ソードアート・オンライン ・ホロウフラグメント・蒼の竜剣士と紫の少女の出会い [改稿中]   作:恋愛紳士

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遅れてすみません!予定が重なってもうた……

さて今回は……ホロウフラグメントを書くのにずっと待っていた……この話を書くのを!!(°ω° )クワッ!!ではどうぞ!!


ザ・妹選手権!!理想の妹はなに!!

前回のあらすじ、突撃!!ストレアの部屋!!

 

今回はストレアの部屋に遊びに行った日からすぐの出来事、何気ない話から発展した出来事だった……

 

 

 

エギルの店……

 

リーファ「キリト君」

 

キリト「ん?どうした?」

 

リーファ「この新しいメニューなんだけど試してみた?」

 

キリト「チーズマフィン?俺は頼んだことないな」

 

リーファ「ふーん、じゃあ頼んでみよっかな、うちでは時々食べてたよね、マフィン」

 

キリト「ああ、そういえば」

 

リーファ「SAOの料理って現実とは結構かけ離れた味がしたりするから、どうしようかなぁ……」

 

キリト「マズかったらマズかったで面白いから試してみろって」

 

リーファ「なによそれ!!マズかったらキリト君の料理と交換ね!」

 

キリト「なんでそうなるんだよ」

 

……………………

 

ユイ「リーファさんとパパは本当に仲がいいんですね」

 

兄妹の微笑ましい光景を見てたいつものメンツ……ユイはキリトとリーファを見てそう言った。

 

リーファ「え?そ、そうかな……?」

 

キリト「ま……まあ、確かに向こうにいたときよりはそういうところがあるかもだけど……」

 

アスナ「ふたりだけの気安い距離感があるよね」

 

リズ「うんうん、キリトが一番打ち解けてるのってやっぱりリーファなのよね」

 

キリト「まあ、一緒に生まれ育った兄妹だからな」

 

ユウキ「けど同じ性別同士で兄弟だと」チラッ

 

……………………

 

コウキ「ふぅ……やっぱり静かにゆっくりしているときは紅茶が一番だな……」

 

ドガッ!

 

すると突然、コウキのとなりの席に音を立てながらイスに座るハンク

 

ハンク「おいエギル、紅茶割りお酒とかあるか?」

 

エギル「ああ、あるぞ」

 

ハンク「じゃあひとつくれ」

 

エギル「あいよ、少し待ってな」

 

コウキ「……」

 

ハンク「ん?ああ、なんだ愚弟か」

 

コウキ「…………静かにお茶してたのに音を出すわ、朝から酒を飲むわ、紅茶割りなんて不愉快なものを飲もうとするわ、挨拶が「ああ、なんだ愚弟か」だ?」

 

ハンク「ああん?」

 

コウキ「こんな、兄をもった俺はなんとも……ハァ……」

 

ハンク「おい」

 

コウキ「……なんだよ」

 

ハンク「文句言うなら真っ正面で言えや?愚痴を聞きに来たんじゃあねぇぞ?」

 

コウキ「真っ正面で言ったら言ったでめんどくさいし、今話している時点でもめんどくさい……」

 

ハンク「……めんどくさいがり屋が」ボソッ

 

ぷちっ

 

コウキ「お前が言うかああああ!!」

 

そう言って殴りかかるコウキ!!だが!!

 

ヒュ

 

ハンク「フン!!」

 

バキッ!!

 

コウキ「あべし!?」

 

ドンガラガシャーン!!

 

コウキのパンチを首を曲げただけで避け、そしてハンクは裏拳をコウキの顔に叩き込み、コウキはカウンターのイスを巻き込みながら吹き飛ばされた!!

