ソードアート・オンライン ・ホロウフラグメント・蒼の竜剣士と紫の少女の出会い [改稿中]   作:恋愛紳士

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注意警報!!この小説見る際に食べ物や飲み物をとる際には必ずタオルを用意しましょう!!

そして途中からブラックコーヒーが必要となるかも知れませんのでご注意を!!

前半ギャグ、後半ブラックコーヒー警報……最後に爆弾警報……ではどうぞ!!

……ちなみに作者は家族チョコと仕事先の女上司から貰ったチョコの二つです……特に女上司から貰ったチョコは色々と違う種類があって美味しかったです!……だが本命チョコなんてないのだよ主君……(泣)


バレンタイン特別企画!!バレンタイン?……よし、ならば戦争(リア充との)だ!!!

???

 

ガチャガチャガチャ!しゅ~……

 

その場所は幾つもの作業音たてながらもそれを作業をしている者はひたすら無口である……

 

作業しているのは二人、一人はギルド『シャドーナイツ』副団長……『蒼の竜剣士』の二つ名を持つ少年……コウキ……そしてもう一人はギルド『風林火山』団長……センスのない(余計だ!!)赤いバンダナが特徴の男性……クライン……

 

コウキ「……終わったぞ」

 

クライン「……遂にやるんだな」

 

作業を終えた二人はお互いに向かい合い……ふっふっふっ!っと気味の悪い笑いを浮かべていた……

 

コウキ「ああ……この日の為に作ったこれがやっと使うんだからなぁ」ポン!

 

そう言ってコウキはその作った物に手で叩く……それはリュックサックみたいに背負えるタンクにそれにホースを繋げ……水鉄砲についている物……簡単に言えばスプラでトゥーンな物である……そしてタンクには茶色い液体が入っていた!

 

コウキ「爆弾は持ったか?」

 

クライン「ちゃんとポーチの中に入ってる」

 

コウキ「ふっ……では逝くか?」

 

クライン「応!!」

 

そして二人はタンクをそれぞれで背負い……ガチャ!っと扉を開け放った!!

 

コウキ・クライン「「このクソ甘たらしいこの日をビターチョコで苦い日にしてくれるわー!!!」」

 

アスナ・ラン「「やめなさい!!」」

 

ラン→( #°Д°)⊃))Д´)タワバッ!?←コウキ

 

アスナ→( #°Д°)⊃))Д´)ヒデブッ!?←クライン

 

そして二人の視界は暗転した……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エギルの店

 

コウキ「なんてことをしてくれたんだ!!」

 

ドン!!

 

テーブルに拳を叩きつけるコウキ……隣にはクラインが虚ろな目でうつむき……向かいにはアスナとランが座っていた……

 

アスナ「なんてことを……って」

 

ラン「まず何をしようとしたんですか?」

 

コウキ・クライン「「カップルどもにビターチョコを(ry」」

 

アスナ・ラン「「まずその時点で駄目でしょ!?(ですよ!?)」」

 

コウキ「くっ!」

 

クライン「チキショー!!」

 

コウキとクラインは悔しさのあまりに顔を歪ませる……アスナとランの二人はそれにため息をつく……

 

アスナ「とりあえずこれらは没収です」

 

ラン「ですね……」

 

コウキ「ひどい……」

 

そしてタンクとビターチョコ爆弾はアスナとランによってドナドナっと持って行かれたのであった……

 

クライン「……どうする?」

 

コウキ「……解散だ」

 

クライン「……だな」

 

そう言ってクラインはエギルの店から出ていく……コウキも続いて出ていこうとするが……

 

シノン「あっ、コウキここにいたんだ」

 

コウキ「……シノンか」

 

すると階段のほうからシノンがこっちに来た……

 

シノン「どうしたのよ?そんな辛気くさい顔して?」

 

コウキ「……ほら今日はバレンタインじゃん?」

 

シノン「まぁ……そうね」

 

