ソードアート・オンライン ・ホロウフラグメント・蒼の竜剣士と紫の少女の出会い [改稿中] 作:恋愛紳士
ではPoHとの決着......ご覧ください!!
前回のあらすじ、重なる想いの信念
コウキサイド
......なぜだろうか、この光に包まれてから頭が......思考が鮮明になっていく......余計な雑念が消えさった......
PoH「ナンダカシラネェガ、スカシテンジャネェゾ!!」ブン
そう言いながらPoHはメイト・チョッパーを振り下ろしてくる......が!
コウキ「......?」
シュ!
PoH「ナッ!?クッ!」ブンブンブン!!
俺はそれを紙一重で避けていく、PoHはそれに驚きながらも次々と振り続ける!
コウキ(......なんだ?さっきまで避けたり防いだりで精一杯だったのに......今じゃあPoHの野郎が遅い......?こんなんじゃあ逆にやり返せるな)シュ!
ビシッ!
PoH「グッ!?コノヤロ!!」
コウキ「......」
ブンビシッブンビシッブンビシッブンビシッ!
PoHの切りつけの合間に手の突きが次々とPoHの顔に当たる......
PoH「チョウシニノルナ!!」ブン!!
コウキ「......」タン!
PoHは俺に向けて回し蹴りを放つも俺はそれより早く後ろにバク転で下がる......!
コウキ(......頭が冴えてる......これなら『活かしきれるか』?)ガッ!
俺はPoHに弾かれ、床に突き刺さっていたシャイニングキャリバーを引き抜いた、すると!
ブオン!!
コウキ「!」
PoH「ナンダ!?」
引き抜いた次の瞬間、シャイニングキャリバーが俺の身体が放っている光と同じ光が灯る!それに対し身体の方の光は心なしか少なくなっている......
コウキ「......よくわからない......が!」バッ!
俺はPoHに向かって片手剣ソードスキル・シャープネイルを放つ......が!
コウキ「!?」シュン!
PoH「ヌオッ!?」シュ!
剣を振るうもPoHは紙一重で避ける......が、それよりも......
コウキ(ソードスキルが発動していない!?)
俺はいつものようにソードスキル発動時のモーションに入った......だがソードスキル発動時の......シャープネイル用のライトエフェクトが出ない変わりに剣の光が刃に集まり、通常時のライトエフェクトに似ているものの違う光かたをした......けど問題はそれではなく、そのソードスキルの発動時のモーション入ってからの『身体が勝手に動く』ような......あの引っ張られる感覚が出てないのだ......!
だから咄嗟に今までの経験を生かしてソードスキルのモーションを自分の力のみで真似して斬りかかる......
するとどうだろうか、いつも出している......いやそれ以上のスピードと力のかかり方......パワーを感じた。
勿論ソードスキルが発動している訳ではないからソードスキル発動時の硬直時間もないから直ぐ様後ろに下がる......!
コウキ(まさかこの新しいユニークスキル......ソードスキル発動出来ない代わりに通常攻撃がソードスキル発動時以上の速さと力が得られるのか......?)
PoH「ナニカンガエコンデンダオラッ!」ブン!
するとPoHがいきなり斬りかかってくるも俺はそれを余裕をもって、紙一重で避け続ける......!
コウキ(......なら、これなら......このユニークスキルなら俺の......銀目じゃあない、今の俺の全てを出しきれる!)
俺はPoHに一撃を入れて、回り込んでから後ろへと下がった......そして。
コウキ「......」スッ...
PoH「アン?」
フィリア「あれは......?」
俺は左手を前に出し......、剣を持つ右手を後ろに構える......そうこの構えは。
フィリア「キリトの......」
PoH「オイ......コンドハサルマネカ?」
コウキ「......メモリーイメージ(記憶想像)......モーショントレース(動作追走)......パターン......『キリト』!」
コウキ(キリト......お前の力......借りるぞ!)
コウキサイドアウト
..........................................
その頃ハンク達は......
ハンク「オイ急げ!!」
キリト「もっと急いで!!」
カーシャ「そう言われても!これでもAGIフルで走っているのよ!!」ガシャガシャガシャ!!
深い森のなかを走る三人......その中で一人......カーシャは遅れていた......
