ソードアート・オンライン ・ホロウフラグメント・蒼の竜剣士と紫の少女の出会い [改稿中]   作:恋愛紳士

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今回はシノンイベント、今回でまたシノンとの関係が進展するコウキに焼きもちするユウキ……波乱に満ちた今回の話……コウキはどうなる?(まぁ無事ですまないのは確かだな(笑))

ではどうぞ!!


蒼の竜剣士と翠の射手(前編)

前回のあらすじ、ボスモンスター「グオオ……(あ、顎がああ……(´;ω;`))」

 

今回の話はキリトとユイちゃんとの例のオブジェクトを調べに行ってから数日後、ホロウエリアから帰ってきてからことだった……

 

エギルの店

 

カランカラン!

 

コウキ「ただいまぁ~……今日も疲れたぁ~……」

 

クライン「……おうコウキにユウキちゃん……おかえり」

 

ユウキ「あれ?クラインどうしたの?そんな不景気な顔して?」

 

コウキ「どうしたの?女にでもフラれたか?w」

 

クライン「違げぇわ!……たくっ、まぁ聞いてくれや」

 

コウキたちはエギルに飲み物の注文してからクラインのいるテーブル席に座る。

 

クライン「で、話ってのわよ、86層にいる老人のNPCが攻撃スキルの習得クエストをくれそうだって情報を買ったんだよ」

 

コウキ「……で、習得出来たものの、あまりに使えないスキルだったからプンスカしてたのか?」

 

ユウキ「どんなスキルだったの?ソードスキル?それとも武器の上級スキル?」

 

クライン「いや違げぇんだよ、まぁ聞け、それでその老人のとこに行ったわけだ、そしたら延々長話を聞かされたあげくクエストなんて起動しやしねぇ、とんだ無駄金を使っちまったぜ」

 

コウキ「ふむ……」

 

ユウキ「あっはは、たいへんだったんだね」

 

クライン「まったくだよ、たくっ……」

 

コウキ「なぁクライン、それって起動条件がなにか足りないってオチじゃないよな?それに長話ってどんな内容だったんだ?」

 

クライン「そのじいさんの若い頃の武勇伝だよ、長すぎてあまり覚えてねーけど……」

 

ユウキ「へっー!なんだか面白そう♪」

 

クライン「そうかぁ?……確か飛んでいるドラゴンの目をつぶしたとか、川向こうの扇を一撃で射落としたとか、そんな話だったかな」

 

コウキ「ふむふむ……あれ?」

 

クライン「どうした……ってん?よく考えると、遠くの物攻撃した話ばっかりだったな、ってことは投擲スキル系のクエストなのか?」

 

コウキ「それは俺も思ったけど……でも投擲スキルなんて俺や兄貴も入れていくらでもいるのに……まだクエストクリアどころか起動したって話も出てないんだろ?」

 

クライン「ああ、出てないな」

 

コウキ(だとすると……やはり……)

 

クライン「お、コウキおめぇなんか心当たりあんのか?」

 

コウキ「……すまない、俺も確証はない……とりあえず確証を得る為にも明日その老人のところに行ってみるさ」

 

クライン「おう、なんか分かったことがあれば聞かせてくれや」

 

コウキ「ああ、……じゃあ俺1度部屋にもどるわ、またな」

 

クライン「ああ、またな」

 

ユウキ「あっ……またね……」

 

コウキ(俺の考えが正しければこれは……夜訪ねてみるか)

 

コウキはそのまま部屋へと戻って行った……

 

ユウキ「…………」

 

クライン「ど、どうしたんだユウキちゃん?今度はユウキちゃんが難しい顔して?」

 

ユウキ「いやぁ……次にコウキがしそうなことが分かってね……まったく、ボクにも言ってくれてもいいのにコウキは……」ブツブツ……

 

クライン「…………とりあえずコウキのやろう爆発しろ」

 

………………

 

コウキ「!?なんかゾクッとした!?」

 

……そして夜……………

 

シノンの部屋

 

コンコン!

 

シノン「だれ?」

 

コウキ「俺だ」

 

シノン「コウキ?」

 

コウキ「ちょっと話があるんだ、入っていいか?」

 

シノン「どうぞ」

 

ガチャ!

