ソードアート・オンライン ・ホロウフラグメント・蒼の竜剣士と紫の少女の出会い [改稿中] 作:恋愛紳士
前回のあらすじ、コウキ・新たなる決意と新装備作成
ジリオギア大空洞エリア・細菌の回廊
今……このエリアにて……二人の男女が向かい合っていた……そしてその二人は……
フィリア「…………」
少女……フィリアはもう一人の男を睨みつけ……
PoH「Yeah!ご苦労だったなぁ、フィリア」
男……PoHはそんなことを気にせず話しかける。
フィリア「……あんたがここに来たってことは、もう計画の準備っていうのは出来たのよね、だったら早くここから出しなさいよ!用が済んだら解放してくれるって約束だったでしょ!早く……コウキとユウキを助けに行かないと……」
PoH「ああ、お前ぇは十分に役割を果たしてくれた……」
そしてPoHは笑みを深めながら……こう言った……!
PoH「きっと今頃……あの野郎も……あのお嬢ちゃんもくたばってることだろうからなぁ」
フィリア「!?なにいってるの!?」
PoH「どうしたんだよぉ?まるでSurprise(サプライズ)なプレゼント貰ったような顔して」
フィリア「話が……違う!ユウキは……コウキは別に死ぬ訳じゃないって!」
そんなフィリアにとぼけるような声で答える。
PoH「あぁ?俺ぁそんなこと言ったっけなあ?……あ~~~悪い悪い、あのトラップに何人も落としたけどよぉ~誰ひとり戻ってこなかった事伝え忘れたわぁ」
フィリア「この嘘つきやろう!」
PoH「だからよぉ~、悪いと思って今ちゃんと伝えたじゃね~か」
フィリア「っ……!」
PoH「っ~~~!!いいねぇいいねぇいいよぉ!その泣きそうな顔、最高だぜぇ」
フィリア「……コウキ……ユウキ……今行くから!!」
フィリアは扉に向かって走りだそうとしたが、PoHが立ち塞がる!
PoH「あ~~~~~~~~ちょっと待ってって、焦るなよ、少なくとも《蒼の竜剣士》……いや《狂残光の銀目》様はお強いからねぇ~大丈夫なんだろ?だから最高ついでにもう少し聞いてけよ」
フィリア「クッ………………」
PoH「あとなぁ……ここに来ていた……お前のお仲間三人な……お前が分断してくれたおかけで……こっちで始末させて貰った……ありがとうなぁ?」
フィリア「そんな……!?キリト……ラン……ハンク……っ!!」
PoH(……っても本当は奴らは逃げられたんだけどな……まぁ言う義理なんてねぇけど……!追い詰める分、こっちのほうがおもしれぇしなぁあ?)
PoH「お前ぇがいてくれたおかげで邪魔するやつがいなくなって助かったぜぇ~……おかけで、最高のPartyがずいぶん早く開けるようになったからな」
フィリア「あんたの目的って……なに?」
PoH「SAOをクリアされたら《ホロウ》は消える、もうテストは必要ない……が、でもでもでも~~お前ぇのおかけで永遠に殺しを楽しめるようになったんだよなぁ……感謝してるぜぇ?」
フィリア「永遠に……殺しを楽しむ?言っている意味がわからない!」
PoH「全部お前ぇと俺で選んだんだ!愛しのコウキ君と仲良しのユウキちゃんを罠にはめて殺したのも、人殺しを永遠に楽しめる世界にするのも!」
PoH(あとついでにあの気に入らねぇ奴らもなぁ!)
そしてPoHはバッ!と両手を上げ……さながら劇場で踊るかのように……クルクルと回り……満面な笑顔を浮かべながら叫ぶ!!
