、私達はさして興味無かったから、大して話題にもならなかったんだよね。だからそんな二年生が居るらしいってトコで話が止まっちゃってて、当然のように顔も名前も全然知らなかった。
それが今になって私達の……いろはの首を締めるだなんて……
「そーだよぉ? えー、知らなかったんだぁ! ちょっとヤバくなぁい? 学校の有名人な生徒会長サマが、実はそんな二年生と仲良しでしたぁ、なんてねぇ! これはマジでちょーヤバいってぇ」
勝ち誇った顔でいろはを見下ろす襟沢。
でもいろはは襟沢なんかに意識を向けてる余裕なんて無いかのように、私達へと視線と質問を向ける。
「ねぇ、どういうこと……?」
震え気味ないろはの声音に、私達は視線を外して答える。
ごめん。ちょっと……見てらんない……
「……さっきいろはが教室出てった後にさ……ほかのクラスの子たちが入ってきて……「ねぇ、今のって例の二年生じゃない!?」って盛り上がっちゃって……」
「私らも止めようと思ったんだけど……無理だった……」
「……ごめん、いろは……」
私達から事情を聞いたいろはは、肩を震わせてすっと俯いた。
俯いてしまったいろはの表情までは確認出来ないけれど、耳まで真っ赤に染まっている……
学校中で悪い噂になった先輩だと知らずに懐いてたなんてことを、クラス中で騒がれてバカにされてたなんて知ったら……そりゃ恥ずかしくて悔しくて堪んないよね……
肩を震わせ俯くいろは。
そんないろはに声を掛けられない私達。
その様子を愉しげに眺め、口元を歪ませ続ける襟沢。
その一瞬、教室内は不気味なほどの静寂に包まれたのだった……
続く
ありがとうございました!
さぁ、シリアスな引きとなってしまいましたが、このあと一体どうなってしまうのでしょうか!?(白々しい)
にしても前回はかなり旧の面影を残してたんですけど、今回は結構面影なくなっちゃいましたねー(^^;)
では次回の完結編でお会いいたしましょうノシ
※やっぱり旧の方が好きな読者さんもたくさんいらっしゃるようでしたので、旧とリメイクの差し換えはやめとくことにしました。