ソードアート・オンライン ・ホロウフラグメント・蒼の竜剣士と紫の少女の出会い [改稿中]   作:恋愛紳士

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ええ……読者様……今週の私こと恋愛紳士は水曜過ぎてから災厄の毎日を送ってます……水曜はなかなかオリジナルのところが進まずにその日を終え……木曜日は自分の自転車が帰宅途中後輪の軸が壊れ2週間修理に修理代金8000円以上出さなければいけない損害に坂道をいくつも昇るような道を自転車を自宅まで押さなくてはいけない事態になり、それによる疲労で書けずにその日を終えた……

その次の日は兄自転車で仕事場に行き、そこで色々やらなくてはいけないこと多くて投稿を断念……そして土曜、自分の部屋掃除に暴王(兄)帰宅……死ねる……だがそんな兄は呼び出しをくらいその日で住んでいる場所へと帰っていった……よかった……っと思った……が







通勤用の兄自転車を兄が駅の駐輪場にまで乗っていき、そのまま帰っていってしまった……つまりはカギをかけたまま兄自転車は放置である……お分かりであろうか?

つまり今の自分にとってのゆういつの移動手段が完全に歩きである……オワタ

そんな作者の絶望がコウキに伝染する……ではどうぞ


蒼の竜剣士と翠の射手(後編)

前回のあらすじ、パックンボックス

 

生ける屍達の前線基地3階

 

コウキ「……にしてもだいぶ奥まで来たな……」

 

ユウキ「そうだねぇ……」

 

コウキがぼやくのをユウキが答えている……すると!

 

ピカァ!

 

シノン「……あっ、もらった《鍵》がぼんやり光ってる……

 

ユウキ「本当だ」

 

コウキ「……じゃあこれか?《封印の扉》?……確かにそれぽいのがあるな……」

 

シノン「開ける?」

 

コウキ「向こう側になにがいるかわからないから、警戒怠るなよ」

 

ユウキ「うん」

 

シノン「わかった……じゃあ開けるわね」

 

カチャ!ガッー!

 

扉が開いた瞬間にコウキは飛び込み、部屋の安全確認をした……

 

コウキ「……クリア、入って来て大丈夫だ」

 

シノン「この部屋に《試練のアミュレット》が……あれかな、祭壇の上の」

 

シノンが指差したほうへ見ると祭壇の上に何かが光ってるが見えた……

 

ユウキ「あれ、ぽいね」

 

コウキ「手の届く高さじゃないな……スキルがらみのクエストは前提となるスキルを上手く使えってのがパターンだから……今回は射撃であのアミュレットを射落とせってことだろうな」

 

シノン「そういえば、あのおじいさんの自慢話にも遠くからアイテムを撃ち落としたってのがあったわね」

 

コウキ「あったあった」

 

ユウキ「じゃああの意味ありげな高台はあそこに登って撃てって意味だよね?」

 

コウキ「だろうな、角度的に下からは厳しいだろうし」

 

シノン「じゃ、ちょっと行ってくる」

 

コウキ「待ってくれ」

 

シノン「なによ?」

 

高台に登ろうっとするシノンを止めたコウキ……なぜかと言うと……

 

コウキ「ちょっと俺が試しにやってみてもいいか?」

 

ユウキ「どうして?」

 

コウキ「本当に射撃スキルじゃないと取れないのかなって思って、投擲スキルでやってみたいんだ」

 

シノン「……まぁいいわ、けど一回だけよ?」

 

コウキ「サンキュウな、じゃあ行ってくる」

 

そしてコウキは高台に登って行く……

 

コウキ「さて……どこまでいけるかな……飛び道具はどうするか……」

 

コウキはベルトに引っかけているポーチを見る……

 

コウキ「鉄球は……すぐ失速しそうだから止めてキルデスボールも同じだし……新装備も……いや待てよ」

 

コウキはアイテムウィンドウを操作し、あるものをオブジェクト化した……それは……!

 

コウキ「試作品だけど……やってみるか《アイアンボールボウガン》……!」

 

それは通常知られているボウガンとは違い、玉が鉄矢ではなく鉄球であり、威力重視のボウガンである!なんでそんなものがコウキが持っているかとゆうと……

 

コウキ「鉄球による遠距離攻撃を目的として研究に研究を重ね、リズに作成して貰って、試射しては暴発するのを何十回も繰り返したこの武器……今回はいい出来だから持ってきたが……さて」

 

コウキはボウガンの付属パーツであるスコープを覗き込む……

 

コウキ「……距離80メートル……風……無し……角度……ちょい上へ……」

 

ピタッ

 

コウキは息を止め……ボウガンを持つ手の手ぶれを抑える……そして!

