艦隊これくしょん―黒き亡霊の咆哮―   作:ハチハル

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Task 09 歪んだ心

 

 

 佐世保で榛名が目を覚ましてから二日が経った7月1日、拓海は第1独立遊撃艦隊の面々を連れて、呉に来ていた。

 呉の街は未だに、先日の被害の爪痕が目立っていた。鎮守府の方は仮復旧の目途が立ったようだが、復旧はまだまだこれからというところだろう。

 そんな呉に来たのは、拓海に会いたいという人物がいるから会ってくれないかという、光樹からの伝言に従ってのことだった。

 

「やー、ごめんね? 急なお願い聞いてもらっちゃってさ」

 

 呉鎮守府の駐車場で、拓海の前を歩く茶髪で白い司令官服を着た女性が、気安い調子で話しかける。

 

「いえ、名前を聞いて驚いたものでしたから。でも何故、熱海さんが案内を? ここには何度か来ているのですが……」

 

 肩にかかる長さの髪を後ろで縛り、制帽を被るその女性は、熱海鈴音(あたみ すずね)大佐。舞鶴鎮守府所属、第4艦隊の司令長官を務めている。

 背丈は拓海より10センチほど低いが、均整のとれた体をしている。よく整った顔で目は釣り目気味、鼻は高くも無く低くも無いが、美人と言える。

 年齢は拓海より一回り上だと思われるが、相応の落ち着きを持った女性だ。堅そうに見えて、その実意外と話しやすく、好感が持てる人物だった。

 

「これから会う女性(ひと)は、私たちとしては十分()()()()()()()()()()()()()ってことさね。そいつが君に変なことを吹き込まないか。逆に、君がそいつにうっかり機密情報まで漏らしてしまわないか。その監視役ってことよ」

「鎮守府の司令長官自ら、やらなきゃいけないことなんですか」

「ま、軍にも色々と事情があるってことさね。君には早いかもしれないけど」

 

 気安い調子はそのままに、拓海は鈴音に話をはぐらかされてしまう。

 話しやすいのは確かだが、仕事に関わることとなると口が固い辺りは、根は真面目なのかもしれない。

 

「詮索はそこまでにしておけよ、(わっぱ)。汝がそれ以上踏み込むのなら、こちらとしても実力行使に出る用意はある」

 

 鈴音の左隣、拓海の左前から顔を向けて凄む少女は、艦娘の敷島だ。敷島型戦艦1番艦であり、三笠の姉にあたる。

 身長は鈴音よりやや低く、見た目は妹の三笠とよく似ている。ウェーブがかかった長い黒髪は鈴音と同じように結わえられ、服は黒い軍服のような上着を羽織っていない点を除けば、ほとんど三笠と同じ装いだ。

 それでいて目付きは狼のように鋭く、人を寄せ付けない威圧感がある。

 敷島は右手をスカートのポケットに突っ込み、何かを取り出そうとする仕草を見せていた。

 

「やめなさいな、敷島。このくらい、いつものことでしょ? 元々、あの女は私が一応受け持ってるんだし、仕方ないさね」

「仕方なくなどないだろう。だいたい、鈴音が余計なことを言わねば良かった話だ」

「そうなんだけどねぇ。敷島も、その言い方だとまるで私たちが()()()()()()って言ってるようなもんよ?」

「なっ、ずるいぞ鈴音!」

「てへ、ごめんごめん」

 

 敷島の行動を咎める鈴音に対し、敷島が抗議の意思を示し、鈴音がそれを逆手に取って今度は敷島をからかう。嵌められたことに気付いた敷島は顔をほんのりと赤らめて、鈴音に詰め寄り、それを鈴音はわざとらしく舌を出して笑う。

 傍から見ると実の姉妹のようなやり取りに、拓海は苦笑いをしながら、そっと胸を撫で下ろした。

 敷島から向けられた威圧感は、あまり心地の良いものではない。しかし、そんな彼女を鈴音が弄ぶことによって、拓海は救われた形となっていた。

 

