ソードアート・オンライン ・ホロウフラグメント・蒼の竜剣士と紫の少女の出会い [改稿中]   作:恋愛紳士

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お待たせしました……!またも期間を空けてしまい……申し訳ありませんでした……!では本編どうぞ!!


その剣の名は『輝光剣シャイニングキャリバー』

前回のあらすじ、フィリアの窮地にコウキ救出

 

コウキの腕に抱かれて中、フィリアは慌ててコウキに問いだたす!

 

フィリア「コウキ……どうしてここが……?」

 

コウキ「……あのとき、落とし穴に落とされたとき、咄嗟にクルに指示を出して尾行させた……」

 

フィリア「クルが……」

 

コウキ「……フィリア……無事でよかった」

 

フィリア「けどコウキ……でも、わたしは……あなたやユウキを……そして皆を裏切って……殺そうとした……」

 

コウキ「……俺はこうして生きてるし、ユウキや兄貴達も生きてる……それに、お前が苦しんでいることがわかった……それに言っただろ?『俺が力になってやる』って」ニコッ

 

フィリア「……っ!コウキ……コウキ!!」ギュ!

 

コウキは安心させるように笑顔を浮かべる、フィリアはそれをコウキの体に強く抱きついて……!

 

フィリア「ごめんなさい……!ごめんなさい……!!」

 

コウキ「大丈夫、もう大丈夫だからな……」

 

そう言って泣きじゃくるフィリアの頭をなでてやるコウキ……

 

コウキ「……よし……フィリア、まだお前が謝りたい奴らがいるだろ?」

 

フィリア「……うん、ユウキや……皆にも謝りたい……」

 

コウキ「だろ……そのためにもここから生きて帰るぞ」

 

フィリア「……うん!」

 

コウキ「……さて、じゃあ後ろに下がってろ」

 

フィリア「……?……!わかった……」

 

そう言ってフィリアを後ろに下がらせるコウキ……

 

コウキ「……とっとと起きろよPoH、とっくのとうに回復してんだろ?」

 

コウキがそう言うとさっきまでピクリとも動いてなかったPoHの体が何事もなかったように立ち上がる。

 

PoH「あぁ〜〜〜~~~なんだよこれ?感動の再会とか……吐き気がする」

 

コウキ「言ってろ悪趣味野郎が……」

 

PoH「いや本当にさぁ……『もうすぐ死んじまう』とは、とてもとても思えねぇな……」

 

コウキ「……何が言いたいんだ?」

 

PoH「くっくっくっ、もう間に合わねぇよ、もうすぐPartyが始まるんだぜぇ?」

 

コウキ「早く内容だけを言えよ、お前自身……誰かに聞いてもらいたいんだろ?」

 

PoH「まあな、やっぱPartyにはお客様がいないと、つまらなさねぇだろ?俺は……天啓を受けたんだよぉ……そんときビビっときたんだ」

 

コウキ(なにこいつ?電波でも受信でもしたのか?そうゆう頭が痛い奴だったか?……痛い奴だったわ……)

 

「……なんか馬鹿にされた気がするがまぁいい……な〜〜〜〜〜んもなく殺してた《ホロウ》の俺様の心にビビっとなぁ」

 

PoHは大げさに両手を広げ天を仰いでみせる……!

 

PoH「……それからは、そりゃあ~そりゃあ~楽しかったぜぇ……!」

 

コウキ「…………」

 

今までのことを思い出しているのか、深い笑みを浮かべていた……

 

PoH「あの世界が歪んだ瞬間……あの時、わかったんだよ、俺が殺したいのは人間だってなぁ!!」

 

コウキ「っ……!」

 

PoH「……人を殺すのって快感だよなぁ……?《ホロウ》だって死ぬ間際はちゃんとイイ表情するんだぜぇ?しかもよ、あいつらを狩りまくったらSurpriseなプレゼントがきたんだ」

 

そう言いながらPoHは自分の手の甲をコウキたちに見せる、そしてそこにあったのは……!

