第D×D部/ジョジョの奇妙なハイスクール   作:コブー

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ジョジョVSはぐれ悪魔ディール その3

【セカンドディール】と言うイカサマを見抜いたジョジョはディールの指をへし折った。

 

「全く…2度とテメーにカードを配らせる訳にはいかないな…おい!そこの兄さん」

 

ジョジョは自分達が座っている担当のディーラーの男性に声をかけた。

 

「わ、私ですか?」

 

「アンタがカードを配ってくれ。…俺の仲間にカードを配らせるとディールは文句を言う…お互いにこの兄さんを知らない同士でフェアだから構わないか?」

 

ジョジョの提案にディールは承諾した。

 

「…構わないよ…それにしても流石だよ。イカサマは心理的盲点を突く事。眼が良い事ではイカサマを見破る事はできない。私のセカンドディールを見破った事は褒めよう。そして…この折れた指は罰として受け入れる…キミとは本気でポーカーに挑むよジョジョ」

 

ディールの目付きが変わった…恐らく誰もがもうイカサマを仕掛けないと予想してるが…ジョジョは…

 

「(コイツはイカサマ上等野郎だ…警戒は解かないぞ)」

 

警戒心MAXだった。

 

 

「先ずは…参加料に1人の眷属っと」

 

ディールはフィギュアになったギャスパーをだした。

 

「……」

 

ジョジョはコインを1枚だした。

 

 

 

ジョジョが指名した男性にカードを配ってもらったジョジョとディール。

 

「勝負だ」

 

「……」

 

配られたカードを見る二人。

 

 

【ポーカー】

 

配られたカードを1回だけ交換して良い役を揃えるゲーム。しかし…これに賭けの魅力が入ると一変して複雑な心理ゲームにもなるのだ。

 

 

 

 

「それじゃ…私は2枚チェンジしよう」

 

そう言って、匙のフィギュアを出す。

 

「ジョジョ。その16枚のコインは私の手元にあるグレモリー眷属とシトリー眷属のフィギュアの【魂】でもある。…考えて勝負するんだな」

 

「…3枚チェンジだ」

 

ジョジョはコインを1枚渡し、3枚のカードが配られた。

 

「……」

 

ジョジョは目付きが変わった。

 

「おー怖い怖い。良い手札が出たのかな?…様子見で赤龍帝を1枚賭けるっと」

 

そう言いイッセーのフィギュアを置いた。

 

「…コール」

 

そう言いジョジョはコインを1枚だす。

 

 

ジョジョとディールの勝負を見ているアザゼルは…

 

 

 

「降りなければ…ワンゲーム最低3枚必要か…」

 

 

冷や汗をかきながら勝負を見ていた。

 

「よし!勝負だ…ジョジョ」

 

ジョジョは手札をめくって見せた。

 

 

 

「9と10のツーペア」

 

ジョジョの手札はツーペア…ディールは…

 

「…残念。私もツーペア…JとQ」

 

ディールもツーペアだが…強さではディールが上だった。

 

「危ない危ない…負けそうだったよ。それじゃ…フフフ」

 

ディールはジョジョが賭けたコインとディールが賭けたフィギュアを自分の元に置いた。

 

「の、残り13枚ッス」

 

「ジョジョくん」

 

ミッテルトとセラフォルーが心配する。

 

「next gameだ」

 

ジョジョは動揺しないでコインを1枚だした。

 

「next gameじゃなくて…last gameかもしれないよ」

 

ディールはジョジョのコインを1枚だしてカードを貰って手札を見る…ディールの手札にはKのスリーカードの役が揃ってた。

 

「(ククク。ラストゲーム確定だな…ここで決めろってか?…【ディーラ】)」

 

「(こんな勝負…瞬殺だよ。兄貴)」

 

実はジョジョが指名したディーラーの男性は【はぐれ悪魔ディーラ】。ディーラはディールの弟なのだ。コイツは素顔を自由に変えれ、指名手配が当てにならんのだ!!