「何というか、凄い方たちですね。白瀬さん」

「まあ、な」

 

 冷や汗を掻きながら、拓海は左隣を歩く榛名の言葉に同意する。

 親しみやすい雰囲気を纏う女性と、実直な少女。まるで正反対の二人だが、傍から見るに互いをよく信頼している。

 三笠と光樹が支え支えられるような関係なら、敷島と鈴音は対等な相棒のようなものに思えた。

 

「こうして見てると、敷島さんって三笠さんによく似てるな」

「ええ、瓜二つです。私が、金剛お姉さまと間違われたのもよく分かります」

 

 後ろ姿を見ただけなら、三笠が髪型を変えたのかと思うほど、よく似ている。纏う雰囲気や目付き、佇まいは全然違うので、すぐに別人だと気付くことは出来るだろう。

 そういう意味では、榛名と金剛も同じようなものだと拓海は思っている。

 

「そうかな? 榛名は榛名だって、俺はすぐに見分けられたけど」

「ふぇ……」

 

 拓海が当然とばかりに言うと、それを聞いた榛名が急に押し黙る。何か変なことを言ったのかと思い隣を歩く榛名を見ると、彼女は顔を赤くして俯いていた。

 それが照れているのだと気付くと、拓海も途端に気恥ずかしくなり、つい視線を逸らしてしまう。

 どこを見るべきかと迷い結局前を向くと、凍て付いた目をした敷島が立ち止まって振り返り、拓海に向かって取り出した拳銃を突き付けていた。

 その殺気に当てられて拓海は思わず足を止め、それに気付いた榛名も立ち止まり、困惑した様子で敷島の方を見ていた。

 

「敷島、さん?」

「我の前で、その名を口にするなよ、童」

「三笠さん、のことですか……?」

 

 氷のように冷たい殺気に唾を飲みながら、誰のことを言っているのかを考え、拓海は三笠の名前に思い当たる。しかしそれで、何故敷島に殺気を向けられるのか、全く分からない。

 

「二度は言わんぞ。次に口にすれば、貴様の脳天に穴を穿つことになる」

 

 引き金に指をかけ、真っ黒な銃口が拓海に向けられる。

 ふと拓海の脳裏に、以前にもこの呉鎮守府で銃を向けられたことが過る。確か、磯貝風介という男だった。あの時も、その男に殺意を向けられていた。

 しかし、拓海が今直面している殺意は、全く別の種類のものだった。

 嫉妬でもなければ、恐れでも憎しみでもない。これは“怒り”だ。

 たった一つの感情で、ここまで凍り付くような殺意を向けられたことは、拓海にとって初めてのことだった。

 

「でも、姉妹なんじゃ……」

 

 辛うじて言葉を絞り出すと、敷島の殺意が更に鋭くなる。圧倒された拓海は、それ以上言葉を発することが出来ない。榛名も拓海と同じように、呆然とその場で固まっていた。

 

「それがどうした。我の前でその女の名を口にするとは、余程命が惜しくないと見えるな」

「じゃあ、何で――」

 

 拓海の声を遮るように銃声が聞こえ、直後に耳元を銃弾が掠めていく。そこで初めて、拓海は自分が撃たれたのだと気が付いた。それでも傷一つ付いていないということは、今の発砲は敷島の警告のためにわざと外したということだ。

 

「くどいぞ。死にたくなければ、その口を閉じていろ」

「ちょっとー、敷島? 先、行っててくれる?」

 

 不意に、拓海たちよりも少し先で立ち止まっていた鈴音が、どこか間延びした声で鎮守府の本庁舎を指さし、敷島に話しかけた。

 その声に敷島は一瞬呆けたような顔をしたかと思うとすぐに表情を戻し、引き金から指を放して拳銃を下す。

 

「承知した。先に庁舎で待っている」

 

 そして溜め息を吐き、拳銃を仕舞うと踵を返して、鈴音の傍を通り抜けて行った。

 鈴音は敷島が本庁舎へ向かったのを見届けると、拓海たちの方へ振り返って手を合わせた。

 

