男主とエリナをイチャイチャさせる小説   作:リルシュ

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時系列はRBストーリー終了後
聖域誕生後で、例のカレーパーティーも終了後=ジュリウスのキャラエピコンプ後

エリナって多分料理上手い設定だと思うんだ
ザッハトルテの売値めっさ高いからw
というか↑作れる時点でやばいw

主人公視点初チャレンジ
キャラ設定的に、文の構成がエリナ視点とくらべてむずいかも
と思ったけどむしろ書きやすい!
後半はいつも通りエリナ視点

今回はかなりギャグチック(キャラ崩壊とか苦手な方注意!)
そして直接的な男主とエリナの絡みは章の最後までない予定です(個人的要注意項目)

ギャグ成分70%
バカップル成分30%
(予測)


手作り料理
開始


「ねえー隊長」

 

ジュリウスの農業魂に火が付き、いつの間にか聖域でのカレーパーティーまで発展した、あのお祭り騒ぎに近い出来事から数日経ったある日

ラウンジのビリヤード台を挟んでキグルミと無言の会話をしていた俺に、ナナが声をかけてきた

 

「…なるほど。お前はそういうのがタイプか…」

 

「……!!!」

 

…ああ!無言でもわかる!

お前のソウルがビシビシ伝わってくるぜ!

 

「ちょっと隊長聞いてるー!?」

 

バシッ!

 

「うわぁ!な、ナナ!なんだ!どうした!?」

 

び、びっくりした!

いきなり背中を叩かないで欲しい

あと地味に痛い

 

「さっきから呼んでる!」

 

「あ…あぁ、そうだったのか、すまん。今コイツとの無言の会話に夢中でな」

 

俺が手を上げて合図をすると、キグルミはすべてを理解したかのように頷いてラウンジから退出していった

 

「そんなに仲良くしてると、エリナちゃんが嫉妬しちゃうよー?」

 

「へ?なんでだよ?アイツ男だろ?」

 

「え?女の子でしょ?」

 

「いやいや、だってこないだエミールが調子乗って戦闘不能になった時、アイツ【友情】のスキルでバーストしてたぜ?」

 

今まで性別すら分からなかったから、大発見じゃん!ってエミールがぶっ倒れているのにも関わらず興奮したのを覚えている

 

「うっそだぁー!だって私と一緒にミッション行った時は、シエルちゃんが倒れちゃった時に【友情】でバーストしてたよ?」

 

…は?

つまり…どういうことだ?

 

「「…………」」

 

あれ?

なんだろ

なんかすごい恐くなってきた

明日から俺どうアイツと接すればいいんだ

 

「でさ、隊長」

 

な、流したぁー!

ナナさんここでまさかの話題引き戻し!

 

「うん。なんだ?」

 

でもなんか触れちゃいけないような話題っていうか、ぶっちゃけコワイんで俺も彼女に話をあわせる

 

「明日ラウンジで男子禁制のイベントやるんだ!」

 

「…はい?」

 

話がさっぱり見えない

なんだ?

カレーパーティーの次は盛大な女子会でもやるっていうのか?

 

「隊長。エリナちゃんの手料理って食べたことある?」

 

「あぁ、一回だけ…いや、あれは料理じゃなくてお菓子か?バレンタインの時に。ついでにその日はエリナ本人もおいしく「じゃーさ!食べてみたいよね!エリナちゃんの手料理!」

 

余計な事を言おうとした俺の言葉にすかさず割り込んで、なぜだか無駄にいい笑顔でそういうナナ

 

…ここは素直に従ったほうが良さそうだ

 

「う、うん…食べたいなーエリナの手料理。ついでにエリナ本人m「隊長」

 

バキッ!

 

…あれ?なんか変な音したんですけど?

ナナさん。あなたが手を置いてるビリヤード台がどうなってるのかすんごく気になるんですけど???

 

なんてのんきな事を考えながら彼女の表情を見ると、なんかもうドレッドパイクとかオウガテイルぐらいなら見ただけで活動停止しちゃいそうな素敵な笑顔だった

…なるほど、これが本当の【圧殺】か

 

「すんませんなんでもないですはい」

 

とりあえず謝らないと本気で命の危機を感じたので、謝罪しておく

 

「今の質問で大体察してもらえたとは思うけど、明日はここ入っちゃダメだからね!それだけ!」

 

…なるほど、つまり明日ここでエリナが料理を作るってことか?

でも俺だけじゃなくて、男子全員禁制っていうのはどういうことだ?

女子だけはOKの理由もいまいちわからん

 

「エリナちゃんだけじゃなくて、女の子みんなで料理の勉強会みたいなのやるんだよ~」

 

あぁ!なるほど!納得

 

「…あれ?でもさ、確か明日仕事…」

 

「隊長強いから、4人分ぐらいのミッションなんでもないよね?」

 

…最近耳が悪くなったのかな

なんかとんでもない言葉が聞こえた気がするんですけど???

 

「ほら、あれも今のところ隊長だけが使えるし…なんだっけ?【ブレッドライス】?」

 

「それじゃー食べ物だろうが!なんで炭水化物大量摂取できそうな名前になってんだ!【ブラッドレイジ】だろ!」

 

思わず突っ込んでしまったが、真に突っ込むべきはそこじゃないはずだろ俺

 

「とりあえず、フランちゃんとヒバリさん。それからウララちゃんにもミッションの出撃者のことは連絡してあるから、大丈夫!」

 

何が大丈夫なんだ何が

大丈夫なのはあんたら女性陣だけだろうが

テルオミの名前が今のところで挙がっていないことで、すでにかわいそうな予想が付く

 

「それに、復活してやる気まんまんのロミオ先輩なんかソロで余裕とか言って、アリサさんがやるはずだった仕事全部受け持ってくれたんだよ」

 

え?

