ソードアート・オンライン ・ホロウフラグメント・蒼の竜剣士と紫の少女の出会い [改稿中]   作:恋愛紳士

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相性占いで人との関係は変わるのか?

前回のあらすじ、ジョ○ョ祭り

 

これはアルベリヒの件から帰ってきたあとのお話……

 

エギルの店

 

カランカラン!

 

ユウキ「ただいまぁ~」

 

ハンク「ふぅ~今日はいい汗をかいた……これでウマイ酒が飲めるぜぇ!」

 

キリト「こんなときでもお酒かよ……」

 

アスナ「しかも相手をボコした後にね……」

 

コウキ「諦めろ二人とも、兄貴に酒のことを忘れるなど槍が降ってくるぐらいあり得ない」

 

ハンク「ほぅ?言うじゃないか?確かにそうだな」

 

コウキ「……そこは否定するところだぞ兄貴……」

 

ユウキ「あっはは……」

 

クライン「よお!お疲れさん!」

 

コウキ「あっ、クライン」

 

するとコウキたちが帰ってきたのに気がついたクラインがこちらに来た……

 

クライン「今日は確か攻略組に入りたいって言っているギルドの団長に会いに行ったんだろ?どうだったんだ?」

 

コウキ「お帰り願った」

 

クライン「はあっ!?なんでなんだ?」

 

コウキ「兄貴が例のギルドマスターボコボコに……」

 

クライン「な、なるほどなぁ……」

 

ハンク「で、クラインよ他になにか用があるか?無いなら酒を飲みたいのだが?」

 

クライン「おお!そうだそうだ!ちょうど今、新しいイベント情報が入ってきたところだぜ!」

 

リーファ「すっごく変なイベントなんだよ」

 

コウキ「リーファ、それにみんなも」

 

クラインの話に聞きつけたのか、他のいつも面子が集まって来た!

 

リーファ「なんでも二人一組でNPCに将来のことを占ってもらうだけでアイテムがもらえるんだって」

 

ラン「しかも、その相性によってもらえるアイテムの種類が違うらしいんです」

 

コウキ「これまた珍妙なイベントが出たもん、だなぁ~」

 

キリト「それで、どんなアイテムがもらえるんだ?」

 

シリカ「相性のいいカップルにはすごくレアなアイテムが出るって話です」

 

ユイ「ぜひ、パパとママも行ってみてください、必ずレアアイテムが出るはずです!」

 

アスナ「キリト君、なんかハードル上げられちゃってるけど、どうする?行ってみる?どうせキミのことだからレアアイテムには、興味津々なんでしょ?」

 

キリト「確かに興味がないといえば嘘になるけど……」

 

アスナ「場所は中央広場の裏手でいいんだよね?じゃあキリト君、行ってみよ?」

 

そして二人は店から出ていった……

 

数分後……

 

アスナ「ただいまぁ……」

 

ユウキ「おかえり、なにをもらえた?」

 

キリト「これ」

 

ガチャン!

 

キリトが貰って来たらしい物を机に置いた、それをなにかと見ると……

 

コウキ「こいつはぁ……アニールブレード?」

 

ユウキ「知っているの?」

 

ハンク「アニールブレードってのは第1層の片手剣の中で最上級の剣、しかしだなぁ……」

 

ラン「あくまで第1層の物、今ではレアアイテムってことはないわ……」

 

ユウキ「へぇ~、そうなんだぁ……」

 

リズ「キリトとアスナの相性がよくないってこともないと思うけど……」

 

リーファ「じゃあ、今度はあたしが行ってみる、リアルに妹なんだから相性は抜群のはずだよね!」

 

アスナ「相性って、そういうことじゃないような……」

 

コウキ「それにそれだと兄貴と俺もリアルで兄弟だから相性は抜群ってことに……」

 

ユウキ「ボクたちのほうもそうだね……」

 

キリト「なにか特殊なフラグなのかもしれないしな、とにかく試してみよう」

 

