ソードアート・オンライン ・ホロウフラグメント・蒼の竜剣士と紫の少女の出会い [改稿中] 作:恋愛紳士
前回のあらすじ、コウキ「ド○ルドマジック☆(物理)」
今回は前回のシノンたちとの交流から数日後での出来事……
アークソフィア・転移門前広場
ユウキ「コウキ!キリト!またあとでねぇ!」
キリト「ああ、またな」
コウキ「おう、行ってらしゃい」
コウキたちはホロウ・エリアの攻略から帰ってきて、ユウキはいつも通り「あい☆くら」のお店へ働きに行っていた……
コウキ「さて、これからどうするか?」
キリト「そうだな……攻略も進んでNPCのショップに新しいアイテムが増えているかもしれないから……ちょっと見に行こうかな」
コウキ「そうだな、俺もホロウ・エリアの攻略に掛かりきりで消耗品ばかりでしかアイテムを買ってないしな」
ユイ「あっ!お帰りなさいパパ!コウキさん!」
するとお散歩をしていたユイちゃんがこちらに気づいて、こちらに走り寄ってきた!
キリト「ただいまユイ」
コウキ「オッス!ユイちゃん!ただいまである!」
ユイ「攻略ごくろうさまです!無事に帰ってきてくれてホッとしました、パパたちな、この先のホロウ・エリアや階層もどんどん開放していけますよ」
コウキ「ええ子や……マジでええ子や……お兄ちゃん泣いちゃう!」
キリト「どんなキャラだよそれ……まぁそれはともかくとしてユイにそう言ってもらえると自信がつくな、ありがとう」
ユイ「えへへ……どういたしまして……それでパパたちはこのあとお休みですか?」
キリト「いや、もしかしたら店売りのアイテムが増えてるかもしれないからちょっとそれを見てこようと思うんだ」
ユイ「え……でもパパたちってもうすごく強いんですよ?消耗品のアイテム以外ではパパたちのお役にたてそうなアイテムはまずないと思われますけど……」
キリト「まあ……たしかにそうなんだけど、それでも、もしかしたら掘り出し物があるかもしれない」
コウキ「それに日用品なんかも新しい物があるかもしれないしな」
キリト「そうそう……それに俺たちが強いといっても敵だってどんどん強くなってきている、そんなときにちょっとでも戦力になるアイテムが見つかればって思っているわけだ」
コウキ「そうだよなぁ……このちょっとが命運を分ける場合もあるしな」
ユイ「戦力……そうですか……」
コウキ「?」
ユイはなにか考えているように顔をうつむかせて……それからすぐに顔を上げた!
ユイ「……うん、そうですよね!」
キリト「ん?ユイ、なにか気になることでもあるのか?」
ユイ「いえ、なんでもありません、パパたちの言うとおりだと思います、いってらしゃいパパ!いい掘り出し物が見つかるといいですね!」
キリト「あ、ああ……じゃあ行ってくるよ」
コウキ「またねユイちゃん」
そこからユイちゃんとは別れた……
コウキ(……なんか気になるなぁ……気のせいか?)
キリト「どうしたぁ?はやく行くぞ」
コウキ「あ、ああ……」
一時間後……
エギルの店付近
キリト「……掘り出し物は無かった……けど」チラッ
コウキ「おっほっほっ!中々いい買い物ができたお♪」
キリト「……解せぬ」
コウキ「♪~♪~~♪……ん?」
キリト「どうしたぁ……?」
コウキ「なんか……店の裏あたりで声が聞こえたようなぁ……」
キリト「ほんとか?」
コウキたちは耳をすませると……確かに店の裏から声が聞こえてきた……
ユイ「……たーっ!」
キリト「ん?、今の声……ユイか?」
コウキ「そのようだな」
ユイ「ん~~~~~~……えーいっ!」
キリト「なにしてるんだ、一体」
ユイ「とーっ!……ううう~……」
コウキ「……まさかとは思うが……ひとまず見に行こう」
キリト「あっ、ああ」
コウキたちは路地へと入っていった……
エギルの店裏
コウキ「……見っけ」
路地に入ってからすぐにユイを見つけた。
ユイ「ん~~~~っととと……」
キリト「……なにしてるんだ?ユイは……」
コウキ「……現時点では、ワカラネ」
キリト「なんでカタゴト?」
コウキ「気にしたら負け」
ユイ「ん~~~っ!んんん~~っ!」
キリト「ん?あの大きなオノを運ぼうとしているのか?」
コウキ「……まだまだオノは抜けません♪」
キリト「大○なかぶか?」
コウキ「あたりぃ~(笑)」
キリト「……まぁそれは置いといて」
コウキ「(´・ω・`)」
キリト「誰かが捨てていった物を片付けようとしているかもしれない」
コウキ「かもな」
キリト「なんにしても危なっかしいな……とりあえずやめさせよう、おーいユイ!そんなの持ち上げたら危ないぞ」
ユイ「あっ、パパ!!……あわわっ!」
コウキ「!やばいっ!!」
キリト「ユイ!危ないっ!!オノが倒れるっ!」
コウキ「(間に合えよ……!)シュート!!」
カンカンカンカン!ドカアッーン!!ガチャン!