「やー、ごめんね。うちの子が悪いことしちゃったよ。今、警備兵の所に行かせたから、それで勘弁してね」

「それはその、お気になさらず……。こちらこそ、すみません。聞いてはいけないことを聞いてしまったみたいで」

 

 拓海が謝ると、鈴音は大丈夫だと言わんばかりに首を横に振った。

 本庁舎の方を見れば玄関前で敷島が、慌てた様子の警備兵に対して何やら話をしている様子が目に映った。

 鈴音がわざと軽い調子で言うことで、敷島に事後処理をさせたのだろう。

 

「三笠のことね。敷島はその事に関しちゃ、誰にでもああさね。他の子たちを先に工廠へ行かせてて良かったよ。怯えられたら、後々支障があるし」

 

 榛名以外の艦娘たちは、呉鎮守府に到着した時点で既に別行動となっている。これから会いに行く人物のことを考えれば、別行動の方がいいだろうという鈴音の提案だった。

 工廠行きという指示を与えただけで、実質敷地内での自由行動を認めたような形だ。

 

「あれは本気で、殺されるかと思いました……」

「榛名の方は大丈夫?」

「その、大丈夫じゃなかったです……」

「ま、それが普通の反応さねぇ」

 

 拓海と榛名の反応に、鈴音はさも当たり前のように頷いていた。敷島の、あの殺気だった様子は初めてではないのだろう。

 

「熱海大佐、敷島さんは以前にもあんな風になったことが?」

「ま、一度や二度じゃないさね。けどあそこまでの殺気は、三笠の話を振られたときぐらいかな」

「それ以外で殺気を放つことがあるんですか?」

「やー、私と敷島もそこそこ付き合いが長いからね。色々あるってことさね。けど、今大事なのはそこじゃないよ」

 

 拓海の指摘に鈴音は一瞬苦い顔を浮かべてから、それをすぐに誤魔化しつつ本題へ話を戻す。気になることではあったが、何か事情があるらしいことを悟りつつ、拓海はその話題を追及することはやめた。

 

「それで何故、敷島さんは三笠さんの名前を聞いてあそこまで怒って――」

 

 敷島の殺気から感じ取った感情を、拓海は口にする。あの時彼女が抱いていた感情は、ほぼ間違いなくそれだという予感がある。しかし何故、三笠の名前を聞いただけであそこまでの怒りを露わにするのか、拓海には知りようのないことだった。

 

「へえ、あれだけの殺意を向けられて、意外と冷静なんだね、君」

 

 鈴音は驚いたような表情を浮かべ、それから面白そうな表情に変えて拓海を見やる。

 そんなにおかしいことを言ったのかと思いつつ、榛名はどう思ったのか確認しようと隣に視線を移す。

 拓海に無言で問われた榛名は、鈴音からも視線を向けられ、戸惑いながらもそれに答えた。

 

「その、私は突然のことで見ていることしか出来なくて……。白瀬さんに言われて、やっと今納得がいきました」

「ん。素直でよろしい。普通の人は、あの状況であそこまで冷静に物事を考えられないものだよ。大抵、困惑したり混乱したりするものだと思うね。艦娘の子たちでもまぁ、そこまで考えられないさね」

「そう、なんですか?」

 

 まるで自分が普通じゃないような言われ方に、拓海はただ困惑するしかない。いったい何故、ここまで驚かれなければならないのだろうか。

 

「――と、また話が脱線したね。それで三笠のことだけど、敷島が何であそこまで怒るか、想像はつく?」

「それは、全く……」

「敷島がああなったのはね、ある事件がきっかけなんだよ」

「事件、ですか」

「そう。2年前に起きた、宿毛湾泊地襲撃事件は知ってる?」

 