アリサさんの仕事?

…それって単にミッションだけじゃないだろ絶対

あの人毎日クレイドルの仕事で寝る間も惜しんで働き詰めのはずなんだが…

ロミオ先輩分かってんのかそれ…

 

「…あっ、そろそろ私達明日の予定最終調整の時間だ!じゃーね隊長!確かに伝えたからね~!」

 

陽気に手を振る彼女の後ろ姿をポカンと口を開けて見ながら、俺は

 

(キグルミってどうなるんだろ?ナナは女の子だと思ってたみたいけど、さっきの会話で…)

 

と現実逃避した考えに思いを馳せていた

 

 

 

~翌日ラウンジ~

 

 

 

「では!ただいまより!『ムツミちゃんとカノンちゃんの男子禁制お料理教室』!はじめまーす!」

 

その日ラウンジを貸しきって行われるイベント名を、ナナさんが声高らかに宣言した

ちなみにこのせいで極東支部男性陣は、ほぼ全員が仕事に駆り出されている

もちろん先輩も例外ではないので、私はやっぱり彼を手伝いに行こうとしたのだが…

 

「平気平気!隊長エリナちゃんの手料理食べられるって聞いて、喜んでたよ!」

 

…それは嬉しいけど、大丈夫かな先輩

 

「彼は君の手料理を楽しみに仕事に励んでいるんだ…期待に応えよう。エリナ」

 

ポンッと私の肩に手を置いてそういうリヴィさん

 

…まぁ、今の先輩なら余程のことがないかぎり負けないと思うけどさ

それでもやっぱり心配なものは心配なんだよね

 

「エリナさんにそれほど想われているなんて、うちの隊長は幸せものですね」

 

シエルさんが微笑みながら言う言葉に、ちょっとだけ照れる

 

「そ、そうかな…///」

 

こういうのはいつになっても慣れないものだ

 

「それじゃー昨日の段階で決まってること!改めて発表していくねー!」

 

端末を取り出し、昨日のうちにまとめた最終調整結果をナナさんが読み上げていく

 

「作りたい料理!【カレー】が1位!」

 

ちょっと待った!

【カレー】ってこないだ食べたばかりでしょ!

てゆうか昨日の時点で【カレー】って案でてた!?

 

「いや~。集計調べてみたら、【カレー】って意見が8割でさー」

 

8割!?

うそだ!

 

「実はみんな集計の時強がっちゃってたみたいで。実際の票は簡単な料理ばっかりだったよ~」

 

そういう彼女の言葉に嫌な予感がして、脇から端末をのぞかせてもらう

 

…【カレー】という文字の次には、【焼き肉】【BBQ】とか書いてあった

…それはもう…料理とかそういうのじゃないと思うんですが…

てゆうか【アクアパッツァ】や【エスカベーシュ】とか言ってた人はやっぱり冗談だったんだ

私にはどういう料理なのかさっぱり分からなくて、ちょっと不安だったんだけど

 

「じゃーさ。エリナちゃんはどの料理に投票したの?」

 

「え…【シチュー】…ですけど…」

 

「「「……………」」」

 

え?

なんで!?

なんで静まり返るの!?

変じゃないでしょ?

少なくとも【焼き肉】と比べたらちゃんとした料理だよ!?

…あれ?でもなんとなく【カレー】に似てる?

いやいや!そんなことはないはず…!

 

「普通…だね」

 

「普通ですね」

 

「いたって普通だな」

 

「ふ、普通の何が悪いんですか!」

 

ブラッド女性陣の反応に憤慨

 

「あ!でも【シチュー】って案は2つあるよ」

 

ふ、ふたつ…だけ?

 

「それ、きっと私ですね」

 

そこで手を挙げたのは、なんとアリサさんだった

 

「カレーもいいと思ったんですけど、何度も練習しましたからたまには違う料理もと」

 

で、ですよね!

シチューいいですよね!

失礼だけど、アリサさんのことが初めて料理関連で頼もしく見える

 

「あ…あの、じゃーお二人は…」

 

2度目の【カレー】をなんとか防ぎたい私は、このイベントのタイトルに名前を連ねている熟練の料理者の意見を問う

 

「私は【コンタディーナ】とか作ってみたいな!」

 

…ムツミちゃん?

コン…なんだって?

なにその料理???

 

「なるほどー、ムツミちゃんおしゃれですね~。ちなみに私は【ナヴァラン】とか、かわいいかなって思いまして…」

 

「あー!それもいいかもカノンさん!」

 

…だめだ

この二人はもう根本的なところからレベルが違う

 

私にはどちらの料理も想像することすらできない

 

「あ…あれ料理名だったんだ~。イタズラ投票かと思って消しちゃったよー」

 

「「えぇ~!?」」

 

もう最初からグダグダ…

 

大丈夫なのかなこのイベント

先輩も心配だなぁ……

 

 

 

 

~その頃エイジスでは~

 

 

 

 

「つらすぎるんだけど!!!」

 

新生ブラッドの隊長が、イェン・ツィー。マルドゥーク。スパルタカスといった感応種の群れと、一人でパーティーを楽しんでいるのだった

 




料理名をググったら、どういうものなのか多分出てきますw

書いたあとにお菓子作りと料理作りの腕前は別か…?
なんて思いましたけど、多分どっちか出来る人ならもう片方もできますよね!

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