コウキは直ぐ様に鉄球を取りだし、壁に目掛けて投げ付けた!すると壁から壁へ跳ね返り、最後にはユイには当たらない角度でオノの側面に当たった!
オノはユイからずれて、床に落ちた。
キリト「コウキナイス!!」
コウキ「……せ、成功してよかったぁ~((((;゜Д゜)))」
キリト「ユイ!大丈夫か!?」
ユイ「だ、大丈夫です」
コウキ「よ、よかったぁ……」
ユイ「コウキさん、ありがとうございます、助けてくれて」
コウキ「どういたしまして、ユイちゃんが無事でよかったよ」
ユイ「はい……ごめんなさい、心配かけて」
コウキ「……そもそもキリトが声をかけたからあんなことになったんだぞ……」
キリト「……わ、悪かった……けど今度からは持てないと思ったら誰かを呼んでくるんだぞ、ユイ」
コウキ「にしても誰だよ、両手斧を捨てていったやつは……」
ユイ「あの……それは捨ててあったのではなくてわたしが用意したものです」
キリト「ユイが?なんでまた……」
コウキ「…………」
ユイ「だって少しでも戦力が増えたほうがいいってパパが言ってたから……」
キリト「ああ……さっき、俺が言ったな……ってユイが戦闘に参加しようとしていたのか!?」
コウキ「ああ……やっぱりかぁ……」
薄々感じたんだよな俺……って言葉をこぼすコウキを無視して話を続けた……
ユイ「はい……まだうまく使いこなせないですけど……」
コウキ「いやいや、ユイちゃんと同じくらいの斧じゃあ無理でしょ、せめて短剣かレイピア、曲刀じゃあないと…………って違うな大事なこと……」
キリト「そっか……ありがとう、ユイ」
そう言ってキリトはユイの頭を撫でた。
ユイ「あ……パパ……えへへへ、頭をなでてもらうの気持ちいいです……」
コウキ「……キリト……いいなぁ(血涙)」
キリト「おいおい(汗)……ユイ、その気持ちだけでも嬉しいよ」
でもっと付け足すキリト……
キリト「手助けにも色んな形があるだろ?ユイにはユイにできることで手伝ってくれればいいよ」
ユイ「わたしにできること……ですか……」
コウキ「簡単なことでいい、お料理を作ったりや誰かのめんどうを見たり……誰かの手助けになれればいいんだよユイちゃん」
ユイ「……うん、わかりました、考えてみます」
キリト「それから……もう二度と危ないことはしないでくれ……さっきはかなりひやっとしたし」
コウキ「運がよかったよ、今回は」
ユイ「本当にごめんなさい、もうこんなことはしません、約束します!」
キリト「うん、約束だ」
コウキ「約束だぞ」
ユイ「はい!」
コウキ「よし!じゃあ部屋に戻るとしますか!」
キリト「そうだな、アイテムの整理しないとな」
ユイ「じゃあわたしも手伝います!」
コウキ「おっ!さっそくか」
キリト「ああ、よろしく頼むよ」
そうしてキリトたちはエギルの店に入っていった……
その日の夜、コウキの部屋
サラサラサラサラ……
コウキ「……うっう~ん……!!……はあ」
コウキは机で設計図を書いていた。
コウキ「もう……こんな時間か……」
コウキは窓を開けて風通しをした……
コウキ「ふぅ……風が気持ちいい……ん?」
外を見てみると人影が見えた……
コウキ「あれは……シノンか?……よし!」
コウキは外着に着替えてシノンの後を追いかけた……
シノンがいたのはひとけの少ない場所にベンチに座っていた……
コウキ「見っけたぞシノン」
シノン「あれ?アンタ、こんな時間になにしてんのよ」
コウキ「部屋で設計図を書いていて、窓を開けて風通しをしていたらシノンが外に出てきたのを見えてさ、夜風に当たるついでに追いかけたのさ……シノンは?眠れないのかな?」
シノン「ちょっと……悪い夢を……昔の夢……」
コウキ「そうか……ん?昔の夢?」
シノン「そう、忘れるなってことなのかしら……とにかく夢のおかげでだいぶ思い出した」
コウキ「……記憶をか?……よければ聞かせてくれないか?」
シノン「……驚かないでね、私も戸惑ってるんだから」
コウキ「……わかった」
コウキはそう言うとシノンはうなずき、話し出した。
シノンがこのSAO……ソードアート・オンラインを知ったのはニュースの映像だった、たくさんの死人が出ていること、首謀者の茅場がまだ捕まっていないことを……
コウキ「とゆうことは……」
シノン「そう……キリトに受け止められたあの日、私はこの世界に迷い込んだ」
コウキ(……薄々分かっていた)
コウキ「だが……どうやってこの世界に?ハードもないのに……この世界に来れないはず……」
シノン「たぶん、メディキュボイドのせいね、医療用の機械なんだけど……」
コウキ「メディキュボイド!?」
コウキ(たしかユウキが今使っているハードもメディキュボイドだった、こんな偶然あるか!?)