PoH「全部!全部!!ぜぇぇぇぇぇんぶ!!!俺と!……お前ぇで決めたんだよ!!」
フィリア「違う!違う違う違う違う……」
そう言いながら……頭を抑えてうずくまるフィリア……
PoH「歓迎するぜ、ラフィン・コフィンはお前ぇのような性根の腐った腐った……殺人者をよ……さぁ!オレンジ同士!仲良く人殺し続けようじゃねぇか!!」
フィリア「……お前とは違う!……違う……わたしは……わたしは…………」
PoH「あぁ?ど~~~~~~~した?殺すの楽しくないのか?なんで楽しそうじゃないんだよ」
フィリアの様子にPoHは……大きく息を吸い……
PoH「……はぁ~~~~~~~~~~~~~……」
つまらなそうに……ため息をつく……
フィリアサイド
コウキが……死んだ……ユウキが……死んだ……キリトが……死んだ……ハンクが……死んだ……ランが……死んだ……私のせいで……
フィリア「そんなこと……してないよ……」
口では否定してても……心は……否定できなかった……
PoH「……殺すかぁ」
……そう奴が呟いた瞬間……私は足で蹴っ飛ばされた……
フィリア「うっ……!うぅ……!」
PoH「お~悪いな、思わず蹴っちまった痛かったか?そんなわけないよなここはSAOの中だもんなぁ」
フィリア「……ただ……コウキたちと生きたいだけなのに……」
そう思い……けどそれはもう叶えられないと……わたしは……涙が止まらなかった……
ガシッ!
PoH「よくねぇよ、そう言うのよくねぇ、てめぇが始めたことを途中でほうり出して自分を関係ないとか一番よくねぇ、そうゆうの駄目だって親とか学校で習たろ?習わなかったか?(ズン!ズン!ズン!ズン!)習ったよな!!(ゲシッ!)」
フィリア「うっ……!」
……PoHはわたしの頭を掴み……何度も床に叩きつけた……最後にはまた蹴っ飛ばされた……
フィリア「ごめん……みんな……コウキ……!」
謝りたかった……謝りたかった……けど……それもできない……たぶん……これからコイツに殺されるからだ……
PoH「あぁ~あ……つまらねぇなお前ぇ……もっと女の子らしく可愛く泣きわめくとかリアクションを期待していたのに残念、お前ぇ使えねぇからもういいわ……」
そう言いながらわたしの首もとを引っ張って吊るして……もう1つの手で腰につけた……中華包丁みたいな剣……メイトチョッパー《友切包丁》を引き抜いた……そしてそのままわたしの首に向けて……徐々に切っていく……
フィリア(あぁ……これは罰なんだ……友達を……好きだった人を裏切った……神様の罰なんだ……)
抵抗などしなかった……むしろその罰を受け入れていた……けど……どんどんその死が近づくなか……わたしは……自分が言う資格などない……願いを……小さく……呟いた……
フィリア「助けて……コウキ……」
???「その願い、確かに聴き遂げた」
フィリア「えっ?」
PoH「なに!?ぐぼぁ!!?」
フィリア「きゃ!?」
何処からか声が聞こえた瞬間、目の前にいたPoHが何者かに顔を殴り飛ばされ、壁にまで吹き飛ばされた!そしてわたしもPoHが殴られた拍子に手を離した為、体が落ちる……が!
ガシッ!
フィリア「えっ?……あっ……」
……わたしの体を……今PoHを殴り飛ばした人に受け止められた……その人は今も殴り飛ばした体勢のまま……殴り飛ばしたほうとは別の手でわたしの体を受け止めていた……
フィリア(どうして……なんで……?)
???「……待たせてすまない……けど」
わたしは……知っている……この人を……だってさっきまで謝りたかった人物本人だったからだ……
???「もう大丈夫……何故なら」
わたしは知っている……その明るい蒼色の髪を……その力強さもありながらも優しさに満ちた蒼色の瞳を……見た目よりも……引き締まった……鍛え抜かれたこの体を……そしてその名は……
フィリア「コウ……キ……!」
コウキ「俺が(希望)……来たからだ!」
フィリアサイドエンド
少なくてすみません……次回もお楽しみに!!