「野郎!!逃げるつもりだ!!」
アザゼルがそう言う。
ディーラを抱えて気球に乗ったディール…しかし!
「…がッ!?な、なんだ?か、体が……な!?なんだあれはぁぁぁぁ!!?」
「あれは…スタンド!?」
セラフォルーが見て言う。
スタンドがディールの何かを掴んでた。
「そのスタンドの名前は【オシリス神】。戦闘には向かないスタンドだ。…だが…コイツの恐ろしいのは『相手とゲームをする時に挑んできた相手が【魂】を賭けて、【魂】を賭けた相手が敗北すると…魂をコインにする」
グニョン!!グニョン!!
オシリス神がディールの魂を粘土みたいに扱って…
パァン!!
手を合わせて、そこにあったのは…
カランカラン
コインになったディールの魂だった。
「……」ヒョイ
ジョジョはコインになったディールを拾った。
「自首しろ…どのみちお前らは終わりだ…」
ジョジョはセバスに言う。
「…はぁ…」
セバスは気球を降ろして自首をした。
~数時間後~
ディールを元に戻して、はぐれ悪魔ディール、ディーラ、セバスは憲兵の悪魔達に連行された。
「ソーナちゃん!!無事でよかったよ☆」
「ちょ!?お姉さま!!」
「リーアも無事でよかったよ」
「リーアって言わないでください!!」
グレモリー眷属、シトリー眷属全員がフィギュアから戻った…もちろん…
「丈助くん!」
「小猫も無事でよかったぜ」
丈助が好きな小猫もだ。
パーティは終了してリアスの家に帰り、部屋に戻る途中…アザゼルが思い出したように話し出す。
「ジョジョ…本当にいうと…イカサマをしたのか?」
「何で俺がイカサマをしたって事になってんだよ」
「いくらなんでも、あの状況で【ストレートフラッシュ】はありえない。…イカサマを使ったしか考えられん」
このままだと、しつこく聞いてきそうなのでジョジョは本当の事を話した。
「確かに俺はイカサマをした。眼には眼を…歯には歯を…イカサマにはイカサマってな」
「いや、そうじゃなくてイカサマの内容を教えてくれ」
そう言われたジョジョは5枚のトランプカードを渡す。
「ソイツは俺に配られた【本来】の手札だ」
「【本来】って…ブタのカードじゃねえか!!お前!!ブタのカードであんなに賭けてたのかよ!!」
ジョジョの本来の手札は何も揃ってないブタのカードだった。
「ビビらせて降ろす作戦だったが…奴は勝負を仕掛けた。だから第2のプランを使ったのさ」
「イカサマを仕掛けた…か…」
「イカサマの内容は単純…カードをスリ替えた」
「カードをスリ替えたって!!会場の全員が見てる中でだぞぉ!!…ハッ!?まさか……お前……」
アザゼルは察した。
「…そう言う事だ」
ジョジョは部屋に戻る瞬間…アザゼルが答えた。
「【ザ・ワールド】で時を止めて、その隙にカードをスリ替えたのかぁ!?」
アザゼルの答えにジョジョは…
「Exactly!!その通りでございます!!」
そう言い、良い笑顔で部屋に入った。
←ToBeContinued
ジョジョのイカサマは【ザ・ワールド】を使って時を止めて、カードをスリ替えました。