祐斗が禁手……双覇の聖魔剣をだし、戦況が変わった。
「あれが……木場のバランスブレイカー……」
「禁手したからって僕ちゃんのエクスカリバーは最強なんだぜ!クソ悪魔ァァァ!!」
フリードがエクスカリバーを振るうが、祐斗は受け止めて弾き返した。
「ッ!!本家を凌駕するのかよ!その駄剣が!!」
祐斗とフリードは互角だった。
「よっと」
祐斗はジョジョとゼノヴィアが居る方にバックステップした。
「ゼノヴィア」
「何だ?」
「共同戦線の約束覚えているか?」
「あぁ覚えているさ」
「ならば……行くぞ!」
「あぁ!!」
ジョジョはアヌビス神とシルバーチャリオッツを出した。
ゼノヴィアは右手を横にして……何かを唱えた。
「ぺトロ、パシレイオス、ディオニュシウス、そして聖母マリアよ私の声に耳を傾けてくれ。この刃に宿りしセイントの御名において、我は解放する…………デュランダル!!」
ゼノヴィアの右手にはデュランダルが握られた。
その名を聞いてこの場の全員が驚いた。
「デュランダルだと!?」
「貴様!エクスカリバーの使い手ではなかったのか!!」
コカビエルとバルパーが驚くなか、ジョジョは……
「ハーッハッハッハッハッ!!」
笑った。
「なるほど、元から天然物の聖剣使いって訳か…………よーし!俺も『本気』をだそう!!」
ジョジョの言葉に全員が疑問に思った。
「この場の全員に言うが、俺はスタンドと波紋をベースとして戦ってるが……俺も『神器』を宿しているぜ」
「「「「「ッ!?」」」」」
ジョジョは左手にアヌビス神を持ち……右手を天に向けて叫んだ。
「いでよ!……エクスカリバー!!」
ジョジョの右手には神々しいオーラを纏った剣……エクスカリバーが握られた。
「なんだと!!?」
「そ、その!神々しいオーラは……本物か!?」
バルパーの質問にジョジョは答えた。
「俺の神器……『無限の創造』(エンドレスクリエイト)は、ありとあらゆる物を創る神器だ……その気になればゼノヴィアのデュランダルだって創れるぜ。……ちなみに本物だ」
全員が言葉を失った。
「俺はアヌビス神で充分……エクスカリバーをチャリオッツに持たせる!!」
ジョジョはエクスカリバーをチャリオッツに投げた!そして叫んだ。
「シルバーチャリオッツとエクスカリバーの合体!『エクスカリバーチャリオッツ』の力を思いしれ!!」
「そんなのアリかぁァァァ!?でも、3対1でも俺ちゃん最強なんだぜぇぇぇ!!」
「『3対1』じゃないだろ?」
ゼノヴィアがジョジョに聞く。
「あぁ…………『10対1』だ」
・
・
・
・
・
「「「「「「は?」」」」」」
ジョジョの答えに皆が呆然とした。
「シルバーチャリオッツの真の姿を見ろよフリード……その時お前はゾッとするぜ!!シルバーチャリオッツ!!」
ジョジョのシルバーチャリオッツが7体に増えた。
「ハァ!?」
イッセーが驚く。
「これは!?」
祐斗も驚く。
「いや……これは残像だ!!」
ゼノヴィアは見破った。
「そうだぜ、ゼノヴィア残像だ。……シルバーチャリオッツの防御甲冑を脱いだことにより本来のスピードが出せるぜ…………フリード、お前も残像が見えるだろ?お前のエクスカリバーの1つ『天閃の聖剣』は速度が速くなるんだよな?残像が見えてる時点でお前のスピードはシルバーチャリオッツ以下だ」
「ッ!!」
「お!その顔……もしかして、ズバリ当たってしまったのか…………なァーッ!!」
ジョジョはシルバーチャリオッツでフリードに襲いかかった。
「ホラホラホラホラホラ!!!!」
「チィッ!!しゃらくせえんだよぉぉぉぉ!!」
フリードがシルバーチャリオッツに攻撃するが
「残念!!残像だ!」
残像だった。
観戦してるイッセー達は……
