小猫がケルベロスに噛みつかれる寸前でジョジョが助けた。
「どういうことだ?貴様はあの時死んだはずだ!!」
「知りたいか?」
ジョジョはコカビエルに死んでない理由を話す。
ジョジョの後ろから……ジョジョが出てきた。
「ドッペルゲンガー?」
「違うぜイッセー……スタンドだ」
「そうか!イエローテンパランスだな!!」
「イエローテンパランスじゃないぜ」
イッセーの後ろから……ジョジョが出てきた。
「ハァ!?」
皆の周りには…………ジョジョがたくさん居た。
「これって……幻覚だにゃ!!」
黒歌がジョジョに触れたが、そのまま通過した
「幻覚を見せるスタンド『ティナーサックス』……コカビエル……お前は俺の幻覚に嵌まっていたのさ」
ジョジョの背後にたくさんのジョジョが出てきた。
「それじゃ!あの場に居た、黒歌さんとミッテルトは!」
「ティナーサックスで作った幻覚さ……マジシャンズレッドで攻撃した後ティナーサックスに変えて幻覚を見せたのさ」
「ジョジョ!イリナは?」
ゼノヴィアがイリナの心配を聞く。
「俺の家で治療して寝かしてるから安心しろ」
ジョジョは小猫の前に立った。
「いつまでボケッとしてんだ?小猫」
「……よ………か…っ……た」
「ん?」
「……生き……て……た」
小猫は涙を流した。
ジョジョは誰にも聞こえない声で呟いた。
「お前を置いて死なねえよ」
ジョジョはコカビエルに向かった。
「コカビエル……地獄を貴様に ……Hell 2 U!!」
「フン……フリード!エクスカリバーを使って戦ってみろ余興だ」
「ハイよ!全くボスは人使いが荒いな」
フリードはエクスカリバーを手にした。
「バルパー・ガリレイ。僕は聖剣計画の生き残りだ」
「ほう、数奇なものだな。お前達のお陰で私の研究は完成したよ」
「完成だと?僕達は処分された筈だ!」
祐斗の話を聞いた限り確かに処分された筈だ。
「聖剣を使うのに因子が必要でな、被験者たちはそれぞれ微量な因子を持っていた。私は因子だけを取り出せないかと思ってね」
「ッ!!同志たちを殺して因子を抜いたのか!!」
祐斗が殺気を込めた目でバルパーを睨む。
「そうだ」
そこでジョジョがバルパーに向けて言った。
「貴様、その因子を取り出すだけで何人の命を奪いやがった……」
「ほう……ならば聞くが、お前は今まで食べたパンの枚数でも覚えているのか?」
「ッ!?」
ジョジョは何も言えなかった。
「そうだ、これがその時の因子だ。貴様にくれてやろう」
バルパーは因子を祐斗に投げた。
「……皆……」
祐斗は足元に転がってきた因子を拾った。
突如、因子が光だし少年少女が出てきた。
「……皆ッ!!僕は!」
少年少女たちは何者か誰でも分かる……処分された者達だ。
「ずっと思ってたんだ!!僕だけが幸せになっていいか!僕より生きたかった子がいるんじゃなかったか!だから!」
霊魂の少年が祐斗に伝える。
祐斗は涙を流した。
「……聖歌」
アーシアが涙を流しながら呟く。
少年少女と祐斗は聖歌を口ずさむ。
『僕らは一人ではダメだった』
『私達では聖剣の因子が足りなかった』
『聖剣を受け入れるんだ』
『怖くなんてない』
『神がいなくても』
『僕達の心は』
『『『『1つだ』』』』
光が祐斗を包み込む。
「……フッ」
「丈助くん?」
「……祐斗は至った」
祐斗の手元に神々しいオーラと禍々しいオーラの纏った剣が出てきた。
「禁手!『双覇の聖魔剣』受けてみろ!!」
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