そう言ってキリトとリーファは店から出ていった……

 

また数分後……

 

リーファ「ただいま……」

 

コウキ「おかえり……結果はよろしくなかったようだな」

 

キリト「ああ、転移結晶だった」

 

コウキ「……どんまいリーファ……」

 

リーファ「うぅ……」

 

シリカ「あの……」

 

キリト「どうしたシリカ?」

 

するとシリカがおずおずと手を上げて聞いてみた。

 

シリカ「あたしは、占い師に話しかける前から相性の良さをアピールしておかなきゃいけないんだと思います」

 

リズ「なるほどね……それで、どうやってアピールするのよ」

 

シリカ「そ、それは、そのだから……腕を組んでいくとか……」

 

コウキ(シリカ……あざといぞ?)

 

キリト「う、腕を組む……でもたしかにそういった判定もあるかもしれない……」

 

シリカ「そ、そうですよね!あたしは、ぜんっぜん問題ないですから!」

 

アスナ「なんか複雑なんだけど……」

 

シリカ「アスナさん!キリトさんをお借りします!」

 

そしてまた、今度はシリカと一緒にキリトは店から出ていった……

 

ユウキ「キリトもたいへんだねぇ……で?コウキなにをしているの?」

 

コウキ「いやぁ?そろそろキリトのお仕置きの準備をしないとぉ……リア充は死すべし!!」

 

ラン「やめなさい」ラン→(#・ω・)⊃゚ω゚)・:;'゚グボァ!!?←コウキ

 

( #ω#)チーン……

 

ユウキ「あわわっ……!((((;゜Д゜)))だ、大丈夫コウキ?」

 

ハンク「……馬鹿だな」グビッ

 

コウキの倒れる姿を見ながら酒を飲むハンクだった……

 

またまた数分後……

 

コウキ「で、ようやくレアアイテムらしい武器を貰って来たと?」

 

キリト「ああ……で?どうしたその顔?」

 

(#ω#)←コウキ

 

コウキ「気にするな、てか気にしないで?」(#ω#)

 

キリト「あっああ……」

 

クライン「なるほど、なるほど……イチャイチャするのが重要か」

 

キリト「今回の結果を考えると確かにそういった要素も考慮したほうがいいのかもしれないな」

 

アスナ「じゃあわたし、リベンジしてもいいかな?もっとイチャイチャすればいいってことだよね?」

 

リーファ「あたしも、もう一度挑戦するっ!今のままじゃ負けっぱなしみたいで嫌だし」

 

キリト「勝ち負けじゃあないと思うけど……」

 

クライン「じゃあ、俺もお供させてもらうぜ、どのくらいのイチャイチャでレアアイテムが出るか見定めねえとな 」

 

ユイ「それでは、みなさんで行きましょう!」

 

ハンク「……マジか?まだ飲み足りない……」

 

ラン「もう酒瓶3升飲んだでしょう?さぁ行きましょう!!」ズルズル……

 

ハンク「わ、わかったから引きずるなよ!?」

 

みんな「「「…………(汗)」」」

 

ハンクは首根っこ捕まれ、ランに引きずられながら店から出ていった……そのあとをみんなは着いていった……

 

 

……………………

 

中央広場裏手

 

アスナ「じゃあキリト君、後ろから抱きついてみて」

 

キリト「えっ……?」

 

アスナ「やって!」

 

キリト「は、はい……」

 

コウキ(キリト尻叱れているなぁ……)

 

アスナ「じゃあ……将来のことを占って欲しいんですが……」

 

辻占い師「もう告げることはありませんよ、最善と思うことを行ってください」

 

キリト「フラグ落ちか……同じ組み合わせだとダメみたいだな」

 

コウキ「だよねぇ~~」

 

アスナ「そんなぁ……」

 

クライン「じゃあ俺で試してみるのはどうだ?」

 

キリト「なるほど」

 

クライン「違う違う、お前じゃない、女子だ、女子!」

 