 

コウキ「イケェ!!」

 

カチ!バシュン!!ガチン!バキッン!!

 

ボウガンのトリガーを引いた瞬間!ボールは勢いよく飛びだし、アミュレットに向けて飛んでいき……アミュレットの下の台座に当たり!その衝撃でアミュレットは落ちた!しかしほぼ同時にボウガンも破損した!

 

コウキ「よしゃ!やった!」

 

コウキは台座から下りてアミュレットを取りに行った……が!

 

シノン「ちょっと!あんたが落としてどうすんのよ!?てかその手に持っているのはなんなのよ!?」

 

コウキ「ちょい待てや」

 

シノンは怒ってるのをよそにコウキは落ちたアミュレットを取った……

 

コウキ「よしよし上手くいった!今回も壊れたがちゃんと飛んでいった!これを気に改良すれば!」

 

シュン!

 

コウキ「……あれ?」

 

コウキがボウガンの発射成功を喜んでいると突然手に持っていたアミュレットが消えた!!

 

ユウキ「コウキ、あれ!」

 

ユウキに声をかけられ、ユウキが指差すほうへ向くと、さきほどアミュレットが元の場所に戻っていた……ということは……

 

コウキ「まさかの正規のスキル以外のゲットは無しなのかよ」

 

シノン「残念だったわね」

 

コウキ「……あぁんまりだああ!!」

 

シノンの意地悪な笑みの前に頭を抱えて叫ぶコウキ……

 

シノン「さて、今度こそ行ってくるわね」

 

ユウキ「あっ、うん」

 

コウキ「(´;ω;` )」

 

シノン「ユウキ、コウキがわたしが登っているときに見上げてこないよう見張ってて」

 

ユウキ「うん……けど大丈夫だと思うよ?」

 

シノン「それもそうね」

 

コウキ「おおれのボウガンがああ……!」

 

そしてシノンは台座を登りきった。

 

ユウキ「シノン!いけそう?」

 

シノン「大丈夫、ちょっと遠いけど……これくらいなら……当たる……!」

 

ヒュン!ズサッ!!

 

シノンの放った矢は見事アミュレットに当てた!

 

ユウキ「やった!スゴいよシノ!?」

 

ガタン!!

 

コウキ「のあっ!?」

 

ユウキ「わああ!?」

 

シノン「コウキ!!ユウキ!!」

 

突然!コウキとユウキのいた床が抜けた!

 

ヒューーン!!

 

ユウキ「お、落ちるぅううう!!?」

 

コウキ「ユウキ、掴まれ!!」

 

ユウキはコウキの身体を掴んだ……そして!

 

ドサッ!!

 

コウキ「ゲフッ!!イッテテテ……ユウキ大丈夫か?」

 

ユウキ「なっ、なんとかぁ……」

 

コウキは背中を打ち付けたものの無事……ユウキは目を回すもユウキも無事に済んだ……

 

コウキ「くそ、俺が落ち込んでなんかいなければこんなトラップなんぞに……!」

 

シノン「……きゃあぁっ!!」

 

ドスン!!

 

コウキが悪態をついていると上から突然シノンが悲鳴をあげ、なにか重いものが落ちてきたような音が聴こえた!

 

コウキ「シノン!?」

 

コウキ(そ、そうか!シノンの奴はまだ上に、あの部屋に取り残されているのか!)

 

ユウキ「シノン!シノン!!どうしたの!?なにがあったの!?」

 

シノン「祭壇からモンスターが!ボスモンスター!」

 

コウキ「うそだろ!?くそっ、手の込んだトラップを仕込みやがって!!」

 

ユウキ「シノン!転移結晶は!?」

 

シノン「ダメ!クリスタル無効エリア!」

 

コウキ「扉は!?」

 

シノン「それもダメ!開かないわ!」

 

コウキ「チィ!!」

 

コウキ(やっぱりか……だったら!)

 

コウキ「シノン!俺らが来るまで持ちこたえろよ!!絶対に助け出す!!」

 

シノン「……ええ、任せて!!」

 

コウキ(射撃スキルのシノン一人じゃあボスモンスター相手には分が悪すぎる……!長くもたない……しかしだから諦めるもんか!)