 拓海がその事件の名前を最初に聞いたのは、この世界に飛ばされてきた時だ。南鳥島で、榛名から聞かされていたことを思い出す。

 その後も司令官になるための勉強中にも、自分で調べていた。

 2年前の2046年、反攻作戦ために宿毛湾泊地に第1世代の艦娘たちが集められていた。当時の戦力で、およそ9割程度だったと記録されている。

 作戦開始のため、各部隊の艦娘たちが出撃しようとしたところに、敵の大艦隊が襲来。空母ヲ級を主力とした、新種を含む敵艦隊に一方的に泊地ごと蹂躙され、艦娘は敷島と三笠を残して全滅したとされている事件だ。

 

「その顔は、知ってるって顔ね。ま、横須賀で一度は教えられてるだろうし、そのくらいは当然さね。で、その泊地にはね、敷島と三笠の姉妹艦がいたの。――敷島型戦艦の他の姉妹艦の名前は、分かる?」

「確か、朝日と初瀬――ですよね」

「そ。朝日はその時、横須賀にいて無事だったんだけどね。もう一人の方……、初瀬は襲撃の際に撃沈されたの。()()のきっかけは、それさね」

「え――」

 

 鈴音の口から述べられた事実に、拓海は言葉を失う。

 宿毛湾泊地襲撃事件では、艦娘隊内部でも公表されていない事実が多い。敵がどの程度の規模だったか、自軍の戦力の程度は知ることが出来たが、被害の全容が明らかにされていないのだ。

 特に、大佐以下の人間で知る者は拓海の知る限りおらず、当時各部隊を指揮していた司令官は昇進や転属などで、簡単に会えなくなっていた。

 

「その時に私も、あの場にいたんだよ。敷島の司令官だからね、あの子と一緒にいた。それはもう、酷い有様だったよ。辺りは火の海で、海が真っ赤になるほど血がたくさん出て、あちこちに肉片が飛んでて。初瀬も、海に出ようとするところをやられてね。頭は粉々に吹っ飛んで、手足も千切れたり変な方向に曲がったり、壊れた艤装が胴体に突き刺さったり」

「――――ッ」

 

 初瀬がどんな艦娘だったかは分からないが、鈴音の語る光景がありありと目に浮かぶようで、拓海はその凄惨さに眉を顰める。

 榛名も、あまりのことに口元を抑え、酷く狼狽えた顔で絶句したまま、鈴音の話を聞き続けていた。

 

「三笠は襲撃が終わってから、その事を知ってね。私と敷島のところに来て、『初瀬お姉ちゃんはどこですか』って。足元の遺体が初瀬だって教えたら、もの凄く取り乱してたね。大切な姉妹だから、当然さね。敷島も泣きながら、必死であの子を宥めてた。その後、色々あってね」

「色々……ですか」

 

 拓海の知る限り、落ち着きがあって華のあるあの少女が、感情を酷く揺れ動かされるほどの出来事。当時の三笠が、そして敷島がどれほど辛かったのか。拓海には、はかり知ることなど出来ない。

 

「そ。一時期、三笠は精神的におかしくなってしまってね。何とか立ち直ったんだけど、その立ち直り方が問題だった。敷島はそれに激怒して、今では絶交状態さね。それ以来、三笠の話をすると、あんな風に威嚇するようになったの。私に対してもね。だからまあ、あの子の前では三笠の話はしないように、お願い出来る?」

「――はい。肝に銘じておきます」

「ん。物わかりの良い子は好きだよ」

 

 拓海が応じると、鈴音は満足したように微笑んだ。

 しかし、三笠の過去にそんなことがあったのは、拓海にとって意外なことだった。事件に巻き込まれたことだけは知っていたが、まさか姉妹間の関係が途切れてしまうほどのことだったとは、想像していなかった。

 

「――三笠さんの立ち直り方が問題だった、と言っていましたけど、何があったかは聞いても良いですか?」

 

 本当ならこのまま話を続けるべきではないのだろうが、最後に一つだけ気になって、拓海は鈴音に質問を投げかける。

 

「それに関しては、私の方から話すことじゃないさね。ただまぁ、未だに色々と引き摺ってるみたいだからね、あの子は。それが、敷島を余計に怒らせてるんじゃないかとは思うね」

「あ、それで――」

 

 鈴音の話を聞いていた榛名が、何かを理解したかのようにぽつりと呟いた。

 

