ソードアート・オンライン ・ホロウフラグメント・蒼の竜剣士と紫の少女の出会い [改稿中]   作:恋愛紳士

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今回、コウキの過去が少し明かされる……では、心してどうぞ……


忍び寄る悪意の闇

前回のあらすじ、ハンク「愚弟をゾーディアスに向けてシュウウウ!!!」

 

コウキ「ア"ア"ア"ア"ア"ア"!!?」

 

 

パステアゲート遺跡塔・外壁

 

ラン「まったく、この人たちときたら……」

 

コウキ→( #ω#)キュウ……(#ω# )←ハンク

 

コウキたちがしばらく殴りあいが続き……いつまでも続きそうなのでランが拳で止めたのであった……

 

ユウキ「((((;゜Д゜)))アワワワ」

 

キリト「……(汗)」

 

フィリア「に、にしても、やったね!またボスを撃破したね!」

 

この空気に耐えきれなくて話をふるフィリア……

 

キリト「あ、ああ……手強かったな……」

 

ユウキ「う、うん……ボクらも傷だらけ……ってその世界なら傷は残らないか」

 

コウキ「そうだよユウキ、ボケたか?」

 

ユウキ「ボ、ボケてないよ!……って」

 

キリト「うおっ!?コウキ!?いつの間に!!?」!!(゜ロ゜;ノ)ノ

 

ハンク「俺もいるぞ」

 

いつ復活したのか、ユウキの横にいつの間にか立っていた、それを驚くキリトの横にハンクが立っていた。

 

コウキ「いつものことなので復活は早い」

 

キリト「そ、そうか……」

 

コウキ「にしても……前もそうだったけど……死ぬかと思った……今回は兄貴のせいだし」

 

ハンク「'`,、('∀`) '`,、」

 

コウキ「笑ってんじゃあねぇ!!」

 

ピッカァ!!

 

するとまた、虚光の燈る首飾りが光だした!

 

コウキ「おっ!これでまた次のエリアに行けるぞ」

 

ラン「やりましたね!」

 

ハンク「よし!今日は帰って疲れを癒して、明日には新しく行ける場所に向かうとするか」

 

ユウキ「賛成~~」

 

ラン「ですね」

 

キリト「だな」

 

ハンク「よし!撤収だ!!」

 

そう言ってみんなは外壁にある階段で下りていった……

 

…………………………………………

 

フィリア「ねぇコウキ」

 

コウキ「なんだ?」

 

帰り道、みんなの一番後ろで歩いていたらフィリアが前にいるコウキに声をかけた。

 

フィリア「今まで……今回の戦いもそうだけど何度もヤバイなって思ったなぁ……」

 

コウキ「……だな、けどそう言いながらフィリアだってかなり戦えてたじゃないか」

 

フィリア「うん……でもそれは、みんな……特にコウキの力があってこそ……かな」

 

コウキ「俺か?」

 

フィリア「うん、戦闘に関してはコウキを信頼してるから、本当にやばかったらコウキが「逃げろ」って言うでしょう?」

 

コウキ「まぁ……な、そんなに信頼してもらってるとはな」

 

フィリア「コウキやみんなはオレンジのわたしに普通に接してくれる、だからわたしもコウキとみんなを信頼するよ」

 

コウキ「……そっか……なんだか、面と向かって言われると照れるな……///」

 

フィリア「……もう、赤くならないで、こっちまで恥ずかしくなるじゃない!///」

 

ユウキ「おっーい!!遅いよぉ!置いて行くよぉ!!」

 

ユウキの声に振り向き、そしてお互いを見て、小さく笑いあう。

 

コウキ「……じゃあ、戻るか?」

 

フィリア「うん!」

 

二人はみんなの元へ戻っていった……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

管理区

 

コウキ「それじゃ、俺らはアインクラッドに戻るな」

 

フィリア「うん……なんか、ちょっと寂しいよね、こういう時って」

 

ユウキ「またすぐに会うって!」

 

フィリア「うん、待ってる」

 

ラン「今日はお疲れ様でした」

 

ハンク「また次から頼むな」

 

コウキ「……またな」

 

シュイイーーン!!

 

コウキたちはアークソフィアへと戻っていった……

 

フィリア「……行っちゃった、か……やっぱりコウキたちは……向こうの人たちなのか」

 

そのとき、誰もいない……答える人がいないはずのフィリアのつぶやきに『答える者』がいた。

 

PoH「よくわかってるじゃねぇか」

 

フィリア「!!!誰っ!?」

 

フィリアは声がしたほう、PoHに向けて短剣・メタルソードブレイカーを抜き放った!