ハンク「クソッ!早くラン達の救援しにいかねぇてのに!」
カーシャ「だから私を置いて先にランちゃん達のところへ行きなさいって!」
ハンク「バカヤロウ!!俺を助けてくれたというのに、その恩人であるお前を置いていく案なんて最初からないわ!!」
カーシャ「!もう惚れちゃうじゃないダーリン!!まぁ元から惚れてるけど!!」
ハンク「よしアフロ出せ、跡形もなく燃やしてやる!!」
カーシャ「それはらめぇええええ!?」Σ(Д゚;/)/
キリト「いや黙って走れえええ!?」
......こんな感じで進んでいる為に遅かったりする......
そして走っている中、この中で一番速いキリトが後ろにいるハンクと並走する......
キリト「......なぁハンク」
ハンク「なんだ?」
キリト「コウキのこと何だが......本当に助けに行かなくていいのか?」
ハンク「......どういうことだ?」
キリト「......アイツ......あくまで一人で決着しに行っているけど......いやコウキが強いのは分かってる......特訓に付き合っていたからそれは分かる......けどPoHは実力は折り紙付きだし......それに奴自身何をしてくるか分からない部分もある......奴とは何度も対峙したことがあるから......」
ハンク「......なぁキリト、愚弟の強みとはなんだと思う?」
キリト「愚弟って......コウキの強み?......普段でも戦闘でも何でも出来るところか?」
ハンク「器用貧乏っと言いたいんだろ?」
キリト「そこまで言うつもりはないけど......」
ハンク「......キリト、テニスとバドミントンの違いは分かるか?」
キリト「えっ?」
ハンク「なら漢方と香辛料の違いは?弓道とアーチェリーの違いは?」
キリト「ハンク、何が言いたいんだよ?」
ハンク「それらは似ているようで全然違う、『似て非なる』っと言うやつだ......だがコウキは似ている部分を見抜き、更にそれらの知識を正しく覚えて、自身の身体に順応させる......『最適化』だな」
キリト「つまり......」
ハンク「アイツの強みは確かな観察眼と分析眼、それらを自身の身体に適応......順応性......そして爆発的なまでの溜め込んだ知識力と毎日欠かさない努力......それらを簡単に纏めると『コピー』だな」
キリト「コピー......」
ハンク「だがあくまでそれは相手の動きだ、相手と自身は違う......だからコウキはやっていることは相手の『紛い物』だ......」
キリト「紛い物......か」
ハンク「身体の真似事がそれなのだから知識だって多過ぎてそれを生かしきれずにいる......要は『考え過ぎ』なんだよ」
キリト「......」
ハンク「だけどな......常人がそれらできるようになるまで数週間、数ヶ月になるのをアイツはたった『数日、数週間で適応できる』......未完成だがな」
キリト「そ、それって!?」
ハンク「あの馬鹿......自分のことを『天才になれない凡人』『天才の劣等生......凡人の優等生(笑)』なんて言っているが......全く皮肉だぜ、その『天才』に差し迫るほどの才能を持っているくせによ......」
キリト「ハンク......」
ハンク「だから俺はアイツのことをこう思う......『万能の天才』だと......な」
キリト「......」
ハンク「だからよ、もしもだ......あの愚弟が考え過ぎを無くして、それらの技術と知識を全てを合わせてと出せるようになるなら......頭のスペックが全てを決めるこの世界なら......
奴は『最強だ』」
..........................................
コウキ「ハッアアア!!」
シュシュシュ!!
コウキはPoHの向けて剣に光を纏いながら、剣撃をフェイクで織り混ぜながら振り続けた!PoHはそれを避けたりメイト・チョッパーで防いだりして凌いでいた!
PoH「クッ!」
PoH(ナ、ナンダ?タダノマネゴトジャネェ......!マルデ、アノヤロウガココニイルヨウダ......!?......ダガナ)
PoH「イイネイイネェ!!タノシイゾウコウキィ!!」ブン!!
ガキン!!
コウキ「っ......!」
PoHの切り上げに剣を手離してしまった!......PoHはその隙を狙ってメイト・チョッパーをソードスキルを使って振り下ろそうっとする......が!
コウキ「フン!」
ドゴッ!
PoH「ウゴッ!?」
コウキはPoHの鳩尾に目掛けてタックルを喰らわせた!ダメージこそ微小なものの、その反動でPoHは後ろに下がるもソードスキル中断による硬直で動けなくなっていた!
コウキ(あれ今......肩に光が......?)
タックルしたあとに気づいた......タックルするときに光が一ヶ所......肩に集まってきた......!
コウキ(もしかしたら......!)
