ヘルクライムピラーを登る宣言から数分後…
小猫、黒歌、ジョジョ…0メートル。
「にゃああ…滑るにゃ」
「えい!」
ドォン!
小猫が戦車の力で柱を殴るが…
「…ヒビすら入らないなんて」
無意味だった。
「言ったぜ。ヘルクライムピラーは波紋以外は拒絶する…波紋が頼りだぜ」
「そんな事を言って~ジョジョは登頂したら縄とか吊るして私達を助けるんでしょ?」
黒歌がそう言うが…
「さてと…登るか」コォォォォ
バチ!
ジョジョは無視して登り始めた。
「無視!?」
「……」
ジョジョは黒歌達を見ると…
「俺はマジで見捨てるからな」
そう言い登り始めた。
「にゃ!?ジョジョの目がまるで『養豚場の豚を見る目』にゃ!残酷の目にゃ!!ジョジョから見たら私達は豚にゃ!!」
「姉様…私達は猫です」
そんなやり取りを聞いてるジョジョは…
「(ぐっ!!俺も初めてヘルクライムピラーを登る…これは想像以上にキツい!!1度落ちたら…2度と登れない!)」
内心ジョジョは冷や汗をかいていた。
ー三日後ー
ジョジョ、15メートル付近。
小猫、黒歌、0メートル。
「あれから三日経ってるのにジョジョは彼処までしか登れてないにゃ…」
未だに0メートルの二人だが小猫はあることに気づく。
「(…丈助くんの波紋…よく見ると指先しか波紋を出してない…っ!まさか!?)」
小猫は攻略のポイントを見つけた。
「もしかして…」コォォォォ!
小猫は指先に波紋を集中させた…そして…
ピトッ!
「くっついたにゃ!」
「姉様!水鉄砲の要領です。掌ではなく指先に一点集中させるんです!…っ!」
一瞬小猫は落ちかけたが何とか耐えた。
「集中しないと落ちます!気をつけてください!」
「わかったにゃ!!」コォォォォ
黒歌もようやく登り始めた。
「(先ずはプロローグをクリアだな…さてと『アレ』を発動させるか…ヌルフフフフフフフフ)」
ジョジョはゲスい企みをしていた。
ジョジョはその場で黒歌達を待ってた…もちろん疲労は半端じゃないが…
ジョジョ、小猫、黒歌、18メートル付近。
流石のジョジョも疲れがあった。
「(もう少しでゴールにゃ…ん?彼処に亀裂が?…ラッキーにゃ!少し手を入れて休憩にゃ!)」
黒歌は柱にあった亀裂に手を入れた…瞬間!!
ガコン!
ゴゴゴゴゴゴ!!
突然の地響きで驚く小猫と黒歌。
「ゲッ!?俺が作動させようとしたのに黒歌が作動させた!!急げ!!」
ジョジョは落ちる覚悟でその場を飛んで21メートル付近に到達した…瞬間!!
ドバァ!!
20メートル付近から大量の油がカッターのように出てきた。
←ToBeContinued