 

コウキ「お邪魔します」

 

シノン「こんな時間に話ってなんなの?今後の訓練の打ち合わせ?」

 

コウキ「いや違うんだ、まぁこれから話すから」

 

コウキはクラインと話した内容と自分の推測をそのままシノンに話した……

 

コウキ「……ってわけなんだ……」

 

シノン「なるほどね……」

 

コウキ「ってなわけで、明日一緒にその場所へ行ってみないか?」

 

シノン「いいわよ」

 

コウキ「……いいのか?自分で言っておいてなんだけど他に予定とかあったんじゃないのか?」

 

シノン「別にこれといって予定はないわよ、それにその老人の話がわたしの射撃スキルに関係している、かも知れない話が興味がある」

 

コウキ「……わかった、じゃあ今日は武器の手入れしておいて、明日は消耗品の補充してからそこへ向かおう」

 

シノン「そうね」

 

コウキ「じゃあ俺はこれで」

 

シノン「ええ、おやすみ」

 

コウキ「ああ、おやすみ」

 

そう言ってコウキは部屋から出ていった……

 

シノン「……これでコウキの話が本当なら……わたしはもっと強くなれる……頑張らなきゃ」

 

そう言って拳を強く握りしめる……気持ちを引き締めるように……

 

………………

 

エギルの店・廊下

 

コウキ「さて、俺も出来るだけの準備をして置かなきゃな」

 

コソコソ……

 

コウキ「ん?」

 

コウキが振り向いたが、そこには誰もいない……だが見たときには人の髪の先が見えた……それは……

 

コウキ「今のは……ユウキか?こんな時間になにやってんだ?……まぁいいか」

 

コウキは気にせずそのまま部屋へと戻って行った……

 

ユウキ「………………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌朝…………

 

コウキ「よし、では行くか」

 

シノン「ええ」

 

???「ちょっと待った!!」

 

コウキ・シノン「「えっ?」」

 

コウキとシノンの二人でいざ出掛けようっとしたとき、誰かが声をかけてきた、それは……

 

シノン「ユウキ?」

 

ユウキ「…………」

 

コウキ「どうした?見送りか?」

 

ユウキ「……コウキたちは例の老人NPCのところへ行くんでしょ?」

 

コウキ「?ああ……昨日言った通りにな、シノンはそのための……」

 

ユウキ「分かってる、けどもう一人ぐらい手伝いいてもいいんじゃない?」

 

シノン「……つまり手伝ってくれるの?」

 

ユウキ「うん……まぁね……」

 

シノン「……ありがとう」

 

コウキ「けどなぁ……無駄骨になるかも知れないぞ?それでもいいのか?」

 

ユウキ「別にいいよ」

 

コウキ「……ハァ……分かったよ、一緒に行こう」

 

ユウキ「!うん!」

 

そして3人一緒にエギルの店から出ていった……

 

ユウキ(仲間外れなんてさせないよぉ~だ!)

 

コウキ(やれやれ……さっきまでのユウキはまるで友達同士が内緒話していて、それを見た子供が拗ねてるような感じだな……あっ子供だった)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第86層テラフィル

 

コウキ「ここだよな……あっいたいた!あのじいさんだな」

 

シノン「ここが例の……」

 

あれから補充品を揃え、すぐさま86層へと向かい……着いた後は例の老人NPCを捜し……今見つけたところである……

 

ユウキ「じゃあシノン、さっそく」

 

シノン「ええ……こんにちは、おじいさん」

 

老人NPC「おやすまんのう郵便屋さん、それでわし宛の荷物はどこにあるんじゃ?」

 

シノン「は?あの……」

 

コウキ(うわぁ……このNPC、耄碌(もうろく)じいさん設定かよ……めんどくさいなぁ……)

 

ユウキ「いえあのおじいさん、ボクたちは」

 

老人NPC「郵便屋さんじゃなかったかの?じゃあ、お前さんはパン屋のマリオの子か、大きくなったのう」

 

コウキ「おいおいじいさん、マリオはパン屋さんじゃあなくて配管工だよ?w」

 