 

コウキ(……!あれは高位者テストプレイヤー権限……それもキリトと同じ紋章……!よりによってあいつなんかに……!)

 

PoH「でだ、管理区にあったコンソールを調べてたらよぉ、この世界がなんなのか知っちまったわけ、ついでにそこのフィリアちゃんのこともなぁ~」

 

コウキ「っ!!」ギリィ……!

 

PoH「まぁ~俺が誰で《ホロウ》がどうだとか正直誰か殺せればどうでも良かったんだけどよぉ……」

 

ギロリとコウキを睨み付ける。

 

PoH「お前らが来た」

 

コウキ「ざまぁ!!」m9(^Д^)

 

PoH「っ!!相変わらず『そっち』のお前はムカつくガキだなぁ!まぁいい……このままゲームクリアなんかしたら俺が消えちまうじゃねぇかぁ?だからさぁ……永遠の楽園を作ることにしたんだよぉ」

 

コウキ「永遠の楽園?……!まさかテメェ!?」

 

 

PoH「気づいたようだなぁ!そうさ!俺はな、この権限を使ってお前らの世界をこの世界の《ホロウ・データ》を使ってアップデートしちまえばいいってなぁ!!」

 

フィリア「コウキ……あいつ……」

 

PoH「《ホロウ》だけの世界になれば俺は永遠に人殺しを楽しめるじゃねぇかぁ!最高ぅにCoolじゃねぇ?」

 

コウキ「……そんな事したらお前……どうなるのかわかって言ってるのか?」

 

PoH「わかってねぇなぁ~、本当の俺って俺のことだろぉ?なんでアインクラッドの俺を生かしてこの俺が消えなきゃいけねぇんだよ……そうだろ?」

 

コウキ「……アインクラッドのテメェも、同じことを言うだろうな……」

 

PoH「……そこでだ……コウキ……いや『銀目』よぉ」

 

コウキ「……あっ?」

 

PoH「お前……こっちに来い」

 

コウキ「……何を言ってんだ?正気か?」

 

PoH「正気さぁ!……お前はそもそも『こちら側』の人間だ!……PKKってもお前は俺らと同じ人殺しじゃねぇか!お前も人殺しを楽しんでたんだろぅ!兜の中で笑みを浮かべていたんだろぅ?なぁよぉ……お前がこっち来ればお前だけアップデートから外してやる……何ならその女も一緒に来ればいい……今度こそ歓迎するぜぇ?」

 

そう言いながら、コウキに向けて手を差し出すPoH……それをフィリアは!

 

フィリア「っ!!お前と!コウキと一緒に(ry」

 

今にもPoHに向けて殴り掛かろうとするフィリアを手で抑えるコウキ……

 

フィリア「コウキ……?」

 

コウキ「……悪くない話だ」

 

PoH「おっ?」

 

フィリア「なっ!?コウキ!?」

 

コウキはそう言ってPoHの元へと歩いていく……そしてコウキはPoHと……握手する……!

 

フィリア「コ、コウキ!?何で……どうして!!?」

 

PoH「へへへ……理解が早くて助かったぜ?」

 

コウキ「そうか……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だが断る」

 

ゴスッ!

 

PoH「うげっ!?」

 

ドカン!!

 

フィリア「……えっ?」

 

……突然コウキはPoHの顔を殴り飛ばした!そしてPoHはさっきみたいにまた壁にまで吹っ飛んでいった……!フィリアは突然のことで固まり……そして殴り飛ばした本人はというと……

 

コウキ「ふぅ~……スッキリした~」スッキリ‼

 

……清々しいっといった具合に笑みを浮かべていた……

 

PoH「な、なぜだコウキィ!?」

 

コウキ「……PoH……根本的な話をしよう……そもそもな……俺は人殺しなんてしてねぇ」

 

PoH「!?なにぃ……!」

 

フィリア「えっ?」

 

コウキ「あの頃の俺は……お前らみたいな人殺しを楽しむ奴らから無理矢理仲間にして、利用された奴らを秘密利に助けてたんだよ」

 

PoH「なっなに!!?」

 

フィリア「!」

 

コウキ「だからなぁ……テメェが思っているような『狂残光の銀目』なんて最初からいねぇよ」

 

PoH「くっ……テメェ……!」

 

コウキ「PoH……俺はな……お前が思っているような……強さなんてない……むしろ弱いんだ……大切な……仲間を……友達を……守りたいと思った奴らの為とかいって一人……逃げ出すような男だ……だがな」

 

コウキは息を吸い込んでは……吐いて……そしてPoHを睨み付ける!