アスナ「ごめんなさい、わたしなんだか疲れちゃって……」

 

リーファ「あたしも……」

 

クライン「おい!俺凄く傷ついているからなそれ!」

 

ストレア「あれ?みんな、こんなところでなにしてるの?」

 

キリト「おおストレア!」

 

すると偶然通りかかったらしいストレアが声をかけてきた。

 

ユイ「実はですね……」

 

ス→(´・ω・)カクカクシカジカ\(・∀・)←ユ

 

ユイ「……とゆうことなんです」

 

ストレア「おもしろそう!あたしも入れて入れて!!」

 

コウキ「言うと思った……」

 

リズ「まあまあ、このは順番であたしにいかせてもらうわよ」

 

ストレア「うん!どんなふうにイチャイチャするの?」

 

リズ「うーん、そうねぇ……」

 

キリト「あの……あまりに無茶なのは出来ないからな……」

 

ストレア「あ、そーだ!ちょっと待ってて」

 

リズ「え?なに?」

 

タッタッタッタッ…………

 

すると突然、ストレアがどこか走って行った……

 

キリト「……それにしても、どんどんオオゴトになってきたな……」

 

コウキ「それもその中心がお前だしな……」

 

リズ「まぁ無茶はしないから安心しなさい」

 

タッタッタッタッ!

 

ストレア「お待たせ」

 

キリト「……手に持っているのは、串焼きか?」

 

ハンク(……そういえば腹へってきたな……)グッ~……

 

ストレア「そうだよ、じゃあこれをキリトに食べさせてみて」

 

リズ「どういうこと?」

 

ストレア「『あ~ん』ってやってみるの」

 

リズ「あっ、そういうこと……これぐらいならまあいいわよね」

 

キリト「だな、それじゃ……」

 

リズ「はい……あーん」

 

ストレア「今だ……!」

 

リズ「将来のことを占ってほしいんだけど……」

 

辻占い師「ふむ……これはとても珍しい運勢ですね……珍しい道がゆえに人との助け合いが大切になってくるでしょう、そんなあなた方にこれを差し上げましょう」

 

シュイン!

 

辻占い師「幸多き人生でありますように……」

 

アスナ「これって、金属素材……?」

 

リズ「うん、でも価値は高くないかな、そんなに珍しくもないし……嬉しいけど、さほどじゃないって感じ」

 

アスナ「なかなかこれってものが出ないね、……いや出たら出たで複雑なんだけど」

 

ユイ「じゃあ今度はわたしがやってみますね」

 

キリト「ユイとか?」

 

キリト(プレイヤーキャラじゃなくてもちゃんと判定されるのか?)

 

ユイ「パパ、わたしをお姫様だっこしてください」

 

キリト「あ、ああいいぞ……よっと」

 

キリトは腰を下げ、手を広げる……ユイはそれを自分の身体を預ける……そしてユイの身体を持ったら、そのまま持ち上げた……

 

ユイ「もっとギューッとしてください」

 

キリト「こうか?」

 

ユイ「はい、そうです!えっと将来のことを占ってください」

 

辻占い師「ふむ……変わった運勢ですね……ううむ……なにか大きく立ちはだかる障害があります、それを乗り越えれば永遠の築かれることでしょう……そんなあなた方にこれを差し上げましょう」

 

シュイン!

 

辻占い師「実りの多い生涯を送れますように……」

 

キリト「おお、ちゃんともらえたな」

 

ユイ「これは回廊結晶ですね」

 

コウキ「リーファの転移結晶よりワンランク上って感じか」

 

キリト「これはこれでありがたいなレアアイテムではないけど」

 

ユイ「残念です……」

 

アスナ「いいのよユイちゃんたぶんパパに問題があるんだから、そうじゃないと説明がつかないもんね?」

 

キリト「そう言われても……」

 

コウキ「てかあれだろ、ずっと男がキリトのままでやっているから中々表だった成果が出せなくなっているんじゃあないか?」

 

ハンク「……あるかもな」

 