「……確かに『10対1』ね(シルバーチャリオッツ7体(6体残像)、ジョジョ、ゼノヴィア、祐斗VSフリード)」
「というか……ジョジョの奴、神器を持ってたのかよ」
イッセーが思い出したように呟くが
「『無限の創造』……聞いたことのない神器ですわ」
「え?そうなんすか?」
「姉さまとミッテルトは知ってましたか?」
小猫が二人に聞くが……
「スタンドと波紋は知ってたッスけど……」
「神器を宿してるなんて知らなかったにゃ」
※イル、ネル、トロも知りません……ただしオーフィスは知ってます。
「ありとあらゆる物を創造……間違いなく神滅具だと思うけど」
「オーイ!」
ジョジョがこちらを向いて話しかけた……余裕である。
「生命を創るのは無理だからな。俺の神器」
「無視してんじゃねえぞぉぉぉ!!」
ジョジョはアヌビス神で受け止める。
「(とりあえず、これで5つのエクスカリバーを覚えたぞ……)」
再び戦闘に戻った。
「クソ野郎どもがぁそんなチートいらねぇんだよぉぉぉ!!死ねぇクソビッチィィィ!!」
フリードがゼノヴィアに襲うが、
「フン!」
「砕かれたァァァ!?」
デュランダルでフリードのエクスカリバーを砕いた。
「所詮は折れた聖剣。デュランダルの相手にもならん……本来の姿はジョジョの持つ聖剣だな」
「マジかよ!マジかよ!伝説の聖剣が木端微塵!?やっぱり再利用はダメだったのぉぉぉ!?」
祐斗がフリードに詰め寄るが、聖魔剣を防ごうとするがエクスカリバーは砕けて、フリードは斬られた。
「……僕らの力はエクスカリバーを越えたよ」
祐斗は天を仰いだ。
「あ……ありえん……聖魔剣だと……聖と魔が反発し合う力が1つになるなんて……ありえん……」
「バルパー・ガリレイ覚悟を決めてもらおう!」
祐斗はバルパーに言うが、バルパーはブツブツ独り言を言うだけで祐斗に気づかない。
「……そうか、分かったぞ!!聖と魔……それらを司るバランスが大きく崩れているなら説明がつく!!つまり魔王だけでもなく……神もーーゴハッ!!!?」
「え?」
祐斗は何が起きたか分からなかったが、バルパーの心臓に聖剣エクスカリバーが刺さってた。
祐斗は後ろを見たら、ジョジョのスタンド……シルバーチャリオッツの手元にエクスカリバーは無かった。
「貴様……何故バルパーを殺した」
コカビエルの視線の先に……
「ジョジョくん……」
ジョジョが居た。
「ソイツはエクスカリバーが好きなんだろ?最後くらいは聖剣に突き刺さって死ぬのがソイツには一番だ……お前だって殺そうとしただろ?」
コカビエルの手元に光の剣があった。
「優秀だったが居なくても構わんバルパーを殺そうとしたが、『人間風情』に邪魔されるとはな」
コカビエルの言葉にジョジョは怒った。
「(ホント人外の奴等は人間を見下すな)」
「赤龍帝……限界まで力を上げて誰かに譲渡しろ」
コカビエルの言葉に全員が驚いた。
「私達にチャンスを与えるの!?ふざけないで!!」
「ふざけてるのは貴様らだ!!堕天使の幹部である俺に勝てると思ってるのか?」
コカビエルのプレッシャーと殺気で全員が恐怖に支配された……皆が死戦に立ち向かう時……一人の男が喋った。
「ふざけてるのはテメェだぜ」
「何?」
「イッセー、譲渡は万が一の為にしとけ」
「え?」
「貴様が俺を倒すと言うのか?笑わせるなよ人間」
「倒すんじゃねぇコカビエル……殺すんだよ……」ゴゴゴゴゴ
「……いいだろう、先ずは手始めに貴様を殺す事にしよう」ゴゴゴゴゴ
「ジョジョ!私達も!」
リアス達が加勢に向かうが……
「やかましいっ!!引っ込んでろ!!」
ジョジョは怒鳴った……無理もないリアス達がやろうとしたことは無謀だった。
「そんな震えた状態でどうやって戦うんだ?」
そう、リアス達はコカビエルの殺気を喰らって体が震えていた。
そう!恐怖に呑まれたのだ!!