シノン「知っているの?」
コウキ「あっ、ああ……ユウキがこの世界に来るのに使ったのがそれなんだ」
シノン「そうなの?」
コウキ「そうだ。だからメディキュボイドのことはだいたい分かってる」
シノン「そう……続けるわね、私はカウンセリング系のテストだったんだけど……VRMMOはナントカ療法に良い効果ができそうだとか……」
コウキ「俺もそんな話を聞いたことがあるな」
シノン「そう、それでSAOじゃない、もっと無難なVRMMOでアバター作成してカウンセラーを待ってたら急に足下が揺れて……」
あとは知っている通りよっとシノンは言う……
コウキ(……確実に今までのエラーが原因だな……)
コウキ「まあ……記憶を戻ったんだろ?これで1歩前進だ」
シノン「……そうでもないけどね」
コウキ「えっ?」
シノン「忘れていたかったことまで思い出したから…」
コウキ「…………」
シノン「……ごめんなさい、これはあまり話したくない」
コウキ「いいさ……」
シノン「……でも私がここに来たのは運命だったのかもしれない」
コウキ「運命……」
シノン「まだ実感はないんだけどこの世界で敵に倒されるとプレイヤーは本当に……」
コウキ「心配しなくていい」
シノン「……えっ?」
コウキ「キリトがいたらまちがえなく言うぞ」
シノン「……」
コウキ「さらにこう言うだろうな、「最悪の事態にはならない、俺が約束する、君のことは俺が絶対に守るよ」」キリッと
シノン「プッ!」
コウキのキリトのモノマネにシノンが吹いた!
コウキ「そんなことを言ってのけるからモテてしまうんだよアイツは……けどそれほど真剣なのさアイツは」
シノン「……なんか言ってそうね」
コウキ「だろ?だからモテてしまうのさ、キリトに気が無くてもな……けど俺も言うさ」
シノン「えっ」
コウキ「誰かを守る、俺は……守りきれなかった『アイツ』との約束を……助けを求める誰かを守るとゆう約束を……守ってみせる……」
シノン「…………」
コウキ「だからシノンも守ってみせるさ」
シノン「……そう……私ね……アンタのことを……お調子者で、馬鹿で変な奴で奇行なことしか出来ない奴だと思ってた」
コウキ「ヒドス!?……泣いていいですか?」(´;ω;`)
シノン「我慢なさい……けど」
コウキ「けど?」
シノン「案外いいやつなのね」
コウキ「……おっ、おう……誉め言葉として受け取るよ」
シノン「そうしなさい」
コウキ「……あれ?シノンに料理以外で誉められたの初めてなようなぁ……ん?」
シノン「……Zzz」
コウキ「……またか……よいしょ」
コウキはシノンを背中に乗せ、歩きだした……
シノン「……Zzz……Zzz……」
コウキ「……今回は安心しきったようだな、さてと部屋に戻るか……」
それからはコウキは自分のベットにクルと一緒にシノンを寝かせ、自身はイスの上で寝た……
次の日、起こしにきたユウキがベットの上で寝ているシノンを見て騒ぎになったのはまた別の話……
ユウキ「コウキイイイイイイイイ!!!!」
コウキ「ご、誤解だっああああああああ!!!!」
相変わらす間のコウキクオリティー……次回をお楽しみに!!