ソードアート・オンライン ・ホロウフラグメント・蒼の竜剣士と紫の少女の出会い [改稿中]   作:恋愛紳士

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ちょっと色々ありまして少なめ、てかイベント事態が少なめなんだけどね……ではどうぞ!


ストレアを追え!その3

前回のあらすじ、シノンの誓い

 

ユウキの鬼畜フルボッコから次の日……

 

コウキの部屋……

 

コウキ「…………よし」

 

コウキはアイテムボックスから今日使う分のアイテムを取りだしていた。

 

コウキ「さて、今日はキリトとの迷宮区の攻略だからな、気合い入れないと……はぁ……昨日は酷い目にあった……」

 

溜め息をつきながら部屋から出ると

 

ユウキ「あっ」

 

コウキ「あっ」

 

たまたま通りかかったのか、ユウキがコウキの部屋の前にいた。

 

ユウキ「…………」

 

コウキ「よ、よう」

 

ユウキ「……ふん!」サッサッサッ……

 

コウキ「……はぁ……」

 

ユウキは鼻を鳴らしてさっさと立ち去る……そしてまたコウキは溜め息をつく……

 

キリト「おうコウキ、今日は…………ってどうした?」

 

コウキ「…………キリト」

 

キリト「なんだ?」

 

コウキ「……女の子は男の想像を越えるときあるよな……」

 

キリト「…………何があったか知らないがそうだな……」

 

二人して明後日の方向に遠い目をするのであった……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数時間後、86層迷宮区……

 

あれからコウキとキリトは86層へと赴き、迷宮区の奥へと進んでいた……

 

コウキ「あれから対した相手はいなかったな……」

 

キリト「ああ、けどだいぶ奥へ進んだからそろそろボス部屋に着いてもおかしくないな」

 

キン!キン!キン!

 

コウキ「ん?」

 

すると何処からか剣と剣を打ち合うような音が聞こえてきた……

 

コウキ「……キリト、聞こえているか?」

 

キリト「ああ、誰かが戦っている……」

 

コウキ「……ここから近いな、行ってみるか?」

 

キリト「ああ」

 

コウキたちは音がする場所へと向かっていった……

 

………………………………

 

ストレア「やっ!はっ!えいっ!!」

 

音がする場所へたどり着くとそこにはモンスターとそれと戦うストレアの姿が……

 

キリト「ストレア!?こんなところで一人で戦っているのか?」

 

コウキ「……他にプレイヤーの反応もないし、そうなんだろ……」

 

モンスター「「グオオオオ……」」

 

コウキ「……攻撃するか?」

 

そう言いながらクナイを取り出すコウキ……だが

 

キリト「……いや、あの調子ならもうじきに終わるだろ敵のHPもそんなに残ってないし、こっちがラストアタックを取っちゃったら逆に迷惑なるしな」

 

コウキ「それもそうだな」

 

そう話しているとストレアに異変が!

 

ストレア「ええーいっ!やあ!あ、ああ……」

 

コウキ「!?なにかストレアの様子が!?」

 

ストレア「ぐ、あ……あ……」

 

モンスター「「グオオオオ……」」

 

キリト「どうしたんだ!?急に苦しみ出したぞ、ステータス異常か!?」

 

ストレア「うう……」

 

コウキ「そんなこと言ってる場合か!?助け出すぞ!!」

 

キリト「あ、ああ!!」

 

………………………………

 

コウキ「こっちに来い!!」

 

シュシュ!!カキキン!!

 

モンスター「「グオオオオ……!?」」

 

コウキが投げつけたクナイがモンスターの体に当たり、こっちに気付いた!そこを

 

キリト「うおおお!!」

 

キリトの剣でそのままモンスターを切りつける!

 

コウキ「キリト!頭を下げろ!!」

 

キリトは確認する前にすぐさま頭を下げる!キリトの頭があったところにモンスターの持つ槍が通った!!そこをコウキは

 

コウキ「うおりゃ!!」

 

ズバズバズバン!!ピキッ!パリーン!

 

片手剣ソードスキル3連撃、シャープネイルを叩き込む!!モンスターはポリゴンとなって砕け散る……

 

モンスター「「グオオオオ!!」」

 

すると今度は残りのモンスターがコウキに剣を振りかかる……が!

 

キリト「隙だらけだ!!」

 

ズバ!ズバ!ピキッ!パリーン!

