ソードアート・オンライン ・ホロウフラグメント・蒼の竜剣士と紫の少女の出会い [改稿中] 作:恋愛紳士
さてさて今回は読者が気なるであろうコウキとシノンとの関係、それをシノン視点でお送りします!
ではどうぞ!!
前回のあらすじ、コウキフルボッコ
シノンサイド
アイツと出会ったのはこの世界に来てまもなくのことだった
キリトが攻略途中に突如行方をくらましてみんなが大騒ぎしていて私は「そのうちに帰ってくるでしょ」っと思ってたとき、エギルの店入ってくる人の中にアイツはいた。
コウキ『こぬつわwww』
……店に入ってくるのに草を生やしながら変なあいさつするアイツ……第一印象が変なヤツ、これは間違いない……そのあとリズにはなしかけたときに声をかけられたので話した。
コウキ『君は?』
シノン『わたし?シノンよ、よろしくね』
コウキ『あっ……うん、よろしくな』
シノン『?』
なんであのときああいう返しかたしたのだろう……って今でも思ってる、しかしそのときの私はこれ以上関わることないだろう……っと思っていた
ある喫茶店……
シノン『……ふぅ』
シノン(今までまわってみたお店の中でここはいいわね)
私は窓際の席で紅茶を啜りながらゆっくりっと過ごしていたとき
カランカラン!
コウキ『ん、あれ?シノン?』
シノン『コウキ?なんでこんなところに?』
コウキ『いや、農業から帰りに少しお茶をな、シノンもお茶か?』
確かにコウキの着けている服が農業用の作業着で少しズボンが土汚れが付いていたのでコウキの言っている通りだった、とりあえず聞かれたことを答える。
シノン『ええまぁね』
コウキ『そっか……シノン、席一緒でもいいか?』
コウキの質問に少し驚いた、まぁ知り合いがいるのだから一緒にお茶したいとも思ったのであろう、それにこっちにも断る理由もないので返答する。
シノン『……かまわないわ』
コウキ『サンキュウな、あっすみません紅茶とワッフルをお願いします』
店員NPC『かしこまりました』
コウキは席に座りながら店員に注文した、そのメニュー表も見ないで手慣れたかんじに私は少し疑問に聞いてみることにした。
シノン『コウキってよくここに来るの?』
コウキ『えっ?……う~ん……まぁな、この店は帰り道に通るからな、ちなみに初めて来るお店には店員に当店のオススメとか人気メニューとか聞いておくのさ、ここはワッフルがオススメなんだよ』
シノン『そうなんだ』
店員NPC『お待たせ致しました』
コウキ『おっ、きたきた』
店員から渡されたワッフルと紅茶を受け取り、さっそくワッフルを食べるコウキ
コウキ『……うん、おいしい』
シノン『…………』
コウキ『……ひとつ食べるか?』
コウキが3つあるうちのひとつを私に渡してくる 。
シノン『べ、別にいいわよ』
コウキ『気にすんな、本当にいいのか?こんなおいしいワッフルを?』
コウキがワッフルを私の目の前でひらひらっと動かして注意を引く……
コウキ『ほれほれ♪』
シノン『(呆れ気味に)……はぁ……わかったわよ、貰うわよ』
私はコウキの持つワッフルを奪い取るように取り、そのまま口に入れる。
シノン『……おいしい』
コウキ『だろ?』ニカッ
シノン『…………』
それからは何度となく喫茶店で会ったり、私の趣味である読書に何度となく赴く本屋で会ったりする、なんでも新しい色々なジャンルの本を買ってるらしく、自分の部屋の本の蔵書も凄いらしい……それで私もそれに興味があるのでたまにコウキの部屋に赴いて本を借りてる。
そしてあの日……私が記憶を取り戻した日……あのときの私はあの『過去』を思い出してしまい恐怖で眠れなくなってしまい、一人になりたくて部屋から出てきた……ついたのは誰もいない広場……そこにあるベンチに座って気持ちを落ち着けようとしたとき、アイツはきた。
コウキ『見っけたぞシノン』
シノン『あれ?アンタ、こんな時間になにしてんのよ』
コウキ『部屋で設計図を書いていて、窓を開けて風通しをしていたらシノンが外に出てきたのを見えてさ、夜風に当たるついでに追いかけたのさ』
そのときコウキが来た理由を聞いた私はこう思った。
シノン(お人好しね……まったく)
けど……安心した……って気持ちは……なくはない……
コウキ『……シノンは?眠れないのかな?』
そしたらコウキは心配してそうな顔をして私を見てくる……ほんと、お人好しね……だから私は素直に話した。
シノン『ちょっと……悪い夢を……昔の夢……』
コウキ『そうか……ん?昔の夢?』
シノン『そう、忘れるなってことなのかしら……とにかく夢のおかげでだいぶ思い出した』
コウキ『……記憶をか?……よければ聞かせてくれないか?』
シノン『……驚かないでね、私も戸惑ってるんだから』
コウキ『……わかった』
そして私はコウキに私が言えることだけを話した、何度となく口を挟むも真剣に聞いていた。