 

つまり…仲間を使ったイカサマをディールは仕掛けてた。

 

「(勝ったな…)私は1枚チェンジ…ん?」

 

ディールはジョジョを見ると…ジョジョは手札を手にして無かった…【配られた状態】のままだった。

 

 

会場の全員がジョジョを見る。

 

「どうしたんだい?カードを見て手札をチェンジするか降りるかを選びたまえ」

 

「ジョジョ?」

 

黒歌がジョジョに声をかける…ディールの質問を返すようにジョジョは喋った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「カードは、このままでいい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「え!?」

 

「にゃ!?」

 

「はぁ!?」

 

「はい!?」

 

会場の全員が驚いた。

 

「…えっと…聞き間違いかな?今…【このままでいい】って言わなかった?」

 

ディールがジョジョに聞き返す…しかし…ジョジョの答えは…

 

「聞き間違いじゃねぇぜ。カードは このままの5枚の手札で勝負だ」

 

「それは分かっている!!私が聞いてるのはお前は手札のカードを見ていないって事だ!!」

 

ディールは声を上げてジョジョに言うが…

 

「このままでいい」

 

バァン!!

 

ディールはテーブルを強く叩いた。

 

「ふざけるな!!お前は手札も見ないで何で勝負ができるんだ!!」

 

ジョジョは無視して、ミッテルトに話かける。

 

「ミッテルト。頼みがある」

 

「ぐぅ!?」

 

ディールの質問を無視してミッテルトに頼み話をした。

 

「べ、別に構わないッスけど…手札を見ないで大丈夫ッスか?」

 

「大丈夫ッス」

 

「ウチの真似をするなッス」

 

ジョジョは驚く行動に出た。

 

 

 

「…俺は残りの12枚のコインと…【ミッテルト】を賭ける!!」

 

 

ディールと会場の全員が驚愕した。

 

「「「なっ!?」」」

 

「な、なんだとぉぉ!!?(コイツ!仲間を躊躇なく賭けやがった!!)」

 

驚く最中…ミッテルトは語った。

 

「ジョジョは普通の事をやらない男なのは知ってるッス…でも…その奇想天外な考えで今までの戦いもジョジョは勝ったッス…ウチはジョジョを信じてるッス」

 

ミッテルトはイスを持ってきてジョジョの隣に置いて座った。

 

「二人とも…緊張感で頭が可笑しくなったようだな。おい!1枚チェンジと言ったぞ!さっさと渡せ!!」

 

「は、はい!」

 

はぐれ悪魔ディーラはディールにカードを渡した…渡したカードは…K…ディールの手札にはKのフォアカードが揃った。

 

「(ディーラ…お前はコイツに何を配った?)」

 

アイコンタクトでディーラに会話するディール。

 

「(コイツに配ったのは【ブタ】だ。何も揃ってない。俺も間違って強いカードは渡してないぞ)」

 

「(ならばいい。…私と無関係のディーラーのフリを続けろよ)」

 

「(あいよ)」

 

アイコンタクトでの会話を終えたディールだった。

 

「(ブラフだな。ハッタリをしやがって…この私が勝負を降りると思ってるのか?このマヌケが。その余裕の面を恐怖のドン底に落としてやる…)」

 

ディールは動いた。

 

「赤龍帝とソーナ・シトリーとリアス・グレモリーのフィギュアを3つ賭けて、シトリー眷属の眷属フィギュアを全部コール…そして!残りのグレモリー眷属とジョジョのコイン1枚をレイズ!!全部だ!!計【17】だ!!」(ジョジョのコイン2枚はチェンジと参加料)

 

ディールは手持ちを全部賭けたのだ。

 

「ふ、ふざけるなッス!!ジョジョは賭けるコインが無いッス!!」

 

ジョジョの手数は【13】(コイン12枚、ミッテルト1…【1枚は参加料】)

 

ミッテルトが抗議するが…

 

「あるじゃないか…仲間を容赦なく賭けるクズにはあるよ。そうだよな?ジョジョ…お前はその堕天使を躊躇なく賭けた…そうだ!!コインの代わりに仲間を差し出すのさ!!」

 

挑発的に言うディールだが…思わぬ誤算が起きた。

 

「ジョジョ!私を賭けても構わないにゃ!」

 

「トロも構わないニャー」O(≧∇≦)O

 

「お兄ちゃん!イルも大丈夫だよ」

 

「ネルもだよ!お兄ちゃん!!」

 

黒歌、使い魔のトロ、元ライザー眷属のイルとネル。自らジョジョの為に差し出した。

 

「(ククク…無駄だ。ジョジョは仲間想いの男だ…自ら志願してもジョジョは許可しない「ありがとうよ!お前ら!!」……へ?)」

 

「俺は黒歌、トロ、イル、ネルを賭ける!これで計【17】だ」

 

「なっ!?」

 

「おいおい!!お前ら考えろよ!!ジョジョが負けたらお前達もジョジョもフィギュアになるんだぞ!!」

 

「構わないッス」

 

「構わないにゃ」

 

「構わないニャー」

 

「「構わないよ!!」」

 

アザゼルがそう言うがミッテルト達は意見を変えない。アザゼルの説明中にジョジョはテーブルにコーラ瓶を置いた。

 

「俺は最高の仲間がいて嬉しいぜ」

 

 

ポォン!!

