男主とエリナをイチャイチャさせる小説   作:リルシュ

31 / 43
Twitterの方でやっていた、『140文字で書くお題ったー』http://shindanmaker.com/375517
で消化したネタが溜まってきたのでまとめてみた
今までここで書いてきた設定、時系列はなにも関係ないのでご了承ください



140文字制限ss まとめ1

『1件の新着メール』

 

 

「先輩!お疲れ様でした♪明日も二人で頑張ろうね!」

仕事が終わってまず確認した新着メール

トップにあったのは可愛い後輩からのメッセージだった

「おう。いつまでも、二人で頑張っていこうな!」

俺の返信したメール

彼女が新着通知を消してから真の意味に気づくまで、あとどれぐらいだろうか

 

 

『寄るな、色男』

 

 

「寄るなっ!この色男!」

唐突に、エリナがそう言った

「急になんだよ?」

差し伸べた手を払いのけられる

「…ホントに先輩の一番って私なの?」

…あー、そういうことか

「他の女の子には絶対しなくて、エリナにだけすること。なーんだ?」

戸惑う彼女に答えを示すべく、その頭を優しくなでた

 

 

『うん、知ってる』

 

 

「エリナの好きな人って誰だよ?」

答えなんてとっくの昔に聞いたくせに、今日も先輩は同じことを聞く

「…先輩」

「うん。知ってる」

ほらね?

でも、今日は私からも聞いてやる!

「じゃー先輩の好きな人って誰?」

「エリナ」

「っ!…し、知ってるし…」

迷いなく直球で言うなんて反則よ!

 

 

『花束を抱えて』

 

 

「みてみて先輩!この花束あげる!」

無邪気に微笑みながら、集めてきた花の束を差し出すエリナ

「おぅ。ありがとう」

ギュっと彼女ごと抱き寄せると、驚いて体を震わせた

「えっ!?せ、先輩!?」

「お前含めての花束だろ?」

耳元で囁いた言葉に頬を赤くする彼女が、一番綺麗な花だと思った

 

 

『黙って泣きやがれ』

 

 

今日の任務はソロだったそうだ。難易度は高いし、失敗しても仕方ない

「うぅ~っ!!!…先輩…」

悔しそうに顔を歪めながらこちらに上目遣いを送るエリナ

「…いいから、黙って泣きやがれ」

その言葉を皮切りに、小さく嗚咽を響かせる彼女を優しく抱きしめた

…心配して俺も泣いていたことは秘密

 

 

『優しくしないで』

 

 

「エリナー!怪我ないか?」

辛かった

必要以上に私に優しく接する先輩の姿を見ていることが

勘違いしてしまいそうになるから

だから私に

「優しくしないで」

「なるほど。お前だけに優しくしろってか?」

ほら

また私を期待させるようなことを言う

でも、そんな先輩を私は愛してしまったのよ

 

 

『最後の言葉』

 

 

「せ、先輩!もう一回!」

「…最後だって言ったろ?」

「お願い!ね?ね?」

念を押したのに強請ってくるエリナにため息を吐く

「…愛してる。エリナ」

「っ~…も、もう一回!」

「これで何度目だよ!?」

「……ダメ?」

「愛してるよエリナ」

愛しの彼女を前に、最後の言葉なんてなかった

 

 

『二人の世界』

 

 

「やった!」

例の携帯ゲーム

仕事前にちょこっとエリナと二人でやろうと思っただけなのに

「先輩のおかげだよ!ありがと♪」

「お、おう…」

彼女の笑顔を見ていたら、ついつい時間を忘れて…

「…も、もうちょっとだけ…やりたいな」

「よし。やるか」

二人の世界に終わりはきそうになかった

 

 

『結婚しちゃおっか』

 

 

「エリナ…今なんて?」

俺は耳を疑った

「だから…結婚しちゃおっか。私達」

頬を朱に染め俯きながら、小声で彼女が言う

聞き間違いなんかじゃない

「すまん。まだ指輪買ってない」

「それはあとでいいよ…約束だけして…先輩」

左手の薬指を差し出すエリナに、嬉しさで震える声は隠せなかった

 

 

『いつかの夢の続き~1~』

 

 

「あっ…」

夢…だったみたい

私と先輩…そして幼いころの自分そっくりの子供が一緒に生活していた

「いい夢だったな…」

いつかこの夢が…その続きが現実になりますように…

「エリナー!仕事いくぞー!」

「あ!はーい!」

だからそれまで…ううん

そのあともずっと、私の面倒見てね。先輩♪

 

 

『いつかの夢の続き~2~』

 

 

先輩を好きになった時から見ていた夢

「エリナー。朝だぞ~…起きねぇと…」

「お、起きてるよ!」

彼と家族になって生活していた例の夢

「えー…それは残念」

「っ…バカッ」

あれから数年後

私の夢は、現実で幸せな続きを紡いでいた

「ママ!おはよう!」

そう…

愛しい子供の誕生とともに

 

 

『受け止めてくれるのはあなただけ』

 

 

「どうしたエリナ?」

手が触れた

視線が交わる

その度に鼓動が早まった

トクッ、トクッと心臓が高鳴る

「せ、先輩…私…貴方のことが…す…すk…っ///」

にやにやと笑みを浮かべて、先輩は私の言葉を待っていた

きっともう、バレてる

この気持ちを受け止めてくれるのは意地悪なあなただけ

 

 

『君の傍』

 

 

ギュッと先輩の腕に抱きついた

暖かくて、安心できて…落ち着ける場所

「っ…おいエリナ…こんな人の多いところで…」

「え?なに先輩?聞こえな~い♪」

ちょびっと照れたようにはにかみながら、周囲を気にする彼を見上げて、私は腕に込める力を増した

先輩の傍は、私だけの特等席なんだから!

 

 

『愛してる、って言ったら満足?』

 

 

「最近ホントに愛してもらえてるか不安でな」

先輩がため息をつく

「もう…愛してる、って言えば満足?」

「…言ってくれるのか?」

「しょうがないなぁー♪愛してますよ!先輩っ!」

「…フフッ…俺も愛してるぜ。エリナ」

「ふぇ!?」

彼の照れ顔を見るつもりだったのに、私の頬が赤くなった

 

 

『制限時間はあと一分』

 

 

「じゃー行ってくるぜ」

今日は先輩とは別行動

…仕方ない

「…いってらっしゃい」

「…エリナ。こっち向いて」

「え?」

チュっと唇に落とされた暖かい感触

「お互い無事に帰ってこような」

「…ぁ…///」

彼が出発してしまうまで、あと1分

お礼を言うには、あまりに時間が足りなかった

 




最近の日課はこれw

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。