コカビエルが地上に降りてきた。
「貴様は人間だからな空を飛べないからな……ハンデだ」
「テメェ完璧に嘗めてるな……俺の武器で痛い目にあわせてやる!!」
ジョジョは武器を取り出した。
「この『クラッカーヴォレイ』でな!!」
「「「「「それ!?」」」」」
ジョジョが取り出したのはクラッカーだった。
「フハハハ!!嘗めてるのは貴様だ、そんな玩具で俺を痛い目にあわせるだと?笑わせるなよ『下等生物』が」
ジョジョはクラッカーを振り回した。
「テメェ!本当に人外は人間を見下すのが好きだな!!俺を見下すならクラッカーヴォレイの妙技を見てからにしろ!!」
シュルル!フワー
「何?」
「消えた!?」
コカビエルとリアス達が驚いた。
ジョジョが振り回してたクラッカーの鋼鉄球が消えたのだ。
「線~路は続く~よ~♪ど~こまでも~♪」
「あ、あれは!?」
祐斗は気づいた……鋼鉄球はジョジョの背中に隠れていたのだ。
「まだわからない?わからないなら……」バチッ!!
ジョジョはクラッカーの鋼鉄球をコカビエルに振った!
「喰らいやがれ!!」
しかし!
「……フン」
コカビエルは体と首を動かして、かわした。
ジョジョのクラッカーヴォレイはコカビエルの後ろに吹っ飛んだ。
「当たらなかった!!クソ!!」
「当たるどころかクラッカーは吹っ飛んでく始末だ!」
「しかも掠りもしなかったッス!!」
イッセー、ゼノヴィア、ミッテルトはそれぞれの言葉を言う。
「フン所詮は人間だな……まぁ、少々驚いたが……おもしろい……フフフフ」
コカビエルは不気味に笑う。
「もう一度だ」
「あ?」
「もう一度チャンスをやる……飛ばした武器を拾ってこい」
「ダメにゃ!?ジョジョ!」
「あからさまに罠ッス!!」
「行ってはダメです!!」
「ジョジョさん!」
「止めなさい!ジョジョ!!」
「ジョジョ!!」
「丈助くん!!」
リアス達が心配している。
しかし!
ジョジョはこう答えた。
「はぁ?拾ってこい?お前……今拾ってこいって言った?」
ジョジョは右手を右耳に持っていった。
「その必要はない!俺のクラッカーヴォレイは拾いに行く必要は全然ないのよ!!」
シュルルルルル
「ん?」
風を切る音が聞こえた。
シュルルルルル!!
音が強くなってた。
「まさか!?」
コカビエルは後ろを見た……目の前にクラッカーがあった。
「クッ!?」
咄嗟にかわしたが……
ブチィ!!!!
「グアァァァァァァ!!!?」
「「「「「「なっ!?」」」」」」
クラッカーがコカビエルの左翼を全部むしり取った!!
パシッ!!
「名付けて『クラッカーブーメラン』!!油断大敵とはまさにこの事!!オラッ!!」
ジョジョはコカビエルの顔面にクラッカーの鋼鉄球を当てまくった。
「人を馬鹿にしたテメェの態度!!文字通り打ち砕いてやるぜ!!」
ジョジョは波紋呼吸をした。
「波紋疾走(オーバードライブ)のビート!!コォォォォォ!ぶっ飛びな!!」
ドゴオォォォン!!
クラッカーの4つの鋼鉄球がコカビエルを吹っ飛ばした!!
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