 

コウキ「そんな弱い俺を知って、それでも助けてくれた……仲間たちがいた!PoH……お前は俺の仲間を騙し……傷つけた……絶対に……絶対に許さねぇ!!」

 

そう言ったコウキの両目は銀色に染まっていた……!

 

フィリア「コウキ……それは……!」

 

フィリアはそれを見てあのときの……デトネイター・ザ・コボルドロードの最後を思い出した……がコウキは……

 

コウキ「大丈夫……もうあのときのようにはならないから……」

 

そう言ってコウキはPoHに向き直る……がPoHはそんなコウキを見て……失望でもしたかのような表情を浮かべる……!

 

PoH「……あぁ~あ……失望したぜコウキ……もうあの頃の(銀目の頃の)お前はいないんだな……あぁもう……うん死ね、せめてあの頃の……輝しい頃のお前の記憶のまま……死んでくれや」

 

チャキ!

 

そう言ってPoHは……メイト・チョッパーをコウキに向ける……!

 

コウキ「……PoH、こいつを見ろ」

 

シャキン!

 

コウキは腰に差していた剣を引き抜く……引き抜いたのは前までのコウキの剣でもなく、ましてや銀目としてのコウキの剣でもなかった……

 

それは……蒼と純銀色の剣だった……サファイアのように蒼く輝く刀身に純銀色に輝いた装飾と刃を持った……何処か神秘的なオーラを放っていた……そんな剣をフィリアは……

 

フィリア「綺麗……」

 

PoH「……その剣がどうした?」

 

コウキ「……なぁPoH……可笑しいと思わないか?……銀目として今まで人を斬っていた男が……お前のその魔剣と同じようなのを持ってないのは……?」

 

PoH「……!まさかそれは……!」

 

コウキ「そうさ、俺も持っていたんだよ……!キリトの『エリュシデータ』やテメェの『メイト・チョッパー』と同じ……『魔剣』をな……どちらかと言えばテメェと同じような入手方法だがな……」

 

PoH「……へっ!それで?ただ武器の性能が同じになっただけの話だ」

 

コウキ「せっかちが……まだ続きがあるんだよ」

 

PoH「ちっ!早くしろよ……」

 

コウキ「……そしてこの剣はその魔剣を溶かして、創り直したのがこの剣だ……名は……『輝光剣・シャイニングキャリバー』……前の魔剣……『呪血剣・ブラッティキャリバー』と同じ名を持つ剣だ!!」

 

PoH「…………」

 

コウキ「PoH……この剣は……貴様らとの因縁を断ち、仲間たちと明日を迎える剣!来いよPoH……お望み通り『本気』でやってやる……!」

 

PoH「……!」

 

PoHは悟った、コウキの言う『本気』とは文字通り『殺し合い』なのだと……その事にPoHは……!笑みを浮かべていた……!

 

PoH「へっへへへ……!イイぜぇ!イイぜぇイイぜぇイイぜぇ!!!最高じゃねぇか!!さぁ殺ろうぜぇ!!最高の殺し合いをよぉ!!!」

 

コウキ「……来い!」

 

ガチン!!

 

……そしてメイト・チョッパーを振りかぶりながらPoHを向かい打つコウキ……今、最強と最凶がぶつかり合う……!

 

コウキVSPoH……戦闘開始




なお輝光剣・シャイニングキャリバーと呪血剣・ブラッティキャリバーのイメージはfateシリーズの『エクスカリバー・ガラティーン』(色は逆になっている)と『エクスカリバー・モルガン』となっております!

ちなみにこの剣はSAOの『エクスキャリバー』となっております!

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