そしてあることを口に出したときコウキは……
シノン『……でも私がここに来たのは運命だったのかもしれない』
コウキ『運命……』
そのときのコウキは少し……あのときの私には気づかなかったが今思えば……コウキの顔に悲しみで帯びていた……けどコウキは
シノン『まだ実感はないんだけどこの世界で敵に倒されるとプレイヤーは本当に……』
コウキ『心配しなくていい』
シノン『……えっ?』
コウキ『キリトがいたらまちがえなく言うぞ』
シノン『……』
コウキ『さらにこう言うだろうな、「最悪の事態にはならない、俺が約束する、君のことは俺が絶対に守るよ」』キリッと
シノン『プッ!』
コウキのキリトのモノマネに私は思わず吹いてしまった……不覚!……けど……
コウキ『そんなことを言ってのけるからモテてしまうんだよアイツは……けどそれほど真剣なのさアイツは』
シノン『……なんか言ってそうね』
コウキ『だろ?だからモテてしまうのさ、キリトに気が無くてもな……けど俺も言うさ』
シノン『えっ』
コウキ『誰かを守る、俺は……守りきれなかった『アイツ』との約束を……助けを求める誰かを守るとゆう約束を……守ってみせる……』
そのときのコウキの顔は本当に……本当に悲しそうな目をしていた……そんな顔をするコウキに私はなにも言えなかった……
シノン『…………』
コウキ『だからシノンも守ってみせるさ』ニコッ
コウキにとっては元気づける為の笑顔のつもりだったろうが……私には悲しみの笑顔に見えた……だから私なりの感謝の言葉をコウキに言う
シノン『……そう……私ね……アンタのことを……お調子者で、馬鹿で変な奴で奇行なことしか出来ない奴だと思ってた』
コウキ『ヒドス!?……泣いていいですか?』
シノン『我慢なさい……けど』
コウキ『けど?』
シノン『案外いいやつなのね』
コウキ『……おっ、おう……誉め言葉として受け取るよ』
シノン『そうしなさい』
お互いに照れくさかった……そのときにはもう心中にあった恐怖はなくなり……安心して眠ってしまった……
コウキ『……あれ?シノンに料理以外で誉められたの初めてなようなぁ……ん?』
シノン『……Zzz』
コウキ『……またか……よいしょ』
そしたらコウキは私を背中に乗せ、起こさないように気を付けながら歩きだした……そんな彼の優しさを
シノン「……Zzz……Zzz……」
シノン(暖かい……)
背中の温度で感じながら寝てしまった……翌日なぜかコウキは地面に沈んでいたが……
そしてあの日、私が攻略組に入ることを決意してからはみんなには助けてもらい……特にコウキには色々教えて貰った……弓を使うようになってからもそれは変わらなかった……けどその頃からの私は焦っていた……いくら頭の中では分かっていたことでも……一人で強くなることを固執していた……今のままでは駄目なんだっと……それであのあと私は80層の迷宮区のモンスターに挑んだ……結果は返り討ち……あのままコウキと助けに来てくれたユウキとクルがいなければ私はあの場所で死んでただろう……そしてコウキが助けてくれたあと私は胸に秘めていたことコウキたちに打ち解けた……それからはただ自分一人の為に強くなることをやめた……
私が強くなることを諦めたわけじゃない……ただ私の力で誰かの為に力をつける……それで誰かを守れるように頑張るんだ、アイツのように……コウキのように……
けどアイツのとなりにはユウキやフィリアたちがいる……だから私はアイツの後ろを守る、となりにいるのを諦めたのではない、ただその役目は彼女たちなだけだ……私は……コウキの後ろで支えてあげるんだ……
今日でわかった、アイツだって……悲しい……暗い消せない過去があるんだ……たぶん私と同じような暗い消せない過去を……それでもアイツは……コウキはそれに立ち向かおうっとしている……なら私だって負けてられない!
このキスはそれへの誓い……コウキ……あなたの後ろは……私が守る!!
ユウキ「この浮気者おおおお!!!」
コウキ「浮気ってなんぞ!?ってひぎぃ!!?」
………………今は守れそうにないけど
シノンサイドエンド
その日の夜……
コウキの部屋
コウキ「ああイッテェ……ユウキのやつまた一段と腕を上げたな……」
コウキは今シノンのクエストクリア後の手に入れたアイテムの整理をしていた……
コウキ「……あまり対したものは……おっ?」
アイテムウィンドウのアイテム欄の中に「過去の栄光の設計図」っと書かれたアイテムがあった。
コウキ「……なんだこれ?設計図アイテム?……よし」
コウキアイテムウィンドウをいじり、そのアイテムをオブジェクト化した。
コウキ「どれどれ?」
さっそくその設計図を開いて見るとそこには……!
コウキ「………………こいつは……!」
さてコウキはいったいなにを見たのか……?
それよりも……シノン……それでいいのか……?w
では次回をお楽しみに!