コウキ「それで男女イチャコラしているのを所々で見かけるじゃん?」

 

シノン「……そうね」

 

コウキ「それで殺意湧くじゃん?」

 

シノン「えっ?」

 

コウキ「それでこの日のためように作った秘密兵器を背負ってリア充共をビターチョコまみれにしてやろうとしたらアスナたちに阻止された……ちくしょう……!」

 

シノン「……あんた……暇人ね……ん」

 

コウキ「暇人言うな!ってなんだ?」

 

シノンがコウキに突きだしたのは……緑色のリボンで結ばれた小さな赤い箱だった……

 

シノン「……普段色々とお世話になっているから……一応ね……言っておくけど義理だからね?」

 

コウキ「お、おう……(シノンが俺にチョコを……?けど)義理かぁ……まぁ……デスヨネ(白目)」

 

シノン「……なによその疑心暗鬼目は?」

 

コウキ「いや……その……何でもない……ありがとうなシノン」ニコリ

 

シノン「っ///べ、別に!どうせチョコが貰えないだろうから日頃の礼のついでに作ってあげただけよ!!」

 

コウキ「酷い言われよう!?……俺だってチョコは貰えるさ……」

 

シノン「……へー」

 

コウキ「……(な、なんで冷めた目で俺を見るんだ?)」

 

シノンにジト目されるコウキ……コウキはその訳を話す……

 

コウキ「一応言っておくが全部義理チョコだぞ……俺のお陰でお付き合いできたって女子がいくつもいてな?それのお礼として貰えることがあるんだよ……分かるか?貰えるのは義理チョコばかりで本命チョコなんて一つもない空しい気持ちが……」

 

シノン「……頑張ったのね」ポン

 

コウキ→ウッ…ウッ…(;ω; )\(゜ω゜;)←シノン

 

……その空しさを察してか……肩を叩いてやるシノン……そんなシノンに軽く泣いてしまうコウキ……

 

コウキ「……ともかく、そういうことだ……気持ちはともかくチョコはありがたく貰うよ……」

 

シノン「……そう……それを食べて元気出して……ね?」

 

コウキ「うん……ありがとう」

 

シノン「……それじゃあ私行くから……あとで感想よろしく」

 

コウキ「おう……またな」

 

そう言ってシノンは店から出ていった……

 

コウキ(……てかシノンにチョコを渡させるほどにチョコに飢えた男に見えたのか俺……)

 

コウキ「……俺も外に出るか……」

 

そう言ってコウキも外に出る……シノンのチョコは後で食べるためストレージにしまう……そんなコウキを見る者が……

 

???「…………」

 

……………………………………………………………………………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

商業区

 

イチャコライチャコラ……

 

コウキ「…………」

 

イチャコライチャコラ……

 

コウキ「…………」

 

コウキ(リア充なんか滅びろおおお!!!)

 

そんな気持ちを抱きながら頭を抱えるコウキ……ちなみにクルはお散歩でいない……そしてコウキに元に……

 

シリカ「あっ、コウキさん!こんにちは!」

 

ピナ「きゅるきゅる!」

 

コウキ「ん?シリカとピナにリーファ?」

 

リーファ「こんにちはコウキさん!」

 

するとコウキが来た道の反対側からシリカ・ピナ・リーファの三人がこっちに来た!

 

コウキ「こんにちは……皆は何してるんだ?」

 

リーファ「今お世話になっている人にチョコを渡してるんです!」

 

シリカ「チョコはリズさんと三人で作ったチョコクッキーなんです」

 

コウキ「ほう……あっピナの形のクッキーか!良くできてるなぁ~……で、味大丈夫?」

 

シリカ「えっ?何でですか?」

 

リーファ「だ、大丈夫ですよ!!ちゃんと味見しましたから!!」

 

コウキ「そ、そうか……ならいいんだ……ハハ」

 

リーファ「ア、アハハハ……」

 

シリカ「???」

 

……シリカは知らない……コウキは過去に何度もリーファの料理を食らい……そして酷い目にあっていることを……そして今日、バレンタインチョコって名のリーファ料理爆弾はクラインの元に届いたという……

 

ゲボァ!!?