 

みんな(一部を除く)「「「「(゜Д゜;)」」」」

 

エギル「……またか、ほらよ」カタッ

 

ハンク「いつものことだろ?サンキュな(クイッ)うぅん!旨すぎる!!……さて」ガタッ

 

エギルの持ってきたお酒をクイッと飲み、イスから立ち上がってコウキのほうに歩いてゆく……

 

ハンク「毎度……言ってるけどよ……おまえの敗因はたったひとつ、シンプルな答えだ……」

 

コウキ「ち、ちきしょ……う……」

 

ハンク「お前に、兄には勝てない」

 

コウキ「……俺も毎度……言ってるけどよ……セリフを混ぜる……な……ガクッ」

 

……………………

 

ユウキ「…………」

 

ラン「あれが彼らなりの兄弟として仲のよさなんでしょう?ほらケンカするほど仲がいいって」

 

リズ「いや……あれマンガかアニメのワンシーンみたいになっているけど……」

 

リーファ「あ、あっはは……」

 

シリカ「……にしてもキリトさんとリーファさんの関係……ちょっと羨ましいです……」

 

リーファ「や、やだなあみんな、兄妹っていってもいいことばかりじゃないよ?お互いにいいところも悪いところも全部筒抜けだし……」

 

コウキ「それは確かに」

 

ユウキ「うわぁ!?びっくりした!!大丈夫だった?」

 

コウキ「頑丈なのが取り柄だ」

 

ラン「しかし、お互いにいいところも悪いところも全部筒抜けってところは同意します」

 

シリカ「でも……それを差し引いても羨ましいですよ、その仲の良さは」

 

コウキ「だな」

 

ユイ「仲の良さですか……」

 

ユウキ「ユイちゃん?」

 

ユイ「それじゃあ、ためしにみんなにでパパの妹になってみたらどうでしょう?」

 

シリカ「え?」

 

コウキ「ハッ?」

 

アスナ「……それって、どういうこと?」

 

ユイ「だからリーファさん真似てパパの妹として振る舞ってみるんです」

 

ハンク「はぁ……」

 

ユイ「そうすればみんなリーファさんと同じくらいパパと仲良しになれるはずです!」

 

リズ「なるほど、要するにごっこ遊びってことね……ちょっと面白そうかも」

 

ユイ「きっと楽しいですよ、わたしもママもリズベットさんもシリカさんもシノンさんもユウキさんもランさんもみんなパパの妹です!」

 

ユウキ「え?ボクも?」

 

ラン「私もですか……」

 

ユイ「あっ!リーファさんはご指導をお願いいたします」

 

リーファ「え?あ、あたしが指導?」

 

ユイ「わたしたちはパパの妹初心者ですからちゃんと妹ができているか、ベテラン妹としてチェックしてください!」

 

ハンク「ベテラン妹ってなんだwww」

 

リーファ「う、うん……わかった」

 

コウキ「あっ!俺審査員兼実況者やるよwww盛り上がってきたwwwあっ妹は出来ないけど弟としてやろうか?www」

 

キリト「帰れ」

 

ユイ「そういうわけでお兄ちゃん、これからよろしくお願いします!」

 

アスナ「わたしも一応リアルで妹なんだけど、キリト君の妹だとどんな感じかな……」

 

ユウキ「それを言ったらボクもなんだけどね……キリトが兄なら……兄ちゃんでいいかな」

 

シリカ「キ、キリトお兄ちゃん…………ダメ!ダメです!恥ずかしすぎます!」

 

リズ「お兄ちゃん……むむむ、お兄ちゃんか……兄貴のほうが恥ずかしくないかな……」

 

ハンク「呼んだ?」

 

ラン「呼んでませんよ、……あまり普段っと変わらないようなぁ……」

 

キリト「な……なんか想像以上にむず痒いな」

 

シノン「…………」

 

コウキ「さあってそれぞれイメージが固まってきたようなので始めましょう!」

 

それそれのタイミングで始めてくださいっと言ったらトップバッターはシリカ!