 

その後ろをキリトは二刀流ソードスキル範囲攻撃、エンド・リボルバーを叩き込み、二匹のモンスターはポリゴンとなって消え去った……

 

コウキ「ふぅ……やったなキリト」カチャ!

 

息を吐き、剣を鞘に戻しながら振り返るコウキ……

 

キリト「ああ……そうだ!大丈夫かストレア!」

 

ストレア「うう……」

 

二人はストレアの元へ駆け寄る……

 

コウキ「ステータス異常……いやうなされている……?」

 

ストレア「うう……みんなが、みんなが……」

 

キリト「ここにいても、敵がポップしてくる、とりあえず安全な場所に移動しよう」

 

コウキ「だな、すまないがキリトは前衛で敵の警戒を、俺はストレアを背負う」

 

キリト「わかった……行こう」

 

コウキはストレアを背負い、前で警戒しながら進んでいくキリトの後を追いかけた……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数分後……

 

ストレア「う……ううん……」

 

キリト「ストレア?起きたか?」

 

ストレア「……キリト?……それにコウキ?………………ごめんね、迷惑かけちゃったみたいだね」

 

コウキ「気にすんな、ほらお茶」

 

ストレア「ありがとう……」

 

コウキが水筒から出したお茶をストレアに渡し、ストレアはそれを受け取った……

 

キリト「いったいどうしたんだ?敵の攻撃を食らったわけでもないし、寝不足か?」

 

キリトは昔、アスナが寝不足や空腹で倒れたの思い出して、ストレアもそうなのか聞いてみた……

 

ストレア「寝不足かあ……ふふふ、違うよ……アタシ、時々すごい頭痛になる時があってそうなると、もう動けない感じで……」

 

キリト「そんな……そんな状況になる事があるってわかってて、一人で外に出るなんて危険だろ」

 

ストレア「うん、そうだよね……でも……」

 

コウキ「……この間……84層の迷宮区で言っていた探しものか?『世界を壊すかもしれない、なにか』?」

 

キリト「それがなんなのかも、わからないのにそんな危険を冒す必要があるのか?」

 

ストレア「でも、キリトだって死ぬかもしれないのに、がんばってるよ、キリトはなんでそこまでがんばるの?」

 

キリト「それは…………それは……今まで遭ったような悲しいことを二度と繰り返したくないから」

 

コウキ「キリト……」

 

ストレア「ふうん……キリトも一緒なんだ……キリト」

 

キリト「……」

 

ストレア「うう……」

 

また頭痛が起きたのか、ストレアは頭を抱え込む……

 

キリト「……大丈夫、大丈夫だ……」

 

コウキ「……」

 

そのストレアの頭を撫でながら大丈夫っと繰り返すキリト……

 

ストレア「……うん」

 

数十分後……

 

ストレア「ん~っ!休んだぁ!ありがとうキリト!コウキもありがとね!」

 

コウキ「どうも」

 

キリト「あ、ああ……大丈夫なのか?」

 

ストレア「うん、平気!それじゃアタシ行くね、期間限定のクエストが出てるの思い出しちゃったし、あと二日か三日で消えちゃうやつ」

 

キリト「なんなら、そのクエスト俺も手伝うけど……」

 

ストレア「いいよいいよ、アタシの実力は知ってるでしょ?」

 

コウキ(……兄貴とのデュエルじゃあ最後、色仕掛けで逆転勝利したって聞いたけどな……)

 

ストレア「それに、キリトのおかげでしっかり休めたから、頭痛も大丈夫!」

 

コウキ「よかったな、キリトのご利益で治って(笑)」

 

キリト「か、からかうなよ……」

 

ストレア「ふふふ♪それじゃあねキリト!コウキ!また会おうね!」

 

キリト「ああ……気を付けてな」

 

そしてストレアは歩き去った……

 

キリト(元気が戻ったのはよかったけど、やっぱりまだ心配だ……)

 

コウキ「大丈夫だキリト」

 

キリト「えっ?」

 

コウキ「こんなこともあろうかと、今ストレアに気づかれずにクルが着いて行ってる」

 

キリト「いつの間に……」

 

コウキ「お前がストレアを寝かしつけてるときに指示をしておいた、さて俺達も攻略の続きをしよう!」

 

キリト「……ああ!」

 

……その後コウキたちは86層のボス部屋を見つけ、その二日後にボス攻略を開始し、無事ボスを倒し87層を解放した……




さて、なんでストレアは頭痛が起きるようにらなったのか……次回をお楽しみに!!

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