ラン「……なら一度私とハンクさんでやってみましょうか?」

 

ハンク「えっ?なんで俺が?」

 

コウキ「いいからやれよ兄貴」

 

ハンク「……わかったよ、やればいいんだろやれば」

 

ラン「……こほん、それでは……将来のこと占って欲しいんですが……」

 

辻占い師「ほうこれは……中々面白い運勢ですね……ですけどこのまま悪いほうの状況になっていくでしょう」

 

ラン「……」

 

辻占い師「しかし今の状況を改変すれぱ素敵な未来が訪れるでしょう……そんなあなた方にこれを差し上げましょう」

 

シュイン!

 

辻占い師「暖かき未来が訪れますように……」

 

ラン「これは……箱?」

 

ハンク「中になにが?ちょっと見せてくれ」

 

ラン「は、はい」

 

ランは箱をハンクに手渡した……

 

ハンク「どれどれ………………!?」

 

するとハンクが箱の蓋をずらして中を見たとたんに身体を硬直した!!

 

ラン「どうしたんです?いったいなにが入って……?」

 

ハンク「これは俺が預かる、異論は聞かん!!」

 

コウキ「ど、どしたの?」

 

ハンク「これは見せちゃいけないものだ……特にお嬢には」

 

ラン「???」

 

ちなみに、その箱の中身には……

 

荒縄、ロウソク、ムチ、ボンテージなどなど、所謂S・Mプレイ道具満載だった!!

 

ハンク(いったいどうしてこんなのが占いで手に入るんだ!!?バカか!?)

 

ストレア「次はシノン!」

 

シノン「……ねえコウキ」

 

コウキ「ん?どしたの?」

 

シノン「私と占いやってみない?」

 

コウキ「……えっ?へっ?なして?」

 

シノン「私とじゃあ……嫌?」

 

コウキ「うっ……別に嫌とゆうわけじゃあ……」

 

コウキ(……シノンのやつ……いったいなぜ?)

 

ユウキ「むぅ……」

 

シノンの突然の誘いに裏でもあるんじゃないかと勘繰るコウキ……そんなコウキを見かねたのか、シノンは話を続けた。

 

シノン「けど、あらかじめ断っておくけど、イチャイチャとかそういうのはいらないから」

 

コウキ「……だろうな」

 

シノン「けど……手くらい繋ぐのは問題ないわよ」

 

コウキ「ラジャッス」

 

ギュ……

 

シノン「ん……」

 

ユウキ「むぅ~~……!」

 

コウキ「…………(汗)そ、それじゃあ」

 

シノン「ええ……将来のことを占ってほしいんだけど」

 

辻占い師「ふむ……様々なことが心の持ちようで変わっていくようです、しかし逆に気持ち次第で悪いほうに転がる可能性もあれば良い方向に向かう可能性もあるかも知れません、そんなあなた方にはこれを差し上げましょう」

 

シュイン!

 

辻占い師「光差す未来を迎えられますように」

 

シノン「これって、イーボン・ダガー?」

 

コウキ「いや、違うようだ……『マーキュリーダガー』って奴だな」

 

キリト「あっ、それ前に店で見かけたぞ」

 

シノン「みんなと同じで、さほどじゃないって感じね……」

 

コウキ「まぁ今使っている短剣よりかはマシだから使って損はないな」

 

シノン「……それもそうね……」

 

ユウキ「…………」

 

コウキ「……どうした、ユウキ?」

 

ユウキ「……別に……」

 

コウキ(なんかへそ曲げているな……仕方ない)

 

コウキ「……ハァ……なぁユウキ」

 

ユウキ「……なに?」

 

コウキ「俺とユウキでやってみるか?」

 

ユウキ「……えっ!?」

 

「本当に!?」っと言わんばかりのユウキの驚き様に苦笑するコウキ……

 

コウキ「俺とユウキでやってみてどんなのが出でくるか気になるしな」

 

ユウキ「……まぁ……だよねぇ~」

 