 

コウキ「ユウキ行くぞ!!」

 

ユウキ「うん!」

 

すぐにユウキと共に走り出すがモンスターが立ち塞がり、進むべき道も結界で塞がれている!

 

コウキ「そこをどけぇ!!!」

 

ユウキ「やっあああ!!!」

 

二人は広範囲ソードスキルでモンスターを速効で倒し、結界を解除して道へ進むもすぐにたモンスターと結界のセットで足止めを食う……が!

 

コウキ「今日の俺は加減なんか効かねぇぞおお!!」

 

ドゴッ!!バキッ!!ズガガン!!

 

コウキはモンスターの攻撃を掠りながら攻撃を喰らわせ、さらに体術スキル追い打ち、最後は複数の鉄球を投げつけトドメを指す!!ユウキは。

 

ユウキ「はぁ!やぁ!!」

 

ズバッ!ズバッ!ズバァーン!!

 

モンスターの攻撃を避けながらも片手剣で連続で斬り、最後はソードスキルで倒す!!

 

その頃、シノンは……

 

シノン「やっあああ!!」

 

シュシュシュ!!ヒュン!!

 

スカーレットディザスター「「ガアアアッ!!!」」

 

バサッバサッバサッ!!

 

シノン「くっ……!」

 

弓で矢を連続で放つも、相手の翼から放たれる風圧で矢が無効化される、更にはその風でシノンの動きを止めてしまう!

 

シノン「矢が駄目なら!」

 

シノンは弓をしまい、前にコウキと占いしたときに手にいれた短剣、マーキュリーダガーを引き抜きスカーレットディザスターに向かって行った!

 

シノン「はっあああ!!」

 

ズバッズバッ!!

 

スカーレットディザスター「「ギャアア!!?」」

 

シノン「よし!」

 

シノンは短剣ソードスキル・クロスエッジでスカーレットディザスターにダメージを与えた!!……が!

 

スカーレットディザスター「「ガアアアッ!!!」」

 

バサッバサッバサッ!!ドンッ!!

 

シノン「きゃあぁ!!?」

 

スカーレットディザスターがシノンを近距離で風圧を浴びせ、更にそのままタックルしてきた!

 

シノンはそれをマトモに喰らい、壁際まで吹っ飛ばされてしまい……HPをレッドゾーンにまで減ってしまった……

 

シノン(ここまで……なの……?)

 

薄れていく意識にシノンは諦め気持ちを強めていた……が!

 

ガッ!

 

シノン「いやよ!!」

 

シノン(まだ、諦めない……!またあのときのように惨めに泣いているなんてイヤ!だから)

 

シノンは足を活いれ、立ち上がり……弓を背中から引き抜いた!

 

シノン「最後まで足掻いてやる!!」

 

すると突然!!

 

ガッー!!

 

???「新装備第三弾!連結方式!『ファースト・G・ハンマー』!!」

 

ドッオオオーーン!!!

 

スカーレットディザスター「「ギャアアアア!!?」」

 

出れなくなっていた扉が突然開き……なにか鎖に繋がれた大きな鉄球みたいなものがスカーレットディザスターの横顔にめり込んで、スカーレットディザスターは落ちてきた。

 

シノン「…………(゜ロ゜)」

 

シノン(……まさかとは思うけど……)

 

???「シノン!!大丈夫!!?」

 

すると、黒紫色の防具を身に纏った少女、ユウキが駆け寄ってくる。

 

じゃらじゃらじゃら……

 

???「シノン、無事だな?」

 

手に持つ鎖を鳴らしながら近づく男、コウキが声を掛けてきた……

 

シノン「……ええ、大丈夫よ」

 

シノンはそう答えると

 

コウキ「そうか、無事でなによりだシノン……ユウキ、シノンのHPが回復するまで防御に徹してくれ……」

 

ユウキ「わかった!コウキは?」

 

コウキ「俺は……その間にこいつの相手をする」

 

コウキは鎖を引っ張るとハンマーが戻ってきた。

 

コウキ「それでシノン」

 

シノン「なに?」

 

コウキは耳打ちでシノンにあることを指示する。

 

ユウキ「えっ!?ちょっとボクには内緒!?」

 

コウキ「.……できるな?」

 

シノン「.……ええ、できるわ」

 

コウキ「頼むぞ.……さぁって、第2ラウンドだ……来い!!」

 

ユウキ「むしーー!!?」

 

シノン「…………」

 

そのとき浮かべた不敵な笑みを浮かべるコウキにまたあのときのように安心感を感じるシノンだった……

 

……………………

 

スカーレットディザスター「「グオオオッ……!」」

 

コウキ「……………………」

 

スカーレットディザスターとコウキの間でにらみ合いが続いていた……

 

コウキ(さて……どうでるんだ?)