 

コウキ「そ、それでリズは?」

 

シリカ「リズさんはお店のほうでチョコを渡してます」

 

コウキ「そうか……じゃあこれ一つ、いただくな?」

 

リーファ「はい!どうぞ!」

 

ザクッ!

 

コウキ「……うん!おいしいな!!」

 

リーファ「!よかったぁ……!」

 

コウキ「程よいチョコの甘さがクッキーの味と食感を殺さずにサクサクとしてて、おいしいよ」

 

シリカ「ありがとうございます!では他の人にもチョコを渡しに行きますので……」

 

コウキ「ああ、じゃあな」

 

リーファ「失礼します」

 

そう言って二人はコウキから離れていった……コウキはその二人を見送る……すると!

 

コウキ「……いい奴らだな……」

 

???「おやぁ?こんなところで何をしてるんですか?」

 

コウキ「んっ?っ!?」

 

コウキ(げっ!?)

 

後ろから現れたのは……アルベリヒ……とその部下の二人がこちらを見つけてこっちに近寄ってくる……

 

コウキ「アルベリヒ……さん……」

 

アルベリヒ「君一人ですか?『黒の剣士』殿や『紅の魔戦士』殿は?」

 

コウキ「キリトは……どうせアスナとかユイちゃんとチョコの食べさせあっているだろうな、兄貴は書類仕事があって今日は部屋だな」

 

アルベリヒ「ほうほうなるほど……で君は?ずいぶんと暇そうですね?全く攻略組は暇そうでいいですね?」

 

コウキ「……」ムカッ!

 

アルベリヒはそう言うと後ろの部下二人も下品な笑いをしてくる……!

 

コウキ(……!イイことを思いついた(ゲス顔))

 

コウキ「……俺はとっくに自分の仕事を終わらせているんで、そっちこそ全く攻略に貢献してたい堂々と歩いてて……恥ずかしくないんですか?あっ、ごめんなさいね?兄貴に二度も……二度も!!(大事なところなので二度言いました!)決闘(デュエル)で負けて……アスナには言葉で負けて……そして部下も俺達兄弟にケンカで惨敗して……恥ずかしいの今更でしたね!!ごめんなさいね!!(ゲスマイル)」ニッコリ……!

 

アルベリヒ「」ビクッ!ビクッビクッ‼

 

コウキ(プギャーwww激おこプンプン丸なんですけどwwwイケメンの不幸メシ旨っすわwwwだがまだだ!!)

 

コウキ「あっ!そうそう!アスナからもしアルベリヒさんに会ったら渡して欲しいとの物が……」

 

アルベリヒ「!ほう……」

 

コウキ「え~と……」ニヤリ

 

そう言ってストレージからあるものをオブジェクト化する……それは……赤いリボンに結ばれた小さな白い箱……

 

コウキ「今日はバレンタインデーなので前のお詫びを含めてのプレゼントとのことです……どうぞ!」

 

アルベリヒ「ほ、ほほう……そういえば今日はバレンタインデーでしたね……では今日は攻略活動停止してても仕方ないですね……ではこれは喜んで頂きますね?……では私はこれで……」

 

コウキ「はい!では……w」

 

そう言ってアルベリヒと部下二人は去っていった……見えなくなるとコウキは路地裏に移動しそして……

 

コウキ「ギャハハハハハ!!!wwwwww」ゴロゴロ

 

……腹を抱えて笑い転がっていた……!