 

 

「……はぁ!?」

 

「……」グビグビ

 

ディールは驚いた。ジョジョがコーラ瓶に触れてもないのに栓が開けられたのだ。

 

「ちょっと待て貴様!!い、今何をしたんだ!?」

 

「あ?何の事だ?」

 

「い、今、コーラ瓶のせ、栓がっ!」

 

「何だ?気分が悪いのか?」

 

「ぐっ!(コイツ!!何だよ!コイツの自信…まさか!奴のスタンドって呼ばれる力でカードをスリ替えたのか!?いや!それは無理がある!いくら奴でもディーラからカードを奪ってスリ替えるのは不可能!!なのに…なんなんだ!?コイツの自信!!…ん?)」

 

ディールは視線でディーラを見ると心配な眼差しをしてた。

 

「(バカ!こっちを見るな!!グルって事がバレるだろう!!)」

 

ディールは悪態をついてた…それと同時に今までにない緊張感が支配して呼吸が乱れてた。

 

「はぁ…はぁ…(私の手札はKのフォアカード。私を上回る役のカードは…【Aのフォアカード】と【ストレートフラッシュ】とジョーカーを含んだ【ファイブカード】しか無い…この3つを揃えるには1度はカードを見なければならん!なのに奴はカードを見ていない。カードをスリ替えるには手札を見る必要がある!そして!…5枚ともスリ替えなければならん!…不可能だ!スリ替えるのは不可能!!…コーラ瓶の栓を触れずに栓を開けたハッタリをしやがって!!)……ん?」

 

ディールはジョジョを見ると…コーラフロートを食べてるジョジョだった。

 

「なぁ!?コイツいつの間にコーラフロートを!!ふ、ふざけやがって!!いいだろう!!勝負だ!!私のカードは!!「待ちな!!」…え?」

 

「まだ俺のレイズの件が終わって無いぜ」

 

ジョジョの発言にディールは驚愕した。

 

「れ、レレレレレレ、レイズだとぉ!?バカな!な、何を賭けるんだ!!」

 

 

ジョジョがレイズしたのは…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「レイズするのは…サーゼクスとセラフォルーとアザゼルだ!!」

 

 

 

「なぁぁぁぁにぃぃぃぃぃ!!?」

 

 

ディールは絶叫した。無理もないレイズしたのは魔王と堕天使の総督なのだ。

 

「ちょっと待てジョジョ!!俺はともかくサーゼクスとセラフォルーは魔王だぞ!!魔王を賭けるなんて!!」

 

アザゼルがジョジョに言うが…

 

「魔王なんざ関係ねぇ!!ここにいるのは1人の妹とその眷属を助けたい兄と姉…サーゼクス・グレモリーとセラフォルー・シトリーだ!!」

 

ジョジョの言葉にサーゼクスとセラフォルーは…

 

「ジョジョくん。私の命をキミに預ける」

 

「私もだよ!だから…

 

「「リアス(ソーナちゃん)を助けて!!)くれ!!」」

 

「…まかせろ!…それとディール…俺達はこんなに命を賭けてゲームをしてるんだ…テメーも賭けてもらうぜ」

 

「…ま、まて!!私は【17】!キミは【20】!!私にはもう賭ける物は!!」

 

 

 

ジョジョは恐ろしい声で言った。

 

 

 

「だったら…テメーの【魂】を賭けろ…テメーの【魂】でコイン3枚分にしてやるからよ」ゴゴゴゴゴゴ

 

 

「た、魂…」ガクガクガク

 

ディールは迷っていた。これもジョジョの策なのか…しかし!ジョジョは容赦なく怒声をあげた。

 

「さぁ!!【魂】を賭けるか!!賭けないか!!ハッキリ言葉にだしてもらうぞ!!ディールゥゥゥゥ!!」

 

 

 

ディールの答えは…

 

 

 

「い、いいだろう!!私の…私の【魂】を賭けよう!!コールだぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

 

ディールは自分の【魂】を賭けた。

 

 

「…good」

 

ジョジョは静かに呟いた。

 

 

 

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