コウキ「どうした?」

 

ユウキ「なんでもな~い、じゃあ早速やってみよう?」

 

コウキ「あ、ああ……(なにがだよねなんだ?)」

 

……………………

 

コウキ「それでユウキよ」

 

ユウキ「なに?」

 

コウキ「さっきからキリトたちがやっているイチャコラ、あれも俺たちでやるのか?」

 

ユウキ「っ///……」

 

コウキ「別に俺は……その……やってもいいが……ユウキが嫌なら……」

 

ユウキ「い、嫌じゃあないよ!!」

 

コウキ「ユ、ユウキ?」

 

ユウキ「っ///だっ、だってほら!レアアイテムの為ならこ、このぐらいど、どうってことないよ!!」

 

コウキ「わ、わかった!わかったから少し落ち着けってなっ?」

 

ユウキ「はっ!ご、ごめん……」

 

コウキ「いやいいけど……でどうする?手を握る?腕を組む?」

 

ユウキ「ん~……あのねコウキ、無理なお願いなんだけど……」

 

コウキ「なんだ?」

 

ユウキ「…………ユ」

 

コウキ「ユ?」

 

ユウキ「ユイちゃんと同じ……お姫様だっこして貰えない……かな?(カァ……///)」

 

コウキ「………………………………ヘヤァ!!?」

 

ユウキの発言に驚きを隠せないコウキにどんどん顔を赤くなるユウキ……

 

コウキ「…………(呆然)」

 

ユウキ「や、やっぱり駄目だよね!!ごめん!!変なこと言って!!」

 

コウキ「い、いやいいぞ?」

 

ユウキ「……えっ?」

 

コウキ「いやだからいいぞって、言ったんだ」

 

ユウキ「ほ、本当に!?」

 

コウキ「いや、ユウキが言い出しただろ?」

 

ユウキ「だ、だよね……じゃあお願いいたします……」

 

コウキ「……おう……」

 

コウキは先程キリトがやったように、腰を下げ、両手を広げる……ユウキはそれを自分の身体を預ける……そしてユウキの身体を持ったら、そのまま持ち上げた……

 

ユウキ「お、重くない?」

 

コウキ「……いやちょうどいいぐらいだから大丈夫……」

 

ユウキ「そ、そう?」

 

コウキ・ユウキ「「//////」」

 

みんな(クライン除く)「「ニヤニヤニヤ(゜∀゜)」」

 

コウキ(ハッ!?)

 

自分の後ろの気配を感じたコウキは一気に冷や汗をかいた……特に……

 

クライン「コウキの奴羨ましいな……(血涙を流しながら……)畜生!!」

 

ガンガンガンガン!!(壁パンする音)

 

コウキ「…………(汗)」

 

クラインの様子にコウキは焦りながらも事を進めようとする!

 

コウキ「じゃあ……やるか?」

 

ユウキ「えっ?あっ!うん……」

 

コウキはユウキをお姫様だっこしたまま占い師に近づく……

 

ユウキ「あの……ボクたちの将来を占ってほしいんですが」

 

辻占い師「ふむ……これは……」

 

占い師はなにか考えこんで……やがて答える……

 

辻占い師「どうやらあなた方は数奇な運命で繋がっているようです……」

 

コウキ「数奇な……運命?」

 

辻占い師「これからの人生、さまざまな痛みが伴うかも知れません……しかしそれを臆していけません、しっかり見据えて、耐え抜けば、やがて明るい未来が訪れるでしょう」

 

ユウキ「明るい……未来」

 

コウキ「…………」

 

辻占い師「そんなあなた方にこれを差し上げます」

 

シュイン!