 

コウキ「まんまとひっかかりやがったぜアイツwwwアスナのプレゼント?残念でした!!ワタスのアンハッピープレゼントですおwww」

 

……その時のコウキの顔はまるで人の不幸を嘲笑うサタンのようであった……

 

そしてコウキがアルベリヒに渡したのはコウキがキリト用に作った……トラップバレンタインチョコBOXである……それも蓋を開けると爆発する仕様の……それを開けたときのアルベリヒの反応を想像して笑っていたコウキ……

 

コウキ「ふぅ……wふぅ……wあー笑った……けど箱を開ける場面を見れないのは残念だなw」

 

???「何が残念なの?」

 

コウキ「どわっ!?」

 

自分一人しかいないと思っていたコウキは突然の声を掛けられてびくる……そして声を掛けた本人は……

 

ストレア「こんにちは!」

 

コウキ「ス、ストレア?なんでこっちに……?」

 

ストレア「いやぁ……あんなデカイ笑い声を聞けば、なにかと確認しに来ると思うよ?」

 

コウキ「そ、そうか……」

 

コウキ(そんなに大声だったのか……気をつけないと……)

 

ストレア「それでなにかあったの?」

 

コウキ「んっ?あぁ……ちょっと目論見が上手くいったのでそれで笑いが止まらなくてな」

 

ストレア「ふ~ん……そうなんだ……あっ!そうだ!」

 

コウキ「?」

 

ストレア「え~と……あっ!あったあった!はいこれ!」

 

いきなり目の前でストレージを開くストレア……そして探し物を見つけたのか、それをオブジェクト化しそれをコウキに渡す……それは。

 

コウキ「……もしかしてチョコか?」

 

ストレア「うん!今日はバレンタインデーだからね!コウキにもあげようと思って!中には今一番美味しいチョコの店って評判のお店のチョコなんだぁ!」

 

コウキ(……メインチョコはキリトにですねワカリマス)

 

コウキ「サンキューな」

 

ストレア「うん!それじゃあね!!」

 

そう言ってストレアは去っていく……

 

コウキ「……とりあえずこれはシノンの奴と同じように夜に食べるか……」

 

そう言ってストレージにしまうコウキ……

 

コウキ「……畑にいってくるか……そこのほうが静かになるだろう……」

 

そうしてコウキは畑に向かう……その後を追いかける者が……

 

???「……畑……そこなら……!」

 

………………………………………………………………………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コウキ「……うん、やっぱり静かだなぁ……」

 

いつものそこでの食事を取る大きな木の下でのんびりすることに決めたコウキ……そしてそれを岩の後ろから見ている者……

 

???「……よし今なら……!」

 

???「おーい!」

 

コウキ「?」

 

???「!?」

 

その者は岩から身をのりだそうとしたら別のところからコウキに声をかける者が……慌ててまた岩の後ろに隠れる……そして声をかけてきたのは……

 

コウキ「フィリア……?」

 

フィリア「こんなところにいたんだね?探したよ」

 

コウキ「探した?なんか用か?」

 

フィリア「うん……えっとね……」

 

コウキ「……?」

 

???「…………」

 

フィリアの歯切れの悪い会話に頭の上に?マーク浮かべるコウキ……そしてフィリアは覚悟を決めた用にある物をつき出す!言わずもながら……

 

フィリア「……今日バレンタインだからね……どうしてもコウキに渡したかったんだ……///う、受け取ってくれる?」

 

バレンタインチョコの詰まった箱を渡すフィリア……それをコウキは……

 

コウキ「……俺の為にわざわざ……?」

 

フィリア「っ……!嫌だった……?」

 

コウキ「い、いや違うんだ!!……そのありがとうな?……開けていいか?」

 

フィリア「っ!うん!!」

 

コウキはフィリアに渡された箱を開ける……!