ユウキ「ちょ」

 

老人NPC「ああ?そうじゃたけ?」

 

コウキ「そうだよw……それでこの緑のほうはル○ージで、紫のほうはワル○ージだよwww」

 

シノン「ちょ、ちょっとあんたねぇ!!」

 

老人NPC「おーおー!思い出したわい、よく二人で鬼ごっこしてたのぉ……いつも緑は逃げて紫が追いかけていたわい」

 

コウキ「なんで知ってんだよ……」

 

ユウキ「コウキ……」

 

コウキ「ん?」

 

振り向くと二人は肩を震わせ顔を地面に向けていた……

 

コウキ「…………(汗)」

 

シノン「……ちゃんと……自己紹介……」

 

コウキ「ご、ごめ(ry」

 

ユウキ・シノン「「してよ!!(しなさい!!)」」

 

ドゴン!!

 

コウキ「ヒヤフイイイイ!!?」

 

ユウキとシノンの二人同時のジャンピングアッパーを貰ったコウキはそのまま上へぶっ飛んでいった……

 

老人NPC「けっ、きたねぇ花火じゃわい」

 

………………………………

 

老人NPC「そうじゃ、お主らにはまだ話してなかったの、あれは30年前じゃたか村の勇士として名を馳せておったわしが……」

 

コウキ「やっと話が聞ける……」

 

シノン「ねぇ……」

 

コウキ「なんだよ」

 

ユウキ「その目で見える?」

 

コウキ→(#ω#)

 

コウキ「今は話を聞くだけだから大丈夫……」

 

シノン「そ、そう……」

 

コウキ「それよりこれから長話になるから気をしっかり持てよ」

 

ユウキ「うん!」

 

シノン「……RPGって面倒くさいのね」

 

コウキ「まぁまぁ……あっ、じいさん、お茶と茶菓子出すから少し待ってくれ」

 

老人NPC「おお!ありがとうなワ○オ」

 

コウキ「誰が下品なオナラ出してニンニク食べて悪のヒーローに変身する中年腹オヤジだ!?」

 

ユウキ・シノン「「ぷっくく……!」」

 

コウキ「そこ!笑うなよ!?」

 

……二時間後…………

 

老人NPC「……で、わしの放った矢がぷつりと右目に……と、どこまで話したかの?」

 

コウキ「じいさんの放った矢が飛んでいるドラゴンの右目を居抜くところですよ」

 

老人NPC「そうじゃたか?まぁええ、こんな話をいくら聞かせようともわしの技が伝わることはないからの、わしのスキルを受け継ぐには試練の中で己を磨く必要があるのじゃ」

 

ユウキ「おっ!」

 

老人NPC「そう、おぬしは、この層のダンジョンに封じられている《試練のアミュレット》を取ってこなければならん、この《鍵》で《封印の扉》は開く、アミュレットを手にしたら、またここへ戻ってくるがよいぞ」

 

シノン「……えっと、うまくいった?」

 

コウキ「ああ!クエスト起動を確認!やっぱり射撃スキルを漏っていることが起動条件だったんだ」

 

シノン「ってことは、要するにこれって射撃スキルが強くなるクエストなのよね?」

 

コウキ「ああ、多分射撃系の上級スキルか、もしくは新しいソードスキルかもしれない、でも間違いなく射撃強化クエストなのは間違いないれ」

 

ユウキ「すごい!やったねシノン!」

 

シノン「ええ!退屈な話をずっと聞いていた甲斐があったわねっ!」

 

コウキ「えぇ?けっこう興味深かったけどなぁ……」

 

互いに喜び合う二人に微笑みながらもコウキは気を引き締める!

 

コウキ「二人とも、喜びのはそれぐらいにして……これから俺達はクエストダンジョンに向かう、この層のクエストダンジョンは北にあるからそこへ向かう!準備はいいな?」

 

シノン「ええ!」

 

ユウキ「オッケー!」

 

コウキ「じゃあ……行くとしますか!」

 

みんな「「「おおお!!」」」

 

そして3人は迷宮区へと足を進めた……




次回、後編を楽しみにお待ちしてください!

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