 

すると先に手を出したのはスカーレットディザスターの方だ!

 

スカーレットディザスター「「ギャアアアア!!」」

 

スカーレットディザスターは飛び上がり、シノンが苦戦をした翼をつかった風圧攻撃をコウキに浴びせた.……が!

 

 

コウキ「その程度の風がどおしたあああ!!」

 

ブン!!

 

コウキはさきほどから鎖を使って回していたハンマーをスカーレットディザスターに投げつけた!!

 

そのハンマーはスカーレットディザスターの風圧、ものともせずに風を貫き、スカーレットディザスターの首に巻きついた!!

 

コウキ「こいつの使い方は.……こうだあああ!!」

 

ガッ!

 

コウキは鎖の後ろ.……アンカーになっているところを地面に突き刺し、ピンっと張ったところを「乗った」……自分の足を乗せて。

 

コウキ「どうりゃあああ!!!」

 

コウキは鎖の上を綱渡りのように走り抜いた!スカーレットディザスターの頭に取りついたところで

 

コウキ「こいつを食らっとけ!!」

 

コウキはポーチからキルデスボールを数発、スカーレットディザスターの口の中に突っ込んだ!すると!

 

スカーレットディザスター「「ギャアアア!!?」」

 

コウキ「のあっ!?」

 

突然スカーレットディザスターが動きを止め、そのまま落ちていくのでコウキはクナイを取り出してスカーレットディザスターの身体に突き刺して落下を防ぐ!

 

………………

 

ユウキ「なんで助け出すたんびにハデに戦うんだろ……コウキは.……」

 

シノン「………………」

 

コウキが鎖に乗ってそのまま走っていくところを離れたところで見ている二人……

 

シノン「もういいわよ、これで戦える」

 

シノンのHPはさっきまでレッドゾーンからグリーンゾーンになり、完全回復には至ってなくとも戦闘に耐えられるぐらいには回復した。

 

ユウキ「よし!じゃあいこ(ryのあっ!?」

 

シノン「ちょコウキ!?」

 

ユウキの言葉を遮ったのはコウキがスカーレットディザスターと一緒に落ちて来たとき発した声だった!

 

ドッコーーン!!!

 

………………………………

 

コウキ「おっーイッテてて.……さすがにこいつもキルデスボールが効いたようだな」

 

スカーレットディザスターはコウキの下でピクピク痙攣している.……HPも二本あるうちの一本は全損し、もう一本も半分にまで減っていた.……

 

シノン「コウキ!」

 

すると回復していたシノンとそれを守っていたユウキが駆け寄って来た!

 

コウキ「おっ!回復が終わったようだな」

 

シノン「ええ、お陰様で(ry」

 

スカーレットディザスター「「グオオオッ!!」」

 

ユウキ「わあっ!?」

 

コウキ「どああっ!!?」

 

すると突然!スカーレットディザスターが動きだし、コウキはスカーレットディザスターの身体に乗っていた為にスカーレットディザスターの身体から転げ落ちた!

 

スカーレットディザスター「「ギャアアアア!!!」」

 

コウキ「このぉ.……」

 

コウキは頭をさすりながらも手投げハンマーの鎖を掴み

 

コウキ「いい加減に.……」

 

手に力をいれ、鎖を握りしめ.……

 

コウキ「大人しくしろ!!」

 

グッ!!ピンっ!!

 

スカーレットディザスター「「ギャアアアア!!?」」

 

コウキが引っ張った為に今でも引っ掛かっていた手投げハンマーについた鎖に引っ張られスカーレットディザスターは体勢を崩す.……が!

 

スカーレットディザスター「「ギャアアアア!!!」」

 

コウキ「くっ.……!!」

 

ピシッピシッ!!

 

スカーレットディザスターも負けじに翼に力をいれ、 後ろへと飛び上がろうとし、元々力ではスカーレットディザスターに負けるため、どんどん逆に引っ張られていき、手投げハンマーのアンカーは徐々にだが引っ張られていく.……

 

コウキ「ユウキ手伝え!!」

 

ユウキ「うっ、うん!」

 

コウキに言われ手伝うもそれでも引っ張られるスピードが少し落ちただけでそれでも引っ張られる.……が!