コウキ「ふっ!」ビシュン!
コウキは一度考えを打ちきり、PoHの身体の硬直の、その隙にその場から飛び上がった!飛び上がった先には空中で回りながら落ちているシャイニングキャリバーをコウキは右手で掴み......一瞬にして光を剣に纏わせてそのまま!
コウキ「セェェエイ!!」ズバッ!!
そのままPoHの身体を袈裟斬りする!
PoH「ガアアアッ!!?」
コウキ「......」タッ!
コウキはそのまま後ろに下がり、構える。
コウキ(やっぱり......この光......意識を向けるとそこに集まってくる......そしてこの光は......意識を向けたところの動きとかをブーストしている......なら)
フィリア「今のは......?」
コウキが自身の真ユニークスキルの特性を解明していく中で、フィリアはコウキのキリトの真似したはずの攻撃に疑問を浮かべていた......、それもそのはず、今のは片手剣と体術の複合ソードスキル「メテオブレイク」、キリトが二刀流を使う前の頃に使っていたソードスキルで、キリトと共に戦い、自身も使ったことのあるソードスキル......しかしこのソードスキルの使用条件が特殊な為、フィリアは勿論PoHも余り見たことが無いため虚を突かれた......
コウキ「......こんなものじゃない」
フィリア「えっ?」
コウキ「キリトの......『みんな』の力は、こんなものじゃない......!」
バッ!
するとコウキはまたPoHに向かっていく!
コウキ「......メモリーイメージアップ......モーショントレース......パターン......『最適化』!!」
そしてコウキはシャイニングキャリバーを『両手持ち』に構え......!
コウキ(『リーファ+(プラス)俺(コウキ)ぇ』!!)
コウキ「でええい!!」
PoH「チィ!」
ガキン!!
コウキの上段から振り下ろしをPoHはメイト・チョッパーで防ぐ......が!
コウキ「真技・シルフィード・ハリケーン!!」
ズババッッ!!
PoH「グボァ!!?」
コウキは振り下ろしたシャイニングキャリバーをそのまま自身ごと回転させ、三回......PoHの身体を切り裂いた!
フィリア「今のはリーファの構え......でも今のは......?」
フィリアの記憶にあるリーファと今のコウキの動きとは何処か違った......先ほどまでのキリトとの動きを真似してた......それこそ『瓜二つ』なように......けど今のはリーファにこそ似ているもの、まるでそれは『無駄を省かれた、先(未来の)のリーファの動き』と思わせた。
今の『真技・シルフィード・ハリケーン』もフィリアは見たことがなかった、これもリーファ自身、キリトと共にこの世界(ホロウ・エリア)で手に入れた『リーファだけの』新しいソードスキル、『シルフィード・ハリケーン』だった、それをコウキはリーファとの訓練にて『一度だけ』見にしていた......
だがそれだけでコウキは新ソードスキルの補助無しでリーファの動きの一つ、二つ先へいった......!
コウキはそのまま追撃をかけた!
コウキ「メモリーイメージアップ......!モーショントレース......!パターン......最適化ァ......!!」
コウキ(力を借りるぜ、お嬢......兄貴!!)
PoH「クォンノオオオ!!!」
PoHは攻撃を喰らうもそれを構わずに攻撃を仕掛ける!
コウキ(まずはラン+俺ぇ!!)
コウキはPoHの攻撃を上体反らしで避け、そして攻撃で隙だらけのPoHの額に目掛けて......!
コウキ「真技・お嬢直伝デコピン!!」ズドン!!
PoH「グハッ!?」
およそデコピンの音ではない衝撃がPoHの額に喰らう!
PoH「コノォ......!フザケテンジャア!?」
PoHは倒れていた上半身に力を入れてコウキを見据えようとする......が!そこにいたのは!
コウキ「ニィ......!」
笑顔を浮かべて蒼銀の光を纏った右こぶしを構えるコウキの姿が!
コウキ「お前も喰らっとけよ......!」
コウキ(兄貴+俺!!)
コウキ自身、幼少の頃から喰らい続けた......文字通りその身体に刻みつけた一撃......!!『絶対強者』の一撃!!
コウキ「真技・滅鬼正拳!!」
ズッ
PoH「ウッ」
ゴォ!!
PoH「ゴッオオオォ!!?」
ズドン!!
コウキの拳を喰らったPoHはそのまま錐もみ回転しながら壁に顔面から激突した!!