「榛名、どうかした?」

「い、いえ。大丈夫です、白瀬さん」

「はあ……」

 

 いったい、何に気付いたのだろうか。気にはなったが、大丈夫だと言う榛名を拓海はこれ以上問うことはしなかった。

 そんな二人の様子を見ていた鈴音が、何かを察して口を開く。

 

「なるほどね。榛名は三笠の()()()()()()()、見たんだね。そ。あれが三笠の現状さね。今はどうにか、支えになるものを見つけて立ってるような状況。――白瀬も、三笠には気を付けなさいね」

 

 鈴音からの警告に、拓海はただ困惑することしか出来なかった。

 そもそも、拓海には思い当たる節が無い。本当に、榛名は三笠の何を見たのだろうか。

 

「すぐに白瀬にも分かる。あの子は、支えになるもの、縋れるものを見付ければ、簡単に寄り掛かってくる。心を許せる相手なら、誰彼構わずね。昔は、そんな子じゃなかったんだけど。今のあの子の精神状態は、余計に質が悪いさね」

「そんなに……ですか」

「うん。だからまあ、あそこまで歪んだ人間関係を作り出してしまったんだろうね」

「何の、話ですか」

「さてね。――――君もそうなる前に、()()()()を付けておいた方がいいよ。今の君は、早く死にたがっているように見えるから」

 

 思ってもみなかった言葉に、拓海は咄嗟に後ろへ後退る。

 今、目の前にいる女性は何と言ったのか。いや、それは聞こえていた。そうではなく、何故こちらを見透かすようなことを言ったのか。

 まるで、知らないうちに自分の全てを知られているような感覚がする。それが、拓海には気持ちが悪くて仕方がない。

 

「なん、で……」

「――知ってるのか、って? や、私は何も知らないよ。ただ、そうなんじゃないかって思っただけ。君が、()()()()()()()()ここに来るまでの言動を観察していれば、私にはそのくらいの想像はつくってことさね。情報の整理と観察、これらは私の仕事と特技だからね。隠したって無駄よ」

 

 拓海は、自分が元々この世界の人間では無いということ、その後に続く鈴音の言葉を前に唾を飲み込む。

 

「貴女はいったい、何者なんですか」

「私の所属に意味はないさね。それに、これから君が会う女性(ひと)も、君がどこからやってきたのかくらいは、推測してると思うよ」

 

 拓海は、何も言い返すことが出来なかった。否定すべき要素は何処にも見当たらない。それら全ては、拓海にとって事実だった。

 

「さて。これ以上の雑談は相手を待たせちゃうからね。早く行くとしましょうか。ごめんね、いじめちゃって。だから、そんなに怯えた顔をされるとお姉さんも流石に傷つくさね」

「ああ、いえ……」

 

 鈴音は腰を屈めて上目遣いで謝るが、拓海としてはどの口が言っているのだという思いでいっぱいだ。

 拓海の中で、鈴音は第一印象とは裏腹に得体の知れない人物という認識が、出来つつあった。

 振り返って本庁舎の方へ歩き出す鈴音の後を行ながら、拓海は隣の榛名の様子を窺う。

 拓海の視線に気が付いた榛名は、彼を安心させようと笑みを浮かべるが、ぎこちなさが消えていなかった。

 そんな重い空気の中、拓海たちは鎮守府本庁舎の中へと入って、これから会う人の元へと行くのだった。

 

 

 

 




 これから会う、とある人物の話をする前にと書いてみたら、意外と筆が乗ってしまった……。こんなことは久しぶりな気がします。

 今回登場した敷島は、敷島型戦艦1番艦です。姉妹艦である三笠は、その4番艦になります。
 三笠、敷島を含む敷島型の4人は、自分が以前このサイトに投稿した短編にて登場しています。
 三笠の一つ上の姉である初瀬がすでにいないことはどこかで書きたかったのですが、こういった形でようやく語れました。中々、酷い話ですが……。不快に思われましたら、申し訳ないです。

 それでは、また次回。

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