 

辻占い師「心の光で満ちた未来が訪れますように……」

 

占いを終えたあと、すぐにユウキを下ろした……

 

ユウキ「……余り良いこと言われなかったけど、まぁ「明るい未来が訪れる」って言っていたから良かったのかな?……どうしたのコウキ?」

 

コウキ「いや……占い師に貰った物がさ……(汗)」

 

コウキは振り向き、手に持っている、占い師から渡された物を見せた……

 

それは長大な物で色は白、しかし表面には黒文字で「なんでやねん!!」っと書かれており、握る場所には布が巻かせれていて握りやすくしてある……そのバット程の長さもつ正体が……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

超巨大ハリセンだった

 

ユウキ「…………えええ……?」

 

コウキ「……なんで今まで武器とかアイテムだったのに……いやこれも武器……なのか?」

 

クライン「だっははは!!コ、コウキおめぇ変なの当たってやんの!!」

 

(#^ω^)ピキピキ‼

 

クラインがこちらに指差しながら爆笑するのを見てコウキの起こした行動は!!

 

ドン!!

 

コウキ「変なので……」

 

クライン「へっ?」

 

コウキ「悪かったな!!!」

 

バッシィーーン!!!

 

クライン「!!?イイテェェェェェェ!!?」

 

コウキがクラインの背中に目掛けてフルスイングで叩き込んだ!!

 

クライン「痛ってててて!!?超ってえええ!!?」

 

コウキ「うな大袈裟な……」

 

クライン「いや!マジで痛い!まるで本物で叩かれた感じだった……」

 

リズ「……まさか、ちょっとコウキそれ貸して」

 

コウキ「あっ、ああ……」

 

コウキはハリセンをリズに渡した、リズはそれを鑑定スキルで調べる……すると!

 

リズ「……なるほどね……」

 

コウキ「なにか分かったのか?」

 

リズ「まずこれは片手棍の1種で名前が『名人棍・ツッコミダマシイ』」

 

コウキ「……まんまやん」

 

リズ「で、一番の特徴は、「圏内での使用の場合のみ、叩くことにより現実と同等の痛みが生じます」……だって」

 

ユウキ「……えっ?なにこの地味なレア装備?」

 

コウキ「まさか占い師が言っていた「さまざまな痛みが伴う」ってこれのこと?」

 

ユウキ「ま、まさかぁ?……まさかだよね?」

 

ストレア「まぁそれは置いといて、次で最後、あたしねー」

 

コウキ「お、おう……」

 

ストレア「イチャイチャだよね?任せてよキリト!」

 

キリト「お前が一番怖いんだけど……具体的にどうイチャイチャするつもりだ?」

 

コウキ(確かに……ストレアがなにをしでかすかが怖い……)

 

ストレア「んっとね、ギューッと抱きついてあとはキスかな?」

 

キリト「キスッ!?」

 

アスナ「ちょ、ちょっと!ダメに決まっているでしょ!!」

 

ストレア「え~……じゃあ、抱きつくだけにする」

 

アスナ「まあ、それくらいなら……で、でも今回だけ!今回だけだからね!」

 

コウキ「そう言って数度やることになるのがキリトなんだよなぁ……」

 

ユウキ「た、確かに……」

 

ストレア「ふふ、じゃあキリト、ギューッ!!」

 

キリト「うわぁ!?」

 

ストレア「キリト、もうちょっとこっちに来てよ」

 

キリト(胸が腕に当たって……というか埋もれてっ!)

 

コウキ「………………」スッ

 

ブン!ブン!ブン!ブン!

 

キリト(ヒイィ!?コウキが無言でハリセンを素振りしてるぅ!!?)

 

ストレア「よーし!将来のこと占って!」

 

辻占い師「ふむ……不思議な運勢をお持ちです暗雲が漂う未来が見えます……前途多難なようですね」

 

ストレア「えー……」

 

辻占い師「そんなあなた方にはこれを差し上げましょう」

 

シュイン!