 

PoH「おっと、危ねぇ、そんなモン突きつけるなよ、怖くて膝がブルっちまうじゃねぇ」

 

フィリア「どうやってここに……」

 

PoH「そんなことはどうだっていいだろう?世の中、不思議な事だらけだしなぁ」

 

フィリア「お前は……コウキが言ってた……《ラフィン・コフィン》とかいう……」

 

PoH「おーおー、俺らも有名になったな、こっちの世界でも知られているとは」

 

フィリア「わたしを殺しに来たの?そう簡単にやられると思って……」

 

PoH「おーいおいおい、まぁ落ち着けよ、別にお前ぇ殺しに来たわけじゃねぇ」

 

フィリア「……じゃあ、何の用 ?」

 

PoH「そんな怖ぇ顔するなよ、同じオレンジ同士だろぉ?」

 

フィリア「……だったらなんだって言うの?」

 

PoH「オレンジ、オレンジ、オレンジ、オレンジ、肩身の狭いオレンジ同士、仲良くやろうぜ」

 

フィリア「ハッ、よくいう……」

 

PoH「知ってるぜ、俺は、お前が何をしたか」

 

フィリア「それは……どういう意味?」

 

PoH「言えないよなぁ……言えないよなぁ……あの『狂残光の銀目』にはな」

 

フィリア「……?『狂残光の銀目』?誰のことよ?」

 

PoH「ありゃ知らない?……そっかぁ……やっぱりなぁ……」

 

フィリア「な、なによアンタ!!」

 

フィリアの疑問にPoHは驚くそぶりを見せ、今度は腕を組んで納得したように頷く、そんなPoHを見てフィリアは怒った!

 

PoH「だよなぁ……アイツのあの二つ名を知っていれば誰も寄りつかないよなぁ……」

 

フィリア「だからなによ、『狂残光の銀目』って!!」

 

PoH「オゥケィ、オゥケィ、落ち着けよ、今教えてやるからよ」

 

フィリア「……」

 

PoHは胡座をかいて語りだした……

 

…………………………………………

 

『狂残光の銀目』ってのは人々に恐れられ、特に俺たち、オレンジプレイヤーが恐れられた一人のプレイヤーの二つ名だ。

 

その二つ名の由来はまず『狂』はまさに『狂(くる)ってる』って意味だ、なんせソイツはオレンジや人殺しのレッドって言われてる奴はもちろん、そうゆう奴らに協力しているグリーンプレイヤー、そいつらをなんの躊躇い無し切り捨てる、これ以上に『狂』ってないよな?人として?普通の人なら躊躇うよな?けどソイツにはそれがないんだ……

 

そして『残光』、これは『残光』とも言うし『斬光』とも言う、これらの由来はソイツの斬る前と斬った後の光が一瞬だけ残る、それほどの太刀筋なのさソイツは。

 

そして最後に『銀目』、ソイツは銀色の装備を着けていた、武器も防具もだ、顔もフルフェイスの頭の防具を着けていて容姿は分からない、だが一つだけ、一つだけ知っていることがある、『目』だ、ソイツの目は銀色に輝いていた、その目にうつる感情は……『無』だ。

 

そう、奴は人を斬るのを何も思わない!!俺みたいに人を斬るのを、人を殺すのを快感だと思っている俺みたいにじゃなくな!!だから……ソイツの恐怖を……二つ名として覚えた……『狂残光の銀目』とな……

 

…………………………………………

 

フィリア「……そんな……そんな奴の正体、なんでアンタが知っているのよ!!?それに……いったい誰のことよ!!」

 

PoH「んっ?なんで知っているかって?それはよぉ……本当に偶然だったんだけどよぉ……奴が兜を外したところを見たんだよ……いやぁ驚いたぜぇあのときはよぉ……」

 

フィリア「だから誰って!」

 

PoH「誰って?……そりゃなぁ……いつもお前とつるんでる男で……」

 

フィリア(……まさか……)

 

PoH「『蒼の竜剣士』なんて名のってる……」

 

フィリア(まさか……まさか……嘘でしょ……)

 

PoH「……ギルド『シャドーナイツ』副団長

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『コウキ』って奴のことだよぉ」

 

フィリア「!!?……」

 

フィリアはあまりの衝撃に表情を硬くしていた……そんなフィリアの表情にPoHは笑いを堪えていた……

 

フィリア「う、嘘だ……コウキが……コウキがそんなぁ……『狂残光の銀目』だなんて……!」

 

PoH「っ~~……!けど本当なのよさ、コイツはよぉ……さて今日は満足したし、帰るとするかぁ」

 

そう言ってPoHは立ち上がり、立ち去ろうとする……

 

PoH「あっ、そうそう、また話をしような?俺たち、話が合うと思うぜ、オレンジ同士……なっ?」

 

フィリア「……用がないなら消えろ」

 

フィリアはそれしか言えなかった……

 

PoH「OK、わかったわかった……お前ぇ……あいつらと一緒にいたら死ぬぜ……」

 

フィリア「!?ちょっとそれどういう意味!?」

 

PoH「おお~怖い怖い、じゃあ、帰るぜ、また来るからよぉ」

 

そう言ってPoHは転移して、何処かへ去っていた……

 

フィリア「……みんなといると……わたしが死ぬ……?……それにコウキが……なんで……なんで」

 

フィリアはその場にうずくまった……

 

そんなフィリアがうずくまっている頃、コウキは……

 

エギルの店

 

コウキ「……?」

 

ユウキ「どうしたのコウキ?」

 

コウキ「いや……なんか胸騒ぎがして……」

 

ユウキ「胸騒ぎ?」

 

コウキ「……いや気にするな、さっ、ご飯食べようぜ?」

 

ユウキ「……うん!」

 

コウキたちは食べるのを再開した……




はい……コウキの過去が1部、明かされました……これからの物語……どうなるのか?

次回をお楽しみに!!

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