 

シリカ「キリトお兄ちゃん、宿題でわからないところがあるの……とか、ど、どうでしょう?」

 

コウキ「おおっと!シリカ選手、ベタな「宿題でわからないところがあるの……教えてくれない?」を出した!!一番多く使われるのは夏休みや冬休みで宿題が多いときに使われるものだああ!!」

 

キリト「ああ、その……いいんじゃないかな」

 

コウキ「うわ、キリト審査員、閉まらない言葉!もう少しいいかたないのか!」

 

シリカ「ほんとですか?やりました!」

 

コウキ「だがシリカ選手は満足そうだ!」

 

リーファ「なるほど……あたしも向こうに戻ったらやってみよ……」

 

コウキ「ってリーファ審査員!?教える側が教わってどうするんですか!?」

 

ユイ「お兄ちゃん、今日は一緒に寝ましょう!」

 

コウキ「おおっと!ここでユイ選手が出たぁ!!ってそれはぁ……」

 

リーファ「ちょ、ちょっとユイちゃん!妹はお兄ちゃんと一緒には寝ないんだよ!」

 

キリト(前一緒に寝てたよな?)

 

ユイ「あれ、そうなんですか?」

 

リーファ「まあ、……小さい頃はそういったことをあったけど……」

 

ユウキ「あっボクもあったね!」

 

ラン「確かにあったわね……」

 

キリト「まあ、ユイは小さいからいいんじゃないか」

 

ユイ「わーい!お兄ちゃん大好きです!」

 

リーファ「ユイちゃんはパパがお兄ちゃんに変わっただけというか……」

 

ユイ「むぅ……むずかしいです……もっと妹の情報を集めなくてはいけないですね」

 

ユウキ「兄ちゃん!前に兄ちゃんが好きなものいくつかがあったから今度見に行こうよ!それでだけどボクの服も……見てくれないかな?」

 

キリト「おっ、おう……」

 

コウキ「ここでユウキ選手の登場!兄の趣味を探してあげて、さらには自分のことも兄に選ばせるなど!これはポイントが高い!!さすが甘えん坊!!」

 

ユウキ「ちょっ!コウキ!?」

 

リーファ「そうか……それならお兄ちゃんとショッピングに連れてくることも……」

 

コウキ「どうやらリーファ審査員も中々の様子だぁ!」

 

ラン「兄さん、なにか手伝えることありますか?私に出来ることならなんでも言ってくださいね?」

 

キリト「あ、ありがとう……」

 

コウキ「今度はラン選手だぁ!お兄さん想いのおしとやかなお世話好きの妹キャラを演じているぅ!!こんな妹がいたらその兄はシスコン間違いなし!!さすがお嬢!!あんな兄貴の元にいるだけある!!」

 

ラン「ちょ///コウキさん!!」カアッ……!

 

ハンク「おいこらあんな兄貴って俺のことか!」

 

コウキ「さてここらで……」

 

ハンク「あん?」

 

コウキ「ほら兄さん!いつまでベットのなかでネットしているんだ!?ベットから出て、布団を干して、洗濯物を出して、外に出なさい!!まったくこの引きこもりの兄さんは……天気がいいんだからクルと散歩してこい!いいね!?」

 

リーファ「えっ……と……コウキさん?どうゆう設定で?」

 

コウキ「限りなくキリトの生活ぷりを想像してたら……そこでの俺の立ち位置がこうなった」

 

リーファ「確かに……けど……なんかコウキさんの場合だと……」

 

シノン「……前から思ってたけど……コウキってオカンみたいなところもあるわよね」

 

リズ「確かにコウキってオカンだわね」

 

ユウキ「オカンだ」

 

ラン「オカンですね」

 

アスナ「オカンだよね」

 

ハンク「悪寒だ」

 

シリカ「オ、オカン……」

 

コウキ「誰がオカンだ。ってか悪寒って言った奴ちょっと来いや」

 

ハンク「とりまサーセンwww」

 

リズ「ちょっと兄貴!あたしという可愛い妹をほっぽって他の子にかまけてるってどういうこと?」

 