 

コウキ「この辺りでいいか?」

 

シノン「ええ、その辺りよ」

 

コウキの言葉に答えるシノンは弓をスカーレットディザスターに向け、矢をソードスキル発動時の光で光っていた!!

 

コウキ「その場所が一番.……」

 

シノン「矢の連射に最も効果的な.……」

 

シノン・コウキ「「角度ッ!!(だぁ!!)」」

 

シノン「ヤッアアアア!!!」

 

シノンは弓ソードスキル5連撃・ヘイル・バレットを.……次々と放たれる光の矢をスカーレットディザスターの頭部に向け放つ!!

 

ザクッ!!

 

スカーレットディザスター「「ギャアアアア!!?」」

 

そして最後に放たれた矢がスカーレットディザスターの右目を居ぬいた!スカーレットディザスターは体勢崩して落ちていく.……その先には!

 

コウキ「今度はこちらの片手棍の……」

 

片手棍・リザードンハンマー+10を両手で握りしめて、力を溜めるように姿勢を低くしていた……そして!!

 

コウキ「叩き込みやすい角度だぁ!!」

 

ドッコッン!!

 

スカーレットディザスターの後頭部にアッパーのように片手棍を振り上げるコウキ!重々しい音をたてて少し頭部のところだけ少し浮く……そこで!

 

コウキ「最後は譲るぜ……ユウキ!!」

 

ユウキ「任っかせてぇえええ!!」

 

ユウキがソードスキル・ヴォーパル・ストライクで突っ込み、スカーレットディザスターの頭と首の境目に貫いて……スカーレットディザスターの頭を切り飛ばした!

 

スカーレットディザスターの頭が落ちてくるのと身体が倒れるのをほぼ同時でポリゴンとなって砕けちった……

 

ユウキ「ふぅ……やっ……やったぁ……!」カチャ、パタリ

 

降り立ち、剣を鞘に戻したユウキはそのまま後ろへ倒れこんだ……

 

コウキ「さ、さすがに……無理な動きを何度もしたからつ、疲れたぁ~」

 

カチャン!!ドカッ!

 

剣を放して、それが大きな音をたてるが無視し胡座をかいた。

 

シノン「コウキ……」

 

すると少し疲労気味ではあるがちゃんと歩いてくるシノンがこっちへと来る……

 

コウキ「シノンか……よかった……ユウキと一緒に全力でこっちに戻ってくるときにもし助けるのが間に合わなかったら……って……もうあんなことは……」

 

シノン「コウキ……コウキは私のことを守ってくれるんでしょ?」

 

コウキ「シノン……そうだな……『アイツ』との約束もあるしな……」

 

シノン「……前から気になっていたけど『アイツ』って誰なの?」

 

ユウキ「あっ!ボクも聞きたい!」

 

すると倒れていたユウキが匍匐前進でこっちに来た。

 

コウキ「……あまり話せないけど.……『アイツ』ってのは俺の『幼なじみ』だ」

 

ユウキ「幼なじみ?」

 

コウキ「ああ.……名前は『早乙女・零崋(さおとめ・れいか)』って名前の女の子……俺はそいつとは『レイ』って呼び捨てしていたんだけどな」

 

ユウキ「.…….……」

 

コウキ「レイとは昔は近所だったが.……俺の親の都合で引っ越しちゃって.……今は夏休みとか冬休みで実家に帰るときぐらいでしか会わないような関係だった.……」

 

シノン「……仲がよかったの?」

 

コウキ「よかった……っと思う……そしてそんなあるとき、レイにある約束して……約束した直後にそれを守れなかった……守りきれなかった……自分で約束しておいてな……」

 

ユウキ「……まさか亡くなったの?」

 

コウキ「いやいやいや!?生きてるよ!?……けど約束は守れなかった……簡単そうで……重い約束を……」

 

シノン「……コウキ」

 

コウキ「……それからあるときまた約束した……そしてそれを、またその約束を守る……守るんだ……」

 

シノン「……コウキ……その約束がどんなのか分からないけど.……それでも私を守ってくれてる!この前も今も!」

 

ユウキ「ボクだって最初に会ったときも守ってくれたし、それからも守ってくれた!!.……だから」

 

シノン「そんなに.……自分を責めないで.……」

 

ユウキ「ボクたちも力になるから.……ね?」

 

コウキ「二人とも.……ありがとう」

 