......壁から崩れ落ちたPoHは次第に自身の身体を覆っていたバグが消えていった......
コウキ「......」カチャン!
コウキはシャイニングキャリバーを鞘に戻し、PoHに問いかける
コウキ「......立てよ、もっと楽しみたいんだろ?どうだ、おもちゃと思ってた奴に......先ほどまで自身の奥の手を使って相手をいたぶって、愉悦に浸っていたところを今度は逆にいいようにやられるのは?どうだ?楽しいか?」
PoH「......なんなんだ」
コウキ「......」
PoH「なんなんだその力は......?俺は最強の力を手に入れたはずだ!この世界を血で染まった、殺戮の世界に変えられるほどに......!なのに!!なんなんだその力はよ!!?テメェの方がインチキ......チートしてんじゃねぇか!!?」
コウキ「......知るか」
PoH「っ!!?なんなんだよテメェはよ!?テメェはただの死にたがりで死に損ないだったはずだろうが!!テメェはいったい、何者なんだぁ!!?」
コウキ(何者......か、そりゃ決まっている、な?)
コウキ「......戦う前に言っただろうがPoH......だけどもう一度俺が何者か、答えてやる......」
ズン!
コウキはPoHの問いに答えながら一歩一歩PoHに近づいて行く......!
コウキ「狂残光の銀目とか、蒼の竜剣士とか、そんな肩書き、もうどうでもいい......俺は」
ズン!
コウキ「かけがえのない親友との約束......『自分が守りたい者の為にこの力を使う』そう言っておいて......むしろ傷つけていた大馬鹿者で」
ズン!
コウキ「そんな俺を命を懸けてくれた仲間がいる......そんな、一番幸せ者で......だからこそ......俺はこの世界において一番の大馬鹿者で一番の幸せ者さ......」
PoH「......だらだら、甘くせぇことを!そんな答えを聞いてぇんじゃあねぇ!!」ブン!!
するとPoHは未だに巨大化したままのメイト・チョッパーをコウキの首に目掛けて振り上げる、が!!
ガキン!!
PoH「なっ!?」
コウキはその一撃を片手だけで防いだ、そしてPoHはコウキの持っている物を見た!
フィリア「あっ!」
PoH「ソイツは、あの女の!」
そう、コウキはフィリアの短剣......メタルソードブレイカーでPoHのメイト・チョッパーを防いだ!
コウキ「......そうだ、お前が散々利用して、馬鹿な女と蔑み......そして殺そうとした、フィリアの剣だ」
フィリア「コウキ......」
PoH「ハッ!それがどうし......たぁ!!」
ガキン!!
コウキ「っ!」
PoHははそのまま力を加えてコウキを後ろに押しやる!
PoH「騙されるほうが悪い!!悪いことだと思ってもそれを許容する相手のほうが悪いに決まってんだろぉ!!」
コウキ「......あくまでてめえは、自身の罪に向き合おうとはしないんだな?」
PoH「当たり前だろうが!!」
コウキ「......なら、決議を言い渡す、俺の意思で貴様を断罪する!」
シュィン!
コウキはで複数ある鞘の中から左手に短剣を引き抜く......
コウキ「これで......狂残光の銀目としての『最後』の自分の務めを果たす」グッ!
コウキは左手の自身の短剣と右手のフィリアの短剣を持って構える......
PoH「......」
コウキ「......」
フィリア「......」
一時の緊張が走る......
PoH「......ゼッア!!」シュイーン!!
PoHはまたコウキを追い詰めたOSS......自身の短剣と同じ名前......『メイト・チョッパー』に目掛けて放つ!!
コウキ(終わらせよう......メモリーイメージアップ......モーショントレース......パターン......最適化......『俺(銀目)+俺(蒼)』)
コウキ「我が悪の正義を持って、邪悪を滅する」
トン!!
PoH(ナニ!!?)
PoHの目の前でコウキの姿が消える......いや見失った......!
トン!
PoH「っ!!?」
PoH(そこか!?)
するとPoHの背後から何かが降り立つ音が聞こえた!が振り向こうにも自身のOSSの反動で動けなくなっていた......いや
コウキ「......虚ろな切り裂き魔が全ての罪を断罪しよう......
『真技・ホロウ・ザ・リッパー(虚ろな切り裂き魔)』」
ブシャア!!
PoHの身体から赤い光が噴き出した
次回・『青と蒼銀......帰るべき場所』
お楽しみに!!