 

コウキ「……これはナッツチョコか?」

 

フィリア「うん、私ナッツ系好きだからコウキにも食べて欲しいなって……駄目だった?」

 

コウキ「いいや、俺もナッツチョコは好きなんだ……じゃあいただきます」

 

コウキはチョコを一つ口の中に放り込む……ガリボリっと音をたてながら食べるコウキをジッ……っと見るフィリア……コウキは……

 

コウキ「……スゴく美味しいな!」

 

フィリア「!!よかったぁ……!」

 

コウキ「これってナッツの種類、一つじゃあないよな?」

 

フィリア「うん!チョコ用に厳選したミックスナッツを作ったんだ」

 

コウキ「うん旨い旨い……ほいよ」

 

するとコウキはチョコの箱から一つのチョコをフィリアに渡す。

 

フィリア「えっ?」

 

コウキ「どうせ試行錯誤で作ったんだろ?疲れた顔を見てばわかるぞ……」

 

フィリア「うっ……」

 

コウキ「今は甘いの食べて少しでも疲れをとれ」

 

フィリア「でも……」

 

コウキ「……それに」

 

フィリア「?」

 

コウキ「……一緒に食べたほうがもっと美味しくなるだろ?」

 

フィリア「!」

 

そう言ってそっぽむくコウキを見てフィリアは……そのままコウキの隣に腰を下ろす……そして。

 

フィリア「じゃあいただきます」

 

コウキ「……おう」

 

フィリア「あむ……美味しい!」

 

コウキ「……よかったな」

 

フィリア「うん!」

 

???「…………」タッ……

 

……何処からかピンク色のオーラが見えそうな雰囲気を醸し出している中……コウキを見ている者がその後去っていく……そしてコウキはその背中を見る……

 

コウキ「あれは……」

 

………………………………………………………………………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ユウキの部屋

 

???「はぁ……」

 

椅子の上に座ってため息をつく……今日一日中……コウキの後を追いかけていた者……ユウキがいた。

 

ユウキ「結局……渡せなかったなぁ……」

 

ユウキは机の上にのっている……ピンク色のリボンで結ばれている薄紫色の小さな箱を見る……

 

ユウキ「……コウキにはあんなにもチョコを渡して貰える人達がいる……今更ボクのをあげたって……」

 

そう言って膝の上に顔を埋めるユウキ……泣きたくなる気持ちを押し殺していると……!

 

コンコン!

 

ユウキ「……?誰……?」

 

突然扉をノックする音が聞こえ声をかけるも返事しないのでユウキは机の上の箱を引き出しにしまい、椅子からおりて扉を開けに行く……

 

ガチャ!

 

ユウキ「どちら様?」

 

コウキ「よう」

 

ユウキ「っ!?コ、コウキ!?」

 

コウキ「……ちょっと中へ入らせてくれないか?」

 

ユウキ「う、うん……」

 

コウキ「お邪魔します……」

 

そう言ってユウキの部屋の中に入っていくコウキ……そんなコウキの突然の訪問に疑問を持ちながら扉を閉める……

 

ユウキ「……で?どうしたのこんな夜中に……?」

 

ユウキは今日のことで少し不機嫌な態度をとってしまう……そんなユウキを見て少し汗をかくコウキ……そして口を開く。

 

コウキ「今日……ずっと俺の後を追いかけていたろ?」

 

ユウキ「っ!?な、なんのこと?」

 

コウキ「しらばっくれんな……ずっと後ろからの視線を感じてたんだが……フィリアと会っていたときにユウキを見つけたんだ……そして思った、もしかしてユウキはずっと俺の後を追いかけてたんじゃあないかっとね?で今のユウキの動揺で確信した」

 

ユウキ「ど、動揺なんか……」

 

コウキ「……まったく……素直じゃあないな……」

 

ユウキ「……コウキに言われたくない」

 

コウキ「ごもっとも」

 

そう言ったらお互いに黙ってしまう……が少し時間が立つとユウキが……

 

ユウキ「……どうせ」

 

コウキ「?」

 

ユウキ「どうせ今更ボクのを貰ったって嬉しくないだろ……」

 

コウキ「……バカタレ」ビシッ!