 

辻占い師「明るい未来を切り拓けますように」

 

ストレア「えっと、これは……」

 

キリト「アニールブレード……アスナと一緒だな」

 

ストレア「アスナと同じ?だったら結婚できるくらいの相性ってこと?」

 

キリト「いや、これはもうただのランダムだろうな……クライン、試しに俺とやってみないか?」

 

クライン「なんでヤロウと……ってまあいいか、これでレアアイテムがでりゃそれはそれで笑い話にもなるしな、しかしこんだけ女子がいておめえととはなあ……えっと……イチャイチャする必要はねえんだよな」

 

キリト「当然だ……将来のことを占ってくれ」

 

辻占い師「ふむ……こ、これは!」

 

コウキ「えっ?なに?なに!?」

 

突然の占い師の様子の急変に驚くコウキ!そして占い師は答えた……

 

辻占い師「……すごいです、向かうところ敵なし、望めば全て叶うでしょう」

 

ハンク「なにその世紀末的な結果」

 

辻占い師「そんなあなた方にこれをお受け取りください」

 

シュイン!

 

クライン「これは……」

 

キリト「S級食材……」

 

クライン「驚きだな」

 

キリト「やっぱり完全にランダムみたいだな」

 

クライン「だな……ちょっとつまんねえけっかだが謎は解決したってことだ」

 

二人はそう簡単に思った……だがしかし……他のメンバーの反応は……!

 

シリカ「キリトさん……」

 

リーファ「クラインさんと……」

 

キリト「ん?」

 

リズ「仲がいいとは思ってたけどねぇ」

 

コウキ「┌(┌^o^)┐ホモぉ……」

 

ハンク「┌(┌^o^)┐ホモぉ……」

 

ユウキ「えっと……┌(┌^o^)┐ホモぉってなに?」

 

ラン「気にしたら駄目」

 

アスナ「ラ、ランダムよ!……そうよね?」

 

キリト「あ、当たり前だろ!なにを疑っているんだよ」

 

ストレア「そっかな?キリトとクラインは相性バツグンなんじゃない?」

 

ハンク「やっぱり……┌(┌^o^)┐ホモぉ……」

 

コウキ「┌(┌^o^)┐ホモぉ……」

 

ユウキ「だから┌(┌^o^)┐ホモぉってなに?」

 

ラン「だから気にしたら駄目、とりあえず見ちゃ駄目よ!」

 

クライン「おい!誤解受けるようなこと言うなって!オレ様は、そういう趣味はねぇからな!」

 

キリト「なにが笑い話になるだよ……ぜんぜん笑えないじゃないか」

 

クライン「冗談でも男同士でこのイベントはやるなって周りに伝えておかねえとな……」

 

……そうして、キリトとクラインの┌(┌^o^)┐ホモぉ疑惑を最後にその日を終えた……




おまけ

アルベリヒ自宅

チクチクチク……

このとき、アルベリヒは自分の部屋であるものを作っていた……

アルベリヒ「……よし出来た……」

アルベリヒはそれの出来映えを見て……そしてそれを壁に張り付け……そして!!

ゴスッ!ゴスッ!ゴスッ!

アルベリヒ「お、お、おのれ~~っ!!」

アルベリヒは作りたての『ハンク人形』を殴り付けた!!

アルベリヒ「この僕を舐めつくしりやがって!!」

ゴスッ!ゴスッ!ゴスッ!

アルベリヒ「他の奴等もこの僕が川に落ちたのに気にしもしなかった!許せん!!」

ゴスッ!ゴスッ!ゴスッ!

アルベリヒ「僕のっ!怒りをっっ!!思い知れ!!!」

ゴスッ!ゴスッ!ブチィッ!

すると衝撃に耐えきれなかったのか、ハンク人形の首から綿が出てきた……

アルベリヒ「はぁ、はぁ、はぁ……」

スッ、チクチクチク……

アルベリヒは少し落ち着いたようで……また針と糸を取りだし、ハンク人形を修繕した……

アルベリヒ「……よし」

ハンク人形を修繕し終えたあとはそのまま部屋から出ていった……







遅くなって申し訳ございません、思ってた以上に書くことが多くて……本当にorz

次回は早く投稿出来るよう頑張ります!次回をお楽しみに!!

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