シノン「.……コウキ、ユウキ、あのね.……前にコウキが私を守るって本気で約束してくれた.……そしてユウキは力になるって言ってくれた.……だから私は信じられた、二人ともここに戻ってくることを、諦めないで立ち向かえた、だから間に合ったのは二人のおかげだと思ってる」

 

ユウキ「シノン……」

 

コウキ「……」

 

シノン「ねえ……二人とも」

 

ユウキ「え?」

 

コウキ「なんだ?」

 

シノン「私は自分の力でこの世界を生き抜いてみせる……それはこの世界に来たときからずっと変わらないわ……でも……もし……もしも私がまた危険な目にあったら……そのときは今みたいに……助けに来てくれる?」

 

コウキ「……ああ!」

 

ユウキ「もちろんだよ!!」

 

コウキ「アイツとの……レイとの約束を守るためにも……シノン、君のことを守るよ、絶対に……」

 

その会話を最後にダンジョンから出ていった……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今、老人NPCが住んでいる家へと向かっている途中……

 

シノン「……いろいろと大変だったけど、このアミュレットをおじいさんに渡せばクエスト終了ね」

 

ユウキ「ほんと、大変だったねぇ~」

 

コウキ「だな……あれ?そういえば俺、じいさんにワ○オ扱いされ、ダンジョンではミミックに計6回噛まれ、ボウガンも破損するは折角手に入れたアミュレットをやり直しってことで手離すことになって……これまで一番不幸なんじゃね!!?」

 

ユウキ「あっーー……ドンマイ」

 

コウキ「ちきしょーー!!!ユウキは宝箱で良いの当たってるし、シノンはそれに加えこの高難度クエストだからきっと強力なスキルが貰えそうだし……俺だけ不幸にもほどがあるだろぉーー!!」

 

シノン「……そうだとありがたいわね、攻略組の最低ラインからはもう卒業したいし」

 

ユウキ「前のフロアボスもそうだけど今回のボス相手にあれだけ戦えたからシノンはもう充分強い思うけどね?これで今以上のパワーアップをしたらいよいよゲームクリアが見えてくるね!」

 

シノン「ゲームクリア……か……ねえコウキ」

 

コウキ「グスッ……なに?」

 

シノン「そういえば、私を守るってアレ、いつまで有効なの?」

 

コウキ「……シノンが守ってもらいたいって思うときはずっと守るさ、いつまででもな」

 

シノン「……現実に戻っても?」

 

コウキ「それは……シノンが望むなら……な?」

 

ユウキ「むぅ…………」

 

コウキ(な、なんだ?ユウキが不機嫌に?それにシノンもなんか心なしか顔を赤く……)

 

シノン「……いいの?簡単にそんなこと言っちゃって」

 

コウキ「簡単に言ったつもりはないさ、それがあの約束への決意だし……シノンは大切な……友達……そして仲間だからな」

 

シノン「友達……仲間、ね……ちょっとこっちに来なさい」

 

コウキ「へっ?ちょな!?」

 

次の瞬間!!

 

チュ!

 

コウキのほっぺにシノンがキスをした!!

 

ユウキ「あああ!!?」

 

コウキ「………………ヘアッ!!?」

 

シノン「……お礼がまだだったから、言っておくけど、私ずっと守られてばかりのつもりはないから」

 

コウキ「くぁwせdrftgyふじこlp!?」

 

シノン「でも…………守ってくれるのは嬉しかった……っていつまで口をパクパク魚みたい開け閉めしているのよ」

 

コウキ(こ、これは……あ、あれだ……我が世の春が来たァ!!)

 

ユウキ「コウキ……」

 

コウキ「」ビクッ!!

 

コウキはギギギ、と機械みたいな音が出てるんじゃないだろうか?そんな感じに首を後ろへと振り返えて見るとそこには……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

黒紫色の鬼がいた

 

ユウキ→(#※言※#)

 

コウキ「え……ぅ……」

 

コウキ(あっ……オワった……)(゜ω゜)

 

悟りを開いたコウキに最終通告言い渡すユウキ……それは

 

ユウキ「コウキ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

死んで」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ズバッ!!ズバッズバッ!!ズッバァーーン!!!

 

ギィニョアアアアアアアア!!!!!!

 

この日コウキはこう語った……「今まで……どんな……それこそあのアルベリヒなんかよりも速く切り刻まれた」っとその日のコウキはモザイクのかかった姿ゴミと化した




コウキ……いいやつだったのに……w(ゲスの涙)

次回はどうなるのか?お楽しみに!!

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