キリト「うおっ!?なんだリズか……」

 

コウキ「今度はリズ選手だぁ!!」

 

リズ「ほらほら兄貴!可愛い妹の肩揉んで、おやつをご馳走して、心を込めて!妹を可愛がれー」

 

キリト「おまえ……あのなあ……」

 

リズ「うんうん……苦しゅうない、苦しゅうない」

 

リーファ「あたし、いつもそんなふうに見えてるの……?」

 

コウキ「いや……たぶん、超わがままな妹キャラを演じてるみたいだが……最後の妹キャラじゃなくね?」

 

リズ「確かに違うわよ、ただあたしがこうしたいだけ」

 

キリト「リズが妹じゃなくてよかったよ……」

 

コウキ「こんな妹イヤや……」

 

ユイ「ダメですよ!妹になるのが目的なんですから!」

 

ユウキ「あっ、ユイちゃん」

 

ユイ「今、妹のあるべき姿の情報を集めてきました!」

 

キリト(さてはユイ……SAOのデータベースかなにかアクセスでもして調べたか?)

 

ハンク「ほう……どんなだ?」

 

ユイ「もっと素直にお兄ちゃんを好きな気持ちを表現してください!」

 

コウキ「……ほへ?」(・ω・`)?

 

リズ「お、お兄ちゃんを好き!?」

 

ユイ「妹というものは、寝坊したお兄ちゃんを起こしたり、毎朝お弁当を作ってあげたり、なにもない所で転んだりするものなんです」

 

コウキ「ユイちゃん……それは妹やない(二次元)妹や」

 

ハンク「最後なんか、ドジっ娘だしな……」

 

ラン「詳しいですね……」

 

ハンク「コウキの本知識」

 

ユウキ「コウキ?」

 

コウキ「いや、そういうジャンルを見てんじゃあなくて、そういうのも出てくる本を見てるだけだから!?」

 

ユウキ「ふ~ん……」

 

コウキ「信じてねぇ……」

 

ユイ「そして、お兄ちゃんのお嫁さんになりたいと思っているんですよ」

 

リズ「そ、そうだったの!?」

 

リーファ「ないないないないない!そんなこと!絶対ないから!!」

 

コウキ「えっ?」

 

リーファ「コウキさんも「嘘だろ」みたいな顔するのやめてください!!」

 

キリト(どんな情報にアクセスしたんだユイ!)

 

ユイ「それじゃあ、リズベットさん、もう1度頑張ってみてください!」

 

コウキ「テイク2、どうぞ~」

 

リズ「え、ええっ!?Σ(゜Д゜)……もう、しょうがないわね」

 

コウキ「www」

 

リズ「お……お兄ちゃん」

 

キリト「な、なんだ?」

 

コウキ(お、雰囲気でてきた。)

 

リズ「ごめんね、わたしが身体が弱いばっかりにお兄ちゃんに迷惑ばっかりかけて……」

 

ユウキ「!」

 

コウキ「?」

 

キリト「なんの話だよ!」

 

コウキ「どうやら病弱な妹って設定のようだけど……そうかい?」

 

リズ「そ、そうよ!……お、お兄ちゃん……もし……もしわたしが今度の誕生日を迎えられたら……その時は……」

 

ラン「そ、その時は?」

 

リズ「わたしのことお嫁さんにしてくれる?」

 

コウキ「ぶっ!!」

 

キリト「リ、リズ……」

 

リズのセリフにコウキは吹いたがキリトは役にのめり込むような声色を出した……

 

リズ「わたしたち兄妹だけど……お兄ちゃんのことが好きなんだもん……ダメ……かな?」

 

すると突然!!