 

ユウキ「イタッ!?」

 

するとユウキのおでこにむけてデコピンを叩き込むコウキ……おでこを押さえるユウキに向けてこう言うコウキ……

 

コウキ「男なら女の子の贈り物は嬉しい物だ……それがいつも一緒にいてくれている……大切な奴なら尚更な……」

 

ユウキ「コウキ……」

 

コウキ「ユウキ……どうかこの俺に……チョコをくれないか?……お願いします……」

 

そう言ってコウキは頭を下げる……そんなコウキの姿に驚きながらも……ユウキは引き出しから箱を取り出す……

 

ユウキ「……顔をあげて」

 

コウキ「…………」

 

ユウキ「ずっと……ずっと渡したかった……」

 

コウキ「ユウキ……気づかなくてごめんな?」

 

ユウキ「ううん……ボクも早く渡せなくてごめんね?……コウキ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ハッピーバレンタイン!!」

 

そこでコウキが見たのは……涙目になりながらも……満面な笑顔を浮かべて両手の上に小さな箱を渡そうとするユウキの姿だった……

 

終わり……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オマケ①・ハンクのバレンタイン……

 

ハンクの部屋

 

カキカキカキカキ……

 

ハンク「……ふぅ……終わった……」

 

今までホロウエリア攻略で溜まっていた書類を今日も含めて二日間費やして……やっと終えたハンク……

 

ハンク「……もう夜中か……まだエギルいるか?」

 

ハンクはだいぶ遅い夜食を取りに行く前に、机の上に載っている書類や仕事道具を片付けていると……

 

コンコン!

 

ハンク「……来客?入れ」

 

ガチャ!

 

ラン「失礼します、お疲れさまです」

 

ハンク「……お嬢か……何かようか?」

 

来客であるランを見るもハンクは片付けを続ける……

 

ラン「……あの……ハンクさん……」

 

ハンク「?」

 

中々話し出さないランに片付けの手を止めるハンク……そしてランは……!

 

ラン「……ハンクさん……ハッピーバレンタインです!」バッ!

 

そう言ってハンクに赤いリボンで結ばれた小さな紫色の箱を渡すラン……そしてハンクは……

 

ハンク「……そうか、今日はバレンタイデーだったか……すっかり貰う機会がなかったから忘れてなかった……」

 

ラン「ハンクさん……」

 

ハンク「……がこれはありがたく頂こう……ありがとうなラン」ニッコリ!

 

ラン「///!……はい!!」

 

そうしてここにいるのは満面の笑顔浮かべるランと優しい笑顔浮かべるハンクがいたのであった……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オマケ②・アルベリヒのバレンタイン……(笑)

 

アルベリヒの部屋

 

暗い部屋の中……椅子の上に座り……箱のリボンを解こうとするアルベリヒの姿があった……

 

アルベリヒ「フフフ……まさかアスナ嬢からバレンタインチョコを貰えるとは今日はなんていい日なのだろう……さて中身はどんなチョコが……」

 

そしてアルベリヒはリボンをほどき、蓋を開ける……が!!

 

ピン!

 

アルベリヒ「ん?なんのお(ry」

 

ボン!!

 

アルベリヒ「ゲロパア!!?」

 

……次の瞬間には箱の中から爆発が起き……そしてそこから赤色の液体や茶色い液体が撒き散らした!!それをマトモに喰らったアルベリヒは……

 

アルベリヒ「ぎぃあ"あ"あ"あ"あ!!?な、なんだこれはがあ"あ!!?苦い!!辛い!!痛いあ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"!!?」

 

そんな顔を抑えて転げ回るアルベリヒの目の前に一枚の用紙がヒラヒラと落ちてきた……それをアルベリヒは見てみるとそこに書いてあったのは……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『アンハッピーバレンタイン(笑)dyコウキ』っと書かれていた……するとアルベリヒは……

 

アルベリヒ「………………………………………………………………きぃえああああああ!!!?!?!?」

 

ブン!!

 

怒り狂い……部屋に置いておいたコウキ(の人形)の顔面に目掛けて……




その後コウキ(の人形)がどんなになったかは……皆さんの想像にお任せします(笑)

次回からは本編に戻ります……次回もお楽しみに!!

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