 

アスナ「ダメに決まってるでしょ!なにやってんのよリズ!」

 

リズ「いや……なんかやっいるうちに楽しく鳴ったきちゃって」

 

ラン「けど凄かったですよ!まるでそういう劇を見ているかのようでした!!」

 

ユイ「リズベットさん!すばらしい妹でした!!」

 

リーファ「なんかだんだん、よくわからない展開になってきてる……」

 

コウキ「リーファよ、もとからだ。」

 

アスナ「ほら、お兄ちゃん!注文してたチーズマフィンがきたよ、食べる?」

 

キリト「ああ、ありがとう、うん!いけるなこれ」

 

アスナ「それからチーズケーキも頼んであるよ、きたら一緒に食べようね!」

 

キリト「おお!ナイスアスナ!」

 

アスナ「うふふ、お兄ちゃんはケーキに目がないもんね!今度うちでも作ってあげる!」

 

キリト「ホントか!?楽しみにしてるからな!」

 

コウキ「うわ!?めっちゃ嬉しそう……」

 

リーファ「好物で釣ってる!!みごとな妹だと思います!」

 

ハンク「……リアルでアスナはそうなのか……?」

 

アスナ「キリト君が望むならわたしはこれからずっと妹になってもいいよ」

 

キリト「それは恥ずかしいからやめてくれ……」

 

コウキ「おい、イチャコラするなゴラァ!」(°Д°#)

 

シノン「……………………」

 

ユイ「さあ、残るはシノンさんだけですよ!勇気を出して、妹になってください!」

 

ハンク「…………」スッ……ユ→(・ω・`)))ヽ(・∀・)←ハ

 

コウキ「いや、そのユウキじゃあないから」

 

シノン「……やっぱり……私もやるのね……」

 

コウキ「アキラメロヨォー☆☆!!」

 

ユウキ「なんでカタゴト?」

 

キリト「そんな覚悟しなくても……無理にやらなくていいぞ」

 

シノン「まあいいわ、お兄ちゃん……」

 

コウキ「どうやら、おとなしめの妹のようです」

 

キリト「な、なんだ?」

 

シノン「こんなにたくさん妹がいるけどどの妹が一番好き?」

 

ピシッ!!

 

どこからかヒビが入った音がした……

 

キリト「え、ええっ!?」

 

シノン「そんなに驚かなくてもいいじゃあない、教えてよ、お兄ちゃん」

 

コウキ(シ、シノンのやつ、おとなしそうに見えて実は小悪魔系妹だと!?シノン……おそろしい娘!!)

 

シリカ「あたしも気になります!誰が一番ですか、キリトお兄ちゃん!」

 

リズ「そりゃあたしの迫真の演技でキリトもメロメロよ」

 

シリカ「でも演技じゃあないですか!」

 

リズ「まあ、それをいっちゃ全員演技なんだけどね」

 

シリカ「それはまぁ……そうですけど」

 

コウキ「墓穴掘ったなシリカ」

 

キリト「……だな、実際みんなは妹じゃないし、一番はリーファ……スグだよ、俺の妹はスグだけだ」

 

リーファ「お兄ちゃん……」

 

シリカ「ええ~……そんなのずるいです」

 

リズ「なによー、ちょっとつまらない結論じゃない?」

 

キリト「別にいいだろ、それに妹じゃなくたって俺たちは十分に仲がいいと思うけどな」

 

ユウキ「それは……確かにね」

 

キリト「正直、二年前の俺じゃ、考えられないようなことだよ」

 

アスナ「キリト君……」

 

コウキ「そう……根暗ボッチネットゲーマーだったキリトには考えられないことだった……」

 

キリト「おい(怒)」

 

コウキ「サーセンwww」

 

キリト「……だから兄妹でもないのにこんなに仲がいいなんて俺にとってはすごいことだ」

 

ハンク「…………」

 

キリト「まあ、それにいくら兄妹になりたくたって実際になれるわけじゃないしな」

 

リズ「まあ、そりゃそうね」

 

ラン「ですね」

 

リズ「でも、恋人にならなれるわよ、あ、キリトの場合はアスナがいるなら愛人か」

 

コウキ「おいバカヤメロッ」

 

アスナ「あ、あい……!?」

 

キリト「おいっ!なに言ってんだ!?」

 

ユイ「愛人……愛人ってなんですか?」

 

コウキ「遅かった……」

 

リズ「あ、やば……」

 

ユイ「……愛人は友人よりも仲良しですか!?今度は愛人をやってみましょう!」

 

シリカ「愛人って、ええぇぇぇ……!?」

 

リーファ「キリト君の……あ、愛人?」

 

ラン「愛人……ポッ///」

 

アスナ「リズぅ!ユイちゃんにヘンなこと教えないでよ!」

 

リズ「ごめーん!!」

 

ハンク「…………やれやれだぜ」

 

ユウキ「…………」スッ……

 

コウキ「?ユウキ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

噴水前広場

 

ユウキ「……はあ」

 

広場にあるベンチに体育座りで座り、頭を足に乗っけてうつむいていた……

 

ユウキ「…………病弱か……」

 

………………………………

 

 

 

木綿季『父さん!母さん!!』

 

木綿季母『ごめん……なさい木綿季……私は……もう……駄目みたい……』

 

木綿季『嫌だよ……嫌だよ……ボクを一人にしないでよ!!』

 

木綿季父『木綿季……!藍子を……頼むぞ!!……うっ!』

 

ピッー!ピッー!ピッー!

 

木綿季『あっ……ああっ……!』

 

医師『電機ショックだ!電機ショックを用意しろぉ!! 』

 

 

木綿季『父さん……母さん……?』

 

……………………

 

 

 

ユウキ「うっ…………ううぅ…………!」

 

サッサッサッ…………

 

ユウキの前から誰かが歩いてきた……だが顔を上げなかった……すると

 

ユウキ「…………?」

 

フワッサ……

 

ユウキ「あっ……」

 

ユウキの身体になにかが覆い被さった、ユウキは顔を上げて見ると青色の毛布だった。

 

コウキ「……夜は冷えるぞ」

 

ユウキ「コウキ?」

 

「どうして?」っと言うユウキにこう答えた……

 

コウキ「リズの演技の途中……ユウキの異変を感じてな……あんのじょうさ」

 

ユウキ「……そう」

 

コウキ「…………どうして泣いているか知らない」

 

ユウキ「…………」

 

コウキ「けど、泣きたいなら泣けばいい…………ツラいことを……泣きたいことを我慢するほうがツラいんだから……」

 

ユウキ「…………ううぅ…………」

 

コウキ「泣いている顔は見ない…………けど泣き止むまで一緒にいるよ…………だからお泣き……」

 

ユウキ「ううぅ…………ヒクッ、ヒクッ……ううぅ……」ギュ……

 

コウキの服を握るユウキ……それをユウキの頭を撫でてあげるコウキ…………

 

コウキ(この子は…………ツラい過去があるんだな……よほどツラい過去……だけど…………)

 

ユウキ「ううぅ…………ううぅ!!ヒクッ、ヒクッ……」

 

コウキ(女の子の涙を流し終えるくらいは……男として居てやらないとな……なっ……レイ?)

 

コウキは空を見上げ、そこにある月を見た……ある女性を思い出して……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

30分後……………

 

ユウキ「ふぅ……ありがとうねコウキ」

 

コウキ「いいさ……元気になってよかったよ」

 

ユウキ「うん……コウキが慰めてくれてたから……」

 

コウキ「そうか……さあ戻ろうか?」

 

ユウキ「うん!さぁって!明日も頑張るぞ!!」ギュ!

 

コウキ「……なして腕に抱き付く?」

 

ユウキ「サービス♪」

 

コウキ「……はぁ」

 

ユウキ「なんで溜め息つくのさ!?」

 

そうして二人はエギルの店に戻っていった……




読者さんはどの妹がいい?……まぁそれはさておき、コウキの思い浮かべた女性、レイとは誰か?次回もお楽しみに!!

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